JP4796595B2 - アンテナ・システム - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ・システムに関し、排他的ではないが、特に、少なくとも二つのサブ-アレイに配列された複数のアンテナ素子を有している整相列(phased array)アンテナ・システムに関する。アンテナ・システムは、多くの遠隔通信システムにおける使用に適するがしかしモバイル電話ネットワークと一般的に呼ばれる、セルラー・モバイルネットワークにおける特定のアプリケーションを見出す。より特定的には、本発明のアンテナ・システムは、第3世代(3G)モバイル電話ネットワーク及びユニバーサル・モバイル・テレホン・システム(UMTS)で用いうる。本発明は、アンテナ・システムに使用される位相補償装置にも関する。
セルラー・モバイル無線ネットワークのオペレータは、それぞれが一つ以上のアンテナを含む、それら自身の基地局を一般に採り入れる。セルラー・モバイル無線ネットワークでは、アンテナは、それぞれが対応するアンテナ及び基地局に関連付ける多数のオーバーラッピング・セルに一般に分割される所望の通達範囲エリアを規定する。各セルは、そのセルのモバイル・ラジオの全てとの無線通信を維持する固定位置基地局を含む。基地局自体は、通信のその他の手段、通常グリッドまたはメッシュ構造に構成された固定地上線路(ランド-ライン)によって相互接続され、モバイル・ラジオにセル通達範囲エリア全体を通して互い並びにセルラー・モバイル無線ネットワークの外側の公衆電話ネットワークと通信させる。
そのようなネットワークで用いられるアンテナは、しばしば複数(通常は8つ以上)の、個々のアンテナ素子またはダイポール(双極子)またはそれらのアレイを備えている整相列アンテナとして知られている複合装置である。アンテナの最大感度の方向、即ち、アンテナ・パターンの主要放射ビームまた“ボアサイト(照準合わせ)”の方向は、アンテナ素子に供給される信号間の位相関係を調整することによって変更することができる。これは、アンテナの通達範囲エリアを変更するためにビームを指向させる効果を有する。
特に、セルラー・モバイル無線ネットワークの整相列アンテナのオペレータは、これがアンテナの通達範囲エリアにかなりの効果を有するので、“傾斜(チルト)”としても知られた、メイン・ビームの垂直角度を変更するように、垂直放射パターン(VRP)を調整するための必要条件を有する。例えば、ネットワーク構造における変化またはセルにおけるその他の基地局またはアンテナの追加または除去の結果として、通達範囲エリアの調整を必要としうる。
アンテナの傾斜角度の調整は、知られておりかつ機械的手段、電気的手段、またはその両方によって慣例的に達成される。例えば、アンテナ素子自体を機械的に移動することによってまたは素子に対する筐体(または“レドーム(radome)”)を機械的に移動することによって、アンテナの傾斜角度が機械的に調整されるときには、これは、“機械的傾斜”の角度を調整するものとして知られている。例えば、素子に対する筐体、アンテナ素子自体またはアンテナ・レドームのその他の部分のいずれかを物理的に移動することなくアレイの各素子(または素子のグループ)に供給される信号の時間遅延または位相を変化させることによって、アンテナの傾斜角度が電気的に調整されるときには、これは、“電気的傾斜”の角度を調整するものと一般的に呼ばれる。
機械的傾斜角度または電気的傾斜角度のいずれかを調整する効果は、それが通常の機械的または電気的傾斜機構によって設定されたボアサイトの上または下のいずれかをポイントするようにボアサイトの位置を変えることであり、それゆえにアンテナの通達範囲エリアを増大または減少する。
これまでは、セルラー無線アンテナの機械的または電気的傾斜の調整は、例えば、機械的傾斜調整の場合にはアンテナ筐体またはレドームを物理的に移動することによってまたは電気的傾斜調整の場合にはアンテナの素子に可変の遅延量を適用するための機械装置を調整することによって、アンテナ自体における傾斜角度を手動で調整することによってのみ可能であった。
そのような機械的または電気的傾斜調整方法を採用することの一つの欠点は、方法が難しくかつ実行するために時間がかかるということである。更に、そのような調整方法は、ボアサイトの方向が、傾斜角度としてのそのような時間が再び調整されるまで全ての送信または受信された信号に対して調整された傾斜角度に固定されるという結果をもたらす。
その結果、アンテナは、各オペレータによって要求された傾斜が同じでない限り二人以上のオペレータによって共有することができない。実際にはこれは稀でありかつ、一般的に、オペレータは、基地局における特定の配置に対してアンテナのセル通達範囲を最適化するために傾斜の個別の角度を要求する。
いずれにしても、基地局、アンテナ及びファシリティの共有が望ましいが、そのようにすることに含まれる問題が存在する。英国では、対応する送信/受信周波数帯域は、モバイル・ラジオと基地局との間の送信に対して5つの3Gオペレータに割当てられる。5つの送信帯域、またはオペレータ周波数帯域は、5つの受信帯域と同様に、隣接している、即ち、隣接する周波数帯域間にギャップが存在しない。その結果、信号の複雑かつ正確なフィルタリングがアンテナに関連付けられた送信及び受信機によって採用されない限りは、結果としてもたらされる信号のオーバーラッピング及びインターフェアレンス(干渉)は、システム性能に有害な効果を有する。
一つの知られた基地局アーキテクチャは、別の共通システムが送信及び受信の両方に対して一つのアンテナを用いらせるためのデュプレクサ(送受切替器)を採用すると同時に別個の送信及び受信アンテナを供給する。これらの構成は、一人のオペレータが基地局及びアンテナを用いることを必要とするときにだけ適切であるが、二人以上のオペレータがシステムを用いることを望むときには困難が存在する。
基地局共有に対する一つの知られた解決方法は、各オペレータに対して異なるアンテナを用いることである。実際には、これは、各オペレータに対して一つの、多数のアンテナを支持する共有アンテナ・マストの使用によって達成される。しかしながら、相互干渉を回避するために、アンテナは、適切な分離を必要としかつマストの高さは、増大することを必要としうるか、または、マストを強い風に対して耐えることができるようにするためにより強度な構造を用いることを必要としうる。これは、マストの重量を増大し、次には、マストのコストを増大する。更に、より大きなマストを収容することができるサイトは、得ることが難しくかつ計画許可またはゾーニング問題に直面しうる。また、より大きなマストは、環境的にひどく目立ちかつ見苦しい。
その結果、モバイル・セルラー無線ネットワークの多くのオペレータは、それらに関連するマスタ及びアンテナを有する彼ら自身の基地局を採り入れている。サイトの共有化がほとんど存在しないしかつ発生するあらゆる共有化は、アンテナではなくマストだけの共有化に限定される。通称第三世代(3G)モバイル無線システムの導入は、増大した数の基地局サイトを要求する。そこで、必要なリアス・エステート(土地)を取得することにおける困難性が存在しうるし、かつサイト共有化は、益々魅力的なオプションになるであろう。
従って、本発明の目的は、アンテナの電気的傾斜角度を各オペレータによって電気的にかつ個別に調整することが可能であると同時に基地局サイトの複数のオペレータに共通のアンテナを共有させる方法及び/または装置を提供することにある。本発明の更なる目的は、アンテナの電気的な傾斜角度を遠隔的に調整しかつ受信及び送信で異なるようにすることができることにある。
以下の説明では、“アンテナ・アセンブリ”、即ちアンテナ素子のアレイ、及びアンテナ・アセンブリのアンテナ素子に供給された信号を制御するための制御手段を有しているシステムを説明するために用語“アンテナ・システム”が以前の用語“アンテナ”の代わりに用いられる。
本発明の第1の形態によれば、少なくとも二つの信号を送信及び/または受信することに使用するアンテナ・システムであり、それより前記信号の第1のものが第1のオペレータによって第1のオペレータ周波数帯域で生成されかつ前記信号の第2のものが第2のオペレータによって第2のオペレータ周波数帯域で生成される、該アンテナ・システムであって、
調整可能な電気的傾斜角度を有し、かつ前記信号を送信及び/または受信するための複数のアンテナ素子を含んでいるアンテナ・アセンブリであり、該アンテナ素子がアンテナ・キャリヤ上に取り付けられかつ少なくとも二つのサブ-アレイに配列され、各該サブ-アレイが前記素子の一つ以上を含んでいる、該アンテナ・アセンブリと、
前記アンテナ・アセンブリによって送信及び/または受信される信号の位相を電気的に制御するための制御手段であり、それにより前記アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を制御する該制御手段と、及び
前記アンテナ・アセンブリが電気的傾斜の第1の角度で前記信号の第1のものと電気的傾斜の第2の角度で前記信号の第2のものとを実質的に同時に送信及び/または受信することができるようにするためのコンバイナー手段と、
を備えることを特徴とするアンテナ・システムを提供する
アンテナ・アセンブリによって送信及び/または受信される第1及び第2の信号は、異なるネットワーク・オペレータによって用いられかつそれゆえに異なる周波数を有する。
利点的には、従って、アンテナ・システムは、アンテナ・アセンブリを複数のオペレータによって用いらせる。
更に、電気的傾斜角度がアンテナ・アセンブリから遠隔の位置から調整することができるところでは、各オペレータは、基地局サイトを訪れることなくアンテナ・アセンブリによって供給されたセル通達範囲を調整することができる。電気的傾斜角度の調整は、例えば、ネットワークが配置されるときに通達範囲を最適化するために、アーバン・コミュータの移動に応じて毎日または展覧会またはスポーツ・イベントのような特定のイベントの必要性に合わせるために定期的に、測定した性能パラメータに応じてネットワークを最適化するために、要求されうる。
一実施形態では、アンテナ・システムは、少なくとも二つの信号がアンテナ・アセンブリによって送信されるような、送信モードで動作するように構成され、コンバイナー手段は、該制御手段から位相調整済み信号を受信しかつ電気的傾斜の第1の角度で前記信号の第1のものをかつ電気的傾斜の第2の角度で前記信号の第2のものを実質的に同時に送信するように構成されている。しかしながら、装置は、また、アンテナ・アセンブリが信号を受信する受信モードでも動作可能であるのが好ましい。
好適的な実施形態では、装置は、第1の偏波の第1及び第2の信号を前記アンテナ・アセンブリ間で供給するための第1及び第2の給電線を含んでいる。
装置は、前記第1の偏波と符号が反対の、第2の偏波の第3及び第4の信号を前記アンテナ・アセンブリ間で供給するための第3及び第4の給電線を含むのが好ましい。
より好適な実施形態では、装置は、アンテナ・アセンブリ間で信号を供給するために最大4つの給電線を含む。
装置は、複数のオペレータがシステムを用いることができかつ、必要ならば、それぞれが異なる電気的傾斜角度で、異なるオペレータ周波数帯域で信号を送信及び/または受信することができるという点で有利であり、かつこれは、たった4つの給電線、またはたった一つの偏波が必要である場合にはたった二つの給電線の使用で達成される。従って、装置は、多くの異なるオペレータにサーブするその機能にも係わらず、比較的簡単で、かつ費用有効である。
更に、多数のオペレータが一つのアンテナ・アセンブリを供給することができるように、更なる基地局またはアンテナ・アセンブリに対する必要性が回避される。
この明細書の目的に対して、語句“オペレータ”または“ユーザ”は、アンテナ・サイトの責任を有するサイト・オペレータとは反対に、セルラー無線ネットワークのオペレータを意味することを意図する。
例えば、前記制御手段は、前記信号の第1のものに関連付けられた第1の制御装置と、前記信号の第2のものに関連付けられた第2の制御装置とを含みうるし、かつコンバイナー手段は、前記第1の制御装置から前記信号の第1のもの及び前記第2の制御装置から前記信号の第2のものを受信し、かつ前記アンテナ・アセンブリに組み合わせた信号を供給するように構成されうる。
好適には、前記制御手段は、前記アンテナ・アセンブリから遠隔の位置から前記サブ-アレイの少なくとも一つに供給される信号の位相を電気的に制御するように構成され、それにより前記アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を制御する。
前記制御手段は、複数の差分位相制御ユニットを含みうるし、各差分位相制御ユニットは、前記アンテナ・システムの前記オペレータの対応するものに関連付けられる。
前記差分位相制御ユニットのそれぞれは、第1及び第2の差分位相制御サブ-ユニットを含みうるし、前記第1の差分位相制御サブ-ユニットは、前記アンテナ・アセンブリによって送信のためにそれに供給される信号の位相を電気的に制御するように構成され、前記第2の差分位相制御サブ-ユニットは、前記アンテナ・アセンブリによって受信された信号の位相を電気的に制御するように構成される。
好適には、前記コンバイナー手段は、第1及び第2のコンバイナー・ユニットを含み、各コンバイナー・ユニットは、対応する送信コンバイナー・ネットワーク及び対応する受信スプリッター・ネットワークを含み、前記送信コンバイナー・ネットワークは、前記アンテナ・システムの対応している複数のオペレータの送信機手段への接続のための複数の入力を有し、前記送信コンバイナー・ネットワークは、前記送信機手段によって前記入力に供給される信号を多重化するように構成され、それにより一つの多重化された信号を出力するように構成される。
前記送信コンバイナー・ネットワークは、関連付けられた対応する送信機からそれぞれ、少なくとも二つの信号を受信するように構成された第1の送信マルチプレクサと、関連付けられた対応する送信機からそれぞれ、少なくとも二つの信号を受信するように構成された第2の送信マルチプレクサとを好適に含み、前記第1及び第2の送信マルチプレクサのそれぞれは、関連付けられた対応する送信機のまたは送信機の相互の通過帯域から阻止帯によって分離された通過帯域で前記関連付けられた対応する送信機から受信した信号をフィルタするための帯域フィルタ装置を備えている。
好適には、各帯域フィルタ装置は、完全に組合わされた(ここに規定されたような)出力信号を生成するように構成される。
帯域フィルタ装置からの組合せ出力信号は、実質的に完全に組合わされた連続周波数スペクトルを有している組合せ信号を生成するためのコンバイナー・ユニットに入力されるのが好ましい。
好適には、前記受信スプリッター・ネットワークは、前記アンテナ・システムの対応している複数のオペレータの受信機手段への接続のための複数の出力を有し、前記受信スプリッター・ネットワークは、前記アンテナ・アセンブリによって受信された受信信号を分割するように構成され、それにより前記受信した信号を前記受信機手段のそれぞれに供給するように構成される。
更なる好適な実施形態では、前記コンバイナー手段は、複数のオペレータのそれぞれに対して位相調整済み出力信号を同時に生成するように構成され、前記アンテナ・システムは、前記位相調整済み出力信号を受信しかつ前記位相調整済み出力信号を分割しかつ前記アンテナ・アセンブリの前記素子に分配するためのスプリッター装置を更に備える。
前記スプリッター装置は、実質的に一様な分布で前記位相調整済み信号の信号強度を分配するように好適には構成される。
更に好適な実施形態では、装置は、給電線の信号に適用された位相差が前記制御手段と前記アンテナ・アセンブリとの間で実質的に一定のまま維持されることを確実にするための位相補償手段を含みうる。
測定及び位相調整処理は、電気的傾斜角度が変更されること及び/または定期的に、例えば、10分毎に、給電線における熱変動に対して補償されることを要求されるときに、システムがオンに最初に切換えられるときに実行されうる。
一実施形態では、前記位相補償手段は、前記第1及び第2の給電線の反対端に配列された第1及び第2のミキサー・アセンブリを含む。
代替的に、位相補償手段は、位相測定受信機モジュールを含む。
代替実施形態では、装置は、複数のオペレータ周波数帯域に対して、送信路に沿ってアンテナ素子に供給される信号間の位相差における差から導き出された送信路位相差測定を個別に測定する位相補償手段を備えうるし、かつ前記制御手段に前記送信路位相差測定をフィードバックするためのフィードバック手段を含んでいる。前記制御手段は、対応する送信路位相差測定に依存して個別に前記オペレータ周波数帯域のそれぞれに対して前記第1及び第2の給電線に供給される信号の位相を調整するための手段を好適に含み、それにより異なるオペレータ周波数帯域における前記位相差における差を補償させる。
信号の一つの偏波だけを送信するように設計されたアンテナに対して、送信路は、前記コンバイナー手段から前記アンテナ・アセンブリに送信信号を供給するための第1及び第2の給電線と、アンテナ・アセンブリの一部を形成し、前記第1及び第2の給電線と前記アンテナ素子との間の接続の手段を供給する、前記第1及び第2の対応する搬送波線路(キャリヤ・ライン)とを含む。
装置は、前記アンテナ・アセンブリのベクトル測定受信機モジュールを更に備えうるし、かつ前記アンテナ素子に供給された前記信号の一部を抽出するための手段と、前記抽出した部分を、選択したオペレータ周波数帯域に依存する周波数を有している発振器信号と組合せるための手段とを有している前記アンテナ・アセンブリのベクトル測定受信機モジュールを含みうるし、それにより各オペレータ周波数帯域に対する前記送信路位相差測定を決定する。
好適には、前記ベクトル測定受信機モジュールは、同相及び4相位相差測定を取得できるようにする第1及び第2の位相比較器(比較器)ユニットを含み、それにより位相差の曖昧でない測定を決定する。
更なる好適な実施形態では、装置は、複数のオペレータ周波数帯域に対して、アンテナ素子で受信しかつ前記制御手段に受信路に沿って送信された信号間の位相差における差から導き出された受信路位相差測定を測定する位相補償手段と、及び前記制御手段に前記受信経路位相差測定をフィードバックするためのフィードバック手段とを含みうるし、前記制御手段は、対応する受信路位相差測定に依存して前記オペレータ周波数帯域のそれぞれに対して前記第1及び第2の給電線に供給される信号の位相を調整するための手段を含み、それにより異なるオペレータ周波数帯域における前記位相差の差を補償させる。
この実施形態は、送信路を通過する信号と受信路を通過する信号との間の位相差における差を独立して補償することができ、そして更に独立して各オペレータ周波数帯域に対して補償することができるということにおいて特に有利である。
アンテナ・アセンブリは、送信路位相差測定に加えて受信路位相差測定を決定する目的で前記受信路を通して供給される受信路較正信号を生成するための発振器手段を好適に含む。
好適には、受信路は、送信路の第1及び第2の給電線と前記送信路の第1及び第2の搬送波線路も含むが、受信信号は、異なる増幅器及びフィルタ構成部分を一般に通過して送信信号にパスする。
好適な実施形態では、発振器手段は、前記受信路を通して供給されるトーン(音声)信号を生成するためのトーン・ジェネレータ(音声発振器)である、
選択されたオペレータ周波数帯域に対して、トーン信号は、隣接オペレータ周波数帯域間の中間の周波数を好適に有し、隣接オペレータ周波数帯域の一つは、選択されたオペレータ周波数帯域である。
代替的に、トーン信号は、選択されたオペレータ周波数帯域内に入る。
好適には、発振器手段は、約200Hzの帯域幅の受信路較正信号を送信するように構成される。
本発明の第2の形態により、複数のアンテナ素子を有しているマルチ・オペレータ使用に対するアンテナ・アセンブリで使用する位相補償装置であり、各オペレータが異なるオペレータ周波数帯域内の信号を送信及び/または受信する、該位相補償装置であって、
前記アンテナ・アセンブリによって送信及び/または受信される信号の位相を電気的に制御する制御手段であり、それにより前記アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を制御する該制御手段と、
前記アンテナ素子に第1及び第2の給電線を有している送信路に沿って供給される信号間の位相差における差から導き出される送信路位相差測定を、複数のオペレータ周波数帯域に対して、測定するための手段と、
前記アンテナ素子から前記制御手段に受信路に沿って供給される信号間の位相差における差から導き出される受信路位相差測定を、複数のオペレータ周波数帯域に対して、測定するための手段と、及び
前記制御手段に前記送信及び受信路位相差測定をフィードバックするためのフィードバック手段であり、前記制御手段は、関連オペレータ周波数帯域に対する前記送信及び受信路位相差測定に依存して各オペレータ周波数帯域に対して前記アンテナ素子に供給される信号の位相を調整するための手段を含む、該フィードバック手段と
を備えている、位相補償装置が提供される。
本発明の第3の形態によれば、複数のアンテナ素子を有しているアンテナ・アセンブリに対する補償方法であり、前記アンテナ・アセンブリがマルチ・オペレータ使用に対するものでありかつ各オペレータが異なるオペレータ周波数帯域内の信号を送信及び/または受信する、該方法であって、
前記アンテナ・アセンブリによって送信及び/または受信される信号の位相を電気的に制御し、それにより前記アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を制御する段階と、
前記アンテナ素子に第1及び第2の給電線を有している送信路に沿って供給される信号間の位相差における差から導き出される送信路位相差測定を、複数のオペレータ周波数帯域に対して、測定する段階と、
前記アンテナ素子から、前記第1及び第2の給電線を含んでいる、受信路に沿って供給される信号間の位相差における差から導き出される受信路位相差測定を、複数のオペレータ周波数帯域に対して、測定する段階と、
前記制御手段に前記送信及び受信路位相差測定をフィードバックする段階と、及び
対応する送信及び受信路位相差測定に依存して前記オペレータ周波数帯域のそれぞれに対して前記アンテナ素子に供給される信号の位相を調整する段階であり、それにより前記異なるオペレータ周波数帯域に対する前記位相差における差を補償させる、該段階とを具備する方法が提供される。
本発明の第1の形態のアンテナ・システムの位相補償装置の好適な及び/または任意の特徴(機能)は、本発明の第2の形態の位相補償装置に対して、及び同じように本発明の第3の形態の方法に対しても同様に適用可能であるということが理解されるであろう。
本発明の更なる形態によれば、アンテナ・アセンブリに信号を供給するための電気的傾斜コンバイナー装置は、複数のアンテナ素子を含み、該電気的傾斜コンビナー装置は、
前記アンテナ・アセンブリによって送信される信号の位相を電気的に調整するための制御手段であり、それにより前記アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を制御する、該制御手段と、及び
前記位相調整された信号を受信しかつ電気的傾斜の第1の角度で前記信号の第1のもの及び電気傾斜の第2の角度で前記信号の第2のものの送信を実質的に同時に許容するコンバイナー手段とを含んでいる。
また、本発明の第1の形態の任意及び/または代替として説明された機能は、本発明の更なる形態に対しても、単独でまたは組合せで、適用可能である。
この明細書の目的に対して、用語“位相遅延またはシフト”は、表現の便利性として用いられている。時間遅延は、無線周波数搬送波(キャリア)の位相を変更することによって達成されうる。移相(移相)が帯域間の周波数に比例し、かつゼロ妨害ひずみを有するものとすると、移相は、実質的にひずみなし時間遅延を生成する。移相及び時間遅延は、それゆえに同義である。
本発明の全ての形態に対して、実際には異なる角度における該信号の二つ以上を送信することが望ましいということが理解されるであろう。
本発明は、例として、以下に説明する添付した図面を参照することにより説明される。
以下の説明において、本発明は、セルラー・モバイル無線ネットワークそして特にユニバーサル・モバイル・テレホン・システム(UTMS)における使用に適するアンテナ・システムに関連して説明される。しかしながら、本発明は、そのような使用に限定されないしかつその他の通信システムに同様に適用可能でありうるということが理解されるであろう。
図1は、通常の整相列アンテナ・アセンブリの垂直放射パターン(VRP)を示す。図は、側面を示しかつアンテナ・アセンブリは、点1で表わされている。
アンテナ・アセンブリ1のVRPは、それがアンテナ・アセンブリから拡張するときに垂直面に発散しかつアンテナ・アセンブリから放射されたビームの最大放射強度の領域を表わすメイン(主)ローブまたは“ボアサイト”2で構成される。また、アンテナ・アセンブリのVRPは、垂直面でアンテナ・アセンブリの回りに概ね等角的に離間された方向にアンテナ・アセンブリから拡張する、より低い放射強度の領域を表わしている、多数のサイド(副)ローブ4も含む。ボアサイト2に直ぐに隣接しているローブ3は、第1の上側ローブ及び第1の下側ローブとそれぞれ呼ばれる。
アンテナ・アセンブリの傾斜角度は、アンテナ素子及び/またはそれらの筐体(ハウジング)またはケーシングを物理的に移動することによって機械的に調整されたときには、“機械的傾斜”の角度として知られ、かつそれが水平の上または下をポイントするようにボアサイトの位置を変えることによって慣例的に達成される。電気的に調整されたときには、アンテナ・アセンブリの傾斜は、“電気的傾斜”として知られ、かつ素子自体の機械的移動(機械的運動)よりも、アンテナの素子のグループに供給された信号の時間遅延を変化させることによってボアサイト・ラインを上下に移動する。
例えば、ボアサイトの位置を調整するように(アンテナ素子自体が物理的に移動されない)電気的位相調整を実施するために部品の機械的移動が用いられうるように、電気的手段によって、または機械的手段によって、またはそれら両方の手段によって“電気的傾斜”及び“機械的傾斜”の両方が制御及び/または調整されうるということに注目することは、以下の説明の読者の理解のためになるであろう。
図2では、電気的傾斜調整装置を組み込んでいる既知のアンテナ・システムのアンテナ・アセンブリが10で概略ブロック形式で示されている。アンテナ・アセンブリは、A,B,及びCとラベルが貼られた3つのサブ-アレイに配列される12の素子またはダイポール(双極子)E1〜E12のアレイで構成されている整相列アンテナである。各サブ-アレイA,B,Cは、並列に相互接続された、4つの素子を含み、かつ対応する第1、第2及び第3の遅延装置12、14、16の出力に接続される。遅延装置12、14、16は、サブ-アレイに供給された信号の位相を調整するための通常の機械的位相調整機構を備えている。アンテナによって送信される無線周波数(RF)信号は、共通RFポートまたはフィーダー18から遅延装置12、14、16のそれぞれに供給される。
遅延装置12、14、16の機能は、所定の量で対応するサブ-アレイA,B,Cに供給されるRF信号の位相を調整することである。中央アブ-アレイBに接続された、第2の遅延装置14は、固定された量でサブ-アレイBに供給される信号の位相をシフトするように構成された、固定遅延装置である。他方、サブ-アレイA及びCにそれぞれ接続された、第1及び第3の遅延装置は、それぞれ、可変量でサブ-アレイA及びCにそれぞれ供給されるRF信号の位相をシフトするように動作可能である、可変遅延装置である。
第1及び第3の遅延装置12、16は、サブ-アレイA及びCに供給されるRF信号に0と±45°との間の、一般的な、移相を適用することができ、かつそれぞれは、機械的調整装置によって調整可能である。機械的調整装置20は、22で表わされる、第1の遅延装置12によって適用されたものと比較して第3の遅延装置16によって信号に適用される移相の方向を逆にする手段を含む。そこで、第1及び第3の遅延装置12、16によってRF信号に適用された移相は、大きさが同じであるが極性が反対である。換言すると、第1の遅延装置12がサブ-アレイAに供給される信号の位相を+45°だけシフトした場合には、第2の遅延装置16は、サブ-アレイCに供給される信号の位相を−45°だけシフトする。第2の遅延装置14が固定遅延装置なので、実際には移相は、第1及び第3の遅延装置12、16によって適用されるシフトの中間であるサブ-アレイBに供給される信号に適用される。
そのようなアンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度は、サブ-アレイごとの移相の±45°に対して±5°だけ一般的に変化する。これは、電気的傾斜の度毎に移相の概ね18°の傾斜感度を与える。この例では、従って、サブ-アレイA及びCに供給されるRF信号が90°だけ異なるので、アンテナ・アセンブリの電気的傾斜は、概ね5°である。アンテナ・アセンブリの電気的傾斜の方向は、サブ-アレイに供給される信号に適用される移相の極性に依存する。上部サブ-アレイ(この場合にはサブ-アレイA)への信号が正の位相を有しかつ下部サブ-アレイ(この場合にはサブ-アレイC)への信号が負の位相を有するところでは、電気的傾斜角度は、正である、即ち標準ボアサイト・ラインの上である。反極性の移相に対して、電気的傾斜角度は、負である。
図2のアンテナ・アセンブリは、機械的調整装置20の手動調整がアンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を変化させるために第1及び第3の遅延装置12、16によって適用された移相を調整することを必要とするという欠点を持つ。更に、各アンテナ素子に供給される信号の位相は、個別に調整することができない。
図3は、UK3Gネットワーク・オペレータによる使用に対して英国無線通信機関(United Kingdom (UK) Radiocommunications Agency)によって割当てられた第三世代周波数分割デュプレックス(3G FDD)周波数帯域を示す。5つのUKオペレータのそれぞれは、例えば、基地局からネットワーク内のモバイル・ラジオへの送信に対して割当てられたスペクトルの第1の特定部分、またはサブ-バンド、及び例えば、モバイル・ラジオから基地局への受信に対する別のそのような部分を使用するために許可が与えられている。
これらのサブ-バンドは、ライセンスA,B,C,D及びEとラベルが貼られる。合計スペクトルは、基地局送信に対して1220.3MHzから2169.7MHzに拡張しかつ基地局受信に対して1920.3MHzから1979.7MHzに拡張する。これらの周波数範囲の境界に保護帯域(ガード・バンド)(図示省略)として知られた、割り当てられていない周波数が存在するが、個々のサブ-バンドA,B,C,D及びE間にギャップは存在せず従って連続である。
隣接サブ-バンドを用いるネットワーク・オペレータによる共通アンテナの共有化に関連付けられた問題のために、基地局の共有化は、図4に示したアーキテクチャによりしばしば達成される。アーキテクチャ60は、5人のネットワーク・オペレータに、セクター毎の各オペレータに対して供給される対応する送信/受信アンテナを有する基地局サイトを共有させる。結果は、異なる高さで、または同じ高さでかつ適当に離間されてマスト62上に取り付けられている各アンテナを有する、共有基地局マスト62上に取り付けられる各セクターに対して合計5つのアンテナ(アンテナA,B,C,D及びE)である。各アンテナは、対応するトランシーバ装置64A〜64Eを有する。マスト62の高さは、5つのアンテナを収容するために一つのアンテナに対して必要なものよりも高くなければならない。結果として、マスト62の強度は、例えば、マストが強い風に耐えることができるように増大されなければならないし、それによりマストの重量及び費用が増大する。
更に、全てのサイトがより大きなマストを収容することができるものではなく困難性は、地方自治体から建築許可を取得することにおいてしばしば経験される。また、大きなマストは、目障りでかつひどく目立ちそしてあるサイトでは環境的に受け入れ難い。
図5は、5つから1つに5つのネットワーク・オペレータを支持するために必要なアンテナの数を低減するための、提案コンバイナー・ユニットを示す。70で図示したコンバイナー・ユニットは、送信コンバイナー・ネットワーク72、受信スプリッター・ネットワークまたはデマルチプレクサ74及びデュプレクサ・ユニット76を備えている。5つのネットワーク・オペレータは、送信コンバイナー・ネットワーク72に接続された、対応する送信機TxA〜TxEと、受信スプリッター・ネットワーク74に接続された、受信機RxA〜RxEとを有する。ネットワーク72、74は、共有アンテナ・アセンブリ78にデュプレクサ・ユニット76を介して接続される。
送信機TxA〜TxEは、送信コンバイナー・ネットワーク72で組合わされかつ送信のためにアンテナ・アセンブリ78にデュプレクサ・ユニット76を通してパスされるRF信号を生成する。リモート・モバイル・ラジオ(図示省略)からアンテナ・アセンブリ78によって受信された信号は、受信スプリッターまたはデマルチプレクサ・ネットワーク74に、デュプレクサ・ユニット76を通して、アンテナ・アセンブリ78から供給される。
図6では、図5のアーキテクチャは、各アンテナ・アセンブリが、一緒に、アンテナ・アセンブリ78a、78b、78cが全360度にわたるセル通達範囲を供給するように円弧の120度(または円の三分の一)にわたる水平セル通達範囲を供給するように構成される、通称“3セクター・アンテナ・アセンブリ”を形成するために3つの個別のアンテナ・アセンブリ78a、78b、78cを含むように拡張される。この実施形態では、各アンテナ・アセンブリ78a、78b、78cは、双極性(デュアル・ポラリティ)(dual polarity)アンテナ・アセンブリである。双極性アンテナ・アセンブリの使用は、よく知られておりかつセルラー無線システムにおいて一般的である。各アンテナ・アセンブリ78a、78b、78cは、交差したダイポール(双極子)素子のスタックと、垂直に対して+45°で角度が付けられた素子の第1のアレイと、及び垂直に対して−45°で角度が付けられた素子の第2のアレイとで構成されている。各極性に対するアレイは、各アレイに対して供給されている個別のコンバイナー・ユニット70a、70bにより有効に電気的に分離される。そこで、各アンテナ・アセンブリは、図5のコンバイナー・ユニット70の形式を有している、対応する第1及び第2のコンバイナー・ユニット70a、70bに接続される。コンバイナー・ユニット70a、70bは、オペレータ送信機及び受信機からそれらへの接続のように、両方の極性に対して同じである。
明瞭化のために、システムの正の極性構成部分だけを考えると、ネットワーク・オペレータの送信機TxA〜TxEのそれぞれは、3つの正の極性コンバイナー・ユニット70a、70b、70cにおける送信コンバイナー・ネットワーク72のそれぞれの対応する入力に接続される。送信機から供給される信号は、送信コンバイナー・ネットワーク72からデュプレクサ・ユニット76を通して送信のために対応するアンテナ・アセンブリ78a、78b、78cにパスされる。
同様に、ネットワーク・オペレータの受信機RxA〜RxEのそれぞれは、3つの正の極性コンバイナー・ユニット70a、70b、70cにおける受信スプリッター・ネットワーク74のそれぞれの対応する出力に接続される。アンテナ・アセンブリ78a、78b、78cによって受信される信号は、関連デュプレクサ・ユニット76を通して、受信した信号を5つの同等部分に分割しかつそれを受信機RxA〜RxEに供給する受信スプリッター・ネットワーク74にパスされる。
システムの負の極性成分は、同様に接続される。従って、全方向性アンテナ・アセンブリが採用される一つのアンテナ・アセンブリ、または3セクター・システムを用いる3つのアンテナ・アセンブリを必要とするだけで、5人のオペレータがシステムを同時に用いることができるということが理解できる。以前のシステムは、セクター毎に5つの個別のアンテナ・アセンブリ、または3セクター・システムに対して15のアンテナ・アセンブリを必要としていた。
図5のコンバイナー・ユニット70は、多数の欠点を有しうる。まず第1に、送信コンバイナー・ネットワーク72は、システムにかなりの信号損(シグナル・ロス)を導く構成部分を含みうる。これらの信号損は、システムの送信範囲を低減する。信号損を軽減するために増幅器を追加しうるが、これらは、必要な信頼性と一緒に適切な線形性、瞬時帯域幅及び効率により同時に5つの周波数帯域の全ての送信に必要なパワーを取り扱うことができない機能の欠点を有する。
送信コンバイナー・ネットワーク72が送信マルチプレクサとして組合せで動作する5つの並列帯域フィルタのアセンブリを有するような、増幅器によって必要とされるパワー出力を低減するために送信コンバイナー・ネットワーク72への帯域フィルタの導入が提案されている。帯域フィルタは、対応する送信機TxA〜TxEからの信号をフィルタし、その後で信号が共通の出力ラインにマルチプレクサされかつデュプレクサ・ユニット76及びアンテナ・アセンブリ78に送られる。各フィルタの通過帯域は、対応するオペレータに許可された周波数帯域に可能な限り近いように選択される。しかしながら、そのような装置は、ほとんどの帯域フィルタの浅いロール-オフとびサブ-バンドの結果として得られるオーバーラッピングとにより、システムにおける信号損を更に増大し、かつ送信機TxA〜TxE間の分離を低減する。
図7aにおいて図5及び6に示すコンバイナー・ユニットで使用される、改良された送信コンバイナー・ネットワークを200で示す。送信コンバイナー・ネットワーク200は、第1及び第2の送信マルチプレクサ222ABE及び222CDを組み込む。第1の送信マルチプレクサ222ABEは、3つの送信機224A,224B、224Eまでからの送信信号を受信しかつ対応する帯域フィルタ226A,226B,226Eでそれらをフィルタするように構成されている。第2の送信マルチプレクサ222CDは、二つの更なる送信機、224C及び224Dまでからの送信信号を受信しかつ対応する帯域フィルタ226C及び226Dでそれらをフィルタするように構成されている。
帯域フィルタ226A,226B,226Eからのフィルタされた出力信号は、第1のフィルタ出力で組合され(組合された出力信号228X)かつ帯域フィルタ226C、226Dからのものは、第2のフィルタ出力で組合される(組合された出力信号228Y)。フィルタ出力からの信号228X、228Yは、2つの入力ポート232X、232Y及び出力ポート232Zを有している2-入力3dB受動コンバイナーで組合される。次いで、出力ポート232Zからの組合された出力信号は、図5に示すように、デュプレクサ・ユニット76を介して、関連アンテナ・アセンブリ78に供給される。
ここで図7bを参照すると、5つのフィルタ226A〜226Eの対応する通過帯域240A〜240Eが示されている。通過帯域240A〜240Eは、(通過帯域240C及び240Dが明瞭化のためにその他のものに対して低く示されているが)公称最大を有しかつ帯域幅は、同じでないということが理解できる。周波数スケール242で示されるように、5つの許可された周波数帯域242A〜242Eは、周波数帯域242A及び242Bに直ぐに隣接する周波数帯域242C、及び周波数帯域242B及び242Eに直ぐに隣接する周波数帯域242Dを備えている。これは、二つのグループの非隣接周波数通過帯域242A/242B/242E及び242C/242Dを結果としてもたらし、それらは、図7aに示すように、異なる送信マルチプレクサ222ABE及び222CDにそれぞれ関連付けられる。
各送信マルチプレクサ222ABEまたは222CDにおけるフィルタ通過帯域が、かなりの通過帯域オーバーラップを阻む阻止帯域によって分離されるので、例えば、フィルタ226Aから出力された信号228Xは、かなり減衰された形式で、フィルタ226B及び226Eを介して、送信機224B及び224Eだけに到達し、かつほとんど目的に対して無視してよい。同じことが、個々の送信マルチプレクサ、222ABEまたは222CD内の送信機のその他のペアの間の結合、従ってフィルタ226A〜226Eに適用される。フィルタ226A〜226Eによって供給される減衰は、適切ならば、信号228Xまたは228Yが生成される出力におけるその他の信号から送信機を分離し、かつ結果として、これらの出力において、信号228Xまたは228Yは、“完全に組合わされる”。表現“完全に組合わされる”は、対応するフィルタの通過帯域がオーバーラップしないので、フィルタ通過帯域にわたるマルチプレクサ222ABE及び222CDの電気的インピーダンスが実質的に一定のままであるということを意味することを意図する。これは、最小ひずみ(“完全”)で出力信号228Xまたは228Yを供給するために送信機224A〜224Eからの入力信号にマルチプレクサ222ABEまたは222CDを通過させて、所望の組合せ機能を実行させる。フィルタ通過帯域がオーバーラップするときには、通過帯域インピーダンスは、一定ではなく、それゆえにマルチプレクサ出力に現われる信号は、ひずみを受ける(“不完全”)。送信機224A〜224Eの間の望ましくない相互作用を禁止すると同時に二つの信号228Xと228Yを組合せるために、コンバイナー232を用いる。コンバイナーは、2-入力3dB受動広帯域構成部分でありかつそれは、これらのポートにおける信号の周波数分離に係わりなく、その二つの入力ポート232Xと232Yとの間で少なくとも20dBの良好な信号分離を供給する。それは、それらの間の容易に感知できる程の不要な送信機結合を許容することなく周波数において隣接する信号を組合させる。従って、228X及び228Yにおける信号グループは、受け入れられない程度の相互作用なしで、線形的に組合わされ、かつ実質的に完全に組合わされた連続的な周波数スペクトルとしてコンバイナー232の出力に現れる。
コンバイナー232の入力ポート232Xと出力ポート232Yとの間に固有の信号損が存在するが、これは、受動波長帯構成成分に完全に依存する送信コンバイナー・ネットワークによって課せられる損失よりもかなり小さい。図7aを参照して説明した2段階組合せアプローチは、通常のアーキテクチャよりも効率的な受動送信機組合せネットワークを供給し、かつ線形マルチ-キャリヤ・パワーアンプに対する必要性を回避する。
従って、装置は、隣接及び非隣接送信帯域の両方のオペレータに基地局アンテナ・アセンブリを共有させる。送信コンバイナー・ネットワーク200が図5に示したものと比較して損失(ロス)を低減したので、高価なマルチ周波数パワーアンプは、必要ない。更に、装置は、図5の送信コンバイナー・ネットワーク72に固有なオーバーラッピング・フィルタ通過帯域を回避する。
図7aの送信コンバイナー・ネットワーク200に類似する装置で用いることができる最少数の送信信号は、2つであり、かつ2つの信号は、対応する個別のフィルタを介して3dB受動コンバイナー232に接続される。隣接周波数帯域に二つだけの送信機が存在する場合には、コンバイナー232に供給する前に222CDのようなマルチプレクサで送信信号を一緒に多重化する必要はない。周波数で非隣接である二つの信号が存在する場合には、それらは、一つのマルチプレクサ222を用いて組合せかつ232のようなコンバイナーを通過させることなくデュプレクサに直接供給することができ、それゆえに信号損を低減する。少なくとも2つが隣接帯域にあるような3つの送信信号では、2つは、マルチプレクサ222で組合せうるしかつ第3のものは、コンバイナー232に直接供給されうる。しかしながら、3つの非隣接周波数帯域A,B及びEが組合わされる場合には、一つのマルチプレクサ222ABEだけが必要とされかつその出力228Xは、コンバイナー232を通過することなくデュプレクサに直接供給される。4つ以上の信号は、二つ以上の非隣接信号の二つのグループを必要とし、各グループは、他のグループと組合わせる前に一緒に多重化される。5つ以下の送信機を組合せるときには、マルチプレクサ222への未使用入力は、通常、負荷で終端される。代替的に、未使用周波数フィルタ226は、マルチプレクサから省略することができ、それにより費用、サイズ及び重さを低減する。
送信コンバイナー・ネットワーク200は、その記載内容が参考文献としてここに採用される同時係属中の英国特許出願第0108456.5号に詳細に説明されている。
図6のアンテナ・システムは、5人までのネットワーク・オペレータに共通アンテナ・アセンブリを共有させる。しかしながら、上述したように、実質的に同時に多数のネットワーク・オペレータに共通アンテナ・アセンブリを使用させるだけでなく、好適にはアンテナ・アセンブリ自体から遠隔の位置から、各オペレータによるアンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度の独立した電気的調整に対する機能を供給する、アンテナ・システムに対する必要性が存在する。
図8では、本発明によるアンテナ・システムの好適な形式が700でブロック形式で示されている。この実施形態では、アンテナ・システム700は、3つのサブ-アレイ700A(E1−E4)、700B(E5−E8)及び700C(E9−E12)に配列された合計12のアンテナ素子E1〜E12を有しているアンテナ・アセンブリ702を備えている。アセンブリ702の電気的傾斜角度は、点線704で表わされかつ以下に詳細に記述される、チルト・コンバイナー・ユニット(TCU)の形式の制御手段によって調整されうる。
アンテナ・アセンブリ702による送信に対する、第1及び第2の入力信号、Sa及びSbは、第1及び第2の入力搬送波線路720、722をそれぞれ通してアンテナ素子E1−E12に配送される。アンテナ・アセンブリ702は、第1及び第2の入力搬送波線路720、722の対応するものによって供給される第1及び第2の主要(1次)スプリッター・ユニット716A、716Bを含む。スプリッター・ユニット716A,716Bのそれぞれは、実質的に同じ強度/パワーの二つの出力信号を生成する。第1のスプリッター・ユニット716Aからの第1の出力信号は、追加の移相、一般的には、−45度とー60度どの間、を主要スプリッター・ユニット716Aからの信号に適用するために、移相・ユニット717Aに供給される。移相された出力信号は、更なるスプリッター・ユニット716Cに供給され、スプリッター・ユニット716Cは、それが受信する入力信号を実質的に同じ強度の二つの信号に分割する役割をする。更なるスプリッター・ユニット716Cからの二つの出力信号は、それぞれがそれが受信した信号を実質的に同じ強度の二つの出力信号に分割する、対応する更なるスプリッター・ユニット716D,716Eに供給される。更なるスプリッター・ユニット716D,716Eからの出力信号は、第1のサブ-アレイ700Aの素子E1〜E4の対応するものに供給される。各素子E1〜E4は、以下に更に説明するように、各素子に供給される信号の移相(移相)を調整する更なるかつ独立した手段を供給するために、関連位相調整装置、151E1、151E2,151E3,151E4をそれぞれ有する。受信モードでは、信号は、同じ装置を通る逆経路(reverse path)によって第1及び第2の搬送波線路に組合わされる。
スプリッター装置716A、716C、716D、716Eは、第1のサブ-アレイ700Aの素子E1〜E4への出力信号のそれぞれが実質的に同じ強度の信号を受信するように構成されるということが上述した説明から理解されるであろう。
スプリッター・ユニット716Aからの第2の出力は、更なるスプリッター・ユニット719Aに供給され、スプリッター・ユニット719Aは、それが受信した入力を、第1の4相(直交)ハイブリッド・コンバイナー・ユニット726Aの第1の入力(A)に供給される第1の出力信号と、第2の4相コンバイナー・ユニット726Bの入力(A)に供給される第2の出力信号とに分割する。
第2のスプリッター・ユニット716Bは、更なるスプリッター・ユニット719Bに、第1の出力信号を供給し、スプリッター・ユニット719Bは、それが受信した入力を、実質的に同じ強度の二つの信号に分割し、それの一つは、第1の4相コンバイナー・ユニット174Aの第2の入力(B)に供給され、それの他のものは、第2の4相コンバイナー・ユニット174Bの第2の入力(B)に供給される。
第1及び第2の4相コンバイナー・ユニット726A、726Bのそれぞれは、第1及び第2の出力信号を中央サブ-アレイ700Bの二つの素子に供給する:第1の4相コンバイナー・ユニット726Aは、素子E5及びE6に信号を供給しかつ第2の4相コンバイナー・ユニット726Bは、素子E7及びE8に信号を供給する。第1及び第2の4相コンバイナー・ユニット726A、726Bは、素子E5〜E8に供給される信号の位相が入力搬送波線路720、722上の信号の位相の平均であることを確実にする。例えば、素子E5に供給されるパワーが減少すると、素子E6に供給されるパワーは、素子E5,E6に供給されるパワーの合計が実質的に一定のまま維持されるように増大する。
第2のスプリッター・ユニット716Bからの第2の出力信号は、第2の移相・ユニット717Bを通してパスされ、第2の移相・ユニット717Bは、スプリッター・ユニット716Fに+45度の移相(即ち、移相・ユニット717Aの逆極性)を適用する。スプリッター・ユニット716Bは、それが受信した入力信号を実質的に同じ強度の二つの出力信号に分割し、それら二つの信号は、次いで更なるスプリッター・ユニット716G、716Hによって二つの更なる信号に分割される。スプリッター・ユニット716G、716Hからの4つの出力信号は、対応する追加位相調整装置150E9〜150E12を通して、第3のサブ-アレイの素子E9〜E12の異なるものに供給される。
それゆえに、中央サブ-アレイ700Bは、中央サブ-アレイにおけるパワーが信号の送信及び受信の両方に関する合計アレイ・パワーの実質的に50%である結果を伴い、4相ハイブリッド・ユニットの装置によって供給される。アレイ全体に対して、送信で生成された信号の位相は、−45度の移相を伴って、二つの入力搬送波線路720、722によって供給される位相の平均である。同様に、中央サブ-アレイ700Bによって受信される信号は、−45度だけシフトされた、他の二つのサブ-アレイ700A、700Cによって受信される位相の中間である。
アンテナ・アセンブリの入力ポート712、714は、それぞれ、対応する給電線756,758を介してTCU704の出力ポート752、754に接続される。TCUは、図5及び6に示すユニット70に類似する、第1及び第2のコンバイナー・ユニット730,740を含み、各コンバイナー・ユニット730、740の出力は、出力ポート754、752にそれぞれ接続される。
また、TCU704は、750で示される、差分位相制御ユニット(DPCU)の形式の位相制御手段も含む。DPCU750は、破線750aによって示された、送信差分位相制御サブ-ユニットと、破線750bによって示された受信差分位相制御サブ-ユニットとを備えている。送信差分位相制御サブ-ユニット750aは、その入力が第1のネットワーク・オペレータ760の送信機(図示省略)に関連付けられた一つのRFポート726aの出力に接続される入力スプリッター・ユニット725aを備えている。入力スプリッター・ユニット725aは、それぞれが対応する第1及び第2の調整可能遅延ユニット(以後、“送信位相調整器”と称する)760a、762aの入力に接続される、二つの出力を有する。そこで、各ネットワーク・オペレータによって送信される信号は、入力スプリッター・ユニット725aによって二つの同等パワー信号に分割され、かつこれら二つの信号は、次いで、移相器ネットワーク760a、762aによる差分移相の対象となる。
第1の送信位相調整器760aは、その出力で第1のコンバイナー・ユニット730の送信コンバイナー・ネットワーク734の一つの入力に接続される。第2の送信位相調整器762aは、その出力で第2のコンバイナー・ユニット740の送信コンバイナー・ネットワーク744の一つの入力に接続される。
受信差分位相制御サブ-ユニット750bは、二つの入力と出力とを有している出力マルチプレクサ・ユニット725bを備えている。出力マルチプレクサ・ユニット725bの出力は、第1のネットワーク・オペレータ760の受信機(図示省略)に関連付けられた一つのRFポート726bの入力に接続される。
出力マルチプレクサ・ユニット725bの二つの入力のそれぞれは、対応する第1及び第2の調整可能遅延ユニット(以後、“受信位相調整器”と称する)760b、762bの出力に接続される。第1の受信位相調整器760bは、第2のコンバイナー・ユニット740のデマルチプレクサ746の出力にその入力で接続される。第2の受信位相調整器762bは、第1のコンバイナー・ユニットのデマルチプレクサ736の出力にその入力で接続される。
動作において、アンテナ・システム700によって送信される信号は、基地局の第1のオペレータ760のRFポート726aから入力スプリッター・ユニット725aの入力に供給される。入力スプリッター・ユニット725aは、信号を、同等な強度の二つの出力信号に分割しかつ一つの分割した信号を、送信差分位相制御サブ-ユニット750aの第1及び第2の送信位相調整器760a、762aのそれぞれに供給する。
第1及び第2の送信位相調整器760a、762aは、可変遅延をそれに供給された信号に適用するためにネットワーク・オペレータによって動作可能であり、それにより±45°内に信号の位相を調整する。送信位相調整器760a、762aは、第1の送信位相調整器760aが正の移相をそれに供給されるRF信号に適用するように構成される場合には、第2の送信位相調整器762aは、負の移相をそれに供給されるRF信号に適用するように構成されるか、またはその逆である。この装置は、各送信位相調整器によって要求される遅延変化の量が、一つの遅延装置が遅延の固定値を有しかつ他方が、固定値に対して、遅延を増大または減少するような代替装置によって要求されるものの半分であるという効果を有する。しかしながら、各送信位相調整器760a、762aは、各送信位相調整器によって適用される移相の大きさが必要に応じて異なりうるように独立してそれに供給される信号の位相を調整するように構成される。
第1の送信位相調整器760aからの位相調整済み信号は、第1のコンバイナー・ユニット730の送信コンバイナー・ネットワーク734の入力に供給される。同様に、第2の送信位相調整器762aからの位相調整済み信号は、第2のコンバイナー・ユニット740の送信コンバイナー・ネットワーク744の入力に供給される。各送信コンバイナー・ネットワーク734、744は、送信モードにおいて、信号を出力ポート754、752にそれぞれ適用する、その関連デュプレクサ732、742の入力に移相された信号を供給する。
出力ポート752、754から、位相調整済み信号は、アンテナ・アセンブリ702の入力ポート712、714に、それぞれ給電線756,758を介して、供給される。実際には、給電線752、754は、例えば、数キロメートル離すことを必要とする場合には、TCU704をアンテナ・アセンブリ702から遠隔の位置に配置することができるように望む長さに作ることができる。
入力ポート712、714から、位相調整済み信号は、入力搬送波線路720、722上を、それぞれ信号Sa及びSbとして、第1の上部及び下部サブ-アレイ・スプリッター・ユニット716A、716Bに供給される。第1の上部及び下部サブ-アレイ・スプリッター・ユニット716A、716Bから、信号Sa、Sbは、分割されかつ、第2〜第7の上部及び下部サブ-アレイ・スプリッター・ユニット716C〜716Hの一つ以上を介して、アンテナ素子E1〜E12に分配され、そこから信号は、セルのモバイル・ラジオに電磁信号として送信される。
信号Sa、Sbが分割されかつアンテナ・アセンブリ702の素子E1〜E12に分配される方法は、スプリッター・ユニットが相互接続される方法から及び上述した説明から当業者によって直ぐに理解されるであろう。スプリッター・ユニットの構成は、アンテナが基地局1760で電気的に傾けられるときにアンテナを横切る線形位相表面に良好な近似を供給する。これは、比較的簡単でかつ費用有効な傾斜可能システムを与えるべくたった二つの給電線756、758の使用を通して達成される。
図8は、実際には負の偏波信号も送信及び/または受信されるが、一つの偏波(例えば、正の偏波)だけを有している信号を送信及び/または受信するように構成された装置を示す。各偏波に対して、アンテナ・アセンブリ702への二つの給電線756,758及び二つの対応する搬送波線路720、722が供給される。そこで、双極性(デュアル-ポラリティ)アンテナに必要な給電線の最大数は、4であり、設計において装置を比較的簡単にする。
信号Sa、Sbの位相における差は、アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を決定しかつそれは従って第1及び第2の送信位相調整器760a、762aによって信号に適用される遅延の量を設定することによって、アンテナ・アセンブリ702の電気的傾斜角度を調整することができるということが理解される。更に、TCU104は、アンテナ・アセンブリ自体から遠隔した位置にありうる。素子E1〜E12への信号経路のそれぞれにおける追加の位相調整装置150E1〜150E12の提供は、サブ-アレイ700A〜700Cの各素子に供給される信号の位相を更に調整するための手段を供給する。
追加の位相調整装置150E1〜150E12は、誘電体楔(ウェッジ)型装置のような機械的位相調整装置の形式を取りうる。そのような位相調整装置は、この技術分野でよく知られており、かつそれにわたりアンテナ素子への伝送線路Tが走る、ベースプレートと、ベースプレートと伝送線路Tとの間に配置された誘電体材料の全プレーナー・プレートとを含む。“楔”と一般的に呼ばれる、誘電体材料のプレートは、一般的に、それの一つの縦のエッジから切り取られた三角形またはV形状セグメントを有する矩形である。楔は、伝送線路Tに対して一般的に横方向にベースプレート及び伝送線路Tに相対して移動可能である。その形状により、楔の線形移動は、誘電体材料のより多いかまたはより少ない量を伝送線路とベースプレートとの間に挿入させ、それにより伝搬速度、従って、伝送線路Tのあらゆる信号の位相を楔の線形位置に依存する量だけシフトさせる。そのような線形移動は、サーボまたはその他のモーション・トランスデューサの形式の線形アクチュエータによって通常実行される。
伝送線路Tの信号に適用される移相の量は、伝送線路Tの下の楔の位置及び、楔へのV形状切欠きの内角、“楔角度”によって設定される。
最大傾斜で、ボアサイトの利得が1.5dBまで低減されうるように、傾斜角度度の大きさが増大されるとボアサイトの利得は、低減される。傾斜角度度が最大値に増大されるときに、サイドローブ・レベルにおける増大を-15dB(またはそれ以下)に制限することが好ましい。従って、垂直放射パターン(VRP)は、広げられかつボアサイトの絶対利得における低減が生ずる。ボアサイトの利得に対してサイドローブの利得を-10dBまでリラックスすることができるところでは、±20°の傾斜角度が可能でありかつより高いボアサイト利得を得ることができる。
受信モードでは、アンテナ素子によって受信される信号は、それぞれデマルチプレクサ736及び746に、デュプレクサ732及び742を介して、運ばれる。これらの信号の一部は、各ネットワーク・オペレータの装置に関連付けられた差分移相器760b、762bにそれによって運ばれる。次いで、差分移相器からの信号は、マルチプレクサ・ユニット725bにおけるベクトル総和の対象となる。特定のネットワーク・オペレータに関連付けられた差分移相器の適切な設定は、そのオペレータに対して所望の傾斜角度で、アンテナのボアサイトで受信される信号を結果としてもたらし、マルチプレクサ725bに同相で追加される。
差分移相は、一つの位相調整器、760bまたは762bの代わりに固定移相器に、かつ他の該位相調整器の代わりに可変移相器により代替的に実施されうるし、固定されたものに対して移相差分を供給するということが理解されるであろう。また、受信した信号のスプリッティングに関連付けられた損失を克服するために、関連スプリッター725a(725b)の前の信号路のどこかに、例えば、デュプレクサ732(742)の後に増幅器(アンプ)を挿入することができるということも理解されるであろう。代替的に、または更に、その動作が送信された信号によって中断されることを回避するために取られる適切な警戒により、線路720、722における損失の対象になる前に受信した信号が増幅されるという効果を伴って、増幅器を入力搬送波線路720、722の終端でアンテナ・アセンブリ内に設置しうる。
各オペレータに関連付けられた可変電気的傾斜は、基地局1760で実施されるように、各オペレータに対して個別であるのに対して、機械的位相調整装置150E1〜150E12によって実施される追加の傾斜は、全てのオペレータに共通である。いずれにしても、追加の機械的位相調整装置150E1〜150E12の提供は、アンテナ・システムの電気的傾斜を“微調整する”ための手段をオペレータに供給する。追加の傾斜は、先に説明したような機械的手段(例えば、誘電体材料の移動)によって実施されうる。しかしながら、代替的に、追加の傾斜は、例えば、760a、760b、762a、762bで記述された種類の電気的移相器の使用により、電気的に実施されうる。
図8に示した実施形態では、送信及び受信差分位相制御サブ-ユニット750a、750bを含んでいる差分位相制御ユニット750は、オペレータ基地局1760の外部に配置される。代替実施形態(図示省略)では、差分位相制御ユニット750は、それ自体が送信及び受信復調器内にある基地局内に配置されうる。この場合には、基地局1760は、差分位相制御ユニット750の制御を許容するために外部入力ポートが設けられている。差分位相制御ユニット750が基地局1760内に配置されるときには、それぞれがそれら自体のパワー増幅手段を設けられうる、(所与の信号極性に対して第1及び第2の送信位相調整器760a、760bのそれぞれから)二つの送信機経路が基地局内で要求され、それにより合計キャリア・パワーを二倍にさせる。
TCU704上の出力ポート742、754とアンテナ・アセンブリ上の入力ポート712、714との間の給電線756,758は、その長さが100メートルの大きさのものである必要がありうるので、給電線の長さにおける変化は、送信される信号の位相に影響を及ぼしうるという可能性が存在する。伝送線路上の信号の位相調整は、所定の量で伝送線路の見かけの長さを変えることによって通常影響を受ける。そこで、例えば、給電線の熱膨張または収縮による、給電線の長さにおける変化は、線路上の信号の位相に影響を及ぼしうる。
上述したような傾斜可能アンテナ・アセンブリの傾斜感度は、一般的に電気的傾斜の度毎に17度の位相差である。電気的傾斜角度の要求分解能及び安定性が、設定された電気的傾斜角度度の+/-0.2度である場合には、要求差分移相分解能及び安定性(DPSRS)は、
DPSRS=+/-0.2 ×17度
=(移相の)+/-3.4度
によって与えられる。
波長は、例えば、2GHzでは、15cmなので、+/-3.4度の差分移相は、
AELV=(3.4/360)×15cm=1.4mm
によって与えられる許容電気長変化(AELV)に対応する。
一般的な給電ケーブルの熱膨張率は、0.01mm/m/℃である。そこで、給電ケーブルの最大長さが100mであり、かつ温度が20から85℃に増大した場合には、ケーブルは、(85−20)×100×0.01mm(=6.5cm)だけ長さが増大する。
1.4mmの長さにおける最大許容可能差に対応している、一対の給電装置(フィーダー)間の温度における最大許容可能差は、
最大温度差=(1.4/0.01)×100
=1.4℃
によって与えられる。
電気的長さ及びフィーダー間の温度差に対する感度のこの高い値は、アンテナ・アセンブリの入力ポート712、714における信号Sa、Sbの位相差がTCU704の出力ポート754、752におけるものと同じであることを確実にする必要性を結果としてもたらす。
図9は、給電線756、758のそのような熱膨張または収縮による給電線位相差を自動的に補償する装置の第1の形式のブロック図である。900で示される、自動位相補償装置は、破線902、904によって示される、第1及び第2のミキサー・アセンブリを備えている。第1のミキサー・アセンブリ902は、給電線756、758上の信号をミキサーに緩めに結合する第1及び第2の方向性結合器またはT−タップ910、912を含む。各結合器910、912は、入力と二つの出力とを有する。第1の結合器910の入力は、第2のコンバイナー・ユニット740の出力に接続される(図9には図示せず)。第1の結合器910の第1の出力は、第1のミキサー916の第1の入力及び90度移相器918の入力を供給する。
第2の結合器912の入力は、第1のコンバイナー・ユニット730の出力に接続される(図9には図示せず)。第2の結合器912の第1の出力は、第2のミキサー922の第1の入力及び第1のミキサー916の第2の入力を供給する。90度移相器918の出力は、第2のミキサー922の第2の入力に接続される。第1の結合器910の第2の出力は、その信号出力が出力ポート752に接続される第1の可変移相装置(以後、“第1の移相器”と称する)914の信号入力に接続される。第2の結合器912の第1の出力は、その信号出力が出力ポート754に接続される第2の可変移相装置(以後、“第2の移相器”と称する)920の信号入力に接続される。第1及び第2のミキサー916、922のそれぞれの出力は、対応する第1及び第2の低域フィルタ924、926の入力に接続され、各低域フィルタの出力は、フィードバック・コントローラ928の第1及び第2の入力にそれぞれ接続される。
第2のミキサー・アセンブリ904は、上述の第1のミキサー・アセンブリ902と実質的に同一である。それゆえに、第2のミキサー・アセンブリ902は、第3及び第4のブリッジ方向性結合器940、942を含み、それぞれが1つの入力と2つの出力を有する。第3の結合器940の入力は、入力ポート712に接続される。第3の結合器940の第1の出力は、図8に図示されているように、第1の上方サブ-アレイ・スプリッター・ユニット716Aの入力に接続される。第3の結合器940の第2の出力は、第3のミキサーの第1の入力及び第2の90度移相器948の入力に給電する。
第4の結合器942の入力は、入力ポート714に接続される。第4の結合器942の第1の出力は、図8に図示されているように、第1の下方サブ-アレイ・スプリッター・ユニット716Bの入力に接続される。第4の結合器942の第2の出力は、第4のミキサー952の第1の入力及び第3のミキサー946の第2の入力に給電する。第2の90度移相器948の出力は、第4のミキサー952の第2の入力に接続される。
第3及び第4のミキサー946、952の各出力は、個別の第3及び第4の低域フィルタ954、956の入力に接続され、各低域フィルタの出力は、第1及び第2のフィードバック・ケーブル960、962を介して、それぞれフィードバック・コントローラ928の第3及び第4の入力に接続される。
フィードバック・コントローラ928の出力は、個別の増幅器930a、930bを介して、第1及び第2の移相器914、920の制御入力に接続される。各移相器914、920の制御入力は、供給される信号によって、制御入力における信号に適用される移相量を調整するように配列される。
上述の内容から、第1のミキサー・アセンブリ902、第1ならびに第2の移相器914、920、コントローラ・ユニット928、及び増幅器930a、930bはTCU704の中に配置されていること、及び第2のミキサー・アセンブリ904は通常アンテナ・アセンブリ702に配置されていることが理解される。すなわち、第1及び第2のミキサー・アセンブリ902、904は、給電線756、758の反対の端部に配置され、また給電線756、758によって接続される。これは、図11を参照してより詳細に示され、また説明される。
自動位相補償装置900は、給電線756、758のいずれかの端部において、信号Sa,Sbの間の位相差の変化を補償するように配列される。そのような変化は、例えば、給電線の間の熱膨張差あるいは収縮差によって起こるかもしれない。図9によって実施されるフィーダ変化位相補償技術は、アンテナ・アセンブリによって送信されるすべての信号に共通であり、またすべてのアンテナ・オペレータにも共通である。
動作時、図8を参照して説明されたように、第1及び第2のコンバイナー・ユニット730、740から出力される信号Sa,Sbは、それぞれ第1及び第2の結合器910、912の入力に供給される。第1の結合器910は、信号Saの一部を抽出し、それを第1のミキサー916の第1の入力及び90度移相器918の入力へと給電する。90度移相器は、信号Saの抽出された部分の位相を90度調整し、それを第2のミキサー922の第2の入力に適用する。
第2の結合器912は、信号Sbの一部を抽出し、それを第2のミキサー922の第1の入力に給電し、また第1のミキサー916の第2の入力にも給電する。各ミキサー916、922は、その入力で受信された信号を混合し、混合した信号をそれぞれ第1及び第2の低域フィルタ924、926に出力する。第1のミキサー916から第1の低域フィルタ924へ適用される混合された信号は、信号Sa、Sbの“同相”搬送波成分に比例する一方で、第2のミキサー922から第2の低域フィルタ926に供給される混合された信号は、信号Sa、Sbの直交搬送波成分に比例することがわかる。“同相”及び直交成分の使用は、信号Sa及びSbの間の位相差の明確な測定値を導き出すために必要である。
低域フィルタ924、926は実質的に、搬送波成分、及びミキサーにおいて振幅変調に続いてゼロ値を有する搬送波から生じるあらゆる変動を含む、混合された信号からのDCタームを除くすべてを除去し、及びDC信号をフィードバック・コントローラ928の第1及び第2の入力に適用する。
給電線756、758で第2のミキサー・アセンブリ904に適用される信号Sa、Sbは、第3及び第4のT−タップ940、942によって抽出もされ、上述されたものと同じ方法で、第3及び第4のミキサー946、952に適用される。第3及び第4のミキサーからの出力は、それぞれ信号Sa、Sbの同相搬送波成分及び直交成分に比例する。
混合した信号は、これも信号におけるDCタームを除くすべてをフィルタにかける第3及び第4の低域フィルタ954、956に適用され、それからフィードバック・コントローラ928の第3及び第4の入力にDC信号が適用される。
第1及び第2(または第3及び第4)の低域フィルタからの出力の実施例が、それらの入力における信号間の位相差の関数として図10に図示されている。
低域フィルタ924、926、954、956からの出力を比較することによって、フィードバック・コントローラ928は、アンテナ・システムの以下の属性を計算することができる:TCU704における信号Sa、Sbの位相差、アンテナ・アセンブリ702における信号Sa、Sbの位相差、及び制御ユニットとアンテナ・アセンブリとの間の位相差における差を補償するのに必要な位相誤差調整である。
加えて、フィードバック・コントローラ928は、制御ユニット704にける信号Sa、Sbの搬送波電力、アンテナ・アセンブリ702における信号Sa、Sbの搬送波電力、及び給電線756、758の長さに沿った信号損失または減衰を決定することができる。
フィードバック・コントローラ928はそれから、増幅器930a、930bを介して、第1及び第2の移相器914、920の位相制御入力に適用される制御信号を出力するように動作することができる。第1及び第2の移相器は、誤差を最低限のレベルに減らすために、フィードバック・コントローラ928からの制御信号によって、信号Sa、Sbに適用される移相量を調整する。すなわち、フィードバック・コントローラ928は確実に、制御ユニット704における信号Sa、Sbの間の位相差がアンテナ・アセンブリ702における信号Sa、Sbの間の位相差と実質的に等しくなるように動作することができる。該プロセスは、すべての搬送波の総計的波形で実行され、位相補償は、アンテナ・アセンブリにおける位相差が、あらかじめ決められた量だけ、制御ユニットにおける位相差から離れたときに実行される。このように、給電線756、758における信号の位相の変化は補償される。
図11において、図9に記載の自動位相補償装置がどのように図8に記載のシステムに統合されるのかを説明する、アンテナ・システムの好ましい形状がブロック図で示されている。図面のスケールはシステムの個別の部分が前の図面ほど詳細には示されておらず、接続は1のユーザならびに1極のみに関して示されている一方で、該システムは、5人までのオペレータ1760A〜1760Eが実質的に同時にアンテナ・システムを使用できるようにし、それによって各オペレータが異なるオペレータ周波数帯域で信号を送受信することが理解される。
図11において、2のTCU704a、704bが示されており、本発明のシステムがどのように双極アンテナ・アセンブリ702とともに使用されうるかを説明している。各TCU704a、704bは、その一部がアンテナ・アセンブリ702それ自身に配置される、図9に図示されたものと類似した自動位相補償装置900、図8に図示されたものと類似する1対のコンバイナー・ユニット730、740、及び図8に図示されたものと類似する、各オペレータに1ずつの、5のDPCU750(1の完全なDPCUのみが図示されている)を含む。
1760A〜1760Eの各オペレータは、基地局1760に送信ポート726a及び受信ポート726bを有し、その各々は上述された方法で個別のDPCUに接続される。
アンテナ・システムの使用を所望してもよい5人のオペレータがいるので、TCUは各オペレータに2ずつ、10の位相差制御サブ-ユニットを含む。位相差制御サブ-ユニットの出力は、図8を参照して説明された方法で、第1及び第2のコンバイナー・ユニット730,740において、送信コンバイナー・ネットワーク734、744の入力へ、またはデマルチプレクサ736,746の出力へと接続される。
各コンバイナー・ユニット730、740の出力は、図9を参照して説明されたように、自動位相補償装置900の第1及び第2のミキサー・アセンブリにそれぞれ適用される。ミキサー・アセンブリ902によってTCU704において、及びミキサー・アセンブリ904によってアンテナ・アセンブリ702において測定されるように、信号Sa、Sbの間の位相差における変化は、全てのオペレータに関するアンテナ・アセンブリの傾斜角度に影響を与え、よって自動位相補償装置900によって補償される。補償された信号は、それから従来の方法で送信のためにアンテナ・センブリへと適用される。
上述のように、コンバイナー・ユニット730、740における送信コンバイナー・ネットワーク734、744は、それぞれ、5つの入力を有し、及びデマルチプレクサ736、746はそれぞれ5の出力を有する。よって、2の位相差制御サブ-ユニット、すなわち送信用に1つ、受信用に1つが各オペレータに必要であるが、5人のオペレータ全員が、TCU704において2のコンバイナー・ユニット730,740を共有することができる。基地局を使用する他の各オペレータは、個別の1対の位相差制御サブ-ユニットを有し、その出力は、コンバイナー・ユニット730,740における送信コンバイナー・ネットワーク734、744またはマルチプレクサ736、746の出力に接続される。信号の移相差は、送信コンバイナー・ネットワーク734,744による多重送信の前に生じるので、個別の傾斜角度が、各オペレータによって独立して設定されることができる。
図11に記載の装置が、例えばライン間の熱膨張差または収縮差による、給電線756,758の長さの差を補償するという点で効果的である一方で、位相補償方法は、該システムの全てのオペレータに共通である。さらなる好ましい実施態様において、位相補償は、各オペレータに関して個別に適用される。さらに、図11に記載の装置は、アンテナ・アセンブリへのフィーダー(給電線)の長さに生じる差の補償のみを可能にするが、実際には、位相差誤差は、例えばコンバイナー・ユニット730,740及び入力搬送波線路720,722においても生じるかもしれない。
図12は、第2の形式の装置を含むアンテナ・システムのブロック図であり、それは各オペレータに関する送信パスのアンテナ素子端部と送信パスの基地局端部との間の、信号Sa、Sbの位相差における変化を補償するように配列される。この実施態様において、該アンテナ・システムは、図8を参照して説明されたように配列された、アンテナ・アセンブリ702、及びTCU704を具備する。加えて、該アンテナ・アセンブリは、ベクトル測定受信機モジュール(VMRM)1010を含む。VMRM1010は、ベクトル測定受信機(VMR)1012及びそれに接続されたベクトル測定受信機コントローラ(VMRC)1014を具備する。図12において、アンテナ・アセンブリ702はまた、双極性アンテナであり、及び図示されたとおり2のVMRの供給を必要とし、その各々は、共通のVMRC1014に接続される。しかしながら、明確にするため、一極のVMR1012の接続及び動作のみが説明される。他に、単一のVMRが含まれてもよく、変換手段が、該システムの2分極の間でVMRへの入力を変換するために供給される。
TCU704は、デジタル信号を搬送することができるコントローラ・ケーブル1018でVMRC1014に接続されるTCUコントローラ(TCUC)1016を含む。コントローラ・ケーブル1018は、アンテナ・アセンブリ702において、VMRM1010が必要とする電力を搬送するようにも配列される。TCUC1016は、2の位相差制御サブ-ユニット750a,750bにおける各送信及び受信位相調節器760a,760b,762a,762bの制御入力に接続される制御出力を有する。TCUC1016は、アンテナ・アセンブリ702に関して必要とされる傾斜角度を設定するために、ネットワーク・オペレータから制御信号を受信するように配列された制御入力も有する。個別のT−タップまたはスニファ1020、1022が、入力搬送波線路720,722の各々に配置される。各スニファ1020,1022の出力は、VMR1012の入力に接続される。
図13は、VMR1012の概略的ブロック図であり、VMRC1014へのその接続を示す。各T−タップ1020,1022の出力は個別の減衰器1024,1026の入力に給電され、その出力は、個別の第1及び第2の受信機1028、1030の第1の入力へと接続される。第1の受信機の出力は、第1のリミッタ1032の入力へと給電され、その出力は、90度移相器1036を介して第1の比較器1034に接続され、また第2の比較器1038の入力にも直接接続される。第2の受信機1030の出力は第2のリミッタ1040の入力に給電され、その出力は、第1及び第2の比較器1034、1038の両方に直接接続される。
第1及び第2の受信機1028,1030の各々は、局所発振器1042によって同調可能である。局所発振器1042は、中間周波数の出力信号を生成するために、T−タップからの信号と、個別の受信機において結合される、あらかじめ決められた周波数の信号を生成し、前記中間周波数は、個別のリミッタ1032,1040に適用される。局所発振器1042の目的は、オペレータによって使用される各周波数への、第1及び第2の受信機1028,1030の同調を可能にすることである。これにより、1人以上のオペレータからの信号Sa、Sbの位相の測定が可能になり、それにより異なるオペレータ周波数の間の誤差補償における差を補償することができる。
第1及び第2の比較器1034、1038の各々の出力は、個別の低域フィルタ1044,1046の入力へと接続され、各フィルタの出力は、VMRC1014の個別の入力へと給電される。
図12及び13を参照すると、動作時、TCU704は、入力ポート712,714においてアンテナ・アセンブリ702へと入力され、及び入力搬送波線路720,722へと適用される信号Sa,Sbを給電線756,758で供給するため、上述された方法で動作する。第1及び第2のT−タップ1020,1022は、個別の信号Sa、Sbの一部を抽出し、抽出された部分を個別の減衰器1024、1026に適用する。減衰器の目的は、個別の受信機に入力された信号を、その移動範囲、線形性、及びノイズ耐性に関して、受信機の最適な性能を与えるレベルに設定することである。信号Sa,Sbの減衰された部分は、個別の受信機1028,1030において局所発振器1042によってそこに適用された信号と結合され、及び各受信機1028,1030によって出力された中間周波数信号は、信号内の振幅変化を除去するために、個別のリミッタ1032,1040を通過する。
信号Saの抽出された部分は、信号の位相を90度調整する移相器1036を介して第1の比較器1034に給電される。信号Sbの抽出された部分は、第1の比較器1034に直接給電される。第1の比較器1034の出力は、比較器の出力における残留搬送波成分、及びゼロ値を通過する比較器への入力における信号の振幅による一時的変化も含む、信号のDCタームを除くすべてを実質的に除去する、第1の低域フィルタ1044に適用される。
信号Saの抽出された部分は、信号Sbの抽出された部分のように、第2の比較器1038にも直接給電される。第2の比較器1038の出力は、第1の低域フィルタと同様に、比較器の出力における残留搬送波成分、及びゼロ値を通過する比較器への入力における信号の振幅による一時的変化も含む、信号のDCタームを除くすべてを実質的に除去する、第2の低域フィルタ1046に適用される。
第1の低域フィルタ1044の出力は、信号Sa,Sbの間の位相差を直交で表すものである一方で、第2の低域フィルタ1046の出力は、信号Sa,Sbの間の位相差を同相で表す。直交及び同相表現の両方とも、信号Sa,Sbの間の位相差の明確な測定を供給するために必要である。
第1及び第2の受信機1028、1030は、各々が、TCUC1016への送信のためにVMRC1012に適用される、個別の受信機信号強度表示(RSSI)も生成する。RSSIは、組み込みテストの目的で、また健康及び安全評価の指標として使用される。VMRC1012も、温度センサ及びヒーター1048を備える。該センサはVRMCにおける温度を測定し、及び確実に正しい動作をするために、最小限の動作温度を満足値に制限するためヒーターを起動させるように動作することができる。
VMRC1014からの出力は、信号Sa,Sbの間の位相差の直接測定値であり、これはデジタル制御ケーブル1018を介してTCUC1016に適用される。TCUC1016は、第1及び第2の受信機1028、1030を特定の周波数に同調するように、及び該周波数における必要な傾斜角度(すなわち、信号Sa,Sbの間の必要な位相差)を得るように配列される。必要とされる周波数で、信号Sa,Sbの間の測定された位相差を受信すると、TCUC1016は、アンテナ・アセンブリ702の実際の電気的傾斜角度が、必要とされる電気的傾斜角度と実質的に同じになるように、位相差制御サブ-ユニット750a,750bの各々において、第1及び第2の送信及び受信移相器の制御入力へ制御信号を適用するように動作することができる。
図12に記載の装置により、異なるオペレータの間の移相誤差(すなわち、それらの異なる動作周波数による)は、VMRM1010によって別個に補償されることができると理解される。測定及び位相調整プロセスは、該システムが最初に電源を入れられるとき、電気的傾斜角度が変更される必要があるとき、及び/または例えば10分おきに給電線における熱変動を周期的に補償するために必要であるときに実行されてもよい。
加えて、TCUC1016は、ローカル・モードまたはリモート・モードのいずれかに設定されてもよい。ローカル・モードでは、各オペレータによって必要とされる電気的傾斜角度がTCU704において局所的に設定される。リモート・モードでは、要求される電気的傾斜角度は、無線リンクまたは電話回線等を介して遠隔的に設定されてもよい。
TCU704は、局所的及び/または遠隔的に、各オペレータによって必要とされる電気的傾斜角度、アンテナ・アセンブリの実際の電気的傾斜角度、各オペレータに関する、必要とされる電気的傾斜角度と実際の電気的傾斜角度との間の誤差、各オペレータの信号に関するアンテナ・アセンブリにおけるRF電力レベル、アンテナ・アセンブリにおける温度、及びTCU電力供給電圧及び電流の表示もする。
図14においては、図12に記載のアンテナ・システムの使用が、5人のオペレータによる双極アンテナ・アセンブリとともに示されている。明確性のため、一極及び1人のオペレータに関する接続のみが図示されている。図14に記載の実施態様は、図11に記載の自動位相補償装置が、図12及び13に記載のVMRM1010と置き換えられていることを除いては、図11に記載のそれと類似していることは明らかである。
ある状況では、図12から14に記載の装置は、異なるオペレータ間の位相差を補償するには十分である。しかしながら、該方法は、送信パスを通して決定された測定値に依存する一方で、精度は、さらに受信パスを通して独立して位相差を測定することによっても、向上することができる。本明細書では、信号の“送信パス”とは、給電線756,758に沿って、入力搬送波線路720、722に沿ってアンテナ素子へと通過するときに、コンバイナー・ユニット704から出力された遅延信号がたどり、及びスプリッター、増幅器、フィルタならびにこのパスに存在する他のコンポーネントを含むパスを意味することを意図している。信号の“受信パス”とは、搬送波線路720,722、給電線756,758に沿ってコンバイナー・ユニット704へと通過するときに、アンテナ素子で受信される信号がたどり、かつスプリッター、増幅器、フィルタ、及びこのパスに存在する他のコンポーネントを含むパスを意味することを意図する。
図15及び16は、個別のオペレータ周波数と同様に、通信及び受信両方のモードに関して別々に(すなわち、送信及び受信パスに関して別々に)位相差補償が実行される、さらに改善された装置を図示する。単純化するため、図15は、双極アンテナ・アセンブリ1502の2つだけのアンテナ・サブ-アレイ(図8に記載の3のサブ-アレイとは対照的)、すなわち;第1の陽極サブ-アレイ1500A+及び第2の陽極サブ-アレイ1500B+及び2の陰極サブ-アレイ1500A-、1500B-のみを図示する。動作は、陰極チャネルに関するものと同じであり、より詳細には説明しない。2のサブ-アレイ1500A+及び1500B+のみが供給される場合、図8に記載の装置のスプリッター(716Aから716H)及びコンバイナー(726A、726B)の配列は必要なく、搬送波線路720,722は、サブ-アレイ1500A、1500Bに直接入力信号を供給する。
アンテナの電気的傾斜角度制御のための、送信及び受信パスの間の時間遅延における変化を測定し、かつ修正するために採用される方法は、送信モード及び受信モードの両方で信号パスの間の位相差を測定する。これは、基地局トランスミッタ(下りリンク)に使用される周波数か、または基地局受信機(上りリンク)に使用される周波数を用いて実行される。この方法を用いて、各オペレータの送信及び受信周波数割り当てに関して使用される周波数での対のフィーダー(給電線路)間の位相差を測定することが可能である。
受信パスの位相差の測定を最初に検討すると、アンテナ・アセンブリ(図15に記載されている)は、較正発振器1612、可変減衰器1614、帯域フィルタ1616及び第2の減衰器1618を具備する較正音声発振器(CTG)1610を含む。図8及び12に記載のベクトル測定受信機1012も、較正音声発振器(CTG)1610を制御し、また基地局1762のシステム較正コントローラ(SCC)と通信するアンテナ較正コントローラ(ACC)1640とともに識別される。CTG1610は、好ましくは2GHzで+/−10kHzまたは+/−105分の2で安定する、変調されていない音声を200Hz帯域幅で生成するように配列される。該音声は、アンテナ較正コントローラ(ACC)1640によって、特定のオペレータの受信傾斜を測定するために必要な周波数へと設定される。信号のレベルは、減衰器1614によって調整することができ、また帯域フィルタ1616は、送信周波数での信号が、較正発振器1612に入るのを防ぐために供給され(すなわち、受信周波数のみが通過できる)、及び第2の減衰器1618は、インピーダンス・マッチングのために必要である。
音声信号は、第1のスプリッター/コンバイナー・ユニット1620(SP1)に適用され、それによって4の等しい信号パス1660a,1660b,1662a,1662b、2の信号パス1660a,1660bに沿って、第1及び第2の陽極給電線720,722へ、及び2の信号パス1662a,1662bに沿って、第1及び第2の陰極給電線1521,1523へと分割される。各信号は、個別のスプリッター/コンバイナー・ユニット1622から1628(SC1からSC4)を介して、個別の給電線に注入される。単純化するため、陽極アレイのサブ-アレイへの給電線756,758及び搬送波線路720、722のみが検討されるが、同じ位相補償原理が、陰極アレイの給電線1756,1758及び搬送波線路1720,1722に適用されることが理解される。
音声信号、またはその各部分は、該音声信号が受信された信号を干渉しないように、また受信された信号に加えられないように、方向性結合器1630を通して各受信チャネル(通常5MHz間隔のチャネル)の縁部で、搬送波線路720,722に注入される。各搬送波線路720,722を下って供給される音声信号は、帯域フィルタ及び増幅器の個別の配列1642,1644に供給される。配列1642,1644は同一であり、各々は、個別の受信周波数アーム1642a、1644a及び個別の送信周波数アーム1642b、1644bを含む。各配列の受信周波数アームは選択的に受信周波数を送信するための帯域フィルタ(BPF,FRx)を含む。各配列の送信周波数アームは、選択的に送信周波数送信するための帯域フィルタ(BPF,FTx)を含む。受信周波数アーム1642a,1644aに低ノイズ増幅器(LNA)を含むことも望ましい。
図16を参照すると、送信周波数アーム1642b、1644bを通して送信される音声信号は、ポート752,754(図12にも図示されている)で基地局1762に供給される。図16は、5の異なるオペレータのための基地局1762を図示しているが、該オペレータの一部のみの基地局のコンポーネントが図示されている。図16での標記が“/5”を示している場合、これは、そのようなコンポーネントが(図示されていないが)5つ存在するということを示しており、他の数字に関しても同様である(例えば、“/30”は、そのようなコンポーネントが30あることを示す)。
アンテナ1502の第1のサブ-アレイ1500A+、及びその個別の搬送波線路720に関して、一つのフィルタ装置1650aが受信信号のために基地局1762において供給され、それは別個の可変遅延ユニット760b(すなわち、図12に図示されたものと同等であり、その1つのみが、オペレータの1つに関して図示されている)への供給のための5方向スプリッター・ユニット1651によって分割される。他のサブ-アレイ1500Bに関する受信信号、及び個別の搬送波線路722は、フィルタ装置1650bを通過して第2の可変遅延ユニット762b(ここでも、そのうちの1つだけが、オペレータのうちの1つのみに関して図示されている)へと移動する。
搬送波線路720,722を下って基地局1762へと送り戻される受信信号は、個別のフィルタ装置1650a,1650bを通って、個別の方向性結合器1632,1634を介してアンテナ制御ユニットまたは基地局1762における第2のベクトル測定受信機1638(VMR)へと供給される。受信モードのとき、CTG1612から生じ、搬送波線路720,722を下って供給される音声信号は、受信信号と同じ受信パスをたどる。ベクトル測定受信機1638は、システム較正コントローラ1646の制御下にあり、選択されたオペレータに関して適切な対の方向性結合器1632,1634を選択し、それによって測定のために受信された音声信号のサンプルを得るように動作することができる。線720、756及び線722,758を通って送信される音声信号の間の遅延に関する測定(すなわち、“受信パス位相差測定”)が、信号強度情報とともにVMR1638によって得られ、SCC1646へと戻される。アンテナ及び受信パスのコンバイナー・ユニット端部における搬送波対720,756及び722,758の間の位相差における測定された差は、個別のオペレータによって必要とされる電気的傾斜角度が確実に達成されるのに必要な量だけ、アンテナにおける位相差を調整するために使用される。特定的に、SCC1646は、受信パスにおける不一致を考慮して、必要とされる遅延を達成するために、選択されたオペレータと関連する可変的遅延を調整する。この動作は、アンテナの正しい調整を維持するのに必要なのと同じくらいの頻度で、各オペレータに関して同様に実行することができる。
受信パス較正(すなわち、位相補償)に関して、音声信号は、オペレータ周波数チャネルの周波数のエッジでの、またはその近くの周波数を有するように選択されることが望ましいが、同様に、音声信号周波数は、オペレータ周波数チャネルの中に入るように選択されてもよい。通常、受信パス・チャネルは、5MHzの帯域幅を有し、音声信号は好ましくは200Hzの帯域幅を有する。
図16を参照して、次に送信パスを検討すると、アンテナ基地局1762も、給電線720,722と関連する個別の送信フィルタ装置1652A,1654Aを含む。送信フィルタ装置1652A、1654Aは、オペレータAに関して送信周波数信号をフィルタにかけるように配列されているが、受信周波数信号が通過しないようにする。オペレータB及びEの各々に関して、対応する送信フィルタ装置1652B,1652E及び1654B,1654Eも、各搬送波線路720,722に供給される。
本発明のこの特定的な実施態様において、オペレータC及びDは、陰極アンテナ素子(1500A-及び1500B-)で送信する一方で、オペレータA,B及びEは、陽極素子(1500A+、1500B+)で送信する。
図8及び12で前述されたように、3人のオペレータA,B及びEの各々に関する送信信号は、スプリッター・ユニット725aによって分割され、個別の可変遅延ユニット760a(A,EまたはE)を通ってフィルタ装置1652A,1652B,1652E,1654A,1654B,1654Eへと供給される。各フィルタ装置は、特定のオペレータ周波数帯域の中で信号を送るように構成され、及びそれぞれ搬送波線路720,722へと、選択されたオペレータ送信信号を送信する。
送信パス較正のために、アンテナ1502の方向性結合器1630(図15に図示されている)は、各搬送波線路720,722から送信周波数信号のわずかな部分を抽出し、2の信号を線1656,1658で、アンテナ1502におけるベクトル測定受信機(VMR)1012へと供給する。各オペレータ周波数チャネルに関して、VMR1012は、実質的に選択された送信信号帯域幅の中心の周波数で、給電線720で供給される送信信号と、給電線722で供給されるものとの間の位相差を測定し、それは“送信パス位相差測定”と呼ばれる。送信パス位相差測定帯域幅は好ましくは、各特定のオペレータに関する送信信号帯域幅と実質的に同じになるように選択される。
アンテナで計算された送信パス位相差測定は、ACC1640に戻され、それは基地局1762においてSCC1646(図16に図示されている)と通信する。アンテナにおける送信信号の間の測定された位相差は、SCC1646によって基地局1762において設定された測定位相差と比較され、それから送信パスの端部の間の位相差の相違にかかわらず、確実に各オペレータに必要な電気的傾斜角度が送信モードで達成されるように、アンテナにおける位相差に調整がなされる。
図15及び16を参照して説明された位相差補償方法は、AからEの各オペレータに関して独立して、送信及び受信モードの両方で独立して、位相差を補償することによって位相差を正確に決定することができるという点で効果的である。該方法によって全てのオペレータ送信及び受信割り当ては、継続的な動作中のみならず、製造位置合わせ及び試験、試運転やメンテナンスに関しても、送信及び受信の両方のパスの間の位相差に関して較正されうる。較正または補償動作は、アンテナの正しい調整を維持する必要があるのと同じくらいの頻度で、各オペレータに関して順番に実行されうる。
図9に記載の配列において、例えば、必要な傾斜角度が1つの周波数においてのみ正確に達成され、他の周波数に関しては、給電線756、758を通る位相差が異なり、よって最大利得を与えるために位相を加える方向(“ボアサイト”)が異なる。そのようなシステムにおいては、位相差が、異なる送信周波数(すなわち異なるオペレータ)に関して異なるだけではなく、各々に関する送受信パスでも異なる。図15及び16に記載のシステムを用いて、所望の傾斜角度が各オペレータに関して正確に達成することができ、及び必要に応じて、他に2のパスの間で生じる位相差の影響が補償されるので、送信及び受信両方のモードに関しても確実に同様になるようにできる。さらに、オペレータが、傾斜角度が受信モードと送信モードで異なるようにしたい場合、該システムはそれを供給することができる。
受信パスを較正するための音声信号を用いる代わりに、発振器1612でスペクトル拡散信号が生成されてもよい。この技術を用いることによって、方向性結合器1632,1634は、基地局1762において、VMR1638での測定のために、RFスペクトル拡散較正信号を受信信号と結合することが理解される。
関連する減衰及びフィルタ構成部分1614,1616,1618と共に、アンテナ・マストの頂上におけるアンテナ1502に発振器1612を供給することを避けるために、(各オペレータに関する)送信周波数信号のサンプルが対応する受信パスに移動するように、周波数コンバータが供給されてもよい。受信パスの下端おいて送信信号の間の遅延を測定することによって、送信/受信パス全体の遅延差が決定され、各オペレータ周波数チャネルに関する適切な調整がSCC1646においてなされうる。送信パスのみに関して別個の測定値を得るためには、同じ送信信号が各オペレータ・チャネルに関して受信パスへと転送されてもよく、すなわち、1人のオペレータに関する送信信号が、本質的に全てのオペレータに関する較正信号として使用される。受信パスに関する位相差測定値を送信/受信ループに関する位相差測定値と比較することによって、送信パスに関する位相差が、各オペレータに関して決定されうる。
さらに代替的な実施態様として、1つだけのベクトル測定受信機1012が供給される必要があり、それは基地局1762にある。この場合、アンテナ1502における較正発振器(CGO)は、送信及び受信両方の周波数で動作するので、位相差が基地局1762において測定されるために、送信周波数が搬送波線路720,722を通って戻される。よって、基地局1762におけるVMR1012も、受信周波数と同様に、送信周波数に同調する必要がある。送信パスが増幅器または逆戻りを回避する他の能動素子を含まないので、位相補償のために、基地局1762におけるVMR1012へ、搬送波線路720,722を下って送信周波数信号を送り戻すことができる。
本発明は、アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度が各オペレータに関して異なり、またオペレータによって遠隔的かつ独立的に調整されてもよい、フェーズド・アレイ・アンテナ・アセンブリを複数のオペレータが使用できるようにする効果的な方法を供給することが理解される。各オペレータに関する電気的傾斜角度は、送信及び受信モードにおいても異なっていてよく、また正確に等しくされてもよい。
アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を制御する手段が、給電線の熱膨張差または収縮差のための、アンテナ・アセンブリから十分な距離で配置され、よって給電線における信号の位相における変化が問題となる場合、本発明は、アンテナにおける電気的傾斜角度が、各オペレータによって必要とされる電気的傾斜角度と同じなるように、位相におけるそのような変化を補償するための効果的な方法及び装置を供給する。
既知の整相列アンテナ・アセンブリの垂直放射パターン(VRP)を示す図である。 電気的傾斜角度を調整するための機械的手段を組み込んでいる既知のアンテナ・アセンブリの概略ブロック図である。 既知の第三世代(3G)周波数分割デュプレックス基地局周波数割当を示す図である。 既知の基地局マスト共有構成を示す図である。 5人のオペレータまでによる一つの双極性アンテナ・アセンブリの供給化を含んでいる、本発明の第1の形態による提案アンテナ・システムを示す図である。 図5のアンテナ・システムの3つを組み込んでいるデュアル・ポラリティ、スリー・セクター・アンテナ・システムを示す図である。 図5及び6のアンテナ・システムで使用する提案送信コンバイナー・ネットワークのブロック図である。 図7aの送信コンバイナー・ネットワークで用いられるフィルタの周波数応答を示す図である。 (1人のオペレータに対する)本発明によるアンテナ・システムの好適な形式のブロック図である。 (1人のオペレータに対する)本発明によるアンテナ・システムの好適な形式のブロック図である。 図8のアンテナ・システムに使用する自動位相制御装置のブロック図である。 図9の装置で用いられるミキサーによって出力される信号の電圧-時間図である。 図8のシステムへの図9の装置の組み込み及び5人までのオペレータによるシステムの使用を示すブロック図である。 位相測定受信機モジュールを組み込んでいる図8のアンテナ・システムのブロック図である。 位相測定受信機モジュールの一部をより詳細に示す図である。 図8のシステムへの図12の位相測定受信機モジュールを組み込み及び5人までのオペレータによるシステムの使用を示すブロック図である。 代替位相補償方法を実施するためのアンテナの構成部分を示すブロック図である。 図15の代替位相補償方法を実施するためのアンテナ・コンバイナー・ユニットの構成部分を示すブロック図である。

Claims (23)

  1. 異なった周波数並びに異なった電気的傾斜角度における送信及び受信信号の少なくとも1つで使用するためのアンテナシステムであって、
    a)信号を送信、及び/又は、受信するための複数のアンテナ素子(E1−E12)を有するアンテナ・センブリ(702)、
    b)アンテナ・アセンブリ(702)によって送信され、及び/又は、受信された信号の位相を電気的に制御することによって、アンテナ・アセンブリの電気的傾斜角度を制御するための制御手段(750)であって、当該制御手段(750)が、送信モードにおいて、オペレータ入力信号を、2つの第1の成分(component)信号に分離する分離手段(725a)受信モードにおいて、2つの第2の成分信号を結合して、出力信号を形成するための、他の分離手段(725b)を含むものであり、
    及び、
    2つの第1の成分信号の間で可変の第1相対遅延、及び、2つの第2の成分信号の間で可変の第2の相対遅延、を導入するための遅延手段(760a、760b、762a、762b)であって、第1の相対遅延を可変させることが、1つの送信周波数のために、アンテナ・システムの電気的傾斜角度を変化させ、第2の相対遅延を可変させることが、他の受信周波数のために、アンテナ・システムの電気的傾斜角度を変化させることによって、それぞれの単一可変遅延によって、異なった周波数における電気的傾斜角度が独立に調整可能であるようにさせて、オーバーラップを許容し
    び、
    c)送信のため前記第1の成分信号同士を結合して第1の及び第2の信号にするための、及び/又は、受信のため前記第1の及び第2の信号を分割して前記アンテナ・アセンブリ(702)が、異なった周波数及び異なった電気的傾斜角度で、送信、及び/又は、受信することを可能とするための、コンバイナ、及び/又は、スプリッター手段(730、740)であって、コンバイナ、及び/又は、スプリッター手段(730、740)が、共通のアンテナ素子(E1−E12)を共有するための、異なった周波数及び異なった電気的傾斜角度を有する信号を提供するようにされるものであり、
    を備え、
    コンバイナ、及び/又は、スプリッタ手段が、第1の及び第2のコンバイナ/スプリッタ・ユニット(730、740)を含み、そのそれぞれが、それぞれの送信コンバイナ・ネットワーク(734、744)及びそれぞれの受信スプリッタ・ネットワーク(736、746)を含み、送信コンバイナ・ネットワークが、3つ以上の周波数で信号を多重(multiplex)するようにされる、アンテナシステム。
  2. 第1の極性(polarization)に対応する第1及び第2の信号を前記アンテナ・アセンブリ(702)間(to and from)で供給するための第1及び第2の給電線(756、758)を含んでいる、請求項1に記載のアンテナ・システム。
  3. 前記第1の極性と符号が反対の、第2の極性に対応する第3及び第4の信号を前記アンテナ・アセンブリ(702)間で供給するための第3及び第4の給電線(1756、1758)を含んでいる、請求項2に記載のアンテナ・システム。
  4. アンテナ・システム間で信号を供給するための4つ以下の給電線を含んでいる、請求項2または3に記載のアンテナ・システム。
  5. 前記制御手段(750)は、前記アンテナ・アセンブリ(702)から遠隔の位置から前記アンテナアセンブリ(702)に供給される信号の位相を電気的に制御するように構成され、それにより電気的傾斜角度を制御する、請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ・システム。
  6. 前記制御手段は、複数の差分位相制御ユニット(750a、750b)を備え、各差分位相制御ユニットは、前記第1の及び第2の信号のそれぞれ1つに関連付けられる、請求項1に記載のアンテナ・システム。
  7. 前記差分位相制御ユニットのそれぞれは、第1及び第2の差分位相制御サブ-ユニット(760a、760b、762a、762b)を備え、前記第1の差分位相制御サブ-ユニット(760a、760b)は、前記アンテナ・アセンブリによる送信のために信号の位相を電気的に制御するように構成され、前記第2の差分位相制御サブ-ユニット(762a、762b)は、アンテナ・アセンブリ(702)によって受信された信号の位相を電気的に制御するように構成される、請求項6に記載のアンテナ・システム。
  8. 前記送信コンバイナ・ネットワーク(200、744、734)は、関連付けられた対応する送信機(224A、224B、224C)からそれぞれ、少なくとも二つの信号を受信するように構成された第1の送信マルチプレクサ(222ABE)と、
    関連付けられた対応する送信機(224C、224D)からそれぞれ、少なくとも二つの信号を
    受信するように構成された第2の送信マルチプレクサ(222CD)とを含み、
    前記第1の及び第2の送信機マルチプレキサの各々は、対応するそれぞれの送信機の第1の送信機から受信した信号を、他の対応するそれぞれの送信機の通過帯域から、又は、他の対応するそれぞれの送信機の各々から、阻止帯域によって分離された通過帯域でフィルタリングするための帯域通過フィルタ装置(226A-E)を有する、
    請求項2ないし7のいずれかに記載のアンテナ・システム。
  9. 受信スプリッタ・ネットワーク(736、746)が、受信された信号を、複数の受信手段の各々に与える(apply)ために、アンテナ・アセンブリによって受信された受信信号を分割するようにされる、請求項2ないし7のいずれかに記載のアンテナ・システム。
  10. 前記コンバイナ、及び/又は、スプリッタ手段(730、740)が、位相調整された出力信号を、複数の周波数帯の各々に対して同時に生成するようにされ、
    アンテナ・システムが、位相調整された出力信号を受信するための、及び、位相調整された出力信号を分割し、アンテナ素子(E1−En)に分配するための、スプリッタ・アレンジメント(716A−H)を含む、
    請求項2ないしのいずれかに記載のアンテナ・システム。
  11. 前記スプリッター装置(616A-H)は、実質的に一様な分布で前記位相調整済み信号の信号強度を分配するように構成される、請求項10に記載のアンテナ・システム。
  12. 給電線(756、758、1756、1758)の信号に適用された位相差が前記制御手段(750)と前記アンテナ・アセンブリ(702)との間で実質的に一定のまま維持されることを確実にするための位相補償手段(900)を更に備えている、請求項2から11のいずれかに記載のアンテナ・システム。
  13. 前記位相補償手段は、前記第1及び第2の給電線(756、758、1756、1758)の反対端に配列された第1及び第2のミキサー・アセンブリ(902、904)を含む、請求項12に記載のアンテナ・システム。
  14. 前記位相補償手段(1010、1014)は、複数の周波数帯域に対して、送信路に沿ってアンテナ素子(E1-En)に供給される信号間の位相差における差から導き出された送信路位相差測定を測定するように構成され、かつ前記送信路位相差測定を前記制御手段(750)にフィードバックするためのフィードバック手段(960、962、1018、1016)を含んでおり、前記制御手段は、対応する送信路位相差測定に依存して前記オペレータ周波数帯域のそれぞれに対して前記第1及び第2の給電線(756、758)に供給される信号の位相を調整するための手段を含み、それにより異なったオペレータ周波数帯域における位相差における差の補償を可能とする、請求項12に記載のアンテナ・システム。
  15. 前記送信路は、前記コンバイナー手段、及び/又は、スプリッタ(730、740)から前記アンテナ・アセンブリ(702)に送信信号を供給するための第1及び第2の給電線(756、758)と、アンテナ・アセンブリ(702)の一部を形成し、前記第1及び第2の給電線(756、758)と前記アンテナ素子(E1-En)との間の接続の手段を供給する、前記第1及び第2の対応する搬送波線路(720、722)とを含む、請求項14に記載のアンテナ・システム。
  16. 前記アンテナ素子(E1-En)に供給された前記信号の一部を抽出するための手段(1020、1022)と、前記抽出した部分を、選択したオペレータ周波数帯域に依存する周波数を有している発振器信号と組合せるための手段(1028、1030)とを有している前記アンテナ・アセンブリ(702)のベクトル測定受信機モジュール(1010)を備え、それにより各周波数帯域に対する前記送信路位相差測定を決定する、請求項14または15に記載のアンテナ・システム。
  17. 前記ベクトル測定受信機モジュール(1010)は、同相及び4相位相差測定を取得できるようにする第1及び第2の位相比較器ユニット(1036、138)を含み、それにより位相差の曖昧でない測定を決定する、請求項16に記載のアンテナ・システム。
  18. 前記位相補償手段(1010、1014)は、複数の周波数に対して、アンテナ素子(E1-En)で受信しかつ前記制御手段(750)への受信路に沿って送信された信号間の位相差における差から導き出された受信路位相差測定を測定するように構成され、
    フィードバック手段(960、962、1018、1016)は、前記受信経路位相差測定を制御手段(750)にフィードバックするためのものであり、
    前記制御手段(750)は、対応する受信路位相差測定に依存して周波数のそれぞれに対して前記第1及び第2の給電線(756、758)に供給される信号の位相を調整するための手段を含み、それにより異なる周波数における前記位相差の差を補償させ得る、請求項12から17のいずれか一項に記載のアンテナ・システム。
  19. 前記アンテナ・アセンブリ(702)は、送信路位相差測定に加えて受信路位相差測定を決定するために前記受信路を通して供給される受信路較正信号を生成するための発振器手段(1610)を含む、請求項18に記載のアンテナ・システム。
  20. 前記受信路は、第1及び第2の給電線(756、758)と前記送信路の第1及び第2の搬送波線路(720、722)とを含む、請求項19に記載のアンテナ・システム。
  21. 前記発振器手段は、前記受信路を通して供給されるトーン信号を生成するためのトーン・ジェネレータ(1612)である、請求項19または20に記載のアンテナ・システム。
  22. 選択された周波数に対して、トーン信号は、隣接周波数間の中間の周波数を有し、前記隣接周波数の一つは、選択された周波数である、請求項21に記載のアンテナ・システム。
  23. 上記発信器手段(1610)は、実質的に200Hzの帯域幅を有する受信路較正信号を送信するように構成されている、請求項19から22のいずれか一項に記載のアンテナ・システム。
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