JP3262066B2 - Pga(プログラマブル・ゲインアンプ)回路 - Google Patents

Pga(プログラマブル・ゲインアンプ)回路

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JP3262066B2
JP3262066B2 JP11993098A JP11993098A JP3262066B2 JP 3262066 B2 JP3262066 B2 JP 3262066B2 JP 11993098 A JP11993098 A JP 11993098A JP 11993098 A JP11993098 A JP 11993098A JP 3262066 B2 JP3262066 B2 JP 3262066B2
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  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PGA回路(プロ
グラマブル・ゲインアンプ回路、Programmable Gain Am
plifier Circuit)に関し、低い電源電圧でも大きなダ
イナミックレンジを有し、かつ高精度な利得制御を行う
ことができるLSI化に適したPGA回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のPGA回路の一例を示すブ
ロック図で、図において60はオペ・アンプ( Operati
onal Amplifier)、61〜64はそれぞれ抵抗、70は
制御部であって、制御部70はスイッチSW1,SW2
を制御する。図6の回路は非反転増幅器の構造を有して
おり、オペ・アンプ60を理想オペ・アンプとし、抵抗
63、64の抵抗値をR2、R1とするとき、スイッチ
SW1をオン、スイッチSW2をオフに制御すると、出
力電圧Voは、 Vo=Vi・(R1+R2)/R1 となり、入力電圧Viの(R1+R2)/R1倍の電圧
が出力される。ここで、オペアンプの入力端子は十分に
ハイ・インピーダンスであるので、スイッチSW1には
DC電流は流れず、スイッチSW1のオン抵抗は利得に
影響しない。すなわち、利得精度が利得を決める抵抗6
3、64の比精度のみによって定まり、LSI内部につ
くられる抵抗の比精度は高いため、高精度のPGA回路
を得ることができる。
【0003】しかしながら、このような非反転増幅器型
PGA回路では、信号電圧がオペ・アンプに直接入力さ
れるため、オペ・アンプそのものに大きな入力ダイナミ
ックレンジを必要とする。しかしながら、オペ・アンプ
を構成する差動増幅器の入力ダイナミックレンジはその
電源電圧によって制約されるため、最近の低電圧化が著
しいLSIに、このような非反転増幅器型PGA回路を
適用することが困難となってきており、このため、入力
ダイナミックレンジの大きなオペ・アンプを必要としな
い、反転増幅器型PGA回路が要望されている。
【0004】図5は従来の反転増幅器型PGA回路の例
を示すブロック図で、図において図6と同一符号は同一
部分を示し、30は増幅対象の信号源、31は基準電圧
Vref、40はオペ・アンプで図に示す通り入力段増
幅器41と出力段増幅器42とのカスケード接続で構成
される。80は抵抗で、その抵抗値をR0とし、81〜
84はその抵抗値をそれぞれR1,R2,R3,R4と
する抵抗である。SWA1〜SWD1はそれぞれアナロ
グスイッチで、制御部70から制御線A〜Dにより制御
される。
【0005】図5の反転増幅器型PGA回路の伝達特性
は、オペ・アンプ40を理想アンプとし、入力電圧をV
i、出力電圧をVo、また簡単のためVref=0とす
る。このとき、スイッチSWA1がオン、他のスイッチ
SWB1、SWC1、SWD1がオフとすると、入出力
関係は次式で表される。 Vo=−Vi・(R4+r)/R0・・・(1) 但し、rはスイッチSWA1のオン抵抗である。さら
に、反転増幅器型PGA回路では、信号入力端子(図5
の−端子)の電圧が基準電圧入力端子(図5の+端子)
に仮想接地されるため、オペ・アンプ40には大きな入
力ダイナミックレンジを必要としない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示す従来の反転増幅器型PGA回路には前記入出力の関
係式(1)にみられるように、スイッチSWA1が利得
を決める抵抗にシリアルに挿入されるため、利得係数が
−(R4+r)/R0となり、スイッチSWA1のオン
抵抗rの影響を受ける。すなわち、利得係数が、利得を
決める抵抗の比精度のみでなくアナログスイッチ(上記
例ではスイッチSWA1)のオン抵抗のばらつきに左右
されることとなる。特にLSI化を考えると、トランジ
スタ素子で構成されるアナログスイッチのオン抵抗は比
較的大きく、またその製造段階で、オン抵抗をばらつき
のないよう制御することは困難である。このため従来の
反転増幅器型PGA回路においては利得を高精度に制御
することが困難であるという問題点があった。
【0007】本発明は従来の反転増幅器型PGA回路に
おける上述の問題点を解決し、アナログスイッチのオン
抵抗が利得偏差の原因となることがない反転増幅器型P
GA回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るPGA回路は、出力部を開放状態に制
御できるスイッチング増幅器を利得制御の抵抗の数だけ
設け、当該抵抗を接続するときは、接続されたスイッチ
ング増幅器を通常の増幅器として動作させ、当該抵抗を
接続しない場合はその抵抗が接続されているスイッチン
グ増幅器の出力部を開放状態としオフ状態のアナログス
イッチとして動作させることにより、利得制御のための
抵抗に直列に接続されるアナログスイッチの必要をなく
した。
【0009】すなわち、本発明の一実施形態のPGA回
路は、正入力端子が基準電圧源に接続され、負入力端子
が第1の抵抗を介して増幅対象の信号源に接続されると
ともに、複数の第2の抵抗のそれぞれの一端に接続され
る入力段増幅器と、この入力段増幅器の出力を入力信号
とし、それぞれの出力部が前記複数の第2の抵抗のそれ
ぞれの他端に直接接続され、さらに内蔵アナログスイッ
チを有しこの内蔵アナログスイッチがオンに制御された
場合には通常の増幅器として動作し、オフに制御された
場合にはそれぞれの前記出力部が開放状態となりオフ状
態のアナログスイッチとして動作する複数のスイッチン
グ増幅器と、この複数のスイッチング増幅器のそれぞれ
の前記出力部に接続される複数の外部アナログスイッチ
と、前記複数のスイッチング増幅器の1つを通常の増幅
器として制御し、その他をオフ状態のアナログスイッチ
として制御するとともに、前記複数の外部アナログスイ
ッチのうち、この通常の増幅器として制御されるスイッ
チング増幅器の出力部に接続される外部アナログスイッ
チのみをオン状態に制御する制御部とを備えたことを特
徴とする。
【0010】また、本発明の他の実施形態のPGA回路
は、入力段差動増幅器と、複数の出力段増幅器対と、こ
の複数の出力段増幅器対のそれぞれの出力部に接続され
る複数の外部アナログスイッチと、制御部とを備え、前
記入力段差動増幅器の負入力端子と正入力端子はそれぞ
れ第1及び第3の抵抗を介して増幅対象の相補信号源の
正相と逆相にそれぞれ接続され、前記複数の出力段増幅
器対のそれぞれは、内蔵アナログスイッチを有しこの内
蔵アナログスイッチがオンに制御された場合には通常の
増幅器として動作し、オフに制御された場合にはそれぞ
れの前記出力部が開放状態となりオフ状態のアナログス
イッチとして動作する第1及び第2のスイッチング増幅
器を有し、その第1のスイッチング増幅器は、前記入力
段差動増幅器の正相出力を入力信号とし、その前記出力
部が、前記複数の外部アナログスイッチの当該する一つ
に接続されるとともに前記第1の抵抗に対して所定の抵
抗比を有する第2の抵抗を介して前記入力段差動増幅器
の前記負入力端子に接続され、その第2のスイッチング
増幅器は、前記入力段差動増幅器の逆相出力を入力信号
とし、その前記出力部が、前記複数の外部アナログスイ
ッチの当該他の一つに接続されるとともに前記第3の抵
抗に対して前記所定の抵抗比を有する第4の抵抗を介し
て前記入力段差動増幅器の前記正入力端子に接続され、
前記制御部は、前記複数の出力段増幅器対の内の一対の
スイッチング増幅器を通常の増幅器として制御し、その
他の出力段増幅器対のスイッチング増幅器をオフ状態の
アナログスイッチとして制御するとともに、前記複数の
外部アナログスイッチのうち、この通常の増幅器として
制御されるスイッチング増幅器の前記出力部に接続され
る外部アナログスイッチのみをオン状態に制御すること
を特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明の実施の一
形態を示すブロック図である。図1において、図5、図
6と同一符号は同一部分を表し、同様に動作するので、
重複した説明は省略する。
【0012】本実施形態に係る反転増幅器型PGA回路
は、図5のオペ・アンプ40にかえてオペ・アンプ50
を備え、オペ・アンプ50は、図5のオペ・アンプ40
の入力段増幅器41と同様の入力段増幅器41と、入力
段増幅器41の出力が入力され、出力端子に利得を決め
る抵抗(図1の例では抵抗84〜81)がそれぞれ接続
される複数のスイッチング増幅器(図1では符号BF
A,BFB,BFC,BFDで示す)とを有する。制御
部70は制御線Aを介してスイッチング増幅器BFAの
内部スイッチSWA1と外部のスイッチSWA2を制御
し、制御線Bを介してスイッチング増幅器BFBの内部
スイッチSWB1と外部のスイッチSWB2を制御し、
制御線Cを介してスイッチング増幅器BFCの内部スイ
ッチSWC1と外部のスイッチSWC2を制御し、制御
線Dを介してスイッチング増幅器BFDの内部スイッチ
SWD1と外部のスイッチSWD2を制御する。
【0013】各内部スイッチSWA1〜SWD1は当該
スイッチング増幅器BFA〜BFDが通常の増幅器とし
て動作するか、出力端子が開放状態にあるオフのアナロ
グスイッチとして動作するかの切り替えを行う。制御部
70は複数のスイッチング増幅器BFA〜BFDの内の
何れか1つが通常の増幅器として動作し、その他はオフ
状態にあるアナログスイッチとして動作するよう、ま
た、増幅器として動作しているスイッチング増幅器の出
力だけを出力線に接続するよう、各制御線A〜Dを介し
て、各内部スイッチSWA1〜SWD1と各外部スイッ
チSWA2〜SWC2を制御する。
【0014】このようなスイッチング増幅器は例えばC
MOS回路により容易に実現できる。図2は図1のオペ
・アンプ50の一回路例を示す回路図であり、負入力端
子IN−、正入力端子IN+の電位差を増幅し、各スイ
ッチング増幅器のnMOSトランジスタのゲートの入力
信号nINを出力する入力段増幅器41と、スイッチン
グ増幅器BFA及びBFB、及び各スイッチング増幅器
のpMOSトランジスタのゲートの入力信号pINを得
るために入力信号nINの信号電位をシフトするpMO
Sトランジスタ7、9とnMOSトランジスタ8、1
0、11、から構成される電位シフト回路51を備えて
いる。また各増幅器に供給される定電流を規定するバイ
アス電流がバイアス端子IBより供給される。なお、必
要によりさらに多くのスイッチング増幅器BFC、BF
D、・・・が備えられるが図示を省略してある。
【0015】入力段増幅器41また電位シフト回路51
は図2の回路例に限られるものではなく適宜の従来の回
路を用いればよいので特段の説明は省略する。以下、図
1、図2を参照して、スイッチング増幅器BFA、BF
Bを主体に本回路例について説明する。
【0016】スイッチング増幅器BFAは、正電源VD
Dと負電源GND(以下それぞれ単にVDD、GNDと
記す。)間に直列に接続されたpMOSトランジスタ1
とnMOSトランジスタ2で形成される出力部と、それ
ぞれ、入力信号pIN、nINの各信号線とpMOSト
ランジスタ1及びnMOSトランジスタ2の各ゲートと
の間に接続されアナログスイッチとなるnMOSトラン
ジスタ5及び6と、pMOSトランジスタ1のゲートと
VDD間に接続されアナログスイッチとなるpMOSト
ランジスタ3、及びnMOSトランジスタ2のゲートと
GND間に接続されアナログスイッチとなるnMOSト
ランジスタ4とから構成され、アナログスイッチとなる
pMOSトランジスタ3及びnMOSトランジスタ4、
5、6の各ゲートは図1の制御線Aに相当する制御バス
φ1、φ2、φ3、φ4にそれぞれ接続される。また、
出力部のpMOSトランジスタ1とnMOSトランジス
タ2のドレインの接続点である出力端子VoAは、図1
の抵抗84に直接接続される。
【0017】同様に、スイッチング増幅器BFBは、V
DDとGND間に直列に接続されたpMOSトランジス
タ1’とnMOSトランジスタ2’で形成される出力部
と、それぞれ、入力信号pIN、nINの各信号線とp
MOSトランジスタ1’及びnMOSトランジスタ2’
の各ゲートとの間に接続されアナログスイッチとなるn
MOSトランジスタ5’及び6’と、pMOSトランジ
スタ1’のゲートとVDD間に接続されアナログスイッ
チとなるpMOSトランジスタ3’、及びnMOSトラ
ンジスタ2’のゲートとGND間に接続されアナログス
イッチとなるnMOSトランジスタ4’とから構成さ
れ、アナログスイッチとなるpMOSトランジスタ3’
及びnMOSトランジスタ4’、5’、6’の各ゲート
は図1の制御線Bに相当する制御バスφ1’、φ2’、
φ3’、φ4’にそれぞれ接続される。また、出力部の
pMOSトランジスタ1’とnMOSトランジスタ2’
のドレインの接続点である出力端子VoBは、図1の抵
抗83に直接接続される。
【0018】その他の抵抗82、81、・・・に接続さ
れるスイッチング増幅器BFC、BFD、・・・も同様
に構成され、制御線C、D、・・・に相当する制御バス
により制御される。
【0019】例えば、スイッチング増幅器BFAを通常
の増幅器として、その他のスイッチング増幅器BFB、
・・・をオフ状態のアナログスイッチとして制御する場
合には、スイッチング増幅器BFAに接続される制御バ
スφ1、φ3、φ4にVDDの電位が、制御バスφ2に
GNDの電位が印加され、その他のスイッチング増幅
器、例えばBFBでは、制御バスφ1’、φ3’、φ
4’にGNDの電位が、また制御バスφ2’にはVDD
の電位というように逆相の電位が印加される。
【0020】従って、スイッチング増幅器BFAでは、
nMOSトランジスタ5、6がオン、pMOSトランジ
スタ3及びnMOSトランジスタ4がオフとなり、出力
部のpMOSトランジスタ1とnMOSトランジスタ2
の各ゲートにそれぞれ入力信号pIN、nINが印加さ
れ、スイッチング増幅器BFAは出力段増幅回路として
動作し、その出力は、例えば図5のアナログスイッチS
WA1を介すことなく直接抵抗84を経て入力段増幅器
41の負入力端子IN−に帰還される。
【0021】また、その他のスイッチング増幅器、例え
ばBFBでは、nMOSトランジスタ5´、6´がオ
フ、pMOSトランジスタ3´及びnMOSトランジス
タ4´がオンとなり、出力部のpMOSトランジスタ1
´とnMOSトランジスタ2´の各ゲートにそれぞれV
DDまたはGNDの電位が印加されともにオフとなる。
従って、出力端子VoBは開放状態となり、スイッチン
グ増幅器BFBはオフ状態のアナログスイッチに制御さ
れる。
【0022】この様にして、増幅器として制御される場
合には、出力が直接当該抵抗に接続され、オフ状態のア
ナログスイッチとして制御される場合には、当該抵抗が
開放状態となるスイッチング増幅器BFA、BFB、・
・・を用いたオペ・アンプ50が構成できる。
【0023】以上、図2を参照して出力部がプシュプル
構成のスイッチング増幅器を用いたオペ・アンプ50の
回路例について説明したが、スイッチング増幅器BF
A、BFB、・・・は出力部をソースフォロア構成とす
ることもできる。
【0024】図3はソースフォロア構成のスイッチング
増幅器の例を示す回路図であり、ゲートが図2の入力信
号nINで制御され、ソースをGNDに接続し、ドレイ
ンがダイオード接続されたpMOSトランジスタ108
を介してVDDに接続された入力nMOSトランジスタ
109と、ソースをGNDに接続し、pMOSトランジ
スタ103、ダイオード接続されたnMOSトランジス
タ104を介して定電圧VBにより定電流源として制御
されるnMOSトランジスタ102と、ドレインをVD
Dに接続し、ソースをnMOSトランジスタ102のド
レインに接続しソースフォロアを形成し、ゲートにアナ
ログスイッチとして動作するnMOSトランジスタ10
7を介してnMOSトランジスタ109の出力が入力さ
れるnMOSトランジスタ101と、それぞれnMOS
トランジスタ101とnMOSトランジスタ102のゲ
ートとGND間に接続されアナログスイッチとして動作
するnMOSトランジスタ105、106とから構成さ
れる。アナログスイッチとして動作するnMOSトラン
ジスタ107のゲートは制御バスφ101に接続され、
同じくアナログスイッチとして動作するnMOSトラン
ジスタ105、106のゲートは制御バスφ102に接
続される。
【0025】従って、制御バスφ101にVDDの電位
を、また制御バスφ102にGNDの電位を印加するこ
とにより、nMOSトランジスタ101のソースに接続
される出力端子Voから信号入力nINの増幅信号が出
力される。また制御バスφ101にGNDの電位を、ま
た制御バスφ102にVDDの電位を印加することによ
りnMOSトランジスタ101及びnMOSトランジス
タ102はともにオフに制御される。
【0026】すなわち、図2の回路例と同様に、増幅器
として制御される場合には、出力が直接当該抵抗に接続
され、オフ状態のアナログスイッチとして制御される場
合には、当該抵抗が開放状態となるスイッチング増幅器
を得ることができる。
【0027】また、このようなスイッチング増幅器を2
組づつ用いて全差動型PGA回路を構成することもでき
る。図4は、このような全差動型PGA回路の構成例を
示すブロック図であり、オペ・アンプ90の入力段差動
増幅器91の負入力端子には、図1の反転増幅器型PG
A回路と同様に抵抗80を介して入力電圧Vi+と、入
力段差動増幅器91の正相出力を入力信号とするスイッ
チング増幅器BFA、BFB、・・・の出力がそれぞれ
抵抗81、82、・・・を介して印加される。一方、入
力段差動増幅器91の正入力端子には、図1の反転増幅
器型PGA回路と異なり、入力抵抗80’を介して、入
力電圧Vi+と相補逆相の入力電圧Vi−と、入力段差
動増幅器91の逆相出力を入力信号とするスイッチング
増幅器BFA’、BFB’、・・・の出力がそれぞれ抵
抗81’、82’、・・・を介して印加される。制御部
70は、一つの信号線、例えば信号線Aを介して、これ
につながるスイッチング増幅器BFAと外部スイッチS
WA2及びこれらと対をなすスイッチング増幅器BF
A’と外部スイッチSAW2’のみをオンに制御しその
他の信号線につながるスイッチング増幅器と外部スイッ
チを全てオフに制御する。
【0028】従って、スイッチング増幅器BFAの出力
部に接続する抵抗84と負入力端子に接続される抵抗8
0の抵抗比(=R4/R0)と、これらと対になるスイ
ッチング増幅器BFA’の出力部に接続する抵抗84’
と正入力端子に接続する抵抗80’の抵抗比を同じく設
定することにより、 (Vo+)−(Vo−)={(Vi+)−(Vi−)}
R4/R0 となり、利得が抵抗の比精度のみによって定まる高精度
の全差動型PGA回路を得ることができる。
【0029】以上、図2また図3の回路例を参照して本
発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの
回路例に限られるものではなく、電流が流れるのをカッ
トできるスイッチ作用を有した増幅器で出力部を形成出
来れば、増幅器として制御される場合には出力がオン抵
抗のあるスイッチング素子を介すことなく直接当該抵抗
に接続され、オフ状態のアナログスイッチとして制御さ
れる場合には当該抵抗を開放状態とするスイッチング増
幅器を容易に得ることができ、所望の利得制御用の抵抗
にこの様なスイッチング増幅器を組み合わせることによ
り、アナログスイッチのオン抵抗のばらつきによる利得
偏差の心配のない高精度のPGA回路を提供することが
できる。
【0030】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、低電
圧でも大きな入力ダイナミックレンジを有するLSI化
に適した抵抗を用いた反転増幅器型であって、かつ利得
係数が、利得切替用のアナログスイッチのオン抵抗の影
響を受けることなく、利得を定める抵抗の比精度のみで
定まる高精度のPGA回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のオペ・アンプ50の一回路例を示す回路
図である。
【図3】図1のスイッチング増幅器の他の回路例を示す
回路図ある。
【図4】本発明の他の実施形態を示すブロック図であ
る。
【図5】従来のPGA回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図6】従来のPGA回路の他の例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1、1’、3、3’、7、9、103、108 pMO
Sトランジスタ 2、2’、4、4’、5、5’、6、6’、8、10、
11、101、102、104〜107、109 nM
OSトランジスタ 30 増幅対象の信号源 31 基準電圧 40、50、60、90 オペ・アンプ 41、91 入力段増幅器 42 出力段増幅器 51 電位シフト回路 61〜64、80〜84、80’〜84’ 抵抗 70 制御部 BFA、BFA’、BFB、BFB’、BFC、BF
C’、BFD、BDF’ スイッチング増幅器 SWA1、SWA2、SWA2’SWB1、SWB2、
SWB2’、SWC1、SWC2、SWC2’、SWD
1、SWD2、SWD2’ アナログスイッチ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−321577(JP,A) 特開 平6−291572(JP,A) 特開 平4−326806(JP,A) 特開 平11−225028(JP,A) 特開 昭58−7907(JP,A) 特開 昭63−132510(JP,A) 実開 平2−57616(JP,U) 実開 昭58−135116(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 1/00 - 3/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正入力端子が基準電圧源に接続され、負
    入力端子が第1の抵抗を介して増幅対象の信号源に接続
    されるとともに、複数の第2の抵抗のそれぞれの一端に
    接続される入力段増幅器と、 この入力段増幅器の出力を入力信号とし、それぞれの出
    力部が前記複数の第2の抵抗のそれぞれの他端に直接接
    続され、さらに内蔵アナログスイッチを有しこの内蔵ア
    ナログスイッチがオンに制御された場合には通常の増幅
    器として動作し、オフに制御された場合にはそれぞれの
    前記出力部が開放状態となりオフ状態のアナログスイッ
    チとして動作する複数のスイッチング増幅器と、 この複数のスイッチング増幅器のそれぞれの前記出力部
    に接続される複数の外部アナログスイッチと、 前記複数のスイッチング増幅器の1つを通常の増幅器と
    して制御し、その他をオフ状態のアナログスイッチとし
    て制御するとともに、前記複数の外部アナログスイッチ
    のうち、この通常の増幅器として制御されるスイッチン
    グ増幅器の出力部に接続される外部アナログスイッチの
    みをオン状態に制御する制御部とを備えたことを特徴と
    するPGA(プログラマブル・ゲインアンプ)回路。
  2. 【請求項2】 入力段差動増幅器と、複数の出力段増幅
    器対と、この複数の出力段増幅器対のそれぞれの出力部
    に接続される複数の外部アナログスイッチと、制御部と
    を備え、 前記入力段差動増幅器の負入力端子と正入力端子はそれ
    ぞれ第1及び第3の抵抗を介して増幅対象の相補信号源
    の正相と逆相にそれぞれ接続され、 前記複数の出力段増幅器対のそれぞれは、内蔵アナログ
    スイッチを有しこの内蔵アナログスイッチがオンに制御
    された場合には通常の増幅器として動作し、オフに制御
    された場合にはそれぞれの前記出力部が開放状態となり
    オフ状態のアナログスイッチとして動作する第1及び第
    2のスイッチング増幅器を有し、その第1のスイッチン
    グ増幅器は、前記入力段差動増幅器の正相出力を入力信
    号とし、その前記出力部が、前記複数の外部アナログス
    イッチの当該する一つに接続されるとともに前記第1の
    抵抗に対して所定の抵抗比を有する第2の抵抗を介して
    前記入力段差動増幅器の前記負入力端子に接続され、そ
    の第2のスイッチング増幅器は、前記入力段差動増幅器
    の逆相出力を入力信号とし、その前記出力部が、前記複
    数の外部アナログスイッチの当該他の一つに接続される
    とともに前記第3の抵抗に対して前記所定の抵抗比を有
    する第4の抵抗を介して前記入力段差動増幅器の前記正
    入力端子に接続され、 前記制御部は、前記複数の出力段増幅器対の内の一対の
    スイッチング増幅器を通常の増幅器として制御し、その
    他の出力段増幅器対のスイッチング増幅器をオフ状態の
    アナログスイッチとして制御するとともに、前記複数の
    外部アナログスイッチのうち、この通常の増幅器として
    制御されるスイッチング増幅器の前記出力部に接続され
    る外部アナログスイッチのみをオン状態に制御すること
    を特徴とするPGA(プログラマブル・ゲインアンプ)
    回路。
  3. 【請求項3】 前記複数のスイッチング増幅器の一つ
    は、 ソースが第1の電源に接続され、ドレインが前記複数の
    第2の抵抗の内の当該抵抗の他端に接続される第1のp
    MOSトランジスタと、 ソースが第2の電源に接続され、ドレインが前記第1の
    pMOSトランジスタのドレインに接続される第2のn
    MOSトランジスタと、 前記第1の電源と前記第1のpMOSトランジスタのゲ
    ートにソース、ドレインがそれぞれ接続される第3のp
    MOSトランジスタと、 前記第2の電源と前記第2のnMOSトランジスタのゲ
    ートにソース、ドレインがそれぞれ接続される第4のn
    MOSトランジスタと、 適宜の電位レベルにシフトされた前記入力信号を前記第
    1のpMOSトランジスタのゲートにドレイン、ソース
    を介し伝達する第5のnMOSトランジスタと、 適宜の電位レベルにシフトされた前記入力信号を前記第
    2のnMOSトランジスタのゲートにドレイン、ソース
    を介し伝達する第6のnMOSトランジスタとを備え、 通常の増幅器として制御される場合は、前記第3のpM
    OSトランジスタと前記第4のnMOSトランジスタが
    オフに制御され、前記第5、第6のnMOSトランジス
    タがオンに制御され、 オフのアナログスイッチとして制御される場合は、前記
    第3のpMOSトランジスタと前記第4のnMOSトラ
    ンジスタがオンに制御され、前記第5、第6のnMOS
    トランジスタがオフに制御されることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のPGA回路。
  4. 【請求項4】 前記複数のスイッチング増幅器の一つ
    は、 ドレインが第1の電源に接続され、ソースが前記複数の
    第2の抵抗の内の当該抵抗の他端に接続される第1のn
    MOSトランジスタと、 ソースが第2の電源に接続され、ドレインが前記第1の
    nMOSトランジスタのソースに接続される第2のnM
    OSトランジスタと、 この第2のnMOSトランジスタのドレイン、ソース間
    を流れる電流を制御するカレントミラー回路と、 前記第2の電源にソースが接続され、前記第1及び第2
    のnMOSトランジスタのそれぞれのゲートにそれぞれ
    のドレインが接続される第3、第4のnMOSトランジ
    スタと、 適宜の電位レベルにシフトされた前記入力信号を前記第
    1のnMOSトランジスタのゲートにドレイン、ソース
    を介して伝達する第5のnMOSトランジスタとを備
    え、 通常の増幅器として制御される場合は、前記第3、第4
    のnMOSトランジスタがオフに制御され、前記第5の
    nMOSトランジスタがオンに制御され、 オフのアナログスイッチとして制御される場合は、前記
    第3、第4のnMOSトランジスタがオンに制御され、
    前記第5のnMOSトランジスタがオフに制御されるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPGA
    回路。
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