JP2000004129A - Cmosアナログ回路 - Google Patents

Cmosアナログ回路

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JP2000004129A
JP2000004129A JP10170005A JP17000598A JP2000004129A JP 2000004129 A JP2000004129 A JP 2000004129A JP 10170005 A JP10170005 A JP 10170005A JP 17000598 A JP17000598 A JP 17000598A JP 2000004129 A JP2000004129 A JP 2000004129A
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offset
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Hitoshi Takeda
均 武田
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Toshiba AVE Co Ltd
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CMOSアナログ回路の入力信号ラインからオ
フセットキャンセル用のコンデンサを排除し、高いオー
トゼロ調整精度を達成すると共にオフセットキャンセル
用のコンデンサを安価なMOSキャパシタで実現する。 【解決手段】非反転入力端子、反転入力端子、出力端子
およびオフセット調整用端子C を有するCMOS演算増
幅回路からなり、出力端子と反転入力端子とは短絡接続
され、非反転入力端子には入力電圧が印加されるバッフ
ァ・アンプBF-OPCと、バッファ・アンプの2つの入力端
子の各電圧の差分を検出し、その差分に応じてオフセッ
ト調整用端子の電圧を制御し、バッファ・アンプの2つ
の入力端子のオフセットを補正する制御回路11とを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集積回路化された
CMOSアナログ回路に係り、特にCMOSアナログ回
路のオフセットの補正を行うためのオフセット自動零調
整回路(以下、オートゼロ調整回路と記す)に関するも
ので、例えばCCDなどの微小な出力信号を増幅する回
路などに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、入力オフセットが問題となるよ
うな高精度なアナログ回路を実現する際、回路のオフセ
ットの補正を行うためにオートゼロ調整回路が用いられ
る。図6は、従来のCMOS増幅回路のオートゼロ調整
回路の一例を示す。
【0003】図6において、IN-SW1およびAZ-SW1は入力
電圧INとオートゼロ用リファレンス電圧VRを切換選択す
るためのスイッチである。即ち、一方のスイッチAZ-SW1
はオートゼロ調整時にオン状態に制御されてオートゼロ
用リファレンス電圧VRを選択して取り込むためのもので
あり、他方のスイッチIN-SW1は通常動作時にオン状態に
制御されて入力電圧INを選択して取り込むためのもので
ある。
【0004】AZ-Cは上記2個のスイッチAZ-SW1、IN-SW1
の各選択出力ノードに一端が接続されたオフセットキャ
ンセル用のコンデンサである。BF-OP は上記オフセット
キャンセル用のコンデンサAZ-Cの他端に非反転入力端子
(+)が接続され、その出力電圧OUT が反転入力端子
(−)に入力する演算増幅回路からなるバッファ・アン
プである。
【0005】AZ-OP は上記バッファ・アンプBF-OP の出
力電圧OUT のオフセットを増幅するための増幅回路であ
り、上記バッファ・アンプBF-OP の出力電圧OUT が反転
入力端子(−)に入力し、前記リファレンス電圧VRが非
反転入力端子(+)に入力する演算増幅回路からなる。
【0006】AZ-SW2は上記増幅回路AZ-OP の出力端子と
前記バッファ・アンプBF-OP の非反転入力端子(+)と
の間に接続され、オートゼロ調整時にオン状態に制御さ
れるスイッチである。
【0007】以下、図6のCMOS増幅回路のオートゼ
ロ調整回路の動作について述べる。オートゼロ調整時に
は、オートゼロ調整用のスイッチAZ-SW1、AZ-SW2がオン
状態に制御され、入力用のスイッチIN-SW1がオフ状態に
制御される。この状態では、オフセットキャンセル用の
コンデンサAZ-Cの入力側ノードA の電位はオートゼロ用
リファレンス電圧VRとなる。
【0008】この場合、バッファ・アンプBF-OP 、増幅
回路AZ-OP のオフセットがそれぞれないと仮定すると、
オフセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cの出力側ノー
ドBの電位もオートゼロ用リファレンス電圧VRとなる。
【0009】これに対して、仮に、バッファ・アンプBF
-OP の出力電圧OUT が非反転入力端子(+)の電圧に対
して−10mVのオフセットがある場合、増幅回路AZ-OP
は、バッファ・アンプBF-OP の出力電圧OUT がオートゼ
ロ用リファレンス電圧VRより低いとみなし、増幅回路AZ
-OP の出力電圧は上昇して行く。そして、オフセットキ
ャンセル用のコンデンサAZ-Cの出力側ノードB がオート
ゼロ用リファレンス電圧VR+10mV となった時点で、バッ
ファ・アンプBF-OP の出力電圧OUT はオートゼロ用リフ
ァレンス電圧VRと同電位となるので、増幅回路AZ-OP の
出力は安定する。
【0010】この時の増幅回路AZ-OP の出力電圧、つま
り、バッファ・アンプBF-OP の非反転入力端子(+)、
反転入力端子(−)のオフセット電圧は、オートゼロ調
整用のスイッチAZ-SW1、AZ-SW2をオフ状態に制御するこ
とによりオフセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cの両
端間にオフセット電圧OFFSETV として保持される。
【0011】また、仮に、バッファ・アンプBF-OP の出
力電圧OUT が非反転入力端子(+)の電圧に対して+方
向のオフセット(例えば+10mVのオフセット)がある場
合、上記と同様の原理により、オフセットキャンセル用
のコンデンサAZ-Cにオフセット電圧OFFSETV が保持され
る。
【0012】ここで注意すべきは、増幅回路AZ-OP 自体
にオフセットが存在しても、このオフセット分について
は補正できずにそのまま残ることになる。次に、通常動
作時(入力モード)に、スイッチIN-SW1がオン状態に制
御されると、入力電圧INがバッファ・アンプBF-OP を介
してバッファ・アンプBF-OP の出力電圧OUT となる。従
って、バッファ・アンプBF-OP のオフセット電圧は、キ
ャンセルされたことになる。
【0013】ところで、上記したような従来の方式で
は、入力信号ラインにオフセットキャンセル用のコンデ
ンサAZ-Cを挿入するので、以下の各点が問題となる。 (1)オフセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cの容量
値およびバッファ・アンプBF-OP の非反転入力端子
(+)と接地ノードとの間の寄生容量Ckによって電荷の
再配分が生じるので、オフセットキャンセル用のコンデ
ンサAZ-Cと寄生容量Ckとの容量比を十分大きくするよう
にオフセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cの容量を大
きくしなければならない。この場合、上記寄生容量Ckは
非線形であるので、その分を考慮する必要がある。ま
た、オフセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cの容量
は、電圧依存特性に影響される。
【0014】(2)オートゼロ調整用のスイッチAZ-SW
1、AZ-SW2がオフ状態の時に発生するフィードスルー電
荷分が許容できるようにオフセットキャンセル用のコン
デンサAZ-Cの容量を大きくしなければならない。
【0015】そこで、オフセットキャンセル用のコンデ
ンサAZ-Cとして電圧依存特性の少ない二層ポリシリコン
配線の配線間容量など特性の良いものを使用しなければ
ならず、しかも、十分大きな容量値に設定しなければな
らない。
【0016】しかし、このようにすると、製造コストの
上昇をまねくだけでなく、オートゼロ調整精度および動
作速度についても制約されることになる。また、さらな
る高精度が要求される場合には、上記したような二層ポ
リシリコン配線の配線間容量など特性の良いものを使用
しても、所望の特性を達成することは困難であった。
【0017】なお、バイポーラ増幅回路のオフセットの
補正を行うために用いられるオートゼロ調整回路には、
例えば図7に示すように入力信号ラインのコンデンサを
排除した構成のものがある。
【0018】図7において、IN-SW1およびAZ-SW1は入力
(IN)とオートゼロ用リファレンス電圧VRを切換選択する
ためのスイッチである。BF-OP は上記2個のスイッチIN
-SW1およびAZ-SW1の各選択出力端に入力用の抵抗素子RS
を介して反転入力端子(−)が接続され、非反転入力端
子(+)にオートゼロ用リファレンス電圧VRが入力する
バイポーラ型演算増幅回路からなるバッファ・アンプで
ある。
【0019】RFは上記バッファ・アンプBF-OP の出力側
と反転入力端子(−)との間に接続された帰還用の抵抗
素子、IN-SW2は上記バッファ・アンプBF-OP の出力側に
接続されたスイッチである。
【0020】AZ-Cは上記バッファ・アンプBF-OP の出力
側と接地ノードとの間にスイッチAZ-SW1を介して接続さ
れたオフセットキャンセル用のコンデンサである。AZ-O
P は上記バッファ・アンプBF-OP の出力電圧OUT のオフ
セットを増幅するための増幅回路であり、上記イッチAZ
-SW1とオフセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cとの直
列接続ノードが非反転入力端子(+)に入力し、リファ
レンス電圧VRが抵抗素子R2を介して反転入力端子(−)
に入力するバイポーラ型演算増幅回路からなる。そし
て、このバイポーラ型演算増幅回路AZ-OP の出力側と反
転入力端子(−)との間にコンデンサC1が接続されてい
る。
【0021】しかし、図7の構成は、入力インピーダン
スが低くなるので、高い入力インピーダンスを有するC
MOS増幅回路のオートゼロ調整回路に採用することは
困難である。
【0022】また、上記した図6、図7に示した回路
は、演算増幅回路の外部でオフセット電圧分を故意に加
えて見かけ上のキャンセルを行うものであり、非反転入
力端子(+)、反転入力端子(−)に使用上の制約が生
じるので、使い勝手が良くなかった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
CMOS増幅回路のオートゼロ調整回路は、入力信号ラ
インにオフセットキャンセル用のコンデンサ(AZ-C)を挿
入するので、その特性や容量値に制約が多く、製造コス
トの上昇をまねくだけでなく、オートゼロ調整精度およ
び動作速度についても制約されるという問題があった。
また、演算増幅回路の外部でオフセット電圧分を故意に
加えて見かけ上のキャンセルを行うものであり、非反転
入力端子(+)、反転入力端子(−)に使用上の制約が
生じるので、使い勝手が良くないという問題があった。
【0024】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、入力信号ラインからオフセットキャンセル用
のコンデンサを排除し、高いオートゼロ調整精度を達成
すると共にオフセットキャンセル用のコンデンサを安価
なMOSキャパシタで実現し得るCMOSアナログ回路
を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】第1の発明のCMOSア
ナログ回路は、非反転入力端子、反転入力端子、出力端
子およびオフセット調整用端子を有するCMOS演算増
幅回路からなり、前記出力端子と反転入力端子とは短絡
接続され、前記非反転入力端子には入力電圧が印加され
る第1のバッファ・アンプと、前記第1のバッファ・ア
ンプの2つの入力端子の各電圧の差分を検出し、その差
分に応じて前記オフセット調整用端子の電圧を制御し、
前記第1のバッファ・アンプの2つの入力端子のオフセ
ットを補正する制御回路とを具備することを特徴とす
る。
【0026】第2の発明のCMOSアナログ回路は、非
反転入力端子、反転入力端子、出力端子およびオフセッ
ト調整用端子を有するCMOS演算増幅回路からなり、
前記出力端子と反転入力端子とは短絡接続される第1の
バッファ・アンプと、非反転入力端子、反転入力端子お
よび出力端子を有するCMOS演算増幅回路からなり、
前記出力端子と反転入力端子とは短絡接続され、前記非
反転入力端子にチャネルAの入力電圧が印加される第2
のバッファ・アンプと、前記第1のバッファ・アンプの
非反転入力端子に前記チャネルAの入力電圧電圧を選択
的に印加するためのオートゼロ調整用の第1のスイッチ
と、前記第1のバッファ・アンプの非反転入力端子にチ
ャネルBの入力電圧を選択的に印加するための入力用の
スイッチと、前記第1のバッファ・アンプの出力電圧お
よび前記第2のバッファ・アンプの出力電圧を選択的に
出力ノードに出力するための出力用のスイッチと、前記
2つのバッファ・アンプの各出力端子の電圧の差分を検
出し、その差分に応じて前記第1のバッファ・アンプの
オフセット調整用端子の電圧を制御し、前記2つのバッ
ファ・アンプの各出力端子のオフセットを補正する制御
回路とを具備することを特徴とする。
【0027】第3の発明のCMOSアナログ回路は、非
反転入力端子、反転入力端子、出力端子およびオフセッ
ト調整用端子を有するCMOS演算増幅回路からなり、
前記出力端子と反転入力端子とは短絡接続される第1の
バッファ・アンプと、非反転入力端子、反転入力端子お
よび出力端子をするCMOS演算増幅回路からなり、前
記非反転入力端子にチャネルAの入力電圧が印加される
第2のバッファ・アンプと、前記第1のバッファ・アン
プの非反転入力端子に前記チャネルAの入力電圧電圧を
選択的に印加するためのオートゼロ調整用の第1のスイ
ッチと、前記第1のバッファ・アンプの非反転入力端子
にチャネルBの入力電圧を選択的に印加するための入力
用のスイッチと、前記第2のバッファ・アンプの出力端
子と第1のバッファ・アンプの出力端子との間に接続さ
れ、複数の分圧ノードを有する抵抗分圧回路と、前記複
数の分圧ノードと前記第2のバッファ・アンプの反転入
力端子との間にそれぞれ対応して接続されたゲインコン
トロール用の複数のスイッチと、前記第2のバッファ・
アンプの出力端子と基準電圧ノードとの間に接続された
抵抗素子と、前記2つのバッファ・アンプの各出力端子
の電圧の差分を検出し、その差分に応じて前記第1のバ
ッファ・アンプのオフセット調整用端子の電圧を制御
し、前記2つのバッファ・アンプの各出力端子のオフセ
ットを補正する制御回路と、前記2つのバッファ・アン
プの各出力端子の電圧の差分を増幅して出力するCMO
S演算増幅回路からなる出力用のバッファ・アンプとを
具備することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。 <第1実施例>図1は、本発明の第1実施例に係るCM
OS増幅回路のオートゼロ調整回路を示している。
【0029】図1において、CMOS演算増幅回路から
なるバッファ・アンプBF-OPCは、非反転入力端子
(+)、反転入力端子(−)、出力端子とは別に増幅回
路自体のオフセット調整を実現するためのオフセット調
整用の第3の端子C を有し、その出力端子と反転入力端
子(−)とは短絡接続されており、その非反転入力端子
(+)には入力電圧INが印加される。
【0030】制御回路11は、前記バッファ・アンプBF
-OPCのオフセット補正のために合わせ込みたい2つの信
号端子、つまり、非反転入力端子(+)および反転入力
端子(−)の各電圧の差分を検出し、その差分に応じて
前記バッファ・アンプBF-OPCの第3の端子C の電圧を制
御するものである。
【0031】この制御回路11は、前記バッファ・アン
プBF-OPCの非反転入力端子(+)の電圧および反転入力
端子(−)の電圧が対応して非反転入力端子(+)、反
転入力端子(−)に入力するオートゼロ制御用のCMO
S演算増幅回路AZ-OP と、この演算増幅回路AZ-OP の出
力端子と接地ノードとの間に直列に接続されたオートゼ
ロ調整用のスイッチAZ-SW1およびオフセットキャンセル
用のコンデンサAZ-Cとを具備し、上記オフセットキャン
セル用のコンデンサAZ-Cに保持された補正用電圧(つま
り、スイッチAZ-SW1とオフセットキャンセル用のコンデ
ンサAZ-Cとの接続ノードの電圧)を前記バッファ・アン
プBF-OP の第3の端子C に供給する。
【0032】なお、上記オートゼロ調整用のスイッチAZ
-SW1は、オートゼロ調整時にオン状態に制御され、通常
動作時にオフ状態には制御される。以下、図1のCMO
S増幅回路のオートゼロ調整回路の動作について述べ
る。
【0033】オートゼロ調整時には、入力電圧INとして
基準となる一定電圧が供給されており、オートゼロ調整
用のスイッチAZ-SW1がオン状態に制御される。この状態
では、制御回路11は、バッファ・アンプBF-OPCの非反
転入力端子(+)および反転入力端子(−)の各電圧の
差分をオートゼロ制御用の演算増幅回路AZ-OP により増
幅し、補正用電圧としてバッファ・アンプBF-OP の第3
の端子C に供給する。
【0034】この時、仮に入力電圧INに対してバッファ
・アンプBF-OP の出力電圧OUT が低い場合、バッファ・
アンプBF-OPCの第3の端子C の電圧は高くなり、それに
つれてバッファ・アンプBF-OPCの出力電圧OUT が上昇
し、バッファ・アンプBF-OPCの出力電圧OUT が入力電圧
INと同電位に達した時点で制御ループが収束して安定す
る。この時のバッファ・アンプBF-OPCの第3の端子C の
電圧(オフセット調整用電圧CABV)は、オートゼロ調整
用のスイッチAZ-SW1をオフ状態に制御することによりオ
フセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cにより保持さ
れ、オートゼロ動作が完了する。
【0035】通常動作時(入力モード)には、入力電圧
INがバッファ・アンプBF-OPCの出力電圧OUT となるの
で、バッファ・アンプBF-OPCのオフセット電圧はキャン
セルされたことになる。
【0036】上述したようなCMOS増幅回路のオート
ゼロ調整回路によれば、入力信号ラインと接地ノードと
の間に接続されるオフセットキャンセル用のコンデンサ
AZ-Cによりオフセット調整用電圧が接地ノードに対して
一定の電位で保持されることになり、入力信号ラインに
オフセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cを挿入しない
で済み、入力信号ラインをCMOS増幅回路の入力端子
に直流結合することが可能になる。
【0037】したがって、入力信号ラインと接地ノード
との間の寄生容量やオフセットキャンセル用のコンデン
サAZ-Cに電圧依存性があっても問題が生じなくなり、高
精度が得られ易くなる。また、オフセットキャンセル用
のコンデンサAZ-Cは接地ノード(電源ノードでもよい)
との間でDC電圧を保持するものであり、MOSキャパ
シタを使用することが可能となり、その製造コストが安
価となる。
【0038】なお、図1中のオートゼロ制御用の演算増
幅回路AZ-OP 自体のオフセット電圧について考察する。
前述した入力信号ラインのバッファ・アンプBF-OPCは、
様々な特性が関係するので使用可能なトランジスタのサ
イズに制限があり、オフセット電圧も大きくなりがちで
あるが、オートゼロ制御用の演算増幅回路AZ-OP は基本
的にDC信号しか扱わず、また十分な時間に使用可能で
あることから、そのオフセット電圧が十分小さくなるよ
うに設計することが可能である。
【0039】さらに、上記第1実施例のCMOS増幅回
路のオートゼロ調整回路によれば、バッファ・アンプBF
-OPCの非反転入力端子(+)、反転入力端子(−)に使
用上の制約が生じることはなく、2つの端子間の電位合
わせを行うので、使い勝手が悪くなることはない。
【0040】また、本発明は、上記第1実施例のよう
に、単にCMOS増幅回路の非反転入力端子(+)、反
転入力端子(−)のオフセット調整を行うだけに限ら
ず、2端子間の電位差を合わせ込むことが可能であるの
で、その適用分野は広く、例えばゲインコントロールA
MPR2重相関サンプリング(Correlated Double Samp
ling;CDS)回路等、様々な応用例が考えられ、以
下、複数の応用例を示す。
【0041】<第2実施例>図2は、第2実施例に係る
CMOSマルチプレクサ回路のチャネル間オフセットを
補正するためのオートゼロ調整回路を示している。
【0042】図2において、第1のバッファ・アンプ(B
F-OPC)は、非反転入力端子(+)、反転入力端子
(−)、出力端子とは別に増幅回路自体のオフセット調
整を実現するためのオフセット調整用の第3の端子C を
有するCMOS演算増幅回路からなり、その出力端子と
反転入力端子(−)とは短絡接続されている。
【0043】第2のバッファ・アンプBF-OP は、非反転
入力端子(+)、反転入力端子(−)、出力端子を有す
るCMOS演算増幅回路からなり、その出力端子と反転
入力端子(−)とは短絡接続されている。
【0044】チャネルAの入力電圧IN-Aは、前記第2の
バッファ・アンプBF-OP の非反転入力端子(+)に印加
されるとともにオートゼロ調整用のスイッチAZ-SW1を介
して前記第1のバッファ・アンプBF-OPCの非反転入力端
子(+)に選択的に印加される。
【0045】チャネルBの入力電圧IN-Bは、入力用のス
イッチIN-SW1を介して前記第1のバッファ・アンプBF-O
PCの非反転入力端子(+)に選択的に印加される。前記
第2のバッファ・アンプBF-OP の出力端子は出力用のス
イッチOUT-SW1 を介して出力ノードに接続され、前記第
1のバッファ・アンプBF-OPCの出力端子は出力用のスイ
ッチOUT-SW2 を介して前記出力ノードに接続されてい
る。
【0046】制御回路21は、オフセット補正のために
合わせ込みたい2つの信号端子、つまり、前記2つのバ
ッファ・アンプBF-OP 、BF-OPCの各出力端子の電圧の差
分を検出し、その差分に応じて前記第1のバッファ・ア
ンプBF-OPCの第3の端子C の電圧を制御するものであ
る。
【0047】この制御回路21は、前記第2のバッファ
・アンプBF-OP の出力端子の電圧および第1のバッファ
・アンプBF-OPCの出力端子の電圧が対応して非反転入力
端子(+)、反転入力端子(−)に入力するオートゼロ
制御用のCMOS演算増幅回路AZ-OP と、この演算増幅
回路AZ-OP の出力端子と接地ノードとの間に直列に接続
されたオートゼロ調整用のスイッチAZ-SW2およびオフセ
ットキャンセル用のコンデンサAZ-Cとを具備し、上記オ
フセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cに保持された補
正用電圧(つまり、スイッチAZ-SW1とオフセットキャン
セル用のコンデンサAZ-Cとの接続ノードの電圧)を前記
第1のバッファ・アンプBF-OP の第3の端子C に供給す
る。
【0048】なお、上記オートゼロ調整用のスイッチAZ
-SW1およびAZ-SW2は、オートゼロ調整時にオン状態に制
御され、通常動作時にはオフ状態に制御される。また、
前記入力用のスイッチIN-SW1は、オートゼロ調整時には
オフ状態に制御され、通常動作時にはオン状態に制御さ
れる。また、出力用のスイッチOUT-SW1 およびOUT-SW2
は、オートゼロ調整時にはオフ状態に制御され、通常動
作時には選択的にオン状態に制御される。
【0049】以下、図2のCMOSマルチプレクサ回路
のオートゼロ調整回路の動作について述べる。オートゼ
ロ調整時には、チャネルAの入力電圧IN-Aとして基準と
なる一定電圧が供給されており、オートゼロ調整用のス
イッチAZ-SW1、AZ-SW2がオン状態に制御される。この状
態では、制御回路21は、2つのバッファ・アンプBF-O
P 、BF-OPCの各出力端子の電圧の差分をオートゼロ制御
用の演算増幅回路AZ-OP により増幅し、補正用電圧とし
て第1のバッファ・アンプBF-OPCの第3の端子C に供給
する。
【0050】これにより、2つのバッファ・アンプBF-O
P 、BF-OPCの各出力端子の電圧が同電位に達した時点で
制御ループが収束して安定する。この時の第1のバッフ
ァ・アンプBF-OPCの第3の端子C の電圧(オフセット調
整用電圧CABV)は、オートゼロ調整用のスイッチAZ-SW2
をオフ状態に制御することによりオフセットキャンセル
用のコンデンサAZ-Cにより保持され、オートゼロ動作が
完了する。
【0051】通常動作時(入力モード)には、オートゼ
ロ調整用のスイッチAZ-SW1はオフ状態、入力用のスイッ
チIN-SW1はオン状態に制御され、チャネルAの入力電圧
IN-Aは前記第2のバッファ・アンプBF-OP の出力とな
り、チャネルBの入力電圧IN-Bは入力用のスイッチIN-S
W1を介して前記第1のバッファ・アンプBF-OPCの出力と
なり、2つのチャネルA、B間のオフセット電圧はキャ
ンセルされたことになる。
【0052】そして、2つの出力用のスイッチOUT-SW1
、OUT-SW2 のいずれかがオン状態に制御されると、チ
ャネルAの入力電圧IN-AまたはチャネルBの入力電圧IN
-Bが出力されることになる。
【0053】上記第2実施例のCMOSマルチプレクサ
回路のオートゼロ調整回路によれば、基本的には第1実
施例のCMOS増幅回路のオートゼロ調整回路と同様の
効果が得られるほか、2つのチャネルに対してそれぞれ
専用のオートゼロ制御用の演算増幅回路を必要とせず
に、1個のオートゼロ制御用の演算増幅回路AZ-OP を用
いた簡易に構成によりチャネル間のオフセット電圧をキ
ャンセルし、オートゼロ制御用の演算増幅回路AZ-OP 1
段分のオフセット電圧に低減することができる。
【0054】<第3実施例>図3は、第3実施例に係る
CMOSゲインコントロール増幅回路のオフセットを補
正するためのオートゼロ調整回路を示している。
【0055】図3中に示すCMOSゲインコントロール
増幅回路は、チャネルAの入力電圧IN-AとチャネルBの
入力電圧IN-Bとの差電圧を増幅する際の利得を制御する
ものであり、仮に10倍の増幅を行う場合、チャネルA用
の第2のバッファ・アンプBF-OP とチャネルB用の第1
のバッファ・アンプBF-OPCとの間で生じたオフセット電
圧は10倍に増幅されて現われることになるので、高精度
が要求される。
【0056】そこで、図3中に示すオートゼロ調整回路
により、初段の2個のバッファ・アンプBF-OP 、BF-OPC
の出力を合わせ込むように制御したものである。即ち、
図3において、第1のバッファ・アンプBF-OPCは、非反
転入力端子(+)、反転入力端子(−)、出力端子とは
別に増幅回路自体のオフセット調整を実現するためのオ
フセット調整用の第3の端子(CABV)を有するCMOS演
算増幅回路からなり、その出力端子と反転入力端子
(−)とは短絡接続されている。
【0057】第2のバッファ・アンプBF-OP は、非反転
入力端子(+)、反転入力端子(−)、出力端子を有す
るCMOS演算増幅回路からなる。チャネルAの入力電
圧IN-Aは、前記第2のバッファ・アンプBF-OP の非反転
入力端子(+)に印加されるとともにオートゼロ調整用
のスイッチAZ-SW1を介して前記第1のバッファ・アンプ
BF-OPCの非反転入力端子(+)に選択的に印加される。
【0058】チャネルBの入力電圧IN-Bは、入力用のス
イッチIN-SW1を介して前記第1のバッファ・アンプBF-O
PCの非反転入力端子(+)に選択的に印加される。前記
第2のバッファ・アンプBF-OP の出力端子と第1のバッ
ファ・アンプBF-OPCの出力端子との間には、抵抗分圧回
路30が接続されている。この抵抗分圧回路30は、1
個のポリシリコン抵抗素子(例えばポリシリコン抵抗素
子)の複数の中間位置に分圧ノードを有するもの、ある
いは、直列接続された複数個のポリシリコン抵抗素子
(例えばポリシリコン抵抗素子)の各直列接続位置に分
圧ノードを有するものが用いられる。
【0059】そして、複数の分圧ノードと前記第2のバ
ッファ・アンプBF-OP の反転入力端子(−)とはそれぞ
れ対応してゲインコントロール用のスイッチGC-SWi(i=
1,2,…,n)を介して接続されている。
【0060】さらに、前記第2のバッファ・アンプBF-O
P の出力端子は抵抗GC-R2 を介してCMOS演算増幅回
路からなる出力用のバッファ・アンプBF-OP の非反転入
力端子(+)に接続されており、前記第1のバッファ・
アンプBF-OPCの出力端子は抵抗GC-R4 を介して前記出力
用のバッファ・アンプBF-OP の反転入力端子(−)に接
続されている。そして、この出力用のバッファ・アンプ
BF-OP の非反転入力端子(+)は、抵抗GC-R3 を介して
基準電圧ノードVRに接続されており、上記出力用のバッ
ファ・アンプBF-OP の出力端子と反転入力端子(−)と
の間には抵抗GC-R5 が接続されている。
【0061】制御回路31は、オフセット補正のために
合わせ込みたい2つの信号端子、つまり、前記2つのバ
ッファ・アンプBF-OP 、BF-OPCの各出力端子の電圧の差
分を検出し、その差分に応じて前記第1のバッファ・ア
ンプBF-OPCの第3の端子C の電圧CABVを制御するもので
ある。
【0062】この制御回路31は、前記第2のバッファ
・アンプBF-OP の出力端子の電圧および第1のバッファ
・アンプBF-OPCの出力端子の電圧が対応して非反転入力
端子(+)、反転入力端子(−)に入力するオートゼロ
制御用のCMOS演算増幅回路AZ-OP と、この演算増幅
回路AZ-OP の出力端子と接地ノードとの間に直列に接続
されたオートゼロ調整用のスイッチAZ-SW2およびオフセ
ットキャンセル用のコンデンサAZ-Cとを具備し、上記オ
フセットキャンセル用のコンデンサAZ-Cに保持された補
正用電圧(つまり、スイッチAZ-SW1とオフセットキャン
セル用のコンデンサAZ-Cとの接続ノードの電圧)を前記
第1のバッファ・アンプBF-OP の第3の端子C に供給す
る。
【0063】なお、上記オートゼロ調整用のスイッチAZ
-SW1およびAZ-SW2は、オートゼロ調整時にオン状態に制
御され、通常動作時にはオフ状態に制御される。また、
前記入力用のスイッチIN-SW1は、オートゼロ調整時には
オフ状態に制御され、通常動作時にはオン状態に制御さ
れる。また、ゲインコントロール用のスイッチGC-SWi
(i=1,2,…,n)は、オートゼロ調整時、通常動作時とも
所望のスイッチが選択されてオン状態に制御される。
【0064】ここで、図3のCMOSゲインコントロー
ル増幅回路のゲインコントロール増幅動作について述べ
る。2個のバッファアンプBF-OP 、BF-OPCに入力が印加
されている状態において、ゲインコントロール用のスイ
ッチGC-SWi(i=1,2,…,n)のうち選択されたものが接続
されている分圧ノードの電圧はチャネルAの入力電圧IN
-Aに等しくなり、上記分圧ノードの電圧と第1のバッフ
ァアンプBF-OPCの出力電圧との差は、チャネルAの入力
電圧IN-AとチャネルBの入力電圧IN-Bとの電圧差に等し
い。
【0065】したがって、上記電圧差が上記分圧ノード
と第1のバッファアンプBF-OPCの出力端子との間の抵抗
値と上記分圧ノードと第2のバッファアンプBF-OP の出
力端子との間の抵抗値との比率に依存して増幅され、第
2のバッファアンプBF-OP の出力端子には、チャネルA
の入力電圧IN-AとチャネルBの入力電圧IN-Bとの電圧差
が例えば10倍に増幅されて現われることになる。
【0066】次に、図3のCMOSゲインコントロール
増幅回路のオートゼロ調整回路の動作について述べる。
オートゼロ調整時には、チャネルAの入力電圧IN-Aを通
常のバッファ・アンプBF-OP によりバッファ増幅すると
ともにオフセット調整用の第3の端子C を有するバッフ
ァ・アンプBF-OPCによりバッファ増幅し、これらの2個
のバッファアンプBF-OP 、BF-OPCの各出力電圧の差分に
応じて前記バッファ・アンプBF-OPCの第3の端子C の電
圧を制御する。
【0067】これにより、2つのバッファ・アンプBF-O
P 、BF-OPCの各出力端子の電圧が同電位に達した時点で
制御ループが収束して安定する。この時の第1のバッフ
ァ・アンプBF-OPCの第3の端子C の電圧(オフセット調
整用電圧)は、オートゼロ調整用のスイッチAZ-SW2をオ
フ状態に制御することによりオフセットキャンセル用の
コンデンサAZ-Cにより保持され、オートゼロ動作が完了
する。
【0068】通常動作時(入力モード)には、オートゼ
ロ調整用のスイッチAZ-SW1はオフ状態、入力用のスイッ
チIN-SW1はオン状態に制御され、チャネルAの入力電圧
IN-Aは前記第2のバッファ・アンプBF-OP の出力とな
り、チャネルBの入力電圧IN-Bは入力用のスイッチIN-S
W1を介して前記第1のバッファ・アンプBF-OPCの出力と
なり、2つのチャネルA、B間のオフセット電圧はキャ
ンセルされたことになる。
【0069】上記第3実施例のCMOSマルチプレクサ
回路のオートゼロ調整回路によれば、第2実施例のCM
OS増幅回路のオートゼロ調整回路と同様の効果が得ら
れる。この場合、2つのチャネル間のオフセット電圧を
オートゼロ制御用の演算増幅回路AZ-OP 1段分のオフセ
ット電圧に低減することができるだけでなく、10倍に増
幅後の出力が調整されていることから、入力換算では、
オートゼロ制御用の演算増幅回路AZ-OP のオフセット分
は1/10に低減したのと同等の効果が得られる。
【0070】なお、前記各実施例の各スイッチは、トラ
ンジスタなどからなるアナログ・スイッチが用いられ
る。次に、前記各実施例におけるオフセット調整機能を
有するCMOS増幅回路の具体的な二例について、図4
および図5を参照しながら説明する。
【0071】図4は、1ステージタイプのCMOS増幅
回路にオフセット調整機能を付加した例を示している。
図4において、NMOSトランジスタMN2 〜MN8 、PM
OSトランジスタMP2〜MP6 により1ステージのCMO
S増幅回路が構成されており、オフセット調整のために
NMOSトランジスタMN1CおよびPMOSトランジスタ
MP1C〜MP3Cが追加されている。
【0072】即ち、図4において、差動対をなす入力増
幅用のトランジスタMN3 、MN4 の各ゲートは対応して増
幅回路の非反転入力端子(+)、反転入力端子(−)か
ら入力電圧(IN-P)、(IN-M)が入力する。上記差動対トラ
ンジスタMN3 、MN4 のソース共通接続ノードは電流源用
のトランジスタMN2 を介して接地されており、この電流
源用のトランジスタMN2 のゲートはバイアス入力電圧(N
B1) が印加される。また、上記差動対トランジスタMN3
、MN4 の各ドレインと電源(Vcc)ノードの間には対
応して負荷用のトランジスタMP2 、MP3 が接続されてい
る。
【0073】そして、上記差動対トランジスタMN3 、MN
4 の各ドレインには対応して出力用のトランジスタMP4
、MP5 が接続されており、この出力用のトランジスタM
P4 、MP5 の各ドレインは、トランジスタMN5 、MN6 か
らなるカレントミラー回路を介して接地されており、前
記出力用のトランジスタMP5 のドレイン電圧は増幅回路
の出力端子OUT に出力する。
【0074】上記出力用のトランジスタMP4 、MP5 の各
ゲートにバイアス電圧PB2 を印加するための第1のバイ
アス回路として、ゲート・ドレイン同士が接続されたト
ランジスタMP6 およびトランジスタMN7 がVccノードと
接地ノードとの間に直列に接続されており、一方のトラ
ンジスタMN7 のゲートに前記バイアス入力電圧NB1 が印
加され、他方のトランジスタMP6 のゲート・ドレイン接
続ノードが前記出力用のトランジスタMP4 、MP5 の各ゲ
ートに接続されている。
【0075】また、前記負荷用のトランジスタMP2 、MP
3 の各ゲートにバイアス電圧PB1 を印加するための第2
のバイアス回路として、ゲート・ドレイン同士が接続さ
れたトランジスタMP7 およびトランジスタMN8 がVccノ
ードと接地ノードとの間に直列に接続されており、一方
のトランジスタMN8 のゲートに前記バイアス入力電圧NB
1 が印加され、他方のトランジスタMP7 のゲート・ドレ
イン接続ノードが前記負荷用のトランジスタMP2 、MP3
の各ゲートに接続されている。
【0076】さらに、前記負荷用のトランジスタMP2 、
MP3 に対応して並列に負荷補正用のトランジスタMP2C、
MP3Cが接続されており、一方の負荷補正用のトランジス
タMP2Cのゲートには前記第2のバイアス回路からバイア
ス電圧PB1 が印加され、他方の負荷補正用のトランジス
タMP3Cのゲートにバイアス電圧CABBを印加するための第
3のバイアス回路が設けられている。
【0077】この第3のバイアス回路は、ゲート・ドレ
イン同士が接続されたトランジスタMP1Cおよびトランジ
スタMN1CがVccノードと接地ノードとの間に直列に接続
されたカレントミラー回路からなり、一方のトランジス
タMN1Cのゲートは増幅回路の第3の端子C からオフセッ
ト補正用電圧CABVが印加され、他方のトランジスタMP1C
のゲート・ドレイン接続ノードが前記他方の負荷補正用
のトランジスタMP3Cのゲートに接続されている。
【0078】次に、図4の回路の動作を説明する。第3
の端子C から入力するオフセット補正用電圧CABVは第3
のバイアス回路でバイアス電圧CABBに変換される。この
場合、前記トランジスタのサイズを、例えばMP2=MP3 、
MP2C=MP3C 、MP2C<MP2 の関係に設定しておくものと
する。
【0079】まず、バイアス電圧CABBがバイアス電圧PB
1 と同電位であれば、負荷補正用のトランジスタMP3Cに
流れる電流IP3Cは負荷補正用のトランジスタMP2Cに流れ
る電流IP2Cと同じであり、差動対トランジスタMN3 、MN
4 にそれぞれ流れる電流IN3、IN4 は等しくなる。つま
り、非反転入力端子(+)の入力電圧IN-Pと反転入力端
子(−)の入力電圧IN-Mが同電位の時に電流IN3 、IN4
は等しくなるので、オフセットは生じない。
【0080】これに対して、第3の端子C から入力する
オフセット補正用電圧CABVが上昇し、第3のバイアス回
路で変換されたバイアス電圧CABBが低下した場合、負荷
補正用のトランジスタMP3Cに流れる電流IP3Cの電流は負
荷補正用のトランジスタMP2Cに流れる電流IP2C
より増えることになり、その増加分はトランジスタMN5
、MN6からなるカレントミラー回路の経路で流れること
になる。
【0081】従って、差動対トランジスタMN3 、MN4
は、一方の電流IN3 が低減し,他方の電流IN4 が増加す
ることになる。つまり、差動対トランジスタMN3 、MN4
は、反転入力端子(−)の入力電圧IN-Mが非反転入力端
子(+)の入力電圧IN-Pよりも高くなった時にバランス
することになるので、オフセットが生じる。
【0082】上記とは逆に、第3の端子C から入力する
オフセット補正用電圧CABVが低下した場合も、上記動作
に準じてオフセットが生じる。このように、図4の回路
は、動作電流を可変することによって入力オフセット電
圧の調整を実現している。
【0083】図5は、2ステージタイプのCMOS増幅
回路にオフセット調整機能を付加した例を示している。
図5において、NMOSトランジスタMN2 〜MN4 、MN1
0、PMOSトランジスタMP2 、MP3 、MP10により2ス
テージのCMOS増幅回路が構成されており、オフセッ
ト調整のためにNMOSトランジスタMN1C、MN11C およ
びPMOSトランジスタMP1C〜MP3C、MP11C が追加され
ている。
【0084】即ち、図5において、差動対をなす入力増
幅用のトランジスタMN3 、MN4 の各ゲートは対応してC
MOS増幅回路の非反転入力端子(+)、反転入力端子
(−)から入力電圧IN-P、IN-Mが入力する。上記差動対
トランジスタMN3 、MN4 のソース共通接続ノードは電流
源用のトランジスタMN2 を介して接地されており、この
電流源用のトランジスタMN2 のゲートはバイアス入力電
圧NB1 が印加される。
【0085】また、上記差動対トランジスタMN3 、MN4
の各ドレインとVccノードの間には対応して負荷用のト
ランジスタMP2 、MP3 が接続されている。この場合、一
方の負荷用のトランジスタMP2 のゲート・ドレイン同士
が接続されており、このゲート・ドレイン接続ノードが
他方の負荷用のトランジスタMP3 のゲートに接続されて
おり、負荷用のトランジスタMP2 、MP3 はカレントミラ
ー回路を形成している。
【0086】上記入力増幅用のトランジスタMN3 、MN4
、電流源用のトランジスタMN2 、負荷用のトランジス
タMP2 、MP3 は初段増幅回路を構成しており、上記差動
対トランジスタのうちの一方のトランジスタMN4 のドレ
インには次段増幅回路が接続されている。
【0087】この次段増幅回路は、トランジスタMP10お
よびトランジスタMN10がVccノードと接地ノードとの間
に直列に接続されており、上記トランジスタMP10のゲー
ト・ドレイン間にコンデンサC10 が接続されており、前
記トランジスタMN10のゲートは前記バイアス入力電圧NB
1 が印加される。
【0088】上記トランジスタMP10のゲートに初段増幅
回路の出力が入力し、上記トランジスタMP10およびトラ
ンジスタMN10のドレイン相互接続ノードの電圧がCMO
S増幅回路の出力端子OUT に出力する。
【0089】さらに、前記負荷用のトランジスタMP2 、
MP3 に対応して並列に負荷補正用のトランジスタMP2C、
MP3Cが接続されており、一方の負荷補正用のトランジス
タMP2Cのゲートには第1のバイアス回路からバイアス電
圧CABBが印加され、他方の負荷補正用のトランジスタMP
3Cのゲートには第1のバイアス回路からバイアス電圧CA
BRが印加される。
【0090】上記第1のバイアス回路は、ゲート・ドレ
イン同士が接続されたトランジスタMP1Cおよびトランジ
スタMN1CがVccノードと接地ノードとの間に直列に接続
されたカレントミラー回路からなり、一方のトランジス
タMN1CのゲートはCMOS増幅回路の第3の端子C から
オフセット補正用電圧CABVが印加され、他方のトランジ
スタMP1Cのゲート・ドレイン接続ノードが前記一方の負
荷補正用のトランジスタMP2Cのゲートに接続されてい
る。
【0091】また、前記第2のバイアス回路は、ゲート
・ドレイン同士が接続されたトランジスタMP11C および
トランジスタMN11C がVccノードと接地ノードとの間に
直列に接続されたカレントミラー回路からなり、一方の
トランジスタMN1Cのゲートは前記バイアス入力電圧NB1
が印加され、他方のトランジスタMP11C のゲート・ドレ
イン接続ノードが前記他方の負荷補正用のトランジスタ
MP3Cのゲートに接続されている。
【0092】次に、図5の回路の動作を説明する。第3
の端子C から入力するオフセット補正用電圧は第1のバ
イアス回路でバイアス電圧CABBに変換される。この場
合、前記トランジスタのサイズを、例えばMP2=MP3 、MP
2C=MP3C 、MP2C<MP2 の関係に設定しておくものとす
る。
【0093】まず、バイアス電圧CABBがバイアス電圧CA
BRと同電位であれば、負荷補正用のトランジスタMP3Cに
流れる電流IP3Cは負荷補正用のトランジスタMP2Cに流れ
る電流IP2Cと同じであり、差動対トランジスタMN3 、MN
4 にそれぞれ流れる電流IN3、IN4 は等しくなる。つま
り、非反転入力端子(+)の入力電圧IN-Pと反転入力端
子(−)の入力電圧IN-Mが同電位の時に電流IN3 、IN4
は等しくなるので、オフセットは生じない。
【0094】これに対して、第3の端子C から入力する
オフセット補正用電圧CABVが上昇し、第1のバイアス回
路で変換されたバイアス電圧CABBが低下した場合、負荷
補正用のトランジスタMP2Cに流れる電流IP2Cの電流は負
荷補正用のトランジスタMP3Cに流れる電流IP3Cより増え
ることになり、その増加分はトランジスタMP2 、MP3か
らなるカレントミラー回路の経路で流れることになる。
【0095】従って、差動対トランジスタMN3 、MN4
は、一方の電流IN3 が増加し,他方の電流IN4 が低減す
ることになる。つまり、差動対トランジスタMN3 、MN4
は、反転入力端子(−)の入力電圧IN-Mが非反転入力端
子(+)の入力電圧IN-Pよりも低くなった時にバランス
することになるので、オフセットが生じる。
【0096】上記とは逆に、第3の端子C から入力する
オフセット補正用電圧CABVが低下した場合も、上記動作
に準じてオフセットが生じる。このように、図5の回路
は、動作電流を可変することによって入力オフセット電
圧の調整を実現している。
【0097】なお、図5は、初段増幅回路のバイアス電
流を可変することでオフセットを生じさせているが、次
段増幅回路のバイアス電流を可変することでも同様の操
作は実現可能である。但し、次段増幅回路のオフセット
は初段増幅回路で増幅される分だけ少なくなる。
【0098】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、入力信
号ラインからオフセットキャンセル用のコンデンサを排
除し、高いオートゼロ調整精度を達成すると共にオフセ
ットキャンセル用のコンデンサを安価なMOSキャパシ
タで実現し得るCMOSアナログ回路のオートゼロ調整
回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るCMOS増幅回路の
オフセットを補正するためのオートゼロ調整回路を示す
回路図。
【図2】第2実施例に係るCMOSマルチプレクサ回路
のチャネル間オフセットを補正するためのオートゼロ調
整回路を示す回路図。
【図3】第3実施例に係るCMOSゲインコントロール
増幅回路のオフセットを補正するためのオートゼロ調整
回路を示す回路図。
【図4】図1乃至図3中のオフセット調整機能を有する
CMOS増幅回路の一具体例を示す回路図。
【図5】図1乃至図3中のオフセット調整機能を有する
CMOS増幅回路の他の具体例を示す回路図。
【図6】従来のCMOS増幅回路のオートゼロ調整回路
の一例を示す回路図。
【図7】従来のバイポーラ増幅回路のオートゼロ調整回
路の一例を示す回路図。
【符号の説明】
BF-OPC…バッファ・アンプ、 C …オフセット調整用の第3の端子、 11…制御回路、 AZ-OP …オートゼロ制御用のCMOS演算増幅回路、 AZ-SW1…オートゼロ調整用のスイッチ、 AZ-C…オフセットキャンセル用のコンデンサ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J066 AA01 AA47 CA00 CA13 CA93 CA98 FA10 HA10 HA17 HA19 HA25 HA29 HA31 HA38 HA39 KA02 KA03 KA06 KA09 KA12 MA21 ND01 ND14 ND22 ND23 PD01 5J091 AA01 AA47 CA00 CA13 CA93 CA98 FA10 HA10 HA17 HA19 HA25 HA29 HA31 HA38 HA39 KA02 KA03 KA06 KA09 KA12 MA21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非反転入力端子、反転入力端子、出力端
    子およびオフセット調整用端子を有するCMOS演算増
    幅回路からなり、前記出力端子と反転入力端子とは短絡
    接続され、前記非反転入力端子には入力電圧が印加され
    るバッファ・アンプと、 前記バッファ・アンプの2つの入力端子の各電圧の差分
    を検出し、その差分に応じて前記オフセット調整用端子
    の電圧を制御し、前記バッファ・アンプの2つの入力端
    子のオフセットを補正する制御回路とを具備することを
    特徴とするCMOSアナログ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のCMOSアナログ回路に
    おいて、 前記制御回路は、 前記第1のバッファ・アンプの2つの入力端子の電圧が
    対応して2つの入力端子に入力するオートゼロ制御用の
    CMOS演算増幅回路と、 前記オートゼロ制御用のCMOS演算増幅回路の出力端
    子と所定ノードとの間に直列に接続されたオートゼロ調
    整用のスイッチおよびオフセットキャンセル用のコンデ
    ンサとを具備し、 前記オートゼロ調整用のスイッチを所定期間オン状態に
    制御して前記第1のバッファ・アンプの2つの入力端子
    のオフセットがなくなるように前記オートゼロ制御用の
    CMOS演算増幅回路によりループ制御を行い、前記コ
    ンデンサに保持された補正用電圧を前記第1のバッファ
    ・アンプのオフセット調整用端子に供給することを特徴
    とするCMOSアナログ回路。
  3. 【請求項3】 非反転入力端子、反転入力端子、出力端
    子およびオフセット調整用端子を有するCMOS演算増
    幅回路からなり、前記出力端子と反転入力端子とは短絡
    接続される第1のバッファ・アンプと、 非反転入力端子、反転入力端子および出力端子を有する
    CMOS演算増幅回路からなり、前記出力端子と反転入
    力端子とは短絡接続され、前記非反転入力端子にチャネ
    ルAの入力電圧が印加される第2のバッファ・アンプ
    と、 前記第1のバッファ・アンプの非反転入力端子に前記チ
    ャネルAの入力電圧電圧を選択的に印加するためのオー
    トゼロ調整用の第1のスイッチと、 前記第1のバッファ・アンプの非反転入力端子にチャネ
    ルBの入力電圧を選択的に印加するための入力用のスイ
    ッチと、 前記第1のバッファ・アンプの出力電圧および前記第2
    のバッファ・アンプの出力電圧を選択的に出力ノードに
    出力するための出力用のスイッチと、 前記2つのバッファ・アンプの各出力端子の電圧の差分
    を検出し、その差分に応じて前記第1のバッファ・アン
    プのオフセット調整用端子の電圧を制御し、前記2つの
    バッファ・アンプの各出力端子のオフセットを補正する
    制御回路とを具備することを特徴とするCMOSアナロ
    グ回路。
  4. 【請求項4】 非反転入力端子、反転入力端子、出力端
    子およびオフセット調整用端子を有するCMOS演算増
    幅回路からなり、前記出力端子と反転入力端子とは短絡
    接続される第1のバッファ・アンプと、 非反転入力端子、反転入力端子および出力端子をするC
    MOS演算増幅回路からなり、前記非反転入力端子にチ
    ャネルAの入力電圧が印加される第2のバッファ・アン
    プと、 前記第1のバッファ・アンプの非反転入力端子に前記チ
    ャネルAの入力電圧電圧を選択的に印加するためのオー
    トゼロ調整用の第1のスイッチと、 前記第1のバッファ・アンプの非反転入力端子にチャネ
    ルBの入力電圧を選択的に印加するための入力用のスイ
    ッチと、 前記第2のバッファ・アンプの出力端子と第1のバッフ
    ァ・アンプの出力端子との間に接続され、複数の分圧ノ
    ードを有する抵抗分圧回路と、 前記複数の分圧ノードと前記第2のバッファ・アンプの
    反転入力端子との間にそれぞれ対応して接続されたゲイ
    ンコントロール用の複数のスイッチと、 前記第2のバッファ・アンプの出力端子と基準電圧ノー
    ドとの間に接続された抵抗素子と、 前記2つのバッファ・アンプの各出力端子の電圧の差分
    を検出し、その差分に応じて前記第1のバッファ・アン
    プのオフセット調整用端子の電圧を制御し、前記2つの
    バッファ・アンプの各出力端子のオフセットを補正する
    制御回路と、 前記2つのバッファ・アンプの各出力端子の電圧の差分
    を増幅して出力するCMOS演算増幅回路からなる出力
    用のバッファ・アンプとを具備することを特徴とするC
    MOSアナログ回路。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のCMOSアナロ
    グ回路において、 前記制御回路は、 前記第1のバッファ・アンプの出力端子の電圧および第
    2のバッファ・アンプの出力端子の電圧が対応して2つ
    の入力端子に入力するオートゼロ制御用のCMOS演算
    増幅回路と、 前記オートゼロ制御用のCMOS演算増幅回路の出力端
    子と所定ノードとの間に直列に接続されたオートゼロ調
    整用の第2のスイッチおよびオフセットキャンセル用の
    コンデンサとを具備し、 前記オートゼロ調整用の第1のスイッチおよび第2のス
    イッチを所定期間オン状態に制御して前記2つのバッフ
    ァ・アンプの各出力端子のオフセットがなくなるように
    前記オートゼロ制御用のCMOS演算増幅回路によりル
    ープ制御を行い、前記コンデンサに保持された補正用電
    圧を前記第1のバッファ・アンプのオフセット調整用端
    子に供給することを特徴とするCMOSアナログ回路。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    CMOSアナログ回路において、 前記オフセット調整用端子を有するバッファ・アンプ
    は、 前記2つの入力端子から入力する電圧を差動増幅する差
    動増幅回路と、 前記オフセット調整用端子から入力する電圧を所望の電
    流に変換するカレントミラー回路と、 前記差動増幅回路に接続され、前記カレントミラー回路
    の出力により前記差動増幅回路のバイアス電流量を調整
    するように制御される回路とを具備することを特徴とす
    るCMOSアナログ回路。
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