JP3135525U - トレーラのブレーキ装置 - Google Patents

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彰二 木下
雅也 中島
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Abstract

【課題】リレーエマージェンシーバルブの点検操作性を向上させる。
【解決手段】トレーラに装着されたリレーエマージェンシーバルブ23のハウジング本体31aには、サプライライン22が接続されるサプライポート33と、トレーラタンクに接続されるタンク接続ポート34と、走行車輪のブレーキ駆動部に圧縮空気を出力する出力ポート53が設けられ、上部カバー31cにはコントロールライン21が接続されるコントロールポート50が設けられている。上部カバー31c内にはコントロールポート50から供給された圧縮空気によりトレーラタンク内の圧縮空気を出力ポート53に出力するリレーピストン48が組み込まれ、作動室51に連通させてこの中の水分を外部に排水するメンテナンスポート61が上部カバー31cに設けられており、上部カバー31cを取り外すことなく作動室51内の水分は排水される。
【選択図】図3

Description

本考案は、トラクタ等の牽引車両に牽引されて走行するトレーラのブレーキ装置に関する。
トラクタ等の牽引車両に牽引されて走行するトレーラには、荷台が設けられた牽引車両に連結されるタイプのフルトレーラと、牽引車両には荷台が設けられておらずトレーラ側にのみ荷台が設けられたタイプのセミトレーラとがある。いずれのタイプのトレーラにおいてもトレーラに設けられた走行車輪を、トラクタの走行車輪を制動するためのブレーキ装置に連動して制動するためにブレーキ装置が設けられている。トレーラには左右に走行車輪が設けられた車軸が1本のタイプのみならず、複数本の車軸が設けられたタイプがあり、複数本の車軸を有するレーラにおいては、それぞれの車軸に設けられた走行車輪はブレーキ装置により制動されるようになっている。
トラクタ側とトレーラ側のそれぞれのブレーキ装置には、エンジンによりエアコンプレッサを駆動し、発生した圧縮空気をエアタンクに蓄えて、これを制動のエネルギー源とするエアブレーキがある。このタイプのブレーキ装置は、ブレーキシューを駆動するプッシュロッドが設けられブレーキチャンバーと言われるシリンダからなるブレーキ駆動部を有しており、シリンダ内にはプッシュロッドが取り付けられたダイヤフラムが組み込まれ、ブレーキペダルの操作によるブレーキバルブの作動によってエアタンク内の圧縮空気をブレーキ駆動部に供給することにより車輪がブレーキシューにより制動される。ブレーキ駆動部としてのブレーキチャンバーには、圧縮空気に加えてばね力を制動力に加えるためのスプリングを内蔵したスプリングブレーキチャンバーと言われるシリンダを有するタイプがある。さらに、ブレーキバルブから供給された圧縮空気をブースタにより制動用の液圧に変換してホイールシリンダに送るようにしたタイプのブレーキ駆動部があり、このタイプのブレーキ駆動部を有するブレーキ装置は、エアオーバハイドロリックブレーキと言われている。
いずれのタイプにおいても、トレーラにはリレーエマージェンシーバルブが装着されるようになっており、このリレーエマージェンシーバルブはトラクタ側からコントロールラインにより供給される圧縮空気により作動してトレーラの走行車輪に制動力を発生させるリレーバルブとしての機能と、トレーラがトラクタから分離された場合やトラクタとトレーラとの連結部における圧縮空気の供給ラインが損傷した場合のように、トラクタ側のエアタンクからの圧縮空気の供給が停止された場合には、トレーラの走行車輪にトレーラ側のエアタンクから自動的に制動力を加える機能とを有している。このようなリレーエマージェンシーバルブについては、例えば、非特許文献1に記載されている。
自動車工学全書第12巻(昭和55年1月15日、株式会社山海堂発行)「タイヤ、ブレーキ」第163頁〜第164頁
エアコンプレッサの駆動により発生した圧縮空気を制動のエネルギー源とするエアブレーキにおいては、エアコンプレッサは外気を取り込んでこれを圧縮するようにしているので、外気に含まれる水分がリレーエマージェンシーバルブ内に浸入することがある。リレーエマージェンシーバルブ内に水分が浸入して内部に滞留すると、冬季等の低温時には水分が凍結してブレーキが適正に作動しなくなる場合があるので、トレーラに設けられたこのリレーエマージェンシーバルブを定期的に点検する必要がある。この点検を行うには、従来では、バルブ本体に設けられた上部カバーを取り外す必要があり、その作業は容易でないという問題点がある。
本考案の目的は、トレーラのブレーキ装置におけるリレーエマージェンシーバルブの点検操作性を向上させるようにすることにある。
本考案のトレーラのブレーキ装置は、トラクタに牽引されて走行するトレーラの走行車輪に制動力を加えるトレーラのブレーキ装置であって、ブレーキペダルにより作動するブレーキバルブを介してトラクタタンクに連通したトラクタ側のコントロールラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のコントロールラインと、前記トラクタタンクに連通したトラクタ側のサプライラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のサプライラインと、前記トレーラ側のサプライラインが接続されるサプライポート、前記トレーラに設けられたトレーラタンクに接続されるタンク接続ポート、および前記走行車輪のブレーキ駆動部に圧縮空気を出力する出力ポートが設けられ、前記トレーラに装着されるバルブハウジング本体と、前記トレーラ側のコントロールラインが接続されるコントロールポートが設けられ、前記バルブハウジング本体の上部に取り付けられる上部カバーと、前記上部カバーの内側に組み込まれ、前記コントロールポートからの圧縮空気により作動して前記トレーラタンクの圧縮空気を前記出力ポートに出力するリレーピストンと、前記上部カバーと前記リレーピストンとの間の作動室に連通させて設けられ、前記作動室内の水分を外部に排水する排水手段とを有し、前記上部カバーを前記バルブハウジング本体から取り外すことなく前記作動室内の水分を排水することを特徴とする。
本考案のトレーラのブレーキ装置において、前記排水手段は前記トレーラ側のコントロールラインに接続され、前記トレーラ側のコントロールラインを前記作動室に連通させる連通位置と前記トレーラ側のコントロールラインを閉じて前記作動室を外部に連通させる排水位置とに作動するメンテナンスバルブであることを特徴とする。
本考案のトレーラのブレーキ装置において、前記メンテナンスバルブは電気信号により前記連通位置と前記排水位置とに作動する電磁弁であり、前記電磁弁を前記連通位置のもとで前記作動室内に圧縮空気を供給した後に前記メンテナンスバルブを前記排水位置に切り換えて自動的に前記作動室内の水分を外部に排水することを特徴とする。本考案のトレーラのブレーキ装置においては、前記電磁弁を前記連通位置のもとでの前記作動室内への圧縮空気の供給と、前記排水位置に切り換えて自動的に前記作動室内の水分の外部への排水とを複数回繰り返すことを特徴とする。
本考案のトレーラのブレーキ装置において、前記排水手段は前記上部カバーに前記作動室と外部とを連通させるメンテナンスポートと、当該メンテナンスポートに着脱自在に装着される封止栓とにより形成され、当該封止栓を取り外すことにより前記作動室内の水分を外部に排水することを特徴とする。
本考案によれば、リレーエマージェンシーバルブには排水手段が設けられているので、バルブハウジングを構成する上部カバーをバルブハウジング本体から取り外すことなくリレーエマージェンシーバルブ内に滞留した水分を外部に排出することができる。これにより、低温時におけるリレーエマージェンシーバルブの点検操作性が向上する。
排水手段をメンテナンスバルブにより形成すると、メンテナンスバルブを連通位置から排水位置に作動させることによってリレーエマージェンシーバルブ内部に滞留した水分を容易に外部に排出することができる。メンテナンスバルブは手動操作式または自動操作式のいずれも使用できる。メンテナンスバルブを電磁弁として自動操作式とすると、電気信号により連通位置から排水位置に切り換えることによって自動的に排水を行うことができる。電磁弁とした場合には、作動式内に圧縮空気を供給した状態のもとでメンテナンスバルブを連通位置から排水位置への切換を複数回行うことによってより確実に内部の水分を排出することができる。
排水手段をメンテナンスポートにより形成すると、封止栓を上部カバーから取り外すことによって容易にリレーエマージェンシーバルブ内部に滞留した水分を外部に排出することができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はトラクタとこれに牽引されて走行するトレーラの一例を示す正面図であり、図2はトラクタとトレーラにおけるブレーキ装置のエア配管の概略系統図である。図1に示すトラクタ1には連結部2が設けられており、前輪3と後輪4とを有し、これらの走行車輪のうち後輪4が駆動輪となっている。このトラクタ1にはセミトレーラタイプのトレーラ5が連結されており、このトレーラ5には走行車輪6,7が前後に設けられて2軸式のトレーラ5となっている。
トラクタ1には前輪3と後輪4のそれぞれを制動するためのエアブレーキ装置が組み込まれている。トラクタ1のエアブレーキ装置は、図2に示すように、エンジンにより駆動されるエアコンプレッサ11と、エアコンプレッサ11により発生した圧縮空気を蓄えるエアタンクつまりトラクタタンク12とを有している。ブレーキペダル13が運転者により操作されると、ブレーキペダル13によりブレーキバルブ14が作動してトラクタタンク12内の圧縮空気が左右の前輪用のブレーキチャンバー15a,15bと、後輪用のブレーキチャンバー16a,16bとに供給されて走行車輪に制動力が加えられるようになっており、それぞれのブレーキチャンバー15a〜16bはトラクタ側の走行車輪を制動するブレーキ駆動部となっている。
トラクタ1にはブレーキバルブ14を介してトラクタタンク12に連通する牽引側のコントロールライン17が設けられるとともに、トラクタタンク12に連通する牽引側のサプライライン18が設けられており、それぞれの端部にはカップリング17a,18aが設けられている。コントロールライン17はブレーキ駆動部の作動タイミングを制御するための圧縮空気を供給するためのホースないし配管であり、サービスラインとも言われる。サプライライン18はトラクタタンク12内の圧縮空気をトレーラ側のエアタンクに供給するためのホースないし配管であり、エマージェンシーラインとも言われる。
トレーラ5には、図2に示すように、牽引側のコントロールライン17のカップリング17aに着脱自在に接続されるカップリング21aが設けられたトレーラ側のコントロールライン21が設けられるとともに、牽引側のサプライライン18のカップリング18aに着脱自在に接続されるカップリング22aが設けられたトレーラ側のサプライライン22が設けられている。コントロールライン21はコントロールライン17と同様にサービスラインとも言われ、サプライライン22はサプライライン18と同様にエマージェンシーラインとも言われる。
これらのコントロールライン21とサプライライン22は、それぞれリレーエマージェンシーバルブ23に接続されるとともに、このリレーエマージェンシーバルブ23にはトレーラ5に設けられたエアタンクつまりトレーラタンク24がタンク接続ライン25により接続されるとともに、出力ライン26により前側軸の左右走行車輪用のブレーキチャンバー27a,27bと、後側軸の左右走行車輪用のブレーキチャンバー28a,28bとに接続されている。これらのライン21,22,25,26はホースないし配管により形成されている。それぞれのブレーキチャンバー27a〜28bは、トレーラ側の走行車輪6,7に対して制動力を加えるブレーキ駆動部を構成しており、シリンダケース内に設けられたダイヤフラムに取り付けられるプッシュロッド29を有し、プッシュロッド29に取り付けられた図示しないカムによりブレーキシューが駆動されて走行車輪が制動される。
図3はリレーエマージェンシーバルブ23を示す拡大断面図であり、このバルブ23のバルブハウジング31は、ハウジング本体31aとこれの下部にボルト32により固定される排気カバー31bと、ハウジング本体31aの上部に図示しないボルトにより固定される上部カバー31cとを有している。ハウジング本体31aにはサプライライン22が接続されるサプライポート33と、トレーラタンク24に接続されたタンク接続ライン25が接続されるタンク接続ポート34とが設けられており、サプライポート33とタンク接続ポート34とを貫通孔35を介して連通させる連通孔36がハウジング本体31aに形成されるとともに連通孔36を開閉するチェックバルブ37がハウジング本体31aに装着されている。これにより、サプライライン22を介してエアコンプレッサ11から供給される圧縮空気はフィルタ38を通過した後にチェックバルブ37をばね力に抗して開放し、貫通孔35およびタンク接続ライン25を介してトレーラタンク24に供給されることになる。
ハウジング本体31a内には円筒形状のエマージェンシーピストン39が組み込まれており、圧縮コイルばね40によりエマージェンシーピストン39には図3に示すエマージェンシー位置に向かう方向のばね力が加えられている。エマージェンシーピストン39の外側にはハウジング本体31aとによりエマージェンシー室41が形成されており、このエマージェンシー室41は連通孔42を介してサプライポート33に連通している。したがって、サプライポート33にトラクタ1のトラクタタンク12から圧縮空気が供給されると、エマージェンシー室41内に流入する圧縮空気によってエマージェンシーピストン39が圧縮コイルばね40のばね力に抗して図3に示すエマージェンシー位置よりも後退移動して作動位置となる。
エマージェンシーピストン39の内部には環状のリテーナ43が固定されており、このリテーナ43内には円筒形状の給排バルブ44が軸方向に移動自在に組み込まれている。給排バルブ44の上端に設けられた環状の開閉部45とリテーナ43との間には圧縮コイルばね46が装着されており、この圧縮コイルばね46により給排バルブ44には上方に向けてばね力が加えられている。
給排バルブ44に対向してバルブハウジング31内にはバルブシート47が組み込まれており、このバルブシート47は上部カバー31cの内部に軸方向に往復動自在に組み込まれたリレーピストン48に固定されている。リレーピストン48は上部カバー31cの円弧状部に対応した円弧状部48aと、上部カバー31cの円筒部に対応した円筒部48bとを有しており、円弧状部48aに一体となった軸部48cには、上部カバー31cに設けられたガイドロッド49に摺動自在に嵌合するガイド孔48dが形成されている。
上部カバー31cにはコントロールライン21が接続されるコントロールポート50が設けられており、コントロールポート50は上部カバー31cとリレーピストン48との間に形成される作動室51に連通している。リレーピストン48の内側には連通室52が設けられており、この連通室52にはハウジング本体31aに形成された出力ポート53が破線で示す連通流路54を介して連通している。出力ポート53には左右の走行車輪用のブレーキチャンバー27a〜28bに接続される出力ライン26が接続されるようになっている。
したがって、サプライポート33からエマージェンシー室41内に流入する圧縮空気によってエマージェンシーピストン39が作動位置となってこのピストン39の突き当て部39aが給排バルブ44の開閉部45に接触した状態のもとでコントロールポート50から圧縮空気が作動室51内に供給されると、リレーピストン48はガイドロッド49に案内されて戻しばね55のばね力に抗して下方に向けて後退移動し、バルブシート47が給排バルブ44をエマージェンシーピストン39から離すように押し下げる。これにより、突き当て部39aと開閉部45との間に隙間が形成され、連通室52を介してサプライポート33およびタンク接続ポート34は出力ポート53と連通状態となる。
コントロールポート50に対する圧縮空気の供給が停止されて作動室51内の圧力が低下すると、バルブシート47が給排バルブ44の開閉部45から離れて給排バルブ44の中空孔を介して連通室52は排気室56に連通状態となる。排気室56は排気カバー31bに設けられた排気ポート57から外部に排出されるようになっており、排気カバー31bには排気ポート57を覆うように弾性変形自在の排気ダイヤフラム58がねじ部材59により取り付けられている。
このような構造のリレーエマージェンシーバルブ23が図2に示すブレーキ配管に接続された状態のもとでは、トラクタ側のサプライライン18からトレーラ側のサプライライン22を介してサプライポート33に供給される圧縮空気によりチェックバルブ37が押し下げられ、連通孔36および貫通孔35を介してサプライライン22からの圧縮空気はタンク接続ライン25によりトレーラタンク24に供給され、この内部に蓄えられる。トレーラタンク24内の圧力がトラクタタンク12内の圧力にまで高められると、連通孔36はチェックバルブ37がばね力により連通孔36に接近してチェックバルブ37により閉じられることになる。サプライポート33に供給される圧縮空気は、連通孔42を介してエマージェンシー室41内に流入し、エマージェンシーピストン39を図3に示すエマージェンシー位置から後退移動させる。これにより、エマージェンシーピストン39の突き当て部39aが開閉部45に接触し、給排バルブ44はばね力に抗して押し下げられ給排バルブ44はその開閉部45がバルブシート47から離れる作動位置となる。
トラクタ1の運転者により車両を制動させるためにブレーキペダル13が踏み込まれると、ブレーキバルブ14が作動してトラクタ1のブレーキチャンバー15a〜16bに圧縮空気が供給されて前輪3と後輪4のブレーキが作動する。これと同時に、コントロールライン17からトレーラ5のコントロールライン21を介してコントロールポート50に圧縮空気が供給され、リレーピストン48が給排バルブ44を下方に向けて移動し、給排バルブ44の開閉部45はエマージェンシーピストン39の突き当て部39aから離れる。これにより、トレーラタンク24内の圧縮空気は突き当て部39aと開閉部45との間から連通室52に流入し、連通流路54を介して出力ポート53に流出する。出力ポート53に流出した圧縮空気はブレーキチャンバー27a〜28b内に供給されて走行車輪6,7には制動力が加えられる。作動室51内の圧力と連通室52の圧力が同じになると、リレーピストン48は圧縮コイルばね46のばね力により押し上げられて給排バルブ44の開閉部45はエマージェンシーピストン39の突き当て部39aに接触して給排バルブ44は閉じられることになる。
ブレーキペダル13の踏み込みが解除されると、作動室51内の圧力が低下してリレーピストン48は戻しばね55により押し上げられてバルブシート47は給排バルブ44の開閉部45から離れることになる。これにより、ブレーキチャンバー27a〜28b内の圧縮空気は給排バルブ44の中空孔から排気室56内に流入し、排気ダイヤフラム58を弾性変形させて排気ポート57から外部に排出され、ブレーキチャンバー27a〜28bは走行車輪6,7の制動を解除することになる。
トレーラ5がトラクタ1から分離されると、コントロールライン21だけでなく、サプライライン22が開放されるので、エマージェンシーピストン39は圧縮コイルばね40のばね力により図3に示すエマージェンシー位置に駆動され、エマージェンシーピストン39の突き当て部39aは給排バルブ44の開閉部45から離れる。これにより、トレーラタンク24内の圧縮空気が突き当て部39aと開閉部45との間から連通室52内に流入し、連通流路54を介して出力ポート53からブレーキチャンバー27a〜28bに供給されて走行車輪6,7が制動された状態、つまり非常ブレーキが作動した状態となる。この非常ブレーキは、トレーラタンク24のドレンコックを開いてトレーラタンク24内の圧縮空気を排出するか、又はサプライライン22にトラクタ1のサプライライン18を接続することにより解除される。
図3に示すように、上部カバー31cには作動室51と外部とを連通させるメンテナンスポート61が排水手段として形成され、このメンテナンスポート61にはねじ部材からなる封止栓62が着脱自在に取り付けられるようになっている。封止栓62にはシールワッシャ63が設けられており、封止栓62をメンテナンスポート61に取り付けると、作動室51は外部から遮断され、封止栓62を取り外すと作動室51は開放されることになる。コントロールライン21から作動室51内に供給される圧縮空気に水分が含まれていると、作動室51内にその水分が滞留することになり、低温時には水分が凍結してリレーピストン48が固定されて作動しなくなるおそれがあるが、封止栓62を取り外すことによって作動室51内に滞留した水分を、上部カバー31cを取り外すことなく、容易に外部に排水することができる。これにより、作動室51内の水分凍結によるリレーピストン48の不作動現象の発生を容易に防止することができる。
図4は排水手段の変形例を示す概略図であり、図4にはバルブハウジング31の上部カバー31cに設けられたコントロールポート50の部分が示されている。コントロールライン21にはメンテナンスバルブ65が排水手段として設けられている。このメンテナンスバルブ65は、3ポート2位置作動式であり、コントロールライン21を連通させる連通位置と、コントロールライン21を閉じて作動室51と排出ポート68とを連通させる排水位置とに作動する。したがって、このメンテナンスバルブ65を排水位置に作動させると、作動室51内に滞留した水分を、上部カバー31cを取り外すことなく、容易に外部に排水することができる。
メンテナンスバルブ65としては、手動操作により上記2位置に作動させるようにした手動操作弁としても良いが、図4に示す場合には、メンテナンスバルブ65は電磁コイル66を有する電磁弁となっており、電磁コイル66に信号線67を介して電気信号を印加すると、コントロールライン21を連通させる連通位置から、コントロールライン21を閉じて作動室51と排出ポート68とを連通させる排水位置に自動的に切り換えられる。このメンテナンスバルブ65は、非通電時にはコントロールライン21を連通させるノーマルオープンとなっており、電気信号を電磁コイル66に通電すると自動的に作動室51内の水分を外部に排水することができる。
メンテナンスバルブ65を電磁弁とすると、連通位置のもとで作動室51内に圧縮空気を供給した後に、メンテナンスバルブ65を排水位置に切り換えることができ、作動室51内の圧縮空気を外部に排出しながら作動室51内の水分を外部に排出することができ、効率的に作動室51内の水分を排水することができる。その場合には排出ポート68には消音用のマフラーを設けることが好ましく、ブレーキペダル13の操作とは無関係にメンテナンス時にコントロールライン21に圧縮空気を供給するためのバルブを設けることになる。
このように、作動室51内への圧縮空気の供給と作動室51の開放とを電磁弁により行う場合には、メンテナンスバルブ65を連通位置のもとで作動室内に圧縮空気を供給する動作と、メンテナンスバルブ65を排水位置に切り換える動作とを複数回繰り返すようにすると、より確実に作動室51内の水分を外部に排水することができる。
本考案は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、走行車輪のブレーキ駆動部としてはブレーキチャンバー27a〜28bが使用されているが、ブレーキ駆動部としては、スプリングブレーキチャンバーを使用するようにしても良く、ブレーキバルブから供給された圧縮空気をブースタにより制動用の液圧に変換してホイールシリンダに送るようにしたタイプのエアオーバハイドロリックブレーキを使用するようにしても良い。また、トレーラ5はセミトレーラに限られることなく、荷台が設けられた牽引車に連結されるフルトレーラにも適用することができる。
トラクタとこれに牽引されて走行するトレーラの一例を示す正面図である。 トラクタとトレーラにおけるブレーキ装置のエア配管の概略系統図である。 リレーエマージェンシーバルブを示す拡大断面図である。 排水手段の変形例を示す概略図である。
符号の説明
1 トラクタ
5 トレーラ
6,7 走行車輪
11 エアコンプレッサ
12 トラクタタンク
13 ブレーキペダル
14 ブレーキバルブ
17 コントロールライン
18 サプライライン
21 コントロールライン
22 サプライライン
23 リレーエマージェンシーバルブ
24 トレーラタンク
25 タンク接続ライン
26 出力ライン
27a〜28b ブレーキチャンバー(ブレーキ駆動部)
31 バルブハウジング
31a ハウジング本体
31c 上部カバー
33 サプライポート
34 タンク接続ポート
37 チェックバルブ
39 エマージェンシーピストン
41 エマージェンシー室
44 給排バルブ
45 開閉部
48 リレーピストン
50 コントロールポート
51 作動室
52 連通室
53 出力ポート
54 連通流路
57 排気ポート
58 排気ダイヤフラム
61 メンテナンスポート
62 封止栓
65 メンテナンスバルブ
68 排出ポート

Claims (5)

  1. トラクタに牽引されて走行するトレーラの走行車輪に制動力を加えるトレーラのブレーキ装置であって、
    ブレーキペダルにより作動するブレーキバルブを介してトラクタタンクに連通したトラクタ側のコントロールラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のコントロールラインと、
    前記トラクタタンクに連通したトラクタ側のサプライラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のサプライラインと、
    前記トレーラ側のサプライラインが接続されるサプライポート、前記トレーラに設けられたトレーラタンクに接続されるタンク接続ポート、および前記走行車輪のブレーキ駆動部に圧縮空気を出力する出力ポートが設けられ、前記トレーラに装着されるバルブハウジング本体と、
    前記トレーラ側のコントロールラインが接続されるコントロールポートが設けられ、前記バルブハウジング本体の上部に取り付けられる上部カバーと、
    前記上部カバーの内側に組み込まれ、前記コントロールポートからの圧縮空気により作動して前記トレーラタンクの圧縮空気を前記出力ポートに出力するリレーピストンと、
    前記上部カバーと前記リレーピストンとの間の作動室に連通させて設けられ、前記作動室内の水分を外部に排水する排水手段とを有し、
    前記上部カバーを前記バルブハウジング本体から取り外すことなく前記作動室内の水分を排水することを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
  2. 請求項1記載のトレーラのブレーキ装置において、前記排水手段は前記トレーラ側のコントロールラインに接続され、前記トレーラ側のコントロールラインを前記作動室に連通させる連通位置と前記トレーラ側のコントロールラインを閉じて前記作動室を外部に連通させる排水位置とに作動するメンテナンスバルブであることを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
  3. 請求項2記載のトレーラのブレーキ装置において、前記メンテナンスバルブは電気信号により前記連通位置と前記排水位置とに作動する電磁弁であり、前記電磁弁を前記連通位置のもとで前記作動室内に圧縮空気を供給した後に前記メンテナンスバルブを前記排水位置に切り換えて自動的に前記作動室内の水分を外部に排水することを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
  4. 請求項3記載のトレーラのブレーキ装置において、前記電磁弁を前記連通位置のもとでの前記作動室内への圧縮空気の供給と、前記排水位置に切り換えて自動的に前記作動室内の水分の外部への排水とを複数回繰り返すことを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
  5. 請求項1記載のトレーラのブレーキ装置において、前記排水手段は前記上部カバーに前記作動室と外部とを連通させるメンテナンスポートと、当該メンテナンスポートに着脱自在に装着される封止栓とにより形成され、当該封止栓を取り外すことにより前記作動室内の水分を外部に排水することを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
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