JP2008028446A - 高精度プルアップ/プルダウン回路 - Google Patents

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泰臣 田中
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信昭 辻
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Abstract

【課題】高い精度でプルアップ電流とプルダウン電流の電流値を一致させることが可能な高精度プルアップ/プルダウン回路を提供する。
【解決手段】高精度プルアップ/プルダウン回路1は、PチャネルトランジスタTP1,TP2と、NチャネルトランジスタTN1,TN2と、参照電圧源11と、制御回路12とから構成される。制御回路12は、演算増幅回路の構成であり、−入力端子にノードNA,NBの電圧であるVrefが入力され、フィードバック構成によりPチャネルトランジスタTP2とNチャネルトランジスタTN2の接続点(C点)の電圧がVrefと等しくなるように制御される。このとき、電流Ipuoと電流Ipdoの電流値が等しく、電流Ipuoが正確に電流Ipuにミラーされ、且つ電流Ipdoが正確に電流Ipdにミラーされるため、プルアップ電流Ipuとプルダウン電流Ipdの電流値を高精度に一致させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、出力電圧値の定まっているノードに対してプルアップ電流及びプルダウン電流を流し込む高精度プルアップ/プルダウン回路に関し、より詳しくは、プルアップ電流及びプルダウン電流の電流値を精度よく一致させる回路に関する。
従来、二つのノードに流す電流値を一致させる回路としては、図8に示すようにカレントミラー回路を折り返しで用いる回路が知られている。図8において、電流源I81から流れる電流は、NチャネルトランジスタTN83及びTN85で構成されるカレントミラー回路によってNチャネルトランジスタTN85のドレイン電流へとミラーされ、ノードNBから低圧側電源へ電流を流し出すプルダウン電流となる。
一方、電流源I81から流れる電流は、NチャネルトランジスタTN83及びTN84で構成されるカレントミラー回路によってNチャネルトランジスタTN84のドレイン電流へとミラーされ、さらにPチャネルトランジスタTP81及びTP82で構成されるカレントミラー回路によってPチャネルトランジスタTP82のドレイン電流へとミラーされ、高圧側電源からノードNAへ電流を流し込むプルアップ電流となる。
なお、本願発明に関する従来技術の参考文献として、例えば特許文献1が知られている。
特開2005−210398号公報
しかし、図8のようにカレントミラー回路を折り返しで用いる場合には、仮にカレントミラー回路を構成する各トランジスタの特性にばらつきがなく、さらにミラー性を高めるためにカスコード接続をしたとしても、PチャネルトランジスタTP83のドレインとNチャネルトランジスタTN82のドレインとの接続点(C´点)の電位が電源電圧内の任意の電位になりうるため、電位の定まったノードNAとノードNBに対しては、C´点の電位によってノードNAへ流れ込む電流とノードNBから流れ出す電流とに数%の誤差が出るという課題があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、電位の定まっているノードに対して、高い精度でプルアップ電流とプルダウン電流の電流値を一致させることが可能な高精度プルアップ/プルダウン回路を提供することにある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、所定の電圧の第一ノード(例えば、実施の形態におけるノードNA)へプルアップ電流を流し込み、該所定の電圧の第二ノード(例えば、実施の形態におけるノードNB)からプルダウン電流を流し出す高精度プルアップ/プルダウン回路であって、前記第一ノードと高圧側電源との間に介挿され、該第一ノードにプルアップ電流を流し込む第一導電型の第一トランジスタ(例えば、実施の形態におけるPチャネルトランジスタTP1)と、前記第二ノードと低圧側電源との間に介挿され、該第二ノードからプルダウン電流を流し出す第二導電型の第一トランジスタ(例えば、実施の形態におけるNチャネルトランジスタTN1)と、高圧側電源に電流経路の一端が接続された第一導電型の第二トランジスタ(例えば、実施の形態におけるPチャネルトランジスタTP2)と、前記第一導電型の第二トランジスタと低圧側電源との間に介挿された前記第二導電型の第二トランジスタ(例えば、実施の形態におけるNチャネルトランジスタTN2)と、前記第一導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第一導電型の第二トランジスタの制御電極とに第一の参照電圧を供給する参照電圧源と、前記第一導電型の第二トランジスタと前記第二導電型の第二トランジスタとの接続点の電圧が前記所定の電圧となるように制御し、且つ前記第二導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極とに第二の参照電圧を供給する制御回路とを具備することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御回路は、逆相入力端子に前記所定の電圧を入力し、正相入力端子が前記第一導電型の第二トランジスタと前記第二導電型の第二トランジスタとの接続点と接続され、出力端子が前記第二導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極とに接続された演算増幅回路であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御回路は、
高圧側電源に電流経路の一端が接続された第一導電型の第三トランジスタ(例えば、実施の形態におけるPチャネルトランジスタTP3)と、電流経路の一端が前記第一導電型の第三トランジスタの電流経路の他端に接続された第一導電型の第四トランジスタ(例えば、実施の形態におけるPチャネルトランジスタTP4)と、前記第一導電型の第四トランジスタと低圧側電源との間に介挿された第二導電型の第三トランジスタ(例えば、実施の形態におけるNチャネルトランジスタTN3)と、前記第一導電型の第三トランジスタと低圧側電源との間に介挿された第一導電型の第五トランジスタ(例えば、実施の形態におけるPチャネルトランジスタTP5)とで構成され、前記第一導電型の第四トランジスタの制御電極に前記所定の電圧が入力され、前記第一導電型の第五トランジスタの制御電極が前記第一導電型の第二トランジスタと前記第二導電型の第二トランジスタとの接続点と接続され、前記第一導電型の第四トランジスタと前記第二導電型の第三トランジスタとの接続点が前記第二導電型の第三トランジスタの制御電極と接続され、前記第二導電型の第三トランジスタの制御電極はさらに前記第二導電型の第一トランジスタの制御電極及び前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極と接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、制御回路により第一導電型の第二トランジスタと第二導電型の第二トランジスタとの接続点の電圧が第一ノード及び第二ノードと同じ電圧となるように制御することで、第一導電型の第二トランジスタを流れる電流を第一導電型の第一トランジスタを流れる電流に正確にミラーし、第二導電型の第二トランジスタを流れる電流を第二導電型の第一トランジスタを流れる電流に正確にミラーすることが可能となるため、第一導電型の第一トランジスタから第一ノードに流れ込むプルアップ電流と第二ノードから第二導電型の第一トランジスタへ流れ出すプルダウン電流とを高精度に一致させることができる。
さらに、制御回路を請求項3に記載の回路構成とすることで、入力に対して一段の増幅を行い出力する演算増幅回路の構成となり、フィードバック構成としても位相が180度以上回転することがなく、位相補償を行う必要がない。このため、位相補償を考慮して複雑な設計を行うことなく、容易に本発明の高精度プルアップ/プルダウン回路を設計することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る高精度プルアップ/プルダウン回路の構成を示す図である。図1において、高精度プルアップ/プルダウン回路1は、PチャネルトランジスタTP1,TP2と、NチャネルトランジスタTN1,TN2と、参照電圧源11と、制御回路12とから構成される。
PチャネルトランジスタTP1はノードNAと高圧側電源VDDとの間に介挿され、そのソースが高圧側電源VDDと接続され、ドレインがノードNAと接続される。また、PチャネルトランジスタTP1のゲートは、PチャネルトランジスタTP2のゲート及び参照電圧源11と接続される。
NチャネルトランジスタTN1はノードNBと低圧側電源VSSとの間に介挿され、そのソースが低圧側電源VSSと接続され、ドレインがノードNBと接続される。また、NチャネルトランジスタTN1のゲートは、NチャネルトランジスタTN2のゲート及び制御回路12の出力端子と接続される。
PチャネルトランジスタTP2及びNチャネルトランジスタTN2は、高圧側電源VDDと低圧側電源VSSとの間に直列に介挿され、PチャネルトランジスタTP2のソースが高圧側電源VDDと接続され、NチャネルトランジスタTN2のソースが低圧側電源VSSと接続される。
参照電圧源11は、PチャネルトランジスタTP1及びTP2のゲート電圧を設定するものである。制御回路12は、演算増幅回路の構成であり、−入力端子(逆相入力端子)に電圧Vrefが入力され、+入力端子(正相入力端子)はPチャネルトランジスタTP2とNチャネルトランジスタTN2の接続点(C点)と接続され、フィードバック構成によりC点の電圧がVrefと等しくなるように制御される。ここで、入力電圧をVrefに設定するのは、後述するようにノードNA及びNBの電位がVref(相当)に保持されることを想定するためである。
図1に示した高精度プルアップ/プルダウン回路1では、制御回路12によりC点の電圧がVrefとなるように制御されるため、ノードNA、ノードNBおよびC点の3箇所の電位がVrefになる。したがって、従来よりノードNAへ流れ込む電流とノードNBから流れ出す電流との誤差を減らすことができる。
ここで、PチャネルトランジスタTP1のドレイン電流をIpu、PチャネルトランジスタTP2のドレイン電流をIpuo、PチャネルトランジスタTP2に対するPチャネルトランジスタTP1のサイズ比をmとおくと、ゲート電圧及びドレイン電圧が共通であるため、電流Ipuoが電流Ipuに正確にミラーされ、Ipu=m×Ipuoとなる。
同様に、NチャネルトランジスタTN2のドレイン電流をIpdo、NチャネルトランジスタTN1のドレイン電流をIpd、NチャネルトランジスタTN2に対するNチャネルトランジスタTN1のサイズ比をnとおくと、ゲート電圧及びドレイン電圧が共通であるため、電流Ipdoが電流Ipdに正確にミラーされ、Ipd=n×Ipdoとなる。
電流Ipuoと電流Ipdoは等しいため、サイズ比mとサイズ比nとが等しくなるように設計すると、電流Ipuと電流Ipdとが等しくなり、ノードNAに流れるプルアップ電流とノードNBに流れるプルダウン電流が一致する。
図1の高精度プルアップ/プルダウン回路1の利用方法として、例えば図2に示すように、抵抗の両端に接続することが挙げられる。
図2において、符号21は図1の高精度プルアップ/プルダウン回路1においてプルアップ電流Ipuを流す回路を模式的に電流源として表したものであり、符号22は図1の高精度プルアップ/プルダウン回路1においてプルダウン電流Ipdを流す回路を模式的に電流源として表したものである。
プルアップ電流Ipu及びプルダウン電流Ipdが等しい場合、電流Ipu(=Ipd)によって抵抗R1の両端で電圧降下が発生するが、この電流はVin側及びVout側のどちら側にも流れることはないため、Vin側及びVout側の回路の動作に影響を及ぼすことはない。したがって、図2の回路を直列に接続することで、回路上の任意の箇所に電圧降下を発生させることができる。
続いて、図3及び図4を参照して高精度プルアップ/プルダウン回路1の具体的な回路構成を説明する。
図3において、参照電流源11は、電流源23及びPチャネルトランジスTP6から構成される。PチャネルトランジスタTP6のソースは高圧側電源VDDに接続され、ゲートはドレインと接続される。また、PチャネルトランジスタTP6のドレインは電流源23とも接続される。
図4は、電流源23の回路構成を示す図である。図4において、オペアンプOP1は図示していないバンドギャップ基準電圧源の出力電圧バンドギャップ電圧VBG(約1.25V)を+入力端子に入力し、フィードバックループによりPチャネルトランジスタTP7のドレイン側の電圧がVBGとなるように制御する。
抵抗R2の抵抗値をRとすると、抵抗R2を流れる電流はVBG/Rとなり、この電流がPチャネルトランジスタTP8及びTP9で構成されるカレントミラー回路によってPチャネルトランジスタTP9のドレイン側にミラーされ、さらにNチャネルトランジスタTN4及びTN5で構成されるカレントミラー回路によってNチャネルトランジスタTN5のドレイン側にミラーされ、電流源23から流れる電流となる。
図3に戻って、制御回路12は、PチャネルトランジスタTP3,TP4,TP5とNチャネルトランジスタTN3から構成される。PチャネルトランジスタTP3のゲートは、参照電圧源11内のPチャネルトランジスタTP6のゲートと接続され、ソースは高圧側電源VDDに接続される。
PチャネルトランジスタTP3のドレインは、PチャネルトランジスタTP4のソース及びPチャネルトランジスタTP5のソースと接続される。PチャネルトランジスタTP4のドレインはNチャネルトランジスタTN3のドレインと接続され、ゲートは電源Vrefと接続される。
PチャネルトランジスタTP5のドレインは低圧側電源VSSに接続され、ゲートはPチャネルトランジスタTP2のドレイン及びNチャネルトランジスタTN2のドレインに接続される。NチャネルトランジスタTN3のソースは低圧側電源VSSに接続され、ゲートはドレインと接続される。また、NチャネルトランジスタTN3のゲートは、NチャネルトランジスタTN2のゲート及びNチャネルトランジスタTN1のゲートと接続される。
PチャネルトランジスタTP2のソースは高圧側電源VDDと接続され、ゲートは参照電圧源11内のPチャネルトランジスタTP6のゲートと接続される。NチャネルトランジスタTN2のソースは低圧側電源VSSと接続される。
制御回路12の構成は、入力に対して一段の増幅を行い出力する演算増幅回路の構成であり、フィードバック構成としても位相が180度以上回転することがなく、位相補償を行う必要がない。
次に、図5及び図6を参照し、図3の高精度プルアップ/プルダウン回路をアンプ5の入力部50に設け、入力部50で発生するオフセット電圧のキャンセルを行う実施形態について説明する。
図5は、図3の高精度プルアップ/プルダウン回路をアンプ5の入力部に設けたオーディオシステムの構成を示す構成図である。
図5において、入力部50はアンプ5の入力段を示し、増幅部51は一対の差動信号を入力とし、パルス幅変調等の処理を行いスピーカSP1に音声信号を出力する。入力部50及び増幅部51からアンプ5を構成し、さらにスピーカSP1と合わせてオーディオシステムを構成する。
キャパシタC1を介して入力部50に入力される入力信号は、抵抗R3の一端へと出力される。抵抗R3の他端は、オペアンプOP2の−入力端子及びオフセット電圧キャンセル回路53の一端B(ノードNB)と接続される。
オフセット電圧キャンセル回路53の他端A(ノードNA)は抵抗R4の一端と接続される。オペアンプOP2の+入力端子の電圧はVrefであり、出力端子は抵抗R4の他端、抵抗R5の一端及び増幅部51の一方の入力端子と接続される。抵抗R4は、オペアンプOP2のフィードバック抵抗である。したがって、オフセット電圧キャンセル回路53のノードNAとNBの電位は、オペアンプOP2の+入力端子の電位がVrefであるため、Vrefとなる。厳密には、ノードNAとNBとの間に設けられる後述の抵抗R7に流れる電流により、ノードNAの電位はVrefからオフセット電圧回路のオフセット電圧キャンセル分だけ変位する。
抵抗R5の他端は、抵抗R6の一端及び電源Vosの一端と接続される。電源Vosの他端はオペアンプOP3の−入力端子と接続される。ここで、電圧VosはオペアンプOP3で発生するオフセット電圧を、−入力端子への入力電圧に換算して表したものである。
オペアンプOP3の+入力端子の電圧はVrefであり、出力端子は抵抗R6の他端及び増幅部51の他方の入力端子と接続される。抵抗R6は、オペアンプOP3のフィードバック抵抗である。コンパレータCOMP1の二つの入力端子は、増幅部51への二つの信号線にそれぞれ接続され、コンパレータCOMP1の出力は論理回路52に出力される。論理回路52の出力はオフセット電圧キャンセル回路53に入力され、その入力に応じてA−B間に発生する電圧が変化する。
本実施形態では、入力信号が無い場合において電源Vosが原因で増幅部51への二つの入力信号に電位差が生じた場合に、オフセット電圧キャンセル回路53で発生させる電圧を調整することで二つの入力信号の電位差を0とする。
図6は、オフセット電圧キャンセル回路53の具体的な回路構成を示す図である。オフセット電圧キャンセル回路53は高精度プルアップ/プルダウン回路を元に構成される。したがって、図6において、図3と同様のものに関しては同じ符号を付与し、重複した説明を省略する。なお、図6内の論理回路52は図5の論理回路52を示している。
電流源61及び62は四つのトランジスタと各トランジスタのドレインに接続された四つのスイッチから構成させる。図5の論理回路52からの信号により四つのスイッチのON/OFFを切り替えることでドレイン電流を制御する。
電流源61を構成する四つのトランジスタのサイズ比を例えば1:2:4:8とし、サイズ比の最も小さいトランジスタのドレイン電流をIdとおくと、論理回路52によるスイッチの切換により、電流源61から流し込む電流量を0,Id,2Id,…,14Id,15Idの16段階でバイナリデータに対応させて制御することが可能となる。電流源62についても同様である。
電流源61の出力はスイッチSW1の一端及びスイッチSW3の一端と接続され、スイッチSW1の他端は抵抗R7の一端(A点、ノードNA)と接続される。一方、スイッチSW3の他端は抵抗R7の他端(B点、ノードNB)と接続される。
電流源62の出力はスイッチSW2の一端及びスイッチSW4の一端と接続され、スイッチSW4の他端は抵抗R7の一端(A点)と接続される。一方、スイッチSW2の他端は抵抗R7の他端(B点)と接続される。
スイッチSW1〜SW4は論理回路52によりON/OFFが切り替えられ、スイッチSW1及びスイッチSW2がON、スイッチSW3及びスイッチSW4がOFFの時はA点が高電位側となる。一方、スイッチSW1及びスイッチSW2がOFF、スイッチSW3及びスイッチSW4がONの時はB点が高電位側となる。
このように、抵抗R7に対して電流を流す経路上にスイッチを設け、該スイッチの切換により電流を流す方向を反転させることで、本実施形態ではオフセット電圧の極性によらずキャンセルすることができる。
電流源61を構成するPチャネルトランジスタと電流源62を構成するNチャネルトランジスタのサイズ比が同じになるようにスイッチを制御すると、参照電圧源11、制御回路12、PチャネルトランジスタTP2及びNチャネルトランジスタTN2により、電流源61から抵抗R7へ流れ込むプルアップ電流と抵抗R7から電流源62へ流れ出すプルダウン電流とが等しくなる。
したがって、図3のオフセット電圧キャンセル回路53は、A点及びB点に接続される回路の動作に影響を与えることなく、抵抗R7の両端(A−B間)にオフセット電圧を生成することができる。
また、この抵抗R7は、図5のフィードバック抵抗R4やR7のように回路設計で抵抗値が固定されるものではないため、例えば50Ω程度の小さな抵抗を使うことも可能であり、電流源61及び62の電流調整の感度を上げることなく、容易にオフセット電圧調整の精度を上げることができる。
続いて、図5のオーディオシステムにおいてオフセット電圧をキャンセルする手順について説明する。なお、オフセット電圧のキャンセルはオーディオシステムの起動シーケンス中に行う。
オフセット電圧キャンセルの手順においては、まず外部からの入力信号を遮断し、さらにアンプ5の出力をディスエーブル状態としてスピーカSP1から音が出ない状態にする。続いて、図5の論理回路52は図6のスイッチSW1及びスイッチSW2をON、スイッチSW3及びスイッチSW4をOFFとする。
論理回路52は、オフセット電圧キャンセル回路53に対して最大の電流を流すように指定する。図6で前述したように、電流源61及び62からの電流が0,Id,2Id,…,14Id,15Idの16段階で制御可能な場合は、論理回路52はバイナリで“15”を電流源61及び62に出力し、電流源61及び62の全てのスイッチをONとする。
以後、論理回路52は電流源61及び62に対して“14”,“13”,…のようにデクリメントしながら出力し電流量を減らしていく。論理回路52の出力が“0”となり電流源61及び62の全てのスイッチがOFFとなると、論理回路52は、図6のスイッチSW1及びスイッチSW2をOFF、スイッチSW3及びスイッチSW4をONに切り替え、電流を流す方向を反転させる。
続いて、論理回路52は電流源61及び62に対して“1”,“2”,…のようにインクリメントしながら出力し電流量を増やしていき、“15”の出力となり最大電流を流したところで停止する。
以上の過程において、出力データをデクリメントあるいはインクリメントする度に、論理回路52はコンパレータCOMP1の出力を取り込み、コンパレータ出力の論理が反転した場合には、その状態で電流源61及び電流源62のスイッチの状態を固定する。そして、その時点で出力していたバイナリーコードを論理回路52内のレジスタに保持し、オフセット電圧キャンセルの手順を終了する。最後に、外部入力を受け付ける状態とし、さらにアンプ5の出力をイネーブル状態にしてスピーカSP1から音が出る状態にする。
次に、オフセット電圧をキャンセルする別の実施形態について図7を参照して説明する。
図7において、キャパシタC2を介して入力された信号は二つに分岐され、一方はオペアンプOP4を介して増幅部51の一方の入力端子へ出力される。
分岐された他方は、オペアンプOP5により反転された後、オペアンプOP6を介して増幅部51の他方の入力端子へ出力される。オペアンプOP5の−入力端子と抵抗R10の一端の間には図6のオフセット電圧キャンセル回路53が接続される。
図7においては、論理回路52によりオフセット電圧キャンセル回路53で生成する電圧を制御することで、オペアンプOP4及び又はオペアンプOP6で発生するオフセット電圧をキャンセルすることができる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成は本実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。本実施形態においては高精度プルアップ/プルダウン回路によりオフセット電圧をキャンセルする一例としてアンプの入力段で発生するオフセット電圧をキャンセルする例を説明したが、これに限られることはない。具体的には、例えばアンプ5がD級アンプである場合には、内部の積分回路に図6のオフセット電圧キャンセル回路を接続し、積分回路で発生するオフセット電圧をキャンセルしてもよい。また、制御回路12の入力電圧はVrefでなくてもよい。
本発明は、電位の定まっているノードに対してプルアップ電流及びプルダウン電流を流し込む高精度プルアップ/プルダウン回路に用いて好適である。
本発明の一実施形態に係る高精度プルアップ/プルダウン回路1の構成を示す図である。 図1の高精度プルアップ/プルダウン回路1を抵抗の両端に接続して使用する際の図である。 図1の高精度プルアップ/プルダウン回路1の具体的な回路構成を示す図である。 図3の電流源23の回路構成を示す図である。 オフセット電圧をキャンセルするオーディオシステムの構成を示す構成図である。 図5のオフセット電圧キャンセル回路53の具体的な回路構成を示す図である。 オフセット電圧をキャンセルする別の実施形態におけるオーディオシステムの構成を示す図である。 等しい電流値のプルアップ電流及びプルダウン電流を生成する従来の回路を示す図である。
符号の説明
1…高精度プルアップ/プルダウン回路、5…アンプ、11…参照電圧源、12…制御回路、21〜23,61,62…電流源、50…入力部、51…増幅部、52…論理回路、53…オフセット電圧キャンセル回路、NA…第一ノード、NB…第二ノード、TP1…第一導電型の第一トランジスタ、TP2…第一導電型の第二トランジスタ、TN1…第二導電型の第一トランジスタ、TN2…第二導電型の第二トランジスタ、TP3…第一導電型の第三トランジスタ、TP4…第一導電型の第四トランジスタ、TP5…第一導電型の第五トランジスタ、TN3…第二導電型の第三トランジスタ、TP6〜TP9…Pチャネルトランジスタ、TN4,TN5…Nチャネルトランジスタ、R1〜R11…抵抗、C1,C2…キャパシタ、OP1〜OP6…オペアンプ、COMP1…コンパレータ、SW1〜SW4…スイッチ

Claims (3)

  1. 所定の電圧の第一ノードへプルアップ電流を流し込み、該所定の電圧の第二ノードからプルダウン電流を流し出す高精度プルアップ/プルダウン回路であって、
    前記第一ノードと高圧側電源との間に介挿され、該第一ノードにプルアップ電流を流し込む第一導電型の第一トランジスタと、
    前記第二ノードと低圧側電源との間に介挿され、該第二ノードからプルダウン電流を流し出す第二導電型の第一トランジスタと、
    高圧側電源に電流経路の一端が接続された第一導電型の第二トランジスタと、
    前記第一導電型の第二トランジスタと低圧側電源との間に介挿された前記第二導電型の第二トランジスタと、
    前記第一導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第一導電型の第二トランジスタの制御電極とに第一の参照電圧を供給する参照電圧源と、
    前記第一導電型の第二トランジスタと前記第二導電型の第二トランジスタとの接続点の電圧が前記所定の電圧となるように制御し、且つ前記第二導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極とに第二の参照電圧を供給する制御回路と
    を具備することを特徴とする高精度プルアップ/プルダウン回路。
  2. 前記制御回路は、逆相入力端子に前記所定の電圧を入力し、正相入力端子が前記第一導電型の第二トランジスタと前記第二導電型の第二トランジスタとの接続点と接続され、出力端子が前記第二導電型の第一トランジスタの制御電極と前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極とに接続された演算増幅回路であることを特徴とする請求項1に記載の高精度プルアップ/プルダウン回路。
  3. 前記制御回路は、
    高圧側電源に電流経路の一端が接続された第一導電型の第三トランジスタと、
    電流経路の一端が前記第一導電型の第三トランジスタの電流経路の他端に接続された第一導電型の第四トランジスタと、
    前記第一導電型の第四トランジスタと低圧側電源との間に介挿された第二導電型の第三トランジスタと、
    前記第一導電型の第三トランジスタと低圧側電源との間に介挿された第一導電型の第五トランジスタとで構成され、
    前記第一導電型の第四トランジスタの制御電極に前記所定の電圧が入力され、前記第一導電型の第五トランジスタの制御電極が前記第一導電型の第二トランジスタと前記第二導電型の第二トランジスタとの接続点と接続され、前記第一導電型の第四トランジスタと前記第二導電型の第三トランジスタとの接続点が前記第二導電型の第三トランジスタの制御電極と接続され、前記第二導電型の第三トランジスタの制御電極はさらに前記第二導電型の第一トランジスタの制御電極及び前記第二導電型の第二トランジスタの制御電極と接続されていることを特徴とする請求項1に記載の高精度プルアップ/プルダウン回路。
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