JP4803335B2 - モータの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの制御装置に関し、特に、医療用ポンプに使用されるモータを超低速から高速回転までの広範囲で制御するモータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療用ポンプには、薬液を押し出すための駆動源としてステッピングモータが使われ、薬液の吐出量の複雑な制御が行なわれているものが多い。このステッピングモータの制御方式には、回転精度を確保するために閉ループ制御方式が採用されている。このように、医療用ポンプの駆動には、確実な回転精度が求められているが、その一方で駆動電源電流の低減やモータの騒音の低減も要請されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のステッピング制御では、確実な回転精度を維持しながら駆動電源電流を低減させたり騒音の低減をはかることは難しく、騒音を低減させるために駆動電源電流を低減させると、回転精度を維持できないという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、回転精度を維持しながら低消費電流で低騒音のステッピングモータの制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の態様のひとつは、モータをステッピング制御するモータの制御装置において、ロータの位置を検出するホール素子による位置検出手段と、ドライブパルスの制御手段とを有し、前記制御手段は、前記ロータが1ステップ角進むまで、前記ロータの回転数に応じて設定された所定の第1ドライブパルスを所定パルス数入力する。
【0006】
そして、前記位置検出手段により前記ロータが1ステップ角進んだことを検出すると、所定時間経過するまで前記第1ドライブパルスの入力を停止する。
【0007】
そして、前記ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定の第2ドライブパルスを所定パルス数入力し、前記位置検出手段により前記ロータの位置が前記目標ロータパターンに追いついたことを検出すると、前記所定時間経過するまで前記第2ドライブパルスの入力を停止することを特徴とするモータ制御装置である。
【0008】
このように、ロータが1ステップ角進むまで所定の第1ドライブパルスを所定パルス数入力することにより、確実に回転精度を維持できる。低電圧で短時間の第1ドライブパルスを入力することにより、駆動電源電流の低減及び騒音の低減を図ることができる。さらに、ロータが1ステップ角進んだことを検出すると、所定時間経過するまで第1ドライブパルスの入力を停止するため、駆動電源電流の低減及び騒音の低減を一層図ることができる。
【0009】
所定時間は、設定されたモータの回転数に応じて定まる時間であり、ステップ角あたりのロータ移動時間である。また、ステップ角は、ステッピングモータのコイル数によって異なり、2相全波4コイルのステッピングモータの場合には、14回転角(90度)を意味する。さらに、第1ドライブパルスは、所定パルス数入力されるため、ステッピングモータの回転に最低限必要な低電圧かつ短時間のパルスに設定するのが好ましい。
【0010】
目標ロータパターンは、2相全波4コイルのステッピングモータの場合、ロータは4つのロータ位置があり、そのうちの一つの位置である。第2ドライブパルスは、第1ドライブパルスに比べてより確実にロータを回転させるために、第1ドライブパルスの高い印加電圧以上の印加電圧のパルスに設定するのが好ましい。
【0011】
このように、ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定の第2ドライブパルスを所定パルス数入力することによって、ロータを目標位置に追いつかせることができる。
【0012】
このように、ロータの回転数に応じて入力する第1ドライブパルスを切り替えることによって、より一層回転制度の維持と駆動電源電流の低減と騒音の低減を図ることができる。
【0013】
また、本発明の他の態様では、前記制御手段が、パルス幅の異なる前記第1ドライブパルス及び/又は波高の異なる前記第1ドライブパルスを入力することを特徴とする。
【0014】
第1ドライブパルスのパルス幅は、電圧を印加する時間を表わし、波高は、印加電圧を表わす。このように、電圧を印加する時間の異なる第1ドライブパルスや印加電圧の異なる第1ドライブパルスを所定パルス数入力することにより、回転精度の維持と駆動電源電流の低減と騒音の低減を一層図ることができる。
【0015】
また、本発明の他の態様では、前記制御手段が、高い電圧をかける部分と低い電圧をかける部分とで構成されている前記第1ドライブパルスを入力するものであることを特徴とする。
【0016】
1個の第1ドライブパルスが、高い電圧をかける部分と低い電圧をかける部分とで構成されているため、高い電圧部分で回転精度の維持を図り、低い電圧部分で駆動電源電流の低減と騒音の低減を図ることができる。
【0017】
また、本発明の他の態様では、モータをステッピング制御するモータの制御装置において、ロータの位置を検出するホール素子による位置検出手段と、ドライブパルスの制御手段とを有し、前記制御手段は、前記ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定のドライブパルスを所定パルス数入力し、前記位置検出手段により前記ロータの位置が前記目標ロータパターンに追いついたことを検出すると、所定時間経過するまで前記ドライブパルスの入力を停止することを特徴とするモータ制御装置。
【0018】
このように、ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定のドライブパルスを所定パルス数入力することによって、ロータを目標ロータパターンに追いつかせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係るモータの制御装置1は、図1に示すように、位置検出手段を構成するホール素子2a・2bと、制御手段を構成する制御部3・4とを有しており、低電流制御により2相全波4コイルの円筒ブラシレスモータ5を90度毎にステッピング駆動させるようになっている。
【0020】
ブラシレスモータ5は、図2に示すように、モータ外装ケースとなるハウジング6と、筒状の駆動用の巻線コイル7と、径方向N-S2極で円柱状に形成されたロータ8と、回転出力軸となるシャフト9とを備え、ステップ角90度づつ回転するようなコイル配置になっている。
【0021】
ホール素子2a・2bは、ブラシレスモータ5のハウジング6の内周面に2個それぞれ90度ずらして設けられており、ロータ8の位置を検知できるようになっている。具体的には、図2(a)に示すN-Sパターン、(b)に示すN-Nパターン、(c)に示すS-Nパターン、(d)に示すS-Sパターンの4つの位置を検出するようになっている。このホール素子2a・2bは、アンプ10a・10b、A/D変換器11a・11bを介して制御部3・4に接続されている。アンプ10a・10bは、ホール素子2a・2bから出力された磁極検知信号を一定レベルに増幅、又は、コンパレートするようになっている。
【0022】
制御部3・4は、図1に示すように、制御回路3と駆動回路4とを有しており、制御回路3から出力される制御信号に基づいてモータ5をステッピング制御するようになっている。
【0023】
制御回路3は、CPU12と、ROM13と、RAM14と、A/D変換器11a・11bとを有しており、CPU12が出力する制御信号を駆動回路4に出力するようになっている。CPU12は、モータ5の各部の動作を制御する信号を生成するために種々の演算を実行し、演算結果に応じたステッピング動作指令を出力する。CPU12で生成された信号は、駆動回路4に供給される。CPU12は目標ロータパターンを設定し、モータ5の制御を実行する。RAM14は、ホール素子2a・2bから検出した現状のロータ位置や目標ロータパターンやエラーカウンタのカウント数やドライブパルスの入力数やCPU12での演算結果などを記憶する。ROM13は、CPU12で行なわれる演算のプログラムやそれに必要なデータを記憶している。A/D変換器11a・11bは、アンプ10a・10bで増幅されたロータ位置検知信号(アナログ信号)をデジタルの信号に変換するようになっている。
【0024】
駆動回路4は、電圧切替部15と、励磁切替部16とを有しており、モータ5をステップ駆動させるようになっている。駆動回路4は、制御回路3の制御信号にしたがってブラシレスモータ5を駆動するドライバであり、FET(Field EffectTransistor :電界効果トランジスタ)によって構成されている。なお、図1においては電源回路部分については電圧切替部15に電源供給を行なうものであり、ここでは省略してある。
【0025】
電圧切替部15は、CPU12と接続されており、制御回路3の制御信号に基づいて図3に示す各種ドライブパルス信号を出力するようになっている。図3(a)に示すドライブパルスは、第1パターンの通電処理において印加される第1ドライブパルスのパルス波形を示している。1つ目のドライブパルスは、1.7Vの電圧を12.8msec間印加する波形で、2つ目の第1ドライブパルスは、1.7Vの電圧を12.4msec間印加する波形で、3つ目及び4つ目の第1ドライブパルスは、4.2Vの電圧を12.4msec間印加する波形を示している。また、図3(b)に示すドライブパルスは、第2パターンの通電処理において印加される第1ドライブパルスのパルス波形を示している。1つ目のドライブパルスは、はじめに4.2Vの電圧を印加する部分と1.7Vの電圧を印加する部分とで構成されている。2〜4つ目の第1ドライブパルスは、4.2Vの電圧を12.4msec間印加する波形を示している。さらに、図3(c)に示す第2ドライブパルスは、第3パターンの通電処理において印加される第2ドライブパルスのパルス波形を示している。第2ドライブパルスは、4.2Vの電圧を6.4msec間印加する波形を示している。
【0026】
励磁切替部16は、CPU12と電圧切替部15に接続されており、CPU12の目標ロータパターンを表わす制御信号と電圧切替部15の各種ドライブパルス信号とに基づいて目標ロータパターンの巻線コイル7に通電するようになっている。
【0027】
次に、上記構成に基づいて、モータの制御装置1の動作を図4乃至図7に基づいて説明する。図4に示すフローチャートは、ステップ角あたりのロータ移動時間である1/4回転時間内に行われる処理を表している。即ち、1/4回転時間内に図4に示すフローチャートに示す処理が終了し、次の1/4回転時間の開始から再度、図4に示すフローチャートのスタートから処理が開始される。このように、図4に示す処理を繰り返すことによってモータは1/4回転(90度)毎にステッピング駆動する。
【0028】
ここでは、モータ5がステッピング駆動しており、図2(a)に示すN-Sパターンから図2(b)に示すN-Nパターンに90度回転させる場合の制御装置1の処理を図4に基づいて説明する。
【0029】
まず、ロータ8が前回の1/4回転時間内に図2(d)に示すS-Sパターンから図2(a)に示すN-Sパターンに90度回転したか否かを判断する(S1)。現状のロータ位置は、図2(a)に示すN-Sパターンであり、図2(d)に示すS-Sパターンから90度回転しているので(S1、YES)、CPU12は、次の目標ロータパターンを図2(b)に示すN-Nパターンに設定する(S2)。目標ロータパターンを設定すると、エラーカウンタのカウント値が(n=0)であるか否か(S3)、即ち、現状のロータ位置である図2(a)に示すN-Sパターンが、前回の目標ロータパターンである図2(a)に示すN-Sパターンに対して遅れているか否かを判断する。現状のロータ位置は、図2(a)に示すN-Sパターンであり、現状のロータ位置が、前回の目標ロータパターンである図2(a)に示すN-Sパターンと一致しているので、エラーカウンタのカウント値は(n=0)である。このように、エラーカウンタのカウント値が(n=0)の場合(現状のロータ位置が前回の目標ロータパターンと一致する場合)(S3、YES)、モータの回転数が所定のしきい値(例えば1136rpm)より小さいか否か判断する(S4)。モータ5の回転数が所定のしきい値より小さい場合、第1パターンの通電処理が実行される(S5)。なお、S1〜S4までの処理は、図3に示す1/4回転時間の開始からドライブパルスの入力までに行われる処理である。
【0030】
次に、図5に示すように、第1ドライブパルスの入力数をカウントし(S6)、RAM14のドライブパルスカウンタにはカウント値(n=1)が格納される。次に、図3(a)に示す第1ドライブパルスを1個入力することにより、コイル7に12.8msec間1.7Vの電圧を印加する(S7)。次に、CPU12は、RAM14に格納された第1ドライブパルス入力前のロータ位置(「前回のロータ位置」という。)と、ホール素子2a・2bにより検知した、第1ドライブパルス入力後のロータ位置(「現状のロータ位置」という。)とを比較することにより、ロータ8が90度回転したか否かを判断する(S8)。ロータ8が90度回転し、現状のロータ位置が図2(b)に示すN-Nパターンになると、前回のロータ位置である図2(a)に示すN-Sパターンに対してロータ8が90度回転したと判断し(S8、YES)、第1ドライブパルスの入力を停止する(S10)。第1ドライブパルスの入力を停止すると、14回転時間が経過するまで処理を待機する。そして、1/4回転時間が経過すると、再度、図4に示すスタートから処理を開始する。このように、本実施形態に係るモータの制御装置1は、1/4回転時間毎に図4に示す処理を繰り返す。
【0031】
一方、図5に示すS8において、第1ドライブパルスを1回入力してもロータ8が回転しなかった場合(S8、NO)、第1ドライブパルスを4回入力したか否か、つまり通電4回目であるか否かをRAM14のドライブパルスカウンタのカウント値から判断する(S9)。ドライブパルスカウンタのカウント値が(n<4)である場合(S9、NO)、S6に移行する。S6において、RAM14のドライブパルスカウンタにはカウント値(n=2)が格納され、図3(a)に示す2つ目の第1ドライブパルスを1つ入力することにより、コイル7に12.4msec間1.7Vの電圧を印加する(S7)。2回目の第1ドライブパルスの入力によってもロータ8が90度回転しなかった場合、S6〜S9の処理を繰返し、S7において、1回目や2回目の第1ドライブパルスより電圧の高い3つ目又は4つ目の第1ドライブパルスを1個入力する。このように、ロータ8が90度回転するまでS6〜S9の処理を4回繰返し、S8においてロータ8が回転した場合(S8、YES)、第1ドライブパルスの入力を停止する(S10)。第1ドライブパルスの入力を停止すると、上記と同様に、1/4回転時間が経過するまで処理を待機し、1/4回転時間が経過すると、再度、図4に示すスタ-トから処理を開始し、1/4回転時間毎に図4に示す処理を繰り返す。
【0032】
また、S9において、ドライブパルスカウンタのカウンタ値が(n=4)である場合(S9、YES)、即ち、第1ドライブパルスを4回入力してもロータ8が回転しなかった場合、第1ドライブパルスの入力を停止する(S10)。第1ドライブパルスの入力を停止すると、ロータ8が回転した場合(S8、YES)と同様に、1/4回転時間が経過するまで処理を待機する。そして、1/4回転時間が経過すると、再度、図4に示すスタートから処理を開始するが、第1パターンの通電処理(S5)において、ロータ8が90度回転しなかったため、ロータ8の回転遅れを取り戻す追いかけ処理を実行する。以下、この追いかけ処理について説明する。
【0033】
まず、ロータ8が前回の1/4回転時間内に図2(a)に示すN-Sパターンから図2(b)に示すN-Nパターンに90度回転したか否かを、現状のロータ位置と前回の目標ロータパターンとを比較して判断する(S1)。前回の1/4回転時間内の第1パターンの通電処理(S5)において、ロータ8が目標ロータパターンである図2(b)に示すN-Nパターンに90度回転せず、現状のロータ位置は、図2(a)に示すN-Sパターンのままであるので、CPU12は、ロータ8が回転しなかったと判断する(S1、NO)。そして、RAM14のエラーカウンタのカウント値を加算し(S11)、エラーカウンタのカウント値が(n=1)となる。なお、エラーカウンタのカウント値が(n=1)の場合、ロータ8は目標ロータパターンに対して90度遅れていることを示す。
【0034】
次に、エラーカウンタのカウント値が(n=8)であるか否かを判断する(S12)。エラーカウンタのカウント値は、(n=1)であるため(S12、NO)、目標ロータパターンに対して90度の遅れを取り戻すように、第3パターンの通電処理が実行される(S13)。図6に示すように、まず、第3ドライブパルスの入力数をカウントする(S14)。RAM14のドライブパルスカウンタにはカウント値(n=1)が格納される。次に、図3(c)に示す1つ目の第3ドライブパルスを1個入力することにより、コイル7に6.4msec間4.2Vの電圧を印加する(S15)。
【0035】
次に、CPU12は、RAM14に格納された前回のロータ位置と現状のロータ位置とを比較することにより、ロータ8が90度回転したか否かを判断する(S16)。現状のロータ位置が図2(b)に示すN-Nパターンである場合、前回のロータ位置である図2(a)に示すN-Sパターンに対してロータ8が90度回転したと判断し(S16、YES)、CPU12は、RAM14のエラーカウンタのカウント値を1つ減算する(S17)。エラーカウンタのカウント値が1つ減算されると、エラーカウンタのカウント値は、(n=0)になる。このように、ロータ8が図2(a)に示すN-Sパターン(前回のロータ位置)から図2(b)に示すN-Nパターン(現状のロータ位置)に90度回転すると、第1パターンの通電処理において発生した90度の回転遅れが取り戻され、現状のロータ位置が、前回の1/4回転時間で設定された目標ロータパターン(図2(b)に示すN-Nパターン)に追いつく。
【0036】
次に、CPU12は、RAM14に次の目標ロータパターンである図2(c)に示すS-Nパターンを格納し(S18)、第3ドライブパルスの入力数をカウントする(S19)。ドライブパルスカウンタのカウント値は(n=2)となる。そして、図3(c)に示す2個目の第3ドライブパルスを1個入力することにより、コイル7に6.0msec間4.2Vの電圧を印加する(S20)。CPU12は、RAM14に格納された第3ドライブパルス入力前のロータ位置である図2(b)に示すN-Nパターン(前回のロータ位置)と、ホール素子2a・2bにより検知した、第3ドライブパルス入力後のロータ位置(現状のロータ位置)とを比較することにより、ロータ8が90度回転したか否かを判断する(S21)。ロータ8が90度回転し、現状のロータ位置が図2(c)に示すS-Nパターンになると、前回のロータ位置である図2(b)に示すN-Nパターンに対してロータ8が90度回転したと判断し(S21、YES)、エラーカウンタのカウント値が(n=0)であるか否か、即ち、第1パターンの通電処理における回転の遅れを取り戻しているか否かを判断する(S22)。エラーカウンタのカウント値は、(n=0)であり、第1パターンの通電処理における回転の遅れを取り戻しているため(S22、YES)、第3ドライブパルスの入力を停止する(S24)。以上のように、この14回転時間内では、上記の第1パターンの通電処理において発生した回転遅れ分と、この1/4回転時間内に回転する通常の回転分との2回分ステッピング駆動する。
【0037】
第3ドライブパルスの入力を停止すると、1/4回転時間が経過するまで処理を待機する。そして、1/4回転時間が経過すると、再度、図4に示すスタートから処理を開始する。このように、本実施形態に係るモータの制御装置1は、1/4回転時間毎に図4に示す処理を繰り返す。
【0038】
一方、図6に示すS16において、ロータ8が回転しなかった場合(S16、NO)、S26に移行し、第3ドライブパルスを8回入力したか否か、つまり通電8回目であるか否かをRAM14のドライブパルスカウンタのカウント値から判断する(S26)。ドライブパルスカウンタのカウント値は(n=1)であるため(S26、NO)、S14に移行する。S14において、RAM14のドライブパルスカウンタにはカウント値(n=2)が格納され、図3(c)に示す2つ目の第3ドライブパルスを1つ入力することにより、コイル7に6.0msec間4.2Vの電圧を印加する(S15)。2つ目の第3ドライブパルスの入力によってもロータ8が90度回転しなかった場合、S14〜S16、S26の処理を繰返す。S16においてロータ8が回転した場合(S16、YES)、S17へ移行する。S17以降の処理は、上記と同様であるので、説明を省略する。
【0039】
また、S14〜S16、S26の処理において、第3ドライブパルスの入力を8回行なってもロータ8が90度回転しない場合には、S26において、ドライブパルスカウンタのカウント値がn=8となり(S26、YES)、第3ドライブパルスの入力を停止し(S24)、14回転時間が経過するまで処理を待機する。この場合、第1パターンの通電処理で発生した90度の回転遅れが取り戻せず、この第3パターンの通電処理において、さらに90度の回転遅れを生じることになるため、180度の回転遅れが生じることになる。14回転時間が経過し、図4に示すスタートから処理を開始すると、再度、180度の遅れを取り戻すために追いかけ処理(S1、S11、S12、S13)が実行される。以下、180度の回転遅れを取り戻す追いかけ処理を説明する。
【0040】
まず、ロータ8が前回の14回転時間内に図2(a)に示すN-Sパターンから図2(b)に示すN-Nパターンに90度回転したか否かを、現状のロータ位置と前回の目標ロータパターンとを比較して判断する(S1)。前回の1/4回転時間内の第3パターンの通電処理(S13)において、ロータ8が目標ロータパターンである図2(b)に示すN-Nパターンに90度回転せず、現状のロータ位置は、図2(a)に示すN-Sパターンのままであるので、CPU12は、ロータ8が回転しなかったと判断する(S1、NO)。そして、RAM14のエラーカウンタのカウント値を加算し(S11)、エラーカウンタのカウント値が(n=2)となる。なお、エラーカウンタのカウント値が(n=2)の場合、ロータ8は目標ロータパターンに対して180度遅れていることを示す。
【0041】
図6に示すように、まず、第3ドライブパルスの入力数をカウントする(S14)。RAM14のドライブパルスカウンタにはカウント値(n=1)が格納される。次に、図3(c)に示す1つ目の第3ドライブパルスを1個入力することにより、コイル7に6.4msec間4.2Vの電圧を印加する(S15)。次に、CPU12は、RAM14に格納された前回のロータ位置と現状のロータ位置とを比較することにより、ロータ8が90度回転したか否かを判断する(S16)。現状のロータ位置が図2(b)に示すN-Nパターンである場合、前回のロータ位置である図2(a)に示すN-Sパターンに対してロータ8が90度回転したと判断し(S16、YES)、CPU12は、RAM14のエラーカウンタのカウント値を1つ減算する(S17)。エラーカウンタのカウント値が1つ減算されると、カウント値は、(n=1)になる。このように、ロータ8が図2(a)に示すN-Sパターン(前回のロータ位置)から図2(b)に示すN-Nパターン(現状のロータ位置)に90度回転すると、第1パターンの通電処理において発生した90度の回転遅れが取り戻される。
【0042】
次に、CPU12は、RAM14に次の目標ロータパターンである図2(c)に示すS-Nパターンを格納し(S18)、第3ドライブパルスの入力数をカウントする(S19)。ドライブパルスカウンタのカウント値は(n=2)となる。そして、図3(c)に示す2個目の第3ドライブパルスを1個入力することにより、コイル7に6.0msec間4.2Vの電圧を印加する(S20)。CPU12は、RAM14に格納された第3ドライブパルス入力前のロータ位置である図2(b)に示すN-Nパターン(前回のロータ位置)と、ホール素子2a・2bにより検知した、第3ドライブパルス入力後のロータ位置(現状のロータ位置)とを比較することにより、ロータ8が90度回転したか否かを判断する(S21)。ロータ8が90度回転し、現状のロータ位置が図2(c)に示すS-Nパターンになると、前回のロータ位置である図2(b)に示すN-Nパターンに対してロータ8が90度回転したと判断し(S21、YES)、エラーカウンタのカウント値が(n=0)であるか否か判断する(S22)。エラーカウンタのカウント値は、(n=1)であり(S22、NO)、第3ドライブパルスの通電回数は2回(ドライブパルスカウンタのカウンタ値がn=1)であるため(S23、NO)、S17に移行する。S17において、エラーカウンタを1つ減算するため、エラーカウンタのカウント値は、(n=0)となる。このように、エラーカウンタのカウント値が(n=0)になり、上記の第3パターンの通電処理において発生した90度の回転の遅れが取り戻される。その後のS18以降の処理は、上記と処理と同様であるので説明を省略するが、S20においてロータ8が回転した場合、この1/4回転時間内では、上記の第1パターンの通電処理において発生した回転遅れ分と、上記の第3パターンの通電処理において発生した回転遅れ分と、この1/4回転時間内に回転する通常の回転分との3回分ステッピング駆動する。
【0043】
一方、S21において、ロータ8が回転しなかった場合(S21、NO)の処理は、上記のS14〜S16、S26の処理と同様であるので説明を省略する。
【0044】
次に、図4に示すS4において、モータ5の回転数が所定のしきい値より大きい場合(S4、NO)の動作を説明する。この場合、第2パターン通電処理が実行される(S27)。第2パターンの通電処理は、図7に示すように、モータ5の回転数が所定のしきい値より大きい場合の処理である。S29において図3(b)に示す波形の第1ドライブパルスを入力する点以外は、第1パターンの通電処理と同様であるので、S28〜S32の 説明を省略する。
【0045】
なお、本実施形態では、2相全波4コイル、ホール素子2個を90度向かい合わせて配置した構成の小型のブラシレスモータを例にとって説明したが、ブラシレスモータはこれに限定されるものではない。また、各種ドライブパルスの波形や電圧やパルス幅は図3に示すものに限定されない。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、ロータが1ステップ角進むまで所定の第1ドライブパルスを所定パルス数入力することにより、確実に回転精度を維持できるという効果を奏する。また、低電圧で短時間の第1ドライブパルスを入力することにより、駆動電源電流の低減及び騒音の低減を図ることができるという効果を奏する。さらに、ロータが1ステップ角進んだことを検出すると、所定時間経過するまで第1ドライブパルスの入力を停止するため、駆動電源電流の低減及び騒音の低減を一層図ることができるという効果を奏する。また、所定パルス数以上入力しないことにより、ロータが回転しなくても、余分な電流を流さなくて済むため、駆動電源電流の低減を図ることができるという効果を奏する。
【0047】
また、第1ドライブパルスのパルス幅は、電圧の印加時間を表わし、波高は、印加電圧を表わすため、電圧の印加時間の異なる第1ドライブパルスや印加電圧の異なる第1ドライブパルスを所定パルス数入力することにより、回転精度の維持と駆動電源電流の低減と騒音の低減を一層図ることができるという効果を奏する。
【0048】
また、1個の第1ドライブパルスが、高い電圧をかける部分と低い電圧をかける部分とで構成されているため、高い電圧部分で回転精度の維持を図り、低い電圧部分で駆動電源電流の低減と騒音の低減を図ることができるという効果を奏する。
【0049】
また、ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定の第2ドライブパルスを所定パルス数入力することによって、ロータの位置を目標ロータパターンに追いつかせることができるという効果を奏する。
【0050】
また、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ロータの回転数に応じて入力する第1ドライブパルスを切り替えることによって、より一層回転制度の維持と駆動電源電流の低減と騒音の低減を図ることができるという効果を奏する。
【0051】
また、ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定のドライブパルスを所定パルス数入力することによって、ロータの位置を目標ロータパターンに追いつかせることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るブラシレスモータの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るブラシレスモータのロータの位置パターンを説明する図である。
【図3】(a)は、第1ドライブパルスの波形を説明する図である。(b)は、第1ドライブパルスの波形を説明する図である。(c)は、第2ドライブパルスの波形を説明する図である。
【図4】本実施形態に係るモータの制御装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】本実施形態に係るモータの制御装置の第1パターンの通電処理を説明するフローチャートである。
【図6】本実施形態に係るモータの制御装置の第3パターンの通電処理を説明するフローチャートである。
【図7】本実施形態に係るモータの制御装置の第2パターンの通電処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 モータの制御装置
2a、2b ホール素子
3 制御回路
4 駆動回路
5 ブラシレスモータ
6 ハウジング
7 巻線コイル
8 ロータ
9 シャフト
10a、10b アンプ
11a、11b A/D変換器
12 CPU
13 ROM
14 RAM
15 電圧切替部
16 励磁切替部
Claims (4)
- モータをステッピング制御するモータの制御装置において、
ロータの位置を検出するホール素子による位置検出手段と、ドライブパルスの制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記ロータが1ステップ角進むまで、前記ロータの回転数に応じて設定された所定の第1ドライブパルスを所定パルス数入力し、前記位置検出手段により前記ロータが1ステップ角進んだことを検出すると、
所定時間経過するまで前記第1ドライブパルスの入力を停止し、
前記ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定の第2ドライブパルスを所定パルス数入力し、前記位置検出手段により前記ロータの位置が前記目標ロータパターンに追いついたことを検出すると、前記所定時間経過するまで前記第2ドライブパルスの入力を停止することを特徴とするモータ制御装置。 - 前記制御手段は、パルス幅の異なる前記第1ドライブパルス及び/又は波高の異なる前記第1ドライブパルスを入力することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
- 前記制御手段は、高い電圧をかける部分と低い電圧をかける部分とで構成されている前記第1ドライブパルスを入力するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のモータ制御装置。
- モータをステッピング制御するモータの制御装置において、
ロータの位置を検出するホール素子による位置検出手段と、ドライブパルスの制御手段とを有し、
前記制御手段は、
前記ロータの位置が目標ロータパターンに対して遅れている場合、所定のドライブパルスを所定パルス数入力し、前記位置検出手段により前記ロータの位置が前記目標ロータパターンに追いついたことを検出すると、所定時間経過するまで前記ドライブパルスの入力を停止することを特徴とするモータ制御装置。
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