JP4800139B2 - 複合粉末、および当該複合粉末を含有する化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧料、特にメイクアップ化粧料の配合成分として有用な、新規な複合粉末及びその製法、並びにその複合粉末を含有する化粧料に関する。
従来、肌色を美しく見せる手法として、粉末を複合化したり粉末の形状を制御したりすることによって光に対する効果を訴求する粉末が数多く開発されてきた。たとえば光干渉効果により隠ぺい力に頼らないカバー効果をもたせる方法や、屈折率の異なる粉末の組み合わせによって肌の凹凸を目立たなくさせるなどの方法が挙げられる。
最近、雲母類でも透明感の高い化粧効果を持つセリサイトや、あるいは真珠光沢を持つ酸化チタン被覆粉末(雲母チタン等)などが、新たな化粧仕上がりを持ったベースメーク化粧料用粉末としてその需要を広げつつある。特に、雲母チタン等の酸化チタン被覆粉末は、雲母、金雲母等の表面に、屈折率の高い酸化チタンの細かな粉末を被覆した加工品で、チタン層の厚みによって多様な干渉色を生じ、それが真珠光沢として好まれている。
実際の使用に際しては、これら板状の粉末形状を有する数種の粉末が、その目的に応じて適宜、配合された上、油性成分や着色顔料等の他の成分と混合されて、ベースメーク化粧料等が製造されている。
しかし、単に雲母チタン等の光輝性板状粉末を配合しただけの固形粉末化粧料は、人工的で金属的な艶感となる場合や、乾いた印象の不均一な仕上がりとなる場合があった。このため、肌の「みずみずしい外観」「きめ細かい仕上がり」を得るために、体質顔料や油剤を多量に配合し調節されていた。
化粧料に用いられる粉末として、特許文献1には、薄片状粉末の表面を着色球状樹脂粉末を被覆処理して素肌に近いつやや透明感のある自然な仕上がり付与できるとしている。このような着色による光学効果では、化粧仕上がりのみずみずしさ・きめ細かさには至らない。また干渉色を発現する薄片状基板粉末に酸化亜鉛粒子を付着させる特許文献2でも、酸化亜鉛の隠ぺい力が影響し仕上がりのみずみずしい外観は得られない。さらに特許文献3における複合粉末では、硫酸バリウムの散乱効果が強く、隠ぺい力が高いため、仕上がりのみずみずしさもきめ細かさも得られない。次に特許文献4では球状粉体を基盤とし、屈折率の高い表面処理剤を用いているが、目的とする透明感・つやが得られず、みずみずしさ・きめ細かな仕上がりにはならない。また特許文献5の方法は板状粉体を大きな樹脂粒子中に内包させ樹脂粒子を楕円状にするものであるが、板状粉末の光輝性が発揮されず、板状粉末を内包するため複合粒子が大きくなりみずみずしくきめ細かな仕上がりにはならない。
特開2001−10929号公報 特許3671013号 特開2004−300080号公報 特開2005−154279号公報 特開2005−154649号公報
本発明の課題は、肌の「みずみずしい外観」「きめ細かい仕上がり」を光学効果としてもつ複合粉末及びその製造法、並びにその複合粉末を利用した、肌色の魅力を増す化粧料を提供することにある。
本発明は、基盤となる板状粉末上に扁平状高分子粉末を付着させた複合粉末であって、その基盤となる板状粉末が赤色干渉光をもつ複合粉末、及びそれを含有する化粧料を提供する。
また、本発明の複合粉末は、基盤となる板状粉末と扁平状高分子粉末を混合した後、メカノケミカル、静電電着、高分子接着剤や加熱接着などの製法を用いて、扁平状高分子粉末を基盤である板状粉末に固定することによって提供できる。
本発明によれば、肌の「みずみずしい外観」「きめ細かい仕上がり」を光学効果としてもつ化粧料を容易に提供でき、特に、ファンデーション、おしろい、化粧下地等の化粧料に使用した際に、肌の「みずみずしい外観」「きめ細かい仕上がり」が得られる新規な板状複合粉末、及びかかる複合粉末を用いた肌の魅力を増す化粧料を提供できる。
本発明の「みずみずしい外観」とは、肌に潤いがあり、潤いがもたらす透明感により、肌内部の血色を感じさせる肌状態のことである。また「きめ細かい仕上がり」とは、肌表面の細かい凹凸が規則正しく並んだ状態の肌で、光を適度に散乱させる肌の状態である。
[複合粉末]本発明の複合粉末中の板状粉末の含有量は特に制限されないが、扁平状高分子粉末/板状粉末の質量比は、板状粉末の表面に被覆する観点から0.1以上が好ましく、板状粉末の光学的特性を活かす観点から10以下が好ましい。さらにこの質量比は、0.3〜4の範囲が好ましく、0.6〜2が特に化粧効果が高くもっとも好ましい。
本発明の複合粉末の平均粒径は、十分な化粧効果を得る観点から、1〜150μmが好ましく、5〜80μmがより好ましい。さらに平均粒径が20〜60μmである場合、もっとも化粧効果が高く好ましい。
[板状粉末]本発明に用いられる板状粉末は、赤色の干渉光を持つことが必要である。赤色の干渉光を持つ板状粉末とは、外観は白色で、分光透過率が500nm〜600nmの範囲の波長で最も高くなる板状粉末のことである。
粉末の分光透過率は可視紫外分光光度計(日本分光製)で測定し評価したものである。具体的には、320nm〜780nmに光吸収を持たない透明な油剤に板状粉末を分散させ、濃度5%で0.1mmの厚みに調整し測定した。
板状粉末の平均粒径は走査型電子顕微鏡で板状粉末100個を撮影し、それぞれ板状面の長径を測りこの平均長さを平均粒径とした。
本発明に用いられる赤色干渉光を持つ板状粉末としては、雲母チタン、酸化チタン被覆合成金雲母、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔、ポリエチレンテレフタレートエポキシ積層末等の樹脂フィルムの切断物等及びこれらの複合粉末等が挙げられる。これらの板状粉末は単独で用いても良いし、2種類以上を用いることもできる。なかでも、酸化チタン被覆合成金雲母は干渉光の彩度が高く、化粧効果が高いのでより好ましい。
赤色干渉光をもつ板状粉末の具体例としては、雲母チタン類であるFLAMENCO RED(ENGELHARD製)、FLAMENCO SUMMIT RED(ENGELHARD製)、FLAMENCO SPARKLE RED(ENGELHARD製)、TIMIRON SUPER RED(MERCK製)、TIMIRON SPLENDID RED(MERCK製)、XIRONA VOLCANIC FIRE(MERCK製)等が挙げられる。また酸化チタン被覆合成金雲母として具体的には、GENESTAR420(日本光研工業製)、プロミネンスRF(トピー工業製)、プロミネンスRD(トピー工業製)、プロミネンスRH(トピー工業製)等が挙げられるが、特に限定されるものでない。
また、これらの板状粉末は、通常公知の表面処理剤であるフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ又は界面活性剤等で表面処理を施してあっても良い。表面処理剤は単独で用いても良いし、2種類以上を用いることもできる。
[扁平状高分子粉末]本発明の扁平状高分子粉末とは、粉末平面の平均長さ(a)と厚み(b)の比が、(a/b)で1.5〜20の値を持つ粒子のことである。粉末平面の平均長さ(a)と厚み(b)は、走査型電子顕微鏡で扁平状高分子粉末100個を撮影して計測した。さらに本発明の扁平状高分子粉末の平均粒径は、十分な化粧効果を得る観点から、1〜50μmが好ましく、5〜25μmが更に好ましい。この平均粒径は粉末平面の平均長さ(a)を用いた。
本発明に用いられる扁平状高分子粉末としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール又はポリアクリルが好ましいが、特に限定されるものでない。
ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリメチルペンテン、ポリメチルブテン、ポリブタジエン等のオレフィン単独重合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体等のオレフィン共重合体等が挙げられる。また、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素原子を有するポリオレフィンも用いることができる。
ポリアミドとしてはナイロン−6、ナイロン−66、ナイロン−10、ナイロン−12、ナイロン−46等の脂肪族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンにより製造される芳香族ポリアミド等を挙げることができる。
ポリエステルとしてはポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の芳香族系ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシブチレート等を挙げることができる。
ポリアセタールとしてはポリホルムアルデヒド(ポリオキシメチレン)、ポリアセトアルデヒド、ポリプロピオンアルデヒド、ポリブチルアルデヒド等を挙げることができる。
ポリアクリルとしては、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル等のポリアクリル酸アルキル等を挙げることができる。
上記のような扁平高分子粉末は、単独で用いても良く、2種以上を組み合わせて用いても良い。これらのうちでは、ポリオレフィン系樹脂、特にポリエチレンが好ましい。具体例としては、扁平ポリエチレン粒子(住友精化製)が挙げられるが、特に限定されるものでない。
[複合粉末の製法]本発明の複合粉末の製法として、乾式固着法が好ましく、一般には製法1で、また接着用成分を添加する場合には以下の製法2で製造することができる。
<製法1>製法1は扁平状高分子粉末を高速で攪拌することにより帯電させ、板状粉末を添加することで、板状粉末上に静電電着固定する方法である。このとき板状粉末にあらかじめ表面処理をしておくことも可能である。
攪拌混合する装置として、ヘンシェルミキサー(三井三池製)、ハイブリダイザー(奈良機械製)、メカノフュージョンシステム(ホソカワミクロン製)、ミルサー(イワタニ工業製)
等高速で攪拌する密閉型攪拌機であれば製造することが出来る。
次に、複合粉末をふるい分けすることにより、付着複合化できない粉末を取り除くことができ、目的とする複合粉末だけを回収する。この方法は、溶剤等を使用する湿式工程に比べ、乾燥工程を必要とせず、また乾燥時の凝集による性能の劣化も少ないため好ましい。
<製法2>製法2は接着成分を添加する方法である。板状粉末を接着成分に溶解した水または溶剤中に分散させ、扁平状高分子粉末を添加攪拌することにより板状粉末表面上に接触させ、攪拌乾燥、噴霧乾燥等の凝集を防ぐ方法で、複合した粉末を乾燥することで、固定する方法である。
水分散の接着成分としては、水溶性高分子が挙げられる。具体的には、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム等の天然高分子類、ポリビニルアルコール、カルボシキビニルポリマー、アルキル付加カルボシキビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル,ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上用いることができる。
また溶剤分散の溶剤としは、扁平状高分子粉末を溶解しない有機溶剤が挙げられる。具体的には、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール類、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、灯油、軽油等の石油類、アセトン、メチルエチエルケトン等のケトン類が挙げられる。
溶剤分散の接着成分としては、溶剤への溶解性があるものとして例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス、石油樹脂、水添石油樹脂、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素系類、カルナウバロウ、ミツロウ、キャンデリラ等の天然ロウ類、トリベヘン酸グリセリル、ロジン、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ホホバ油、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、トリオクタン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、モクロウ等の油脂類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のアミノ酸誘導体類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
製法2においては、接着成分の配合量は、接着成分/複合粉末との質量比で、0.01〜0.25が好ましく、0.02〜0.15が更に好ましい。質量比0.01以下では接着成分の効果が弱く、質量比0.25以上では、使用感・複合粉末の化粧効果に劣る影響があり好ましくない。化粧効果・使用感・接着成分を有効に活かす観点から質量比0.02〜0.15がさらに望ましい。
また製法2における混練に用いられる機器としては、プラストミル、プラネタリー、ロールミル、ニーダー、エクストルーダー、リボンブレンダー等が挙げられる。
製法2において、乾燥工程に用いられる機器としては、スプレードライヤー、真空乾燥機、赤外線ドライヤー等が挙げられる。
[化粧料]本発明の化粧料中、本発明に係わる複合粉末の含有量は、その化粧料の目的に応じて適宜選択することができ、特に限定されるものではないが、0.1〜20質量%が好ましい。
本発明の化粧料の形態は特に限定されず、粉末化粧料、油中水型又は水中油型の乳化化粧料、油性化粧料、スプレー化粧料、スティック状化粧料、水性化粧料、シート状化粧料、ゲル状化粧料等のいずれでもよい。また本発明のメイクアップ化粧料の種類も特に限定されず、例えばファンデーション、口紅、下地ローション、下地乳液、下地クリーム、粉白粉、しわ隠しクリーム、アイシャドウ、頬紅等の化粧料が挙げられる。
本発明の化粧料には、更に化粧料成分として一般に使用されているその他の成分を、本発明の効果を損なわない範囲で、上記化粧料の形態、種類等に応じて適宜配合することができる。
かかる化粧料成分としては、例えばマイカ、タルク、セリサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサン、硫酸バリウム等の体質顔料;酸化チタン、亜鉛華、酸化鉄等の固形顔料;これら粉末をシリコーン処理、金属石鹸処理、N−アシルグルタミン酸処理等の表面疎水化処理した粉末;固体状又は液状のパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、セレシン、オゾケライト、モンタンろう等の炭化水素類;オリーブ、カルナウバろう、ラノリン、鯨ろう等の植物性油脂、動物性油脂又はろう;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、イソプロピルミリスチン酸エステル、イソプロピルステアリン酸エステル、ブチルステアリン酸エステル等の脂肪酸又はそのエステル類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、パルミチルアルコール、ヘキシルドデシルアルコール等の高級アルコール類;カチオン化セルロース、カルボキシベタイン型ポリマー、カチオン化シリコーン等の吸着又は増粘剤;グリコール、ソルビトール等の保湿作用を有する多価アルコール類;ポリエーテル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、グリセリルエーテル変性シリコーン等のシリコーン油用の乳化剤;メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、トラガント、寒天、ゼラチン等の増粘剤;アルミニウムヒドロキシクロリド、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、塩基性臭化アルミニウム、アルミニウムフェノールスルホン酸、塩基性ヨウ化アルミニウム等の制汗剤;3,4,4−トリクロロカルバアニリド(TCC)、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェノール、ソルビン酸、サリチル酸等の殺菌剤;レモンオイル、ラベンダーオイル、ジャスミン、バニリン、ベンジルアセテート、メントール等のマスキング剤、その他、乳化安定剤、キレート剤、紫外線防御剤、pH調整剤、防腐剤、色素類、美白剤、鎮痛消炎剤、鎮痒剤、殺菌消毒剤、収斂剤、皮膚軟化剤、ホルモン剤等の薬効成分;水;界面活性剤;W/O又はO/W型乳化剤、香料等が挙げられる。
本発明の化粧料は通常の方法で製造され、剤型としては乳化ファンデーション、パウダーファンデーション、油性ファンデーション、化粧下地、アイシャドウ、チークカラー、ボディパウダー、フェースカラー、乳液、化粧水、クリーム、日焼け止め等が例示される。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、粉末および化粧料の実施例における各成分の配合量は全量に対する質量%である。
実施粉末1板状粉末として酸化チタン被覆合成金雲母(GENESTAR420:平均粒径40μm、日本光研工業製)に扁平状高分子粉末として扁平ポリエチレン(平均粒径10μm、平面の平均長さ(a)と厚み(b)の比(a/b)=3.5、住友精化製)をヘンシェルミキサーで高速攪拌混合を実施する。攪拌を80℃で15分間維持することで複合粉末を得る。複合粉末の扁平ポリエチレン/酸化チタン被覆合成金雲母の質量比は1.0で行なった。
比較粉末1比較粉末として、実施粉末1の板状粉末と扁平状高分子粉末を複合化処理せず、扁平ポリエチレン/酸化チタン被覆合成金雲母の質量比が1.0になるように低速・室温で攪拌し混合粉末として調製した。
上記実施粉体1、比較粉末1を配合したパウダーファンデーションを表1のように作製した。
Figure 0004800139
製法(1)〜(8)を混合,粉砕してヘンシェルミキサーに移す。(9)〜(13)を混合して加え、均一に混合する。これを粉砕処理し、ふるいを通して整粒した後、金皿に充填して圧縮成型する。
上記実施例2の化粧料を用いて、仕上がりについて使用試験を行った。使用試験は、30才〜50才代の女性20名を一群とし、普段使用しているファンデーションを塗布した後、サンプルをブラインドにて使用させ、みずみずしい外観およびきめ細かい仕上がりについて、もっともよい評価を5点、最低点を1点とした5段階基準に従って官能評価させて行い、平均点が4.5以上を◎、3.5以上4.5未満を○、平均点が2.5以上3.5未満を△、平均点が2.5未満を×として結果を表2に示した。
Figure 0004800139
表2に示したとおり本発明の処方例1は、透明感のあるみずみずしい外観で、きめ細かい仕上がりであることが認められる。これに対し比較例2では、仕上りのみずみずしさ、きめ細かい仕上がりについて実施例に比べ比較例2は劣っていた。
実施粉体2〜9板状粉末として酸化チタン被覆合成金雲母(GENESTAR420:平均粒径40μm、日本光研工業製)に扁平ポリエチレン(平均粒径10μm、平面の平均長さ(a)と厚み(b)の比(a/b)=3.5、住友精化製)を粉体例1の手法を用いてヘンシェルミキサーで高速攪拌混合を実施し、ここに複合粉末を得る。複合粉末の酸化チタン被覆合成金雲母と扁平ポリエチレンの比率を変えて複合粉末を作製した。表3に示す。
Figure 0004800139
表3の実施粉末2〜9の粉末8種を用い、下記組成の乳化型ファンデーションを製造した。内容を表4に示す。
Figure 0004800139
製法:(1)〜(4)を溶解混合する。(5)〜(18)を攪拌混合後ハンマーミルで粉砕し、(1)〜(4)に加え混合分散し均一にする。(19)〜(21)を溶解混合し、(1)〜(18)の混合液に攪拌しながら徐々に混合し、乳化型ファンデーションを入手した。
上記実施例4の評価を実施例2にお
ける評価方法を用いて評価した。結果を表5に示す。
Figure 0004800139
表5に示したとおり本発明の処方例2〜9のうち、特に処方例2〜7はいずれもみずみずしい外観、きめ細かい仕上がりであることが認められる。
板状粉末と高分子粉末を各種組み合わせ水添石油樹脂で接着させ複合粉末を得る。具体的には、板状粉末と高分子粉末の混合粉末にヘキサンで溶解した水添石油樹脂(アルコンP−100 荒川化学工業製)を噴霧し、スプレードライヤーでヘキサンを乾燥させることで、複合粉末を得る。水添石油樹脂の比を最終の複合粉末に対して0.01となるよう調製した。内容を表6に示す。
Figure 0004800139
表6の実施例5の粉末を用い、下記組成の粉おしろいを製造した。内容を表7に示す。
Figure 0004800139
製法(1)〜(13)を攪拌混合する。(14)〜(17)混合溶解し、(1)〜(13)に加え混合分散し均一にする。さらにハンマーミルで粉砕し粉おしろい入手した。
上記実施例6の粉おしろいを用いて使用試験を行った。仕上りについて実施例2における評価方法を用いて評価し、結果を表8に示した。
Figure 0004800139
表8に示したとおり本発明の処方例10,11は、いずれもみずみずしくきめ細かい化粧料であることが認められる。これに対し比較例2〜6では、仕上りのみずみずしさ、またきめ細かい仕上がりについてのいずれかは劣っていた。
実施例1で得た実施粉末1を用い、6種の化粧下地を製造した。内容を表9に示す。
Figure 0004800139
製法(1)〜(3)と(4)〜(10)を混合し、ホモミキサーで分散する。次に(11)と(15)、(12)と(13)をおのおの溶解した後、(11)〜(15)をすべて合わせ混合する。さらに(1)〜(10)混合物に、(11)〜(15)に加え混合分散し均一にする。メッシュ濾過した後、化粧下地を得る。
表9の化粧下地を実施例2における評価方法を用いて評価し、結果を表10に示した。
Figure 0004800139
本発明の含有量として0.1質量%〜20%の含有量がより望ましい結果となった。

Claims (6)

  1. 赤色干渉光を発現する板状粉末を基盤粉末とし、粉末平面の平均長さ(a)と厚み(b)の比が、(a/b)で1.5〜20の範囲である扁平状高分子粉末を基盤粉末に付着させた複合粉末。
  2. 複合粉末の平均粒径が20〜60μmである、請求項1記載の複合粉末。
  3. 基盤となる赤色干渉光を発現する板状粉末が酸化チタン被覆合成金雲母である、請求項1又は2記載の複合粉末。
  4. 基盤となる赤色干渉光を発現する板状粉末の平均粒径が40μmである、請求項1〜3いずれかに記載の複合粉末。
  5. 扁平状高分子粉末がポリエチレンであり、その平均粒径が10μmであることを特徴とする、請求項1〜4いずれかに記載の複合粉末。
  6. 請求項1〜いずれかに記載の複合粉末を0.1〜20質量%含有したことを特徴とする化粧料。
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