JP4799122B2 - Cu膜の研磨方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

Cu膜の研磨方法および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、Cu膜の研磨方法、および半導体装置の製造方法に関する。
Cu配線を実用化するうえでは、Cu膜の研磨(第1の金属研磨)に当たって、1000nm/min以上のCu膜研磨速度を確保するとともに、Cuディッシングを20nm以下に抑制しつつ、バリアメタルでストップすることが要求される。引き続いて行なわれるバリアメタルの研磨(第2の金属研磨)においては、Cuディッシングおよび絶縁膜エロージョンを20nm以下に抑制して、絶縁膜の表面を露出することが求められる。
特に次世代の高性能LSIでは、RC遅延を緩和するためにLow−k絶縁膜が用いられるので、膜剥れや、膜自体の破壊を防止するよう考慮する必要がある。そのためには、低摩擦で安定(好ましくは温度上昇なく)した研磨が要求されるものの、従来の一液供給タイプのスラリーと装置で行なうことは困難である。
なお、研磨に用いられる研磨液の停滞を防止し、研磨粒子の凝集あるいは沈殿等を防ぐことを目的として、二液供給タイプのスラリーが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ディッシングの拡大および配線部のエロージョンを防止するために、界面活性剤をさらに供給した二液供給タイプのスラリーもまた、提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−285968号公報 特開2004−363574号公報
本発明は、低摩擦で安定してCu膜を研磨する方法を提供することを目的とする。また本発明は、Cu配線を有し信頼性の高い半導体装置を製造する方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかるCu膜の研磨方法は、ターンテーブル上に貼付された研磨布に、半導体基板に設けられたCu膜を当接させる工程、および
前記Cu膜の研磨を促す第1の薬液と、供給量が前記ターンテーブルのテーブル電流および前記研磨布の表面温度の少なくとも一方との間に正の相関を有する第1の界面活性剤を含有する第2の薬液とを前記研磨布上に供給し、前記ターンテーブルを回転させ、前記ターンテーブルのテーブル電流および前記研磨布の表面温度の少なくとも一方をモニターしつつ前記Cu膜を研磨する工程を具備し、
モニターされたテーブル電流および研磨布の表面温度の少なくとも一方の変化に応じて、前記研磨布上への前記第2の薬液の供給を制御することにより前記変化を戻すことを特徴とする。
本発明の一態様にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
前記凹部の内部および前記絶縁膜上にバリアメタルを介してCu膜を形成する工程と、
前記絶縁膜上のCu膜を除去して、前記凹部内にCu膜を選択的に残置し、埋め込み配線を形成する工程とを具備し、
前記Cu膜の除去は、前述の方法で研磨することより行なわれることを特徴とする。
本発明の態様によれば、低摩擦で安定してCu膜を研磨する方法、およびCu配線を有し信頼性の高い半導体装置を製造する方法が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるCu膜の研磨の状態を表わす概略図である。
例えば、図1に示すように研磨布11が貼付されたターンテーブル10を回転させつつ、Cu膜(図示せず)が形成された半導体基板12を保持したトップリング13を当接させる。ターンテーブル10の回転数は、例えば30〜150rpmとすることができ、トップリング13の回転数は、通常、30〜150rpm程度である。研磨工程における研磨荷重は、通常、50〜70gf/cm2程度である。
研磨布11上には、Cu膜の研磨を促す第1の薬液17を第1の供給口14から供給して、ターンテーブル10のテーブル電流または研磨布11の表面温度をモニターしつつ、半導体基板12のCu膜(図示せず)が研磨される。第1の薬液17は、ベーススラリーの組成を有し、この段階では、ベーススラリー単独がスラリー19として用いられる。テーブル電流等のモニタリングに関しては、後に詳細に説明するが、本発明の実施形態にかかる方法においては、モニターされた値の変化に応じて第2の供給口15からの第2の薬液の供給を制御しつつ、Cu膜の研磨が行なわれる。なお、図1には、ドレッサー16も併せて示してある。
第1の供給口14から供給される第1の薬液は、水と酸化剤と有機酸とを含有する。酸化剤としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素水、硝酸第二鉄、硫酸鉄、ヨウ素酸カリウム、およびモリブドケイ酸など用いることができる。有機酸としては、例えば、マレイン酸、シュウ酸、クエン酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、フタル酸、キナルジン酸、キノリン酸、ベンゾトリアゾール、アラニン、およびグリシンなど用いることができる。
上述したような酸化剤および有機酸を含有する第1の薬液のpHは、pH調整剤により8〜14程度、例えば12程度に調整することが望まれる。
Cu膜が接している研磨布に第1の薬液が供給されると、Cu膜表面が酸化されて酸化膜が形成される。酸化膜はCu膜よりも容易に除去されるので、Cu膜の研磨が促される。すなわち、研磨布で擦られることにより酸化膜が機械的に除去されて、Cu膜の研磨が行なわれる。
必要に応じて、第1の薬液には、研磨粒子、および界面活性剤が含有されてもよい。研磨粒子としては、例えば、コロイダルシリカ、フュームドシリカ、コロイダルアルミナ、フュームドアルミナ、セリア、チタニア、有機粒子、および無機粒子と有機粒子との一体化した複合型粒子など用いることができる。こうした粒子は、Cu膜表面に形成された酸化膜を機械的な作用により除去するので、Cu膜の研磨が促されるのに加えて、第1の薬液により研磨も行なわれるといえる。したがって、Cu膜の研磨時間を短縮することができる。研磨粒子が研磨布の表面に埋め込まれた、いわゆる固定砥粒の場合も同様の効果が得られる。
第1の薬液に含有され得る界面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムおよびドデシルベンゼンスルホン酸アンモニウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリビニルピロリドン、並びにアセチレングリコール系などを用いることができる。
こうした界面活性剤は、いずれもCu膜のディッシングを劣化させない。具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩およびポリビニルピロリドンは、Cu膜のディッシングを抑制する作用を有し、アセチレングリコールは、コロージョン耐性をよりいっそう高めつつ、Cu膜のディッシングを維持する作用を有する。ディッシングを維持するとは、この界面活性剤によってディッシングが増大しないことをさし、積極的にディッシングを抑制しなくてもよい。例えば、この界面活性剤を含まないスラリーを用いた際、Cu膜表面にある程度のディッシングが生じ、この界面活性剤が含有されたスラリーを用いた際にも、それと同程度のディッシングが生じる場合である。Cu膜のディッシングを劣化させないので、これらの界面活性剤は、後述する第2の薬液にも用いることができる。アルキルベンゼンスルホン酸塩およびアセチレングリコールは、テーブル電流や研磨布の表面温度を高める作用を有し、ポリビニルピロリドンは、テーブル電流や研磨布の表面温度を下げる作用を有する。
第1の薬液17を用いたCu膜の研磨が進行することによって、テーブル電流または研磨布の表面温度が上昇する。この場合には、図2に示すように第2の供給口15から第2の薬液18が供給され、第1の薬液17との混合物をスラリー19として用いてCu膜の研磨が行なわれる。第2の薬液18には、例えば、界面活性剤としてポリビニルピロリドンが含有される。ポリビニルピロリドンは、上述したようにテーブル電流または研磨布の表面温度を低下させる作用を有するので、ポリビニルピロリドンが含有された第2の薬液18の供給量は、テーブル電流および研磨布の表面温度の少なくとも一方との間に負の相関を有するということができる。具体的には、ポリビニルピロリドンとしては、例えば分子量40,000のPVP−K30(アイエスピー・ジャパン(株))が挙げられる。
第2の薬液18における界面活性剤の濃度は、0.1〜2wt%程度とすることが好ましい。0.1wt%未満の場合には、その効果を十分に発揮させることが困難となる。一方、2wt%を越えると、Cu膜の研磨を促すベーススラリーの組成が大きくずれてしまい、Cu膜の研磨速度が低下するおそれがある。
この第2の薬液18は、100cc/min以下の低流量で供給することが好ましい。第2の薬液の流量が100cc/minを越えると、ベーススラリーの成分バランスをくずして、ディッシング拡大やコロージョンなど様々な問題を引き起こすおそれがある。第2の薬液の効果を得るためには、流量の下限は10cc/min程度とすることが望まれる。図面には、第2の供給口15は、第1の供給口14とは別個のノズル状として示されているが、これに限定されない。2つの供給口の先端を連結して、混合物の状態で研磨布11上に供給することもできる。この場合には、専用のバルブを設けて、第2の薬液18の供給を制御する。あるいは、スプレー供給口を用いて第2の薬液18を研磨布11上に噴霧してもよい。第2の薬液18を噴霧することによって、研磨後の被処理面の面内均一性をよりいっそう高めることができる。
第2の薬液18を供給することによって、テーブル電流または研磨布の表面温度は低下する。すなわち、テーブル電流または研磨布の表面温度の変化は戻される。第2の薬液18を供給している間も、テーブル電流または研磨布の表面温度のモニターは続けられ、これらの変化に応じて、第2の薬液18の供給は再度制御される。第2の薬液18の供給を制御、具体的には流量を低減することによって、テーブル電流または研磨布の表面温度は上昇する。最も簡便な制御は、第2の薬液18の供給を停止することであるが、流量の増減によって制御した場合には、テーブル電流または研磨布の表面温度を最適値の近傍に維持することが可能となる。
第2の薬液18に含有される界面活性剤の種類によっては、図2に示すように第1の薬液17と第2の薬液18とを研磨布11上に同時に供給して、2つの薬液17,18の混合物であるスラリー19を用いてCu膜の研磨を開始することもできる。この場合、第2の薬液18には、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩またはアセチレングリコールが、界面活性剤として含有される。これらの界面活性剤は、上述したようにテーブル電流または研磨布の表面温度を高める作用を有するので、アルキルベンゼンスルホン酸塩あるいはアセチレングリコールが含有された第2の薬液18の供給量は、テーブル電流および研磨布の表面温度の少なくとも一方との間に正の相関を有するということができる。具体的には、アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム(DBK)が挙げられ、アセチレングリコールとしては、例えばサフィノール465(エアープロダクツジャパン(株))が挙げられる。
こうした界面活性剤を含有する第2の薬液18を、ベーススラリーである第1の薬液17とともに供給してCu膜の研磨を開始すると、テーブル電流または研磨布の表面温度の上昇が加速される。テーブル電流または研磨布の表面温度が過剰に上昇した場合には、第2の薬液18の供給が制御される。具体的には、第2の薬液18の流量を減少させることによって、制御が行なわれる。第2の薬液18の流量をこのように制御することによって、テーブル電流または研磨布の表面温度は低下する。この場合も、第2の薬液18の制御によって、テーブル電流または研磨布の表面温度の変化は戻される。上述したように、最も簡便な制御は、図1に示されるように第2の薬液18の供給を停止することであるが、流量の増減によって制御した場合には、テーブル電流または研磨布の表面温度を最適値の近傍に維持することが可能となる。
第2の薬液の供給を停止することによって、テーブル電流または研磨布の表面温度の変化を戻す場合には、この第2の薬液とは逆の作用を有する界面活性剤が含有された第3の薬液を、さらに用いることができる。第3の薬液は、第2の薬液と連動して供給が制御される。具体的には、第2の薬液を停止する際には第3の薬液を供給し、第2の薬液を供給する際には第3の薬液を停止する。第2の薬液および第3の薬液は、供給/停止に限らず、流量を増加または減少して供給を制御することもできる。第3の薬液を併用することによって、テーブル電流または研磨布の表面温度の変化を戻す作用が高められ、研磨時間の短縮につながる。
上述したいずれの場合も、Cu膜の研磨終了まで、テーブル電流または研磨布の表面温度のモニターは続けられ、その変化に応じて第2の薬液の供給が制御される。
本発明の実施形態にかかる方法を実施するには、例えば図3に示す研磨装置を用いることができる。図3は、本発明の実施形態にかかる方法でCu膜の研磨を行なうための研磨装置の一例の構成を表わす概略図である。
図3に示されるように、ターンテーブル10を回転させるためのモーター23は、テーブル電流モニター22に接続され、測定されたテーブル電流値は制御装置21に送られる。制御装置21では、測定されたテーブル電流値を判断基準として、第2の薬液の供給を制御する信号を流量計24に送る。
流量計24は、スラリー供給装置25からのスラリーの供給を制御する。スラリー供給装置25には、第1の薬液と第2の薬液とが含まれ、これらのうちの第2の薬液は、制御装置21からの指令を受けて供給が制御される。
こうした装置を用いてCu膜の研磨を行なう際には、さらに研磨布の表面温度を測定することもできる。この場合は、研磨布の表面温度をスラリーの供給にフィードバックする必要はない。
図4には、本発明の実施形態に用いられる研磨装置の他の例の構成を示す。
図示するように、トップリング13には、研磨布11の表面温度を測定するための放射温度計26が設けられ、測定された表面温度は、温度モニター27を経由して制御装置21に送られる。制御装置21では、測定された研磨布11の表面温度を判断基準として、第2の薬液の供給を制御する信号を流量計24に送る。
なお、研磨布の表面温度に加えて、ターンテーブルのテーブル電流をモニターすることもできる。この場合は、テーブル電流をスラリーの供給にフィードバックする必要はない。
以下、本発明の実施形態の具体例を示す。
(実施形態1)
図5および図6を参照して、本実施形態を説明する。
まず、図5に示すように、半導体素子(図示せず)が形成された半導体基板12上に、SiO2からなる絶縁膜31を設けてWからなるプラグ33を形成した。その上に、第1の低誘電率絶縁膜34および第2の低誘電率絶縁膜35を順次形成して、積層絶縁膜を形成した。第1の低誘電率絶縁膜34は、比誘電率が2.5未満の低誘電率絶縁材料により構成することができ、例えば、ポリシロキサン、ハイドロジェンシロセスキオキサン、ポリメチルシロキサン、メチルシロセスキオキサンなどのシロキサン骨格を有する膜、ポリアリーレンエーテル、ポリベンゾオキサゾール、ポリベンゾシクロブテンなどの有機樹脂を主成分とする膜、および多孔質シリカ膜などのポーラス膜からなる群から選択される少なくとも一種を用いて形成することができる。ここでは、LKD(JSR製)を用いて第1の低誘電率絶縁膜34を80nmの膜厚で形成した。
この上に形成される第2の低誘電率絶縁膜35はキャップ絶縁膜として作用し、第1の低誘電率絶縁膜34より大きな比誘電率を有する絶縁材料により形成することができる。例えば、TEOS(テトラエトキシシラン)、SiC、SiCH、SiCN、SiOC、およびSiOCHからなる群から選択される少なくとも一種の比誘電率2.5以上の絶縁材料を用いて形成することができる。ここでは、SiOCを用いて第2の低誘電率絶縁膜35を160nmの膜厚で形成した。
第2の低誘電率絶縁膜35および第1の低誘電率絶縁膜34には、凹部としての配線溝Aを240nmの深さで設け、全面に常法によりバリアメタル36としてのTi膜を10nmおよびCu膜37を1200nm堆積した。余分なCu膜37をCMPにより除去して、図6に示すようにバリアメタル36を露出する。スラリーの成分等を変更して、種々の条件でCu膜37を除去する。具体的には、図3に示した研磨装置を用いて、テーブル電流をモニターしつつ、Cu膜37を研磨する。研磨中には、図示しない放射温度計により研磨布11の表面温度も測定する。
まず、ベーススラリーとなる第1の薬液を、以下の処方で調製した。
酸化剤:過硫酸アンモニウム(1.5wt%)
有機酸:キナルジン酸(0.3wt%)
有機酸:シュウ酸(0.1wt%)
研磨粒子:コロイダルシリカ(0.05wt%)
界面活性剤:アセチレングリコール系サフィノール465(エアープロダクツジャパン(株))(0.1wt%)
pH調整剤:水酸化カリウム
さらに、以下の界面活性剤Aを0.1wt%の濃度で純水に溶解して、別途併用する界面活性剤Aの水溶液を調製した。
界面活性剤A:DBK(ドデシルベンゼンスルホン酸カリウム)
まず、界面活性剤Aの水溶液を第1の薬液とともに一定流量で研磨布上に常時供給して、Cu膜37の研磨を行なった(研磨No.1)。具体的には、研磨布11としてのIC1000(ロデール・ニッタ)の上に、第1の薬液を300cc/minで供給するとともに、界面活性剤A水溶液を30cc/minの流量で常時供給して、Use Pointでスラリーを調製した。研磨布11には、半導体基板12を保持したトップリング13を300gf/cm2の研磨荷重で当接させた。ターンテーブル10の回転数は100rpmとし、トップリング12の回転数105rpmとして、テーブル電流をモニターしつつCu膜37を研磨した。配線溝A外部のCu膜37が除去された後、さらに30%のオーバーポリッシュを行なって研磨を終了した。
Cu膜の研磨速度、テーブル電流(研磨摩擦)、および研磨布の表面温度を調べ、以下の基準で評価した。
研磨速度は1000nm/min以上を“○”とし、テーブル電流は8A以下を“○”とした。研磨布の表面温度は50℃以下を“○”とした。
研磨時間とテーブル電流との関係を、図7のグラフに示す。No.1の研磨においては、テーブル電流は、図7のグラフに示されるように12A程度まで上昇して研磨が停止した。研磨が停止したことによりテーブル電流が低下して、その後、研磨が再開される。しかしながら、テーブル電流は上昇し続けて、再度、12A程度まで達して研磨が停止する。このように研磨の停止が繰り返されるために、研磨終了までに145secもの時間を要した。
界面活性剤A水溶液を第2の薬液として用い、第1の薬液を300cc/minで供給するとともに第2の薬液を30cc/minの流量で供給して、Use Pointでスラリーを調製してCu膜の研磨を開始した。第2の薬液の供給は、テーブル電流の変化に応じて制御した(研磨No.2)。このNo.2は、本発明の実施形態にかかる方法である。No.2の研磨においては、テーブル電流は図7のグラフに示されるように上昇し、研磨開始から10sec程度で10Aを越える。ここで第2の薬液の供給を停止することによって、テーブル電流は低下した。テーブル電流が低下して8Aを下回ったところで第2の薬液の供給を再び開始し、研磨終了まで第2の薬液を供給した。テーブル電流の変化に応じて第2の薬液の供給を制御しているので、90secという短時間でCu膜の研磨を行なうことができた。
研磨速度、テーブル電流、および研磨布温度の評価を、併用した界面活性剤の種類およびその供給方法とともに下記表1にまとめる。いずれの場合も、研磨後のディッシングは20nm以下と許容範囲であった。
Figure 0004799122
上記表1に示されるように、界面活性剤A水溶液が常時供給されたNo.1では、研磨速度、テーブル電流、および研磨布温度は合格レベルに達しない。さらに、No.1では、研磨が停止するために所望の研磨終了までに要する時間も長い。
No.2では、テーブル電流の変化に応じて、第2の薬液としての界面活性剤A水溶液の供給が制御される。このため、研磨速度、テーブル電流、および研磨布温度を合格レベルに維持することができる。こうした効果に加えて、研磨時間は図7のグラフに示したように、No.1の場合より極めて短い。
本実施形態においては、テーブル電流を高める作用を有する界面活性剤を含有する第2の薬液を用い、テーブル電流が上昇した際には、第2の薬液の供給を停止した。テーブル電流の変化に応じて第2の薬液を制御して供給しつつ、Cu膜を研磨した。こうした方法によって、研磨停止することなく、要求される平坦性と研磨速度とを両立できることが確認された。
(実施形態2)
配線溝の深さを1500nmに変更した以外は前述の実施形態1と同様にして、図5に示すようにバリアメタルとしてのTi膜36を介してCu膜37を2100nmの厚さで堆積した。余分なCu膜37をCMPにより除去して、図6に示すようにバリアメタル36を露出する。スラリーの成分等を変更して、種々の条件でCu膜37を除去する。具体的には、図4に示した研磨装置を用いて、研磨布の表面温度をモニターしつつ、Cu膜37を研磨する。研磨中には、図示しないテーブル電流モニターにより、テーブル電流も測定する。
ベーススラリーとなる第1の薬液は、界面活性剤を0.1wt%のドデシルベンゼンスルホン酸カリウムに変更した以外は、実施形態1の場合と同様の処方で調製した。
こうして調製された第1の薬液のみをスラリーとして用いて、研磨布の表面温度をモニターしつつ、実施形態1の場合と同様の条件でCu膜37を研磨した(研磨No.3)。Cu膜の研磨速度、テーブル電流(研磨摩擦)、および研磨布の表面温度を調べ、前述と同様の基準で評価した。
研磨時間と研磨布の表面温度との関係を、図8のグラフに示す。図示するように、No.3の研磨においては、研磨布の表面温度が30℃程度に抑制されているので、目的の研磨を達成するのに430secを要した。
次に、界面活性剤を併用してCu膜37の研磨を行ない、前述と同様に評価した。界面活性剤としては、以下の2種類を用意した。
界面活性剤B:サフィノール465
界面活性剤C:ポリビニルピロリドン(PVP−K30)
すでに説明したように、界面活性剤B(サフィノール465)は、研磨布の表面温度を上げる作用を有し、界面活性剤C(PVP−K30)は温度を下げる作用を有する。
界面活性剤BおよびCは、それぞれ0.1wt%の濃度で純水に溶解して、界面活性剤BおよびCの水溶液を調製した。
第1の薬液と界面活性剤B水溶液とを、一定流量で研磨布上に常時供給してUse Pointでスラリーを調合し、得られたスラリーを用いる以外は前述と同様の条件で研磨を行なった(研磨No.4)。第1の薬液の流量は300cc/minとし、界面活性剤Bの流量は30cc/minとした。No.4の研磨においては、研磨布の表面温度は、図8のグラフに示されるように、55℃程度まで上昇して研磨が停止した。その後、温度が低下して研磨が再開されるものの、温度は上昇し続け、再度、54℃程度まで達して研磨が停止する。このように研磨の停止が繰り返されるために、研磨終了までに420secもの時間を要した。
界面活性剤B水溶液を界面活性剤C溶液に変更して、第1の薬液ともに研磨布上に常時供給した以外は、前述のNo.4と同様の条件で研磨を行なった(研磨No.5)。No.5の研磨においては、図8のグラフに示されるように研磨布の表面温度が上昇せず、20℃程度にとどまっている。このため、600secでは所望のCuを削りきることができなかった。
界面活性剤C水溶液をさらに用いる以外は、研磨No.4と同様の条件で研磨を行なった。界面活性剤C水溶液の流量は、30cc/minとし、第1の薬液および界面活性剤B水溶液とともに研磨布上に常時供給した(研磨No.6)。界面活性剤Bは研磨布の表面温度を高める作用を有し、一方の界面活性剤Cは、研磨布温度を下げる作用を有する。このように逆の作用を有する2種類の界面活性剤が同時に配合されたスラリーが用いられるので、それぞれの界面活性剤の効果は相殺される。その結果、No.6の研磨においては、図8のグラフに示されるように、研磨布の表面温度は40℃程度にとどまり、600secでは所望のCuを削りきることができなかった。
界面活性剤B水溶液を第2の薬液として用い、界面活性剤C水溶液を第3の薬液として用いて、以下のように研磨を行なった。まず、第1の薬液を300cc/minで供給するとともに第2の薬液を30cc/minの流量で供給して、Use Pointでスラリーを調製してCu膜の研磨を開始した。第2の薬液の供給は、研磨布の表面温度の変化に応じて制御した(研磨No.7)。このNo.7は、本発明の実施形態にかかる方法である。No.7の研磨においては、研磨布の表面温度は、図8のグラフに示されるように上昇し、研磨開始から50sec程度で50℃を越える。ここで第2の薬液の供給を停止するとともに、第3の薬液を30cc/minの流量で供給することによって、研磨布温度は低下した。研磨布の表面温度が低下して30℃を下回ったところで第3の薬液を停止するとともに、第2の薬液の供給を再び開始した。研磨布の表面温度の変化に応じて、第2の薬液および第3の薬液を切り替え、最後は第2の薬液を供給し続けてCu膜の研磨を終了した。これによって、180secという短時間でCu膜の研磨を行なうことができた。
研磨速度、テーブル電流、および研磨布温度の評価を、併用した界面活性剤の種類およびその供給方法とともに下記表2にまとめる。いずれの場合も、研磨後のディッシングは20nm以下と許容範囲であった。
Figure 0004799122
界面活性剤を別途用いないNo.3では、研磨布の表面温度を十分に高めることができないため、研磨速度が劣っている。界面活性剤B水溶液が常時供給されたNo.4では、研磨布の表面温度が高くなりすぎて、研磨の停止が発生した。界面活性剤C水溶液が常時供給されたNo.5では、研磨布の表面温度は20℃程度に抑制されるので、研磨速度がさらに低下した。
界面活性剤B水溶液および界面活性剤C水溶液が常時供給されたNo.6では、それぞれの界面活性剤の効果が相殺されて、テーブル電流および研磨布温度を十分に高めることができない。このため、研磨速度が低下している。
No.7では、研磨布の表面温度を高める作用を有する第2の薬液と、研磨布の表面温度を低下させる作用を有する第3の薬液とを用いて、研磨布の表面温度の変化に応じて、これらの供給を切り替えて制御している。これによって、制御性が向上し、短い研磨時間で良好な仕上がりを実現することが可能となった。しかも、テーブル電流および研磨布の表面温度は高く、ディッシングが増大することもない。
本実施形態においては、絶縁膜に設けられた溝の深さは1500nmと深く、この絶縁膜の上に、2100nmという大きな膜厚でCu膜が成膜される。こうした場合、研磨初期の段階では研磨布の表面温度は、20℃から30℃と低く研磨速度は遅い。このため、従来の研磨方法では、所望のCuを除去するのに430secも要する。
本発明者らは、研磨布の表面の理想的な温度は30℃から50℃の範囲内であることを見出しており、この範囲内に維持できれば、研磨速度が高められる。そこで、本実施形態においては、研磨中に研磨布の表面温度を放射温度計で測定し、その温度の変化に応じて、供給する薬液を制御した。具体的には、研磨布の表面温度が30℃を下回って低下する場合には、温度を高める作用を有する第2の薬液を供給して温度の変化を戻す。第2の薬液を供給することによって、研磨布の表面温度は、その後上昇する。一方で、50℃を越えて研磨布の表面温度が上昇する場合には、第2の薬液を停止するとともに温度を低下させる第3の薬液を供給して、温度の変化が戻される。これによって、深さ1500nmの溝が設けられた絶縁膜の上に2100nmの膜厚で成膜されたCu膜を、180secで除去することができる。このような短時間の研磨は、本実施形態によって初めて可能となった。
なお、第3の薬液を用いない以外はNo.7と同様の手法によって、Cu膜の研磨を行なった場合には、研磨時間が若干長くなった以外はNo.7と同等の効果が得られた。具体的には、テーブル電流および研磨布の表面温度は高く、ディッシングも増大することなく維持された。研磨時間は240secであったが、第2の薬液を用いないNo.3よりはCu膜の研磨速度も向上した。このように、サフィノール465が含有された第2の薬液を制御しつつ供給することによって、研磨停止することなく要求される平坦性を確保できることが確認された。上述したように第3の薬液を併用することによって、研磨速度をよりいっそう短縮することが可能である。
(実施形態3)
第1の薬液の組成、および第2の薬液に含有される界面活性剤を変更した以外は、前述の実施形態1と同様にしてCu膜37の研磨を行なった。ベーススラリーとなる第1の薬液は、界面活性剤として0.1wt%のドデシルベンゼンスルホン酸カリウム(DBK)をさらに配合した以外は、実施形態1の場合と同様の処方で調製した。
こうして調製された第1の薬液のみをスラリーとして用いて、テーブル電流をモニターしつつ、実施形態1と同様の条件でCu膜37を研磨した(研磨No.8)。Cu膜の研磨速度、テーブル電流(研磨摩擦)、および研磨布の表面温度を調べ、前述と同様の基準で評価した。
研磨時間とテーブル電流との関係を、図9のグラフに示す。No.8で用いたスラリーは、DBKおよびサフィノールを含有していることから、実施形態1で説明したNo.1の場合と同様の組成である。このため、テーブル電流はNo.1の場合と同様に変化して研磨停止が繰り返され、研磨終了までには140secもの時間を要することが、図9のグラフに示されている。
次に、界面活性剤を別途併用してCu膜37の研磨を行ない、前述と同様に評価した。別途併用する界面活性剤としては、前述の界面活性剤C(PVP−K30)を用意した。
第1の薬液と界面活性剤C水溶液とを、一定流量で研磨布上に常時供給してUse Pointでスラリーを調合し、得られたスラリーを用いる以外は前述と同様の条件で研磨を行なった(研磨No.9)。第1の薬液の流量は300cc/minとし、界面活性剤Cの流量は30cc/minとした。ここで用いたスラリーは、実施形態2のNo.6で用いたスラリーと同様の組成である。スラリー中には、テーブル電流を上げる作用を有する界面活性剤(サフィノール465、DBK)と、下げる作用を有する界面活性剤(PVP−K30)とが同時に配合されているので、それぞれの界面活性剤の効果は相殺される。その結果、テーブル電流の上昇は抑制されて、研磨終了までに120secも要している。
界面活性剤C水溶液を第2の薬液として用い、以下のように研磨を行なった。まず、第1の薬液を300cc/minで供給して、Cu膜37の研磨を開始した。第2の薬液の供給は、テーブル電流の変化に応じて制御した(研磨No.10)。このNo.10は、本発明の実施形態にかかる方法である。No.10の研磨においては、テーブル電流は図9のグラフに示されるように上昇し、研磨開始から10sec程度で10Aを越える。ここで、第2の薬液を30cc/minの流量で供給して、Use Pointでスラリーを調製して研磨を続けることによって、テーブル電流は低下した。テーブル電流が6Aを下回ったところで第2の薬液の供給を停止すると、テーブル電流は上昇した。テーブル電流の変化に応じて第2の薬液の供給を制御しているので、90sec程度の短時間で研磨を行なうことができた。
研磨速度、テーブル電流、および研磨布温度の評価を、併用した界面活性剤の種類およびその供給方法とともに下記表3にまとめる。いずれの場合も、研磨後のディッシングは20nm以下と許容範囲であった。
Figure 0004799122
界面活性剤を別途用いないNo.8では、テーブル電流が上昇する傾向にあるため、テーブル電流および研磨温度が高く、研磨速度も合格レベルに達しない。界面活性剤C水溶液が常時供給されたNo.9でも、テーブル電流および研磨布温度を十分に改善することができず、研磨速度は合格レベルに達しない。
No.10では、テーブル電流の変化に応じて第2の薬液の供給が制御されるので、研磨速度、テーブル電流、および研磨温度を合格レベルに維持することができる。しかも、No.10では、図9のグラフに示したように、90sec程度の短時間で研磨を行なうことができる。
本実施形態においては、テーブル電流を下げる作用を有する界面活性剤を含有する第2の薬液を用い、テーブル電流が上昇した際には、第2の薬液を供給した。すなわち、テーブル電流の変化に応じて第2の薬液を制御して供給しつつ、Cu膜を研磨した。こうした方法によって、研磨停止することなく、要求される平坦性と研磨速度とを両立できることが確認された。
本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法における研磨工程の状態を示す概略図。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法における研磨工程の状態を示す概略図。 本発明の一実施形態に用いられる研磨装置の構成を表わす概略図。 本発明の実施形態に用いられる研磨装置の他の構成を表わす概略図。 本発明の一実施形態にかかる半導体装置の製造方法を表わす工程断面図。 図5に続く工程を表わす断面図。 研磨時間とテーブル電流値との関係を表わすグラフ図。 研磨時間と研磨布の表面温度との関係を表わすグラフ図。 研磨時間とテーブル電流値との関係を表わすグラフ図。
符号の説明
10…ターンテーブル; 11…研磨布; 12…半導体基板; 13…トップリング
14…第1の供給口; 15…第2の供給口; 16…ドレッサー
17…第1の薬液; 18…第2の薬液; 19…スラリー; 21…制御装置
22…テーブル電流モニター; 23…モーター; 24…流量計
25…スラリー供給装置; 26…温度計: 27…温度モニター
31…絶縁膜; 33…プラグ; 34…第1の低誘電率絶縁膜
35…第2の低誘電率絶縁膜; 36…バリアメタル; 37…Cu膜
A…配線溝。

Claims (5)

  1. ターンテーブル上に貼付された研磨布に、半導体基板に設けられたCu膜を当接させる工程、および
    前記Cu膜の研磨を促す第1の薬液と、供給量が前記ターンテーブルのテーブル電流および前記研磨布の表面温度の少なくとも一方との間に正の相関を有する第1の界面活性剤を含有する第2の薬液とを前記研磨布上に供給し、前記ターンテーブルを回転させ、前記ターンテーブルのテーブル電流および前記研磨布の表面温度の少なくとも一方をモニターしつつ前記Cu膜を研磨する工程を具備し、
    モニターされたテーブル電流および研磨布の表面温度の少なくとも一方の変化に応じて、前記研磨布上への前記第2の薬液の供給を制御することにより前記変化を戻すことを特徴とするCu膜の研磨方法。
  2. 前記第1の界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホン酸塩およびアセチレングリコールからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のCu膜の研磨方法。
  3. 前記ターンテーブルのテーブル電流および前記研磨布の表面温度の少なくとも一方をモニターしつつ行なわれる前記Cu膜の研磨中に、供給量が前記テーブル電流および研磨布の表面温度の少なくとも一方との間に負の相関を有する第2の界面活性剤を含有する第3の薬液をさらに供給し、
    モニターされたテーブル電流および研磨布の表面温度の少なくとも一方の変化に応じて、前記研磨布上への前記第3の薬液の供給を制御することにより前記変化を戻すことを特徴とする請求項1または2に記載のCu膜の研磨方法。
  4. 前記第2の界面活性剤は、ポリビニルピロリドンであることを特徴とする請求項に記載のCu膜の研磨方法。
  5. 半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜に凹部を形成する工程と、
    前記凹部の内部および前記絶縁膜上にバリアメタルを介してCu膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上のCu膜を除去して、前記凹部内にCu膜を選択的に残置し、埋め込み配線を形成する工程とを具備し、
    前記Cu膜の除去は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法で研磨することより行なわれることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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