JP4801690B2 - 有害物質除去材及び有害物質除去方法 - Google Patents
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Description
好ましくは、抗体は、鶏卵抗体である。
さらに本発明によれば、上記した本発明の有害物質除去材を用いて、気相中あるいは液相中の有害物質を除去することを含む、有害物質除去方法が提供される。
本発明の有害物質除去材は、繊維径10μm以上の繊維集合体上に、繊維径1μm以下の微細繊維集合体が積層されてなる複合体を、エレクトレット処理を施した後に、抗体を担持させることにより得られる、抗体を担持した担体からなる有害物質除去材であって、前記繊維径10μm以上の繊維集合体が、無極性高分子物質からなるものであり、かつ前記繊維径1μm以下の微細繊維集合体の目付が0.5g/m2以下であることを特徴とする。
リル構造形成による凹凸形成が特徴である。これらの微細構造は本発明で使用する担体の構造としては、比表面積向上や抗体担持のし易さの点で好ましい。
空気清浄機用フィルターとして使用する際には、粗塵を除くためのプレフィルター、除塵フィルター、消臭効果を示す光触媒フィルター、他の有害物質を除去する抗菌フィルター、VOC吸着フィルターなど任意の公知のフィルターと組み合わせて使用してもよい。
(フィルタ1)
SEM(走査電子顕微鏡)で平均繊維径を測定したところ15μmである、目付量10g/m2のポリオレフィン製不織布。
SEMで平均繊維径を測定したところ12μmである、目付量10g/m2のアセテート製不織布。
フィルタ1を基体としてセルロースアセテート(アルドリッチ製、全置換度2.4、数平均分子量3万)のアセトン:水(97:3)溶液(10質量%)を用い、ナノファイバー製造装置(カトーテック製)を用いて、シリンジ送り速度0.05mm/min、印加電圧15kVで電界紡糸を行い、さらに真空中80℃8時間乾燥して目付0.2g/m2の不織布を作製し、複合体フィルタを作成した。ナノファイバー部をSEMで平均繊維径を測定したところ、450nmであった。
フィルタ1を基体としてセルロースアセテート(アルドリッチ製、全置換度2.4、数平均分子量3万)のアセトン:水(97:3)溶液(10質量%)を用い、ナノファイバー製造装置(カトーテック製)を用いて、シリンジ送り速度0.05mm/min、印加電圧15kVで電界紡糸を行い、さらに真空中80℃8時間乾燥して目付0.6g/m2の不織布を作製し、複合体フィルタを作成した。ナノファイバー部をSEMで平均繊維径を測定したところ、450nmであった。
フィルタ2を基体としてセルロースアセテート(アルドリッチ製、全置換度2.4、数平均分子量3万)のアセトン:水(97:3)溶液(10質量%)を用い、ナノファイバー製造装置(カトーテック製)を用いて、シリンジ送り速度0.05mm/min、印加電圧15kVで電界紡糸を行い、さらに真空中80℃8時間乾燥して目付0.2g/m2の不織布を作製し、複合体フィルタを作成した。ナノファイバー部をSEMで平均繊維径を測定したところ、450nmであった。
フィルタ1を定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
(フィルタ7)
フィルタ2を定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
(フィルタ8)
フィルタ3を定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
(フィルタ9)
フィルタ4を定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
(フィルタ10)
フィルタ5を定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
(フィルタ11)
ナノファイバー目付0.4g/m2の不織布を作成する以外はフィルタ3と同様に作成し、定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
フィルタ1を基体としてセルロースアセテート(アルドリッチ製、全置換度2.4、数平均分子量3万)のアセトン:水(97:3)溶液(25質量%)を60℃に加温し、メルトーブロー法を用い、目付0.2g/m2の不織布を作製し、複合体フィルタを作成した。微細繊維部をSEMで平均繊維径を測定したところ、2μmであった。
フィルタ1を基体としてセルロースアセテート(アルドリッチ製、全置換度2.4、数平均分子量3万)のアセトン:水(97:3)溶液(25質量%)を60℃に加温し、メルトーブロー法を用い、目付0.6g/m2の不織布を作製し、複合体フィルタを作成した。微細繊維部をSEMで平均繊維径を測定したところ、2μmであった。
フィルタ12を定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
(フィルタ15)
フィルタ13を定法に従ってコロナ放電により帯電処理を行った。
抗原を投与したニワトリが産んだ免疫卵を精製して作製したインフルエンザウイルス抗体(IgY抗体)をリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に溶解させ、抗体濃度100ppmになるように調製した。調製した液を霧吹きにて前記フィルタ1〜15に噴霧し、繊維表面に抗体を付与し、抗体フィルタ1〜15を作製した。なお。ナノファイバー複合体は、ナノファイバー側に塗布を実施した。
抗体フィルタ1〜15について、ウイルス不活性化効率評価を行った。
供試ウイルス液は精製インフルエンザウイルスをPBSで10倍希釈したものを使用した。前記各サンプルを5cm角に切り、ウイルス噴霧試験装置の中央に取り付け固定した。上流側に設置したネブライザーに供試ウイルス液を入れ、下流側にウイルス回収用装置を取り付けた。エアーコンプレッサーから圧縮空気を送り、ネブライザーの噴霧口から供試ウイルスを噴霧した。マスク下流側には、ゼラチンフィルターを設置し、10L/分の吸引流量で5分間試験装置内空気を吸引し、通過ウイルスミストを捕集した。
前記抗体フィルタ1〜15を、150mm角に打ち抜いてサンプルホルダーにセットし、同口径の試験用ダクト内に設置した。労働安全衛生法第42条に基づき定められた、防塵マスク規格の中に記載された粒子捕獲効率試験を実施し、捕集効率を求めた。測定結果を表1に示す。
前記抗体フィルタ1〜15を、直径120mmに打ち抜いてサンプルホルダーにセットし流速1m/sで空気を流した際の前後での圧力差を測定した。測定結果を表1に示す。
Claims (4)
- 繊維径10μm以上の繊維集合体上に、繊維径1μm以下の微細繊維集合体が積層されてなる複合体を、エレクトレット処理を施して帯電させた後に、抗体を担持させることにより得られる、抗体を担持した担体からなる空気清浄機用フィルターであって、前記繊維径10μm以上の繊維集合体が、無極性高分子物質からなるものであり、かつ前記繊維径1μm以下の微細繊維集合体の目付が0.5g/m2以下であることを特徴とする、前記空気清浄機用フィルター。
- エレクトレット処理が、コロナ放電による帯電処理である、請求項1に記載の空気清浄機用フィルター。
- 前記抗体が、鶏卵抗体である、請求項1又は2に記載の空気清浄機用フィルター。
- 請求項1から3の何れかに記載の空気清浄機用フィルターを用いて、気相中の細菌、カビ、ウイルス、アレルゲン、またはマイコプラズマを除去することを含む、細菌、カビ、ウイルス、アレルゲン、またはマイコプラズマの除去方法。
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