JP4811157B2 - 増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、オフセット電圧をキャンセルする機能を備えた増幅器に関する。
従来のオーディオシステムでは、電源起動時や遮断時、ミュート時やミュート解除時等において、スピーカからポップノイズが発生することが知られている。これはオーディオシステムを構成するアンプ内で発生するオフセット電圧に起因するものであり、このオフセット電圧はアンプ(増幅器)を構成するトランジスタの特性のばらつきにより発生する。
図7は上記オフセット電圧をキャンセルする機能を設けた従来のオーディオシステムの構成を示す構成図である。図7において、オーディオシステムはアンプ7とスピーカSP2とから構成される。符号71はアンプ7の入力段の回路であり、符号72がPWM変調等の処理を行いスピーカSP2に音声信号を出力する増幅部である。
電圧VosはオペアンプOP71で発生するオフセット電圧を、−入力端子への入力電圧に換算して表したものである。図7に示した回路では、電流源I71からの電流量を調整し、その電流が抵抗R72を流れる時に発生する電圧降下が電圧Vosを打ち消すようにすることでオフセット電圧のキャンセルを行う。
この他、デジタル信号によって利得が制御される電子ボリュームにおいてオフセット電圧をキャンセルする従来技術としては、例えば特許文献1が知られている。
特開2005−33541号公報
しかし、図7に示したオフセット電圧のキャンセル方法では、電流源I71に必要とされる感度は抵抗R72の抵抗値によって決定され、抵抗R72の抵抗値は一般に大きな値であるため、電流調整の感度に要求される条件が厳しい。
具体的には、例えば増幅部72が20倍の増幅を行い、スピーカSP2への入力電圧を20mV単位で制御する場合、増幅部72への入力電圧を1mV単位で制御する必要がある。抵抗R72の抵抗値が10kΩとすると、電流源I71は0.1μA単位の制御を行わねばならない。
電流源I71の調整条件を緩和するためには抵抗R72の抵抗値を小さくする必要があるが、抵抗R72の抵抗値はアンプ7の設計において決定されるものであり自由に変更することができない。
このように、電流付加によりオフセット電圧をキャンセルする方法では、電流調整の感度が要求されるためオフセット調整の精度を上げるのが困難であるという課題があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、オフセット電圧を精度良くキャンセルすることが可能な増幅器を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、本発明は、入力信号を増幅し出力する増幅器において、前記入力信号が通過する信号線上に設けられた抵抗(例えば、実施の形態における抵抗R5)と、前記抵抗の一端に接続された電流値可変の第一の電流源(例えば、実施の形態における電流源21)と、前記抵抗の他端に接続された電流値可変の第二の電流源(例えば、実施の形態における電流源22)と、前記第一の電流源から前記抵抗に流し込む電流と前記抵抗から前記第二の電流源へ流し出す電流とがともに所定の電流値に等しくなるよう制御する制御回路(例えば、実施の形態における論理回路11)とを具備し、前記所定の電流値の電流が前記抵抗を流れる際に生じる電圧降下でもって前記信号線上のオフセット電圧をキャンセルすることを特徴とする。
また、本発明は、前記第一の電流源及び第二の電流源から前記抵抗に流す電流の方向を反転させる電流反転手段(例えば、実施の形態におけるスイッチSW1〜SW4)をさらに具備することを特徴とする。
また、本発明は、前記第一の電流源は、複数の第一導電型の第一トランジスタと、該複数の第一導電型の第一トランジスタのそれぞれと前記抵抗との間に介挿される複数の第一スイッチ回路とから構成され、前記第二の電流源は、複数の第二導電型の第一トランジスタと、該複数の第二導電型の第一トランジスタのそれぞれと前記抵抗との間に介挿される複数の第二スイッチ回路とから構成され、前記制御回路は、前記複数の第一スイッチ回路及び前記複数の第二スイッチ回路のオン/オフを切り替えることで電流値を調整することを特徴とする。
なお、第一導電型のトランジスタとは例えばPチャネルトランジスタを指し、第二導電型のトランジスタとは例えばNチャネルトランジスタを指す。
また、本発明は、第一導電型の第二トランジスタ(例えば、実施の形態におけるPチャネルトランジスタTP3)と、前記第一導電型の第二トランジスタの電流経路の一端と接続された第二導電型の第二トランジスタ(例えば、実施の形態におけるNチャネルトランジスタTN2)と、前記複数の第一導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第一導電型の第二トランジスタの制御電極とに参照電圧を供給する参照電圧源(例えば、実施の形態における参照電圧源31)と、前記第一導電型の第二トランジスタと第二導電型の第二トランジスタとの接続点の電圧が所定の電圧(例えば、実施の形態における電圧Vref)になるよう制御し、前記複数の第二導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極とに電圧を供給する第二の制御回路(たとえば、実施の形態における演算増幅回路32)とをさらに具備することを特徴とする。
本発明によれば、第一の電流源から抵抗に流し込む電流と、該抵抗から第二の電流源に流し出す電流を一致させるため、その電流によって該抵抗で電圧降下を発生させることができ、かつその電流は該抵抗が接続された信号線上の他の回路に流れ込むことがない。したがって、増幅器の動作に影響を与えることなくオフセット電圧のキャンセルを行うことができる。
さらに、電圧降下を発生させる抵抗の抵抗値はアンプの設計において定められるものではないため、第一の電流源及び第二の電流源における電流値調整の感度が同じであっても、小さな抵抗値を使用することで容易にオフセット電圧キャンセルの精度を上げることができる。また、該抵抗に流す電流の方向を反転させる電流反転手段を設けることで、増幅器内で発生するオフセット電圧の極性によらずキャンセルすることができる。
さらに、第一導電型の第二トランジスタ、第二導電型の第二トランジスタ、参照電圧源及び第二の制御回路を具備することで、第一導電型の第二トランジスタを流れる電流を第一の電流源を構成する第一導電型の第一トランジスタを流れる電流に正確にミラーし、第二導電型の第二トランジスタを流れる電流を第二の電流源を構成する第二導電型の第一トランジスタを流れる電流に正確にミラーすることが可能となるため、第一の電流源から流れ込む電流と第二の電流源へ流れ出す電流とを正確に一致させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアンプ(増幅器)とスピーカから構成されるオーディオシステムを示す図である。なお、本実施形態では、アンプ内の信号線上で発生するオフセット電圧の一例として、入力段の回路で発生するオフセット電圧を取り上げる。
図1において、符号2はアンプ1の入力段の回路であり、符号10は一対の差動信号を入力とし、PWM変調等の処理を行いスピーカSP1に音声信号を出力する増幅部である。符号2及び10がアンプ1の構成であり、スピーカSP1と合わせてオーディオシステムを構成する。
キャパシタC1を介して入力段の回路2に入力される入力信号は、抵抗R1の一端へと出力される。抵抗R1の他端は、抵抗R2の一端及びオフセット電圧キャンセル回路12の一端Aと接続される。
オフセット電圧キャンセル回路12の他端BはオペアンプOP1の−入力端子と接続される。オペアンプOP1の+入力端子は接地され、出力端子は抵抗R2の他端、抵抗R3の一端及び増幅部10の一方の入力端子と接続される。抵抗R2は、オペアンプOP1のフィードバック抵抗である。
抵抗R3の他端は、抵抗R4の一端及び電源Vosの一端と接続される。電源Vosの他端はオペアンプOP2の−入力端子と接続される。ここで、電圧VosはオペアンプOP2で発生するオフセット電圧を、−入力端子への入力電圧に換算して表したものである。
オペアンプOP2の+入力端子は接地され、出力端子は抵抗R4の他端及び増幅部10の他方の入力端子と接続される。抵抗R4は、オペアンプOP2のフィードバック抵抗である。コンパレータCOMP1の二つの入力端子は、増幅部10への二つの信号線にそれぞれ接続され、コンパレータCOMP1の出力は論理回路11に出力される。論理回路11の出力はオフセット電圧キャンセル回路12に入力され、その入力に応じてA−B間に発生する電圧が変化する。
本実施形態では、入力信号が無い場合においても電源Vosが原因で増幅部10への二つの入力信号に電位差が生じるが、オフセット電圧キャンセル回路12で発生させる電圧を調整することで二つの入力信号の電位差を0とする。
次に、オフセット電圧キャンセル回路12について図2から図5を参照して説明する。
図2は、オフセット電圧キャンセル回路12の回路構成を模式的に示した模式図である。図2において、オフセット電圧キャンセル回路12は二つの電流源21,22と抵抗R5とから構成される。
電流源21から流し出す電流Iinと電流源22から電流Ioutが同じになるよう電流源21及び22を制御することで、この電流がVin側及びVout側の何れの方向にも流れ込むことがなくなり、Vin側及びVout側に接続する回路に影響を与えることなく抵抗R5を流れる電流によって電圧降下を発生させることができる。
よって、図2の回路を信号線上の任意の箇所に介挿することで、任意の箇所にオフセット電圧を発生させることができる。また、この抵抗R5は、図7の抵抗R72のように回路設計で抵抗値が固定されるものではないため、例えば50Ω程度の小さな抵抗を使うことも可能であり、電流源21及び22の電流調整の感度を上げることなく、容易にオフセット電圧調整の精度を上げることができる。
続いて、図3から図5を参照してオフセット電圧キャンセル回路12の具体的な回路構成を説明する。
図3において、電流源21及び22は四つのトランジスタと各トランジスタのドレインに接続された四つのスイッチから構成させる。図1の論理回路11からの信号により四つのスイッチのON/OFFを切り替えることでドレイン電流を制御する。
電流源21を構成する四つのトランジスタのサイズ比を例えば1:2:4:8とし、サイズ比の最も小さいトランジスタのドレイン電流をIdとおくと、論理回路11によるスイッチの切換により、電流源21から流しだす電流量を0,Id,2Id,…,14Id,15Idの16段階でバイナリデータに対応させて制御することが可能となる。電流源22についても同様である。
電流源21の出力はスイッチSW1の一端及びスイッチSW3の一端と接続され、スイッチSW1の他端は抵抗R5の一端(A点)と接続される。一方、スイッチSW3の他端は抵抗R5の他端(B点)と接続される。
電流源22の出力はスイッチSW2の一端及びスイッチSW4の一端と接続され、スイッチSW4の他端は抵抗R5の一端(A点)と接続される。一方、スイッチSW2の他端は抵抗R5の他端(B点)と接続される。
スイッチSW1〜SW4は論理回路11によりON/OFFが切り替えられ、スイッチSW1及びスイッチSW2がON、スイッチSW3及びスイッチSW4がOFFの時はA点が高電位側となる。一方、スイッチSW1及びスイッチSW2がOFF、スイッチSW3及びスイッチSW4がONの時はB点が高電位側となる。
このように、抵抗R5に対して電流を流す経路上にスイッチを設け、該スイッチの切換により電流を流す方向を反転させることで、本実施形態ではオフセット電圧の極性によらずキャンセルすることができる。
符号31は、PチャネルトランジスタTP2,TP3及び電流源21を構成するPチャネルトランジスタのゲート電圧を設定する参照電圧源であり、電流源23及びPチャネルトランジスTP1から構成される。PチャネルトランジスタTP1のソースは電源VDDに接続され、ゲートはドレインと接続される。また、PチャネルトランジスタTP1のドレインは電流源23とも接続される。
図4は、電流源23の回路構成を示す図である。図4において、オペアンプOP3は記載していないバンドギャップ基準電圧源の出力電圧バンドギャップ電圧VBG(約1.25V)を−入力端子に入力し、フィードバックループによりPチャネルトランジスタTP7のドレイン側の電圧がVBGとなるように制御する。
抵抗R6の抵抗値をRとすると、抵抗R6を流れる電流はVBG/Rとなり、この電流がPチャネルトランジスタTP8及びTP9で構成されるカレントミラー回路によってPチャネルトランジスタTP9のドレイン側にミラーされ、さらにNチャネルトランジスタTN4及びTN5で構成されるカレントミラー回路によってNチャネルトランジスタTN5のドレイン側にミラーされ、電流源23から流れる電流となる。
図3に戻って、符号32は、電源Vref及びPチャネルトランジスタTP3のドレイン側(C点)の電圧を入力とし、電流源22の構成するNチャネルトランジスタのゲート電圧を出力するものであり、フィードバック構成によりC点の電圧がVrefと等しくなるように制御される。なお、符号32は入力に対して一段の増幅を行い出力する演算増幅回路の構成であり、フィードバック構成としても位相が180以上回転することがなく、位相補償を行う必要がない。
演算増幅回路32は、PチャネルトランジスタTP2,TP4,TP5とNチャネルトランジスタTN1から構成される。PチャネルトランジスタTP2のゲートは、参照電圧源31内のPチャネルトランジスタTP1のゲートと接続され、ソースは電源VDDに接続される。
PチャネルトランジスタTP2のドレインは、PチャネルトランジスタTP4のソース及びPチャネルトランジスタTP5のソースと接続される。PチャネルトランジスタTP4のドレインはNチャネルトランジスタTN1のドレインと接続され、ゲートは電源Vrefと接続される。電圧Vrefは図3のA点(B点)で必要とされる電圧に相当し、図1の回路では、オペアンプOP1及びオペアンプOP2の+入力端子の電圧である。
PチャネルトランジスタTP5のドレインは電源VSSに接地され、ゲートはPチャネルトランジスタTP3のドレイン及びNチャネルトランジスタTN2のドレインに接続される。NチャネルトランジスタTN1のソースは電源VSSに接地され、ゲートはドレインと接続される。また、NチャネルトランジスタTN1のゲートは、NチャネルトランジスタTN2のゲート及び電流源22を構成するNチャネルトランジスタのゲートと接続される。
PチャネルトランジスタTP3のソースは電源VDDと接続され、ゲートは参照電圧源31内のPチャネルトランジスタTP1のゲートと接続される。NチャネルトランジスタTN2のソースは電源VSSと接続される。
図5は、図3の回路図を機能構成毎にブロック化して示した図であり、以下では図5を参照してオフセット電圧キャンセル回路12の動作を説明する。なお、図5においては電流源21,22を簡略化してPチャネルトランジスタTP6,NチャネルトランジスタTN3で表している。
図5において、図3で前述したとおり、演算増幅回路32によってC点の電圧はVrefとなるように制御される。演算増幅回路32の+入力端子への入力電圧VrefをNチャネルトランジスタTN3及びPチャネルトランジスタTP6が動作するドレイン電圧と同じ電圧にすることで、C点、ノードNA、ノードNBの電圧を一致させることができる。
ここで、PチャネルトランジスタTP3のドレイン電流をIpuo、PチャネルトランジスタTP6のドレイン電流をIpu、PチャネルトランジスタTP3に対するPチャネルトランジスタTP6のサイズ比をmとおくと、ゲート電圧及びドレイン電圧が共通であるため、電流Ipuoが電流Ipuに正確にミラーされ、Ipu=m×Ipuoとなる。
同様に、NチャネルトランジスタTN2のドレイン電流をIpdo、NチャネルトランジスタTN3のドレイン電流をIpd、NチャネルトランジスタTN2に対するNチャネルトランジスタTN3のサイズ比をnとおくと、ゲート電圧及びドレイン電圧が共通であるため、電流Ipdoが電流Ipdに正確にミラーされ、Ipd=n×Ipdoとなる。
電流Ipuoと電流Ipdoは等しいため、サイズ比mとサイズ比nとが等しくなるように設計すると、電流Ipuと電流Ipdとが等しくなり、ノードNAに流れる電流とノードNBに流れる電流が一致する。したがって、ノードNAとノードNBとの間に抵抗を介挿すると、該抵抗を流れる電流による電圧降下でオフセット電圧を発生させることができる。
図3に戻って、電流源21を構成するPチャネルトランジスタと電流源22を構成するNチャネルトランジスタのサイズ比が同じになるようにスイッチを制御すると、参照電圧源31、演算増幅回路32、PチャネルトランジスタTP3及びNチャネルトランジスタTN2により、電流源21から抵抗R5へ流れ出す電流と抵抗R5から電流源22へ流れ出す電流とが等しくなるように制御される。
したがって、図3のオフセット電圧キャンセル回路12は、A点及びB点に接続される回路に影響を与えることなく、抵抗R5の両端(A−B間)にオフセット電圧を生成することができる。
続いて、図1のオーディオシステムにおいてオフセット電圧をキャンセルする手順について説明する。なお、オフセット電圧のキャンセルはオーディオシステムの起動シーケンス中に行う。
オフセット電圧キャンセルの手順においては、まず外部からの入力信号を遮断し、さらに増幅部10の出力をディスエーブル状態としてスピーカSP1から音が出ない状態にする。続いて、図1の論理回路11は図3のスイッチSW1及びスイッチSW2をON、スイッチSW3及びスイッチSW4をOFFとする。
論理回路11は、オフセット電圧キャンセル回路12に対して最大の電流を流すように指定する。図3で前述したように、電流源21及び22からの電流が0,Id,2Id,…,14Id,15Idの16段階で制御可能な場合は、論理回路11はバイナリで“15”を電流源21及び22に出力し、電流源21及び22の全てのスイッチをONとする。
以後、論理回路11は電流源21及び22に対して“14”,“13”,…のようにデクリメントしながら出力し電流量を減らしていく。論理回路11の出力が“0”となり電流源21及び22の全てのスイッチがOFFとなると、論理回路11は、図3のスイッチSW1及びスイッチSW2をOFF、スイッチSW3及びスイッチSW4をONに切り替え、電流を流す方向を反転させる。
続いて、論理回路11は電流源21及び22に対して“1”,“2”,…のようにインクリメントしながら出力し電流量を増やしていき、“15”の出力となり最大電流を流したところで停止する。
以上の過程において、出力データをデクリメントあるいはインクリメントする度に、論理回路11はコンパレータCOMP1の出力を取り込み、コンパレータ出力の論理が反転した場合には、その状態で電流源21及び電流源22のスイッチの状態を固定する。そして、その時点で出力していたバイナリーコードを論理回路11内のレジスタに保持し、オフセット電圧キャンセルの手順を終了する。最後に、外部入力を受け付ける状態とし、さらにアンプの出力をイネーブル状態にしてスピーカSP1から音が出る状態にする。
次に、本発明の別の実施形態について図6を参照して説明する。
図6において、キャパシタC2を介して入力された信号は二つに分岐され、一方はオペアンプOP4を介して増幅部10の一方の入力端子へ出力される。
分岐された他方は、オペアンプOP5により反転された後、オペアンプOP6を介して増幅部10の他方の入力端子へ出力される。オペアンプOP5の−入力端子には図3のオフセット電圧キャンセル回路12が接続される。
図6においては、論理回路11によりオフセット電圧キャンセル回路12で生成する電圧を制御することで、オペアンプOP4及び又はオペアンプOP6で発生するオフセット電圧をキャンセルすることができる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成は本実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、オフセット電圧をキャンセルする箇所はアンプの入力段に限られることは無い。具体的には、アンプがD級アンプである場合には、内部の積分回路に図3のオフセット電圧キャンセル回路を接続し、積分回路で発生するオフセット電圧をキャンセルしてもよい。
本発明は、オフセット電圧をキャンセルする機能を備えた増幅器に用いて好適である。
本発明の一実施形態に係るアンプ(増幅器)とスピーカから構成されるオーディオシステムを示す図である。 オフセット電圧キャンセル回路12の回路構成を模式的に示した模式図である。 オフセット電圧キャンセル回路12の具体的な回路構成を示す図である。 図3の電流源23の回路構成を示す図である。 図3の回路図を機能構成毎にブロック化して示した図である。 本発明の別の実施形態に係るアンプ(増幅器)とスピーカから構成されるオーディオシステムを示す図である。 従来のオーディオシステムの構成を示す構成図である。
符号の説明
1…アンプ(増幅器)、10…増幅部、11…論理回路(制御回路)、12…オフセット電圧キャンセル回路、21…第一の電流源、22…第二の電流源、31…参照電圧源、32…演算増幅回路(第二の制御回路)、R1〜R10…抵抗、C1,C2…キャパシタ、OP1〜OP6…オペアンプ、COMP1…コンパレータ、SP1…スピーカ

Claims (3)

  1. 入力信号を増幅し出力する増幅器において、
    前記入力信号が通過する信号線上に設けられた抵抗と、
    前記抵抗の一端に接続された電流値可変の第一の電流源であって、複数の第一導電型の第一トランジスタと、該複数の第一導電型の第一トランジスタのそれぞれと前記抵抗との間に介挿される複数の第一スイッチ回路とから構成された第一の電流源と、
    前記抵抗の他端に接続された電流値可変の第二の電流源であって、複数の第二導電型の第一トランジスタと、該複数の第二導電型の第一トランジスタのそれぞれと前記抵抗との間に介挿される複数の第二スイッチ回路とから構成された第二の電流源と、
    前記複数の第一スイッチ回路及び前記複数の第二スイッチ回路のオン/オフを切り替えることで電流値を調整し、前記第一の電流源から前記抵抗に流し込む電流と前記抵抗から前記第二の電流源へ流し出す電流とがともに所定の電流値に等しくなるよう制御する制御回路と、
    第一導電型の第二トランジスタと、前記第一導電型の第二トランジスタの電流経路の一端と接続された第二導電型の第二トランジスタと
    記第一導電型の第二トランジスタと前記第二導電型の第二トランジスタとの接続点の電圧が所定の電圧になるよう制御する第二の制御回路と、
    を具備し、
    前記第一導電型の第二トランジスタは、制御電極が参照電圧源と前記第一の電流源の前記複数の第一導電型の第一トランジスタの制御電極とに接続され、
    前記第二導電型の第二トランジスタは、制御電極が前記第二の制御回路と前記第二の電流源の前記複数の第二導電型の第一トランジスタの制御電極とに接続され、
    前記所定の電流値の電流が前記抵抗を流れる際に生じる電圧降下でもって前記信号線上のオフセット電圧をキャンセルすることを特徴とする増幅器。
  2. 前記第一の電流源及び第二の電流源から前記抵抗に流す電流の方向を反転させる電流反転手段をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の増幅器。
  3. 前記第二の制御回路は、
    第一導電型の第三トランジスタと、第一導電型の第四トランジスタと、第一導電型の第五トランジスタと、第二導電型の第三トランジスタとを具備し、
    前記第一導電型の第三トランジスタは、制御電極が前記参照電圧源に接続され、ソース電極が電源電圧に接続され、ドレイン電極が前記第一導電型の第四トランジスタのソース電極および前記第一導電型の第五トランジスタのソース電極に接続され、
    前記第一導電型の第四トランジスタは、制御電極が基準電圧に接続され、ドレイン電極が前記第二導電型の第三トランジスタのドレイン電極に接続され、
    前記第一導電型の第五トランジスタは、制御電極が前記第一導電型の第二トランジスタのドレイン電極および前記第二導電型の第二トランジスタのドレイン電極に接続され、ドレイン電極が接地され、
    前記第二導電型の第三トランジスタは、ソース電極が接地され、制御電極がドレイン電極と前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極とに接続されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の増幅器。
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