JP4798007B2 - ガス分析方法 - Google Patents

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この発明は、半導体デバイスに用いる気密封止パッケージなどの容器に封入されたガスの分析方法に関するものである。
従来のプロセスチャンバー内のガス分析方法として、特許文献1のように、プロセスチャンバーと質量分析計との間に流量調整弁を設置する方法がある。流量調節弁によってプロセスチャンバーと質量分析計側とに圧力差を設けて質量分析計側を高真空としている。
また、気密封止した半導体パッケージやランプ等の封入ガスの分析も同様の方法で測定することができる。特許文献2には、真空チェンバーと接続したランプを破壊して真空チェンバー内にランプ封止ガスを放出し、そのガスをリークバルブを通して質量分析計に導いて測定することが示されている。
特開平3−37562号広報 特開昭60−147645号広報
このような封止ガス分析方法で従来の大型の半導体パッケージやランプ等に含まれるガスを分析する場合、それらのガス量は数cc以上あり、リークバルブを絞って測定を行うと、測定にかかる時間、例えば数分〜10数分間内、では封止ガスの減少はほとんど無かった。しかし近年の半導体の気密封止パッケージのように小さな容積、例えば0.005〜0.5cc、の封止ガスを分析しようとすると、その容器を開封してチャンバー内に溜まったガスはリークバルブを通して排気されてしまうためリークバルブをさらに絞る必要があった。しかしリークバルブを絞ると、質量分析計へ流れるガス量が少なくなり、測定精度が著しく低下する。また測定精度を向上するためにリークバルブを開けて質量分析計へ流れる流量を増やすようにコンダクタンスを大きくすると、質量分析計で測定するガス量は時間とともに減少し、測定するタイミングによってガスの測定量が変化してしまう問題が生じる。つまり、時間が経過してから測定すると、実際よりガスを少なく検出することになる。また、質量の軽いガスは重いガスに比べて、リークバルブを通して排気されやすい性質がある。このため、測定のタイミングが早いと抜けやすい軽いガスを多く検出し、測定のタイミングが遅いと、軽いガスが抜けきってしまい、残った重いガスを多く検出する。つまり、ガス分析の絶対量も組成比も正しく測定できない問題があった。
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、容積の小さい容器中に含まれるガスであってもそのガスを精度良く分析する技術を提供することを目的とする。
この発明に係るガス分析方法は、オリフィスを通して真空排気される容積Vの試料室の内部でガスを内部に有する容器を開封し、開封後の複数の時刻Tで試料室の内部のガスをオリフィスを通して質量分析してガスの検出強度M(T)を得て、複数の時刻Tの検出強度M(T)とオリフィスのコンダクタンスCとから、下記の式(1)に基づいて容器中の内部のガス量Qを得ることを特徴とするガス分析方法である。
M(T)=A・C/S・Q/V・exp(−C(T−T0)/V)+B ・・式(1)
ただし、A:感度補正係数、S:ポンプの排気量、T0:容器を開封した時刻、B:バックグラウンド強度。
この発明によれば、オリフィスを通して真空排気される容積Vの試料室の内部でガスを内部に有する容器を開封し、開封後の複数の時刻Tで試料室の内部のガスをオリフィスを通して質量分析してガスの検出強度M(T)を得て、複数の時刻Tの検出強度M(T)とオリフィスのコンダクタンスCとから、下記の式(1)に基づいて容器中の内部のガス量Qを得ることを特徴とするので、測定感度を大きくでき、小さな容器でもその内部のガスを精度よく分析することが可能となる。
M(T)=A・C/S・Q/V・exp(−C(T−T0)/V)+B ・・式(1)
ただし、A:感度補正係数、S:ポンプの排気量、T0:容器を開封した時刻、B:バックグラウンド強度。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態で用いる装置の構成図である。ガスを内部に有する容器の試料(以下、試料とも表記)がセットされる試料室1には回転導入機22、直線導入機20、真空計18が接続される。試料室1の一部に内部を観察するためのガラス窓12が設置される。試料室1の一方にはバルブ8が接続され、バルブ8を開けることでターボ分子ポンプ5およびロータリーポンプ6と接続されて真空排気可能となっている。試料室1の他方には配管の途中に設置されたオリフィス2、バルブ10が順次設置される。バルブ10の試料室1と反対側には十字の配管によって、一方に質量分析計3、もう一方に真空計11、さらにもう一方にバルブ9が接続される。バルブ9の十字の配管と反対側にはターボ分子ポンプ4とロータリーポンプ7とが接続されて、バルブ10とバルブ9とが開けられるとオリフィス2を通じて試料室1の内部を真空排気可能となっている。また、バルブ10を開けると試料室1からのガスがオリフィス2を通じて質量分析計3に到達する。なお、バルブ8、9、10はゲートバルブを使用することができる。質量分析計3はガスに電荷を付与し、電荷が付与されたガスの分子を質量電荷比に応じて分離し、その質量電荷比ごとに電荷を検出する。これにより質量電荷比ごとに電荷が付与された分子の数をカウントする。質量分析計3としては、例えば四重極質量分析計などがある。質量分析計3には質量分析用コントローラー16が接続され、その質量分析用コントローラー16にはデータ解析用コンピューター17が接続されている。測定する質量電荷比の範囲や質量電荷比ごとの測定時間などの測定条件がデータ解析用コンピューター17に入力されると、その制御信号に応じて質量分析用コントローラー16質量分析用コントローラー16が質量分析計3を動作させる。質量分析計3で検出された質量電荷比ごとの電荷量、以下では検出強度とする、はデータ解析用コンピューター17によってデータ保存され、そのデータから質量電荷比を横軸、検出強度を縦軸とするマススペクトルとするなどの処理がなされる。
図2は試料室1の内部の構成を示す断面図である。試料室1の内部にはガスを内部に有する容器である試料24、25が試料台23の上に設置され、試料24の上方には直線導入機20の先端に取り付けられたニードル21が配置されている。直線導入機20を操作することよってニードル21の先端が試料24に押し当てられ、試料24を開封することが可能である。
回転導入機22は、フランジ30を介して試料室1に接続している。フランジ30はたとえばICF70のフランジで、金属ガスケット(図示せず)を用いてネジ31でネジ止めして接続する。これにより、真空を破らずに試料台23を回転することができる。
図3は試料室1の内部の試料台23をニードル21側から見た配置図である。図3のように試料24、25、26、27は点線の試料設置ライン32の上に設置される。試料台23は回転導入機22によって回転することが可能であるため、ニードル21によって開封される試料を選択することが可能となっている。
次に、以上に述べた構成の装置を用いて容器に封じられたガスの分析手順を説明する。フランジ30を試料室1より外し、試料台23を取り出す。図3に示すように、試料台23、試料24、25、26、27をセットする。試料数は4に限らず試料台にセットできる数であればいくらでもよい。ここで試料のセットは、ネジ止めによる保持、試料台23に固定したマグネットで保持、試料形状に合わせた溝に試料を入れて保持するなど、試料に合わせて色々な方法が可能である。試料のセットする時に注意する点は、開封のためのニードル21の先端が、必ず試料に当る位置にセットしなければならない。つまり、図3の破線はニードルを当てることができる試料設置ライン32であり、この試料設置ライン32を横切るように試料をセットする。そのため、図3のように試料を乗せる位置が自由になるような試料台23の場合、試料設置ライン32の位置にマークしておくのが試料のセッティングを容易にできて望ましい。
試料をセットした試料台23を、フランジ30を介して試料室1に接続する。バルブ10を閉じた状態で、試料室1をバルブ8を開けて、ターボ分子ポンプ5およびロータリーポンプ6により排気する。試料室1および配管の材料としてSUS304を用い、接続をICF70、ターボ分子ポンプの排気速度を60L/sのものを用いれば、試料室1の容積が1〜2Lの場合に1〜3時間で1.33×10−3Pa以下に排気できる。試料台23を取り出すときに、試料室1に乾いたNガスを導入する構成にすれば、より速やかに排気することができる。
一方、図1のバルブ10より左側の十字配管に接続された空間、つまり、質量分析計3および真空計11のある空間は、ターボ分子ポンプ4およびロータリーポンプ7にて排気しておく。配管の材料としてSUS304を用い、接続をICF70、ターボ分子ポンプの排気速度を60L/sのものを用いれば、ベーク等を行うことにより、1.33×10−6Pa程度まで排気可能である。真空計11は例えば電離真空計とする。
試料室1を1.33×10−3Pa以下となるまで排気した後、バルブ10を開け、バルブ8を閉める。つまり、試料室1を、オリフィス2を通して、ターボ分子ポンプ4およびロータリーポンプ7にて排気する。この排気は、一回のガス分析に必要な時間、例えば5分間、の真空度の変化量が少なくとも1%以下となるまで行うと測定精度が良くなる。ガス分析に必要な時間の10倍の時間で真空度の変化量が1%以下となるまで行うとさらに精度向上の点で好ましい。このように十分な時間排気した後に安定した真空度は、試料室1、オリフィス2、バルブ10、十字配管、真空計11、質量分析計3などから放出するガスと、ターボ分子ポンプ4およびロータリーポンプ7の排気速度とが平衡する圧力となる。この真空度は、真空計11を用いて測定する。この状態で質量分析計3で検出されるガスの信号は、以下に述べる容器24の開封により得られる容器中のガスの信号に上乗せされるバックグラウンド強度となる。上記のように容器24を開封する前に十分な時間排気して真空度を安定としたので、バックグラウンド強度は容器中のガスの分析測定時間中はほぼ一定の値とみなしてよい。
試料室1の真空度が安定した後、質量分析計3を用いてガス分析を行う。このとき真空計11が電離真空計である場合にはその放出ガス、超高真空用マグネトロン真空計である場合にはそのポンプ作用が測定に影響しないように注意する。例えば、これらの効果が大きく、ガス分析の測定精度を下げるおそれのある場合には、ガス分析時には真空計11の電源を切ることが望ましい。
質量分析計3で、各ガスの検出強度が時間に対してほぼ一定の値であることを確認する。この値が各ガスのバックグランド強度となる。その後、直線導入機20を操作して、ニードル21を測定する試料24に押し当て、試料24を開封する。このとき、ニードル21が試料24に当るように、回転導入機22を用いて、試料24の位置を調整する。
試料24を開封することにより、試料24に閉じ込められていたガスは試料室1、正確には、バルブ8とオリフィス2との間、に広がる。開封直後のガス圧を真空計18、たとえばスピニングローターゲージにて測定する。試料室1に広がったガスは、オリフィス2を通り、質量分析計3にて測定され、また、ターボ分子ポンプ4およびロータリーポンプ7により排気される。
オリフィス2の穴のサイズは、次の3つで制約される。一つ目は、質量分析計3を使用上限圧力以下で用いるため、穴を小さくしてコンダクタンスを下げ、試料室1から流れるガス量を抑える必要がある。2つ目は、分子流モデルを成り立たせるため、試料室1に開放されたガスの平均自由工程よりも、穴径を小さくする必要がある。3つめは、質量分析計3の測定間隔からくる制限で、容積Vの試料室1のガスがオリフィス2のコンダクタンスCを通して抜ける時定数V/Cに比べて、質量分析計3の測定間隔が十分小さいことが必要である。
まず、一つ目の質量分析計3の使用圧力による制限について述べる。
オリフィス2の穴のサイズは、測定する試料に閉じ込められたガスの体積vと圧力p、試料室1の容積V(正確には、バルブ8とオリフィス2の間の体積)、ターボ分子ポンプの排気速度S、質量分析計3の使用上限圧力PQmassによって制限される。
試料の開封直後の試料室1の圧力上昇Pは、下記の式(2)のようになる。
=pv/V ・・・式(2)
ここで、pvは試料のガス量Qである。
オリフィス2のコンダクタンスをCとすると、質量分析計3側に流れるガスの単位時間あたりの増加分qは、下記の式(3)のようになる。
q=PC ・・・式(3)
従って、質量分析計3側の圧力上昇Pは、下記の式(4)のようになる。
=q/S ・・・式(4)
質量分析計3を使用上限圧力PQmass以下で使用するには、少なくともガスの圧力上昇Pが、PQmassより小さくなる必要がある。例えば、質量分析計3の使用上限圧力値が1.33×10−2Paである場合、質量分析計3側の試料開封直後のガスの圧力上昇Pは1.33×10−2Paより小さな値にしなければならない。分析対象となる主なガスのバックグランドや不純物ガス、装置のマージンを考慮して、好ましくは使用上限圧力値の1/10の1.33×10−3Pa以下となるようにする。試料室1の体積Vを2L、ターボ分子ポンプ4の排気速度Sを配管系を含めて40L/s、試料を、容器の体積vが0.1cc、圧力pが1気圧とした場合、開封直後の試料室1の圧力Pは5.1Paとなる。質量分析計3側に流れるガスの単位時間あたりの増加分qは5.1Pa×Cとなる。このガスの増加分を排気速度S=40L/sのターボ分子ポンプ4で排気した場合、質量分析側の圧力上昇は、5.1Pa×C/Sとなり、この値が1.33×10−3Pa以下となるようにCを決定する。ここではCを1.0×10−2(L/s)以下とすると良い。ガスが空気、温度を室温とすると、オリフィス2の内径を約0.64mm、長さを2mmの円筒形状とすることによりCを1.0×10−2(L/s)とすることができる。
次に2つ目の分子流モデルが成り立つための制約について述べる。
オリフィス2の内部において分子流モデルが適用できるようにオリフィス2のサイズを設定する必要がある。それには、ガス分子同士の衝突よりもオリフィス2の内壁との衝突が主になるように、オリフィス2の内径をガスの分子の平均自由行程λ以下にすればよい。平均自由行程λはガス分子の質量と大きさによって決まる値で、またガス圧力Pに反比例する。Nガスの場合の平均自由行程λ(m)は、圧力をP(Pa)とすると下記の式(5)の近似値となる。
λ=(6.8×10−3)/P ・・・式(5)
上記の例の場合、圧力が5.1Paであるので、オリフィス2の内径を1.3mm以下にする必要がある。
図5は室温のNガスについて、試料室1の圧力と平均自由行程λおよび質量分析計3の使用上限圧力により制限されたオリフィス内径dの関係を計算したグラフである。ここで質量分析計3の使用上限圧力により制限されたオリフィス内径dは、質量分析計側の排気速度40L/sのとき、試料の開封により質量分析計側の圧力の最大値が1.33×10−3Pa以下とするための長さ2mmの単一円筒穴のオリフィス2のオリフィス径である。この条件下においてオリフィス内径dは、試料室内圧力が15Pa以下では、質量分析計3の使用上限圧力により制限され、15Paを越えると平均自由工程λにより制限される。ただし後述するように、単独のオリフィス2を複数のオリフィスやスリットに変えることで、コンダクタンスが同じでも穴径や幅を平均自由工程より小さくして分子流モデルを成り立たせることが可能である。
次に3つめの質量分析計3の測定間隔からくる制限について述べる。
オリフィス2の内径dを大きくしてコンダクタンスを大きくするほど、質量分析計3側に流れるガス量が増え、それに伴って検出信号が大きくなるのでバックグラウンドの変動による誤差が相対的に低下して検出精度が良くなる。しかしながら、オリフィスの穴径を大きくすると、試料内に含まれるガス量が少ない場合に、質量分析計3の測定間隔よりも短い時間でガスが流れてしまい、測定できない問題が起こる。ガスがおおよそ抜ける時間に少なくとも複数回の測定を行えるようにする。つまり、質量分析計の測定間隔、例えば0.数秒〜数10秒に比べ、試料室1の容積Vをオリフィス2のコンダクタンスCで割った時定数T大きくし、好ましくは10倍以上になるようにオリフィス2のコンダクタンスCを決定する。例えば、オリフィス2の内径を1.5mm程度とすると、そのコンダクタンスが0.1L/sであり、この場合に試料室1の容積V=2Lのガスが抜ける時定数Tは20秒となる。測定間隔が2秒以下であれば、おおよそ10点の測定が可能である。
なお、オリフィス2は真空配管の接続に用いるガスケットと一体となった構造とすると、作製や交換が容易となる。図4はガスケットと一体となったオリフィスを用いる真空配管の接続を示す断面図である。図4は図1のオリフィス2の前後の配管の接続部分に相当する。オリフィス2の前後の配管のそれぞれに設置され相互に対向するICFのフランジ30a、30bの間にガスケットと一体となったオリフィス2が挟み込まれている。フランジ30a、30bは中央に配管と同じ内径の穴が開けてあり、その穴の周辺には円形のエッジ部が形成されている。フランジ30a、30bを対向してガスケットを挟みこみ、フランジ30a、30bの外周部の貫通穴に差し込まれたボルト33とナット34とを締めこむことで、フランジ30a、30bのエッジ部がガスケットに食い込み、外部から配管内にガスが侵入することを防ぐ。ガスケットはエッジ部が食い込みやすいように比較的やわらかい銅、銀またはアルミ等金属が用いられる。また、その厚みは2mm程度のものが一般に使用される。従って、厚さ2mmの銅、銀またはアルミ等の円盤に穴を開けることによってガスケットと一体となったオリフィス2を容易に形成することができる。特にガスケットの厚みとオリフィス2の長さを同一とすると、単純な円筒穴を開けるだけでよく製造が非常に容易である。オリフィス2の長さをガスケットの厚みよりも薄くするにはオリフィス2の周辺をザクリ加工すると良い。また上記のようにガスケットと一体となったオリフィス2とすると配管の接続部分に設置されているので交換が容易となる。
試料24を開封直後の試料室1の圧力は試料室1の容積Vと試料24の容器中のガス量とで決まる。配管の接続や直線導入部20、ガラス窓12を接続するフランジにICF70で用いた場合、試料室1の容積Vは0.5L〜2L程度となる。試料室1の容積Vは小さい方が内壁の面積が小さくなるため内壁からの放出ガス量が少なく、真空引きの時間が短く、また測定時にバックグラウンド強度が小さくなるメリットがある。
質量分析計3による各ガス種の検出強度測定は、試料24を開封後の複数の時刻T1、T2、・・の時点で測定を行う。この測定は試料室1からガスがほぼ抜けきるまで行う。開封後、ガスがほぼ抜ける時間である、時定数Tc=V/C以上の間測定するとよい。
十分にガスが抜けきった後、試料室1に導入している他の試料25について、同様に測定することが可能である。また、試料室1に導入している全試料の測定が完了した場合には、試料室1を開け、次に測定する試料に交換する。また、図1の装置は、試料の交換に試料室1を全開する方式であるが、試料交換のためにロードロック式としても良い。
次に、測定により得られた各ガスに対応する検出強度から試料24中のガスの組成を求める方法について述べる。図6は測定時刻Tb、T1、T2、T3、T4、T5に対して特定のガスjの検出強度Mjb、Mj1、Mj2、Mj3、Mj4、Mj5をプロットしたグラフである。なおTbは開封前、T1、T2、T3、T4、T5は開封後の時刻である。容器24の開封前に測定した検出強度Mjb、バックグラウンドの検出強度Bjとほぼ一致する。
検出強度は、オリフィス2を通して試料室1から流れてくる容器24のガス量に比例する強度とバックグラウンドのガスにもとづくバックグラウンド強度との合計と考えられる。上記のようにオリフィス2はその内部に流れるガスが分子流となる管径としたので、試料室1から流れてくるガス量は試料室1内の圧力に比例する。試料室1内のガス圧力は試料の開封直後が最も高く、従って検出強度も最も大きい。その後、試料室1内のガスはオリフィス2を通して排気されるため、後の時刻になるほどバックグランドの値Bjに近づいていく。
ガスを分子流とすると、特定のガス種jの開封後の測定時刻T(i)(T1、T2、・・など)の時点での質量分析計3側のガス分圧Pj(T(i))は、下記の式(6)と表すことができる。
Pj(T(i))=Cj/Sj・Qj/V・exp(−Cj(T(i)−T0)/V)+ΔPj ・・・式(6)
ここで、Qjは容器24内部に入っていたガス種jのガス量、Sjはターボ分子ポンプ4のガス種jの排気速度、Cjはオリフィス2のガス種jに対するコンダクタンス、Vは試料室の容積、T0は試料の開封時刻、ΔPjはガス種jのバックグランド圧力である。開封前に十分に真空排気したのでガス種jのバックグランド圧力ΔPjは測定中に変化しないものとみなせる。
図7は上記の式に従って、開封後の測定時刻T1、T2、T3、T4、T5に対して質量分析計3側の特定のガスの分圧Pj1、Pj2、Pj3、Pj4、Pj5をプロットしたグラフである。ガスの分圧は上記式(6)に従って後の時刻になるほど減少するように変化する。
質量分析計のガス種jの検出強度は、そのガスjの分圧にほぼ比例する。また、ガス種毎に検出感度が異なる。ガス種jの検出感度をAjとすると、圧力の式(6)式は、次の検出強度の式である(7)式となる。
Mj(T(i))=Aj・Cj/Sj・Qj/V・exp(−Cj(T(i)−T0)/V)+Bj ・・式(7)
ここで、Bjはバックグラウンド圧力ΔPjにもとづくバックグラウンド強度である。測定した各時刻での検出強度は上記の式(7)に従って時間変化をするので、開封後のある時刻での検出結果を式(7)にて近似し、試料に封止されたガス種jのガス量Qjを求めることができる。以下、詳細を述べる。
Dj=Aj・Cj/Sjとおくと、式(7)は、
Mj(T(i))=Dj・Qj/V・exp(−Cj(T(i)−T0)/V)+Bj ・・・式(8)
と書ける。このDjは下記の手順で実験より求めることができる。
予め、ガス種jを封止した試料を測定する。このとき試料室1の圧力Pcj(T(i))を真空計18で測定し、このときの質量分析計3での検出強度Mj(T(i))を測定する。
式(8)の、Qj/V・exp(−Cj(T(i)−T0)/V)の項は、試料室1の圧力Pcj(T(i))である。Bjを無視できるだけのガスを導入すると、ある時刻T(i)のとき、式(8)は、
Mj(T(i))=Dj・Pcj(T(i))
Dj=Mj(T(i))/Pcj(T(i))
と近似できるので、Djを求めることができる。
また、Bjは開封前に測定した検出強度を用いることができ、Vは装置の設計図面、Cjはオリフィス2のサイズとガス種jとの関係から算出しておくことが容易である。これらの既知の値を使って、式(8)からQjを求めることができる。
近似方法として、例えば図6において式(7)に従って変化する近似曲線Fと、開封後の複数の時刻に対する検出強度Mj(T(i))との誤差が最小となるように近似曲線Fを求める方法を用いると、複数の測定結果からQjを精度よく求めることができる。
上記の手順で得たガス種ごとの量Qjを比較することで、容器24中のガスの組成割合を知ることができる。
また、質量分析計のガス種による相対的な検出感度の違いは、質量分析計メーカー等より公表されているため、一つ以上のガス種にて感度補正係数Aを求め、他のガスについては、その検出感度の違いを用いて感度補正係数Aを求めることも可能となる。これを用いれば、試料の封止ガスがほぼ1種類のガスで封止されている場合、開封直後(または一定時間後)の試料室1の圧力と、開封直後(または一定時間後)の質量分析計での主成分のガスの検出強度とから、主成分の感度補正係数を求めることができ、その他の微量ガスの感度補正係数についても主成分の感度補正係数から求めることができるため、各ガス種の量を求めることができる。
また、主となるガス種が複数ある場合、開封直後の試料室1の圧力より、試料に含まれる全ガス量を求め、各ガスの感度補正係数より組成割合を求めることで、各ガス量を求めることができる。
また、開封時刻T0と測定時刻T(i)との間に一定の時間ΔTのずれを考慮してもよい。式(5)や式(6)中のexp(−Cj(T(i)−T0)/V)を、exp(−Cj(T(i)−T0ーΔT)/V)に置き換えて、ΔTを算出または近似値を得るようにすると精度がよくなる。
以上のように、本発明においては、オリフィス2を通して真空排気される容積Vの試料室1の内部で容器24を開封し、開封後の複数の時刻で試料室1の内部の気体を、オリフィス2を通して質量分析計3で測定して、式(7)を用いて、試料の各ガス量Qjを求める。
本発明によれば、測定中に検出強度がほぼ一定となるように、オリフィス2のコンダクタンスを小さくする必要がないので、検出強度を大きくして感度を向上することができる。あるいはリークバルブの開閉によりリークバルブに流れる流量を一定とする場合に比べてバックグランドの変動がないため精度良く分析ができる。また、試料24中に質量の軽いガスと重いガスとを含んでいた場合、質量の軽いガスは重いガスに比べてリークバルブを通して速く排気されやすいため、測定のタイミングによってガス分析の絶対量も組成比も正しく測定できない問題があったが、本発明によればその影響を受けずに精度良く分析ができる。以上の効果は特に容器のサイズが小さい場合に顕著である。
本発明では、オリフィス2の内径dをガス分子の平均自由工程と同程度かそれ以下としたので、分子流にもとづいた式(6)や式(7)が精度良く成り立つので、精度の良い分析結果が得られる。
ただし、オリフィス2の内径dをガス分子の平均自由工程よりはるかに大きく、例えば100倍以上、内部を流れるガスが粘性流とみなせる場合には、本方式を適用すると精度が悪くなるが、平均自由工程の10倍以下の粘性流と分子流の中間流とみなせる場合には、多少精度が低下するものの適用することは可能である。
また、上記の実施の形態ではオリフィス2の穴を単純な単一の円筒形の穴としたが、複数の穴としても良い。図5において圧力が大きくなると、質量分析計3の許容圧力によってきまるオリフィス2の内径dが平均自由行程λより大きくなったが、その場合に、オリフィス2を平均自由行程λより小さい内径を有する複数の穴に分割することで、分子流にもとづいた式(6)や式(7)を適用でき、精度良い分析が可能となる。これにより、試料24に中のガス量が比較的大きい場合にも本発明の精度のよい分析方法が適用できる。また、複数の穴のかわりに平均自由行程λより幅の狭いスリット形状としても同様な効果がある。
また、上記の実施の形態では、検出強度はガスの分子そのものがイオン化した場合について述べたが、検出強度はイオン化されたときに発生した破片(以下、フラグメント)を測定してもよい。たとえば、Hは、HOや有機物が質量分析計でイオン化される場合にフラグメントとして発生することがある。その場合、オリフィス2のコンダクタンスCはHのコンダクタンスでなく、HOや有機物のコンダクタンスにもとづいて検出強度やガス分圧が変化する。従って、測定した質量のガスに基づいて式(6)や式(7)で計算した値に比べてその時間的変化のずれが大きい場合には、その質量のガスが試料24中に入っていたガスでなく、別のガスのフラグメントと考えることができる。また、別のガスが一定の割合でフラグメントに分解されたと仮定して、式(6)や式(7)に基づいてオリフィス2のコンダクタンスCを算出または近似値を得ることにより、フラグメントを発生する元になったガス種を推定することが可能である。
また、HO等の分子のように、飛んでいる時間に比べて壁面への吸着時間が無視できないガス種については、オリフィス2に飛び込む確率が吸着で捕らえられる分減少するため、試料室1の容積Vを大きくした場合と同等となる。試料室1の容積Vをパラメーターとしてフィッティングすれば、壁面への吸着時間が無視できないHO等の分子についても定量化が可能である。なお、式(5)や式(6)において、試料室の容積VのかわりにコンダクタンスCjをパラメーターとしても同様の結果が得られる。
本発明の実施の形態で用いる装置の構成図である。 本発明の実施の形態で用いる装置の試料室の断面図である。 本発明の実施の形態で用いる装置の試料室内部の配置図である。 本発明の実施の形態で用いるオリフィスを用いる断面図である。 本発明の実施の形態の圧力と平均自由行程とオリフィス内径との関係を計算したグラフである。 本発明の実施の形態の検出強度をプロットしたグラフである。 本発明の実施の形態のガス分圧をプロットしたグラフである。
符号の説明
1 試料室、 2 オリフィス、 3 質量分析計、 4、5 ターボ分子ポンプ、 6、7 ロータリーポンプ、 8、9、10 バルブ、 11 真空計、 12 ガラス窓、 16 質量分析計用コントローラー、 17 データ解析用コンピューター、 18 真空計、 20 直線導入機、 21 ニードル、 22 回転導入機、 23 試料台、 24、25、26、27 試料、 30、30a、30b フランジ、 31 ネジ、 32 試料設置ライン、 33 ボルト、 34 ナット、 M 検出強度、 T 時刻、T0 開封時刻、 F 近似曲線、 P 圧力、T1、T2、T3、T4、T5 測定時刻、 Mj0、Mj1、Mj2、Mj3、Mj4、Mj5 各測定時刻における検出強度、 Pj0、Pj1、Pj2、Pj3、Pj4、Pj5 各測定時刻における検出強度、 Bj バックグラウンド強度、 ΔPj バックグラウンド圧力、 λ 平均自由行程、 d オリフィス内径

Claims (5)

  1. オリフィスを通して真空排気される容積Vの試料室の内部でガスを内部に有する容器を開封し、
    前記開封後の複数の時刻Tで前記試料室の内部の前記ガスを質量分析して前記ガスの検出強度M(T)を得て、
    前記複数の時刻Tの検出強度M(T)と前記オリフィスのコンダクタンスCとから、下記の式(1)に基づいて前記容器中の内部のガス量Qを得ることを特徴とするガス分析方法。
    M(T)=A・C/S・Q/V・exp(−C(T−T0)/V)+B ・・式(1)
    ただし、A:感度補正係数、S:ポンプの排気量、T0:容器を開封した時刻、B:バックグラウンド強度。
  2. 試料室の内部の容器の開封直後の圧力を測定し、前記開封直後の圧力からガスの絶対量を算出することを特徴とする請求項1に記載のガス分析方法。
  3. オリフィスの内径がガスの平均自由行程以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のガス分析方法。
  4. オリフィスが配管のガスケットと一体となった構造であることを特徴とする請求項3記載のガス分析方法。
  5. オリフィスが複数の穴を有することを特徴とする請求項3または4に記載のガス分析方法。
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