JP3135982U - トレーラのブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々のトラクタに対応可能なトレーラのブレーキ装置を提供する。
【解決手段】コントロールライン21からリレーエマージェンシーバルブ23に供給された制御圧に応じてトレーラタンク24から供給されたエアー圧は、リレーエマージェンシーバルブ23から出力ライン26に供給される。出力ライン26ではエアー圧が規定値以上である場合に、プレッシャーリミッティングバルブ31によりその過剰圧が排出され、出力ライン26内のエアー圧は規定値に設定されてブースタ27に供給される。ブースタ27はエアー圧を油圧に変換するとともに増圧してホイールシリンダ28a、28bに油圧が供給され、ブレーキシュー30a、30bにより走行車輪が制動される。このとき、出力ライン26に設けられたアダプターバルブ33により、ブレーキシュー30a、30bを押す力の立ち上がりがなだらかとなる。
【選択図】図3

Description

本考案は、トラクタ等の牽引車両に牽引されて走行するトレーラのブレーキ装置に関する。
トラクタ等の牽引車両に牽引されて走行するトレーラには、荷台が設けられた牽引車両に連結されるタイプのフルトレーラと、牽引車両には荷台が設けられておらずトレーラ側にのみ荷台が設けられたタイプのセミトレーラとがある。いずれのタイプのトレーラにおいてもトレーラに設けられた走行車輪を、牽引車両の走行車輪を制動するためのブレーキ装置に連動して制動するためにブレーキ装置が設けられている。トレーラには左右に走行車輪が設けられた車軸が1本のタイプのみならず、複数本の車軸が設けられたタイプがあり、複数本の車軸を有するトレーラにおいては、それぞれの車軸に設けられた走行車輪はブレーキ装置により制動されるようになっている。
トラクタ側とトレーラ側のそれぞれのブレーキ装置には、エンジンによりエアコンプレッサを駆動し、発生した圧縮空気をエアタンクに蓄えて、これを制動のエネルギー源とするエアブレーキがある。このタイプのブレーキ装置は、ブレーキシューを駆動するプッシュロッドが設けられブレーキチャンバーと言われるシリンダからなるブレーキ駆動部を有しており、シリンダ内にはプッシュロッドが取り付けられたダイヤフラムが組み込まれ、ブレーキペダルの操作によるブレーキバルブの作動によってエアタンク内の圧縮空気をブレーキ駆動部に供給することにより車輪がブレーキシューにより制動される。ブレーキ駆動部としてのブレーキチャンバーには、圧縮空気に加えてばね力を制動力に加えるためのスプリングを内蔵したスプリングブレーキチャンバーと言われるシリンダを有するタイプがある。さらに、ブレーキバルブから供給された圧縮空気をブースタにより制動用の液圧に変換してホイールシリンダに送るようにしたタイプのブレーキ駆動部があり、このタイプのブレーキ駆動部を有するブレーキ装置は、エアオーバハイドロリックブレーキと言われている。
いずれのタイプにおいても、トレーラにはリレーエマージェンシーバルブが装着されるようになっており、このリレーエマージェンシーバルブはトラクタ側からコントロールラインにより供給される圧縮空気により作動してトレーラの走行車輪に制動力を発生させるリレーバルブとしての機能と、トレーラがトラクタから分離された場合やトラクタとトレーラとの連結部における圧縮空気の出力ラインが損傷した場合のように、トラクタ側のエアタンクからの圧縮空気の供給が停止された場合には、トレーラの走行車輪にトレーラ側のエアタンクから自動的に制動力を加える機能とを有している。このようなリレーエマージェンシーバルブについては、例えば、非特許文献1に記載されている。
自動車工学全書第12巻(昭和55年1月15日、株式会社山海堂発行)「タイヤ、ブレーキ」第163項〜第164項
牽引車両とこれにより牽引される側のトレーラとに搭載されるブレーキ駆動部は、ブレーキチャンバー、スプリングブレーキチャンバー、またはブースタ等からなり、トレーラのブレーキ駆動部の出力はトレーラの重量等に応じて設定されている。一方、牽引する側のトラクタとしては種々の大きさのトラクタがあり、それぞれのトラクタにおいてはその重量等によってトラクタのブレーキ駆動部への出力は異なっている。例えば、トレーラを牽引するためのトラックは、3.5tトラックと1.5tトラックとでは、それぞれのトラックのブレーキ駆動部に供給される圧縮空気の圧力は相違しており、重量が大きいトラックのブレーキ駆動部には重量が小さいトラックよりも高い圧力の圧縮空気が使用されている。このため、従来では、3.5tトラックに牽引されるトレーラはトラックのブレーキ駆動部に供給される圧縮空気の圧力と同一圧で作動するブレーキ駆動部が搭載されたものに限られ、1.5tトラックに牽引されるトレーラはトラックのブレーキ駆動部に供給される圧縮空気の圧力と同一圧で作動するブレーキ駆動部が搭載されたものに限られている。
したがって、トラクタのブレーキ装置に供給される圧縮空気と同一圧で作動するブレーキ駆動部を有するトレーラしかトラクタに牽引させることができず、トレーラはそれを牽引するための牽引車両が限定され、トレーラの連結作業が繁雑になるという問題点がある。
本考案の目的は、種々のトラクタに対応可能なトレーラのブレーキ装置を提供することにある。
本考案のトレーラのブレーキ装置は、トラクタに牽引されて走行するトレーラの走行車輪に制動力を加えるトレーラのブレーキ装置であって、ブレーキペダルにより作動するブレーキバルブを介してトラクタタンクに連通したトラクタ側のコントロールラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のコントロールラインと、前記トラクタタンクに連通したトラクタ側のサプライラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のサプライラインと、前記トレーラに設けられたトレーラタンクから供給される圧縮空気により前記走行車輪に制動力を加えるブレーキ駆動部と、前記トラクタ側のサプライラインと前記トレーラ側のサプライラインとが連通されているときには前記トラクタタンクと前記トレーラタンクとを連通させ、前記コントロールラインからの制御圧に応じて前記トレーラタンクから前記ブレーキ駆動部に向けてトレーラタンク内の圧縮空気を増圧して出力し、前記トラクタ側のサプライラインと前記トレーラ側のサプライラインとの連通が遮断したときに前記トレーラタンクから前記ブレーキ駆動部に圧縮空気を供給するリレーエマージェンシーバルブと、前記リレーエマージェンシーバルブと前記ブレーキ駆動部とを接続する出力ラインに取り付けられ、前記リレーエマージェンシーバルブにより増圧された圧縮空気の圧力を規定値に調圧して前記ブレーキ駆動部に供給するプレッシャーリミッティングバルブとを有することを特徴とする。
本考案のトレーラのブレーキ装置は、前記リレーエマージェンシーバルブと前記プレッシャーリミッティングバルブとの間に取り付けられ、前記リレーエマージェンシーバルブから前記ブレーキ駆動部に供給される圧縮空気の急激な圧力上昇をなだらかに変化させるアダプターバルブを有することを特徴とする。
本考案のトレーラのブレーキ装置は、前記ブレーキ駆動部は前記リレーエマージェンシーバルブから吐出する圧縮空気の圧力をホイールシリンダに供給するブースタであることを特徴とする。
本考案によれば、リレーエマージェンシーバルブはトラクタタンクに連通されるトレーラタンクから圧縮空気を増圧させて出力するので、増圧させない場合に比してブレーキ駆動部に対して迅速に圧縮空気を供給することができ、制動特性を向上させることができる。リレーエマージェンシーバルブとブレーキ駆動部とを接続する出力ラインに、前記トレーラタンクの圧力を規定値に調圧してブレーキ駆動部に供給するプレッシャーリミッティングバルブを設けたので、小さい制動力に対応したブレーキ装置を有するトレーラにおいて、大きい制動力のブレーキ装置を有するトラクタにも対応できる。また、上述のプレッシャーリミッティングバルブを設けるとともに、ブレーキ駆動部をリレーエマージェンシーバルブから吐出する圧縮空気の圧力をホイールシリンダに供給するブースタとしたので、大きい制動力に対応したブレーキ装置を有するトレーラにおいて、小さい制動力のブレーキ装置を有するトラクタにも対応できる。
リレーエマージェンシーバルブとプレッシャーリミッティングバルブとの間に、リレーエマージェンシーバルブからブレーキ駆動部に供給される圧縮空気の急激な圧力上昇をなだらかに変化させるアダプターバルブを設けたので、ブレーキシューを押す力の立ち上がりをなだらかにし、トレーラの制動を滑らかに行うことができる。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はトラクタとこれに牽引されて走行するトレーラの一例を示す正面図であり、図2はトラクタとトレーラとにおけるブレーキ装置の概略系統図であり、図3は本考案の一実施の形態であるトレーラのブレーキ装置の概略系統図である。
図1に示すトラクタ1には連結部2が設けられており、前輪3と後輪4とを有し、これらの走行車輪のうち後輪4が駆動輪となっている。このトラクタ1の連結部2にはトレーラ5が連結されており、このトレーラ5には走行車輪6が設けられている。
トラクタ1には前輪3と後輪4とのそれぞれを制動するためのエアブレーキ装置が組み込まれている。トラクタ1のエアブレーキ装置は、図2に示すように、エンジンにより駆動されるエアコンプレッサ11と、このエアコンプレッサ11により発生した圧縮空気を蓄えるエアタンクつまりトラクタタンク12とを有している。ブレーキペダル13が運転者により操作されると、ブレーキペダル13によりブレーキバルブ14が作動してトラクタタンク12内の圧縮空気が左右の前輪用のブレーキチャンバー15a、15bと後輪用のブレーキチャンバー16a、16bとに供給されて走行車輪に制動力が加えられるようになっており、それぞれのブレーキチャンバー15a〜16bはトラクタ側の走行車輪に制動力を加えるブレーキ駆動部となっている。
トラクタ1にはブレーキバルブ14を介してトラクタタンク12に連通する牽引側のコントロールライン17が設けられるとともに、トラクタタンク12に連通する牽引側のサプライライン18が設けられており、それぞれの端部にはカップリング17a、18aが設けられている。コントロールライン17はブレーキ駆動部の作動タイミングを制御するための圧縮空気を供給するためのホースないし配管であり、サービスラインとも言われており、コントロールライン17にはトラクタタンク12内の圧縮空気が供給される。サプライライン18はトラクタタンク12内の圧縮空気をトレーラ側のエアタンクに供給するためのホースないし配管であり、エマージェンシーラインとも言われている。
トレーラ5には、図2に示すように、牽引側のコントロールライン17のカップリング17aに着脱自在に接続されるカップリング21aが設けられたトレーラ側のコントロールライン21が設けられるとともに、牽引側のサプライライン18のカップリング18aに着脱自在に接続されるカップリング22aが設けられたトレーラ側のサプライライン22が設けられている。コントロールライン21はコントロールライン17と同様にサービスラインとも言われ、サプライライン22はサプライライン18と同様にエマージェンシーラインとも言われる。
図3に示すように、これらのコントロールライン21とサプライライン22はそれぞれリレーエマージェンシーバルブ23に接続されている。このリレーエマージェンシーバルブ23には、トレーラ5に設けられたエアタンクつまりトレーラタンク24がタンク接続ライン25により接続されており、トラクタ側のサプライライン18とトレーラ側のサプライライン22とがそれぞれのカップリング18a、22aにより接続された状態のもとでは、トレーラタンク24とトラクタタンク12とが連通状態になり、トレーラタンク24内にはトラクタタンク12内の圧縮空気が供給されるようになっている。
リレーエマージェンシーバルブ23には、ブレーキペダル13が操作されるとコントロールライン17、21を介して制御圧の圧縮空気が供給されるようになっており、制御圧の圧縮空気が供給されると、リレーエマージェンシーバルブ23はトレーラタンク24内の圧縮空気を増圧して出力ライン26に圧縮空気を出力する。出力ライン26はブレーキ駆動部としてのブースタ27に接続されており、出力ライン26の圧縮空気はブースタ27に供給される。
ブースタ27は走行車輪6内に組み込まれたホイールシリンダ28a、28bに接続され、それぞれのホイールシリンダ28a、28bはトレーラ側の走行車輪6を制動する制動部の一部を構成しており、図3に示すように走行車輪6のブレーキドラム29a、29bの内側に組み込まれたブレーキシュー30a、30bをホイールシリンダ28a、28bにより駆動することで走行車輪6が制動される。これらホイールシリンダ28a、28bとブレーキシュー30a、30bとによりトレーラ5の制動部は構成されている。
ブースタ27としては、例えば、出力ライン26により供給されたエアー圧を油圧に変換するとともに圧力を増大させるエアオーバハイドロリックブースタが用いられている。このエアオーバハイドロリックブースタでは、エアー圧によりエアオーバハイドロリックブースタ内に組み込まれたピストンの一端に力が加えられてピストンが駆動され、ピストンの他端がハイドロリックシリンダ内で駆動されて油圧がホイールシリンダ28a、28bに供給される。さらに、エアオーバハイドロリックブースタ内では、エアー圧により力が加えられるピストン一端よりも油圧により力が加えられるピストン他端の面積を小さくすることで増圧を行っている。
図示するトレーラ5にはブレーキ駆動部としてブースタ27が使用されているが、ブレーキ駆動部としては、例えば、ブレーキチャンバーやスプリングブレーキチャンバーを用い、圧縮空気やこれに加えてばね力によりブレーキシューに対して制動力を加えるようにしても良い。
リレーエマージェンシーバルブ23は、上述のように増圧機能を有しているので、トレーラタンク24内の圧縮空気を増圧させることなくそのままブースタ27に供給する場合に比してブースタ27に対して迅速に圧縮空気を供給することができ、ブレーキの応答性つまり制動特性を向上させることができる。このように、ブレーキペダル13の操作によりリレーエマージェンシーバルブ23にコントロールライン21から制御圧が加えられると、トレーラタンク24内の圧縮空気がブースタ27に増圧して供給されてブレーキが作動するようになっている。
もしも、トレーラ5がトラクタ1から切り離されて、トラクタ側のエアコンプレッサ11やトラクタタンク12からの圧縮空気の供給が停止されることになると、トレーラタンク24内の圧縮空気が自動的にブースタ27に供給されるようになっており、万一、サプライライン18、22が破損してもトレーラ側の走行車輪に対して確実に制動力を加えることができる。
図3に示すように、出力ライン26にはプレッシャーリミッティングバルブ31が設けられており、トレーラ5が連結されるトラクタ1が変化してリレーエマージェンシーバルブ23から出力ライン26に流出する圧縮空気の圧力が変化しても、ブースタ27には常に一定の圧力の圧縮空気が供給されるようになっている。したがって、トレーラ5が3.5tのトラックに牽引される場合と、1.5tのトラックに牽引される場合とでは、それぞれのトラックに搭載されているトラクタタンク12内の圧縮空気の圧力が相違するので、トラクタタンク12からトレーラタンク24に供給される圧縮空気の圧力はトラックによって相違することになり、ブレーキペダル13の操作によりトレーラタンク24からリレーエマージェンシーバルブ23に供給される圧縮空気の圧力も相違することになるが、プレッシャーリミッティングバルブ31により常に一定の圧力がブースタ27に供給されることになる。
図4はトレーラタンク24から出力ライン26を介してブレーキ駆動部としてのブースタ27に供給される圧縮空気の出力圧力の変化特性を示す特性線図である。図4においては、符号Paは増圧機能を有していないリレーエマージェンシーバルブを用いた場合のブースタ27に供給される圧縮空気の圧力変化を示し、符号Pbは増圧機能を有しているリレーエマージェンシーバルブ23からブースタ27に供給される圧縮空気の圧力変化を示す。図4に示すように、増圧機能を有するリレーエマージェンシーバルブ23から増圧された高い圧力Pbが出力されると、増圧しない低い圧力Paよりも早く設定値B0に到達することになる。これにより、ブレーキペダル13が操作されると、ブースタ27に迅速に圧縮空気を供給することができ、ブレーキの応答性つまり制動特性を向上させることができる。
図3に示すように、ブレーキ装置はプレッシャーリミッティングバルブ31を有しており、リレーエマージェンシーバルブ23から増圧されて吐出される圧縮空気の圧力をプレッシャーリミッティングバルブ31により設定値B0に調圧するようにしたので、トレーラ5が制動力の小さい小型のトラックに牽引される場合であっても、制動力が大きい大型のトラックにトレーラ5が牽引される場合であっても、ブースタ27には設定値B0に調圧された圧縮空気が供給されることになる。つまり、制動力が大きい大型のトラックにトレーラ5が牽引される場合には、トレーラタンク24内の最大圧力は小型のトラックに牽引される場合よりも高くなるが、出力ライン26にはプレッシャーリミッティングバルブ31が設けられているので、出力ライン26の圧力は規定値を超えないように保持されてブースタ27による制動力は設定値B0に維持されることになる。
このように、出力ライン26のエアー圧は規定値以下に抑えられるので、ブースタ27を介してホイールシリンダ28a、28bに供給される油圧は一定値に保持され、ブレーキシュー30a、30bを押す力はトレーラタンク24の圧力が相違しても規定値32に設定することができる。このプレッシャーリミッティングバルブ31として、例えば、流路の圧力が規定値以上となった場合に流体の一部または全部を排気して流路内の圧力を規定値に保持するリリーフ弁を用いることができる。このプレッシャーリミッティングバルブ31により、トレーラ5に連結されるトラクタ1のからリレーエマージェンシーバルブ23を介してトレーラタンク24に供給される圧縮空気の圧力が相違しても、トレーラ5のブースタ27に供給されるエアー圧を規定値に設定することができる。これにより、トレーラ5を制動力の異なる種々のトラクタ1に連結させて走行させることができる。
リレーエマージェンシーバルブ23とプレッシャーリミッティングバルブ31との間にはアダプターバルブ33が取り付けられており、リレーエマージェンシーバルブ23からブースタ27に供給される圧縮空気の急激な圧力上昇をなだらかに変化させる。つまり、図4に示すように、ブレーキシュー30a、30bを押す力の立ち上がり34をなだらかにする。このアダプターバルブ33には、例えば、リレーエマージェンシーバルブ23から供給されるエアー圧の伝達を遅らせる絞り弁が用いられる。このアダプターバルブ33により、ブレーキシュー30a、30bを押す力の立ち上がりをなだらかになるので、トレーラ5の制動を滑らかに行うことができる。
図5はトレーラのブレーキ装置の各部位における圧力変化を示すグラフである。図5においては、トレーラ5が制動力の大きいトラクタ1に連結された場合における圧力変化が実線で示され、トレーラ5が制動力の小さいトラクタ1に連結された場合における圧力変化が点線で示されている。ブレーキペダル13が操作されると、それぞれのトラクタ1からコントロールライン21に供給される制御圧35、36はリレーエマージェンシーバルブ23に供給され、制御圧35、36によりリレーエマージェンシーバルブ23が作動してトレーラタンク24内に貯留された圧縮空気がリレーエマージェンシーバルブ23により増圧されてエアー圧37、38がリレーエマージェンシーバルブ23から出力される。リレーエマージェンシーバルブ23から出力ライン26に供給されたエアー圧37、38は、プレッシャーリミッティングバルブ31により規定値B0に調圧されて同じエアー圧39、40となる。その後、ブースタ27により油圧に変換されるとともに増圧された油圧41、42がホイールシリンダ28a、28bに伝達される。このように、トラクタ1のブレーキチャンバー15a〜16bにトラクタタンク12から供給される圧縮空気の圧力がどのような圧力であっても、トレーラ5の走行車輪6を制動するためのブースタ27には一定の圧力が供給されることになる。
本考案は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、大きい制動力のトラクタ1とそれよりも小さい制動力のトラクタとの2種類に適応するようにしたトレーラ5のブレーキ装置を示すが、2種類以上の制動力を有するトラクタに対しても適用することができる。また、プレッシャーリミッティングバルブ31およびアダプターバルブ33の設置位置は上述した位置に限定されず、その機能を果たす位置であれば種々変更可能である。
トラクタとこれに牽引されて走行するトレーラの一例を示す正面図である。 トラクタとトレーラとにおけるブレーキ装置の概略系統図である。 本考案の一実施の形態であるトレーラのブレーキ装置の概略系統図である。 トレーラタンクから出力ラインを介してブレーキ駆動部としてのブースタに供給される圧縮空気の出力圧力の変化特性を示す特性線図である。 トレーラのブレーキ装置の各部位における圧力変化を示すグラフである。
符号の説明
1 トラクタ
2 連結部
3 前輪
4 後輪
5 トレーラ
6 走行車輪
11 エアコンプレッサ
12 トラクタタンク
13 ブレーキペダル
14 ブレーキバルブ
15a、15b ブレーキチャンバー
16a、16b ブレーキチャンバー
17 コントロールライン
17a カップリング
18 サプライライン
18a カップリング
21 コントロールライン
21a カップリング
22 サプライライン
22a カップリング
23 リレーエマージェンシーバルブ
24 トレーラタンク
25 タンク接続ライン
26 出力ライン
27 ブースタ
28a、28b ホイールシリンダ
29a、29b ブレーキドラム
30a、30b ブレーキシュー
31 プレッシャーリミッティングバルブ
33 アダプターバルブ

Claims (3)

  1. トラクタに牽引されて走行するトレーラの走行車輪に制動力を加えるトレーラのブレーキ装置であって、
    ブレーキペダルにより作動するブレーキバルブを介してトラクタタンクに連通したトラクタ側のコントロールラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のコントロールラインと、
    前記トラクタタンクに連通したトラクタ側のサプライラインに着脱自在に連結されるトレーラ側のサプライラインと、
    前記トレーラに設けられたトレーラタンクから供給される圧縮空気により前記走行車輪に制動力を加えるブレーキ駆動部と、
    前記トラクタ側のサプライラインと前記トレーラ側のサプライラインとが連通されているときには前記トラクタタンクと前記トレーラタンクとを連通させ、前記コントロールラインからの制御圧に応じて前記トレーラタンクから前記ブレーキ駆動部に向けてトレーラタンク内の圧縮空気を増圧して出力し、前記トラクタ側のサプライラインと前記トレーラ側のサプライラインとの連通が遮断したときに前記トレーラタンクから前記ブレーキ駆動部に圧縮空気を供給するリレーエマージェンシーバルブと、
    前記リレーエマージェンシーバルブと前記ブレーキ駆動部とを接続する出力ラインに取り付けられ、前記リレーエマージェンシーバルブにより増圧された圧縮空気の圧力を規定値に調圧して前記ブレーキ駆動部に供給するプレッシャーリミッティングバルブとを有することを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
  2. 請求項1記載のトレーラのブレーキ装置において、前記リレーエマージェンシーバルブと前記プレッシャーリミッティングバルブとの間に取り付けられ、前記リレーエマージェンシーバルブから前記ブレーキ駆動部に供給される圧縮空気の急激な圧力上昇をなだらかに変化させるアダプターバルブを有することを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
  3. 請求項1または2記載のトレーラのブレーキ装置において、前記ブレーキ駆動部は前記リレーエマージェンシーバルブから吐出する圧縮空気の圧力をホイールシリンダに供給するブースタであることを特徴とするトレーラのブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011032722A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Shinmaywa Industries Ltd 高圧洗浄車

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