JP4795421B2 - 携帯端末装置およびそのメモリアクセス方法 - Google Patents
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スクリーンセーバは連続再生が基本であるが、携帯電話機等の場合、電流消費を抑えるため、再生から一定時間経過後、再生を終了するようにした機種もある。
スクリーンセーバは、それぞれPNG,GIF,MPEGなどの形式でエンコード(圧縮)されており、再生するためにはデコード(展開)しなくてはならない。
PNGファイルの場合、コマ間隔の規定はなく、静止ファイルを任意の時間で再生することでスクリーンセーバを表現している。
また、スクリーンセーバ再生前にすべてのコマをメモリに展開するとデコードは一度で済むが、コマ数分のメモリ容量が必要となってしまう。また、事前にコマ数などの情報がわからないGIFやMPEGデータについては、逐次デコードにしている。
逐次デコードの場合においても、コマ間隔が短いとデコードに遅延が生じる。
しかしながら、待ち受け中にRAMの空き容量が少ない場合には、その他の処理に用いられるべきRAMの容量が少なくなってしまう。
たとえば、待ち受けスクリーンセーバ用に多くのメモリ容量を割いていると、着信が発生したりして、着信報知用のアニメーションなどがデコードされる際に、空き容量が少ないためにデコードに時間がかかったり、遅延してしまうおそれがある。
また、無線通信部11は、通信網、基地局を介して送信されてくる画像データ、音声情報、電子メール等を送受信アンテナを通して受信し、受信した各種情報を復調して制御部17に出力する。
無線通信部11は、外部、たとえば動画サイトからのダウンロードによりスクリーンセーバとなる動画を入手(受信)することが可能であり、受信したスクリーンセーバとなる動画情報を制御部17に出力する。
保存用メモリ122は、EEPROM等の不揮発性メモリを含み、制御部17の制御の下、たとえば再生するスクリーンセーバのファイルを保存する。
展開用メモリ121は、スクリーンセーバの再生時には、制御部17に対して容量可変の画像展開領域をワークエリア上に提供する。
また、展開用メモリ121は、ワークエリア上に制御部17の制御の下、判定部16より得られたコマ情報を保持する。
また、展開用メモリ121は、ワークエリア上に制御部17の制御の下、一度再生したスクリーンセーバのコマ情報を、再生が終了した後も保持する。
また、表示部13は、制御部17により得たスクリーンセーバの再生画像を表示する。表示部13は、再生画像を表示する表示サイズは、制御部17の命令に従う。
また、操作部14では、ユーザがスクリーンセーバを選択するためのキー入力を行う。また、操作部14では、再生方法をカスタマイズできる場合には、その方法も入力可能である。
音声処理部は、無線通信モードにおいて、マイクロフォンにより収音した音声に対して所定の処理を行って制御部17に出力する。
音声処理部は、制御部17により供給された音声情報に対して所定の処理を行ってスピーカから放音させる。
また、判定部16は、制御部17を通して供給される展開用メモリ121に保持されているスクリーンセーバデータにエラーがないか否かを確認し、その結果を制御部17に供給する。
なお、判定部16は、制御部17内に構成されても良い。
たとえば、制御部17は、無線通信部11における各種情報の無線による送受信の制御、鳴動部15による鳴動制御、音声処理部に対する音声情報の処理、表示部13への情報の表示、カーソルの表示形式の変更制御、および点灯制御、操作部14の入力情報に応じた処理、展開用メモリ121および保存用メモリ122に対するアクセス制御等を行う。
制御部17は、無線通信モードにおいて、無線通信部11を通して所望の通信方式に従って、無線通信が可能であり、さらに制御部17は、表示部13に電源起動直後の標準画面(いわゆる待ち受け画面)を表示させる。無線通信モードにおいては、操作部14の操作により発呼動作等を行うことが可能である。
制御部17は、展開用メモリ121のワークエリアの空き領域とファイルの容量とを比較し、展開用メモリ121のワークエリアの空き領域がファイルよりも大きいときには、このファイルをメモリ121のワークエリアに全部展開し、メモリ121のワークエリアの空き領域がファイルよりも小さいときには、ファイルを所定の展開方式に従って展開用メモリ121のワークエリアに展開する。
制御部17は、駆動用電池18の残量に応じて展開用メモリ12の使用領域の配分を変更する。
これにより、オリジナルに近いアニメーションを、他のプログラムの処理に影響を最大限与えないような軽い処理にて実現できるようになる。
これにより、他のプログラムの処理に影響を最大限与えないような軽い処理にもかかわらず、再生遅延のないスムースなアニメーションを実現できるようになる。
ここで、コマに関する情報には、コマ間隔および/またはコマ枚数を含む。
そして、ファイル内ヘッダを読むなどして、再生するスクリーンセーバのコマ数が既知であるか否かの判定を行う(ST3)。
さらに、ステップST3において、コマ数やコマ間隔に関する情報の記述されない再生形式のとき、つまり、コマ数が既知であると判定した場合には、コマ間隔が既知であるか否かの判定を行う(ST4)。ステップST4において、コマ間隔が既知であると判定した場合には、ステップST5の処理に移行する。
一方、ステップST3において、コマ数が既知でないと判定した場合、または、ステップST4において、コマ間隔が既知でないと判定した場合には、スクリーンセーバをすべて再生し(ST6)、コマ数、コマ間隔、およびコマデコード時間を取得し(ST7)、取得したデータを展開用メモリ121に保存するとともに、ステップST5の処理に移行する。
ステップS10において、データサイズの方が大きいと判定した場合には、逐次デコードを選択すべきか否かの判定を行う。
ステップST11において、再生形式を確認し、逐次デコードを選択しないと判定した場合には、保存用メモリ122に記憶されているコマ数、コマ間隔、およびコマデコード時間より展開用メモリ121に展開する優先度を決定する(ST12)。
決定に従って、優先度の高いコマを展開用メモリ121に展開する(ST13)。
そして、制御部17は、展開用メモリ121に展開したデータと逐次デコードを併用して再生する(ST14)。制御部17は、メモリ量を変更しながら再生終了するまでステップST12からの処理を繰り返す(ST15,ST16)。
さらに、制御部17は、図示しないGPS衛星からの信号を受信したり、地磁気センサなどの方位測定デバイスからの信号から携帯端末装置の向きを求めるために、展開用メモリ121のワークエリア上にて必要なときには端末の状態に限らず計算したりする。
展開用メモリの容量に余裕がある場合には、デコードが一度で終了することから、消費電流を抑えることができる。
また、メモリ展開と逐次デコードを混在させる場合、メモリ使用量の削減により再生可能なコマ数を増やすことができ、また、デコードにより遅延発生を抑えることが可能となる。
また、コマ処理に時間がかかる部分だけメモリ展開することにより、スピードを落とさずに、かつ、メモリ使用も最小限で抑えることが可能となる。
また、駆動用電池18の残量が少なくなった際には、消費電力を低下できるメモリ節減モードで動作させることができるので、より長時間、携帯端末装置は着信を待ち受けることができる。
また、保存用メモリ122のデータフォルダから、ユーザの操作により直接ファイルの再生が指示された場合にも、再生前に展開用メモリ121に展開する処理を本実施の形態同様に行ってもよい。
Claims (9)
- 複数の静止画が時間の経過とともに連続して切り替えられることでコマ送り動画として再生されるファイルを、再生前に展開用メモリに展開する機能を有する携帯端末装置であって、
上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも大きいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに全部展開し、上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも小さいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに展開する際、奇数コマまたは偶数コマごとに上記展開用メモリに展開し、残るコマごとに逐次デコードする制御部
を有することを特徴とする携帯端末装置。 - 複数の静止画が時間の経過とともに連続して切り替えられることでコマ送り動画として再生されるファイルを、再生前に展開用メモリに展開する機能を有する携帯端末装置であって、
上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも大きいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに全部展開し、上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも小さいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに展開する際、コマ間隔があらかじめ設定した基準間隔より狭いコマは優先的に上記展開用メモリに展開し、コマ間隔が上記基準間隔より長いコマは逐次デコードする制御部
を有することを特徴とする携帯端末装置。 - 上記制御部は、コマに関する情報がわからないファイルについては、予め一旦デコードして再生した上でコマに関する情報を把握しておき、把握した情報に基づいて上記展開用メモリに展開する際の処理に関する判断を行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末装置。 - 上記展開用メモリの容量は可変である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末装置。 - 駆動用電池を有し、
上記電池の残量に応じて上記展開用メモリの使用領域の配分を変更する
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。 - 上記制御部は、コマに関する情報がわからないファイルについては、予め一旦デコードして再生した上でコマに関する情報を把握するとともに上記展開用メモリの使用量に関する情報も把握しておき、把握した情報に基づいて上記展開用メモリに展開する際の処理に関する判断を行う
ことを特徴とする請求項4または5に記載の携帯端末装置。 - 上記コマに関する情報には、コマ間隔およびコマ枚数のうちの少なくとも一方を含む
ことを特徴とする請求項3または6に記載の携帯端末装置。 - 複数の静止画が時間の経過とともに連続して切り替えられることでコマ送り動画として再生されるファイルを、再生前に展開用メモリに展開する携帯端末装置のメモリアクセス方法であって、
上記展開用メモリの空き領域と上記ファイルの容量とを比較し、
上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも大きいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに全部展開し、
上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも小さいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに展開する際、奇数コマまたは偶数コマごとに上記展開用メモリに展開し、残るコマごとに逐次デコードする
ことを特徴とする携帯端末装置のメモリアクセス方法。 - 複数の静止画が時間の経過とともに連続して切り替えられることでコマ送り動画として再生されるファイルを、再生前に展開用メモリに展開する携帯端末装置のメモリアクセス方法であって、
上記展開用メモリの空き領域と上記ファイルの容量とを比較し、
上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも大きいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに全部展開し、
上記展開用メモリの空き領域が上記ファイルよりも小さいときには、当該ファイルを上記展開用メモリに展開する際、コマ間隔があらかじめ設定した基準間隔より狭いコマは優先的に上記展開用メモリに展開し、コマ間隔が上記基準間隔より長いコマは逐次デコードする
ことを特徴とする携帯端末装置のメモリアクセス方法。
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