JP4798589B2 - 定着ローラ・定着ベルトの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機などに用いられる定着ローラ・定着ベルト、並びにそれらの製造方法に関するものである。
一般に、複写機などに用いられる定着ローラ・定着ベルトは、環状基材上に弾性層としてゴム層を形成し、さらに弾性層の上に表層としてPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル樹脂)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂層を形成した構造を有している。ここに、定着ローラ・定着ベルトとは、定着部に使用するローラやベルトをいう。このような定着ローラ・定着ベルトを製造する方法として、特許文献1に記載する方法がある。なお、以下の説明においては、表層に用いるフッ素樹脂の一例として、PFAを用いて説明する。
即ち、環状基材の表面にゴム層用接着剤を塗布して、その上に形成したゴム層(例えばシリコン系ゴム)と接着する。これとは別に、環状の金型(筒)の内周面にPFAを塗布、焼成した後、環状の金型からチューブ状のPFAを抜き取る。このチューブ状のPFAの内周径は、ゴム層の外周径より若干小さく設計されている。さらに、後述の表層用接着剤との接着力を強くするため、チューブ状のPFAの内周面を処理(プラズマ処理、化学エッチング処理など)する。
次に、チューブ状のPFAを押し広げてその内周径を大きくし、予めゴム層の外周面に表層用接着剤(シリコン系ゴム)を塗布した環状基材に強制的に填め込む。表層用接着剤は、比較的厚く塗布されて、PFAをスムースにゴム層に被せる潤滑機能をも有している。この後、チューブ状のPFAの表面をしごいて、チューブ状のPFAとゴム層の間の余分の表層用接着剤や、環状基材に填め込む際に生じたチューブ状のPFAとゴム層の間の気泡、もしくは、チューブ状のPFAのしわやたるみなどを除去して、チューブ状のPFAの外周面を平滑な面にする。さらに、220℃の温度下で所定の時間加熱して、ゴム層の外周面に表層用接着剤を介してチューブ状のPFAの内周面を接着し、PFA層を形成する。
また、特許文献2には、環状基材上に形成された弾性層上に表層となるフッ素樹脂層を被覆する方法として、弾性層とフッ素樹脂層の外側を、加熱収縮させた熱収縮チューブで覆った後、フッ素樹脂層を加熱焼成成膜することにより、フッ素樹脂層表面に、熱収縮チューブの内面形状を転写させる技術が記載されている。なお、熱収縮チューブは、その内面形状をフッ素樹脂層表面に転写させた後は、除去される。
さらに、特許文献3には、予めプライマー処理した円柱状物品に、フッ素樹脂(PFA)製熱収縮性チューブを被せてその融点未満の温度(80〜250℃)で収縮固定し、さらに、その融点以上の温度(330〜400℃)で加熱融着する技術が記載されている。
特開2004−276290号公報 特開平10−142988号公報 特開昭64−1534号公報
しかし、近年、OA機器が使用される環境は益々厳しくなってきており、OA機器の小型化への要請、またコスト低減への要請も益々強くなってきている。
前述したように、特許文献1の定着ローラ・定着ベルトは、チューブ状のPFAによってゴム層を被覆した後、チューブ状のPFAの表面をしごく工程が必要である。しかし、この工程は複雑であり、製造コスト上昇の一因であった。
また、特許文献1の定着ローラ・定着ベルトは、表層用接着剤との接着力を強くするため、チューブ状のPFAの内周面を処理(プラズマ処理、化学エッチング処理など)する必要があった。このため、内面処理治具をPFAチューブ内に挿入するための空間を確保しなければならず、PFAの内径を小さくすることが困難であった。従って、小径の定着ローラ・定着ベルトの製造が困難であった。なお、内面処理法として、レーザエッチング処理を採用すれば、PFAの内径が小さいもの(内径が18mm以下のもの)でも内面処理をすることができるが、処理コストが高くなるという問題があった。
また、定着ローラ・定着ベルトは、記録紙へ転写されたトナーを定着するものであり、定着ローラ・定着ベルト内部に配置されているヒータにて加熱された状態で使用される。印刷速度が速い複写機の場合、定着ローラ・定着ベルトの熱が多数の記録紙に奪われ、定着ローラ・定着ベルトの温度が低下し易くなる。従って、定着ローラ・定着ベルトの温度が低下しないように、ヒータの熱が効率よく伝わるように定着ローラ・定着ベルトの厚さを薄くする必要がある。
しかし、特許文献1の定着ローラ・定着ベルトは、チューブ状のPFAに、ゴム層の外周面に表層用接着剤を塗布した環状基材を填め込む際、表層用接着剤の潤滑機能を充分に発揮させるため、表層用接着剤は比較的厚く塗布される。従って、PFA層とゴム層との間の接着層の厚さが厚くなる(代表値:15μm程度)。このため、定着ローラ・定着ベルト内部に配置されているヒータの熱が効率良く伝わらず、熱損失が大きかった。
また、チューブ状のPFAを填め込んだ後の加熱焼成処理により、ゴム層が熱劣化することを避けられなかった。
また、特許文献2や特許文献3の技術は、加熱焼成温度がPFAの融点以上で、かつ、加熱焼成時間が長いため、ゴム層が劣化するという不具合があった。
そこで、本発明は、PFAのしごき処理および内面処理の必要がなく、表層と弾性層との間の接着層の厚さが薄い、小径で安価な、しかも熱損失が小さく弾性層の劣化が少ない定着ローラ・定着ベルト、並びにそれらの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討の結果、表層の材料として、内周面が内面処理されてなく、熱収縮性を有するPFAを用い、表層と弾性層の接着剤としてPFAを含有する接着剤を用い、さらに、表層と弾性層層の接着方法を工夫することにより、上記課題が容易に解決されることを見出し、本発明を完成した。以下、各請求項の発明について説明する。
請求項1に記載の発明は、
基材上に、順に、弾性層、表層を形成した定着ローラ・定着ベルトであって、
前記表層がPFAチューブを熱収縮させることにより形成した層であり、前記PFAチューブは、内周面に内面処理されていないことを特徴とする定着ローラ・定着ベルトである。
本請求項の発明では、表層の材料として、内周面に内面処理されていない熱収縮性のPFAチューブを用いているため、熱損失が小さく弾性層の劣化が少ない小径の定着ローラ・定着ベルトを安価に提供することができる。
請求項2に記載の発明は、
基材上に、順に、弾性層、表層を形成した定着ローラ・定着ベルトであって、
前記表層がPFAチューブを熱収縮させることにより形成した層であり、前記表層と前記弾性層とが、PFAを含有する接着剤材料を介して接着していることを特徴とする請求項1に記載の定着ローラ・定着ベルトである。
本請求項の発明では、表層の材料として、熱収縮性を有するPFAチューブを用い、表層と弾性層を接着するための表層用接着剤材料として、PFAを含有する接着剤材料を用いる。そのため、弾性層と表層の接着の際に、PFAの融点以上の温度で加熱することにより、表層のPFAチューブと表層用接着剤材料のPFAとが融点接着し、表層と接着剤材料との間に強固な接着力が得られる。この結果、従来必要であったPFAチューブの内周面の処理(プラズマ処理、化学エッチング処理など)が不要となる。さらに、内面処理治具をPFAチューブ内に挿入しなくても済むため、PFAチューブの内径を小さくすることができ、小径の定着ローラ・定着ベルトが得られる。また、加熱時間は瞬時でよく、ゴム層の劣化を抑制することができる。
なお、本請求項の発明において、フッ素樹脂をPFAとしたのは、PTFEでは、その融点がPFAよりも高く、より高温で、弾性層と表層の接着処理を行う必要があり、ゴム層を劣化させるおそれがあるためである。
基材としては、耐熱性や機械的強度の観点より、耐熱性樹脂や金属を用いる。耐熱性樹脂としては、ポリイミド樹脂やポリアミドイミド樹脂などを挙げることができ、また、金属としては、ステンレスやアルミニウム、鉄などを挙げることができる。
請求項3に記載の発明は、
前記表層を形成するPFAチューブの熱収縮率が、3〜20%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着ローラ・定着ベルトである。
本請求項の発明では、PFAチューブの熱収縮率が3〜20%であるため、PFAチューブの内周径を、弾性層の外周径より若干大きく設計することができ、PFAチューブに、弾性層を形成した基材をスムースに挿入することができる。さらに、PFAチューブを加熱することにより、PFAチューブは熱収縮して適度の押圧力(ストレス)で弾性層を覆うことになる。熱収縮性を有するPFAチューブの一例としては、グンゼ株式会社製:SMTを挙げることができる。SMTは、180〜200℃の加熱により、径方向に約5〜10%収縮する特長を有するPFAチューブである。
請求項4に記載の発明は、
前記PFAを含有する接着剤材料中PFA含有量が、20〜30wt%であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の定着ローラ・定着ベルトである。
本請求項の発明は、表層用接着剤材料中のPFA含有量が20〜30wt%であるため、表層のPFAと接着剤材料のPFAとが確実に融点接着し、表層と接着剤材料が強固に接着する。接着剤材料としては、スプレーの状態で使用でき、薄膜形成に適していることより、水性ディスパージョン(PFAの微粒子を水に分散させたもの)が好ましい。一例として、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製:PR−990CLを挙げることができる。この接着剤材料は、PFA含有量が20〜30wt%、融点が300〜310℃(PFA)である。
また、表層と接着剤材料との接着温度は、300〜320℃が好ましい。300℃未満の場合には、融点接着の点で好ましくない。一方、320℃を超える場合には、弾性体の分解が起こり、接着機能を発揮しない。
請求項5に記載の発明は、
前記弾性層が、シリコン系ゴムであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の定着ローラ・定着ベルトである。
本請求項の発明では、弾性層の材料として、ゴムが用いられる。中でも、シリコン系ゴムを用いることにより、耐熱性および弾性などに優れた弾性層を得ることができる。
請求項6に記載の発明は、
基材上に、順に、弾性層、表層を形成する定着ローラ・定着ベルトの製造方法であって、
前記基材上に形成した前記弾性層の外周面に、PFAを含有する接着剤材料を塗布し、前記基材を熱収縮性を有するPFAチューブに挿入した後、PFAの融点以上に加熱して前記PFAチューブを収縮させると共に、前記弾性層の外周面と前記PFAチューブの内周面とを、前記PFAを含有する接着剤材料によって接着し、前記弾性層上に前記表層としてPFA層を形成することを特徴とする定着ローラ・定着ベルトの製造方法である。
本請求項の発明では、熱収縮性を有するPFAチューブの内周径は、熱収縮処理前には、弾性層の外周径より若干大きいため、PFAチューブに、弾性層を形成した基材をスムースに挿入することができる。
従って、PFAチューブと弾性層とを接着する表層用接着剤材料は、潤滑機能を有する必要がなくなり、その厚さを薄く(5μm以下)することができる。このため、定着ローラ・定着ベルト内部に配置されているヒータの熱が効率良く伝わり、熱損失を小さくできる。
また、本請求項の方法では、PFAの融点以上に加熱して、PFAチューブを熱収縮させるとともに、PFAチューブと表層用接着剤材料のPFAとを溶融させて一体化し、弾性層の外周面とPFAチューブの内周面とを、表層用接着剤材料によって融点接着させる。これにより、外周面が平滑な面を有したPFA層が弾性層上に形成でき、PFAチューブとゴム層の間の余分の表層用接着剤材料や、基材挿入の際に生じたPFAチューブとゴム層の間の気泡、もしくは、PFAチューブのしわやたるみなどが生じ難い。この結果、PFAチューブの表面をしごく工程が不要もしくは簡素化でき、製造コストの安価な定着ローラ・定着ベルトを得ることができる。
また、融点接着の際には、PFAの融点以上の加熱が行われるが、その温度は例えば310℃であり、しかも短時間でよい。このような低温短時間接着が可能であるため、前記特許文献3に記載するような高温度(330〜400℃)で長時間加熱融着する必要がなく、弾性層であるゴムの熱劣化を抑えることができる。
本発明により、PFAのしごき処理および内面処理の必要がなく、表層と弾性層との間の接着層の厚さが薄い、小径で安価な、しかも熱損失が小さく弾性層の劣化が少ない定着ローラ・定着ベルト、並びにそれらの製造方法を提供することができる。
本発明の定着ローラ・定着ベルトの実施の形態を示す断面概念図である。 本発明の定着ローラ・定着ベルトの製造方法の実施の形態を示すフローチャート図である。 弾性層を形成する方法を説明するための斜視概念図である。 表層を形成する方法を説明するための斜視概念図である。
符号の説明
1 環状基材
2 弾性層
2a 液状のシリコンゴム
3 表層
3a PFAチューブ
4 弾性層用接着層
5 表層用接着層
以下、本発明をその最良の実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、以下の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
図1は本発明の定着ローラ・定着ベルトを示す断面概念図である。図1において、1は基材(以下、環状基材ともいう)、2は弾性層、3は表層、4は弾性層用接着層、5は表層用接着層である。定着ローラ・定着ベルトは、基材1上に、順に、弾性層用接着層4、弾性層2、表層用接着層5、表層3を積み重ねた構造をしている。
環状基材1は、定着ローラの場合には円筒形状をしており、定着ベルトの場合にはエンドレスベルト形状をしている。図示していないが、円筒もしくはエンドレスベルト内部にはヒータなどが収容されている。環状基材1の材料としては、耐熱性樹脂のポリイミド樹脂やポリアミドイミド樹脂、もしくは金属のステンレスやアルミニウムや鉄などが用いられる。定着ローラの場合、例えば環状基材1にはアルミニウムや鉄が使用され、その厚さは0.5〜3mmである。定着ベルトの場合、例えば環状基材1にはステンレスやポリイミド樹脂などが使用され、その厚さは10〜100μm(代表値として、ステンレスのときは30μm程度、ポリイミド樹脂のときは50μm程度)である。
弾性層2は、その材料としてシリコン系ゴムなどの耐熱性を有する耐熱ゴムが用いられ、その厚さは150μm〜1mm(代表値として、200μm程度)である。耐熱ゴムとは、定着温度での連続使用に耐える程度の耐熱性を有するものをいう。具体的には、ジメチルシリコンゴム、フルオロシリコンゴム、メチルフェニルシリコンゴム、ビニルシリコンゴム等のシリコンゴムなどがある。
表層3は、その材料として熱収縮性を有するPFAチューブが用いられ、その厚さは10〜50μm(代表値として、15〜30μm程度)である。PFAチューブの熱収縮率は、弾性層2との均一な押圧力を確保するために、3〜20%であることが好ましい。
弾性層用接着層4は、環状基材1と弾性層2を接着するためのものであり、その厚さは1〜20μm(代表値として、3〜5μm程度)である。
表層用接着層5は、弾性層2と表層3を接着するためのものであり、その厚さは1〜30μm(代表値として、5μm以下)である。表層3のPFAチューブと表層用接着層5のPFAとが確実に融点接着するように、弾性層用接着剤材料のPFA含有量は20〜30wt%であることが好ましい。
以上の構成からなる定着ローラ・定着ベルトは、例えば、図2に示すフローチャートの製造方法によって製造される。
まず、工程S1で、環状基材1を準備する。例えば、ポリイミド製の環状基材1は、以下に記載の方法により製造する。即ち、所定の外径および長さを有するドラム状の金型を回転させながら、その外側にポリイミドワニスを塗布し、その後金型を加熱してイミド化反応を行い、金型の周囲に厚さ50μm程度のポリイミド製の環状基材1を形成する。
次に、工程S2で、環状基材1上に、弾性層用接着剤を薄膜状に塗布して、弾性層用接着層4を形成する。なお、環状基材1と弾性層用接着層4との間の接着力を向上させるために、環状基材1の外周面に極く薄い酸化ケイ素層を形成した後、該酸化ケイ素層の外周に弾性層用接着剤を塗布して、弾性層用接着層4を形成してもよい。
次に、工程S3で、弾性層用接着層4上に弾性層2を形成する。即ち、図3に示すように、環状基材1を周方向に回転させながら、弾性層用接着層4の表面に、先端に吐出口を有する供給部12を備えたディスペンサ11によって、液状のシリコンゴム2aを連続的に供給する。ディスペンサ11の供給部12を、環状基材1の回転軸方向に沿って連続的に移動させると、液状のシリコンゴム2aが弾性層用接着層4の表面に螺旋状に巻回して塗布される。螺旋状に巻回して塗布された液状のシリコンゴム2aは、隣接部分が結合し、さらに、重力または遠心力により動いて液面が平滑になり、凹凸のない塗布層が形成される。この後、加熱処理して液状のシリコンゴム2aを硬化させ、弾性層2を形成する。
次に、工程S4で、弾性層2上に、表層用接着剤材料を薄膜状に塗布して、表層用接着層5を形成する。表層用接着剤材料としては、前述の三井・デュポンフロロケミカル株式会社製:PR−990CLを使用する。表層用接着剤材料は、潤滑機能を有する必要がないため、その厚さを薄く(5μm以下)することができる。このため、定着ローラおよび定着ベルト内部に配置されているヒータの熱が効率良く伝わり、熱損失を小さくできる。
次に、工程S5で、表層用接着層5上に表層3を形成する。即ち、図4に示すように、PFAチューブ3aに環状基材1を挿入して、表層用接着層5の上に、熱収縮性を有するPFAチューブ3aを被せる。PFAチューブ3aとしては、グンゼ株式会社製:SMTを使用する。PFAチューブ3aは、弾性層2を外周に形成した環状基材1をスムースに挿入するため、その内周径が弾性層2の外周径より若干大きく設計されている。
その後、PFAの融点以上に加熱して、PFAチューブ3aを熱収縮させるとともに、PFAチューブ3aのPFAと表層用接着層5のPFAとを溶融させ、弾性層2の外周面とPFAチューブ3aの内周面とを、表層用接着層5を介して融点接着させる。これにより、外周面が平滑な面を有した表層3が弾性層2上に形成できる。この結果、PFAチューブ3aの表面をしごく工程が不要もしくは簡素化でき、製造コストの安価な定着ローラ・定着ベルトを得ることができる。
また、融点接着の際には、PFAの融点以上の加熱が行われるが、その温度は310℃であり、しかも短時間でよい。このような低温接着が可能であるため、弾性層2であるシリコン系ゴムの熱劣化を抑えることができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。
(実施例1)
まず、工程S1で、環状基材として、内周径が24mm、長さが279.5mmで肉厚が30μmであるステンレス製円筒を準備した。
次に、工程S2で、環状基材上に、弾性層用接着剤として信越化学工業株式会社製:X−33−173(モノマー(レジン)系)を用いて、薄膜状に塗布した後、乾燥させることにより、厚さ3μmの弾性層用接着層を形成した。なお、この際、求められる特性に応じて、適宜、環状基材の外周面に極く薄い酸化ケイ素層を形成した後、その外周に弾性層用接着剤を塗布して、弾性層用接着層を形成する。
次に、工程S3で、弾性層用接着層の表面に、熱伝導率が0.3〜0.4W/m・Kと低い汎用ゴム(信越化学工業株式会社製:X−34−2008)に熱伝導性を付与させるフィラー(例えばアルミナ)を充填し、熱伝導率を1.1W/m・Kとしたシリコンゴムをディスペンサにて塗布した後、加熱処理して、厚さ275μmの弾性層を形成した。
次に、工程S4で、弾性層上に、PFAを含有する三井・デュポンフロロケミカル株式会社製:PR−990CLを表層用接着剤として塗布して、厚さ3μmの表層用接着層を形成した。
次に、工程S5で、表層用接着層を形成した環状基材を、内周径が25mmの熱収縮性を有するPFAチューブ(グンゼ株式会社製:SMT)に挿入した。この時、PFAチューブの内周径が弾性層の外周径よりも大きいため、スムースに挿入することができた。この状態で、290〜300℃の雰囲気下に4分間放置して、PFAチューブを13〜15%熱収縮させて、弾性層に密着被覆させた。その後さらに、PFAの融点以上に加熱して、PFAチューブのPFAと表層用接着層のPFAとを溶融させ、弾性層の外周面とPFAチューブの内周面とを、表層用接着層を介して融点接着させて、厚さ20μmの表層を弾性層上に形成し、実施例1の定着ベルトを得た。得られた定着ベルトの外周面は平滑であり、PFAチューブのしわやたるみなどは見られなかった。
(実施例2)
本実施例は、より熱伝導率の高い弾性層を有する定着ベルトの作成例である。具体的には、工程S3において、熱伝導率が0.3〜0.4W/m・Kと低い汎用ゴム(信越化学工業株式会社製:X−34−2008)に熱伝導性を付与させるフィラー(例えばアルミナ)を充填し、熱伝導率を1.3W/m・Kとした高熱伝導シリコンゴムを用いて弾性層を形成した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の定着ベルトを得た。
(比較例1)
本比較例は、非収縮性のPFAチューブを表層とした従来の方法による定着ベルトの作成例である。具体的には、まず、実施例1と同様の弾性層を形成した。次に、弾性層の外周面に信越化学工業株式会社製シリコンゴムを表層用接着剤として厚さ275μmで塗布した。そして、内周径が23mmの非熱収縮性のPFAチューブ(倉敷紡績株式会社製:クランフロン)を押し広げながら、表層用接着剤を塗布した環状基材に強制的に填め込んだ後、PFAチューブの表面をしごいて、余分な表層用接着剤や、填め込む際に生じたPFAチューブと弾性層との間の気泡、PFAチューブのしわやたるみなどを除去して、PFAチューブの外周面を平滑な面にした。その後、220℃の温度下で120分間加熱して、厚さ20μmの表層を表層用接着剤を介して弾性層上に形成し、比較例1の定着ベルトを得た。
(比較例2)
本比較例は、実施例2に対応した従来の方法による定着ベルトの別の作成例であり、具体的には、実施例2と同様の熱伝導率が0.3〜0.4W/m・Kと低い汎用ゴム(信越化学工業株式会社製:X−34−2008)に熱伝導性を付与させるフィラー(例えばアルミナ)を充填し、熱伝導率を1.3W/m・Kとした高熱伝導シリコンゴムを用いて弾性層を形成した以外は、比較例1と同様にして、比較例2の定着ベルトを得た。
(特性評価)
各実施例および比較例で得られた定着ベルトを用いて、接着力、定着性、定着温度の項目につき評価を行った。具体的な評価方法は、以下の通りである。
(1)接着力
各定着ベルトの弾性層と表層との間の接着力について、1cm幅で90°剥離試験を行い、接着力をバネばかりで測定した。なお、測定は、210℃の雰囲気下に300時間放置の熱処理を行う前(初期)と、熱処理後で行った。
(2)定着性
各定着ベルトを用いて、定着装置にて画像を形成し、定着させた部分を擦り定着性を評価した。
(3)定着温度
各定着ベルトを用いて、定着温度を測定した。評価は、比較例における定着温度に対する温度変化の割合(%)で示す。
評価の結果を表1に示す。
Figure 0004798589
表1に示すように、熱収縮チューブを用いて表層を形成した定着ベルト(実施例1、2)は、非収縮チューブを用いて表層を形成した従来の定着ベルト(比較例1、2)に比べ、弾性層と表層との層間の接着力が、初期においても、熱処理(210℃×300時間)後においても優れていることが分かる。
また、定着性も各比較例に比べ、より良好であり、ヒータの熱が、ムラなく、効率的に表面に伝わることが分かる。
さらに、定着温度が5%低下しており、その結果、より素早くスタートすることができ、省エネとなることが分かる。

Claims (3)

  1. 基材上に、順に、弾性層、表層を形成する定着ローラ・定着ベルトの製造方法であって、
    前記基材上に形成した前記弾性層の外周面に、PFAを20〜30wt%含有する接着剤材料を塗布し、前記基材を、熱収縮性を有し内周面に内面処理されていないPFAチューブに挿入した後、接着剤材料に含有されるPFAの融点以上かつ300〜320℃に加熱して前記PFAチューブを収縮させると共に、前記弾性層の外周面と前記PFAチューブの内周面とを、前記PFAを含有する接着剤材料によって接着し、前記弾性層上に前記表層としてPFA層を形成することを特徴とする定着ローラ・定着ベルトの製造方法。
  2. 前記表層を形成するPFAチューブの熱収縮率が、3〜20%であることを特徴とする請求項1に記載の定着ローラ・定着ベルトの製造方法。
  3. 前記弾性層が、シリコン系ゴムであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着ローラ・定着ベルトの製造方法。
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