JP4798881B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置のレイアウトパターンに関するものであり、特に、機能回路群のレイアウトをチップ上の1方向に展開して構成する半導体集積回路装置のレイアウトパターンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、半導体集積回路装置のダイサイズの高集積化の要求に応える1手法として、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとをペアとしたCMOSユニットを基本構成として複数の論理回路を備えた機能回路を、信号の流れに沿って1方向に配置して、複数の機能回路を並べて機能回路群とするレイアウト手法が採用されている。ゲートアレイ方式やスタンダードセル方式以外の、ダイナミックランダムアクセスメモリに代表される半導体メモリ等のいわゆるカスタム製品において採用されているレイアウト手法である。
【0003】
ここで、以下の説明において使用されるCMOSユニット、あるいはユニットとは、PMOS/NMOSトランジスタをペアとして適宜の構成で接続してなるもので、論理ゲートやトランスファゲート等の基本機能を構成する回路単位を称するものとする。また、PMOS/NMOSトランジスタ単独でも、キャパシタ素子や抵抗素子等の基本回路機能を奏する態様で使用されるものについてはユニットとして分類する。PMOS/NMOSトランジスタで構成されないものについては必ずしもユニットとして分類されないものもある。例えば、後述するトリミング用の配線層スイッチがこれにあたる。このスイッチは1つの基本回路素子を構成するために素子間の接続を決定するものである。スイッチにより接続された1群の素子全体が基本回路素子でありユニットを構成するものとなる。従って、個々の素子はユニットの定義には含まれない。また、キャパシタ素子や抵抗素子等もユニットには含まれない。配線領域中に埋め込ませて配置することができ、素子特性、レイアウト効率等への影響がないからである。
【0004】
ゲートアレイ方式やスタンダードセル方式が、チップ上に2次元展開された特定の区画の中で、所定の配線グリッドのピッチに合わせて縦横に配線を施すことにより、結線処理の時間短縮を主眼としているのに対して、機能回路群を信号の流れに沿って1方向に配置するレイアウト手法では、限られた配線層を使用して限られた配置領域に如何に高集積にレイアウトするかを主眼としたレイアウト手法である。
【0005】
図18に示す概略レイアウト図は、メタル3層プロセスにおける半導体集積回路装置Chipのレイアウト例である。図18における半導体集積回路装置Chipでは、Y方向に展開された2つのメモリセル領域M1、M2を有している。メモリセル領域M1、M2の間には、X方向に展開された機能回路群FNBL1、FNBL2、乃至FNBLnが、各々、レイアウト幅BW1、BW2、乃至BWnでY方向に配列されている。そして、電源電圧パッドVCPからは電源電圧配線VCCが、基準電圧パッドVSPからは基準電圧配線VSSが、最上位のメタル層である第3メタル層M3Lにより機能回路群FNBL1乃至FNBLnを横切って配線され、電源電圧VCCと基準電圧VSSを供給している。高集積化を図るため、各機能回路群FNBL1乃至FNBLnは、各レイアウト幅BW1乃至BWnが最小になるようにレイアウトされている。
【0006】
次に、機能回路群FNBL1の一部100を拡大した概略レイアウト図を図19に示す。機能回路群FNBL1の一部100が論理回路CIR110、CIR120、CIR130、CIR140で構成されており、各々の論理回路CIR110乃至CIR140は、論理回路CIR110に例示するようにPMOSトランジスタP1、P2、P3とNMOSトランジスタN1、N2、N3とが対となってCMOSユニットを構成している。両タイプのMOSトランジスタは接続配線LV100で接続されて構成されている。この接続配線LV100は最下層のメタル配線層である第1メタル配線層M1Lが使用されている。ここでは、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとが1対1に接続されたインバータゲートやトランスファゲート等の場合をCMOSユニットとして例示しているが、これに限定されることはなくナンドゲート、ノアゲート等の各種論理ゲートやMOSキャパシタ等の各種の論理ゲートや基本回路素子がCMOSユニットとして構成されている。また、PMOSトランジスタの上層には第2メタル層M2Lにより機能回路群FNBL1に電源電圧VCCを供給するための電源電圧配線VCC100が配線されており、第3メタル層M3Lで配線されている電源電圧配線VCCとの交差部においてビア(VIA)コンタクトCvvにより相互に接続されている。同様に、NMOSトランジスタの上層にも第2メタル層M2Lにより機能回路群FNBL1に基準電圧VSSを供給するための基準電圧配線VSS100が配線されており、図示されていない第3メタル層M3Lで配線されている基準電圧配線VSSとの交差部においてビア(VIA)コンタクトCvvにより相互に接続されている。更に、第2メタル層M2Lで配線されている電源電圧配線VCC100と基準電圧配線VSS100との間には、機能回路群FNBL1に必要とされる入出力線配線、及PMOS/NMOSトランジスタペアP1とN1乃至P3とN3等のCMOSユニット間やCIR110乃至CIR140等の論理回路間を接続される接続配線等の内部配線LH100が必要に応じて配線されている。機能回路群FNBL1に必要とされる電流容量に応じた電源電圧配線VCC100及び基準電圧配線VSS100の幅と、機能回路群FNBL1における回路構成・レイアウト配置で決定される内部配線LH100の数に従って、機能回路群FNBL1のブロック幅BW1が決定される。他の機能回路群FNBL2乃至FNBLnについても同様に決定される。
【0007】
上記の説明では、メタル配線層として第1乃至第3メタル配線層M1L乃至M3Lを有している。これにMOSトランジスタのゲート電極としてポリシリコン(以下、PolySi)層が加わり4層の配線構造を有している。この4層構造を実現する製造プロセスとしては様々なプロセスが考えられるが、そのプロセス例を図20に示す。図20のうち、プロセスAでは、各層間の直接接続が可能な構造を有している。即ち、第3メタル配線層M3Lと第2メタル配線層M2Lとの間はVIAコンタクトCvvで接続され、第2メタル配線層M2Lと第1メタル配線層M1Lとの間はVIAコンタクトCvで接続され、第1メタル配線層M1LとPoliSi層との間はコンタクトCpで接続される。これに対してプロセスBでは、PolySi層は直上の第1メタル配線層M1Lとはオーミックコンタクトを取ることができないため、第2メタル配線層M2Lとの間でコンタクトCppにより接続をとる構造を有している。従って、機能回路群FNBL1乃至FNBLnのレイアウト設計においては、これらのプロセス要因を適宜考慮してレイアウトを実施する必要がある。
【0008】
図21、22には、製造プロセスの違いによる内部配線LH100の違いを示している。図21はプロセスAを使用した場合の概略レイアウト図であり、図22はプロセスBを使用した場合の概略レイアウト図である。共に、電源電圧配線VCC100は第2メタル層M2Lで配線され、その直下にはPMOSトランジスタが配置されており、基準電圧配線VSS100も第2メタル層M2Lで配線され、その直下にはNMOSトランジスタが配置されている。そして、PMOS/NMOSトランジスタ間は、第1メタル層M1Lで接続されCMOSユニットを構成している。第1メタル層M1Lと第2メタル層M2Lとは直交して配線されている。図21では、PolySi層と第1メタル層M1LとがコンタクトCpにより直接接続できるため両者の接続に第2メタル層M2Lを使用する必要はない。従って、内部配線LH100の配線領域幅は、1本分のCMOSユニット間の内部配線領域IL100と、3本分の隣接する論理回路等との入出力配線領域IOL100とにより決定されている。これに対して、図22に示すプロセスBを使用した場合のレイアウト図では、PolySi層は第1メタル層M1Lと直接接続ができず、第2メタル層M2Lとの間でコンタクトCppを介して接続する。そのため、第1メタル層M1LからPolySi層に接続するために中間に第2メタル層M2Lを介する必要がある。従って、内部配線LH100の配線領域幅は、1本分のCMOSユニット間の内部配線領域IL100に2本分のPolySi層への内部配線領域IL100が加わり、3本分の隣接する論理回路等との入出力配線領域IOL100と合わせて決定されている。
【0009】
ここで、図23に示す機能回路FNBの具体例を示す。この機能回路FNBは、4つの論理回路CIR1、CIR2、CIR3、CIR4で構成されている。各論理回路CIR1乃至CIR4は、インバータゲートIn(n=1、2、・・)、ナンドゲートDn(n=1、2、・・)、ノアゲートRn(n=1、2、・・)、ナンド論理とノア論理との複合ゲートND、NR、トランスファゲートTn(n=1、2、・・)、そしてキャパシタ素子CPn(n=1、2、・・)を構成するNMOSトランジスタで構成されたキャパシタ要素NCn(n=1、2、・・)とPMOSトランジスタで構成されたキャパシタ要素PCn(n=1、2、・・)、トリミング用の配線層スイッチSW1、SW2、及びN型拡散抵抗RSn(n=1、2、・・)等で構成されている。
【0010】
図24は、図23の機能回路FNBを図20、22に示すプロセスBに従いレイアウトした場合のレイアウトパターン図例である。レイアウトパターン図上の左より順番に、論理回路CIR1、CIR2、CIR3、CIR4が配置されている。各論理回路CIR1乃至CIR4の部分を拡大したレイアウトパターン図を、図25乃至図28に示す。
【0011】
図24のレイアウトパターン図では、N型のウェル領域NW100内にPMOSトランジスタを配置し、N型のウェル領域NW100以外の領域をP型のウェル領域PW100として、その領域内にPMOSトランジスタに対向してNMOSトランジスタを配置した構成となっている。PMOSトランジスタ上には、第2メタル層M2Lで構成された電源電圧配線VCC100が配線され、PMOSトランジスタに電源電圧VCCを供給している。また、NMOSトランジスタ上には、同じく第2メタル層M2Lで構成された基準電圧配線VSS100が配線され、NMOSトランジスタに基準電圧VSSを供給している。電源電圧配線VCC100と基準電圧配線VSS100との間には、各論理回路CIR1乃至CIR4及び機能回路FNB内部で使用する内部接続配線の接続のための2つの内部配線領域IL100と、それに挟まれて機能回路FNBの外部への入出力配線の供給のための入出力配線領域IOL100が配置されている。
【0012】
また、図25乃至図28に各々示すように、N型のウェル領域NW100は電源電圧VCCにバイアスされている。第2メタル層で構成されている電源電圧配線VCC100は、コンタクトCv101により第1メタル層M1Lを介してコンタクトCd101によりN型のウェル領域NW100に接続されている。また、P型のウェル領域PW100は基準電圧VSSにバイアスされている。第2メタル層M2Lで構成されている基準電圧配線VSS100は、コンタクトCv101により第1メタル層M1Lを介してコンタクトCd101によりP型のウェル領域PW100に接続されている。
【0013】
PMOSトランジスタは、P型拡散層PSD100をPolySi層で構成されたゲート電極でソース領域とドレイン領域とに分割されて構成されている。ソース領域への電源電圧VCCの供給は、第2メタル層M2Lの電源電圧配線VCC100からコンタクトCv101により第1メタル層M1Lに接続され更にCd102を介して行われる。同様に、NMOSトランジスタは、N型拡散層NSD100をPolySi層で構成されたゲート電極でソース領域とドレイン領域とに分割されて構成されている。ソース領域への基準電圧VSSの供給は、第2メタル層M2Lの基準電圧配線VSS100からコンタクトCv101により第1メタル層M1Lに接続され更にCd102を介して行われる。また、PMOS/NMOSトランジスタのドレイン領域間の接続は、第1メタル層M1Lを使用してコンタクトCd103を介して行われる。
【0014】
以下、図23に示す機能回路FNBを構成する論理回路CIR1乃至CIR4の中からレイアウトパターン図における代表的な部分について図25乃至図28の説明をする。
【0015】
先ず、論理回路CIR1のCMOSユニットD1乃至I4の回路構成について図25における対応するレイアウトパターン図を説明する。入力配線A、B、Cは、第1メタル層M1Lにより、第2メタル層M2Lと交差してPMOS/NMOSトランジスタ列を貫くように配線されている。入力配線A、B、Cが機能回路FNBのPMOS/NMOSトランジスタの何れの側からでも入力することができるように配慮されたレイアウトとなっている。この入力配線A、B、Cは、コンタクトCv102により第2メタル層M2Lに接続され、更にコンタクトCpp101を介してCMOSユニットであるナンドゲートD1の各ゲート端子に接続されている。ナンドゲートD1を構成するPMOS/NMOSトランジスタのドレイン端子間の接続は、コンタクトCd103を介して第1メタル層M1Lに接続することにより行われる。各トランジスタのソース端子は、ウェル領域PW、NWへの接続と同様に、コンタクトCd102から第1メタル層M1Lを介してコンタクトCv101を経て第2メタル層M2Lの電源電圧配線VCC100/基準電圧配線VSS100に接続されている。
【0016】
ナンドゲートD1からの出力配線は第1メタル層M1Lにより引き出されるが、コンタクトCv103を介して第2メタル層M2Lに接続された後、コンタクトCpp102を介してインバータゲートI1の入力であるゲート端子に接続されている。インバータゲートI1を構成する各トランジスタのソース端子はナンドゲートD1と同様に接続されている。また、ドレイン端子間もナンドゲートD1と同様に、コンタクトCd104により第1メタル層M1Lを介して接続されて出力配線を構成している。後続のインバータゲートI2乃至I4も同様に接続されている。インバータゲートI4の出力配線は、機能回路FNBの出力配線OUT1となる。従って、出力配線を構成する第1メタル層M1LからコンタクトCv104を介して、入出力配線領域IOL100内の第2メタル層M2Lに接続されて機能回路FNBの外部に出力されている。その他のCMOSユニットのうちノアゲートや複合論理等の論理ゲートについては、同様の配線構造により接続されているのでここでの説明は省略する。
【0017】
次に、論理回路CIR2のCMOSユニットであるスイッチユニットSW1について図26における対応するレイアウトパターン図を説明する。スイッチユニットSW1とは、両端部a、b間を接続するか接続しないかを配線層マスクの切り替えにより切り替えられる構成を指す。品種毎に回路構成や回路パラメータを変更する場合に使用する構成である。この部分を図26のレイアウトパターン図で確認する。このスイッチユニットSW1は、レイアウト設計時に、両端部a、bを本来の配線層とは異なる配線層番号で結線しておき、配線層マスクを作成する際に、この異なる配線層番号のデータを合成するか否かでマスク上の接続状態を切り替えるものである。図26では、両端部a、b間の接続は、第2メタル層M2Lで行われている。
【0018】
更に、論理回路CIR3のCMOSユニットであるキャパシタユニットCP1、及び拡散抵抗ユニットRS1について図27における対応するレイアウトパターン図を説明する。キャパシタユニットCP1は、PMOSトランジスタで構成されるPMOSキャパシタユニットPC1乃至PC3と、NMOSトランジスタで構成されるNMOSキャパシタユニットNC1乃至NC3と、更にトリミング用スイッチユニットSW2とにより構成されている。この部分を図27のレイアウトパターン図で確認する。PMOSキャパシタユニットPC1では、PMOSトランジスタのソース/ドレイン端子が電源電圧配線VCC100に接続されており、ゲート端子との間にMOS容量を構成している。NMOSキャパシタユニットNC1でも同様に、NMOSキャパシタユニットNC1では、NMOSトランジスタのソース/ドレイン端子が基準電圧配線VSS100に接続されており、ゲート端子との間にMOS容量を構成している。また、各トランジスタのゲート端子は、トリミング用のスイッチユニットSW2によりキャパシタとして寄与するゲート端子の面積を切り替えられるように設定されている。
【0019】
また、拡散抵抗ユニットRS1は、図27では、N型の拡散層を使用して構成されている。インバータゲートI12の出力配線との接続点cからキャパシタユニットCP1への接続点dに至る間に屈曲して構成されている。
【0020】
機能回路FNBでは、7本の出力配線OUT1乃至OUT7が存在しており、図24乃至図28から明らかなように、電源電圧配線VCC100直下のPMOSトランジスタ列と基準電圧配線VSS100直下のNMOSトランジスタ列とに挟まれたレイアウトパターン図の中央部分に第2メタル層M2Lにより配線されて入出力配線領域IOL100の配線領域を決定している。そして、その両側には、機能回路FNB内の接続配線が配線されており内部配線領域IL100を構成している。また、電源電圧配線VCC100と基準電圧配線VSS100との配線幅は、機能回路FNBを構成する回路構成に必要とされる電源容量で決定される。以上により、入出力配線領域IOL100、内部配線領域IL100、電源電圧配線VCC100、及び基準電圧配線VSS100の各領域幅、あるいは配線幅により機能回路FNBのレイアウトパターン図における各種配線の配置幅が決定されている。具体的には、レイアウト箇所により各々異なる内部配線領域IL100の最大部分でレイアウト幅が決定されることとなる。本例では、論理回路CIR2のR2乃至R5の部分で最も多くの内部配線が接続されており、配線幅を決定している。従って、機能回路FNBのレイアウトパターン図は、この部分の配線ができるように内部配線LH100の配線領域幅を設ける必要がある。他の論理回路CIR1、CIR3、CIR4に対しては、この幅は必要ではないが、論理回路CIR1乃至CIR4を1方向に配置するためには、電源電圧配線VCC100及び基準電圧配線VSS100の配線位置を一致させる必要があり、特に内部配線用の幅が必要ではない論理回路CIR1、CIR3、CIR4に対しても、論理回路CIR2で必要とされる最大幅を確保することが必要となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記に説明したように、機能回路FNBのレイアウトパターン図では、各論理回路CIR1乃至CIR4内あるいは論理回路CIR1乃至CIR4間で接続される内部接続配線の本数が最大となる領域で、内部接続配線のレイアウトが可能となるように内部配線領域IL100を設定する必要がある。従って、この領域以外の部分では、内部接続配線の本数が少ない場合でも上記の内部配線領域IL100が確保されていることとなる。必要な内部接続配線を配置した後の残りの部分は空白領域となってしまう。半導体集積回路装置の動向に鑑みれば、今後益々、機能回路FNBは高機能化・大規模化することは明らかであり、これに伴い内部接続配線数も増加することとなる。また、回路の大規模化・複雑化によりレイアウトパターンにおいて多段配置している機能回路群もその接続段数が増大することとなる。そのため、1列の機能回路群には多種多様な論理回路が多数配置されることとなる。多数の内部接続配線を必要とする論理回路と内部接続配線の少ない論理回路とが混在することとなり、大きな内部配線領域IL100を設定することが必要である一方で、内部配線領域IL100内に大きな未配線領域を発生させることにもなる。そのため、機能回路群のレイアウトパターンにおいて電源電圧配線VCC100と基準電圧配線VSS100との間の領域のレイアウト効率を向上させることができない。半導体集積回路装置の高集積化を実現できない虞があり問題である。
【0022】
また、機能回路が高機能化・大規模化すること、更にこの機能回路を1列に多段に配置する機能回路群のレイアウトパターンを行うに伴い、レイアウトパターン中に多数の内部接続配線を必要とする領域が存在すると共に、機能回路群への入出力配線数も増大する。そのため幅の広い内部配線領域IL100と入出力配線領域IOL100とを設定する必要がある。結果として、内部配線領域IL100と入出力配線領域IOL100とを挟んで対抗するPMOS/NMOSトランジスタ間の配置距離が長くなり、接続配線の寄生抵抗や寄生容量等の寄生素子成分が大きくなる。PMOS/NMOSトランジスタは相互に接続して論理ゲート等のCMOSユニットを構成するので、CMOSユニット中にこのような寄生素子成分が付加されることとなる。そのため、信号波形に遅延等が付加されて信号波形の特性が悪化してしまう虞があり問題である。具体的には、PMOS/NMOSトランジスタ間の動作時間にずれを生じトランジスタの切り替わりタイミングにおいて貫通電流が発生してしまう虞がある。
【0023】
また、内部配線領域IL100と入出力配線領域IOL100との幅が広くなることにより、N型のウェル領域NW100及びP型のウェル領域PW100の面積も増大する。ここで、両ウェルへの電圧バイアスをするためのコンタクトCd101等の配置頻度は、上記配線領域が広くなるに応じて増加するレイアウトではない。むしろ内部接続配線や入出力配線の増加に伴いコンタクトCd101等の配置領域の確保が難しくなり相対的に減少する傾向になる。そのため、ウェルNW100、PW100を確実にバイアスすることができなくなる虞がありウェル電位が不安定となって、ラッチアップ耐性の低下や、PMOS/NMOSトランジスタにおけるバックバイアス効果の変動による特性変化を引き起こす可能性があり、半導体集積回路装置の安定動作を阻害する虞があり問題である。
【0024】
また、レイアウト設計の開始時においては、論理回路の配線接続関係とレイアウト上での配置順序、更に機能回路群の配置順序等を考慮して内部接続配線や入出力配線の本数や重なり状態を想定する。これに基づき1段の機能回路群における電源電圧配線VCC100と基準電圧配線VSS100との間隔を概略見積もってチップ上の電源電圧VCC及び基準電圧VSSの配線網レイアウトを行う。しかしながら、レイアウト設計の初期段階でこれらの見積りを正確に行い内部配線領域IL100と入出力配線領域IOL100とを算出することは困難である。特に機能回路の高機能化・大規模化が進展した場合には不可能となる虞もあり問題である。
【0025】
また、レイアウト設計における電源電圧VCC及び基準電圧VSSの配線網が決定した後に、回路変更があって内部接続配線や入出力配線等の追加が必要になる場合がある。この場合には追加された配線の配置領域を確保しなければならないことから、再度、内部接続配線や入出力配線の本数や重なり状態を想定して電源電圧配線VCC100と基準電圧配線VSS100との間隔を見積もり直すことが必要となる。開発期間の短縮化が要求されている半導体集積回路装置の設計ワークにおいては、レイアウト設計と回路設計とが並行して進められる場合もあり、上記の回路変更に伴うレイアウト設計のやり直しは、短期間開発の要請を満足させることができなくなる虞があり問題である。
【0026】
更に、半導体集積回路装置の製造プロセスは、デバイス特性の修正、製造条件の変更等に伴う要因によって多層配線の配線構造等が変更される場合がある。図20乃至図22に示すようなPolySi層へのオーミックコンタクトをとることができるメタル配線層の違いに伴う接続関係の変更等である。この場合、プロセスAでリリースされている半導体集積回路装置をプロセスBでも実現する必要があるが、プロセスAでは、第1メタル層M1Lから直接PoliSi層に接続されていたのに対して、プロセスBでは、第2メタル層M2Lを介して接続しなければならず、第2メタル層M2Lを配線する領域を新たに確保する必要がある。プロセスAのレイアウトライブラリからプロセスBのレイアウトライブラリを起版するに際して、電源電圧VCC及び基準電圧VSSの配線網を変更しなければならず新たなレイアウトライブラリの作成に多大な時間を必要とする虞があり問題である。
【0027】
本発明は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、半導体集積回路装置の機能回路群をチップ上の1方向に展開するレイアウトパターンにおいて、レイアウト効率を高めると共に、素子特性の悪化を防止することができる半導体集積回路装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る半導体集積回路装置は、中間に第1領域を有して1方向に配置される1対の第1及び第2電源配線と、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタを適宜に組み合わせ第1及び第2電源配線に沿って構成される基本回路ユニットと、複数の基本回路ユニットで構成される論理回路ユニットと、複数の論理回路ユニットで構成される機能回路ユニットとを備え、機能回路ユニットを適宜に多段配置する半導体集積回路装置において、第1領域の1方向を挟む一方の側にあってPMOSトランジスタが配置されるPMOSトランジスタ配置領域と、第1領域の1方向を挟む他方の側にあってNMOSトランジスタが配置されるNMOSトランジスタ配置領域と、PMOSトランジスタ配置領域又はNMOSトランジスタ配置領域の少なくとも何れか一方を挟んで、第1領域に対向する側にある第2領域とを備え、第1領域には機能回路ユニットを貫く入出力配線が配置され、PMOS及びNMOSトランジスタ配置領域の少なくとも一部分第1及び第2電源配線下に配置されると共に、基本回路ユニット間もしくは論理回路ユニット間を接続する配線のうち機能回路ユニット内で終端するユニット間接続配線を、第1及び第2電源配線を構成する配線層と同層あるいは下層の配線層で構成する際、第2領域に配置することを特徴とする。
【0029】
請求項1の半導体集積回路装置では、中間に第1領域を有して1方向に配置される1対の第1及び第2電源配線に沿って適宜に多段配置される機能回路ユニットで、機能回路ユニットを構成するPMOS及びNMOSトランジスタは、各々、第1領域の1方向を挟む一方の側にあるPMOSトランジスタ配置領域及び第1領域の1方向を挟む他方の側にあるNMOSトランジスタ配置領域に配置され、その少なくとも一部分は、第1及び第2電源配線下に配置されている。また、PMOSトランジスタ配置領域又はNMOSトランジスタ配置領域の少なくとも何れか一方を挟んで、第1領域に対向する側に第2領域を備えている。機能回路ユニット内で配線される基本回路ユニット間もしくは論理回路ユニット間の接続配線は、第1及び第2電源配線を構成する配線層と同層あるいは下層の配線層で構成されて第2領域に配置される。また、第1領域には機能回路ユニットを貫く入出力配線が配置される。
【0030】
これにより、第1領域には、ユニット間接続配線は配置されないので基本回路ユニット間に適宜に接続されることによる配線レイアウトパターンの空白部分は存在しない。また、第1領域を機能回路ユニットを貫いて配線される入出力配線領域として利用することもできる。従って、第1領域におけるレイアウト効率を向上させることができ、半導体集積回路装置の高集積化を実現することができる。
また、機能回路ユニットをレイアウトする際のレイアウトパターン幅の変動要因であるユニット間接続配線を第1及び第2電源配線の外側に配置することができ、第1領域を入出力配線領域のみに利用することができる。ここで、入出力配線領域は、レイアウト設計の初期段階で回路図から容易に見積もることができるので、第1及び第2電源配線の位置を精度よく見積もることができ、レイアウト設計の途中での再見積りをする必要はなくなる。また、第1及び第2電源配線の位置決定後の回路変更にはユニット間接続配線で対応することができ、第1及び第2電源配線の位置を変更する必要はない。従って、レイアウト設計工数の短縮を図ることができ好都合である。
【0031】
また、請求項2に係る半導体集積回路装置は、請求項1に記載の半導体集積回路装置において、第1電源配線の下層には、同配線に沿って、PMOSトランジスタと、PMOSトランジスタを囲むN型のウェル領域が配置され、第2電源配線の下層には、同配線に沿って、NMOSトランジスタと、NMOSトランジスタを囲むP型のウェル領域が配置されていることが好ましい。
【0032】
これにより、第1領域は、PMOS/NMOSトランジスタ、N/P型のウェル領域についてデバイス仕様等から定められる間隔や、この領域に配置されることのある入出力配線領域内の入出力配線本数で定められる距離の何れか長いほうで決定され、ユニット間配線を確保する必要がないため、短い領域でレイアウトすることができる。従って、PMOS/NMOSトランジスタを接続する配線層の配線長を短くすることができ、この配線による寄生抵抗や寄生容量等を最小限に低減して、PMOS/NMOSトランジスタを接続して構成する基本回路ユニットにおいて信号の伝播遅延に伴う貫通電流等の特性劣化を防止することができる。
【0033】
また、PMOS/NMOSトランジスタを配置するN/P型のウェル領域の面積を小さくすることができるので、N/P型のウェル領域をバイアスするための第1及び第2電源配線との接続を頻繁に行うことなく確実にバイアスすることができる。従って、ラッチアップ耐性を維持することができると共に、PMOS/NMOSトランジスタのバックゲートバイアス効果を一定に保つことができトランジスタの特性劣化を防止することができる。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
また、請求項に係る半導体集積回路装置は、請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置において、ユニット間接続配線は、第1電源配線側の第2領域に配置され、PMOSトランジスタは、第1電源配線領域に包含されていることを特徴とする。また、請求項に係る半導体集積回路装置は、請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置において、ユニット間接続配線は、第2電源配線側の第2領域に配置され、NMOSトランジスタは、第2電源配線領域に包含されていることを特徴とする。
【0038】
請求項の半導体集積回路装置では、PMOSトランジスタが、第1電源配線領域に包含されて配置されており、ユニット間接続配線が、PMOSトランジスタの配置領域の外方領域である第1電源配線側の第2領域に配置されている。また、請求項の半導体集積回路装置では、NMOSトランジスタが、第2電源配線領域に包含されて配置されており、ユニット間接続配線が、NMOSトランジスタの配置領域の外方領域である第2電源配線側の第2領域に配置されている。
【0039】
これにより、ユニット間接続配線が第1電源配線、あるいは第2電源配線の何れかの側にのみ存在する場合には、ユニット間接続配線が存在しない第2電源配線、あるいは第1電源配線側を、拡散抵抗等の他の素子領域や入出力配線領域として割り当てることが可能であり、半導体集積回路装置の高集積化に寄与するところ大である。
【0040】
また、ユニット間接続配線を、第1電源配線、及び第2電源配線の双方に配置させて構成することもできる。ユニット間接続配線をPMOSトランジスタ、及びNMOSトランジスタの双方に直接接続でき好都合である。
【0041】
また、ユニット間接続配線が配置されている第1電源配線、あるいは第2電源配線側に配置されているPMOSトランジスタ、あるいはNMOSトランジスタが、第1電源配線、あるいは第2電源配線下に包含されているので、ユニット間接続配線が配置されている領域に飛び出すことはなく、ユニット間接続配線を圧迫することはない。従って、ユニット間接続配線のレイアウト効率を向上させることができる。
【0042】
また、請求項に係る半導体集積回路装置は、請求項又はに記載の半導体集積回路装置において、PMOSトランジスタは、ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、第1電源配線におけるユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする。また、請求項に係る半導体集積回路装置は、請求項又はに記載の半導体集積回路装置において、NMOSトランジスタは、ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、第2電源配線におけるユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする。
【0043】
請求項の半導体集積回路装置では、PMOSトランジスタと第1電源配線とのユニット間接続配線の配置領域側の端部が一致して配置されている。また、請求項の半導体集積回路装置では、NMOSトランジスタと第2電源配線とのユニット間接続配線の配置領域側の端部が一致して配置されている。
【0044】
これにより、PMOSトランジスタ、あるいはNMOSトランジスタが、ユニット間接続配線が配置されている領域に飛び出すことはなく、ユニット間接続配線を配置する領域を圧迫しないので、レイアウト効率を向上させることができる。また、PMOSトランジスタ、あるいはNMOSトランジスタと、ユニット間接続配線との距離を最短距離にすることができ、ユニット間接続配線を構成する配線層における寄生抵抗や寄生容量を最小限に抑制して、CMOSユニットの動作特性の悪化を防止することができる。
【0045】
また、上記のPMOSトランジスタ、あるいはNMOSトランジスタに加え、これらのトランジスタとの間で基本回路ブロックを構成するNMOSトランジスタ、あるいはPMOSトランジスタについて、第2、あるいは第1電源配線とユニット間接続配線の配置領域側の端部を一致させて配置することもできる。これにより、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの接続距離を短くすることができ、接続配線を構成する配線層における寄生抵抗や寄生容量を最小限に抑制して、基本回路ユニットの動作特性の悪化を防止することができる。
【0046】
また、請求項に係る半導体集積回路装置は、請求項又はに記載の半導体集積回路装置において、基本回路ユニットとしてナンドゲートをレイアウトする際、ユニット間接続配線が第1電源配線側の第2領域に配置される場合には、PMOSトランジスタのゲート本数と、NMOSトランジスタのゲート本数とが同数であり、ユニット間接続配線が第2電源配線側の第2領域に配置される場合には、PMOSトランジスタのゲート本数に比して、NMOSトランジスタのゲート本数が同数以上であることを特徴とする。
【0047】
請求項の半導体集積回路装置では、ナンドゲートをレイアウトする際、ユニット間接続配線が、第1電源配線側あるいは第2電源配線側の何れに配置されているかで、レイアウトにおけるゲート本数が異なっている。即ち、ユニット間接続配線が、第1電源配線側に配置されている場合には、ゲート本数は同数となり、第2電源配線側に配置されている場合には、NMOSトランジスタのゲート本数がPMOSトランジスタのゲート本数に比して同数以上となる。
【0048】
これにより、ナンドゲートでは、NMOSトランジスタのゲート幅がPMOSトランジスタのゲート幅を下回ることはないので、予め設定された第1及び第2電源配線の幅に配置する際には、NMOSトランジスタのゲート本数がPMOSトランジスタのゲート本数を下回ることはない。従って、第1電源配線側にユニット間接続配線が存在する場合には、NMOSトランジスタのゲート本数とPMOSトランジスタのゲート本数とを同数にレイアウトすることにより、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線に余分な引き回し領域を設けることなく原則的に折れ曲がりのない配線で接続することができる。
【0049】
また、第2電源配線側にユニット間接続配線が存在する場合には、NMOSトランジスタのゲート本数をPMOSトランジスタのゲート本数より多くしてレイアウトしても、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線に余分な引き回し領域を設けることなく原則的に折れ曲がりのない配線で接続することができる。
【0050】
従って、接続配線の折れ曲がりに伴うコンタクトを介した複数の配線層間での接続や、折れ曲がり部分における配線層同士の干渉といった問題を回避することができ、高集積な接続配線を実現することができる。
【0051】
また、請求項に係る半導体集積回路装置は、請求項又はに記載の半導体集積回路装置において、基本回路ユニットとしてノアゲートをレイアウトする際、ユニット間接続配線が第1電源配線側の第2領域に配置される場合には、NMOSトランジスタのゲート本数に比して、PMOSトランジスタのゲート本数が同数以上であり、ユニット間接続配線が第2電源配線側の第2領域に配置される場合には、NMOSトランジスタのゲート本数と、PMOSトランジスタのゲート本数とが同数であることを特徴とする。
【0052】
請求項の半導体集積回路装置では、ノアゲートをレイアウトする際、ユニット間接続配線が、第1電源配線側あるいは第2電源配線側の何れに配置されているかで、レイアウトにおけるゲート本数が異なっている。即ち、ユニット間接続配線が、第1電源配線側に配置されている場合には、PMOSトランジスタのゲート本数がNMOSトランジスタのゲート本数に比して同数以上となり、第2電源配線側に配置されている場合には、ゲート本数は同数となる。
【0053】
これにより、ノアゲートでは、PMOSトランジスタのゲート幅がNMOSトランジスタのゲート幅を下回ることはないので、予め設定された第1及び第2電源配線の幅に配置する際には、PMOSトランジスタのゲート本数がNMOSトランジスタのゲート本数を下回ることはないことがわかる。従って、第2電源配線側にユニット間接続配線が存在する場合には、PMOSトランジスタのゲート本数とNMOSトランジスタのゲート本数とを同数にレイアウトすることにより、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線に余分な引き回し領域を設けることなく原則的に折れ曲がりのない配線で接続することができる。
【0054】
また、第1電源配線側にユニット間接続配線が存在する場合には、PMOSトランジスタのゲート本数をNMOSトランジスタのゲート本数より多くしてレイアウトしても、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線に余分な引き回し領域を設けることなく原則的に折れ曲がりのない配線で接続することができる。
【0055】
従って、接続配線の折れ曲がりに伴うコンタクトを介した複数の配線層での接続や、折れ曲がり部分における配線層同士の干渉といった問題を回避することができ、高集積な接続配線を実現することができる。
【0056】
また、請求項に係る半導体集積回路装置は、請求項又はに記載の半導体集積回路装置において、必要に応じて多段配置された2組の機能回路ユニット群を、ユニット間接続配線の配置領域とは反対側の端部を対向させてミラー配置してなることを特徴とする。
【0057】
請求項の半導体集積回路装置では、ユニット間接続配線が配置されていない端部を境界にして、2組の機能回路ユニット群がミラー反転した態様で対向配置されている。
【0058】
これにより、ミラー反転部においては、ユニット間接続配線は配置されないので、素子間の耐圧等のデバイス要因から決定される間隔、及び機能回路への入出力配線を配置する場合には配線幅の距離等を考慮することにより決定される必要最小限の間隔を設定して機能回路ユニット群間の位置関係を決定できるので、レイアウト効率を高め高集積化を図るのに好都合である。
【0059】
また、P型のウェル領域のマージやウェルへのバイアス印加用の拡散領域の共通化も、レイアウト効率を向上に寄与するものであり、高集積化を図るのに好都合である。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の半導体集積回路装置について具体化した第1乃至第7実施形態を図1乃至図17に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、第1実施形態の概略レイアウト図である。図2は、第2実施形態の概略レイアウト図である。図3は、第3実施形態の概略レイアウト図である。図4は、第4実施形態の概略レイアウト図である。図5は、ユニット間配線領域とナンドゲートのレイアウト配置との関係を示す説明図である(第5実施形態)。図6は、ユニット間配線領域とノアゲートのレイアウト配置との関係を示す説明図である(第6実施形態)。図7は、第7実施形態の概略レイアウト図である。図8は、図23の機能回路を第1及び第3実施形態でレイアウトした場合の具体例を示すレイアウトパターン図である。図9は、第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR1の部分を示すレイアウトパターン図である。図10は、第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR2の部分を示すレイアウトパターン図である。図11は、第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR3の部分を示すレイアウトパターン図である。図12は、第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR4の部分を示すレイアウトパターン図である。図13は、図23の機能回路を第4実施形態でレイアウトした場合の具体例を示すレイアウトパターン図である。図14は、第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR1の部分を示すレイアウトパターン図である。図15は、第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR2の部分を示すレイアウトパターン図である。図16は、第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR3の部分を示すレイアウトパターン図である。図17は、第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR4の部分を示すレイアウトパターン図である。
【0061】
図1に示す第1実施形態の概略レイアウト図は、プロセスBを使用する場合のレイアウト図である。図22の概略レイアウト図における内部配線領域IL100に代えて、機能回路内の論理回路CIR11、CIR12を構成するCMOSユニットP11とN11、P12とN12、P13とN13、P14とN14間、あるいは論理回路CIR11、CIR12間の接続配線11、12A、13、14を、電源電圧配線VCC1と基準電圧配線VSS1に挟まれた領域以外の領域である第2領域B1P及びB1N内で、電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1を越えた外側に配置してユニット間配線領域IL1P、IL1Nを構成している。
【0062】
PMOSトランジスタP11乃至P14がN型のウェル領域NW1内に配置され、その上層を第2メタル層M2Lの電源電圧配線VCC1が覆っている構成、及びNMOSトランジスタN11乃至N14がP型のウェル領域PW1内に配置され、その上層を第2メタル層M2Lの基準電圧配線VSS1が覆っている構成は、図22、及び図24乃至図28に示す従来技術のレイアウトパターン図と同様である。
【0063】
機能回路への入出力配線は、第2領域B1P、B1Nに挟まれた第2領域A1に配置されており入出力配線領域IOL1となっている。N/P型のウェル領域NW1/PW1へのバイアス印加は、ユニット間配線領域IL1P、IL1Nの外側に配置されているオーミックコンタクト用拡散領域NWD1、PWD1に対して、第2メタル層M2Lの電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1からコンタクトCvを介して第1メタル層M1Lに接続された後、第1メタル層M1LからコンタクトCdを介して行われる。
【0064】
ここで、第1実施形態では、プロセスBを想定したレイアウトパターンとなっているので、CMOSユニットのゲート端子への接続は第2メタル層M2Lから行うこととなる。電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1も第2メタル層M2Lであるため、ユニット間配線領域IL1P、IL1Nは第2領域B1P、B1Nのうち電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1の外側に配置されている。また、ユニット間配線12Aに代えて、入出力配線領域IOL1内の配線12Bを使用する場合が図示されている。これは、CMOSユニットP12とN12、P13とN13間の信号が機能回路の入出力信号となっている場合に、この信号のための配線を入出力配線領域IOL1に配置した場合に対応する。
【0065】
図1のレイアウトパターン図では、ユニット間配線領域IL1P、IL1Nが第2領域B1P、B1Nのうち電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1の外側に配置されており、第1領域A1には入出力配線領域IOL1のみが配置されている。入出力配線領域IOL1に配置される入出力配線は、機能回路のレイアウトパターンを貫く配線であり、第1領域A1に配線のレイアウトによる空白部分は存在しない。
【0066】
また、第1領域A1は、PMOS/NMOSトランジスタ、N/P型のウェルNM1、PW1等についてデバイス仕様等から定められる間隔と入出力配線領域IOL1に配置される入出力配線本数で定められる幅の何れか長いほうで定められるが、第1領域A1には従来技術と異なりユニット間配線領域がないため幅が短くレイアウトされている。従って、PMOS/NMOSトランジスタを接続する第1メタル層M1Lの配線長は短くなる。またPMOS/NMOSトランジスタを配置するN/P型のウェル領域NW1/PW1の面積は小さくなる。
【0067】
CMOSユニットP11とN11乃至P14とN14間、あるいは論理回路CIR11、CIR12間の接続配線11、12A、13、14に変更がある場合には、第2領域B1P、B1Nにおけるユニット間配線領域IL1P、IL1Nで対応する。
【0068】
第1実施形態の概略レイアウト図によれば、第1領域A1には入出力配線領域IOL1のみが配置されており、この入出力配線領域IOL1に配置される入出力配線は機能回路のレイアウトパターンを貫く配線であるので、第1領域A1に配線のレイアウトによる空白部分は存在しない。従って、第1領域A1におけるレイアウト効率を向上させることができ、半導体集積回路装置の高集積化を実現することがでできる。
【0069】
また、第1領域A1は、PMOS/NMOSトランジスタ、N/P型のウェルNW1、PW1等についてデバイス仕様等から定められる間隔と入出力配線領域IOL1に配置される入出力配線本数で定められる距離の何れか長いほうで定められ、ユニット間配線領域IL1P、IL1Nを確保する必要がないため、従来技術に比して幅を短くレイアウトすることができる。従って、PMOS/NMOSトランジスタを接続する第1メタル層M1Lの配線長を短くすることができ、この配線による寄生抵抗や寄生容量等を最小限に低減して、PMOS/NMOSトランジスタを接続して構成するCMOSユニットにおいて信号の伝播遅延に伴う貫通電流等の特性悪化を防止することができる。
【0070】
また、PMOS/NMOSトランジスタを配置するN/P型のウェル領域NW1/PW1の面積を小さくすることができるので、N/P型のウェル領域NW1/PW1をバイアスするための電源電圧配線VCC1あるいは基準電圧配線VSS1とのコンタクトを頻繁に設置することなく確実にバイアスすることができる。従って、ラッチアップ耐性を維持することができると共に、PMOS/NMOSトランジスタのバックゲートバイアス効果を一定に保つことができトランジスタの特性悪化を防止することができる。
【0071】
また、機能回路をレイアウトする際のレイアウトパターン幅の変動要因であるユニット間配線領域IL1P、IL1Nを電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1の外側に配置することができ、第1領域A1を入出力配線領域IOL1のみとすることができる。ここで、入出力配線領域IOL1は、レイアウト設計の初期段階で回路図から容易に見積もることができるので、電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1の位置を精度よく見積もることができ、レイアウト設計の途中での電源電圧配線VCC1と基準電圧配線VSS1との位置の再見積りをする必要はなくなる。また、電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1の位置決定後の回路変更に際しては、ユニット間配線領域IL1P、IL1Nで対応することができ、電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1の位置を変更する必要はない。従って、レイアウト設計工数の短縮を図ることができ好都合である。
【0072】
図2に示す第2実施形態の概略レイアウト図は、プロセスAを使用する場合のレイアウト図である。図21の概略レイアウト図における内部配線領域IL100に代えて、機能回路内の論理回路CIR21、CIR22を構成するCMOSユニットP21とN21乃至P24とN24間、あるいは論理回路CIR21、CIR22間の接続配線21、22A、23、24を、第2領域B2P内で電源電圧配線VCC2を越えた外側に配置してユニット間配線領域IL2Pを構成している。第1実施形態に代えて、ユニット間配線領域IL2Pを電源電圧配線VCC2側の第2領域B2Pにのみ配置している構成である。ここで、第2領域B2Pに代えて、基準電圧配線VSS2側の第2領域B2Nに配置することができることは言うまでもない。
【0073】
PMOSトランジスタP21乃至P24と、N型のウェル領域NW2や電源電圧配線VCC2との関係、及びNMOSトランジスタN21乃至N24と、P型のウェル領域PW2や基準電圧配線VSS2との関係、更には、機能回路への入出力配線が第1領域A2に配置されて入出力配線領域IOL2を構成している点、N/P型のウェル領域NW2/PW2へのバイアス印加をユニット間配線領域IL2Pの外側に配置されているオーミックコンタクト用拡散領域NWD2を介して行う点等については、第1実施形態のレイアウトパターンと同様である。ユニット間配線22Aと入出力配線領域IOL2内の配線22Bとの関係も第1実施形態と同様である。
【0074】
ここで、第2実施形態では、プロセスAを想定したレイアウトパターンとなっているので、CMOSユニットのゲート端子への接続は第1メタル層M1Lから行うことができる。
【0075】
第2実施形態のレイアウトパターンでは、ユニット間配線領域IL2Pが電源電圧配線VCC2側のみに存在する点で、第1実施形態のレイアウトパターンとは異なっているが、基本的な作用については、第1実施形態と同様である。第2実施形態においては、第2領域B2Nには、ユニット間配線領域IL2Nがないため、ユニット間接続配線は存在しない。
【0076】
第2実施形態の概略レイアウト図によれば、ユニット間配線領域IL2Pが電源電圧配線VCC2側のみに存在する点で、第1実施形態のレイアウトパターンとは異なっているが、基本的な効果については、第1実施形態と同様である。
【0077】
また、第2実施形態では、第2領域B2Nにおける基準電圧配線VSS2の外側にはユニット間配線領域IL2Nがなくユニット間接続配線が存在しないので、この領域を図示しない拡散抵抗等の他の素子領域として割り当てることが可能であり、半導体集積回路装置の高集積化に寄与するところ大である。
【0078】
また、ユニット間配線領域IL2Pが配置されている電源電圧配線VCC2側に配置されているPMOSトランジスタP21乃至P24が、電源電圧配線VCC2下に包含されているので、ユニット間配線領域IL2Pに飛び出すことはなく、ユニット間配線領域IL2P内のユニット間接続配線を圧迫することはない。従って、ユニット間接続配線のレイアウト効率を向上させることができる。
【0079】
第2実施形態では、ユニット間配線領域IL2Pを電源電圧配線VCC2側にのみ配置する場合を例にとり説明したが、基準電圧配線VSS2側にも合わせてユニット間配線領域IL2Nを構成してやることもできる。この場合、ユニット間配線領域IL2P、IL2NをPMOSトランジスタ、及びNMOSトランジスタの双方に直接接続でき好都合である。
【0080】
図3に示す第3実施形態の概略レイアウト図は、図2に示す第2実施形態の概略レイアウト図を、プロセスBに適用した場合を示しており、更に、第2実施形態におけるPMOSトランジスタP21乃至P24に代えて、PMOSトランジスタP31乃至P34の外端を電源電圧配線VCC3の外端に一致させた構成となっている。ユニット間配線領域IL2Pに関する第2実施形態の構成をプロセスBに適用するため、PMOS/NMOSトランジスタのゲート端子間を第2メタル層M2Lで接続している。この際、本来の配線方向とは異なり第1メタル層M1Lと同じ方向に第2メタル層M2Lを配置している。この第2メタル層M2Lは第1領域A3と交差するため、第1領域A3には入出力配線領域IOL3は形成されず、図示はしていないが基準電圧配線VSS3の外側等に配置される構成をとる。尚、第3実施形態の構成に代えて、第2領域B3Pに入出力配線領域IOL3を配置し、第2領域B3Nにユニット間配線領域IL3Nを配置するように構成することもできる。
【0081】
PMOSトランジスタP31乃至P34と、N型のウェル領域NW3との関係、及びNMOSトランジスタN31乃至N34と、P型のウェル領域PW3や基準電圧配線VSS3との関係、更には、N/P型のウェル領域NW3/PW3へのバイアス印加をオーミックコンタクト用拡散領域NWD3、PWD3を介して行う点等については、第2実施形態のレイアウトパターンと同様である。
【0082】
ここで、第3実施形態では、プロセスBを想定したレイアウトパターンとなっているので、CMOSユニットのゲート端子への接続は第2メタル層M2Lから行わなければならない。従って、PMOS/NMOSトランジスタのゲート端子を接続する第2メタル層M2Lが第1領域A3を横切って第1メタル層M1Lと並走する構成となっている。
【0083】
第3実施形態のレイアウトパターンでは、第1領域A3には入出力配線領域IOL3を設定せず、ユニット間配線領域IL3Pが電源電圧配線VCC3側のみに存在することを利用して、入出力配線領域IOL3を基準電圧配線VSS3側に配置することができる点で第2実施形態のレイアウトパターンとは異なっているが、基本的な作用については、第2実施形態と同様である。
【0084】
第3実施形態の概略レイアウト図によれば、ユニット間配線領域IL3Pが電源電圧配線VCC3側のみに存在し、基準電圧配線VSS3側には入出力配線領域IOL3が存在する点で、第2実施形態のレイアウトパターンとは異なっているが、基本的な効果については、第2実施形態と同様である。
【0085】
更に、第3実施形態では、PMOSトランジスタP31乃至P34の外端を電源電圧配線VCC3の外端と一致させて配置しているので、PMOSトランジスタP31乃至P34が、ユニット間配線領域IL3Pに飛び出さずユニット間配線領域IL3Pを圧迫することなく、レイアウト効率を向上させることができる。PMOSトランジスタP31乃至P34とユニット間配線領域IL3P内のユニット間接続配線との距離を最短距離にすることができ、ユニット間接続配線を構成する第1メタル層M1Lにおける寄生抵抗や寄生容量を最小限に抑制して、CMOSユニットの動作特性の悪化を防止することができる。
【0086】
尚、第3実施形態においては、PMOSトランジスタP31乃至P34の外端を電源電圧配線VCC3の外端と一致させる場合について例示したが、これとは逆に、NMOSトランジスタN31乃至N34の外端を基準電圧配線VSS3の外端と一致させ、ユニット間配線領域IL3Nを基準電圧配線VSS3側に配置した場合にも、NMOSトランジスタに関し同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
【0087】
図4に示す第4実施形態の概略レイアウト図は、図3に示す第3実施形態の概略レイアウト図に加えて、PMOSトランジスタP41乃至P44の外端を電源電圧配線VCC4の外端に一致させると共に、NMOSトランジスタN41乃至N44の内端を基準電圧配線VSS4の内端に一致させる構成である。PMOS/NMOSトランジスタのゲート端子間を第2メタル層M2Lで接続して、第1メタル層M1Lと同じ方向に並走させる構成については第3実施形態と同様である。従って、第1領域A4に入出力配線領域IOL4は形成されず、図示していない基準電圧配線VSS4の外端側に配置される構成についても第3実施形態と同様である。尚、第2領域B4Pに入出力配線領域IOL4を配置し、第2領域B4Nにユニット間配線領域IL4Nを配置するように構成することもできる。
【0088】
PMOSトランジスタP41乃至P44とN型のウェル領域NW4との関係、及びNMOSトランジスタN41乃至N44とP型のウェル領域PW4との関係、そして、N/P型のウェル領域NW4/PW4へのバイアス印加をオーミックコンタクト用拡散領域NWD4、PWD4を介して行う点等についても第3実施形態のレイアウトパターンと同様である。更に、プロセスBを想定したレイアウトパターンとなっていることより、PMOS/NMOSトランジスタのゲート端子を接続する第2メタル層M2Lが第1領域A4を横切って第1メタル層M1Lと並走する構成となっている点についても第3実施形態と同様である。
【0089】
第4実施形態のレイアウトパターンでは、第3実施形態と同様に、第1領域A4に入出力配線領域IOL4を設定せず、ユニット間配線領域IL4Pが電源電圧配線VCC4の外端側にのみ存在すると共に、入出力配線領域IOL4を基準電圧配線VSS4の外端側に配置させることができる点を含め基本的な作用については、第3実施形態と同様である。
【0090】
第4実施形態の概略レイアウト図によれば、ユニット間配線領域IL4Pが電源電圧配線VCC4の外端側にのみ存在し、基準電圧配線VSS4の外端側には入出力配線領域IOL4が存在する点、及びPMOSトランジスタP41乃至P44の外端を電源電圧配線VCC4の外端と一致させて配置している点で、第3実施形態のレイアウトパターンと同様であり、基本的な効果については第3実施形態と同様である。
【0091】
更に、第4実施形態では、NMOSトランジスタN41乃至N44の内端を基準電圧配線VSS4の内端に一致させて配置しているので、PMOSトランジスタP41乃至P44の外端が電源電圧配線VCC4の外端に一致していることと合わせて、PMOSトランジスタP41乃至P44とNMOSトランジスタN41乃至N44との間隔を最短距離にすることができる。PMOS/NMOSトランジスタを接続してCMOSユニットを構成する際の第1メタル層M1Lの接続配線における寄生抵抗や寄生容量を最小限に抑制して、CMOSユニットの動作特性の悪化を防止することができる。
【0092】
尚、第4実施形態においては、PMOS/NMOSトランジスタP41乃至P44/N41乃至N44の外/内端を、各々、電源電圧/基準電圧配線VCC4/VSS4の外/内端と一致させる場合について例示したが、これとは逆に、各々のトランジスタの内/外端を、電源電圧/基準電圧配線VCC4/VSS4の内/外端と一致させる場合にも同様の作用・効果を奏することは言うまでもない。
【0093】
図5に示す第5実施形態は、ユニット間配線領域IL1P、IL1N乃至IL4PとCMOSユニットであるナンドゲートのレイアウト配置との関係を示している。図5には、n入力ナンドゲートの回路図を示している。ナンドゲート回路図は、電源電圧配線VCC5と出力端子OUTとの間で並列接続されるPMOSトランジスタMP1乃至MPn(ゲート幅はWp)と、出力端子OUTと基準電圧配線VSS5との間に直列接続されるNMOSトランジスタMN1乃至MNn(ゲート幅はWn)とにより構成されている。半導体集積回路装置のP/N型導電体の多数キャリア(電子/正孔(ホール))の易動度の比が1対2であることより、PMOS/NMOSトランジスタの電流駆動能力としてゲート幅の比を2対1として、出力ノードの立上りと立下がりの出力波形を同一とする一般的な回路設計がなされる。従って、図5では、
Wp:Wn/n=2:1
の関係が成立し、この式を整理すると、
Wn=(n/2)×Wp
ここでナンドゲートの入力端子数が2以上であることより(n≧2)、
Wn≧Wp(等号は、n=2のとき)
の関係が導かれる。
【0094】
4入力(n=4、Wn=2Wp)の場合についてレイアウトした際のPMOS/NMOSトランジスタの概略レイアウト図を下段に示している。PMOSトランジスタを基準として、ゲート端子を折り返さないでレイアウトする場合を考える。PMOSトランジスタのゲート幅がWの場合には、NMOSトランジスタのゲート幅は2Wとなる(Wn=2Wp=2W)。2Wの幅が基準電圧配線VSS5の幅以下であれば、NMOSトランジスタはゲート端子を折り返さなくてよい。従って、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタは、ゲート本数が同数となり、ゲート、ソース、ドレインの各端子が対向するようにレイアウトすることができる。
【0095】
これに対して、PMOSトランジスタのゲート幅が2Wの場合には、NMOSトランジスタのゲート幅は4Wとなる(Wn=2Wp=4W)。4Wの幅が基準電圧配線VSS5幅以上であれば、NMOSトランジスタはゲート端子を折り返さなくてはならない。図5では1回折り返したレイアウトを示している。この場合には、NMOSトランジスタのゲート本数はPMOSトランジスタのゲート本数の倍となる。
【0096】
第5実施形態によれば、ナンドゲートでは、各々のゲート幅は図5に示す関係式となりNMOSトランジスタのゲート幅がPMOSトランジスタのゲート幅を下回ることはないため、予め設定された電源電圧配線VCC5及び基準電圧配線VSS5の幅に配置する際には、NMOSトランジスタのゲート本数がPMOSトランジスタのゲート本数を下回ることはないことがわかる。従って、電源電圧配線VCC5側にユニット間配線領域IL5Pが存在する場合には、NMOSトランジスタのゲート本数とPMOSトランジスタのゲート本数とを同数にレイアウトすることにより、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線を複数の配線層を経由して引き回すことなく、原則的に折れ曲がりのない1つの配線層で接続することができる。
【0097】
また、基準電圧配線VSS5側にユニット間配線領域IL5Nが存在する場合には、NMOSトランジスタのゲート本数をPMOSトランジスタのゲート本数より多くしてレイアウトしても、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線を複数の配線層を経由して引き回すことなく、原則的に折れ曲がりのない1つの配線層で接続することができる。
【0098】
従って、接続配線の折れ曲がりに伴うコンタクトCvを介した第1メタル層M1Lと第2メタル層M2Lとの接続や、折れ曲がり部分における第2メタル層M2L同士の干渉といった問題を回避することができ、高集積な接続配線を実現することができる。
【0099】
図6に示す第6実施形態は、ユニット間配線領域IL1P、IL1N乃至IL4PとCMOSユニットであるノアゲートのレイアウト配置との関係を示している。図6では、ノアゲート回路図としてm入力のノアゲートを示している。ノアゲート回路図は、電源電圧配線VCC6と出力端子OUTとの間で直列接続されたPMOSトランジスタMP1乃至MPm(ゲート幅はWp)と、出力端子OUTと基準電圧配線VSS6との間に並列接続されたNMOSトランジスタMN1乃至MNm(ゲート幅はWn)とにより構成されている。第5実施形態の場合と同様に多数キャリアの易動度の比(1対2)からPMOS/NMOSトランジスタのゲート幅の比は2対1として、
Wp/m:Wn=2:1
の関係が成立し、この式を整理すると、
Wp=2m×Wn
ここでノアゲートの入力端子数が2以上であることより(m≧2)、
Wp≧4Wn(等号は、m=2のとき)
の関係が導かれる。
【0100】
2入力(m=2、Wp=4Wn)の場合についてレイアウトした際のPMOS/NMOSトランジスタの概略レイアウト図を下段に示している。NMOSトランジスタを基準として、ゲート端子を折り返さないでレイアウトする場合を考える。NMOSトランジスタのゲート幅がWの場合には、PMOSトランジスタのゲート幅は4Wとなる(Wp=4Wn=4W)。4Wの幅が電源電圧配線VCC6の幅以下であれば、PMOSトランジスタはゲート端子を折り返さなくてよい。従って、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタはゲート本数が同数となり、ゲート、ソース、ドレインの各端子が対向するようにレイアウトすることができる。
【0101】
これに対して、4Wの幅が電源電圧配線VCC6の幅以上であれば、PMOSトランジスタはゲート端子を折り返さなくてはならない。図6では1回折り返したレイアウトを示している。この場合には、PMOSトランジスタのゲート本数はNMOSトランジスタのゲート本数の倍となる。
【0102】
第6実施形態によれば、ノアゲートでは、各々のゲート幅は図6に示す関係式となりPMOSトランジスタのゲート幅がNMOSトランジスタのゲート幅を下回ることはないため、予め設定された電源電圧配線VCC6及び基準電圧配線VSS6の幅に配置する際には、PMOSトランジスタのゲート本数がNMOSトランジスタのゲート本数を下回ることはないことがわかる。従って、基準電圧配線VSS6側にユニット間配線領域IL6Nが存在する場合には、PMOSトランジスタのゲート本数とNMOSトランジスタのゲート本数とを同数にレイアウトすることにより、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線を複数の配線層を経由して引き回すことなく、原則的に折れ曲がりのない1つの配線層で接続することができる。
【0103】
また、電源電圧配線VCC6側にユニット間配線領域IL6Pが存在する場合には、PMOSトランジスタのゲート本数をNMOSトランジスタのゲート本数より多くしてレイアウトしても、PMOS/NMOSトランジスタ間の接続配線を複数の配線層を経由して引き回すことなく、原則的に折れ曲がりのない1つの配線層で接続することができる。
【0104】
従って、接続配線の折れ曲がりに伴うコンタクトCvを介した第1メタル層M1Lと第2メタル層M2Lとの接続や、折れ曲がり部分における第2メタル層M2L同士の干渉といった問題を回避することができ、高集積な接続配線を実現することができる。
【0105】
図7に示す第7実施形態の概略レイアウト図は、図2に示す第2実施形態の概略レイアウト図を、基準電圧配線VSS7の外側を基準にミラー反転して折り返し、ミラー反転した各々のP型のウェル領域を1つにマージして新たにP型のウェル領域PW7とすると共に、P型のウェル領域PW7へのバイアス印加をするためのオーミックコンタクト用拡散領域PWD7を共通化した構成となっている。
【0106】
第7実施形態によれば、ミラー反転部である第3領域C7においては、ユニット間接続配線は配置されないので、素子間の耐圧等のデバイス要因から決定される間隔、及び機能回路への入出力配線を配置する場合には配線幅の距離等を考慮することにより決定される必要最小限の間隔を設定して、レイアウト間の位置関係を決定できるので、レイアウト効率を高め高集積化を図るのに好都合である。
【0107】
また、P型のウェル領域PW7のマージやバイアス印加用の拡散領域PWD7の共通化も、レイアウト効率を向上に寄与するものであり、高集積化を図るのに好都合である。
【0108】
図8は、第1実施形態に示すように電源電圧配線VCC1及び基準電圧配線VSS1の外側にユニット間配線領域IL1P及びIL1Nを配置し、更に、第3実施形態に示すように、PMOSトランジスタP31乃至P34の外端及びNMOSトランジスタN31乃至N34の外端を、ユニット間配線領域IL1P及びIL1Nに近づけるように、電源電圧配線VCC3の外端及び基準電圧配線VSS3の外端に一致させて配置した構成を有して、図23の機能回路FNBをレイアウトしたレイアウトパターン図の具体例である。論理回路CIR1乃至CIR4の配置順序は図24の従来技術と同じである。各論理回路CIR1乃至CIR4の部分を拡大したレイアウトパターン図を、図9乃至図12に示す。図中、従来技術におけるレイアウトパターン図と同一の構成要素については同一の符号を付し説明を省略する。
【0109】
図8に示す第1及び第3実施形態の具体例では、PMOSトランジスタとN型のウェル領域NWとの関係、及びNMOSトランジスタとP型のウェル領域PWとの関係、更には、機能回路への入出力配線が第1領域Aに配置されて入出力配線領域IOLを構成している点については従来技術のレイアウトパターンと同様であるので、ここでの説明は省略する。また、本具体例では、従来技術の場合と同様に図20に示すプロセスBを適用して構成されているため、第1乃至第3メタル層M1L乃至M3L間を接続するコンタクトCv、Cvvの構成、及びPoliSi層が第2メタル層M2Lとの間でコンタクトCppにより接続されている点に関しても従来技術のレイアウトパターンと同様であり、各配線層の配線方向についても従来技術と同じであり、ここでの説明は省略する。
【0110】
本具体例では、PMOSトランジスタは、電源電圧配線VCCからはみ出すことなく外端を電源電圧配線VCCの外端に一致させて配置されており、その外側にユニット間配線領域ILPが配置されている。また、NMOSトランジスタは、基準電圧配線VSSからはみ出すことなく外端を基準電圧配線VSSの外端に一致させて配置されており、その外側にユニット間配線領域ILNが配置されている。N/P型のウェル領域NW/PWへのバイアス印加を行うための拡散領域NWD、PWDは、各々、ユニット間配線領域ILP、ILNの外側に配置されている。
【0111】
電源電圧配線VCCと基準電圧配線VSSとに挟まれた第1領域Aには、ユニット間配線領域ILP、ILNは存在しておらず、機能回路のレイアウトパターンを貫く入出力配線OUT1乃至OUT7が配置されている入出力配線領域IOLのみが存在する。従って、第1領域Aには配線用の領域が未配線のまま冗長な空白領域として残ることはなく、レイアウト効率が向上して高集積化を図ることができる。
【0112】
また、第1領域Aに空白領域等の冗長な領域が存在しないので、PMOS/NMOSトランジスタ間を最短距離で接続することができる。また、PMOSトランジスタの外端を電源電圧配線VCCの外端に一致させ、NMOSトランジスタの外端を基準電圧配線VSSの外端に一致させており、各々のユニット間配線領域ILP、ILNまでの距離を最短距離にすることができる。接続配線に伴う寄生抵抗や寄生容量等の寄生素子成分を最小限に低減することができ、CMOSユニットにおける信号遅延差等を生ぜず、ユニット特性を好適に維持することができる。具体的な効果としては、PMOS/NMOSトランジスタのドレイン配線における寄生抵抗を低減する効果を有する。例えば、図9における論理回路CIR1のインバータゲートI5では、従来技術のレイアウトパターンの場合に比して、18シート分(シート抵抗とは、配線長/配線幅を表す)の配線長の減少効果が得られる。接続配線である第1メタル層M1Lのシート抵抗を3Ωと仮定すると、約60Ωの抵抗低減効果が得られることとなる。インバーゲートI5の駆動負荷容量を寄生容量を含めて1pFと仮定すると、時定数として約0.06nsの短縮効果が得られる。数100MHz以上で動作する半導体集積回路装置においては、この時定数短縮は、内部信号のタイミングスキューの抑制に大きな効果を有するものである。また、この時定数が加算されるクリティカルパスにおいては信号伝播遅延時間の短縮に直接に影響し動作速度の高速化には必須なものである。
【0113】
また、ウェル領域NW、PWの面積も最小化することができ、ウェルバイアスの安定印加を可能として、ラッチアップ耐性の確保や、PMOS/NMOSトランジスタのバックゲートバイアスの安定化による素子特性の安定化を実現することができる。
【0114】
また、PMOS/NMOSトランジスタが電源電圧配線VCC及び基準電圧配線VSSから飛び出さないので、各々のユニット間配線領域ILP、ILNを圧迫することはなく、レイアウト効率を向上させることができる。
【0115】
本具体例では、電源電圧配線VCC及び基準電圧配線VSSの外側に、それぞれユニット間配線領域ILP、ILNを配置する構成について説明したが、これに限定されることはなく、電源電圧配線VCCあるいは基準電圧配線VSSの何れが一方の外側にのみユニット間配線領域ILPあるいはILNを配置する構成としてもよい。この場合、第1領域Aには、第2メタル層M2Lの入出力配線を配置する入出力配線領域IOLに交差して、PMOS/NMOSトランジスタ間を接続する接続配線が第1メタル層M1Lで配線されることとなる。従って、この場合の仕様プロセスは図20におけるプロセスBとなる。
【0116】
図13は、第4実施形態の構成を有して、図23の機能回路FNBをレイアウトしたレイアウトパターン図の具体例である。論理回路CIR1乃至CIR4の配置順序は図24の従来技術と同じである。各論理回路CIR1乃至CIR4の部分を拡大したレイアウトパターン図を、図14乃至図17に示す。図中、従来技術におけるレイアウトパターン図と同一の構成要素については同一の符号を付し説明を省略する。
【0117】
図13に示す第4実施形態の具体例では、PMOSトランジスタとN型のウェル領域NWとの関係、及びNMOSトランジスタとP型のウェル領域PWとの関係については従来技術のレイアウトパターンと同様であるのでここでの説明は省略する。また、本具体例では、従来技術の場合と同様に図20に示すプロセスBを適用して構成されているため、第1乃至第3メタル層M1L乃至M3L、PoliSi層の配線方向、及び各配線層間を接続するコンタクトCv、Cvv、Cppの構成に関しても従来技術のレイアウトパターンと同様でありここでの説明は省略する。
【0118】
本具体例では、PMOSトランジスタは、電源電圧配線VCCからはみ出すことなく外端を電源電圧配線VCCの外端に一致させて配置されており、その外側にユニット間配線領域ILPが配置されている。また、NMOSトランジスタは、基準電圧配線VSSからはみ出すことなく内端を基準電圧配線VSSの内端に一致させて配置されており、基準電圧配線VSSの外端側に入出力配線領域IOLが配置されている。N型のウェル領域NWへのバイアス印加を行うための拡散領域NWDはユニット間配線領域ILPの外側に配置されている。尚、P型のウェル領域PWへのバイアス印加を行うための拡散領域PWDは基準電圧配線VSSと入出力配線領域IOLとの間に配置されている。
【0119】
電源電圧配線VCCと基準電圧配線VSSとに挟まれた第1領域Aには、ユニット間配線領域、入出力配線領域は共に存在しない。従って、第1領域Aは、配線用の領域が未配線のまま冗長な空白領域として残ることがなく、更に領域幅がPMOS/NMOSトランジスタ間の耐圧仕様等のレイアウト仕様により決定されるため、必要最小限の幅に圧縮することができる。機能回路のレイアウト効率を高めることができ、高集積化を図ることができる。
【0120】
また、第1領域Aの幅が必要最小限に圧縮されていることに加えNMOSトランジスタの内端が基準電圧配線VSSの内端に一致しているので、PMOS/NMOSトランジスタ間を最短距離で接続することができる。また、PMOSトランジスタの外端を電源電圧配線VCCの外端に一致させ、各々のユニット間配線領域ILPまでの距離を最短距離にすることができる。接続配線に伴う寄生抵抗や寄生容量等の寄生素子成分を最小限に低減することができ、CMOSユニットにおける信号遅延差等を生ぜず、ユニット特性を好適に維持することができる。具体的な効果としてPMOS/NMOSトランジスタのドレイン配線における寄生抵抗の低減効果があることは、図8の具体例と同様である。
【0121】
また、ウェル領域NW、PWの面積も最小化することができ、ウェルバイアスの安定印加を可能として、ラッチアップ耐性の確保や、PMOS/NMOSトランジスタのバックゲートバイアスの安定化による素子特性の安定化を実現することができる。
【0122】
また、PMOS/NMOSトランジスタが電源電圧配線VCC及び基準電圧配線VSSから飛び出さないので、各々のユニット間配線領域ILPや入出力配線領域IOLを圧迫することはなく、レイアウト効率を向上させることができる。
【0123】
ここで、ユニット間配線領域ILPを電源電圧配線VCCの外側に配置する場合において、ナンドゲートの構成について、図14の論理回路CIR1におけるナンドゲートD1乃至D5、及び図15の論理回路CIR2におけるナンドゲートD6、D7を例にとり説明する。この場合には、ナンドゲートD1乃至D6を構成するPMOS/NMOSトランジスタのゲート本数は同数とすることが好ましい。各々のトランジスタの各端子が1対1に対向するので、ユニット間配線領域ILPからの接続配線に冗長な迂回路を設けることなく1つの配線層で直線的に配線することができるからである。また、ナンドゲートD7に示すように、PMOSトランジスタのゲート本数を、NMOSトランジスタのゲート本数に比して多く設定してやる場合にも、接続配線に冗長性なく配線することができる。尚、ナンドゲートD7は、PMOS/NMOSトランジスタのゲート幅比が、4対1となる特殊な構成を有したナンドゲートである。
【0124】
また、ノアゲートの場合を、図15の論理回路CIR2におけるノアゲートR1、R4を例にとり説明する。ノアゲートR1の場合のように、PMOSトランジスタのゲート本数をNMOSトランジスタのゲート本数に比して多くするか、あるいは、ノアゲートR4の場合のように、PMOS/NMOSトランジスタのゲート本数を同数にすることが好ましい。各々のトランジスタの各端子が1対1に対向するので、ユニット間配線領域ILPからの接続配線に冗長な迂回路を設けることなく、1つの配線層で直線的に配線することができるからである。
【0125】
本具体例とは反対に、基準電圧配線VSSの外側にユニット間配線領域ILNを配置する場合には、上記の関係を逆転させればよい。即ち、ナンドゲートについては、NMOSトランジスタのゲート本数をPMOSトランジスタのゲート本数に比して多くするか、あるいは同数とし、ノアゲートについては、PMOS/NMOSトランジスタのゲート本数を同数とすることが好ましい。
【0126】
本具体例では、電源電圧配線VCCの外側にユニット間配線領域ILPを配置し、基準電圧配線VSSの外側に入出力配線領域IOLを配置する構成について説明したが、ユニット間配線領域ILP、ILNと入出力配線領域IOLとを、電源電圧配線VCCと基準電圧配線VSSとの外側に分けて配置する構成としてもよい。この場合、第1領域Aは、PMOS/NMOSトランジスタのドレイン端子間を接続する第1メタル層M1Lのみが配線されることとなる。そして、PMOSトランジスタのゲート端子へは電源電圧配線VCC側のユニット間配線領域ILPから供給され、NMOSトランジスタのゲート端子へは電源電圧配線VSS側のユニット間配線領域ILNから供給されることとなる。
【0127】
また、ユニット間配線領域ILPと入出力配線領域IOLとを共に、電源電圧配線VCC側、あるいは基準電圧配線VSS側の何れか一方のみに配置する構成としてもよい。この場合、第1領域Aは、PMOS/NMOSトランジスタのドレイン端子間を接続する第1メタル層M1Lのみが配線されることとなる。
【0128】
尚、本発明は前記第1乃至第7実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
ユニット間配線領域、入出力配線領域は、本実施形態において説明した配置領域以外にも、レイアウト効率を向上させ、構成要素の特性劣化を防止し、あるいはレイアウト設計の変更を容易化する配置であれば、第1領域乃至第3領域内の適宜の領域に配置することができる。
また、各実施形態においては、適宜、製造プロセスをプロセスA、Bとした場合のレイアウトパターンについて説明したが、相互にプロセスを変更して実施することも、更に別のプロセスにおいて実施することも可能である。
【0129】
(付記1) 中間に第1領域を有して1方向に配置される1対の第1及び第2電源配線と、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタを適宜に組み合わせ前記第1及び第2電源配線に沿って構成される基本回路ユニットと、複数の前記基本回路ユニットで構成される論理回路ユニットと、複数の前記論理回路ユニットで構成される機能回路ユニットとを備え、前記機能回路ユニットを適宜に多段配置する半導体集積回路装置において、
前記PMOS及びNMOSトランジスタ構造の少なくとも一部分を前記第1及び第2電源配線下に配置すると共に、
前記基本回路ユニット間を接続する配線、もしくは前記論理回路ユニット間を接続する配線のうち前記機能回路ユニット内で終端するユニット間接続配線を、前記第1及び第2電源配線を構成する配線層と同層、あるいは下層の配線層で構成する際、前記第1領域以外の領域である第2領域に配置することを特徴とする半導体集積回路装置。
(付記2) 前記第1電源配線の下層には、前記第1電源配線に沿って、PMOSトランジスタと、該PMOSトランジスタを囲むN型のウェル領域が配置され、前記第2電源配線の下層には、前記第2電源配線に沿って、NMOSトランジスタと、該NMOSトランジスタを囲むP型のウェル領域が配置されていることを特徴とする付記1に記載の半導体集積回路装置。
(付記3) 前記ユニット間接続配線の配置領域は、前記第2領域のうち、PMOS及びNMOSトランジスタの配置領域の外方領域であることを特徴とする付記1又は2に記載の半導体集積回路装置。
(付記4) 前記ユニット間接続配線は、前記第1電源配線側の前記第2領域に配置され、前記PMOSトランジスタは、前記第1電源配線領域に包含されていることを特徴とする付記3に記載の半導体集積回路装置。
(付記5) 前記ユニット間接続配線は、前記第2電源配線側の前記第2領域に配置され、前記NMOSトランジスタは、前記第2電源配線領域に包含されていることを特徴とする付記3に記載の半導体集積回路装置。
(付記6) 前記PMOSトランジスタは、前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、前記第1電源配線における前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする付記4に記載の半導体集積回路装置。
(付記7) 前記NMOSトランジスタは、前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、前記第2電源配線における前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする付記4に記載の半導体集積回路装置。
(付記8) 前記NMOSトランジスタは、前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、前記第2電源配線における前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする付記5に記載の半導体集積回路装置。
(付記9) 前記PMOSトランジスタは、前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、前記第1電源配線における前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする付記5に記載の半導体集積回路装置。
(付記10) 前記基本回路ユニットが第1ナンドゲートである場合、
前記第1ナンドゲートを構成するレイアウトパターンにおいて、前記PMOSトランジスタのゲート本数と、前記NMOSトランジスタのゲート本数とが同数であることを特徴とする付記4に記載の半導体集積回路装置。
(付記11) 前記基本回路ユニットが第1ノアゲートである場合、
前記第1ノアゲートを構成するレイアウトパターンにおいて、前記NMOSトランジスタのゲート本数に比して、前記PMOSトランジスタのゲート本数が同数以上であることを特徴とする付記4に記載の半導体集積回路装置。
(付記12) 前記基本回路ユニットが第2ナンドゲートである場合、
前記第2ナンドゲートを構成するレイアウトパターンにおいて、前記PMOSトランジスタのゲート本数に比して、前記NMOSトランジスタのゲート本数が同数以上であることを特徴とする付記5に記載の半導体集積回路装置。
(付記13) 前記基本回路ユニットが第2ノアゲートである場合、
前記第2ノアゲートを構成するレイアウトパターンにおいて、前記NMOSトランジスタのゲート本数と、前記PMOSトランジスタのゲート本数とが同数であることを特徴とする付記5に記載の半導体集積回路装置。
(付記14) 必要に応じて多段配置された2組の前記機能回路ユニット群を、前記ユニット間接続配線の配置領域とは反対側の端部を対向させてミラー配置してなることを特徴とする付記4又は5に記載の半導体集積回路装置。
(付記15) ミラー配置された前記2組の前記機能回路ユニット群において、対向する同一導電型のトランジスタを囲むウェル領域は共有して設けられていることを特徴とする付記14に記載の半導体集積回路装置。
(付記16) 前記共有されたウェル領域へのバイアス印加用コンタクト領域は共有して設けられていることを特徴とする付記15に記載の半導体集積回路装置。
【0130】
【発明の効果】
本発明によれば、半導体集積回路装置の機能回路群をチップ上の1方向に展開するレイアウトパターンにおいて、CMOSユニット間、及び論理回路間の内部接続配線を、電源電圧配線と基準電圧配線との外側に配置することにより、電源電圧配線と基準電圧配線とに挟まれた領域を必要最小限の間隔に低減することができ接続配線等が配置されない余分な空白領域がなくなりレイアウト効率を高めて高集積化に寄与することができる
【0131】
また、電源電圧配線と基準電圧配線との間を必要最小限の間隔に低減することができるので、PMOS/NMOSトランジスタを最短長で接続することができ接続配線の寄生素子成分を最小限に低減することができる。また、ウェル面積も必要最小限にすることができる。両トランジスタを接続して構成されるCMOSユニットの特性向上やラッチアップ耐性の悪化を防止することができる。
【0132】
更に、レイアウト設計の開始に際して、電源電圧配線と基準電圧配線との間隔を見積り易くなり、また、レイアウト設計による電源電圧配線と基準電圧配線との位置決定後の回路変更に伴う内部接続配線の追加に対しても、電源電圧配線と基準電圧配線との位置を変更することなく対応できるので、短期間設計を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の概略レイアウト図である。
【図2】 第2実施形態の概略レイアウト図である。
【図3】 第3実施形態の概略レイアウト図である。
【図4】 第4実施形態の概略レイアウト図である。
【図5】 ユニット間配線領域とナンドゲートのレイアウト配置との関係を示す説明図である(第5実施形態)。
【図6】 ユニット間配線領域とノアゲートのレイアウト配置との関係を示す説明図である(第6実施形態)。
【図7】 第7実施形態の概略レイアウト図である。
【図8】 図23の機能回路を第1及び第3実施形態でレイアウトした場合の具体例を示すレイアウトパターン図である。
【図9】 第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR1の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図10】 第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR2の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図11】 第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR3の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図12】 第1及び第3実施形態の具体例のうち論理回路CIR4の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図13】 図23の機能回路を第4実施形態でレイアウトした場合の具体例を示すレイアウトパターン図である。
【図14】 第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR1の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図15】 第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR2の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図16】 第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR3の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図17】 第4実施形態の具体例のうち論理回路CIR4の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図18】 半導体集積回路装置において機能回路群の配置関係を示す概略レイアウト図である。
【図19】 従来技術における機能回路群の一部を拡大した概略レイアウト図である。
【図20】 半導体集積回路装置における製造プロセス別の多層配線構造を示す説明図である。
【図21】 プロセスAを使用した場合の概略レイアウト図である。
【図22】 プロセスBを使用した場合の概略レイアウト図である。
【図23】 機能回路の具体例を示す回路ブロック図である。
【図24】 図23の機能回路を従来技術でレイアウトした場合の具体例を示すレイアウトパターン図である。
【図25】 従来技術の具体例のうち論理回路CIR1の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図26】 従来技術の具体例のうち論理回路CIR2の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図27】 従来技術の具体例のうち論理回路CIR3の部分を示すレイアウトパターン図である。
【図28】 従来技術の具体例のうち論理回路CIR4の部分を示すレイアウトパターン図である。
【符号の説明】
A1、A2、A3、A4、A7P、A7N
第1領域
B1P、B1N、B2P、B2N、B3P、B3N、B4P、B4N、B7P、B7N
第2領域
C7 第3領域
CIR1、CIR2、CIR3、CIR4、CIR11、CIR12、CIR21、CIR22、CIR31、CIR32、CIR41、CIR42
論理回路
Cvv 第3メタル層と第2メタル層との間のVIAコンタクト
Cv、Cv101、Cv102、Cv103、Cv104
第2メタル層と第1メタル層との間のVIAコンタクト
Cpp、Cpp101、Cpp102
第2メタル層とPolySi層との間のコンタクト
Cp 第1メタル層とPolySi層との間のコンタクト
Cd101、Cd102、Cd103、Cd104
第1メタル層と拡散層との間のコンタクト
FNB 機能回路
FNBL1、FNBL2、FNBLn
機能回路群
ILP、ILN、IL1P、IL1N、IL2P、IL3P、IL4P、IL100
ユニット間配線領域
IOL、IOL1、IOL2、IOL100
入出力配線領域
M1L 第1メタル層
M2L 第2メタル層
M3L 第3メタル層
NW、NW1、NW2、NW3、NW4、NW100
N型のウェル
PW、PW1、PW2、PW3、PW4、PW7、PW100
P型のウェル
VCC、VCC1、VCC2、VCC3、VCC4、VCC100
電源電圧配線
VSS、VSS1、VSS2、VSS3、VSS4、VSS100
基準電圧配線

Claims (9)

  1. 中間に第1領域を有して1方向に配置される1対の第1及び第2電源配線と、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタを適宜に組み合わせ前記第1及び第2電源配線に沿って構成される基本回路ユニットと、複数の前記基本回路ユニットで構成される論理回路ユニットと、複数の前記論理回路ユニットで構成される機能回路ユニットとを備え、前記機能回路ユニットを適宜に多段配置する半導体集積回路装置において、
    前記第1領域の前記1方向を挟む一方の側にあって前記PMOSトランジスタが配置されるPMOSトランジスタ配置領域と、
    前記第1領域の前記1方向を挟む他方の側にあって前記NMOSトランジスタが配置されるNMOSトランジスタ配置領域と、
    前記PMOSトランジスタ配置領域又は前記NMOSトランジスタ配置領域の少なくとも何れか一方を挟んで、前記第1領域に対向する側に第2領域とを備え、
    前記第1領域には前記機能回路ユニットを貫く入出力配線が配置され、
    前記PMOS及びNMOSトランジスタ配置領域の少なくとも一部分前記第1及び第2電源配線下に配置されると共に、
    前記基本回路ユニット間を接続する配線もしくは前記論理回路ユニット間を接続する配線のうち前記機能回路ユニット内で終端するユニット間接続配線を、前記第1及び第2電源配線を構成する配線層と同層あるいは下層の配線層で構成する際、前記第2領域に配置することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記第1電源配線の下層には、前記第1電源配線に沿って、PMOSトランジスタと、該PMOSトランジスタを囲むN型のウェル領域が配置され、前記第2電源配線の下層には、前記第2電源配線に沿って、NMOSトランジスタと、該NMOSトランジスタを囲むP型のウェル領域が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記ユニット間接続配線は、前記第1電源配線側の前記第2領域に配置され、前記PMOSトランジスタは、前記第1電源配線領域に包含されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記ユニット間接続配線は、前記第2電源配線側の前記第2領域に配置され、前記NMOSトランジスタは、前記第2電源配線領域に包含されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体集積回路装置。
  5. 前記PMOSトランジスタは、前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、前記第1電源配線における前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする請求項又はに記載の半導体集積回路装置。
  6. 前記NMOSトランジスタは、前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部を、前記第2電源配線における前記ユニット間接続配線の配置領域側の端部に一致させて配置されていることを特徴とする請求項又はに記載の半導体集積回路装置。
  7. 前記基本回路ユニットとしてナンドゲートをレイアウトする際、
    前記ユニット間接続配線が前記第1電源配線側の前記第2領域に配置される場合には、前記PMOSトランジスタのゲート本数と、前記NMOSトランジスタのゲート本数とが同数であり、
    前記ユニット間接続配線が前記第2電源配線側の前記第2領域に配置される場合には、前記PMOSトランジスタのゲート本数に比して、前記NMOSトランジスタのゲート本数が同数以上であることを特徴とする請求項又はに記載の半導体集積回路装置。
  8. 前記基本回路ユニットとしてノアゲートをレイアウトする際、
    前記ユニット間接続配線が前記第1電源配線側の前記第2領域に配置される場合には、前記NMOSトランジスタのゲート本数に比して、前記PMOSトランジスタのゲート本数が同数以上であり、
    前記ユニット間接続配線が前記第2電源配線側の前記第2領域に配置される場合には、前記NMOSトランジスタのゲート本数と、前記PMOSトランジスタのゲート本数とが同数であることを特徴とする請求項又はに記載の半導体集積回路装置。
  9. 必要に応じて多段配置された2組の前記機能回路ユニット群を、前記ユニット間接続配線の配置領域とは反対側の端部を対向させてミラー配置してなることを特徴とする請求項又はに記載の半導体集積回路装置。
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