JP4800911B2 - リゾ化卵黄及びこれを用いた食品 - Google Patents

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Description

本発明は、耐熱性に優れ、しかも苦味の少ない新規なリゾ化卵黄及びこれを用いた食品に関する。
卵黄は、栄養バランスと栄養価に優れ、しかも安価に入手可能な食材である。また、卵黄は、その主成分が卵黄リン脂質、卵黄油及びコレステロール等の卵黄脂質と卵黄蛋白の複合体である卵黄リポ蛋白質からなることから、当該食味においてコク味を有し、また優れた乳化力を有している。そして、これらの特性を活かし、卵黄は、マヨネーズ、ドレッシング等の水中油型乳化食品、パスタソース、前記乳化食品を配合したサラダ等、様々な加工食品に利用されている。
卵黄を利用した例えば、カルボナーラソースやサラダ等の食品を家庭で調理する場合、調理した食品は、調理後、短期間で喫食され長期間保存されることがないことから、細菌的問題を考慮する必要がない。これに対し、工業的規模で製するこのような食品は、常温で流通及び保管されたり、チルド品であっても常温に付されたりする場合があり、細菌的問題から加熱殺菌処理を施している。また、マヨネーズ等の水中油型乳化食品においても、近年、食生活の多様化に伴い、加熱処理を施すパン類のフィリング等に利用されている。しかしながら、通常の卵黄は、加熱処理により凝固するため、卵黄を配合した加熱処理を伴う食品では、加熱前の状態を保てないという問題があった。
耐熱性を改質した卵黄としては、従来より、特開昭51−84785号公報(特許文献1)で開示されている豚膵臓由来の酵素であるホスフォリパーゼAで処理し卵黄中のリン脂質がリゾ化されたリゾ化卵黄が知られており、当該リゾ化卵黄は、通常の卵黄と比較し、耐熱性ばかりでなく乳化力も優れている。また、リゾ化卵黄の新たな用途として特開2003−325140号公報(特許文献2)、特開2004−16081号公報(特許文献3)及び特開2004−41046号公報(特許文献4)には、菓子又はパン用改良剤、フライ食品のバッター液又は打ち粉、あるいは米飯用品質改良剤への利用が提案されている。
しかしながら、上記各特許文献の実施例で開示されているリゾ化卵黄は、いずれも豚膵臓由来のホスフォリパーゼAのみで処理されたリゾ化卵黄であり、当該方法で得られたリゾ化卵黄は、通常の卵黄と異なり苦味を呈する。そのため、前記リゾ化卵黄を加工食品に配合した場合、食味を損ない、配合量も制限されるという問題があった。また、前記リゾ化卵黄は、通常の卵黄と比較し、確かに耐熱性に優れているものの、更なる耐熱性が要望されるようになっているため、上記食味とあわせ、耐熱性が一層付与され、しかも苦味の少ないリゾ化卵黄の開発が求められている。
特開昭51−84785号公報 特開2003−325140号公報 特開2004−16081号公報 特開2004−41046号公報
そこで、本発明の目的は、耐熱性に優れ、しかも苦味の少ないリゾ化卵黄及びこれを用いた食品を提供するものである。
本発明者等は、上記目的を達成すべく種々の方法でリン脂質の脂肪酸残基を加水分解したリゾ化卵黄を試作し、当該リゾ化卵黄の耐熱性及び食味に関し鋭意研究を重ねた結果、ある一定のリゾ化卵黄、つまり特定のリゾ化率であって、二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が結合したリン脂質が残存したリゾ化卵黄であるならば意外にも耐熱性に優れ、しかも苦味の少ないリゾ化卵黄であることを見出し、遂に本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1) リゾ化率40〜80%のリゾ化卵黄であって、該リゾ化卵黄中のホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸とドコサヘキサエン酸の合計が20%以上であるリゾ化卵黄、
(2) (1)のリゾ化卵黄を配合する食品、
(3) (1)のリゾ化卵黄を配合する酸性水中油型乳化食品、
(4) (1)のリゾ化卵黄を配合する冷菓、
(5) (1)のリゾ化卵黄を配合するパスタソース、
(6) (1)のリゾ化卵黄を配合する卵加工食品、
(7) (1)のリゾ化卵黄を配合する焼き菓子、
(8) (1)のリゾ化卵黄を配合する麺類、
である。
本発明によれば、耐熱性に優れ、しかも苦味の少ないリゾ化卵黄を提供できることから、卵黄を使用する種々の水中油型乳化食品や加工食品に高濃度のリゾ化卵黄を配合することを可能とならしめ更なる応用が期待される。
以下本発明を詳細に説明する。なお、本発明において「%」は「質量%」を意味する。
本発明のリゾ化卵黄は、リゾ化率が40〜80%と特定範囲であって、当該リゾ化卵黄中に残存した未リゾ化のホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成において、二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸であるアラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計が20%以上であることを特徴とする。そして、上記構成のリゾ化卵黄とすることにより、例えば、豚膵臓由来のホスフォリパーゼAのみで処理した従来のリゾ化卵黄等と比較し、耐熱性に優れ、しかも苦味の少ないものとなる。
卵黄は、リン脂質、トリグリセリド及びコレステロール等の卵黄脂質と卵黄蛋白との複合体である卵黄リポ蛋白質を主成分としている。その構造は、トリグリセリドが中心部に位置し、その周りをリン脂質、コレステロール及び卵黄蛋白が覆った構造をしていると言われている。また、リン脂質には、リン酸エステルからなる親水部分と脂肪酸残基からなる疎水部分が存在し、前記卵黄リポ蛋白質において、リン脂質は、当該疎水部分である脂肪酸残基が卵黄リポ蛋白質の中心部に位置するトリグリセリドにくさび状に刺さった構造をしていると言われている。
また、上記卵黄リポ蛋白質を構成する卵黄リン脂質は、リン酸エステル構造を分子に含んだ複合脂質であり、主にホスファチジルコリン(PC)70〜80%、ホスファチジルエタノールアミン(PE)10〜15%、スフィンゴミエリン(SPM)1〜3%、リゾホスファチジルコリン(LPC)1〜2%からなる。よって、卵黄リポ蛋白質を構成する卵黄リン脂質は、その殆どが脂肪酸残基を2個有したジアシルグリセロリン脂質であるホスファチジルコリン(PC)及びホスファチジルエタノールアミン(PE)からなる。
本発明のリゾ化卵黄は、上記卵黄リポ蛋白質の構成成分であるジアシルグリセロリン脂質において、当該リン脂質の2個の脂肪酸残基の内、いずれか一方の脂肪酸残基を加水分解し、モノアシルグリセロリン脂質であるリゾリン脂質と遊離脂肪酸とに分解されたものである。また、その性状は、生卵黄を噴霧乾燥や凍結乾燥等で乾燥させた乾燥物でも、生卵黄や前記乾燥物を水で戻したもののような液状物でも良い。
まず、本発明のリゾ化卵黄は、下記の方法で求めたリゾリン脂質への分解の程度を示すリゾ化率において、当該リゾ化率が40〜80%、好ましくは40〜75%のものである。リゾ化率が上記範囲を下回ると、耐熱性が期待できない。一方、上記範囲を越えると後述するホスファチジルエタノールアミンに結合したアラキドン酸(C20:4)やドコサヘキサエン酸(C22:6)等の高度不飽和脂肪酸も分解された状態となり、苦味を呈し好ましくない。
本発明において、リゾ化率を求める方法は以下のとおりである。つまり、リゾ化卵黄中の全卵黄脂質を得るために、リゾ化卵黄の乾燥物10gとクロロホルム/メタノール(2/1容量比)の混合溶媒80mLとを混合して卵黄脂質を抽出した後、抽出液から溶剤を除去する。
得られた卵黄脂質を濃度5w/v%になるよう前記混合溶媒に溶解しサンプル液を調製する。次に、サンプル液をクロマロッドに0.8μLチャージし、当該チャージしたクロマロッドを展開溶媒I[クロロホルム/メタノール/水(70/30/3容量比)]で8cm展開した後、更に展開溶媒II[ヘキサン/ジエチルエーテル/蟻酸(90/10/0.1容量比)]で展開する。そして、展開後のクロマロッドをイアトロスキャン法(TLC−FID法)で分析する。具体的には、(株)三菱化学ヤトロン製のイアトロスキャンMK−6sを用いてFID:水素160mL/min、エアー2.0L/minの条件で分析する。
次に、得られたチャートの各脂質成分のピークの面積百分率を用いて下記数式により本発明のリゾ化率を求める。なお、下記の数式において、分母にリゾホスファチジルエタノールアミンを加えている。その理由は、本発明のリゾ化卵黄は、後述するように二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が結合したリン脂質が残存したリゾ化卵黄であるため、上記イアトロスキャン法(TLC−FID法)による分析では、ホスファチジルコリンのピークとリゾホスファチジルエタノールアミンのピークが重なる場合があることから、これを補うためである。
[数1]
リゾ化率=(リゾホスファチジルコリンの面積百分率)×100/(ホスファチジルコリンの面積百分率+リゾホスファチジルコリンの面積百分率+リゾホスファチジルエタノールアミンの面積百分率)
本発明は、上記特定範囲のリゾ化率であることに加え、更に二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が結合したリン脂質が残存したリゾ化卵黄、具体的には、リゾ化卵黄中のホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計が20%以上、好ましくは25%以上であることを特徴とする。
先に述べたとおり卵黄リン脂質は、その殆どが脂肪酸残基を2個有したジアシルグリセロリン脂質であるホスファチジルコリン(PC)及びホスファチジルエタノールアミン(PE)からなる。また、脂肪酸組成において、前記ホスファチジルコリン(PC)は、高度不飽和脂肪酸を約6%含有しているのに対し、前記ホスファチジルエタノールアミン(PE)は、高度不飽和脂肪酸を約21%と多く含有しており、アラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計で約18%を占める。したがって、本発明は、二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が結合したリン脂質が残存していることの指標として、分析し易さを考慮し、ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計量を指標としている。
本発明のリゾ化卵黄は、前記リゾ化されていないホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計が20%以上、好ましくは25%以上である。従来、リゾ化卵黄を得るために行なわれていた豚膵臓由来のホスフォリパーゼAのみによる処理方法では、前記アラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計が未処理段階では約18%であるが、処理後は、ホスファチジルエタノールアミンの一部がリゾ化処理されるため、前記合計量はこの値(約18%)よりもやや小さくなるか、又はホスファチジルエタノールアミンが完全にリゾ化処理されるため、高度不飽和脂肪酸が遊離脂肪酸として多数存在した状態となる。これに対し、本発明のリゾ化卵黄は、前記合計量が未処理段階のものより高いものであることから、二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が結合したリン脂質が残存し、高度不飽和脂肪酸が遊離脂肪酸として殆ど存在しない状態である。したがって、このような状態の差異により、前記合計量が20%以上、好ましくは25%以上である本発明のリゾ化卵黄は、前記値を下回るものと比較し、耐熱性に優れ、しかも苦味も少ない好ましいものである。
上記ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成の分析方法としては、上記リゾ化率を求める方法にて調製されたサンプル液を用いる。つまり卵黄脂質を濃度5w/v%になるようクロロホルム/メタノール(2/1容量比)の混合溶媒に溶解したサンプル液を薄層クロマトグラフィーにて展開溶媒クロロホルム/メタノール/水(65/25/4容量比)を用い分離し、ホスファチジルエタノールアミン画分を得る。得られたホスファチジルエタノールアミン画分を三フッ化ホウ素メタノール法にてメチルエステル化し、ガスクロマトグラフィーに供した。ガスクロマトグラフ分析法の条件を以下に示す。
<ガスクロマトグラフ分析法(GC)条件>
・GC本体 :アジレント社(Agilent)5890シリーズII
・カラム :スペルコ社(Supelco)Omegawax250
・注入口 :250℃、スプリット比60:1
・キャリアー:He、カラム流量1mL/min
・検出部 :FID、260℃
(H約30mL/min、Air約300mL/min、N約18mL/min)
・オーブン :205℃(10分保持)→昇温2.5℃/min→240℃(6分保持)
本発明のリゾ化卵黄が如何なる理由により耐熱性に優れ、しかも苦味の少ないものとなるのか明らかではないが、従来の豚膵臓由来のホスフォリパーゼAのみで処理されたリゾ化卵黄は、二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が遊離脂肪酸として多数存在した状態となる。前記遊離脂肪酸は、卵黄リポ蛋白質の中心部に位置するトリグリセリドにくさび状に刺さった状態と思われる。ここで、前記遊離脂肪酸は、1本のくさび状に刺さった状態であることから、ジアシルグリセロリン脂質のように、2本のくさび状に刺さった状態と比べ、卵黄リポ蛋白質から遊離し易い不安定な状態と思われる。また、高度不飽和脂肪酸は、非常に酸化され易い性質を有することから、上記従来のリゾ化卵黄は、卵黄リポ蛋白質から遊離した一部の高度不飽和脂肪酸が酸化され、当該酸化物が苦味の原因となっているのではないかと推察される。
これに対し、本発明のリゾ化卵黄は、二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が結合したリン脂質が残存し、高度不飽和脂肪酸が遊離脂肪酸として殆ど存在しない状態である。したがって、本発明のリゾ化卵黄は、高度不飽和脂肪酸を脂肪酸残基として有するジアシルグリセロリン脂質が卵黄リポ蛋白質の中心部に位置するトリグリセリドに2本のくさび状に刺さった状態であることから、高度不飽和脂肪酸の二重結合部分がトリグリセリドで保護され、その結果、酸化され難く、本発明のリゾ化卵黄は、苦味の少ないものと推定される。また、このような構造上の差異により、耐熱性に何らか影響したのではないかと推察される。
本発明においては、本発明のリゾ化卵黄が得られる方法であれば特に限定するものでないが、二重結合が4個以上の高度不飽和脂肪酸が結合したリン脂質が残存したリゾ化卵黄、具体的には、リゾ化卵黄中のホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計が20%以上、好ましくは25%以上のリゾ化卵黄を得るため、当該リン脂質分解処理の脂肪酸選択性の観点から、少なくとも微生物由来の脂質分解酵素を用いることが好ましい。このような微生物由来の脂質分解酵素としては、例えば、ムコール属、リゾプス属等の糸状菌由来のリパーゼ、キャンディダ属等の酵母由来のリパーゼ、シュードモナス属等の細菌由来のリパーゼ、ストレプトマイセス属等の細菌由来のホスフォリパーゼA、アスペルギルス属等の糸状菌由来のホスフォリパーゼA等が挙げられる。特に、ストレプトマイセス属等の細菌由来のホスフォリパーゼAを用いると、本発明の前記アラキドン酸(C20:4)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計がより高いリゾ化卵黄を簡便に得られ、かつ、従来使用されていた豚膵臓由来のホスフォリパーゼAは80℃以上と高温での加熱処理を施さないと失活されないのに対し、前記細菌由来のホスフォリパーゼAは60℃以上の加熱処理によって容易に失活させることができることから好ましい。
また、本発明のリゾ化卵黄、又は当該リゾ化卵黄の原料である少なくとも卵黄リポ蛋白質を含有した卵液(例えば、生卵黄、全卵等)においては、次に示すようなその他の処理を本発明の効果を損なわない範囲で任意に組み合わせても良い。このような処理としては、例えば、ショ糖等の糖類あるいは食塩等の塩類の添加混合処理、脱糖処理、殺菌処理、冷凍処理、蛋白分解酵素処理、超臨界二酸化炭素あるいは亜臨界二酸化炭素処理によるトリグリセリド及びコレステロールの除去処理、噴霧乾燥、凍結乾燥等による乾燥処理、酵素失活処理等の処理が挙げられる。
以上、本発明のリゾ化卵黄について詳述したが、本発明のリゾ化卵黄は、耐熱性に優れ、しかも苦味の少ないものである。したがって、本発明のリゾ化卵黄は、従来、リゾ化卵黄が使用されていた食品はもちろんのこと、従来のリゾ化卵黄では苦味の面から使用が制限されていた食品にも、これらの一部あるいは全部に換えて使用できる。このような卵黄を用いた食品としては、例えば、マヨネーズ等の酸性水中油型乳化食品(pH3〜4.5)、アイスクリーム、ソフトクリーム等の冷菓、カルボナーラ等のパスタソース、カスタードクリーム、タマゴサラダ、スクランブルエッグ、オムレツ、タマゴフィリング、タマゴスプレット等の卵加工食品、ケーキ、クッキー等の焼き菓子、パン、麺類等が挙げられる。また、本発明のリゾ化卵黄の配合量は、配合する食品にもよるが、乾物換算で0.05〜10%が好ましく、0.1〜8%がより好ましい。前記値よりリゾ化卵黄の配合量が少ないと、本発明のリゾ化卵黄を配合したときの効果、例えば、耐熱性等を奏し難く、一方、前記値より配合量を多くしたとしても、配合量に応じた効果が期待し難く経済的でない。なお、本発明のリゾ化卵黄は、特許文献2乃至4に開示の各種改良剤としても使用できる。
以下、本発明のリゾ化卵黄について、実施例及び比較例、並びに試験例に基づき具体的に説明する。なお、本発明は、これらに限定するものではない。
[実施例1]
生卵黄10kgに1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を添加し、pHを10.5に調整し3時間アルカリ条件下で攪拌した。その後1mol/L塩酸を加え、pHを7.0に調整した。そして、ムコール属由来のリパーゼ(天野エンザイム(株)リパーゼM「アマノ」10)30gを添加し、45℃に保ちながら攪拌した。8時間後、噴霧乾燥してリゾ化卵黄の乾燥物4kgを得た。
得られたリゾ化卵黄のリゾ化率、ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸の合計量を調べたところ、リゾ化率は43%で、アラキドン酸及びドコサヘキサエン酸の合計は24%であった。また、得られたリゾ化卵黄を喫食したところ、後述の比較例1で得られたリゾ化卵黄と比較し、苦味の少ないものであった。
[実施例2]
生卵黄15kgを40℃に加温し、ムコール属由来のリパーゼ(天野エンザイム(株)リパーゼM「アマノ」10)20gを添加し、40℃に保ちながら6時間攪拌した。さらに豚膵臓由来のホスフォリパーゼA(ノボザイムス社「レシターゼ10L」)1.2mLを添加し30分間攪拌後、噴霧乾燥してリゾ化卵黄の乾燥物7kgを得た。
得られたリゾ化卵黄のリゾ化率は74%、ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸の合計は21%であった。また、得られたリゾ化卵黄を喫食したところ、後述の比較例1で得られたリゾ化卵黄と比較し、苦味の少ないものであった。
[実施例3]
生卵黄10kgを50℃に加温し、ストレプトマイセス属由来のホスフォリパーゼA(ナガセケムテックス社「PLA2ナガセ」)12mLを添加し、7時間攪拌しリゾ化卵黄を得た。
得られたリゾ化卵黄のリゾ化率は62%、ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸の合計は27%であった。また、得られたリゾ化卵黄を喫食したところ、後述の比較例1で得られたリゾ化卵黄と比較し、殆ど苦味のないもので、上述の実施例1及び2よりも少ないものであった。
[比較例1]
生卵黄10kgを50℃に加温し、豚膵臓由来のホスフォリパーゼA(ノボザイムス社「レシターゼ10L」)5mLを添加し、2時間攪拌しリゾ化卵黄を得た。
得られたリゾ化卵黄のリゾ化率は61%、ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸の合計は16%であった。また、得られたリゾ化卵黄を喫食したところ、苦味を呈していた。
[試験例]
耐熱性を調べるため以下の実験を行なった。つまり、実施例3及び比較例1で得られた各リゾ化卵黄2gをイオン交換水58gに添加し、ホモミキサー(プライミクス(株)T.K.オートホモミキサー(モデルM))を用いて5,000rpmで5分間処理しリゾ化卵黄分散液を調製した。次に同ホモミキサーの回転数を10,000rpmに調整し、攪拌させながら前記リゾ化卵黄分散液に大豆油140mLを約1分間で添加した。さらに同回転数で5分間処理して乳化液を調製した。得られた各乳化液を25mL容試験管(目盛り付)に20mLずつ分注し、80℃の水浴中で1時間処理した後、室温で1日静置し、水相分離量を測定し、次式により水相分離率を求めた。結果を表1に示す。なお、対照としてリゾ化処理を行なっていない殺菌卵黄(キユーピー(株))を用いた。
[数2]
水相分離率(%)=[水相分離量(mL)/全量(mL)]×100
Figure 0004800911
本試験は、卵黄の乳化材としての機能と、加熱処理による卵黄の加熱変性(耐熱性)により、次第に乳化機能が失われることを利用した耐熱性試験である。その結果、実施例3及び比較例1で得られたいずれのリゾ化卵黄も、リゾ化処理を行なっていない対照の殺菌卵黄と比べ水相分離が改善され耐熱性を有しているが、実施例3で得られた本発明のリゾ化卵黄は、更に水相分離が改善され耐熱性に一層優れていることが理解される。なお、ここでは示していないが、実施例1及び2で得られたリゾ化卵黄も実施例3とほぼ同等の耐熱性を有していた。
[実施例4]
実施例3で得られた液状のリゾ化卵黄をスプレードライにより乾燥処理を施し約4.5kgの乾燥リゾ化卵黄を得た。
得られた乾燥リゾ化卵黄は、実施例3のものと同様、リゾ化率は62%、ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸の合計は27%であった。また、比較例1で得られたリゾ化卵黄と比較し、殆ど苦味のないもので、上述の実施例1及び2よりも少ないものであった。
[比較例2]
比較例1で得られた液状のリゾ化卵黄をスプレードライにより乾燥処理を施し約4.5kgの乾燥リゾ化卵黄を得た。
得られた乾燥リゾ化卵黄は、比較例1のものと同様、リゾ化率は61%、ホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸及びドコサヘキサエン酸の合計は16%であった。また、得られたリゾ化卵黄を喫食したところ、苦味を呈していた。
[実施例5:酸性水中油型乳化食品]
リゾ化卵黄(実施例3)、オクテニルコハク酸化澱粉(エマルスター#30A:松谷化学工業(株)製)、食酢、胡椒、食塩及び清水をミキサーで均一混合して水相部を調製した後、攪拌させながらサラダ油を注加し粗乳化した。次に得られた粗乳化物をコロイドミルで常法に則り精乳化した後、精乳化物に予め準備していたブランチング済みのホールコーンを添加して均一に混合し、本発明の酸性水中油型乳化食品を得た。
<酸性水中油型乳化食品の配合割合>
具材
ホールコーン(ブランチング済)30%
油相
サラダ油 30%
水相 食酢(酸度4%) 20%
リゾ化卵黄(実施例3) 5%
食塩 2%
オクテニルコハク酸化澱粉 1%
α化澱粉 1%
胡椒 0.1%
清水 残余
―――――――――――――――――――――――
合計 100%
得られた酸性水中油型乳化食品は、pHが4.1であり、粘度が160Pa・s(BH型粘度計で、回転数:2rpm、ローター:No.6、品温:25℃、1分後の粘度の測定条件)であった。また、得られた酸性水中油型乳化食品30gをオーブントースターで200℃×5分間の焼成試験を行なったところ、油相分離は殆ど観察されず、喫食したところ苦味も殆ど感じられなかった。これに対し、リゾ化卵黄(実施例3)の代わりに生卵黄を用いたものは、油相分離が多数観察され、比較例1のリゾ化卵黄を用いたものは、喫食したところ苦味が感じられた。
[実施例6:アイスクリーム]
20%加糖卵黄、牛乳及び清水を攪拌混合した。当該混合液に乾燥リゾ化卵黄(実施例4)を粉体混合したグラニュー糖、及び生クリームを混合した。その後、攪拌しながら65℃まで加温し、達温したらホモミキサー(T.K.ホモミクサー:プライミクス(株)製)で10,000rpm×6分間処理し、更に高圧ホモゲナイザーで15MPaの圧力で均質化処理を施した。次に、得られた均質化処理物を湯煎で85℃達温の加熱殺菌した後、7℃以下に冷却し、5℃で一晩保持した。次に、均質化処理物を標準アイスクリームフリーザーに入れて−5℃で5分間攪拌した後、押し出して容器に充填した。そして当該充填物を−18℃以下で凍結させることにより、できるだけ急速に硬化させた。硬化後、−25℃以下で貯蔵しアイスクリームを得た。
<アイスクリームの配合割合>
生クリーム 53%
牛乳 23%
グラニュー糖 12.75%
20%加糖卵黄 6.25%
乾燥リゾ化卵黄(実施例4) 2.2%
清水 残余
―――――――――――――――――――――
合計 100%
得られたアイスクリームを喫食したところ苦味も殆ど感じられなかった。これに対し、乾燥リゾ化卵黄(実施例4)の代わりに比較例2の乾燥リゾ化卵黄を用いたものは、苦味が感じられた。
[実施例7:カルボナーラ用レトルトソース]
二重釜に清水を入れ、加熱攪拌させながら牛乳を加えて、80℃達温後加熱を停止し、ナチュラルチーズ(パルミジャーノ・レジャーノ)、酵素処理卵黄油(卵黄レシチンLPL−20:キユーピー(株)製)及びキサンタンガムを加え品温が50℃より低くならないように必要に応じ加温しながらホモミキサーで均質化した状態となるまで処理した。得られた均質化物を冷却後、リゾ化卵黄(実施例3)、化工澱粉及び生クリームを加え均一に混合し、更に均質化処理した。そして前記混合物を攪拌させながら加熱し、80℃達温後加熱を停止し、拍子木切りのベーコン及びブラックペパーを加え仕上げ攪拌しカルボナーラ用ソースを得た。得られたソースを140gずつ耐熱性のレトルトパウチに充填・密封した後、120℃×20分間レトルト処理し、しかる後、冷却してカルボナーラ用レトルトソースを得た。
<ソース部の配合割合>
リゾ化卵黄(実施例3) 3部
酵素処理卵黄油 0.4部
ナチュラルチーズ 7部
化工澱粉 1.5部
キサンタンガム 0.04部
牛乳 30部
生クリーム 30部
ブラックペパー 0.2部
清水 残余
――――――――――――――――――――
合計 100部
<具材を含めたカルボナーラ用レトルトソースの配合割合>
上記ソース部 100部
ベーコン 20部
――――――――――――――――――――
合計 120部
得られたカルボナーラ用レトルトソースは、リゾ化卵黄(実施例3)の代わりに生卵黄を用いたものに比べ滑らかなソースであり、喫食したところ、苦味も殆ど感じられなかった。これに対し、リゾ化卵黄(実施例3)の代わりに比較例1のリゾ化卵黄を用いたものは、苦味が感じられた。
[実施例8:スポンジケーキ]
20コートミキサーのボールに、液全卵、及び予め乾燥リゾ化卵黄と粉体混合した上白糖を投入し、湯煎で25〜30℃に加温した。次に、得られた混合物を高速で10〜12分間攪拌後、予め薄力粉及びベーキングパウダーを合わせて篩ったものと、清水とを添加し、低速で混合した。そして、8号丸型に650gずつ充填し、175℃で30分間焼成した。
<スポンジケーキの配合割合>
乾燥リゾ化卵黄(実施例4) 66.7部
液全卵 1350部
上白糖 1350部
薄力粉 1000部
清水 383.4部
ベーキングパウダー 7.5部
―――――――――――――――――――――
合計 4132.6部
得られたスポンジケーキを冷蔵(4℃)で1週間の保存試験を行ったところ、乾燥リゾ化卵黄(実施例4)の代わりに乾燥卵黄を用いたものに比べ、ふっくらとした食感が維持され、苦味も殆ど感じられなかった。これに対し、乾燥リゾ化卵黄(実施例3)の代わりに比較例2の乾燥リゾ化卵黄を用いたものは、苦味が感じられた。
[実施例9:中華麺]
麺用ミキサーに準強力粉、乾燥リゾ化卵黄(実施例4)及び乾燥卵白(乾燥卵白MタイプNo.5:キユーピー(株)製)を投入し75rpmで5分間混合した。次に、そのまま混合しながら、予め清水に食塩及びかんすいを溶解しておいたものを徐々に添加し、全量添加後、さらに12分間混合した。その後、製麺機を用いて、常法とおり整形、複合、圧延及び切り出し(麺の厚さ1.2mm)を行った後、常温(20℃)で24時間熟成させ、中華麺を得た。
<中華麺の配合割合>
準強力粉 1000部
乾燥リゾ化卵黄(実施例4) 30部
乾燥卵白 10部
食塩 10部
かんすい 10部
清水 380部
―――――――――――――――――――――
合計 1440部
得られた中華麺のほぐれ性及び喉越しについて評価した。つまり、得られた中華麺を沸騰水中で90秒間茹でて湯切りした後、冷水で60秒間冷却した。十分に水切りした後、4℃の冷蔵庫に2日間保管し、冷やし中華のスープを加えて喫食して中華麺のほぐれ性及び喉越しについて評価した。その結果、得られた中華麺は、乾燥リゾ化卵黄(実施例4)の代わりに乾燥卵黄を用いたものに比べ、麺線同士の付着が殆どないので非常にほぐれ易く、喉越しがよく、苦味も殆ど感じられなかった。これに対し、乾燥リゾ化卵黄(実施例4)の代わりに比較例2の乾燥リゾ化卵黄を用いたものは、苦味が感じられた。
以上、各種食品について述べたが、本発明のリゾ化卵黄を用いた食品は、本発明のリゾ化処理を施していない食品、例えば、原料の生卵黄等を用いた食品に比べ、耐熱性に優れているか、あるいは当該食品の好ましい態様を奏していた。また、本発明のリゾ化卵黄を用いた食品は、苦味を殆ど呈しないが、本発明のリゾ化卵黄以外のリゾ化卵黄、具体的には、リゾ化卵黄中のホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸とドコサヘキサエン酸の合計が20%未満のリゾ化卵黄を用いた食品は、苦味を呈していた。

Claims (8)

  1. リゾ化率40〜80%のリゾ化卵黄であって、該リゾ化卵黄中のホスファチジルエタノールアミンの脂肪酸組成におけるアラキドン酸とドコサヘキサエン酸の合計が2%以上であることを特徴とするリゾ化卵黄。
  2. 請求項1記載のリゾ化卵黄を配合することを特徴とする食品。
  3. 請求項1記載のリゾ化卵黄を配合することを特徴とする酸性水中油型乳化食品。
  4. 請求項1記載のリゾ化卵黄を配合することを特徴とする冷菓。
  5. 請求項1記載のリゾ化卵黄を配合することを特徴とするパスタソース。
  6. 請求項1記載のリゾ化卵黄を配合することを特徴とする卵加工食品。
  7. 請求項1記載のリゾ化卵黄を配合することを特徴とする焼き菓子。
  8. 請求項1記載のリゾ化卵黄を配合することを特徴とする麺類。
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