JPH07150071A - 薄片状体質顔料およびその製造法 - Google Patents

薄片状体質顔料およびその製造法

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JPH07150071A
JPH07150071A JP34029293A JP34029293A JPH07150071A JP H07150071 A JPH07150071 A JP H07150071A JP 34029293 A JP34029293 A JP 34029293A JP 34029293 A JP34029293 A JP 34029293A JP H07150071 A JPH07150071 A JP H07150071A
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alkali metal
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titanium
flaky
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Tamio Noguchi
民生 野口
Yukitaka Watanabe
幸隆 渡辺
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Merck Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】アルカリ金属珪フッ化物と珪酸マグネシウムと
の固相反応によって製造された合成雲母で、その粒子径
が0.5〜50μmで、白色度が90以上の薄片状合成
雲母粒子の粒子表面に、全重量基算で20〜50重量%
のチタン酸化物および(または)チタン水化物を被覆し
てなることを特徴とする薄片状体質顔料およびその製造
法。 【効果】本発明の薄片状体質顔料を配合したファンデー
ション等の皮膚適用化粧料においては、オイル成分との
混合時の色くすみがなく、明度、彩度の良い肌色が創出
されるとともに、肌への最適な付着性、のびを有しまた
皺隠し効果を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、明度、彩度および肌へ
の付着性、のび等の特性を有する新規な化粧品用体質顔
料に関する。本発明の薄片状体質顔料を配合したファン
デーション等の皮膚適用化粧料においては、オイル成分
との混合時の色くすみがなく、明度、彩度の良い肌色が
創出されるとともに、肌への最適な付着性、のびを有し
また皺隠し効果を有するものである。
【0002】
【背景技術】ファンデーションの調製に際して、肌への
密着性やすべりなどの使用時の感触を良くする目的で雲
母、絹雲母、タルクやカオリン等を基質とする体質顔料
が用いられ、肌色を調色する素材として、白色の酸化チ
タン、赤色系の酸化鉄(ベンガラ)、黄色の黄酸化鉄、
有彩色有機顔料などの着色料が用いられている。これら
は、いずれも物理的性質および化学的性質を異にする物
質であるが、これらを微粉体として油成分とともに機械
的混合により調合する。
【0003】ところで、比重、粒度、表面電荷、親油性
や親水性等の物性の異なる微粉体を混合すると、調製し
たファンデーションケーキ中での顔料の分散不安定、沈
降、凝固等により、色分かれを生じ、使用時の肌への付
着性や伸展性に悪影響を及ぼす。
【0004】一方、雲母や絹雲母などはその白色度が低
いためオイル成分と混合すると色くすみが生じ、明度、
彩度の良いファンデーションケーキが得られないという
欠点を有する。また、屈折率の高い酸化チタンを雲母に
被覆させた真珠光沢顔料(特公昭43−25644号参
照)は、透明性が高く、白色度の低い雲母を基質として
用いているため多重反射効果による強い光沢を示すので
ファンデーション用体質顔料としては自然な艶や光彩を
発現させるのに不十分なものであった。
【0005】白色度の低い雲母を基質とした顔料は、雲
母より高屈折率の金属酸化物をその雲母の粒子表面に被
覆すると干渉色を含む不自然な光沢を発現し、またその
結果、油成分と混合すると微黄灰黒色を呈するので、従
来の技術によっては、発色性の良い化粧料が得られるま
でに至っていない。
【0006】また、従来技術において、パウダーファン
デーションに用いる白雲母やセリサイトなどの薄片状体
質顔料は、肌に対する伸展性、付着性、滑らかさなどの
使用感を向上させ、肌へのカバー力やしっとり感などの
仕上がり感を高めるなどの特性を有するが、皮脂や汗に
濡れることによる色変化(色くすみ)が大きい等の欠点
を有する。また調製の際に用いるオイルとの屈折率の差
による不自然な光沢(テカリ)が生じやすい。これらの
天然の粘土鉱物には微量の鉄が含有されているためその
白色度が低く、その理由により、上記の如き欠点が生ず
る。
【0007】
【発明の開示】本発明者は、従来技術における上記のよ
うな課題を解決すべく、鋭意研究を進めた結果、皺隠し
効果や肌への付着性やすべり等において優れた特性を有
し、しかも、高い明度と彩度とを有する薄片状体質顔料
を開発することに成功した。すなわち、本発明はアルカ
リ金属珪フッ化物と珪酸マグネシウムとの固相反応によ
って製造された合成雲母で、その粒子径が0.5〜50
μmで、白色度が90以上の薄片状合成雲母粒子の粒子
表面に、全重量基算で20〜50重量%のチタン酸化物
および(または)チタン水化物を被覆してなることを特
徴とする薄片状体質顔料を提供するものである。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明で
使用する薄片状合成雲母基質は層状構造を有するタルク
の層間にカリウムイオンをインターカレートした白色度
(Whiteness=100−((100−L)
+b1/2の高い合成雲母であり、溶融法(無
水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムおよび
ケイフッ化カリウムとを混合し約1500℃で溶融した
後、1300℃で結晶化させる)で合成したものと比べ
透明性は劣るが白色度が高く、肌に対してのびや滑らか
さにおいて優れている。アルカリ金属珪フッ化物と珪酸
マグネシウムとの固相反応によって製造された合成雲母
で、その粒子径が0.5〜50μmで、白色度が90以
上の薄片状合成雲母粒子の表面に高い屈折率を有するチ
タン酸化物を上記条件において被覆させた本発明の体質
顔料は合成雲母粒子表面の光散乱により、透明性の高い
天然雲母を用いた場合のものに比し、光彩顔料特有の多
重反射が発現せず自然な艶が得られる。
【0009】本発明により、酸化チタンの単一薄層によ
る弱い干渉色が発現し、顔料の色調を酸化チタン薄層の
膜厚を制御することにより微黄色から微赤色に至る色相
を有する白色顔料が得られる。酸化チタンの単一薄層に
より微黄色から微赤色の干渉色を発現させるためには合
成雲母粒子1m当たり300〜400mgの酸化チタ
ンを均一に被覆させる。
【0010】微黄色を有する白色顔料は油成分と混合し
たときに青白さがなくなり、適当な彩度、明度を有する
化粧料を調製することができ、色くすみの無い化粧料を
調製することができる。
【0011】本発明に使用する合成雲母は微粉砕タルク
とケイフッ化カリウム(KSiF)とを原料として
用い700〜1200℃で焼成し、層状構造を有するタ
ルクの層間にカリウムイオンをインターカレートさせて
得られる特開平2−149415号公報に記載の一般式
(1)で表示される非膨潤性フッ素雲母である。 αKF・β(aMgF・bMgO)・γSiO (1) α=0.1〜2、β=2〜3.5、γ=3〜4、a=0
〜1、b=0〜1、a+b=1
【0012】特に合成雲母から水溶液中へのフッ素の溶
出量の少ない物が用いられ、そのフッ素の溶出量は化粧
品原料基準酸可溶物試験法により調製される酸可溶物溶
液をイオンメーターにより測定した測定値において10
ppm以下のものが用いられる。該合成雲母粒子の粒子
径は0.5〜50μm好ましくは30μm以下である。
本発明に係わる薄片状体質顔料は、以下に述べる製造法
により最も好ましく製造することができる。
【0013】前記の合成雲母粒子を水に懸濁した懸濁液
に対し、(a) チタンイオンを含む水溶液と、(b)
アルカリ金属の水酸化物もしくはアルカリ金属の炭酸塩
の水溶液とを用い、(a)と(b)を同時に、撹拌下に
加えることにより、該合成雲母微粉末粒子の表面にチタ
ンの水化物を沈着させる。その際、チタンイオンを含む
水溶液(a)を滴下する際に、上記の懸濁液のpHをア
ルカリ金属の水溶液(b)を用いて、所定の値に保つこ
とにより金属の水化物を均質に被覆させることができ
る。得られた固形生成物を分離し、洗浄し、乾燥し、所
望により焼成する。
【0014】上記(a)のチタンイオンを含有する水溶
液としては、オキシ硫酸チタン、四塩化チタン、三塩化
チタンなどの水溶液が用いられる。上記(b)のアルカ
リ金属の水酸化物の例としては、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムがあげられる。アルカリ金属の炭酸塩とし
ては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウムがあげられる。また、合成雲母粒
子表面に被覆させるチタンの酸化物および(または)水
化物の結晶形態は用いるチタンのイオンとキレート化合
物を形成する有機酸系錯形成剤を用いて制御することが
できる。
【0015】その粒子形態を制御するために用いられる
有機酸系錯形成剤としては下記のものがあげられる。乳
酸、リンゴ酸、酒石酸やクエン酸などのオキシカルボン
酸、およびそれらのアルカリ金属塩、ピルビン酸、レプ
リン酸などのオキソカルボン酸、およびそれらのアルカ
リ金属塩、アセチルアセトン、アセト酢酸エチルなどの
β−ケト酸エステル、これらのキレート形成化合物をチ
タンイオンに対して1/10から1/100当量比とな
るように合成雲母粒子の懸濁液もしくはチタンイオン含
有水溶液に添加し前記の製造方法により調製することに
よりチタン酸化物粒子の大きさや粒子形態を制御するこ
とができ、また粒子の比表面積の大きなものが得られ
る。以下に実施例および比較例を掲げ、本発明を具体的
に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されな
い。
【0016】
【実施例】
実施例 1 白色度95の平均粒径1〜5ミクロンの合成雲母(コー
プケミカル社製:MK−100)粒子66gを水120
0mlに加えて調製した懸濁液を、80℃に加温し、撹
拌下に32重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いて懸濁
液のpHを10に調整した後、上記の懸濁液のpHを、
2.0に32重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いて調
整しながら四塩化チタン84.4gを溶解させた水溶液
199.5mlを1.5ml/minの速度で滴下す
る。この四塩化チタン水溶液の滴下の終了後、32重量
%水酸化ナトリウム水溶液を滴下し懸濁液のpHを5.
0とする。生成物を沈殿させ、濾過し、水洗して塩を除
去した後、105〜110℃で8時間乾燥し、700℃
で1時間焼成した。焼成後、得られた微黄白色顔料は伸
展性、付着性に優れ、光沢を示さず、また、オイルとの
混合時に色くすみのないものであった。
【0017】実施例 2 白色度95の平均粒径1〜5ミクロンの合成雲母(コー
プケミカル社製:MK−100)粒子66gを水120
0mlに懸濁させ、クエン酸三ナトリウム0.66gを
添加し、80℃に加温し、撹拌下に、32重量%水酸化
ナトリウム水溶液を滴下し、この懸濁液のpHを10と
した。次に、32重量%水酸化ナトリウム水溶液を用い
てこの懸濁液のpHを2.0に調整しながら、四塩化チ
タン84.4gを溶解させた水溶液199.5mlを
1.5ml/minで滴下する。この四塩化チタン水溶
液の滴下終了の後、この懸濁液のpHを、32重量%水
酸化ナトリウム水溶液を滴下することにより5.0とす
る。生成物を沈殿させ、濾過し、水洗して塩を除去した
後、105〜110℃で8時間乾燥し、700℃で1時
間焼成した。このようにして得た微黄白色顔料は伸展
性、付着性に優れており、光沢を示さず、また、オイル
との混合時に色くすみのないものであった。この顔料の
比表面積を測定したところ実施例1で得られたものと比
べ約8m/g大きな値を示していた。
【0018】比較例 1 粒子径1〜15ミクロン(平均粒子径:5ミクロン)の
白雲母微粉末を用いて実施例1と同様の条件により光彩
顔料が調製された。このものをファンデーションケーキ
に使用するとその光沢が強く、自然な光沢を有する製品
は調製することができなかった。
【0019】比較例 2 市販の白雲母と実施例1で得られた顔料とを用い、これ
に流動パラフィンを10wt%、20wt%の割合で混
合し、混合した粉体の色くすみ(ΔE=(ΔL+Δa
+Δb1/2および白色度を測定した。その結
果、実施例1で得られた顔料(表2に示す)は比較例2
で得られた混合物(表1に示す)と比較し流動パラフィ
ンのようなオイルと混合しても色くすみが少なくまた白
色度も高いことが確認された。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】従来技術による真珠光沢顔料においては、
白雲母粒子表面に酸化チタンを被覆させると酸化チタン
の層の厚さにより干渉色が発現する。この干渉帯の幅は
第一オーダーでは金色では幾何学的厚さとして40〜9
0ミリミクロンであり第二オーダーでは155〜175
ミリミクロンである。雲母の1mあたりの被覆量は第
一オーダーでは約145mg、第二オーダーでは約32
0mgである。
【0023】この薄膜の反射率は垂直入射の場合約4%
であり弱いものである。この透過した光は幾層もの層を
へて多重反射し、その場合には干渉色が強められ光沢が
強くなる。真珠光沢顔料を得ようとする場合には、透明
度の高い雲母を用いまた酸化チタンの粒子径は光の波長
の半分以下として透明度を高め多重反射効果を高めてい
る。
【0024】これに対し、本発明の体質顔料について使
用される合成雲母は白色度が高く光を散乱させるのでこ
の雲母粒子の表面に200nm以下の微粒子酸化チタン
を被覆させても光沢を有するものは得られず、酸化チタ
ンの単一薄層による弱い干渉色が発現することにより黄
色もしくは赤色の干渉色により青みを有しない顔料を調
製することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属珪フッ化物と珪酸マグネシ
    ウムとの固相反応によって製造された合成雲母で、その
    粒子径が0.5〜50μmで、白色度が90以上の薄片
    状合成雲母粒子の粒子表面に、全重量基算で20〜50
    重量%のチタン酸化物および(または)チタン水化物を
    被覆してなることを特徴とする薄片状体質顔料。
  2. 【請求項2】 薄片状合成雲母を基質とし、その粒子表
    面にチタンの酸化物および(または)チタンの水化物を
    被覆してなる薄片状体質顔料の製造法であって、アルカ
    リ金属珪フッ化物と珪酸マグネシウムとの固相反応によ
    って製造された合成雲母で、その粒子径が0.5〜50
    μmで、白色度が90以上の薄片状合成雲母粒子を水に
    懸濁した懸濁液に対し、 (a) チタンイオンを含む水溶液と、 (b) アルカリ金属の水酸化物もしくはアルカリ金属
    の炭酸塩の水溶液とを用いて、 (a)と(b)をともに、撹拌下に加えることにより、
    該合成雲母粒子の表面にチタンの水化物を沈着させ、生
    成した固形生成物を分離し、洗浄し、乾燥し、焼成する
    ことを特徴とする薄片状体質顔料の製造法。
  3. 【請求項3】 薄片状合成雲母を基質とし、その粒子表
    面にチタンの酸化物および(または)チタンの水化物を
    被覆してなる薄片状体質顔料の製造法であって、アルカ
    リ金属珪フッ化物と珪酸マグネシウムとの固相反応によ
    って製造された合成雲母で、その粒子径が0.5〜50
    μmで、白色度が90以上の薄片状合成雲母粒子を水に
    懸濁させた懸濁液に対し、 (a) チタンイオンを含む水溶液と、 (b) アルカリ金属の水酸化物もしくはアルカリ金属
    の炭酸塩の水溶液と、 (c) チタンイオンと錯形成をする有機酸系錯形成剤
    とを用いて、 上記の懸濁液もしくは(a)の水溶液に対して(a)の
    チタンイオンに対して1/10〜1/100当量比とな
    るような量の(c)を添加した後、上記懸濁液に対し、 (a) チタンイオンを含む水溶液と、 (b) アルカリ金属の水酸化物もしくはアルカリ金属
    の炭酸塩の水溶液とを用いて、 (a)と(b)をともに、撹拌下に加えることにより、
    該合成雲母粒子の表面にチタンの水化物を沈着させ、生
    成した固形生成物を分離し、洗浄し、乾燥し、焼成する
    ことを特徴とする薄片状体質顔料の製造法。
JP34029293A 1993-11-29 1993-11-29 薄片状体質顔料およびその製造法 Pending JPH07150071A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0859434A (ja) * 1994-08-18 1996-03-05 Kose Corp 複合顔料及びそれを含有する化粧料
WO1998056261A1 (en) * 1997-06-09 1998-12-17 The University Of British Columbia Improved fish feed and method of using same
JP2008037780A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Nippon Menaade Keshohin Kk 複合粉末、および当該複合粉末を含有する化粧料

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