JP4804320B2 - 産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置 - Google Patents

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本発明は、たとえば建設車両や荷役車両、運搬車両などの産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置に関する。
たとえば特許文献1に建設車両の駐車ブレーキの非常解除装置が提案されている。この駐車ブレーキは、前後左右の車輪のアクスルに、それぞれ駐車および走行制動兼用のブレーキ装置を具備している。走行時などには、ブレーキペダルにより制動用ブレーキバルブを操作して、アキュムレータの圧油をブレーキ装置の制動用作動油室に供給し、制動用ピストンを駆動してブレーキディスクを加圧することにより、車輪を制動する。また駐車時などには、駐車用ブレーキバルブを操作してブレーキ装置の駐車用解除油室の圧油を排出し、駐車用制動ばねにより駐車用ピストンを介してブレーキディスクを加圧することにより、車輪を制動する。また駐車ブレーキの解除装置は、駐車用ブレーキバルブを切り換えて、アキュムレータの圧油を駐車用解除油室に供給し、駐車用制動ばねに抗して駐車用ピストンをブレーキディスクから離間させることにより、車輪の制動を解放する。
上記構成において、エンジンが長時間停止された後にエンジンが始動できない時や、アキュムレータ−ブレーキ装置の駐車用解除油室の間の配管トラブル、油圧ポンプ−アキュムレータ−制動用ブレーキバルブ−ブレーキ装置の制動用作動油室の間の配管トラブルにより、駐車用解除油室に解除用の圧油が送れない場合、駐車ブレーキが解除できず、車両を移動させることができない。
このため、特許文献1では、駐車ブレーキを解除する非常解除装置として、駐車用ブレーキバルブと駐車用解除油室の配管部にストップバルブを設けるとともに、ストップバルブの駐車用解除油室側に、グリスポンプを接続するためのカップラーを接続している。したがって、ストップバルブを閉じ、カップラーにグリスポンプを接続してグリスポンプから解除用の圧油を駐車用解除油室に送ることにより、駐車ブレーキを解除することができる。
特開2001−122106(図1)
しかしながら、特許文献1では、常に車両にグリースポンプを携帯しているとは限らないこと、また潤滑油のグリースポンプは多く利用されるが、潤滑油ではなく油圧系統に使用するオイル用のグリースポンプは使用されることが少なく、現場にも無いことが多いことなどで、駐車ブレーキの緊急解除時にグリースポンプが確実に入手できないという問題があった。
本発明は上記問題点を解決して、グリースポンプを使用せずに、容易かつ確実に駐車ブレーキを解除することができる産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、アクスル軸を制動するブレーキ装置に、駐車用ピストンにより制動部材を加圧して制動する駐車用制動ばねと、駐車用アキュムレータから駐車用ブレーキバルブを介して圧油を供給することにより前記駐車用制動ばねに抗して前記駐車用ピストンを制動部材から離間方向に駆動し制動を解除する駐車用解除油室とを具備した産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置であって、前記駐車用アキュムレータと前記駐車用ブレーキバルブとを接続する駐車用圧油供給管に、非常解除時に非常解除用アキュムレータの圧油を前記駐車用圧油供給管から前記駐車用ブレーキバルブを介して前記駐車用解除油室に供給し、通常時に前記駐車用アキュムレータの圧油を前記駐車用圧油供給管から前記非常解除用アキュムレータに供給する非常解除用圧油供給部を設けたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、非常解除用圧油供給部は、非常解除用アキュムレータと駐車用圧油供給管とを接続する非常解除用圧油供給管を、駐車用圧油供給管に接続可能な非常解除用切換弁と、前記駐車用圧油供給管と前記非常解除用アキュムレータとを接続する非常解除用蓄圧管と、前記非常解除用蓄圧管に介在されて前記常解除用アキュムレータ側にのみ圧油の流入を許容する蓄圧用チェック弁とを具備したものである。
請求項1記載の発明によれば、通常時は、非常解除用切換弁により非常解除用圧油供給管が閉じられ、駐車用アキュムレータから非常解除用圧油供給管に流入される圧油の一部が、非常解除用蓄圧管を介して非常解除用アキュムレータに流入れて蓄圧される。長時間エンジンが停止されて駐車用アキュムレータに圧油が抜けた状態でエンジンが始動しない時や、配管部が破損して駐車用アキュムレータから駐車用解除油室に圧油が送れず、駐車ブレーキを解除できない時に、車両を移動させたい場合には、駐車ブレーキの非常解除を行う。この非常解除時には、非常解除用圧油供給部を操作して非常解除用アキュムレータの圧油を駐車用圧油給排出管から駐車用解除油室に供給し、駐車ブレーキを解除することができる。したがって、従来例のようにグリースポンプも不要で、非常解除用圧油供給部を操作するだけで、速やかにかつ確実に駐車ブレーキを解除することができる。
請求項2記載の発明によれば、非常解除用圧油供給部により、通常時には駐車用アキュムレータの圧油を駐車用圧油供給管に接続された非常解除用蓄圧管から蓄圧用チェック弁を介して非常解除用アキュムレータに蓄圧しておき、非常解除時には、非常解除用切換弁を操作して非常解除用圧油供給管と駐車用圧油供給管とを接続し、非常解除用アキュムレータの圧油を駐車用ブレーキバルブから駐車用解除油室に供給し、駐車ブレーキを解除することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1は、建設車両の一例であるホイールローダのブレーキ装置の配管系統図で、左右一対の前輪アクスル11Fと左右一対の後輪アクスル11Rとを具備し、前輪アクスル11Fおよび後輪アクスル11Rには、駐車ブレーキと走行ブレーキの兼用のブレーキ装置(駐車ブレーキ)12がそれぞれ組み込まれている。また可変式のメイン油圧ポンプ13から供給された油圧を蓄圧する一対の制動用アキュムレータ14Aおよび単独の駐車用アキュムレータ14Bと、これら制動アキュムレータ14Aおよび駐車用アキュムレータ14Bの圧油をそれぞれブレーキ装置12に供給、排出するための制動用ブレーキバルブ15および駐車用ブレーキバルブ16が設けられている。そしてこれら制動用ブレーキバルブ15および駐車用ブレーキバルブ16は、運転席に設けられた制動用ブレーキペダル(制動用ブレーキ操作部)15aおよび駐車用ブレーキレバー(駐車用ブレーキ操作部)16aによりそれぞれ操作される。
前輪アクスル11Fと後輪アクスル11Rにそれぞれ組み込まれたブレーキ装置12は同一構造で、図2に示すように、車輪に連結されたアクスル軸19を制動可能なブレーキディスク(制動部材)20と、このブレーキディスク20をプレーキパッド(図示せず)を介して加圧可能な駐車用ピストン21および制動用ピストン31と、駐車用ピストン21によりブレーキディスク20を加圧する駐車用制動ばね22と、この駐車用制動ばね22に抗して駐車用ピストン21を離間方向に駆動可能な駐車用解除油室23と、制動用ピストン31を加圧方向に駆動可能な制動用作動油室33と、制動用ピストン31を離間方向に付勢して応答特性を向上させる制動用拘束ばね32とが具備されている。
ブレーキ装置12の走行ブレーキを作動・解除するための配管装置を説明する。オイルタンク41に接続された作動油供給管42には、メインポンプ13と第1チェック弁43Aとが介在され、作動油供給管42がさらに分岐されて第2チェック弁43Bを介して2つの制動用アキュムレータ14Aにそれぞれ接続されている。また第2チェック弁43Bと制動用アキュムレータ14Aの間の作動油供給管42から分岐された分岐管44dが駐車用アキュムレータ14Bに接続されている。また制動用アキュムレータ14Aと第2チェック弁43Bの間の作動油供給管42から制動用ブレーキバルブ15に圧油供給管44aがそれぞれ接続され、さらに制動用ブレーキバルブ15から制動用作動油室33に圧油給排出管44bがそれぞれ接続されている。また制動用ブレーキバルブ15からオイルタンク41に圧油排出管44cが接続されている。
したがって、制動用ブレーキペダル15aにより制動用ブレーキバルブ15を操作して圧油供給管44aと圧油給排出管44bとをそれぞれ接続することにより、制動用アキュムレータ14Aから制動用ブレーキバルブ15を介して制動用作動油室33に圧油がそれぞれ供給され、図2(a)に示すように、制動用ピストン31が加圧方向に駆動されブレーキディスク20が加圧されて走行ブレーキが作動され制動される。また制動用ブレーキバルブ15を操作して圧油給排出管44bと圧油排出管44cとをそれぞれ接続することにより、制動用拘束ばね32により制動用ピストン31が離間方向に移動されて、制動用作動油室33の圧油が制動用ブレーキバルブ15を介してオイルタンク41に排出され、ブレーキディスク20の加圧が解放されて走行ブレーキが解除される。
ブレーキ装置12の駐車ブレーキを作動、解除する配管装置を説明する。前記分岐管44dと駐車用ブレーキバルブ16との間に駐車用圧油供給管45aが接続され、駐車用ブレーキバルブ16から各駐車用解除油室23にそれぞれ駐車用圧油給排出管45bが接続されている。また駐車用ブレーキバルブ16にはオイルタンク41に圧油を排出する駐車用圧油排出管45cが接続されている。
したがって、駐車ブレーキを作動する場合には、駐車用ブレーキレバー16aにより駐車用ブレーキバルブ16を作動位置IIに操作して、駐車用圧油給排出管45bと駐車用圧油排出管45cとを接続し、各駐車用解除油室23の圧油を駐車用ブレーキバルブ16を介してオイルタンク41に排出し、駐車用制動ばね22により駐車用ピストン21を介してブレーキディスク20を加圧駆動し駐車ブレーキを作動させる。また駐車ブレーキを解除する場合には、駐車用ブレーキレバー16aにより駐車用ブレーキバルブ16を解除位置Iに操作して駐車用圧油供給管45aと駐車用圧油給排出管45bとを接続することにより、駐車用アキュムレータ14Bから駐車用ブレーキバルブ16を介して各駐車用解除油室23にそれぞれ圧油を供給し、図2(c)に示すように、駐車用制動ばね22に抗して駐車用ピストン21をブレーキディスク20からそれぞれ離間駆動して駐車ブレーキを解除する。
本発明に係る駐車ブレーキの非常解除装置は、駐車用圧油給排出管45bに設けられた非常解除用圧油供給部51からなり、この非常解除用圧油供給部51は、非常解除用アキュムレータ52から圧油を供給可能な非常解除用圧油供給管53が駐車用圧油給排出管45bに接続されており、この非常解除用圧油供給管53に解除用弁(スロットルチェック弁ともいう)54が介在されている。また非常解除用圧油供給管53と駐車用圧油給排出管45bの接続部と、駐車用ブレーキバルブ16の間の駐車用圧油給排出管45bに、圧油を遮断可能な開閉弁55が介在されている。そしてこれら解除用弁54と開閉弁55は、運転席から直接操作できない位置で車体の外部の任意位置にそれぞれ配置される。
前記解除用弁54は、非常解除用圧油供給管53に介在されて駐車用圧油給排出管45bから非常解除用アキュムレータ52へのみ圧油の流入を許容するチェック弁54aと、手動式の可変絞り弁54bとが、非常解除用圧油供給管53に並列に介在され、可変絞り弁54bはチェック弁54aの出入口を互いに接続するバイパス管に設けられている。そして通常時には、可変絞り弁54bは閉鎖され、駐車用アキュムレータ14Bから駐車用ブレーキバルブ16を介して駐車用圧油給排出管45bに流入される圧油の一部を、非常解除用圧油供給管53からチェック弁54aを介して非常解除用アキュムレータ52に供給し、蓄圧するように構成されている。
したがって、駐車ブレーキを非常解除したい場合、まず開閉弁55を閉じて駐車ブレーキバルブ16側への圧油の流入を止め、次いで解除用弁54の可変絞り弁54bを開放することにより、非常解除用アキュムレータ52の圧油を、非常解除用圧油供給管53からブレーキ装置12側の駐車用圧油給排出管45bを介して駐車用解除油室23にそれぞれ供給し、図2(c)に示すように、駐車用ピストン21を離間駆動して各車輪の制動を解除することができる。
再度、駐車ブレーキをかける場合には、駐車用ブレーキバルブ16を作動位置Iに操作して駐車用圧油給排出管45bと駐車用圧油排出管45cとを接続しておき、解除用弁54の可変絞り弁54bを閉じた後、開閉弁55を開放することにより、各駐車用解除油室23の圧油をそれぞれ駐車用ブレーキバルブ16を介してオイルタンク41に排出させ、駐車用制動ばね22により駐車用ピストン21を加圧駆動して駐車ブレーキを再制動することができる。
このように、非常解除用アキュムレータ52の圧油の容量の範囲で駐車ブレーキの解除と作動を複数回繰り返すことができる。
上記実施の形態1において、駐車用圧油給排出管45bに設けた非常解除用圧油供給部51により、通常時には非常解除用アキュムレータ52に圧油を蓄圧し、長時間停止後にエンジンが始動しない時や駐車ブレーキの配管部の損傷などで、駐車用ブレーキレバー16aの操作で駐車ブレーキが解除できない時に、駐車ブレーキの非常解除を行う時には、開閉弁55を閉じた後、解除用弁54の可変絞り弁54bを開放することで、非常解除用アキュムレータ52の圧油を非常解除用圧油供給管53を介して駐車用圧油給排出管45bから駐車用解除油室23に供給し、駐車ブレーキを解除することができる。
したがって、駐車用圧油給排出管45bに、非常解除用アキュムレータ52と、駐車ブレーキバルブ16側への圧油の流入を止める開閉弁55と、非常解除用圧油供給管53に並列に介在されたチェック弁54aおよび可変絞り弁54bからなる解除用弁54とを設けたので、従来のようなグリースポンプも不要で、容易かつ確実に駐車ブレーキを解除することができる。
図3は実施の形態1における非常解除用圧油供給部の他の形態を示す。
この非常解除用圧油供給部71には、非常解除時に解除用の圧油を駐車用解除油室23に供給する非常解除用アキュムレータ72が設けられている。そして駐車用圧油給排出管45bから非常解除用アキュムレータ72に非常解除用蓄圧管75が接続されるとともに、非常解除用蓄圧管75に非常解除用アキュムレータ72側にのみ流入を許す蓄圧用チェック弁76が介在され、通常時に駐車用圧油給排出管45bから駐車用解除油室23に供給される圧油の一部が駐車用アキュムレータ14Bに流入されて蓄圧するように構成されている。
また駐車用ブレーキバルブ16と非常解除用蓄圧管75の接続部の間の駐車用圧油給排出管45bに、オイル漏れが少ないたとえばシャットオフバルブなどからなるソレノイド式の非常解除用切換弁74が介在され、非常解除用アキュムレータ72から非常解除用の圧油を供給する非常解除用圧油供給管73が非常解除用切換弁74に接続されている。この非常解除用切換弁74は、たとえば運転席に設けられた駐車ブレーキ用非常解除スイッチ(駐車用非常解除部)74aにより、駐車用圧油給排出管45bを連通する通常位置Iと、非常解除用圧油供給管73と駐車用解除油室23側の駐車用圧油給排出管45bとを接続する非常解除位置IIとの間で操作することができる。
したがって、通常時には、駐車用圧油給排出管45bの圧油の一部が非常解除用蓄圧管75を介して非常解除用アキュムレータ72に供給され、非常解除用の圧油が蓄圧されている。また駐車ブレーキを非常解除する場合には、非常解除スイッチ74aにより、非常解除用切換弁74を通常位置Iから非常解除位置IIに操作することにより、非常解除用アキュムレータ72の非常解除用の圧油を非常解除用圧油供給管73から非常解除用切換弁74、駐車用圧油給排出管45bを介して各駐車用解除油室23にそれぞれ非常解除用の圧油を供給し、図2(c)に示すように、駐車用ピストン21を離間駆動して各車輪の制動を解除することができる。
上記他の形態によれば、運転席に設けられた駐車ブレーキ用非常解除スイッチ74aを操作するだけで、容易かつ確実に駐車ブレーキを非常解除することができ、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
[実施の形態2]
次に実施の形態2を図4を参照して説明する。なお、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
この駐車ブレーキの非常解除用圧油供給部60は、駐車用アキュムレータ14Bの圧油が送られて蓄圧される非常解除用アキュムレータ61と、駐車用圧油供給管45aに介在されて非常解除用アキュムレータ61の圧油を駐車用ブレーキバルブ16を介して駐車用解除油室23にそれぞれ供給可能な非常解除用切換弁63とを具備している。前記分岐管44dと非常解除用切換弁63との間の非常解除用圧油供給管62に、蓄圧用チェック弁65が介在された非常解除用蓄圧管64が非常解除用アキュムレータ61に接続され、蓄圧用チェック弁65は非常解除用アキュムレータ61側にのみ流入を許すように構成されている。また蓄圧用チェック弁65と非常解除用アキュムレータ61との間の非常解除用蓄圧管64と非常解除用切換弁63との間に、非常解除用圧油供給管62が接続されている。この非常解除用切換弁63はソレノイドバルブで、運転席に設けられた駐車ブレーキ用非常解除スイッチ(駐車用非常解除操作部)63aにより、駐車用圧油供給管45aを連通する通常位置Iと、非常解除用圧油供給管62と駐車用ブレーキバルブ16側の駐車用圧油供給管45aとを接続する非常解除位置IIとに操作される。
したがって、駐車ブレーキを非常解除する場合には、駐車用ブレーキバルブ16が解除位置Iにある状態とし、非常解除用圧油供給管62と駐車用ブレーキバルブ16側の駐車用圧油供給管45aと、駐車用圧油給排出管45bとを連通することにより、非常解除用アキュムレータ61の圧油が非常解除用切換弁63および駐車用ブレーキバルブ16を介して駐車用解除油室23に供給される。これにより、駐車用ピストン21がブレーキディスク20からそれぞれ離間駆動されて駐車ブレーキを解除することができる。
実施の形態2によれば、駐車用ブレーキレバー16aと駐車用非常解除スイッチ63aを操作することにより、非常解除用アキュムレータ61の圧油を駐車用解除油室23にそれぞれ供給して、駐車ブレーキを容易かつ確実に解除することができる。したがって、グリースポンプも不要で、速やかにかつ確実に駐車ブレーキを解除することができる。
なお、実施の形態1,2では、ブレーキ装置12を駐車ブレーキと走行ブレーキ兼用としたが、駐車ブレーキ専用であってもよい。
本発明に係る産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置の実施の形態1を示すブレーキ装置の配管系統図である。 アクスルに設けられたブレーキ装置の概略構成図であり、(a)は制動ブレーキの作動状態を示し、(b)は駐車ブレーキの作動状態を示し、(c)は駐車ブレーキの解除状態を示す。 実施の形態1における非常解除用圧油供給部の他の形態を示すブレーキ装置の部分配管系統図である。 本発明に係る産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置の実施の形態2を示すブレーキ装置の配管系統図である。
符号の説明
11F 前輪アクスル
11R 後輪アクスル
12 ブレーキ装置
13 メイン油圧ポンプ
14A 制動用アキュムレータ
14B 駐車用アキュムレータ
15 制動用ブレーキバルブ
15a 制動用ブレーキペダル(制動用ブレーキ操作部)
16 駐車用ブレーキバルブ
16a 駐車用ブレーキレバー(駐車用ブレーキ操作部)
20 ブレーキディスク(制動部材)
21 駐車用ピストン
22 駐車用制動ばね
23 駐車用解除油室
41 オイルタンク
44a 圧油供給管
44b 圧油給排出管
44c 圧油排出管
44d 分岐管
45a 駐車用圧油供給管
45b 駐車用圧油給排出管
45c 駐車用圧油排出管
51 非常解除用圧油供給部
52 非常解除用アキュムレータ
53 非常解除用圧油供給管
54 解除用弁
54a チェック弁
54b 可変絞り弁
55 開閉弁
60 非常解除用圧油供給部
61 非常解除用アキュムレータ
62 非常解除用圧油供給管
63 非常解除用切換弁
63a 駐車ブレーキ用非常解除スイッチ(駐車用非常解除操作部)
64 非常解除用蓄圧管
65 蓄圧用チェック弁
71 非常解除用圧油供給部
72 非常解除用アキュムレータ
73 非常解除用圧油供給管
74 非常解除用切換弁
74a 駐車ブレーキ用非常解除スイッチ(駐車用非常解除操作部)
75 非常解除用蓄圧管
76 蓄圧用チェック弁

Claims (2)

  1. アクスル軸を制動するブレーキ装置に、駐車用ピストンにより制動部材を加圧して制動する駐車用制動ばねと、駐車用アキュムレータから駐車用ブレーキバルブを介して圧油を供給することにより前記駐車用制動ばねに抗して前記駐車用ピストンを制動部材から離間方向に駆動し制動を解除する駐車用解除油室とを具備した産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置であって、
    前記駐車用アキュムレータと前記駐車用ブレーキバルブとを接続する駐車用圧油供給管に、非常解除時に非常解除用アキュムレータの圧油を前記駐車用圧油供給管から前記駐車用ブレーキバルブを介して前記駐車用解除油室に供給し、通常時に前記駐車用アキュムレータの圧油を前記駐車用圧油供給管から前記非常解除用アキュムレータに供給する非常解除用圧油供給部を設けた
    産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置。
  2. 非常解除用圧油供給部は、
    非常解除用アキュムレータと駐車用圧油供給管とを接続する非常解除用圧油供給管を、駐車用圧油供給管に接続可能な非常解除用切換弁と、
    前記駐車用圧油供給管と前記非常解除用アキュムレータとを接続する非常解除用蓄圧管と、
    前記非常解除用蓄圧管に介在されて前記常解除用アキュムレータ側にのみ圧油の流入を許容する蓄圧用チェック弁とを具備した
    請求項1記載の産業用車両の駐車ブレーキの非常解除装置。
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