JP4804683B2 - 電子部品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線基板などのマザーボードに半田によって表面実装される電子部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電子部品として、例えば、本件出願人は、携帯電話等の小型電子機器の液晶表示部に設けられるバックライト光源用に、図5に示すような側面発光タイプの発光ダイオード1を提案している(特願2000−278087号)。この発光ダイオード1は、水平に延びる腕部2と、この腕部2の略中央から立ち上がる脚部3とで略T字状に形成されるものである。腕部2の上面及び前後面には外部電極4が形成され、この外部電極4は脚部3の両側面に沿って延び、脚部3の前面に形成された第1電極5及び第2電極6につながっている。前記第1電極5の上には発光素子7が接着剤で固定され、発光素子7と第2電極6とがボンディングワイヤ8によって接続されると共に、これら発光素子7及びボンディングワイヤ8が脚部3の前面側に突出させた封止部9によって封止された構造となっている。
【0003】
上記の発光ダイオード1をマザーボード10に表面実装する場合には、図6に示したように、マザーボード10に開設した取付孔11の中に上下逆の姿勢にした発光ダイオード1を脚部3から差し込み、取付孔11の周縁に両方の腕部2を架け渡して支えると共に、マザーボード10に形成されたプリント配線12に腕部2の外部電極4を半田13で接合することによって固定し、発光ダイオード1への導通を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の発光ダイオード1は、マザーボード10に半田13で接合する際に以下のような問題点がある。即ち、上述の発光ダイオード1は、脚部3の前面側に発光素子7と封止部9が突出しているために、発光ダイオード1の重心が腕部2及び脚部3の中心線Sからはずれることになる。その結果、取付孔11の周縁を両方の腕部2で支えた時に、図6において反時計回り方向に傾き易くなる。一方、図5及び図6に示したように、腕部2に形成された外部電極4は、前面側の外部電極4bと後面側の外部電極4cとが対称形をなし、同じ大きさに形成されている。そのために、外部電極4a,4bを半田13で固定する際に半田力(半田13が固化する際に外部電極4b,4cを引き寄せようとする力)が均等に作用することになるが、上述したように、反時計回り方向に傾き易いことから全体として矢印方向にやや強い力を受けることになり、仮想線で示したように、発光ダイオード1が反時計回り方向にやや傾いた状態で実装されてしまうおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、重心の位置が中心からずれているような電子部品であっても、マザーボードに電子部品を表面実装する場合に、真っ直ぐな姿勢で半田固定できるようにした電子部品を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る電子部品は、左右に延びる一対の腕部と、この腕部の前面及び後面に形成され且つマザーボードに半田で固定される外部接続用の電極と、前記腕部の略中心位置から直交する方向に延びる脚部と、この脚部の前面又は後面に設置される発光素子と、この発光素子を樹脂封止する封止部とを備えた略T字状の電子部品において、前記腕部の外部接続用の電極は、前記脚部に設置された発光素子と同一面側が大きく、反対側が小さく形成されていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、マザーボードに電子部品を真っ直ぐに実装できるので、発光素子から適切な方向に発光させることができ、光の指向性が安定したものとなる。
【0010】
また、前記電子部品の脚部の前方又は後方に腕部の下面と同一平面を有する吸着部を突出形成するのが望ましく、これによって電子部品を吸着搬送する際の安定性が増す。さらに、前記腕部の上面と同一高さ面を有する支持部を発光素子と同じ側に突出形成することで、電子部品をマザーボードに実装する際の安定性が増す。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る電子部品の実施形態を詳細に説明する。図1乃至図4は、本発明に係る電子部品として発光ダイオードを用いた時の実施形態を示したもので、図1は発光ダイオードの全体形状を示す斜視図である。また、図2は発光ダイオードの正面図、図3は発光ダイオードの背面図である。さらに、図4はマザーボードに発光ダイオードを表面実装した時の断面図である。
【0012】
図1乃至図3に示したように、この実施形態に係る発光ダイオード21は、ガラエポ基板やBTレジン(Bismaleimide Triazine Resin)基板などで作られており、上述した発光ダイオード1と同様、水平に延びる腕部22と、この腕部22の略中央から立ち上がる直方体形状の脚部23とで略T字状に形成され、この脚部23の前面側に発光素子27を設置した構造となっている。
【0013】
前記腕部22の上面及び前後面に沿って外部電極24a,24b,24cが形成されているが、図2及び図3に示したように、この実施形態では前面外部電極24bの高さ幅Tに対して、後面外部電極24cの高さ幅tの方が小さく形成されている。一方、各外部電極24b,24cの有効横幅Y,yはいずれも同じ寸法となっているので、それぞれの電極面積は、前面外部電極24bの方が後面外部電極24cより大きなものである。なお、これらの形状はエッチング処理によって容易に形成することができる。
【0014】
図1に示したように、前記外部電極24a,24b,24cは、脚部23の両側面に沿って延び、脚部23の前面上部に形成された第1電極25及びその下方に形成された第2電極26にそれぞれつながっている。また、第1電極25の上に発光素子27が載置され、その下面が接着剤によって固着されている。そして、発光素子27と第2電極26とがボンディングワイヤ28によって接続されると共に、発光素子27およびボンディングワイヤ28が脚部23の前面側に突出形成したかまぼこ状の封止部29によって封止された構造となっている。この封止部29は、発光ダイオード素子27から発光された光が中央側に集光し易く、左右には散乱しにくい構成となっているので、光の指向性が高められる。なお、封止29の材料には例えば透明又は半透明のエポキシ系樹脂が用いられる。また、第1電極25は、発光素子27の極性によって、カソード電極又はアノード電極が選択される。
【0015】
一方、この実施形態に係る発光ダイオード21には脚部23の前方に突出する台形状の吸着部30が形成されている。この吸着部30は、発光ダイオード21をマザーボード10に実装する際、発光ダイオード21の吸着搬送を助けるためのものであり、吸着される腕部22の下面と同一平面上に吸着面31を形成している。さらに、この実施形態では前記吸着部30の上部に封止部29から前方に突出する箱型の支持部32が形成されている。この支持部32は、図4に示したように、発光ダイオード21を上下逆にしてマザーボード10の取付孔11に差し込んだ時に、腕部22と共に取付孔11の周縁に当接してマザーボード10を支持するためのものであり、その支持面33が前記腕部22の上面外部電極24aと同一高さ面を形成している。なお、前記吸着部30及び支持部32は、前記封止部29と、同じ材料で一体に成形される。上述のように、この実施形態に係る発光ダイオード21は、脚部23の前方には封止部29が突出形成されまた腕部22の前方には吸着部30や支持部32が突出形成されているので、発光ダイオード21の重心が腕部22及び脚部23の中心線Sからはかなり前方側にずれた位置となる。
【0016】
次に、上記構成からなる発光ダイオード21をマザーボード10に表面実装する場合を説明する。まず、搬送装置の吸着機構(図示せず)によって発光ダイオード21の腕部22の下面及び吸着部30の吸着面31を吸着する。前述したように、吸着部30を設けたことで吸着面積が大きくなり、安定した吸着搬送が確保される。次に、図4に示すように、吸着した発光ダイオード21をマザーボード10に開設した取付孔11の中に上下逆の姿勢にした状態で脚部23から差し込む。このとき、発光ダイオード21は、取付孔11の周縁に両方の腕部22の上面外部電極24aと、支持部32の支持面33の3点で支持されることになる。従って、この発光ダイオード21のように、重心が中心からずれていたとしても安定した状態で載置されることになる。
【0017】
さらに、この実施形態では腕部22の前後面に形成されている前面外部電極24bと後面外部電極24cの面積の大きさが異なっており、また前後の外部電極24b,24cのマザーボード10からの高さ幅が異なっているために、図4に示したように、マザーボード10に形成されたプリント配線12と外部電極24b,24cとの間を半田13a,13bで付着させた場合に、前面外部電極24b側の半田13aに比べて後面外部電極24c側の半田13bの付着量が少なく、また半田13bが電極表面を這い上がる角度も鈍化する。その結果、前面外部電極24b側に比べて後面外部電極24c側の半田力の方が小さなものとなり、発光ダイオード21の反時計方向への傾きが抑制されるので、発光ダイオード21をマザーボード10に対して真っ直ぐな姿勢で固定することができる。また、前述したように、脚部23の前面側が支持部32によって取付孔11の周縁に支持されているので、前面外部電極24bに付着した半田13aの半田力が強過ぎたとしても、発光ダイオード21が時計回り方向に傾いてしまうといったことがない。
【0018】
なお、上記実施形態では脚部23の前面側に吸着部30を突出形成した場合について説明したが、この突出位置に限定されるものではなく、例えば前面側のみならず前面側と後面側の両方に、又は後面側だけに突出形成することもできる。また、本発明は上記の吸着部30及び支持部32を備えていないT字状の発光ダイオード21にも適用可能である。さらに、本発明は上記の発光ダイオード21以外の電子部品に適用できること勿論である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電子部品によれば、マザーボードに半田で固定される左右の電極の大きさを変えたので、これに半田を付着させた時の左右の半田力を調整することができ、傾きが生じやすい電極側の半田力を抑制することによって実装したときの電子部品の傾きを防止することができる。
【0020】
また、電子部品が発光ダイオードのような光の指向性を必要とする場合には、マザーボードに対して発光ダイオードを真っ直ぐに実装できるので、発光素子から適切な方向に発光させることができ、光の指向性が安定したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品の全体形状を示す斜視図である。
【図2】前記電子部品の正面図である。
【図3】前記電子部品の背面図である。
【図4】前記電子部品をマザーボードに表面実装した時の断面図である。
【図5】既に提案してあるT字状発光ダイオードの全体形状を示す斜視図である。
【図6】前記提案済み発光ダイオードをマザーボードに表面実装した時の断面図である。
【符号の説明】
10 マザーボード
11 取付孔
13a,13b 半田
21 発光ダイオード
22 腕部
23 脚部
24b 前面外部電極
24c 後面外部電極
27 発光素子
29 封止部
30 吸着部
32 支持部
Claims (4)
- 左右に延びる一対の腕部と、この腕部の前面及び後面に形成され且つマザーボードに半田で固定される外部接続用の電極と、前記腕部の略中心位置から直交する方向に延びる脚部と、この脚部の前面又は後面に設置される発光素子と、この発光素子を樹脂封止する封止部とを備えた略T字状の電子部品において、
前記腕部の外部接続用の電極は、前記脚部に設置された発光素子と同一面側が大きく、反対側が小さく形成されていることを特徴とする電子部品。 - 前記電極の大きさは、マザーボードに開設した取付孔の中に上下逆の姿勢にした状態で脚部から差し込んだ時に、マザーボードからの電極高さ幅が異なることで電極の大きさを変えている請求項1記載の電子部品。
- 前記腕部の下面と同一平面を有する吸着部が前記脚部の前方又は後方に突出形成されてなる請求項1記載の電子部品。
- 前記腕部の上面と同一高さ面を有する支持部が前記脚部に設置された発光素子と同じ側に突出形成されてなる請求項1記載の電子部品。
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