JP4812121B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

加熱手段を備えた本体と、底面と当該底面の四辺より立ち上がる側壁とを備えた第1トレーとを備え、前記加熱手段が前記第1トレーに配設された使用姿勢で、前記第1トレーが前記本体に載置されて使用される加熱調理器に関する。
本体と第1トレーとを備え、この第1トレーが本体に載置されて使用される加熱調理器としては、例えば、フィッシュロースター、ガステーブルのグリル装置等を挙げることができる。
特許文献1には、ヒータを備えた本体と、底面と当該底面の四辺より立ち上がる側壁とを備えた水受けトレーと、この水受けトレーに取付け可能な焼き網とを備え、上記水受けトレーの後方側壁に、上記ヒータを挿入可能なヒータ挿入孔を備え、このヒータが水受けトレー内に挿入された挿入姿勢(加熱手段が第1トレーに配設された使用姿勢の一例)で、水受けトレーが上記本体に載置されて使用されるフィッシュロースターが開示されている。
この特許文献1に開示の技術は、水受けトレーの上端の焼き網上に載置された魚などが加熱されて生じた脂が、水受けトレー上に落ちて焦げ付きや煙が発生することを、水受けトレー内の下部に水を貯留させて当該水に脂が落ちる構造とすることにより防止している。
特許文献2には、ガステーブル本体と、この本体に載置可能な水受けトレーと、この水受けトレーに取付け可能な焼き網と、上記本体に取付けられ上記焼き網の上下に配置されるヒータと、上記水受けトレーに注水板を用いて水を注水して、この水の層の上面に浮いた状態のアルミ箔やボール紙からなる反射トレーとを備えた加熱調理器としてのガステーブルのグリル装置が開示されている。この特許文献2に開示の技術は、焼き網上に載置された魚などが加熱されて生じた脂が、水受けトレー上に落ちて焦げ付きや煙が発生することを、脂が上記反射トレーに落ちるようにし、この反射トレーを交換可能な構成として防止するとともに、反射トレーによる熱線の反射及び水受けトレーに水を貯留することにより、水受けトレーや反射トレーが高温となることを防止している。
特開2003−033282号公報 特開2004−333114号公報
上記特許文献1に開示の技術では、ヒータからの熱が水受けトレー内の水の蒸発に用いられてしまい余分に熱エネルギーを消費するとともに、当該蒸発に伴う蒸気により加熱対象の魚などに水分が付着して焼き上がりが良くないという問題があった。また、当該蒸発に伴う蒸気の量が多いと水受けトレーに貯留している水がすぐに減ってしまい、頻繁に注水を行う必要があるという問題があった。
上記特許文献2に開示の技術では、ヒータからの熱線を反射させて利用して、水の蒸発による熱エネルギーを節約できるとともに、蒸発に伴う蒸気量を比較的少なくすることができるが、水が少しずつ蒸発した場合に、再度、水を注水しようとしても反射トレーが水受けトレーの上部全面を覆っているため、注水板を用いて注水する必要があり、迅速かつ簡便に注水を行うことができないとともに、当該反射トレーはアルミ箔等により形成されているため汚れや破損が生じると継続的に使用することができず、ランニングコストが増大するという問題があった。
本発明の目的は、ヒータの熱エネルギーを有効に利用するとともに、水の蒸発に伴う蒸気の発生を抑制し、水受けトレーへの注水を迅速かつ簡便に行うことができるとともに、ランニングコストの増大を防止できる技術を得ることにある。
上記目的を達成するための本発明に係る、加熱手段を備えた本体と、底面と当該底面の四辺より立ち上がる側壁とを備えた第1トレーとを備え、前記加熱手段が前記第1トレーに配設された使用姿勢で、前記第1トレーが前記本体に載置されて使用される加熱調理器の第1特徴構成は、熱線を反射する材料からなり、前記第1トレー内に収容可能な方形の第2トレーを備え、前記第2トレーの面積が前記第1トレーの底面の面積より小さく構成され、前記加熱手段が前記第1トレーに配設された前記使用姿勢で、前記第2トレーを前記底面と前記加熱手段との間に配置して使用する使用状態において、前記第1トレーを上から見た平面視で、前記第1トレーの少なくとも1つの側壁に、前記第2トレーの対応する辺が当接する全ての当接状態で、前記加熱手段の下方に前記第2トレーが位置される構成で、前記第1トレーの前方側壁の内側に設けられた反射プレートの最下部が、標準水量の水を前記第1トレーに貯留した状態で形成される水面の位置と同等、若しくは前記水面よりも低く設定されている点にある。
上記第1特徴構成によれば、第1トレーの底面と加熱手段との間に、加熱手段からの熱線を反射する材料からなり第1トレー内に収容可能な方形の第2トレーが配置されるので、第2トレーにより熱線を反射して第1トレーの底面の温度が上昇することを防止できる。これにより、加熱手段からの熱エネルギーを第1トレーの温度上昇に用いることなく、有効に利用することができる。特に、加熱調理器の第1トレーが高温になることを防止するためこの第1トレーの底面に水を貯留させる場合があるが、このような場合には、上記第2トレーによる熱線の反射により当該水の蒸発を低減することができ、加熱手段からの熱エネルギーを当該水の温度上昇に用いることなく有効に利用することができるとともに、調理対象物(魚など)に蒸気が付着することを抑制することができ、また、注水の回数を低減することができる。
また、第2トレーの面積が第1トレーの底面の面積より小さく構成されているので、第2トレーを第1トレーに収納した状態で、加熱手段を第1トレーに配設した使用姿勢としても、第1トレーの底面には第2トレーに覆われない注水領域が形成される。これにより、仮に第1トレーの底面に水を貯留させる場合において、当該水が全く無い、あるいは少なくなっている場合などであっても、第1トレーと第2トレーとの間に水を注水するための注水領域を確保することができ(平面視)、加熱手段を第1トレーに配設した使用姿勢のままこの注水領域に注水して、迅速かつ簡便に第1トレーの底面に注水を行うことができる。
さらに、第1トレーを上から見た平面視で、第1トレーの少なくとも1つの側壁に、第2トレーの対応する辺が当接する全ての当接状態で、加熱手段の下方に第2トレーが常に位置されるので、上記のように、第2トレーの面積が第1トレーの底面の面積より小さく構成されていることにより当該第2トレーが移動して、第1トレーの側壁に第2トレーの対応する辺が当接してしまっても、第2トレーは加熱手段からの熱線を常に反射することができ、第1トレーの底面の温度が上昇することを確実に防止できる。
加えて、第1トレーの前方側壁の内側に反射プレートが設けられているので、加熱手段からの熱線を反射プレートにより反射して、第1トレーの前方側壁の温度が上昇することを防止することができる。これにより、加熱手段からの熱エネルギーを第1トレーの前方側壁の温度上昇に用いることなく、有効に利用することができるとともに、前方側壁に触れた場合であっても火傷することを防止することができる。そして、反射プレートの最下部が、標準水量の水を第1トレーに貯留した状態で形成される水面の位置と同等、若しくはこの水面よりも低く設定されているので、加熱手段からの熱線を反射プレートにより反射する際に当該反射プレートの温度が上昇しても、貯留した水に常に接触している状態とすることができ、当該水により冷却して、高温となることを防止できる。その結果、第1トレーの前方側壁の温度を低下させることが可能となる。
本発明に係る加熱調理器の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記第2トレーが前記第1トレー内に貯留される水に浮く浮動状態で、前記第1トレー内に収納可能である点にある。
上記第2特徴構成によれば、第2トレーが第1トレー内に貯留する水の水面に浮く浮動状態となっているので、加熱手段からの熱線を第2トレーにより反射する際に当該第2トレーの温度が上昇しても、水により冷却して高温となることを防止することができる。これにより、魚等を焼いた際に発生する油が、第2トレー上に落下したとしても、大量の煙が発生することを防止することができる。
また、第2トレーが水の水面に浮く浮動状態となっていると、この第2トレーは当該水面上を容易に移動して第1トレーの少なくとも1つの側壁に当接することとなりやすいが、このような場合であっても、上記のように当該第2トレーは加熱手段の下部に常に位置するため、熱線を常に反射して第1トレーの温度が上昇することを確実に防止できる。
本発明に係る加熱調理器の第特徴構成は、上記第1又は第2の特徴構成に加えて、前記第1トレーが、当該第1トレー内の底面外周に凹部を設けて構成される点にある。
上記第特徴構成によれば、第1トレー内の底面外周に凹部を設けて構成されるので、熱線を反射して比較的高温となった第2トレーが移動して第1トレーの側壁に当接し、この第1トレーの側壁が加熱された場合など、第1トレーが比較的高温となった場合であっても、第1トレーの底面に貯留した水が底面外周の凹部に、より多く貯留しているため、第1トレーの側壁をより確実に冷却することができる。これにより、第1トレーが高温となることを防止できるので、第1トレーに触れた場合であっても火傷することを防止することができる。
以下、本願に係る加熱調理器としてのフィッシュロースターについて説明する。
〔第1実施形態〕
1 全体構造
図1ないし図12は、当該フィッシュロースターの実施形態を示し、図1は正面図を、図2は平面図を、図3は側面図を、図4は斜め前上方向から見た全体斜視図を、図5は斜め前下方から見た全体斜視図を、図6は斜め後上方向から見た全体斜視図を、図7は斜め後下方から見た全体斜視図を、図8は図2のVIII−VIII断面図を、図9は図1のIX−IX断面図を、図10は図1のX−X断面図を、図11は図8のXI−XI断面図を示す。図12は、蓋体5を開いた状態のフィッシュロースターを示している。
図13、図14は本体1の正面図及び全体斜視図であり、図15、16は水受けトレー2の斜め前下方向から見た斜視図及び斜め後下方向から見た斜視図である。
フィッシュロースターは、本体1と、該本体1上に載置される第1トレーとしての水受けトレー2と、該水受けトレー2の上端部に取り付けられる焼き網3と、前記水受けトレー2内に載置される第2トレーとしての反射トレー4と、前記水受けトレー2の上面を開閉する蓋体5等から構成される。
本願にあっては、構造を説明するのに、「前後方向」「左右方向」「上下方向」なる記載を用いるが、「前後方向」は図1に示す正面視で紙面表裏方向となるフィッシュロースターの奥行き方向であり、「左右方向」は図1に示す正面視で左右方向となるフィッシュロースターの幅方向であり、「上下方向」は図1に示す正面視で上下方向となるフィッシュロースターの高さ方向である。
本体1
本体1は、図13、図14に示すように、水受けトレー2が載置される底板部11、左右の支持部12、13と中央支持部14等からなる。前記底板部11は、金属製の方形の平板部材からなり、その左右端には、夫々、左側支持部12及び右側支持部13が一体に連結されている。左側支持部12は、樹脂製の概略L字部材からなり、その左上端部に取手12aを備えるとともに、その右下部位に底板支持部12bを備えている。右側支持部13は、樹脂製の概略逆L字部材からなり、その右上端部に取手13aを備えるとともに、その左下部位に底板支持部13bを備えている。そして該取手13aには、温度調節用つまみ13cが配置される。この例では、左右の取手12a、13aの形状として、異なる形状が採用されている。即ち、図示するように、左側の取手12aが前後方向に伸びる平板状の取手として形成されているのに対して、右側の取手13aは、右方向に円柱状に突出する温度調整用つまみ13cを先端に備えた調整機能部13dとの意匠的一体性を重視した涙滴状の取手13aとして構成されている。
中央支持部14は、樹脂製の概略L字部材からなり、その後方部がヒンジ収納空間14aを形成しており、その前側底部に底板支持部14bを備えている。
そして、図14、図20に示すように、本体1の本体側ヒンジ部71の前方面には、横長な金属製のトレー塞ぎ板Pdが取り付けられるとともに、該トレー塞ぎ板Pdには、前方へ前記底板部11と平行に張り出し、加熱手段としての平面視略W形の下ヒータHdが取り付けられる。この加熱手段としての下ヒータHdは、加熱線としてのシーズヒータを、前記底板部11と並行な平面状に屈曲して形成されている。そして、この下ヒータHdの上記本体側ヒンジ部71側端は、図14に示すように、比較的温度の低いコールドエンドCeとされている。
水受けトレー2
水受けトレー2は、図15、図16に示すように、有底箱型の上方開放状に形成されている。そして、前方側壁2aは単純な断面円弧状の側壁面として構成されるとともに、その左右側壁2b、2cにそれぞれ、一対の焼き網支持突起2dが内側に突出して形成されている。一方、後方側壁2eには加熱手段挿入孔としての下ヒータ挿入孔Odが形成されている。
図16に示すように、水受けトレー2の底面2fには前方凸部21及び後方凸部22が一定の高さに内側から外側に(下方向に)突出形成されている。これら凸部21、22に関しては、後に詳細に説明する。これら凸部21、22に対して、当該水受けトレー2における底面外周縁部には、後方を除いて、前方端縁部2g及び左右端縁部2h、2iに、前記凸部21、22より高さの高い下方に延出された下方突出縁部23が形成されている。この下方突出縁部23は、その形状が概略コの字状を成し、さらに、前記凸部21、22より高く形成されていることから、水受けトレー2を面上に置いた状態で、収納状態にある水面を上記面と平行に保つことができる。なお、この下方突出縁部23は、水受けトレー2内では概略コの字状の凹部となるため、本願の水受けトレー2内の底面外周の凹部に相当する構成である。
この水受けトレー2は、本体1の底板部11に載置して用いられるが、その載置に際して下ヒータHdを下ヒータ挿入孔Od内に挿入する必要がある(この下ヒータHdを下ヒータ挿入孔Od内に挿入した挿入姿勢は、加熱手段としての下ヒータHdが、第1トレーとしての水受けトレー2に配設された使用姿勢の一例である。)。この際、底板部11上をその前方側より後方側に向かって滑らせながら押し込むことで、その挿入を完了できる。すなわち、また、この水受けトレー2内には、所定量の水Wが入れられるとともに、その上面には、前記焼き網支持突起2dに支持される形態で焼き網3が配設される。
反射トレー4
反射トレー4は、図8に示すように、前記水受けトレー2に収納されて使用されるものであり、水受けトレー2と同様に、金属製の上方開放の方形の箱型状からなっている。但し、その側壁高さは水受けトレー2と比較して十分に小さく設定されており、水受けトレー2内に水Wを入れた状態で、その水Wの水面Ws上に浮く構造が採用されている。従って、この反射トレー4は、水受けトレー2とは別体の部材であり、水受けトレー2を引き出すことにより、常時、取り出し可能である。なお、当該反射トレー4を、金属製で、特にアルミ箔等ではなく、比較的強度を有する状態で成型された箱型状とすることで、当該反射トレー4に脂等が付着したとしても取り出して洗浄することにより、再度使用することが可能である。
蓋体5
蓋体5は、図8に示すように、金属製の下方開放の箱型状からなり、その後方側壁部には、加熱手段としての上ヒータHuを挿入可能な上ヒータ挿入孔Ouが、その前方側壁部には、透視窓51が設けられている。さらに、頂部には排気処理部52が設けられるとともに、その下に反射板53が取り付けられている。又、左右の側部には取手54が備えられている。
さらに、この蓋体5は、図6に示すように、上ヒータ挿入孔Ou内に上ヒータHuを挿入後、蓋体5の蓋止め片55を後述する蓋塞ぎ板Puの左右端近傍に設けられる係合孔56に係合することにより、蓋塞ぎ板Puに一体的に固定され、水受けトレー2に対して略90度開閉自在にされる。
2 ヒンジ構造
前記本体1と前記蓋体5との間における揺動軸7を介したヒンジ構造に関して以下に詳細に説明する。先にも説明したように、蓋体5は本体1に対して略90度揺動可能に構成されている(図12参照)。
図8からも判明するように、本体1が本体側ヒンジ部71に、蓋体5が蓋体側ヒンジ部72にそれぞれ固定され、本体側ヒンジ部71と蓋体側ヒンジ部72とが揺動軸7を介して揺動自在とされている。そして、図14からも判明するように、本体側ヒンジ部71の前方面には、横長な金属製のトレー塞ぎ板Pdが取り付けられるとともに、該トレー塞ぎ板Pdには、前方へ前記底板部11と平行に張り出し、平面視略W形の下ヒータHdが取り付けられる。
蓋体側ヒンジ部72は、図8、図12に示すように、本体側ヒンジ部71に対して揺動軸7を介して略90度揺動自在に接続されており、該蓋体側ヒンジ部72には、上ヒータHuを取り付けるための金属製の横長な蓋塞ぎ板Puが備えられている。
図11に、上ヒータHuと導電線Lとの接続端子C及びこの接続端子Cに接続された導電線Lを示している。
蓋体側ヒンジ部72
当該蓋体側ヒンジ部72は、図17に示すように、揺動軸軸方向の両端部に、前記揺動軸7を軸支する第一端面カバーC1を備えた第一部材72aと、同様に揺動軸軸方向の両端部に、前記揺動軸7が挿通する第二端面カバーC2を備え、前記第二端面カバーC2の位置が第一端面カバーC1の位置に対して、揺動軸軸方向で中央寄りに設定された第二部材72bとで構成されている。そして、図11に示すように、これら第二端面カバーC2間に形成される空間が上ヒータHuの接続端子Cが収納される収納空間Acとされるとともに、前記第一端面カバーC1と前記第二端面カバーC2との間に形成される一対の空間が、夫々導電線Lが通る導電線挿通空間Alとして構成されている。
従って、この構成においては、フィッシュロースターの後方向に位置する揺動軸7に向かって延出される上ヒータHuの接続端子Cに対して、揺動軸軸方向に沿った方向である左右方向に導電線Lを一端引き出し、第一端面カバーC1と第二端面カバーC2との間に形成される空間Alに導き、その空間Al内を下方向に導電線Lが降下する構造が採用されている。
さらに詳細に説明すると、図17、図18に示すように、第一部材72aは、蓋体5に固定される第一固定部F1と、この第一固定部F1の揺動軸軸方向の両端部から揺動軸方向に伸びる前記第一端面カバーC1とを備えて構成され、第二部材72bが、前記蓋体5に固定される第二固定部F2と第二接続部FCと、これに設けられる前記第二端面カバーC2とを備えて構成されている。そして、前記第二端面カバーC2の夫々に関し、第二固定部側部位と揺動軸側部位との間に、導電線Lが通る導電線挿通部PLが設けられている。
上記導電線挿通部PLを形成するのに、前記第二固定部F2に接続して揺動軸側に伸びる第二接続部FCを設け、この第二接続部FCの揺動軸軸方向の両端部から固定部側端面カバーCf及び揺動軸側端面カバーCsを折り曲げて形成している。従って、前記第二端面カバーC2の夫々は、第二固定部側に位置する固定部側端面カバーCfと、揺動軸が挿通される揺動軸側端面カバーCsとで構成されており、導電線挿通部PLは、これら固定部側端面カバーCfと揺動軸側端面カバーCsとの間に形成されるものとなっている。
さらに具体的には、この導電線挿通部PLは、図11、図18からも明らかとなるように、揺動軸7に近接する側の端辺が直線状の直辺部spとこの部位に接続される四半円弧状の円弧部cpと、揺動軸7から離間する側の端辺が直線状の直辺部spとに囲まれ、それら端辺が下端で接続した上方開放形の挿通部PLとして形成されている。結果、この導電線挿通部PLを通る導電線Lは、揺動軸側端面カバーCsにより確実に揺動軸7から分離される。また、第二端面カバーC2が揺動しても、この揺動による影響を受け難い。
本体側ヒンジ部71
当該本体側ヒンジ部71には、図13、図14に示すように、トレー塞ぎ板Pd及び下ヒータHdが取り付けられる本体側下ヒンジ部71aと、前記揺動軸7を揺動支持する本体側上ヒンジ部71bとを備えて構成されている。
本体側下ヒンジ部71aと本体側上ヒンジ部71bとは、一体の部材として金属製の板材から構成されており、図8に示すように中央支持部14に位置決めされる。
本体側下ヒンジ部71a及び本体側上ヒンジ部71bは、概略共に後方開放形の箱型に形成されている。図11に示すように、本体側上ヒンジ部71bは、上記第一端面カバーC1と第二端面カバーC2との間に挿入する平面視矩形の本体側端面カバーCdを備えて構成されており、この本体側端面カバーCdに前記揺動軸7が揺動自在に挿通される構造が採用されている。
従って、前記導電線挿通空間Alは、第二端面カバーC2と本体側端面カバーCdとの間に形成される空間として構成されており、導電線Lを確実に本体1内に導くことができる。
3 水受けトレーの押し込み位置決め構造
次に、水Wを入れた状態で前方より後方に向けて水受けトレー2を挿入させる場合に、水面Wsを概略底板部11に対して平行を保つための構成に関して説明する。
このように、平行性を保つために、本願にあっては、図13等に示すように底板部11に6個の案内ガイド部50、51、52が設けられ、図15等に示すように水受けトレー2の底面2fに4個の凸部21、22が設けられている。
底板部11上には、図13、図14に示すように、左右一対振り分け配置して形成される第一案内ガイド部50、50が設けられている。これら第一案内ガイド部50、50は、底板部11と別体で作製してもよいが、通常はプレスにより底板部11と一体成形される。その形状は、略方形で、その高さは、後述する前方案内ガイド部51、後方案内ガイド部52の頂点の高さと同一とされる。なお、一対の第一案内ガイド部50、50に関して、左右方向の開き幅を前方側より後方側の方を長くすることにより、後記の水受けトレー2の左右方向の位置合わせが容易になり、その着脱を滑らかにすることができる。この第一案内ガイド部50、50の高さも前方より後方を低くすることにより、水受けトレー2の装着を容易に行えるとともに、装着後に水受けトレー2が前方側にずれることがなくなる。なお、第一案内ガイド部50、50の左右側面部50b、50bは略垂直面とされる。
この第一案内ガイド部50を夫々挟む構成で、図13からも判明するように、対となる前方案内ガイド部51及び後方案内ガイド部52が設けられている。前方案内ガイド部51は、底板部11の前端近傍部位に、一対の第一案内ガイド部50、50に対して、それらの内側(底板部11の左右方向中央側)に設けられている。後方案内ガイド部52は、底板部11の後端近傍部位に、一対の第一案内ガイド部50、50に対して、それらの外側(底板部11の左右方向中央とは離間する側)に設けられている。また、この例では、前方案内ガイド部51、後方案内ガイド部52の両方は、第一案内ガイド部50とともに一体に設ける。但し、該前方案内ガイド部、後方案内ガイド部51、52は、第一案内ガイド部50と別体であっても構わない。
さて、これら前方案内ガイド部51及び後方案内ガイド部52の形状は、略又同一であり、本例では、前後方向で断面三角形の楔状を呈している。即ち、前方側から後方側の頂部pに向かって高くなる傾斜した前方斜面s1及び頂部pから順次低くなる傾斜した後方斜面s2を有する断面三角形の楔状を呈している。ここで、前方傾斜s1は後方傾斜s2より緩く構成されている。そして、後記の水受けトレー2の底部に設ける凸部21、22の傾斜面s1、s2と当接し、水受けトレー2の移動を滑らかにする。
該水受けトレー2の底面2fには、内側から外側へ膨出した前方凸部21及び後方凸部22の2種類の凸部が形成されるとともに、これら凸部21、22は、全て同じものをそれぞれ2個ずつ配置した計4個の凸部からなる。
再度凸部21、22に戻って、前方凸部21は、先に説明した前方案内ガイド部51に対応して設けられる部位であり、後方凸部22も、先に説明した後方案内ガイド部52に対応して設けられる部位である。2つの前方凸部21の外側側面部21b、21b間の左右方向の距離は、第一案内ガイド部50の内側の左右方向の離間幅よりやや小さい程度の長さに設定されている。一方、2つの後方凸部22の内側側面部22b、22b間の左右方向の距離は、第一案内ガイド部50の外側左右方向の離間幅の長さよりやや大きい程度の長さに設定される。
これら前方凸部21及び後方凸部22の形状は、略又同一であり、本例では、断面三角形の楔状を呈している。即ち、前方側から後方側の頂部pに向かって高くなる傾斜した前方斜面s1及び頂部pから順次低くなる傾斜した後方斜面s2を有する断面三角形の楔状を呈している。ここで、水受けトレー側に設けられる凸部21、22に関しては、前方傾斜s1は後方傾斜s2より急に構成されている。その角度及び長さは、凸部21、22の前方傾斜s1が、案内ガイド部の後方傾斜s2とそれぞれ同一に、凸部21、22の後方傾斜s2が、案内ガイド部の前方傾斜s1とそれぞれ同一に、構成されている。さらに、前後方向における前方凸部21と後方凸部22の距離は、前方案内ガイド部51と後方案内ガイド部52との距離と同一とされている。
従って、後に図20等により説明するように、良好に平行移動を行える。そして、後記の水受けトレーの底部に設ける凸部の傾斜面と当接し、水受けトレーの移動を滑らかにする。
この実施形態のものは、本体1の底板部11上面に第一案内ガイド部50を設けるとともに、水受けトレー2の底面2fに前方及び後方凸部21、22をそれぞれ設けることを特徴とするものである。そして底板部11上に水受けトレー2を載置するに際しては、以下の手順によって行う。
即ち、図19に示すように、まず第一案内ガイド部50の前方側に水受けトレー2を載せ、水受けトレー2の後方凸部22の内側側面部22b、22b間に第一案内ガイド部50の略垂直な左右外側面部50b、50bが入るように位置合わせをする。
位置合わせ終了後に水受けトレー2を第一案内ガイド部50上に載せたまま、水受けトレー2を押し込む。すると水受けトレー2の後方凸部22の内側側面部22b、22b及び同じく水受けトレー2の前方凸部21の外側側面部21b、21bは、第一案内ガイド部50の略垂直な左右側面部50b、50bでガイドされ、左右方向へずれることなく真っ直ぐ後方に押し込むことができる。この場合、前方凸部21がなくても行うことができるが、あった方が、左右方向のずれが少なくて良い。
水受けトレー2を押し込んでいくと、水受けトレー2の前方凸部21が、第一案内ガイド部50左右方向内側に張り出して設けられる前方案内ガイド部51に、後方凸部22が、第一案内ガイド部50左右方向外側に張り出して設けられる後方案内ガイド部52に当接する(図20(a))。構わず水受けトレー2を押し込んでいくと、水受けトレー2の凸部21、22の後方傾斜面s2が、案内ガイド部51、52の前方傾斜面s1上に乗り上げて後方へ押し込まれる(図20(b))。そして、水受けトレー2の凸部21、22が、案内ガイド部51、52との両方から上下方向に案内されて移動し、これらを乗り越えるとともに、それぞれの案内ガイド部の後方に落ち込むことになる(図20(c))。落ち込んだ後は、水受けトレー2は、トレー塞ぎ板Pdに当接し、それ以上の後方側の移動は阻止される(図20(c)参照)。この場合、水受けトレー2の凸部22の急な傾斜面である前方傾斜面s1と案内ガイド部の急な傾斜面である後方傾斜面s2とが当接し、ストッパーとしての機能を奏するため、その状態で、水受けトレー2を前方側に引いても水受けトレー2は移動しない。水受けトレー2を引き出すには、強く引くことで前方側へ引き出すことができる。
4 水受けトレー、反射トレー、上ヒータ、下ヒータ、焼き網の位置関係
次に、本体1上に水受けトレー2を挿入させて、載置した場合(下ヒータHdが挿入された挿入姿勢)における、水受けトレー2、反射トレー4、上ヒータHu、下ヒータHd、焼き網3の上下方向及び平面視での位置関係について説明する。すなわち、本願に係る加熱手段(下ヒータHd)が第1トレー(水受けトレー2)に配設された使用姿勢で、第2トレー(反射トレー4)を第1トレー(水受けトレー2)の底面2fと加熱手段(下ヒータHd)との間に配置して使用する使用状態における、上記各部材の上下方向及び平面視での位置関係について説明する。
図8、図12、図20に示すように、水受けトレー2の内部において、下から順に水受けトレー2の底面2f、反射トレー4、下ヒータHd、焼き網3が配置され、上記蓋体5により水受けトレー2の上面が閉じられることにより、当該焼き網3の上部に上ヒータHu、反射板53及び排気処理部52が配置される関係にある。したがって、焼き網3の上部には上ヒータHu、下部には下ヒータHdが配置され、焼き網3に載置された魚等を上下方向の両面から焼くことができる。
上ヒータHuの上部には反射板53、下ヒータHdの下部には反射トレー4が配置され、これら反射板53及び反射トレー4により各ヒータからの熱線を魚等に反射させて、当該魚等を焼くために用いることができ、各ヒータからの熱エネルギーを節減して有効に用いることができる。特に、下ヒータHdからの熱線を反射トレー4により反射することができるため、下ヒータHdからの熱線により水受けトレー2が高温になることを防止することができる。
また、図20に示すように、水受けトレー2と反射トレー4との間には、水Wの層が存在し、当該水受けトレー2の底面2fの上面に形成された水面Wsに、当該反射トレー4が浮く構造となっている。
したがって、下ヒータHd、上ヒータHuからの熱線により水受けトレー2及び反射トレー4が加熱されても、これらは水Wにより冷却されるため高温となることを防止できる。これにより、魚等を焼いた際に発生する油が、反射トレー4上に落下したとしても、大量の煙が発生することを防止することができる。特に、水受けトレー2の底面外周には、後方を除いて、凹部(下方突出縁部23)が設けられているため、熱線を反射して比較的高温となった反射トレー4が移動して水受けトレー2の側壁に当接し、この水受けトレー2の側壁が加熱された場合など、水受けトレー2が比較的高温となった場合であっても、水受けトレー2の底面2fに貯留した水Wが底面外周の凹部に、より多く貯留しているため、水受けトレー2の側壁をより確実に冷却することができる。これにより、水受けトレー2が高温となることを防止できるので、水受けトレー2に触れた場合であっても火傷することを防止することができる。
また、下ヒータHdからの熱線は、反射トレー4が水Wの水面Wsで浮動状態となっているため、当該熱線の一部は反射され、他部のみが水Wに吸収されることとなるため、当該水の蒸発を低減することができ、下ヒータHdからの熱エネルギーを当該水Wの温度上昇に用いることなく有効に利用することができるとともに、調理対象物(魚など)に蒸気が付着することを抑制することができ、また、注水の回数を低減することができる。
なお、水Wは、水受けトレー2を本体1上に載置する前に予め注水しておくこともできるし、水受けトレー2を本体1上に載置した後に注水することもできる。
ここで、上記水Wの層は、水受けトレー2内に基準水量の水Wが注水されることにより形成されるが、このように水Wが水受けトレー2内の底面2fに貯留していても、この水Wの水面Ws上に浮動状態にある反射トレー4の最高位置Maが、下ヒータHdの最下部Loに接触することが無いように基準水量が設定されている。ここで、基準水量とは、加熱使用にあたって水受けトレー2内に注水される適当な水量である。ただし、この基準水量は、フィッシュロースターの構造によっては、例えば、水受けトレー2に貯留された水Wが水受けトレー2の後方側壁2eに設けられた、下ヒータHdを挿入するための下ヒータ挿入孔Odの最下部から流出しない程度の最大水量とすることもでき、また、水受けトレー2に下ヒータHdを当該下ヒータ挿入孔Odに挿入等させるために上下方向に移動した場合であっても、水受けトレー2に貯留された水Wが下ヒータ挿入孔Hdから流出しない程度の標準水量Stとすることもできる。
なお、本実施形態では、図20(b)から判明するように、水受けトレー2に下ヒータHdを挿入等させて、前方凸部21と前方案内ガイド部51とが、後方凸部22と後方案内ガイド部52とが接触することによる上下方向の移動が生じたとしても、水受けトレー2に貯留された水Wが下ヒータ挿入孔Odから流出しないとともに、反射トレー4の最高位置Maが下ヒータHdの最下部Loに接触することが無い標準水量Stに設定されている。
そして、図21〜図24により判明するように、反射トレー4の面積は、水受けトレー2の底面の面積より平面視で小さく構成されている。したがって、水受けトレー2の底面には、平面視で反射トレー4に覆われない注水領域Aが形成され(図上、破線で示す)、水受けトレー2の底面2fと反射トレー4との間には、平面視で、水Wを注水するための注水領域Aを確保することができ、水受けトレー2を本体1の底板部11上に載置する前であっても、載置した後であっても必要に応じて常に当該注水領域Aから水Wを注水することが可能になる。
このように、上下方向において反射トレー4と水受けトレー2との間に水Wの層を形成した場合などには、反射トレー4がこの水Wの水面Wsに浮いて移動することにより、水受けトレー2の少なくとも1つの側壁に、この側壁に対応する反射トレー4の辺が当接することとなる。このような場合であっても、下ヒータHdの下部には常に反射トレー4が位置するように、当該反射トレー4の面積が形成されている。このように、図21〜図24に示される、反射トレー4が水受けトレー2内で移動する際の様子を、図25に模式的に示す。
具体的には、図21に示すように、反射トレー4が水に浮いた状態で、フィッシュロースターに対して左側の前方端に位置している場合(平面視)、すなわち、水受けトレー2の左側壁2bに、当該左側壁2bに対応する反射トレー4の左側の辺が当接し、さらに水受けトレー2の前方側壁2aに、当該前方側壁2aに対応する反射トレー4の前側の辺(この場合は反射トレー4の底部の前面の辺)が当接して、反射トレー4がこれ以上左前方に移動することができない場合であっても、下ヒータHd、特に当該下ヒータHdの右側端及び後方端の下部(上下方向)には、反射トレー4が位置している。すなわち、図25(a)に模式的に示すように、反射トレー4(図上、太線で示す)が、これ以上左前方に移動することができない場合であっても、下ヒータHdの右側端及び後方端の下部には反射トレー4が位置するとともに、反射トレー4が存在しない領域には注水領域A(図上破線で示す)が確保されていることがわかる。
以下、同様に、図22に示すように、反射トレー4が水に浮いた状態で、フィッシュロースターに対して左側の後方端に位置している場合(平面視)、すなわち、水受けトレー2の左側壁2bに、当該左側壁2bに対応する反射トレー4の左側の辺が当接し、さらに水受けトレー2の後方側壁2eに、当該後方側壁2eに対応する反射トレー4の後側の辺が当接して、反射トレー4がこれ以上左後方に移動することができない場合であっても、下ヒータHd、特に当該下ヒータHdの右側端及び前方端の下部(上下方向)には、反射トレー4が位置している。すなわち、図25(b)に模式的に示すように、反射トレー4が、これ以上左後方に移動することができない場合であっても、下ヒータHdの右側端及び前方端の下部には反射トレー4が位置するとともに、反射トレー4が存在しない領域には注水領域Aが確保されていることがわかる。
図23に示すように、反射トレー4が水に浮いた状態で、フィッシュロースターに対して右側の前方端に位置している場合(平面視)、すなわち、水受けトレー2の右側壁2cに、当該右側壁2cに対応する反射トレー4の右側の辺が当接し、さらに水受けトレー2の前方側壁2aに、当該前方側壁2aに対応する反射トレー4の前側の辺(この場合は反射トレー4の底部の前面の辺)が当接して、反射トレー4がこれ以上右前方に移動することができない場合であっても、下ヒータHd、特に当該下ヒータHdの左側端及び後方端の下部(上下方向)には、反射トレー4が位置している。すなわち、図25(c)に模式的に示すように、反射トレー4が、これ以上右前方に移動することができない場合であっても、下ヒータHdの左側端及び後方端の下部には反射トレー4が位置するとともに、反射トレー4が存在しない領域には注水領域Aが確保されていることがわかる。
図24に示すように、反射トレー4が水に浮いた状態で、フィッシュロースターに対して右側の後方端に位置している場合(平面視)、すなわち、水受けトレー2の右側壁2cに、当該右側壁2cに対応する反射トレー4の右側の辺が当接し、さらに水受けトレー2の後方側壁2eに、当該後方側壁2eに対応する反射トレー4の後側の辺が当接して、反射トレー4がこれ以上右後方に移動することができない場合であっても、下ヒータHd、特に当該下ヒータHdの左側端及び前方端の下部(上下方向)には、反射トレー4が位置している。すなわち、図25(d)に模式的に示すように、反射トレー4が、これ以上右後方に移動することができない場合であっても、下ヒータHdの左側端及び前方端の下部には反射トレー4が位置するとともに、反射トレー4が存在しない領域には注水領域Aが確保されていることがわかる。
これまで説明してきたように、水受けトレー2は平面視で、左右方向が長く、前後方向が短い方形に形成されている。上記下ヒータHdは、水受けトレー2の後方側壁2eに設けられる下ヒータ挿入孔Odから進入しており、水受けトレー2の左右方向の中央において振り分けられる状態で、一定の面積を占めるものとされている。そして、下ヒータHdは後方側壁2eから前方へ一定距離だけ進入している。従って、このヒータHdが平面視で占める占有面積は、当然、水受けトレー2の底面2fの面積より小さい。
一方、反射トレー4について説明すると、この反射トレー4も、平面視で、左右方向が長く、前後方向が短い方形に形成されている。この反射トレー4の長辺がフィッシュロースターの前後方向に向けられて、水受けトレー2に収容されることはない。すなわち、反射トレー4が、前後、左右方向の中央を、水受けトレー2の同方向中央に合わせて配設される状態にあっては、水受けトレー2の底面2fと反射トレー4とは相似関係となる。各部材の面積は、水受けトレー2の底面2fの面積、反射トレー4の面積、下ヒータHdの面積の順に小さく設定されている。
次に概略方形に形成される各部材の辺の長さの関係について述べると、反射トレー4の各辺の長さが、この辺に直交する水受けトレー2の側壁の一方から、当該一方の側壁に対向する他方の側壁側に位置する下ヒータHdの端部までの長さよりも、大きく設定されている。例えば、反射トレー4の左右側の辺について述べると、この左右側の辺に直交する水受けトレー2の側壁の一方(後方側壁若しくは前方側壁)から、当該一方の側壁に対向する他方の側壁(前方側壁若しくは後方側壁)側に位置する下ヒータHdの端部(前方端若しくは後方端)までの長さよりも、大きく設定されている。
よって、反射トレー4が水受けトレー2に収納されている場合であっても、水受けトレー2に水Wを注水可能な注水領域Aを常に確保して、迅速かつ簡便に注水を行えるとともに、反射トレー4が水面Ws上を移動してしまったとしても、下ヒータHdの下部には反射トレー4を常に位置させて、下ヒータHdからの熱線を確実に反射し、反射トレー4及び水受けトレー2の温度の上昇を防止することができる。
さらに、本実施形態では、反射トレー4の浮動状態を大きく規制する構成でない状態で、下ヒータHd等からの熱線を反射することができる反射プレート10を、上記水受けトレー2の前方側壁2aの内側に配置する。
具体的には、図26、図27に示すように、反射プレート10は、上記前方側壁2aの円弧状断面の曲率に対応する曲率で、概略長方形状に形成されており、当該前方側壁2aの内面に長方形状の長手方向端がリベットにより固定されている。
これにより、下ヒータHdから前方側壁2aへ到達する熱線を、当該下ヒータHdと前方側壁2aの間に配置された反射プレート10により反射して、水受けトレー2の前方側壁2aが高温となることを防止することができ、その結果、水受けトレー2の前方側壁2aの温度を低下させ、この前方側壁2aに触れて火傷をすることを防止できる。なお、この反射プレート10は、前方側壁2aの内面に取付け部を設けて、この取付け部に引っ掛けて固定する構成とすることもでき、必要に応じて取付け、取り外す構成とすることもできる。
また、反射プレート10を前方側壁2aに配置する際には、当該反射プレート10の最下部Poが、水受けトレー2の底部2fに貯留した基準水量としての標準水量Stの水Wの水面Wsと、同等、若しくは、当該水面Wsよりも低くなるように配置する。
これにより、反射プレート10は、熱線を反射することにより比較的高温となりやすいが、この反射プレート10を底部2fに貯留する水Wにより冷却することにより、反射プレート10、ひいては、水受けトレー2が高温になることを防止できる
〔別実施形態〕
)上記実施形態では、水受けトレー2内に貯留した基準水量としての標準水量Stの水Wに浮かんで到達する反射トレー4の最高位置Maが、下ヒータHdの最下部Loよりも下側に設定し、反射トレー4と下ヒータHdとが接触しないようにしたが、反射トレー4を過度に加熱することがなければ、反射トレー4と下ヒータHdとが一部接触する構成としても良い。
具体的には、図14、図20、図21等に示すように、下ヒータHdの本体側ヒンジ部71側端は、比較的温度の低いコールドエンドCeとされており、このコールドエンドCeに反射トレー4の最高位置Maが到達して、接触する構成とすることができる。この場合、反射トレー4の後側の辺が上記コールドエンドCeに接触し、反射トレー4の前側の辺及び左右側の辺のいずれもが下ヒータHdに接触していない状態となる。なお、このような状態となるように、水受けトレー2に貯留される水Wの量を基準水量として設定することも可能である。
したがって、冷却能力を確保するために、水Wをできるだけ多く貯留しつつ、かつ下ヒータHdに接触しても、水受けトレー2、反射トレー4、水Wが過度に加熱されてしまうことを防止することができる。なお、この際には、水Wが下ヒータ挿入孔Odから流出しないようにすることが必要である。
)上記実施形態では、水受けトレー2の後方側壁2eに下ヒータ挿入孔Odを設けて、この下ヒータ挿入孔Odに下ヒータHdを挿入する挿入姿勢となるように構成したが、焼き網3に載置された魚等を良好に加熱することができる構成であれば、下ヒータ挿入孔Odを設けずに、下ヒータHdが水受けトレー2内に配設された使用姿勢となるように構成することもできる。例えば、有底箱型の上方開放状に形成された水受けトレー2の後方側壁2eを越えて、本体側ヒンジ部71(後方部位)から、水受けトレー2内に下ヒータHdが配設される構成を採用してもよい。この場合、下ヒータHdの加熱線部位と本体側ヒンジ部71との接続部位(コールドエンドCe)は、オフセットされ(加熱線部位が下方位置で、接続部位が上方位置となる)、水受けトレー2の後方側壁2e上を越えて、下ヒータHdが水受けトレー2内に配設された使用姿勢となる。この場合でも、下ヒータHdの下部には常に反射トレー4が位置するので、水受けトレー2と反射トレー4との間に水を注水するための注水領域Aを確保することができ(平面視)、下ヒータHdを水受けトレー2に配設した使用姿勢のままこの注水領域Aに注水して、迅速かつ簡便に水受けトレー2の底面2fに注水を行うことができるとともに、反射トレー4は下ヒータHdからの熱線を常に反射することができ、水受けトレー2の温度が上昇することを確実に防止できる。
フィッシュロースターの正面図 フィッシュロースターの平面図 フィッシュロースターの右側面図 フィッシュロースターを斜め前上方から見た全体斜視図 フィッシュロースターを斜め前下方から見た全体斜視図 フィッシュロースターを斜め後上方から見た全体斜視図 フィッシュロースターを斜め後下方から見た全体斜視図 図2のVIII−VIII断面図 図1のIX−IX断面図 図1のX−X断面図 図8のXI−XI断面におけるヒンジ要部の断面図 蓋を開放した状態のフィッシュロースターの全体斜視図 本体の正面図 本体の斜視図 水受けトレーを斜め前下方から見た全体斜視図 水受けトレーを斜め後下方から見た全体斜視図 ヒンジ要部の分解斜視図 ヒンジ要部の組付け状態を示す説明図 案内ガイド部と凸部との関係を示すための正面視の要部断面図 押し込み操作における案内ガイド部と凸部との関係を示すための側面視の要部断面図 反射トレーが左側前方端にある場合の水受けトレーの平面図 反射トレーが左側後方端にある場合の水受けトレーの平面図 反射トレーが右側前方端にある場合の水受けトレーの平面図 反射トレーが右側後方端にある場合の水受けトレーの平面図 反射トレーが移動した場合の水受けトレーの概略平面図 受けトレーの部分断面図 受けトレーの平面図
符号の説明
1 本体
2 水受けトレー(第1トレー)
2a 前方側壁
2b 左側壁
2c 右側壁
2d 焼き網支持突起
2e 後方側壁
2f 底面
3 焼き網
4 反射トレー(第2トレー)
5 蓋体
10 反射プレート
23 下方突出縁部(底面外周の凹部)
Hd 下ヒータ(加熱手段)
Od 下ヒータ挿入孔(加熱手段挿入孔)
Ce コールドエンド
W 水
Ws 水面
Ma 反射トレーの最高位置(第2トレーの最高位置)
St 標準水(基準水
Lo 下ヒータの最下部(加熱手段の最下部)
Po 反射プレートの最下部
A 注水領域

Claims (3)

  1. 加熱手段を備えた本体と、底面と当該底面の四辺より立ち上がる側壁とを備えた第1トレーとを備え、
    前記加熱手段が前記第1トレーに配設された使用姿勢で、前記第1トレーが前記本体に載置されて使用される加熱調理器であって、
    熱線を反射する材料からなり、前記第1トレー内に収容可能な方形の第2トレーを備え、
    前記第2トレーの面積が前記第1トレーの底面の面積より小さく構成され、
    前記加熱手段が前記第1トレーに配設された前記使用姿勢で、前記第2トレーを前記底面と前記加熱手段との間に配置して使用する使用状態において、
    前記第1トレーを上から見た平面視で、前記第1トレーの少なくとも1つの側壁に、前記第2トレーの対応する辺が当接する全ての当接状態で、前記加熱手段の下方に前記第2トレーが位置される構成で、
    前記第1トレーの前方側壁の内側に設けられた反射プレートの最下部が、標準水量の水を前記第1トレーに貯留した状態で形成される水面の位置と同等、若しくは前記水面よりも低く設定されている加熱調理器。
  2. 前記第2トレーが前記第1トレー内に貯留される水に浮く浮動状態で、前記第1トレー内に収納可能である請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 前記第1トレーが、当該第1トレー内の底面外周に凹部を設けて構成される請求項1又は2に記載の加熱調理器。
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