JP4807492B2 - チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法 - Google Patents

チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4807492B2
JP4807492B2 JP2005279824A JP2005279824A JP4807492B2 JP 4807492 B2 JP4807492 B2 JP 4807492B2 JP 2005279824 A JP2005279824 A JP 2005279824A JP 2005279824 A JP2005279824 A JP 2005279824A JP 4807492 B2 JP4807492 B2 JP 4807492B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
led
charge pump
circuit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005279824A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007097251A (ja
Inventor
裕樹 松田
祐司 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
Priority to JP2005279824A priority Critical patent/JP4807492B2/ja
Publication of JP2007097251A publication Critical patent/JP2007097251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4807492B2 publication Critical patent/JP4807492B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、白色LED(発光ダイオード)などのLEDを駆動するためのLEDドライバに関し、特に、入力電圧を昇圧率で昇圧して出力電圧を出力するチャージポンプ回路を備えたチャージポンプ式LEDドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法に関する。
この種のLEDドライバは、例えば、携帯電話の液晶表示装置のバックライトとして使用される白色LEDを駆動するために使用される。尚、この技術分野において周知のように、携帯電話は、液晶表示装置としてメインディスプレイとサブディスプレイとを備えているものがある。また、折り畳み式の携帯電話においては、その携帯電話を開くとメインディスプレイが所定時間の間だけ明るく表示されるが、その所定時間経過した後は、メインディスプレイの表示は暗くなるように制御される。
LEDドライバの一種にチャージポンプ式LEDドライバがある。以下、チャージポンプ式LEDドライバについて説明する。
チャージポンプ式LEDドライバは、チャージポンプ回路を備え、このチャージポンプ回路にはリチウムイオン電池などの電池から電池電圧が入力電圧として印加される。電池には入力コンデンサが並列に接続されており、この入力コンデンサの両端間で入力電圧が保持される。
チャージポンプ回路は、例えば、入力電圧を1倍又は1.5倍にして、出力電圧を出力する機能を有する。この場合、チャージポンプ回路は、昇圧率として1倍及び1.5倍を持つ。チャージポンプ回路には、第1及び第2のコンデンサが接続されている。
この出力電圧は出力コンデンサに印加される。この出力コンデンサには、複数個の白色LEDが並列に接続され、各白色LEDには定電流源が直列に接続されている。
すなわち、チャージポンプ式LEDドライバでは、出力コンデンサに白色LEDを並列に接続し、それぞれのLED電流を定電流源でドライブしている。
図1は、昇圧率を1.5倍に設定したときの従来のチャージポンプ回路の昇圧動作状態を示す回路図である。ここでは、チャージポンプ回路に接続された第1及び第2のコンデンサをそれぞれC1及びC2で示し、出力コンデンサをCOUTで示してある。尚、第1及び第2のコンデンサC1及びC2の容量値は同一である。
昇圧率が1.5倍のとき、従来のチャージポンプ回路は、図1に示されるように、状態1と状態2との間をスイッチングすることによって、VOUT=1.5VINを実現している。ここで、状態1はチャージ状態(チャージモード)と呼ばれ、状態2はポンプ状態(ポンプモード)と呼ばれる。
状態1(チャージ状態)では、第1及び第2のコンデンサC1及びC2が並列に接続された並列回路を構成し、この並列回路に対して直列に出力コンデンサCOUTを接続する。換言すれば、第1及び第2のコンデンサC1及びC2から成る並列回路の一端に入力電圧VINが印加され、この並列回路の他端と接地端子との間に出力コンデンサCOUTが接続される。入力電圧はVINであり、後述するように、第1及び第2のコンデンサC1及びC2から成る並列回路は0.5VINの電圧を保持しているので、出力コンデンサCOUTは1.5VINになるようにチャージされる。したがって、出力コンデンサCOUTの両端は、出力電圧VOUTが1.5VINになる様に昇圧される。
状態2(ポンプ状態)では、第1及び第2のコンデンサC1及びC2が直列に接続された直列回路を構成する。換言すれば、第1及び第2のコンデンサC1及びC2から成る直列回路の一端に入力電圧VINが印加され、この直列回路の他端は接地される。前述したように、第1及び第2のコンデンサC1及びC2の容量値は同一であるので、第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2は、それぞれ、各々の両端の電圧が0.5VINとなるようにポンプされる。一方、出力コンデンサCOUTの両端に現れる1.5VINの出力電圧VOUTは、図示しない負荷へ供給される。
すなわち、状態1(チャージ状態)では、出力電圧VOUTは1.5VINに近づくように上昇し、状態2(ポンプ状態)では、出力電圧VOUTは1.5VINから下降する。とにかく、状態1(チャージ状態)と状態2(ポンプ状態)との間をスイッチングすることにより、出力電圧VOUTは上昇と下降とを繰り返しながら、出力電圧VOUTが実質的に入力電圧VINの1.5倍に等しくなるように制御される。
このような状態1と状態2との間のスイッチングは、一般には、発振器から供給される一定の発振周波数(クロック周波数)を持つ発振信号(クロック信号、切換信号)によって行われる。したがって、状態1と状態2とは、負荷の軽重とは無関係に、同一時間(スイッチング周期(クロック周期)Tの半分の時間T/2)で切り換えられる。
その結果、図2に示されるように、負荷の軽重により出力電圧VOUTのリップルに差が出てしまう。図2において、(A)は負荷が重負荷のときの出力電圧VOUTの波形を示し、(B)は負荷が軽負荷のときの出力電圧VOUTの波形を示している。負荷が重負荷のとき(図2(A))の出力電圧VOUTのリップルRが、負荷が軽負荷のとき(図2(B))の出力電圧VOUTのリップルRよりも大きくなっていることが分かる。すなわち、負荷の軽重に応じて、出力電圧VOUTのリップルが変動する。ここで、上述したように、状態1と状態2との間のスイッチングは、発振器から供給される一定の発振周波数(クロック周波数)を持つ切換信号(クロック信号)によって行われるので、負荷の軽重に拘らずスイッチング周期(クロック周期)Tは一定である。
図3は、チャージポンプ回路中のチャージポンプ部の構成を、上述した第1及び第2のコンデンサC1及びC2と共に示す回路図である。図示のチャージポンプ部は、第1乃至第7の電界効果トランジスタ(FET)M1〜M7から構成されている。第1乃至第3の電界効果トランジスタM1〜M3はPチャネルFETであり、第4の電界効果トランジスタM4はNチャネルFETであり、第5及び第6の電界効果トランジスタM5、M6はPチャネルFETであり、第7の電界効果トランジスタM7はNチャネルFETである。
すなわち、チャージポンプ部は、図1に図示した2つの状態(状態1、状態2)を構成するために、第1乃至第7の電界効果トランジスタM1〜M7を用いている。入力電圧VINが印加される端子を入力端子INで示し、出力電圧VOUTが出力される端子を出力端子OUTで示してある。
入力端子INと出力端子OUTとの間に、第1及び第2の電界効果トランジスタM1、M2が直列に接続されている。第1の電界効果トランジスタM1のソースは入力端子INに接続され、第1の電界効果トランジスタM1のドレインは第2の電界効果トランジスタM2のソースに接続され、第2の電界効果トランジスタM2のドレインは出力端子OUTに接続されている。
入力端子INと出力端子OUTとの間に、第3乃至第5の電界効果トランジスタM3〜M5が直列に接続されている。第3の電界効果トランジスタM3のソースは入力端子INに接続され、第3の電界効果トランジスタM3のドレインは第4の電界効果トランジスタM4のドレインに接続され、第4の電界効果トランジスタM4のソースは第5の電界効果トランジスタM5のソースに接続され、第5の電界効果トランジスタM5のドレインは出力端子OUTに接続されている。
第1のコンデンサC1の一端は、第1の電界効果トランジスタM1と第2の電界効果トランジスタM2との接続点に接続され、第1のコンデンサC1の他端は、第3の電界効果トランジスタM3と第4の電界効果トランジスタM4との接続点に接続されている。
入力端子INと接地端子との間に、第6及び第7の電界効果トランジスタM6、M7が直列に接続されている。第6の電界効果トランジスタM6のソースは入力端子INに接続され、第6の電界効果トランジスタM6のドレインは第7の電界効果トランジスタM7のドレインに接続され、第7の電界効果トランジスタM7のソースは接地端子に接続されている。
第2のコンデンサC2の一端は、第4の電界効果トランジスタM4と第5の電界効果トランジスタM5との接続点に接続され、第2のコンデンサC2の他端は、第6の電界効果トランジスタM6と第7の電界効果トランジスタM7との接続点に接続されている。
このような構成のチャージポンプ部において、第1、第4、および第7の電界効果トランジスタM1、M4、M7をオフし、第2、第3、第5、および第6の電界効果トランジスタM2,M3、M5、M6をオンにすることによって、図1に示した状態1(チャージ状態)が構成される。逆に、第1、第4、および第7の電界効果トランジスタM1、M4、M7をオンし、第2、第3、第5、および第6の電界効果トランジスタM2,M3、M5、M6をオフにすることによって、図1に示した状態2(ポンプ状態)が構成される。
状態1と状態2との間のスイッチングの際に、第1乃至第7の電界効果トランジスタM1〜M7のゲートの寄生容量により発生するロスが、チャージポンプ式LEDドライバの効率を低下させる要因となる。
従来から種々のチャージポンプ回路が提案されている。例えば、出力電圧を調整するために、PWM(Pulse Width Modulation)技術を用いて一定周期のスイッチングを行ない、小さなリップル電圧を得るようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、所望の内部電圧により高くされた昇圧電圧を形成するチャージポンプ回路と、基準電圧に基づいて複数種類の分圧電圧を形成する分圧回路と、上記チャージポンプ回路の出力電圧が上記分圧電圧のうち特定の電圧をn倍にした電圧と、所定の分圧電圧とを加算されてなる所望の内部電圧となるように上記チャージポンプ回路を間欠的に動作させる制御回路を設けた半導体集積回路装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、導電度を制御するためにフィードバックループを使用することによって、チャージポンプ回路の出力電圧を調整する技術も知られている(例えば、特許文献3参照)。
特許第2847646号公報(図3、第9段落) 特許第3417630号公報(第8段落) 特開平8−88967号公報
上述したように、従来のチャージポンプ式LEDドライバでは、チャージポンプ回路の昇圧率を1.5倍に設定した場合における状態1と状態2との間のスイッチングを、負荷の軽重とは無関係に常に一定のスイッチング周期(クロック周期)で行っているので、負荷の軽重に応じて出力電圧のリップルが変動してしまうという問題がある。また、負荷の軽重とは無関係に、単位時間当たりのスイッチング回数が常に一定であるので、特に、軽負荷時でのチャージポンプ式LEDドライバの効率が低下してしまうという問題もある。
そこで、本出願人は、負荷の軽重が変動しても出力電圧のリップルを常に一定に保つことができ、軽負荷時での効率を向上させることができるチャージポンプ式LEDドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法を既に提案した(特願2005−176216号参照)。
この出願では、出力電圧が負荷の軽重に拘らず常に一定のリップルを持つように出力電圧を定電圧制御している。詳述すると、出力電圧が負荷としての発光ダイオード(LED)に印加され、出力電圧から発光ダイオードの順方向降下電圧を減算して得られるLED端子電圧が実質的に設定電圧となるように、チャージ状態(チャージモード)とポンプ状態(ポンプモード)との間をスイッチングするタイミングを制御している。
もう少し具体的に説明すると、チャージポンプ回路の昇圧率を1.5倍に設定したときに、比較器で最低のLED端子電圧と設定電圧とを比較し、その比較器の出力に応じて、チャージモードとポンプモードとを繰り返すことにより、最低のLED端子電圧が実質的に設定電圧になるように制御している。尚、比較器の次段には、この比較器の出力と倍率切換信号との論理積を取るアンドゲートが接続されている。このアンドゲートの出力が論理ハイレベルであれば、チャージポンプ部の状態をポンプモードに固定し、論理ローレベルであれば、チャージポンプ部の状態をチャージモードに固定している。
このような定電圧制御方法は、チャージポンプ式LEDドライバが通常(正常)に動作している場合には、何等問題なくチャージポンプ式LEDドライバを定電圧制御することが可能である。しかしながら、この提案した定電圧制御方法では、何らかの理由でチャージポンプ式LEDドライバが異常に動作して、その出力電圧が低下してしまうと、白色LEDが消灯してしまうという恐れがある。
この事情について更に詳細に説明する。何らかの理由で最低のLED端子電圧が設定電圧より大きく低下したとする。この場合、出力電圧を上昇させるために、チャージポンプ部はチャージ状態に切り換えられ、チャージモードに固定される。しかしながら、最低のLED端子電圧が設定電圧まで達することができないため、最低のLED端子電圧と設定電圧とを比較する比較器の出力が切り換わらず、その後、チャージポンプ部では、チャージ状態とポンプ状態との切り換えが行われなくなる。その結果、チャージポンプ式LEDドライバの出力電圧が低下して、白色LEDが消灯してしまう恐れがある。
したがって、本発明の課題は、異常動作になった場合でも、出力電圧を所望の電圧まで復帰させて、定電圧制御動作を継続させることが可能な、チャージポンプ式LEDドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、入力電圧(VIN)を入力し、昇圧した出力電圧(VOUT)を得るための複数のコンデンサ(C1、C2)を有するチャージポンプ回路(12)において、前記複数のコンデンサへ電荷を注入するチャージ状態(状態1)と、前記複数のコンデンサの電荷を出力用コンデンサ(COUT)に出力するポンプ状態(状態2)とを切り換えるタイミングを制御する方法であって、前記出力電圧(VOUT)が負荷の軽重に拘らず常に一定のリップルを持つように前記出力電圧を定電圧制御し、前記出力電圧が所望の電圧より低下した場合、前記出力電圧を前記所望の電圧まで復帰させるチャージポンプ回路の制御方法であって、前記出力電圧(V OUT )が前記負荷として発光ダイオード(LED)に印加され、前記出力電圧(V OUT )から前記発光ダイオードの順方向降下電圧(V )を減算して得られるLED端子電圧(V LED )が実質的に設定電圧となるように、前記チャージ状態と前記ポンプ状態との間をスイッチングするタイミングを制御し、前記LED端子電圧(V LED )が前記設定電圧より低い第1の閾値電圧(V th1 )まで下降したときに、前記チャージポンプ回路を所定のクロック周期(T)で前記ポンプ状態と前記チャージ状態とを繰り返す上昇モードに切り換え、前記LED端子電圧(V LED )が前記設定電圧より高い第2の閾値電圧(V th2 )まで上昇したときに、前記チャージポンプ回路を前記ポンプ状態に固定した下降モードに切り換え、これによって前記LED端子電圧(V LED )を、実質的に前記設定電圧になるように調整し、前記LED端子電圧(V LED )が前記第1の閾値電圧(V th1 )よりも低下したとき、前記チャージポンプ回路(12)を前記上昇モードに切り換え、前記LED端子電圧(V LED )を前記設定電圧まで復帰させるように制御することを特徴とするチャージポンプ回路の制御方法が得られる。
上記本発明の第1の態様によるチャージポンプ回路(12)の制御方法において、前記複数のコンデンサが2つのコンデンサ(C1、C2)から成って良い。この場合、前記チャージ状態は前記2つのコンデンサが並列接続されることであり、前記ポンプ状態は前記2つのコンデンサが直列接続されることである。
本発明の第2の態様によれば、入力端子(IN)から印加される入力電圧(VIN)を昇圧率で昇圧して出力電圧(VOUT)を出力端子(OUT)から出力コンデンサ(COUT)へ出力して、前記出力電圧を少なくとも1つの発光ダイオード(LED)(LED1〜LED4)に印加して前記発光ダイオードを駆動するチャージポンプ式LEDドライバ(10)において、前記入力端子と前記出力端子との間に接続され、2つのコンデンサ(C1、C2)を備えたチャージポンプ回路(12)であって、前記2つのコンデンサが前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続されるチャージ状態(状態1)と、前記2つのコンデンサが前記入力端子と接地端子との間に直列に接続されるポンプ状態(状態2)と、の間で切り換え可能な前記チャージポンプ回路と、前記出力電圧(VOUT)から前記発光ダイオードの順方向降下電圧(V)を減算して得られるLED端子電圧(VLED)が実質的に設定電圧になるように、前記チャージポンプ回路を前記チャージ状態と前記ポンプ状態との間でスイッチングして、前記出力電圧(VOUT)が負荷の軽重に拘らず常に一定のリップル(R)を持つように前記出力電圧を定電圧制御する定電圧制御回路(15、22、R1、R2、M8、G)と、前記LED端子電圧が前記設定電圧より低下した場合、前記LED端子電圧を前記設定電圧まで復帰させる電圧復帰回路(13,123)とを備え、前記定電圧制御回路は、前記LED端子電圧(V LED )が前記設定電圧より低い第1の閾値電圧(V th1 )まで下降したときに、前記チャージポンプ回路を所定のクロック周期(T)で前記ポンプ状態と前記チャージ状態とを繰り返す上昇モードへ切り換える第1の切換え指示を示し、前記LED端子電圧(V LED )が前記設定電圧より高い第2の閾値電圧(V th2 )まで上昇したときに、前記チャージポンプ回路を前記ポンプ状態に固定した下降モードへ切り換える第2の切換え指示を示す比較結果信号を出力するヒステリシス比較器(22)を含み、これによって前記LED端子電圧を、実質的に前記設定電圧になるように調整し、前記電圧復帰回路は、前記LED端子電圧(V LED )が前記第1の閾値電圧(V th1 )よりも低下したとき、前記チャージポンプ回路を前記上昇モードに切り換え、前記LED端子電圧を前記設定電圧まで復帰させるように制御することを特徴とするチャージポンプ式LEDドライバが得られる。
上記本発明の第2の態様によるチャージポンプ式LEDドライバにおいて、前記定電圧制御回路は、前記LED端子電圧(VLED)が前記設定電圧より低い第1の閾値電圧(Vth1)まで下降したときに、前記チャージポンプ回路を所定のクロック周期(T)で前記ポンプ状態と前記チャージ状態とを繰り返す上昇モードへ切り換える第1の切換え指示を示し、前記LED端子電圧(VLED)が前記設定電圧より高い第2の閾値電圧(Vth2)まで上昇したときに、前記チャージポンプ回路を前記ポンプ状態に固定した下降モードへ切り換える第2の切換え指示を示す比較結果信号を出力するヒステリシス比較器(22)を含み、これによって前記LED端子電圧を、実質的に前記設定電圧になるように調整するようにして良い。また、前記電圧復帰回路は、前記LED端子電圧(VLED)が前記第1の閾値電圧(Vth1)よりも低下したとき、前記チャージポンプ回路を前記上昇モードに切り換え、前記LED端子電圧を前記設定電圧まで復帰させるように制御して良い。
上記本発明の第2の態様によるチャージポンプ式LEDドライバにおいて、上記定電圧制御回路は、所定の基準電圧を発生する基準電圧発生器(15)と、前記LED端子電圧(VLED)を分圧して分圧電圧(VDIV)を出力する分圧回路(R1、R2)であって、分圧比を、前記第1の閾値電圧(Vth1)を検出するための第1の分圧比と前記第2の閾値電圧(Vth2)を検出するための第2の分圧比との間で切換え可能な、前記分圧回路と、前記基準電圧と前記分圧電圧とを比較して、前記比較結果信号を出力する前記ヒステリシス比較器(22)と、前記比較結果信号が前記第1の切換え指示を示しているときは、前記分圧回路における前記分圧比を前記第2の分圧比に切換え、前記比較結果信号が前記第2の切換え指示を示しているときは、前記分圧回路における前記分圧比を前記第1の分圧比に切換える分圧比制御手段(G)とから構成されて良い。また、電圧復帰回路は、前記所定のクロック周期(T)を持つクロック信号を発振する発振器(13)と、前記比較結果信号と前記クロック信号とを論理演算処理して、駆動制御信号を出力するゲート回路(123)とから構成されて良い。
上記第2の抵抗器(R2)は、前記非反転入力端子と前記接地端子との間に接続された第1の固定抵抗器(R21)と、該第1の固定抵抗器と並列に接続された、第2の固定抵抗器(R22)とスイッチ素子(M8)とから成る直列回路とから構成されて良い。この場合、前記分圧比制御手段は、前記比較結果信号を反転して反転信号により前記スイッチ素子のオン/オフを制御するインバータ(G)から構成されて良い。
上記本発明の第2の態様によるチャージポンプ式LEDドライバにおいて、前記チャージポンプ式LEDドライバ(10)は前記発光ダイオードとして複数個の発光ダイオード(LED1〜LED4)を駆動するものであって良い。この場合、前記LED端子電圧(VLED)として、前記複数個の発光ダイオードの中の最低のLED端子電圧を使用する。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、出力電圧が所望の電圧より低下した場合に、出力電圧を所望の電圧まで復帰させるようにしているので、異常動作になった場合でも定電圧制御動作を継続させることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図4を参照して、本発明の一実施の形態に係るLEDドライバ10について説明する。図示のLEDドライバ10は、携帯電話、デジタルカメラ等(図示せず)の液晶表示装置のバックライトとして使用される白色LEDを駆動するために使用される。図示のLEDドライバ10は、白色LEDとして、第1乃至第4の白色発光ダイオードLED1〜LED4を駆動するためのものである。図示のLEDドライバ10は、チャージポンプ式LEDドライバである。
チャージポンプ式LEDドライバ10は、チャージポンプ回路12を備え、このチャージポンプ回路12にはリチウムイオン電池などの電池20から電池電圧が入力電圧VINとして印加される。電池20には入力コンデンサCINが並列に接続されており、この入力コンデンサCINの両端間に入力電圧VINが保持される。
換言すれば、チャージポンプ式LEDドライバ10は、電源入力端子INと接地端子GNDとを持つ。これら電源入力端子INと接地端子GNDとの間に、電池20と入力コンデンサCINが並列に接続されている。図示の例では、入力コンデンサCINの容量値は1μFである。
チャージポンプ回路12は、入力電圧VINを1倍又は1.5倍にして、出力電圧VOUTを出力する機能を有する。すなわち、チャージポンプ回路12は、昇圧率として1倍及び1.5倍を持つ。チャージポンプ回路12には、第1及び第2のコンデンサC1、C2が接続されている。前述したように、チャージポンプ回路12は、図3に示したチャージポンプ部を含む。
換言すれば、チャージポンプ式LEDドライバ10は、第1の一対のコンデンサ接続端子C1P、C1Nと、第2の一対のコンデンサ接続端子C2P、C2Nとを持つ。第1の一対のコンデンサ接続端子C1P、C1Nには、第1のコンデンサC1が接続され、第2の一対のコンデンサC2P、C2Nには、第2のコンデンサC2が接続されている。図示の例では、第1及び第2のコンデンサC1及びC2は、1μFの同じ容量値を持つ。
この出力電圧VOUTは出力コンデンサCOUTに印加される。この出力コンデンサCOUTには、前述した第1乃至第4の白色発光ダイオードLED1〜LED4が並列に接続されている。第1乃至第4の白色発光ダイオードLED1〜LED4には、それぞれ、第1乃至第4の定電流源31〜34が直列に接続される。図示の例では、出力コンデンサCOUTの容量値は1μFである。
すなわち、チャージポンプ式LEDドライバ10では、出力コンデンサCOUTに第1乃至第6の白色発光ダイオードLED1〜LED4を並列に接続し、それぞれのLED電流を第1乃至第4の定電流源31〜34でドライブしている。
前述したように、チャージポンプ回路12は1倍及び1.5倍の昇圧率を持っている。チャージポンプ式LEDドライバ10では、この昇圧率の切り換えを、後述するように、白色発光ダイオードの順方向降下電圧Vを監視することによって行っている。
チャージポンプ回路12には、発振器(OSC)13から所定のクロック周波数を持つクロック信号(発振信号)が供給される。基準電圧発生器15は基準電圧Vrefを発生する。ここで、チャージポンプ回路12の昇圧率が1倍のとき、基準電圧発生器15は1.25Vを発生させ、これを抵抗分割して基準電圧Vrefとして120mVの電圧を出力する。
最低LED電圧セレクタ16は、第1乃至第4の白色発光ダイオードLED1〜LED4のカソード側の電圧(LED端子電圧)の中で最低のLED端子電圧VLEDを選択して出力する。LED端子電圧VLEDは、白色発光ダイオードの順方向降下電圧Vに対応している。すなわち、LED端子電圧VLEDは、出力電圧VOUTから発光ダイオードの順方向降下電圧Vを減算して得られる電圧(VOUT−V)に等しい。
具体的に説明すると、第1乃至第4の白色発光ダイオードLED1〜LED4の順方向降下電圧VF1〜VF4はそれぞれ異なる。例えば、順方向降下電圧Vが第1乃至第4の白色発光ダイオードLED1〜LED4の順番に高いとする。第1の白色発光ダイオードLED1の順方向降下電圧VF1が3.6Vで、第2の白色発光ダイオードLED2の順方向降下電圧VF2が3.5Vで、第3の白色発光ダイオードLED3の順方向降下電圧VF3が3.4Vで、第4の白色発光ダイオードLED4の順方向降下電圧VF4が3.3Vであったとする。そして、出力電圧VOUTか3.8Vであったとする。この場合、第1の白色発光ダイオードLED1のLED端子電圧VLED1は0.2Vに等しく、第2の白色発光ダイオードLED2のLED端子電圧VLED2は0.3Vに等しく、第3の白色発光ダイオードLED3のLED端子電圧VLED3は0.4Vに等しく、第4の白色発光ダイオードLED4のLED端子電圧VLED4は0.5Vに等しい。従って、第1の白色発光ダイオードLED1のLED端子電圧VLED1が一番低いので、最低LED電圧セレクタ16は、0.2VのLED端子電圧VLED1を最低のLED端子電圧VLEDとして選択して出力する。
尚、上述した発光ダイオードの順方向降下電圧Vは、各発光ダイオードに20mAの定電流(LED電流)が流れているときの電圧を示している。
最低LED電圧セレクタ16から出力された最低のLED端子電圧VLEDは、第1の比較器21へ供給される。この第1の比較器21には、基準電圧発生器15から基準電圧Vrefが供給されている。詳述すると、最低のLED端子電圧VLEDは第1の比較器21の非反転入力端子に供給され、基準電圧Vrefは第1の比較器21の反転入力端子に供給されている。
ここで、電池20の入力電圧VINがまだ十分高く、チャージポンプ回路12は、昇圧率を1倍に設定して動作しているとする。すなわち、チャージポンプ回路12は1倍モードで動作しているとする。この場合、チャージポンプ回路12は、入力電圧VINに等しい出力電圧VOUTを出力している。
この状態において、電池20が消耗して、その入力電圧VINも低くなったとする。すると出力電圧VOUTも低くなるので、第1乃至第4の白色発光ダイオードLED1〜LED4のLED端子電圧VLED1〜VLED4も低くなる。これらLED端子電圧VLED1〜VLED4の中で最低のLED端子電圧VLEDが最低LED電圧セレクタ16で選択され、その最低のLED端子電圧VLEDが120mVまで低下したとする。この場合、第1の比較器21は、最低のLED端子電圧VLEDが基準電圧Vrefより低くなったので、昇圧率を1倍から1.5倍へ切り換えることを指示する、論理ローレベルの倍率切換信号を出力する。
この論理ローレベルの倍率切換信号に応答して、チャージポンプ回路12は、昇圧率を1倍から1.5倍に切換え、1.5倍モードで動作する。また、昇圧率を1倍から1.5倍に切り換えると、チャージポンプ回路12は、切換完了信号を基準電圧発生器15へ送出する。
すなわち、最低のLED端子電圧が120mVになるまでは、チャージポンプ回路12は1倍モードで動作し、最低のLED端子電圧VLEDが一旦120mV以下になった時点以後、チャージポンプ回路12は1.5倍モードで動作する。
LEDイネーブルロジック17は、アクティブ信号を出力して、第1乃至第4の定電流源31〜34をアクティブ状態にする。LEDイネーブルロジック17にはカレントミラー回路18が接続されている。
LEDドライバ10は、第2の比較器22を更に有する。この第2の比較器22はヒステリシス比較器である。第2の比較器22の反転入力端子には、基準電圧発生器15から100mVの基準電圧Vrefが供給される。第2の比較器22の非反転入力端子には、第1及び第2の抵抗器R1及びR2から成る分圧回路から分圧電圧VDIVが供給される。この分圧回路は、最低LED電圧セレクタ16から供給される最低のLED端子電圧VLEDを分圧して、分圧電圧VDIVを出力する回路である。尚、第2の抵抗器R2は可変抵抗器である。
第2の比較器(ヒステリシス比較器)22、基準電圧発生器15、および分圧回路の組み合わせは、1.5倍昇圧時に出力電圧VOUTを一定に制御するための定電圧制御回路として働く。
図5を参照して、本発明の一実施の形態に係る定電圧制御回路の具体的な構成について説明する。図示の定電圧制御回路は、最低のLED端子電圧VLEDを190mVの一定電圧(設定電圧)に制御する回路である。また、図示の定電圧制御回路は、第1の閾値電圧Vth1として設定電圧より低い180mVの電圧を持ち、第2の閾値電圧Vth2として設定電圧より高い200mVの電圧を持つ。
ここで、図6に示されるように、最低のLED端子電圧VLEDを一定電圧(設定電圧)に制御するということは、出力電圧VOUTを一定電圧に制御することと同義である。何故なら、出力電圧VOUTは、発光ダイオードの順方向降下電圧VにLED端子電圧VLEDを加算して得られる電圧(V+VLED)に等しく、発光ダイオードを流れるLED電流が一定の場合、発光ダイオードの順方向降下電圧Vは一定であるからである。
図示の定電圧制御回路は、基準電圧発生器15と、ヒステリシス比較器22と、第1の抵抗器R1と第2の抵抗器(可変抵抗器)R2とから成る分圧回路と、インバータGとから構成されている。
図示の基準電圧発生器15は、100mVの基準電圧Vrefをヒステリシス比較器22の反転入力端子に供給する。第1の抵抗器R1の一端は、最低LED電圧セレクタ16の出力端子に接続され、第1の抵抗器R1の他端は、ヒステリシス比較器22の非反転入力端子に接続されている。第1の抵抗器R1の抵抗値は10kΩである。
可変抵抗器R2は、第1及び第2の固定抵抗器R21、R22と、スイッチ素子であるNチャネル電界効果トランジスタM8とから構成されている。第1の固定抵抗器R21の一端はヒステリシス比較器22の非反転入力端子に接続され、他端は接地されている。第2の固定抵抗器R22の一端はヒステリシス比較器22の非反転入力端子に接続され、他端はNチャネル電界効果トランジスタM8のドレインに接続されている。Nチャネル電界効果トランジスタM8のソースは接地されている。すなわち、可変抵抗器R2は、Nチャネル電界効果トランジスタM8を介して並列接続された固定抵抗器R21、R22から構成されている。換言すれば、可変抵抗器R2は、第1の固定抵抗器R21と、この第1の固定抵抗器R21と並列に接続された、第2の固定抵抗器R22とスイッチ素子M8とか成る直列回路とから構成されている。
抵抗器21の抵抗値は12.5kΩであり、抵抗器R22の抵抗値は50kΩである。従って、Nチャネル電界効果トランジスタM8がオフのとき、可変抵抗器R2の抵抗値は12.5kΩに等しく、Nチャネル電界効果トランジスタM8がオンとき、可変抵抗器R2の抵抗値は10kΩに等しくなる。すなわち、Nチャネル電界効果トランジスタM8のオン/オフによって、可変抵抗器R2の抵抗値は12.5kΩと10kΩとの間で変化する。換言すれば、可変抵抗器R2は、12.5kΩの第1の抵抗値と、この第1の抵抗値より小さい10kΩの第2の抵抗値との間で可変である。
とにかく、第1の抵抗器R1と第2の抵抗器(可変抵抗器)R2とから成る分圧回路は、最低のLED端子電圧VLEDを分圧して分圧電圧VDIVを出力する回路であって、分圧比を、第1の閾値電圧Vth1を検出するための第1の分圧比と第2の閾値電圧Vth2を検出するための第2の分圧比との間で切換え可能である。
第1の抵抗器R1と第2の抵抗器(可変抵抗器)R2との接続点から分圧電圧VDIVが出力され、その分圧電圧VDIVはヒステリシス比較器22の非反転入力端子に供給される。
ヒステリシス比較器22は、基準電圧Vrefと分圧電圧VDIVとを比較して、比較結果信号を出力する。この比較結果信号は、チャージポンプ回路12に供給される。尚、チャージポンプ回路12の構成については後で説明するが、チャージポンプ回路12はドライバロジック回路121を備えている。ドライバロジック回路121は、図3に示したチャージポンプ部を駆動する。
また、インバータGは比較結果信号を反転して、反転信号をNチャネル電界効果トランジスタM8のゲートへ供給する。すなわち、Nチャネル電界効果トランジスタM8は、インバータGから供給される反転信号に応答してオン/オフし、これによって、ヒステリシス比較器22のヒステリシスを実現している。
分圧電圧VDIVが基準電圧Vrefより高いとき、ヒステリシス比較器22は論理ハイレベルの比較結果信号を出力する。一方、分圧電圧VDIVが基準電圧Vrefより低いとき、ヒステリシス比較器22は論理ローレベルの比較結果信号を出力する。
比較結果信号は、後述するアンドゲート122およびナンドゲート123を介して、ドライバロジック回路121に供給される。ドライバロジック回路121は、図3に示したチャージポンプ部の第1乃至第7の電界効果トランジスタM1〜M7を後述するようにオン/オフして、図7に示されるように、チャージポンプ回路12を状態1(チャージ状態)と状態2(ポンプ状態)との間でスイッチングする。
換言すれば、ヒステリシス比較器22は、LED端子電圧VLEDが第1の閾値電圧Vth1まで下降したときに、チャージポンプ回路12を所定のクロック周期でポンプ状態とチャージ状態とを繰り返す上昇モードへ切り換える第1の切換え指示を示す論理ローレベルの比較結果信号を出力し、LED端子電圧VLEDが第2の閾値電圧Vth2まで上昇したときに、チャージポンプ回路12をポンプ状態に固定した下降モードへ切り換える第2の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号を出力する。
尚、本発明に係るLEDドライバ10においては、この上昇モードと下降モードとの間をスイッチングするスイッチング周期は、負荷の軽重に応じて変動することに注意されたい。
また、上記インバータGは、比較結果信号が第1の切換え指示を示しているときは、分圧回路における分圧比を第2の分圧比に切換え、比較結果信号が第2の切換え指示を示しているときは、分圧回路における分圧比を第1の分圧比に切換える分圧比制御手段として動作する。換言すれば、インバータGである分圧比制御手段は、比較結果信号が第1の切換え指示を示しているときは、第2の抵抗器(可変抵抗器)R2の抵抗値を12.5kΩの第1の抵抗値に設定し、比較結果信号が第2の切換え指示を示しているときは、第2の抵抗器(可変抵抗器)R2の抵抗値を10kΩの第2の抵抗値に設定する。
このような構成の定電圧制御回路によれば、図8に示されるように、最低のLED端子電圧VLEDは、180mVの第1の閾値電圧Vth1と200mVの第2の閾値電圧Vth2との間の電圧範囲になるように制御されるので、実質的に190mVの一定電圧(設定電圧)に制御される。そして、発光ダイオードの順方向降下電圧Vは一定であるので、図8に示されるように、出力電圧VOUTも一定電圧に制御される。
ここで、従来のLEDドライバにおいて、1.5倍の昇圧動作時におけるチャージポンプ回路12の状態1と状態2との間のスイッチングは、発振器13から供給される発振信号(クロック信号)によって行われていることに注意されたい。すなわち、従来のLEDドライバでは、負荷の軽重に拘らず、スイッチング周期は一定である。そして、従来のLEDドライバでは、図1に示されるように、1.5倍の昇圧動作時には、入力電圧VINを1.5倍した出力電圧VOUTを出力している。
図5に示されるように、チャージポンプ回路12は、アンドゲート122、ナンドゲート123、およびドライバロジック回路121を含む。アンドゲート122には、第2の比較器22から比較結果信号が、第1の比較器21から倍率切換信号が供給される。倍率切換信号は、アンドゲート122の反転入力端子に供給される。従って、昇圧率が1倍を指示する論理ハイレベルの倍率切換信号が供給されると、アンドゲート122は論理ローレベルのアンド結果信号を出力する。一方、昇圧率を1倍から1.5倍へ切り換えることを指示する、論理ローベルの倍率切換信号が供給されると、アンドゲート122は、アンド結果信号として、第2の比較器22から供給される比較結果信号をそのまま出力する。
ナンドゲート123には、アンドゲート122からアンド結果信号が、発振器13(図4)から一定のクロック周波数(クロック周期)を持つクロック信号が供給される。アンド結果信号は、ナンドゲート123の反転入力端子に供給される。従って、アンド結果信号が論理ハイレベルのとき、クロック信号に拘らず、ナンドゲート123は、論理ハイレベルのナンド結果信号を出力する。一方、アンド結果信号が論理ローレベルのとき、ナンドゲート123は、ナンド結果信号として、クロック信号を反転した信号(反転クロック信号)を出力する。ナンド結果信号はドライバロジック回路121へ供給される。ナンド結果信号は駆動制御信号と呼ばれる。
このような構成によると、第1の比較器21が、昇圧率を1倍から1.5倍へ切り換えることを指示する、論理ローレベルの倍率切換信号を出力すると、第2の比較器(ヒステリシス比較器)22から出力される比較結果信号がアンドゲート122およびナンドゲート123を介してドライバロジック回路121へ供給される。この状態において、ヒステリシス比較器22が第2の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号を出力すると、ナンドゲート123は、そのまま論理ハイレベルのナンド結果信号をドライバロジック回路121へ供給する。これに対して、ヒステリシス比較器22が第1の切換え指示を示す論理ローレベルの比較結果信号を出力すると、ナンドゲート123は、反転クロック信号をドライバロジック回路121へ供給する。
後述するように、発振器13とナンドゲート123との組み合わせは、最低のLED端子電圧VLEDが第1の閾値電圧Vth1よりも低下したとき、チャージポンプ回路12を上昇モードに切り換え、最低のLED端子電圧VLEDを、設定電圧まで復帰させるように制御する電圧復帰回路として働く。また、ナンドゲート123は、比較結果信号とクロック信号とを論理演算処理して、ナンド結果信号として駆動制御信号を出力するゲート回路として働く。
以下、図5、図7、図8および図9を参照して、図5に示す定電圧制御回路の動作について説明する。図9において、(A)は最低のLED端子電圧VLEDの波形を示し、(B)は発振器13が発振するクロック信号の波形を示す。ここでは、LEDドライバ10が正常(通常)動作している場合について説明する。
初期状態として、最低LED電圧セレクタ16から200mVの第2の閾値電圧Vth2より徐々に低下する最低のLED端子電圧VLEDが供給されているとする。この場合、ヒステリシス比較器22は第2の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号を出力している。従って、インバータGは論理ローレベルの反転信号を出力するのでNチャネル電界効果トランジスタM8はオフ状態になっている。この為、可変抵抗器R2の抵抗値は12.5kΩの第1の抵抗値となり、分圧回路からは100mVより高い分圧電圧VDIVが出力されている。第2の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号は、そのまま、アンドゲート122及びナンドゲート123を介して、論理ハイレベルのナンド結果信号(駆動制御信号)としてドライバロジック回路121に供給される。論理ハイレベルのナンド結果信号(駆動制御信号)に応答して、ドライバロジック回路121は、図3に示すチャージポンプ部を状態2(ポンプ状態)に構成して、チャージポンプ回路12を下降モードに設定する。従って、出力電圧VOUTは徐々に低下する。
この状態において、図8の時刻tにおいて、最低のLED端子電圧VLEDが180mVの第1の閾値電圧Vth1まで下降したとする。このとき、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVが100mVになるので、ヒステリシス比較器22は比較結果信号を論理ハイレベルから論理ローレベルに遷移する。この第1の切換え指示を示す論理ローレベルの比較結果信号がアンドゲート122を介してナンドゲート123の反転入力端子に供給される。これにより、ナンドゲート123は、発振器13から供給されるクロック信号を反転した反転クロック信号をナンド結果信号(駆動制御信号)としてドライバロジック回路121に供給する。この反転クロック信号(駆動制御信号)に応答して、ドライバロジック回路121は、図3に示すチャージポンプ部をクロック周期Tで状態2(ポンプ状態)と状態1(チャージ状態)とを繰り返す上昇モードに設定する。換言すれば、図3に示すチャージポンプ部は、クロック周期Tでチャージモードとポンプモードとに切り換えられる。従って、最低のLED端子電圧VLEDは、この時刻t以降、図9に示されるように、ジグザグ状に徐々に上昇し、その結果、出力電圧VOUTもこの時刻t以降、ジグザグ状に徐々に上昇する。一方、インバータGは、論理ハイレベルの反転信号を出力するので、Nチャネル電界効果トランジスタM8はオンする。これにより、可変抵抗器R2の抵抗値は10kΩの第2の抵抗値になる。その為、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVは100mVより低くなり、ヒステリシス比較器22は第1の切換え指示を示す論理ローレベルの比較結果信号を出力し続ける。
出力電圧VOUTが上昇するので、最低のLED端子電圧VLEDも上昇する。そして、図8の時刻tで、最低のLED端子電圧VLEDが200mVの第2の閾値電圧Vth2まで上昇したとする。そのとき、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVが100mVになるので、ヒステリシス比較器22は比較結果信号を論理ローレベルから論理ハイレベルに遷移する。この第2の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号は、アンドゲート122及びナンドゲート123を介して、そのまま、論理ハイレベルのナンド結果信号(駆動制御信号)としてドライバロジック回路121に供給される。この論理ハイレベルのナンド結果信号(駆動制御信号)に応答して、ドライバロジック回路121は、図3に示すチャージポンプ部を状態2(ポンプ状態)に固定した下降モードに切り換える。従って、出力電圧VOUTはこの時刻t以降徐々に下降する。一方、インバータGは、論理ローレベルの反転信号を出力するので、Nチャネル電界効果トランジスタM8はオフする。これにより、可変抵抗器R2の抵抗値は12.5kΩの第1の抵抗値になる。その為、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVは100mVより高くなり、ヒステリシス比較器22は第1の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号を出力し続ける。
出力電圧VOUTが下降するので、最低のLED端子電圧VLEDも下降する。図8の時刻tにおいて、最低のLED端子電圧VLEDが180mVの第1の閾値電圧Vth1まで下降したとすると、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVが100mVになり、ヒステリシス比較器22は比較結果信号を論理ハイレベルから論理ローレベルに再び遷移する。それ以降、上述した動作を繰り返す。
このようにして、最低のLED端子電圧VLEDは、180mVの第1の閾値電圧Vth1と200mVの第2の閾値電圧Vth2との間の電圧範囲である、190mVの一定電圧(設定電圧)になるように制御されるので、出力電圧VOUTも一定電圧になるように制御される。すなわち、本発明に係る制御方法は、出力電圧VOUTが一定の電圧範囲に収まるように、チャージポンプ回路12における上昇モードと下降モードとの間のスイッチングを制御する方法である。
その為、図10に示されるように、負荷の軽重に拘らず、出力電圧VOUTのリップルRが一定となる。図10において、(A)は、負荷が重負荷のときの出力電圧VOUTの波形を示し、(B)は、負荷が軽負荷のときの出力電圧VOUTの波形を示している。負荷が重負荷のとき(図10(A))の出力電圧VOUTのリップルRと、負荷が軽負荷のとき(図10(B))の出力電圧VOUTのリップルRとが等しくなっていることが分かる。すなわち、負荷の軽重に拘らず、出力電圧VOUTのリップルRは常に一定である。ここで、本発明では、上昇モードと下降モードとの間のスイッチングを、定電圧制御回路のヒステリシス比較器22から供給される比較結果信号によって行っているので、軽負荷時のスイッチング周期Tが重負荷時のスイッチング周期Tよりも長くなる。
次に、図11を参照して、LEDドライバ10が異常動作した場合の復帰動作について説明する。図11において、(A)は最低のLED端子電圧VLEDの波形を示し、(B)は発振器13が発振するクロック信号の波形を示す。
何等かの理由でLEDドライバ10が異常動作して、その出力電圧VOUTが所望の電圧より大幅に低下したとする。この場合、出力電圧VOUTが低下したので、最低のLED端子電圧VLEDも、図11の時刻tで示されるように、180mV第1の閾値電圧Vth1より低下する。
このとき、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVが100mVより低くなるので、ヒステリシス比較器22は比較結果信号を論理ハイレベルから論理ローレベルに遷移する。この第1の切換え指示を示す論理ローレベルの比較結果信号がアンドゲート122を介してナンドゲート123の反転入力端子に供給される。これにより、ナンドゲート123は、発振器13から供給されるクロック信号を反転した反転クロック信号をナンド結果信号(駆動制御信号)としてドライバロジック回路121に供給する。この反転クロック信号に応答して、ドライバロジック回路121は、図3に示すチャージポンプ部をクロック周期Tで状態2(ポンプ状態)と状態1(チャージ状態)とを繰り返す上昇モードに設定する。換言すれば、図3に示すチャージポンプ部は、クロック周期Tでチャージモードとポンプモードとに切り換えられる。従って、最低のLED端子電圧VLEDはこの時刻t以降、図11に示されるように、ジグザグ状に徐々に上昇し、その結果、出力電圧VOUTもこの時刻t以降、ジグザグ状に徐々に上昇する。一方、インバータGは、論理ハイレベルの反転信号を出力するので、Nチャネル電界効果トランジスタM8はオンする。これにより、可変抵抗器R2の抵抗値は10kΩの第2の抵抗値になる。その為、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVは100mVより低くなり、ヒステリシス比較器22は第1の切換え指示を示す論理ローレベルの比較結果信号を出力し続ける。
出力電圧VOUTが上昇するので、最低のLED端子電圧VLEDも上昇する。そして、図11の時刻tで、最低のLED端子電圧VLEDが200mVの第2の閾値電圧Vth2まで上昇したとする。そのとき、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVが100mVになるので、ヒステリシス比較器22は比較結果信号を論理ローレベルから論理ハイレベルに遷移する。この第2の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号は、アンドゲート122及びナンドゲート123を介して、そのまま、論理ハイレベルのナンド結果信号(駆動制御信号)としてドライバロジック回路121に供給される。この論理ハイレベルのナンド結果信号(駆動制御信号)に応答して、ドライバロジック回路121は、図3に示すチャージポンプ部を状態2(ポンプ状態)に固定した下降モードに切り換える。従って、出力電圧VOUTはこの時刻t以降徐々に下降する。一方、インバータGは、論理ローレベルの反転信号を出力するので、Nチャネル電界効果トランジスタM8はオフする。これにより、可変抵抗器R2の抵抗値は12.5kΩの第1の抵抗値になる。その為、分圧回路から出力される分圧電圧VDIVは100mVより高くなり、ヒステリシス比較器22は第1の切換え指示を示す論理ハイレベルの比較結果信号を出力し続ける。
出力電圧VOUTが下降するので、最低のLED端子電圧VLEDも下降する。以下、上述した図9に示した定電圧動作を繰り返す。
上述したように、LEDドライバ10が異常動作をして、出力電圧VOUTが所望の電圧より低下しても、発振器13から発振される一定のクロック周期Tを持つクロック信号を用いて、チャージポンプ部(図3)をクロック周期Tでチャージモードとポンプモードとを繰り返す上昇モードに設定することにより、最低のLED端子電圧VLEDを設定電圧まで持ち上げる(復帰させる)ことができる。したがって、最低のLED端子電圧VLEDが設定電圧まで達せずに、白色LEDが消灯してしまうという現象を、防止することができる。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した定電圧制御回路は、基準電圧発生器15と、抵抗器R1、R2から成る分圧回路と、ヒステリシス比較器22と、インバータGとから構成されているが、定電圧制御回路はこのような構成のものに限定されない。とにかく、定電圧制御回路は、LED端子電圧VLEDが一定となるように、チャージポンプ回路12を上昇モードと下降モードとの間でスイッチングして、出力電圧VOUTが負荷の軽重に拘らず常に一定のリップルRを持つように出力電圧VOUTを定電圧制御するものであれば、どのような構成であっても良い。また、上述した電圧復帰回路は、発振器13とナンドゲート123とから構成されているが、電圧復帰回路はこのような構成のものに限定されない。とにかく、電圧復帰回路は、LED端子電圧が設定電圧よりも低下した場合、LED端子電圧を設定電圧まで復帰させるようなものであれば、どのような構成であっても良い。
昇圧率を1.5倍に設定したときの従来のチャージポンプ回路の昇圧動作状態を示す回路図である。 従来のチャージポンプ式LEDドライバにおける、負荷の軽重により出力電圧が変動する様子を示す波形図で、(A)は負荷が重負荷のときの出力電圧の波形を示し、(B)は負荷が軽負荷のときの出力電圧の波形を示している。 チャージポンプ回路中のチャージポンプ部の構成を、第1及び第2のコンデンサと共に示す回路図である。 本発明の一実施の形態に係るチャージポンプ式LEDドライバを示すブロック図である。 図4のチャージポンプ式LEDドライバに使用される、定電圧制御回路および電圧復帰回路の具体的な構成を示す回路図である。 本発明による定電圧制御方法を説明するためのブロック図である。 昇圧率を1.5倍に設定したときの、図4に示すチャージポンプ回路の動作状態を示す回路図である。 図5に示した定電圧制御回路を用いた、図4のチャージポンプ式LEDドライバにおける最低のLED端子電圧と出力電圧の特性を示す波形図である。 図4に図示したチャージポンプ式LEDドライバが通常(正常)動作しているときの、最低のLED端子電圧(A)とクロック信号(B)とを示す波形図である。 図4に示されるチャージポンプ式LEDドライバにおける出力電圧の特性を示す波形図で、(A)は負荷が重負荷のときの出力電圧の波形を示し、(B)は負荷が軽負荷のときの出力電圧の波形を示している。 図4に図示したチャージポンプ式LEDドライバが異常動作した後に復帰動作するときの、最低のLED端子電圧(A)とクロック信号(B)を示す波形図である。
符号の説明
10 チャージポンプ式LEDドライバ
12 チャージポンプ回路
13 発振器(OSC)
15 基準電圧発生器
17 LEDイネーブルロジック
18 カレントミラー回路
20 電池
21 第1の比較器
22 第2の比較器(ヒステリシス比較器)
R1 第1の抵抗器
R2 第2の抵抗器(可変抵抗器)
R21、R22 抵抗器
M1〜M8 電界効果トランジスタ
LED1〜LED6 白色発光ダイオード
IN 入力コンデンサ
C1、C2 コンデンサ
OUT 出力コンデンサ
G インバータ
121 ドライバロジック回路
122 アンドゲート
123 ナンドゲート

Claims (7)

  1. 入力電圧を入力し、昇圧した出力電圧を得るための複数のコンデンサを有するチャージポンプ回路において、前記複数のコンデンサへ電荷を注入するチャージ状態と、前記複数のコンデンサの電荷を出力用コンデンサに出力するポンプ状態とを切り換えるタイミングを制御する方法であって、
    前記出力電圧が負荷の軽重に拘らず常に一定のリップルを持つように前記出力電圧を定電圧制御し、
    前記出力電圧が所望の電圧より低下した場合、前記出力電圧を前記所望の電圧まで復帰させるチャージポンプ回路の制御方法であって、
    前記出力電圧が前記負荷として発光ダイオード(LED)に印加され、前記出力電圧から前記発光ダイオードの順方向降下電圧を減算して得られるLED端子電圧が実質的に設定電圧となるように、前記チャージ状態と前記ポンプ状態との間をスイッチングするタイミングを制御し、
    前記LED端子電圧が前記設定電圧より低い第1の閾値電圧まで下降したときに、前記チャージポンプ回路を所定のクロック周期で前記ポンプ状態と前記チャージ状態とを繰り返す上昇モードに切り換え、
    前記LED端子電圧が前記設定電圧より高い第2の閾値電圧まで上昇したときに、前記チャージポンプ回路を前記ポンプ状態に固定した下降モードに切り換え、
    これによって前記LED端子電圧を、実質的に前記設定電圧になるように調整し、
    前記LED端子電圧が前記第1の閾値電圧よりも低下したとき、前記チャージポンプ回路を前記上昇モードに切り換え、前記LED端子電圧を、前記設定電圧まで復帰させるように制御する、ことを特徴とするチャージポンプ回路の制御方法。
  2. 前記複数のコンデンサが2つのコンデンサから成り、前記チャージ状態は前記2つのコンデンサが並列接続されることであり、前記ポンプ状態は前記2つのコンデンサが直列接続されることである、請求項1に記載のチャージポンプ回路の制御方法。
  3. 入力端子から印加される入力電圧を昇圧率で昇圧して出力電圧を出力端子から出力コンデンサへ出力して、前記出力電圧を少なくとも1つの発光ダイオード(LED)に印加して前記発光ダイオードを駆動するチャージポンプ式LEDドライバにおいて、
    前記入力端子と前記出力端子との間に接続され、2つのコンデンサを備えたチャージポンプ回路であって、前記2つのコンデンサが前記入力端子と前記出力端子との間に並列に接続されるチャージ状態と、前記2つのコンデンサが前記入力端子と接地端子との間に直列に接続されるポンプ状態と、の間で切り換え可能な前記チャージポンプ回路と、
    前記出力電圧から前記発光ダイオードの順方向降下電圧を減算して得られるLED端子電圧が実質的に設定電圧になるように、前記チャージポンプ回路を前記チャージ状態と前記ポンプ状態との間でスイッチングして、前記出力電圧が負荷の軽重に拘らず常に一定のリップルを持つように前記出力電圧を定電圧制御する定電圧制御回路と、
    前記LED端子電圧が前記設定電圧より低下した場合、前記LED端子電圧を前記設定電圧まで復帰させる電圧復帰回路と
    備え、
    前記定電圧制御回路は、前記LED端子電圧が前記設定電圧より低い第1の閾値電圧まで下降したときに、前記チャージポンプ回路を所定のクロック周期で前記ポンプ状態と前記チャージ状態とを繰り返す上昇モードへ切り換える第1の切換え指示を示し、前記LED端子電圧が前記設定電圧より高い第2の閾値電圧まで上昇したときに、前記チャージポンプ回路を前記ポンプ状態に固定した下降モードへ切り換える第2の切換え指示を示す比較結果信号を出力するヒステリシス比較器を含み、
    これによって前記LED端子電圧を、実質的に前記設定電圧になるように調整し、
    前記電圧復帰回路は、前記LED端子電圧が前記第1の閾値電圧よりも低下したとき、前記チャージポンプ回路を前記上昇モードに切り換え、前記LED端子電圧を、前記設定電圧まで復帰させるように制御することを特徴とするチャージポンプ式LEDドライバ。
  4. 前記定電圧制御回路は、
    所定の基準電圧を発生する基準電圧発生器と、
    前記LED端子電圧を分圧して分圧電圧を出力する分圧回路であって、分圧比を、前記第1の閾値電圧を検出するための第1の分圧比と前記第2の閾値電圧を検出するための第2の分圧比との間で切換え可能な、前記分圧回路と、
    前記基準電圧と前記分圧電圧とを比較して、前記比較結果信号を出力する前記ヒステリシス比較器と、
    前記比較結果信号が前記第1の切換え指示を示しているときは、前記分圧回路における前記分圧比を前記第2の分圧比に切換え、前記比較結果信号が前記第2の切換え指示を示しているときは、前記分圧回路における前記分圧比を前記第1の分圧比に切換える分圧比制御手段とを備え、
    前記電圧復帰回路は、
    前記所定のクロック周期を持つクロック信号を発振する発振器と、
    前記比較結果信号と前記クロック信号とを論理演算処理して、駆動制御信号を出力するゲート回路とを備える
    ことを特徴とする、請求項3に記載のチャージポンプ式LEDドライバ。
  5. 前記ヒステリシス比較器は、前記基準電圧を入力する反転入力端子と、前記分圧電圧を入力する非反転入力端子とを持ち、
    前記分圧回路は、一端に前記LED端子電圧を受け、他端が前記非反転入力端子に接続された第1の抵抗器と、前記非反転入力端子と接地端子との間に接続された第2の抵抗器とを備え、
    前記第2の抵抗器の抵抗値は、第1の抵抗値と該第1の抵抗値より小さい第2の抵抗値との間で可変であり、
    前記分圧比制御手段は、前記比較結果信号が前記第1の切換え指示を示しているときは、前記第2の抵抗器の抵抗値を前記第1の抵抗値に設定し、前記比較結果信号が前記第2の切換え指示を示しているときは、前記第2の抵抗器の抵抗値を前記第2の抵抗値に設定する、請求項4に記載のチャージポンプ式LEDドライバ。
  6. 前記第2の抵抗器は、前記非反転入力端子と前記接地端子との間に接続された第1の固定抵抗器と、該第1の固定抵抗器と並列に接続された、第2の固定抵抗器とスイッチ素子とから成る直列回路とから構成され、
    前記分圧比制御手段は、前記比較結果信号を反転して反転信号により前記スイッチ素子のオン/オフを制御するインバータから構成されている、ことを特徴とする請求項5に記載のチャージポンプ式LEDドライバ。
  7. 前記チャージポンプ式LEDドライバは前記発光ダイオードとして複数個の発光ダイオードを駆動するものであり、前記LED端子電圧として、前記複数個の発光ダイオードの中の最低のLED端子電圧を使用する、ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1つに記載のチャージポンプ式LEDドライバ。
JP2005279824A 2005-09-27 2005-09-27 チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法 Active JP4807492B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005279824A JP4807492B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005279824A JP4807492B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007097251A JP2007097251A (ja) 2007-04-12
JP4807492B2 true JP4807492B2 (ja) 2011-11-02

Family

ID=37982267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005279824A Active JP4807492B2 (ja) 2005-09-27 2005-09-27 チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4807492B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI358884B (en) 2008-06-13 2012-02-21 Green Solution Tech Co Ltd Dc/dc converter circuit and charge pump controller
JP5720266B2 (ja) * 2011-01-21 2015-05-20 ソニー株式会社 発光素子駆動回路、発光装置、表示装置、および発光制御方法
KR20120114813A (ko) 2011-04-08 2012-10-17 삼성디스플레이 주식회사 Dc-dc 변환 장치 및 이를 이용한 표시 장치용 광원의 구동 장치
CN106303261A (zh) * 2016-10-20 2017-01-04 天津大学 一种应用抬高预设电平的三角波照明的摄像头的控制电路
CN110098731A (zh) * 2019-04-25 2019-08-06 武汉华星光电半导体显示技术有限公司 电荷泵电路和栅极驱动电路
CN113484589A (zh) * 2021-06-30 2021-10-08 杭州加速科技有限公司 一种带有磁滞功能的掉电检测电路及控制系统

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0846501A (ja) * 1994-07-29 1996-02-16 Sanyo Electric Co Ltd 電源電圧検出回路
JP2004048880A (ja) * 2002-07-10 2004-02-12 Sharp Corp スイッチドキャパシタ型安定化電源装置
JP3759134B2 (ja) * 2003-08-29 2006-03-22 ローム株式会社 電源装置
JP4342262B2 (ja) * 2003-10-03 2009-10-14 アルエイド株式会社 Led点灯制御装置、led点灯制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007097251A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5103084B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路
US7737767B2 (en) Control circuit and control method for charge pump circuit
US7847621B2 (en) Control circuit and control method for charge pump circuit
JP4717458B2 (ja) 電圧生成装置
JP4996294B2 (ja) 電源装置、該電源装置を用いたled装置および電子機器
JP4870058B2 (ja) 定電流駆動回路
JP5154152B2 (ja) 昇圧電源回路
JP3759133B2 (ja) 電源装置
JP4315981B2 (ja) チャージポンプ回路の駆動回路および電源装置ならびに発光装置
JP4631916B2 (ja) 昇圧形dc−dcコンバータ
JP4600662B2 (ja) チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプの昇圧率切換え方法
JP2009032497A (ja) バックライト制御装置
JP4807492B2 (ja) チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法
US20070262763A1 (en) Power supply circuit device and electronic apparatus provided therewith
US9543933B2 (en) Control circuit, DCDC converter, and driving method
JP2006136134A (ja) チャージポンプ回路
WO2010061769A1 (ja) Led駆動装置
JP4487649B2 (ja) 昇降圧型dc−dcコンバータの制御装置
JP2006353007A (ja) チャージポンプ式ledドライバおよびチャージポンプ回路の制御方法
US20080290734A1 (en) Switching pulse generating circuit and regulator using the same
JP5214220B2 (ja) パルス変調器およびそれを利用したチャージポンプ回路、スイッチングレギュレータならびにそれらの制御回路
JP5214219B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路
JP2017099048A (ja) 昇降圧電源および電源回路
KR102076991B1 (ko) 차지 펌프 장치
JP5290565B2 (ja) チャージポンプ回路ならびにその制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4807492

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250