JP4810495B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
±0.003Hz以内であるか否かを判定する必要がある。±0.003Hzは、50Hz地域では、±0.006%Hzに相当するので、周波数に関しても検知精度、安定性のより高いものが要求される。
以下、本発明の第1の実施例について図1ないし図3を参照して説明する。
図1に示すように、本実施例の電力変換装置1は、例えば、太陽電池或いは燃料電池で構成される直流電源2を備えており、この直流電源2の出力端子は、4つのスイッチング素子(例えば、IGBT)をブリッジ接続して構成された単相のインバータ3の直流入力端子に接続されている。そして、インバータ3の交流出力端子は、スイッチ手段たる電磁スイッチ4を介して電力系統5に接続されており、電力系統5と電磁スイッチ4との共通接続点に単相の負荷機器6が接続されている。
ΔF=F(n)−F(n−1)
のように減算を行なって検知周波数変化率(信号)ΔFとして異常判定回路11に出力する。
電圧異常判定部18は、系統電圧検知回路7の検知電圧Vacが与えられる電圧判定回路18aと継続時間カウンタ18bとを有する。電圧判定回路18aは、電圧許容範囲の下限値LVと上限値UVが設定されていて、検知電圧Vがこの電圧許容範囲以内(LV≦V≦UV)か否かを監視するようになっており、具体的には、検知電圧Vが電圧許容範囲を逸脱(下限値LV未満或いは上限値UV超)したときには、逸脱信号NVを継続時間カウンタ18bに出力する。継続時間カウンタ18bは、電圧許容継続時間T0が設定されていて、与えられる逸脱信号NVの出力継続時間をカウントしてそのカウント時間が上記電圧許容継続時間T0を超えたか否かを監視し、そして、超えたときには、電圧異常と判定して出力回路21に電圧異常信号PVを出力する。
電力系統5の正常時には、制御装置8は、電磁スイッチ4を閉成させるとともに、インバータ3を制御して、直流電源2の直流電力を定格電源電圧および商用電源周波数の交流電力に変換して電磁スイッチ4を介して電力系統5に供給するように連系運転を実行させる。
よりも小なる周波数正常許容継続時間を設定して、検知周波数Fが周波数所定許容範囲(LF2、UF2)を逸脱(LF2=49.2Hz未満或いはUF2=50.8Hz超)しかつその逸脱した時間が周波数正常許容継続時間を超えたときに、ブロック信号BLKの出力を停止させるようにしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例につき、図4を参照して説明するに、上記第1の実施例と同一部分には同一符号を付して示す。
周期異常判定部27は、周期検知回路23の検知周期Tが与えられる周期判定回路27aと継続時間カウンタ27bとを有する。周期判定回路q7aは、周期許容範囲の下限値LT1と上限値UT1が設定されていて、検知周期Tがこの周期許容範囲以内(LT1≦T≦UT1)か否かを監視するようになっており、具体的には、検知周期Tが周期許容範囲を逸脱(下限値LT1未満或いは上限値UT1超)したときには、逸脱信号NTを継続時間カウンタ27bに出力する。継続時間カウンタ27bは、周期許容継続時間T1が設定されていて、与えられる逸脱信号NFの出力継続時間をカウントしてそのカウント時間が上記周期許容継続時間T1を超えたか否かを監視し、そして、超えたときには、周期異常と判定して出力回路21に周期異常信号PTを出力する。なお、本実施例において、50Hz地域では、例えば、第1の実施例の下限値LF1が49Hz、上限値UF1が51Hzに設定されていることに対応して、下限値LT1は19.608(=1/51)ms、上限値UT1は20.408(=1/49)msに設定され、周期許容継続時間T1は0.5sに設定されている。
(第3ないし第6の実施例)
図3を参照するに、第1の実施例では、周波数変化率異常判定部20は、具体的には、ブロック信号BLKが与えられると、検知周波数変化率ΔFが周波数変化率許容範囲(LΔF、UΔF)を逸脱しかつその逸脱した時間が周波数変化率許容継続時間T2を超えた否かの判定を中止して、実質的にその監視を停止するようにしたが、代わりに次のように構成してもよい。
図4を参照するに、第2の実施例では、周期変化率異常判定部28は、具体的には、ブロック信号BLKが与えられると、検知周期変化率ΔTが周期変化率許容範囲(LΔT、UΔT)を逸脱しかつその逸脱した時間が周期変化率許容継続時間T2を超えた否かの判定を中止して、実質的にその監視を停止するようにしたが、代わりに次のように構成してもよい。
Claims (12)
- 直流電源と、この直流電源より供給される直流電力を商用電源周波数の交流電力に変換するインバータとを備え、前記インバータを開閉制御可能なスイッチ手段を介して電力系統に接続して連系運転を行なうように構成された電力変換装置において、
前記電力系統の交流電力の周波数を検知する周波数検知手段と、
この周波数検知手段の検知周波数に基づいて周波数変化率を検知する周波数変化率検知手段と、
周波数許容範囲および周波数許容継続時間と周波数変化率許容範囲および周波数変化率許容継続時間とが設定され、これらを監視して、前記周波数検知手段の検知周波数が前記周波数許容範囲を逸脱しかつその逸脱した時間が前記周波許容継続時間を超えたときに、または、前記周波数変化率検知手段の検知周波数変化率が前記周波数変化率許容範囲を逸脱しかつその逸脱した時間が前記周波数変化率許容継続時間を超えたときに、異常判定信号を出力して前記スイッチ手段を開放させるとともに前記インバータを停止させる異常判定手段と、
前記周波数許容範囲内にあってこれより狭い範囲の周波数所定許容範囲が設定され、前記周波数検知手段の検知周波数が前記周波数所定許容範囲以内にあるときには、ブロック信号を出力して前記異常判定手段に与える周波数正常判定手段とを具備し、
前記異常判定手段は、前記周波数正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、前記周波数変化率許容範囲および周波数変化率許容継続時間の監視を停止するように構成されていることを特徴とする電力変換装置。 - 直流電源と、この直流電源より供給される直流電力を商用電源周波数の交流電力に変換するインバータとを備え、前記インバータを開閉制御可能なスイッチ手段を介して電力系統に接続して連系運転を行なうように構成された電力変換装置において、
前記電力系統の交流電力の周期を検知する周期検知手段と、
この周期検知手段の検知周期に基づいて周期変化率を検知する周期変化率検知手段と、
周期許容範囲および周期許容継続時間と周期変化率許容範囲および周期変化率許容継続時間とが設定され、これらを監視して、前記周期検知手段の検知周期が前記周期許容範囲を逸脱しかつその逸脱した時間が前記周期許容継続時間を超えたときに、または、前記周期変化率検知手段の検知周期変化率が前記周期変化率許容範囲を逸脱しかつその逸脱した時間が前記周期変化率許容継続時間を超えたときに、異常判定信号を出力して前記スイッチ手段を開放させるとともに前記インバータを停止させる異常判定手段と、
前記周期許容範囲内にあってこれより狭い範囲の周期所定許容範囲が設定され、前記周期検知手段の検知周期が前記周期所定許容範囲以内にあるときには、ブロック信号を出力して前記異常判定手段に与える周期正常判定手段とを具備し、
前記異常判定手段は、前記周期正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、前記周期変化率許容範囲および周期変化率許容継続時間の監視を停止するように構成されていることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周波数正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周波数変化率検知手段の検知周波数変化率が前記周波数変化率許容範囲を逸脱しかつその逸脱した時間が前記周波数変化率許容継続時間を超えたが否かの判定を中止することにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、前記周期正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周期変化率検知手段の検知周期変化率が周期変化率許容範囲を逸脱しかつその逸脱した時間が前記周期変化率許容継続時間を超えたか否かの判定を中止することにより監視を停止するように構成されていることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周波数正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周波数変化率検知手段の検知周波数変化率を強制的に周波数変化率許容範囲内の所定値に固定することにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周期正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周期変化率検知手段の検知周期変化率を強制的に周期変化率許容範囲内の所定値に固定することにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周波数正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周波数変化率許容継続時間をカウントするカウンタをクリアし、または、カウントを中止することにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周期正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周期変化率許容継続時間をカウントするカウンタをクリアし、または、カウントを中止することにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周波数正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周波数変化率検知手段の検知周波数変化率を前記周波数変化率許容範囲内と見做し、または、周波数変化率許容継続時間内と見做すことにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周期正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周期変化率検知手段の検知周期変化率を周期変化率許容範囲内と見做し、または、周期変化率許容継続時間内と見做すことにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周波数正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周波数変化率許容範囲をこれよりも広い周波数変化率規定許容範囲に設定し、または、周波数変化率許容継続時間をこれよりも長い周波数変化率規定許容継続時間に設定することにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2記載の電力変換装置において、
異常判定手段は、周期正常判定手段からブロック信号が与えられたときには、周期変化率許容範囲をこれよりも広い周期変化率規定許容範囲に設定し、または、周期変化率許容継続時間をこれよりも長い周期変化率規定許容継続時間に設定することにより監視を停止することを特徴とする電力変換装置。
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