JP4794736B2 - 蓄電池の端子構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、二輪車用密閉鉛蓄電池などに使用される蓄電池の端子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蓄電池の端子構造は、特開平7−320718号公報、特開平9−213302号公報などで公知である。前者には、蓋の隅角部に形成した略直方形の切欠部に、一端部を極柱から引き出された導出板部を下向きに逆L字状に折り曲げ、該切欠部の底面から突出せしめた端子支持体の天面と前側面とにそのL字状導出板部の水平板部と垂直板部とを添着し、該天面と該前側面に形成したナット挿通溝に対応する位置にナット挿通孔を有し、該垂直板部の下端を切欠部の底面に設けた凹陥部に挿入し、該垂直板部のナット挿通孔の1側面にL字状の切込みを設けると共にその側縁部を内側に折り曲げ、ナット挿通溝の上縁に係止するストッパとし、これにより板端子の下端が該凹陥部から抜け出ないようにし、板端子が上方に動かないようにすると共にボルト締めされた時の変形を防止するようにした鉛蓄電池の端子構造に係る発明が開示している。
後者には、蓋の隅角部に形成された略直方形の切欠部に、一端部を極柱から引き出された導出板部は、その一端部側において下向きにコ字状に折り曲げてその上面に凹部空間を設けると共に、その外端部側を上向きにコ字状に折り曲げてそのコ字状屈曲板部の裏面空間をナット収容空間とすると共に、該コ字状屈曲板部の水平板部と垂直板部にボルト挿通孔を設け、更に垂直板部の下端板部を内側に直角に折り曲げた水平下端板部を該切欠部の底面から突出せしめた端子支持体に設けた溝内に嵌合せしめ、該溝の少なくとも1側に設けた止め部を設けて板端子がボルト締めする際に加えられるトルクにより容易に変形することがないようにした鉛蓄電池の端子構造に係る発明が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の発明は、板端子の垂直板に設けたボルト挿通孔の1側面のL字状の切込みを設け、その垂直板の1側縁を折り曲げてナット挿通溝の上縁に係止せしめたストッパとしたので、該ボルト挿通孔が有する位置における垂直板の幅が小さくなると共に該板部に流れる電流の抵抗を増大するので、該ナット挿通孔にボルトナットの締付けにより連結される外部リード線へ取り出される電流が減少する不都合をもたらす。一方、そのストッパは、ナット挿通溝の上縁のみと係合するので、板端子の上下動を確実に防止することができない。
後者の発明は、板端子の垂直板部の水平下端板部を端子支持体の溝に嵌合せしめたにすぎないので、ボルト挿通孔にボルト挿通し、締め付ける時に受ける極めて大きいトルクにより、その垂直板部の水平下端板部が溝から離脱するおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の不都合を解消し、蓋に安定強固に取り付けられ、ボルト締め時に生ずるトルクによる板端子の変形を確実に防止すると共に、外部に取り出し得る電流を増大し得るようにした蓄電池の導出端子構造を提供するもので、一端板部は蓄電池の極柱に接続され、その極柱から蓄電池の蓋の隅角部に形成した略直方形の切欠部に導出した導出板部は、水平板部と下向きに垂直に折り曲げられた垂直板部とから成るL字状導出板部に形成されると共に該水平板部と該垂直板部とに夫々ボルト挿通孔が設けられ、更に、該水平板部と該垂直板部の夫々の裏面にナット収容空間を存せしめて成る板端子を、該切欠部の底面から突出する端子支持体に取り付けて成る蓄電池の端子構造において、該垂直板部の下端板部を、該切欠部の底面に設けた嵌合孔に嵌着すると共に該垂直板部の該ボルト挿通孔の下方に設けた凸部又は凹部から成る係合部と該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けた凹部又は凸部から成る係合部とを互いに凹凸嵌合係止せしめたことを特徴とする。
更に本発明は、上記の目的を達成すると共に、特に板端子が上下方向の振動に対し特に安定堅牢に取り付けられた蓄電池の端子構造を提供するもので、該垂直板部の下端板部を、該切欠部の底面に設けた嵌合孔に嵌着すると共に該垂直板部の該ボルト挿通孔の下方に設けた貫通孔から成る係合部を該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けた突起から成る係合部に嵌合係止せしめたことを特徴とする。
更に本発明は、上記の目的を達成すると共に、かしめにより板端子を更に強固に蓄電池の蓋に取り付けられ、ボルト締め付け時のトルクによる変形防止に一層の信頼性を有する蓄電池の端子構造を提供するもので、該水平板部の一部を該一端板部側に位置して、下向きにコ字状に折り曲げその上面に開放したかしめ機挿入用の凹部空間を形成する一方、該垂直板部の下端板部を、該切欠部の底面に設けた挿入孔に嵌着すると共に該垂直板部に設けた該ボルト挿通孔の下方に形成したかしめ用遊離片のかしめ突起から成る係合部を該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けたコ字状溝から成る係合部に挿入しそのコ字状溝の上下壁面に係止せしめたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1乃至図4及び図5乃至図8は、本発明の好ましい実施例を夫々示す。その夫々の実施例において、蓄電池本体として、例えば、二輪車用密閉鉛蓄電池本体Aの正,負極柱の上端部に接続された板端子を具備する本発明の端子構造をa1,a1及びa2,a2夫々具備せしめたものである。該鉛蓄電池本体Aは、常法により、内部に直列接続された複数の極板群を収容した電槽Bの上面に方形箱型の蓋Cをヒートシールなどで気密に結着して成る。該蓋Cは、図4及び図8に夫々示すように、その1側の左右の隅角部C1,C1に形成した略直方形の切欠部D,Dに隣接した位置に、予め夫々の鉛ブッシングEを鋳込み成形されたもので、その各鉛ブッシングEの極柱挿通孔に、常法により、電槽Bの左右のセル室内に収容された極板群Fの正,負極用ストラップGから直立した正,負極極柱Hが挿通され、その各極柱Hの上端部を蓋Cの外部に突出せしめ、外周の鉛ブッシングEとバーナーなどにより溶接され夫々の正,負極極柱端子を形成せしめる。
【0006】
而して、図1〜図4に示す第1実施例及び図5〜図8に示す第2実施例における各本発明の蓄電池の蓋Cの左右の隅角部C1,C1に夫々配設した左右の導出端子構造a1,a1及びa2,a2の構成は同じであるので、以下は、その各実施例における一方の導出端子構造a1及びa2について夫々図1〜図4及び図5〜図8を参照し順次詳細に説明する。
図1〜図4に示す第1実施例において、図2は、図1に示す本発明の端子構造a1の分解斜視図を示す。本発明の板端子1は、導電性の良好な長矩形の金属板、好ましくは厚さ2〜2.5mm程度の肉薄の強靭且つ弾性を有する金属板、例えば黄銅製の金属板から成り、その一端板部1aには、前記の鉛ブッシングEに嵌合するに適した円孔2を形成され、その一端板部1aを該鉛ブッシングHに嵌合した時、蓋1の切欠部Dに導出される導出板部1bは、その先端側を下向きに垂直に折り曲げられた逆L字状の導出板部とすると共に、その水平板部1b1にボルト挿通孔3とその垂直板部1b2にボルト挿通孔4とを設け、該水平板部1b1の裏面と該垂直板部1b2の裏面にナット収容空間5,5を存せしめるようにした。以上の構成は、従来の板端子の構成と変わりないが、本発明の該板端子1は、その該垂直板部1b2の下端板部6を、前記の蓋Cの切欠部Dの底面d1に設けた嵌合孔7に嵌着せしめるようにする一方、該垂直板部1b2の該ボルト挿通孔4の下方の部位に、矩形状などの貫通孔から成る係合部8を設け、これを前記蓋Cの隅角部C1に形成した該切欠部Dの底面d1から突出せしめた端子支持体Iの前面に設けた係合部9、図示の例では、前記の貫通孔8と同じ形状の突起から成る係合部9に嵌着係止せしめられるようにして図3及び図4に明示するように、本発明の蓄電池の端子構造a1を構成した。
【0007】
かくして、実施例1の本発明の蓄電池の端子構造a1は、その板端子1の垂直板部1b2の下端板部6を切欠部Dの底面d1に設けた嵌合孔7に嵌着すると共にその垂直板部1b2のボルト挿通孔4の下方に位置して形成した係合部8を該端子支持体Iの対向面に形成した係合部9に係止させたので、ボルト挿通孔3又は4にボルトJを挿通し、その水平板部1b1又は垂直板部1b2の背面に挿入したナットKに螺挿締着して極めて大きなトルクを生じても、該板端子1は変形や該端子支持体Iからの離脱などの不都合が解消されると共に強い外部リード端子の締付けが得られるばかりか、上下振動に対しても極めて安定強固であり、従来に比し信頼性の高い安定堅牢な端子構造a1を提供することができる。
この場合、特に、垂直板部1b2に設ける係合部8を嵌合孔で形成し、これに対向する蓋1側の係合用突起9を嵌着状態で係止するときは、板端子1の四周方向に対する動きを防止することができ好ましい。また、該貫通孔8は、ボルト挿通孔4の下方に設けたので、その上方のボルト挿通孔4の左右の板幅を広幅に維持でき、通電抵抗を減少せしめ、従って、外部への電流の取り出しを増大せしめることができる。
【0008】
尚、上記の第1実施例において、該板端子1の下端板部6は、該垂直板部1b2の下部を短く一旦前方へ水平に折り曲げて形成した水平載置板部1b3を経て該垂直板部1b2よりやゝ前方の位置において下向きに折り曲げられ形成する一方、これが嵌入される嵌合孔7は、該端子支持体Iに設けた突起9よりも前方に位置して設けたので、該板端子1を該端子支持体Iに取り付けるに当たり、その下端板部6を該嵌合孔7に嵌着した後、その嵌着部を中心にして該板端子1の一端板部1a側を下方へ押圧回動せしめれば、その過程で垂直板部1b2の貫通孔8は該突起9に嵌合される一方、その一端板部1aを、その円孔2を介し、該鉛ブッシングEの外周に嵌着せしめることが円滑にできる。この状態でバーナー、その他の任意の溶接手段により、予め該極柱Hと該鉛ブッシングEが溶接されている該鉛ブッシングEと該板端子1の一端板部1aとの溶接(ハンダ付け)を行う。かくして、該極柱Hから導出され且つ該蓋Cへの取付け作業が容易に行える板端子1を具備した安定堅牢な本発明の端子構造a1が得られる。
【0009】
尚また、第1実施例において、板端子1は、必要に応じ、その水平板部1b1の基部側で一端板部1aに隣接する部位を下向きにコ字状に屈曲せしめ、コ字状屈曲板部1cを形成し、その外面に上面が開放した、自動二輪車の端子カバーを挿入し得るコ字状の凹部空間11を形成するようにしてもよい。而して、これに対応して、該切欠部Dには、該端子支持体Iと対向するその極柱Hが存する側の垂直壁面d2との間に該下向きの屈曲板部1cを嵌合挿入し得る幅の収容空間12を存せしめると共に、該切欠部Dの該垂直壁面d2と対向する該端子支持体Iの垂直壁13に傾斜壁面13aを設け、前記の該板端子1の取り付け作業において、該導出板部1bが下方へ押圧回動傾動するとき、該板端子1の前記のコ字状屈曲板部1cの前側が該傾斜面13aに沿い下降して該収容空間12に嵌合装着し得るようにした。
【0010】
尚、該端子支持体Iには、その切欠部Dの他方の垂直壁面d3に平行して対向し、該端子1の導出板部1bの1側縁を案内する垂直壁14と、その前面にナット収容凹部15と、前方からのボルト挿通孔4に対向してボルトJの先端部を収容する凹欠部16を形成された該垂直壁14に対し直交する中間壁17とが形成されている。図面で18は、極柱5の上面開口部19を閉塞する閉塞板を示す。
【0011】
図5〜図8に示す第2実施例において、図6は、図5に示す本発明の端子構造a2の分解斜視図を示す。この実施例の板端子1は、導電性の良好な長矩形の金属板、好ましくは厚さ2〜2.5mm程度の肉薄の強靭且つ弾性を有する金属板、例えば黄銅製の金属板から成り、その一端板部1aには、前記の鉛ブッシングEに嵌合するに適した円孔2を形成され、その一端板部1aを該鉛ブッシングHに嵌合した時、蓋1の切欠部Dに導出される導出板部1bは、その先端側を下向きに垂直に折り曲げられた逆L字状の導出板部とすると共に、その水平板部1b1にボルト挿通孔3とその垂直板部1b2にボルト挿通孔4とを設け、該水平板部1b1の裏面と該垂直板部1b2の裏面にナット収容空間5,5を存せしめるようにし、その垂直板部1b2の下端板部6を、前記の蓋Cの切欠部Dの底面d1に設けた嵌合孔7に嵌着せしめるようにする点は、前記第1実施例の構成と変わりはないが、該垂直板部1b2の該ボルト挿通孔4の下方の部位に設けた係合部8を第1実施例の貫通孔から成る係合部8に代え、爾後かしめ機によりかしめられ、かしめ突起に形成されるかしめ用遊離片8′から成るものとし、該板端子1を図8に示すように、該端子支持体Iに嵌着した状態で、該かしめ用遊離片8′をかしめ機Lによりかしめて内側へ折り曲げ突出したかしめ突起8から成る係合部8を端子支持体Iの対向面に設けたコ字状溝から成る係合部9に挿入し、コ字状溝9の上下壁面に係止せしめるようにして本発明の端子構造a2を構成した。
該かしめ用遊離片8′は、該垂直板部1b2の該ボルト挿通孔4の下方において形成したスリット又は打抜き10により設けられるが、図示の例では、その打抜きをエ字状とし、これにより左右一対のかしめ用遊離片8′,8′を形成し、左右一対のかしめ突起8,8によりコ字状溝9との係止を左右均等に極めて安定堅牢に該端子支持体Iと結着するようにし、従ってまた、その下端板部6は、左右一対の下端板部6,6に形成され、これを対応する左右一対の嵌合孔7,7に嵌着せしめるようにし、ボルト締め時のトルクに対し板端子1の変形や離脱を良好に防止し得られ、強いボルト締めを行うことができる。
【0012】
このように、第2実施例では、垂直板部1b2の下方に位置してかしめ用遊離片8′形成用のスリット又は打抜き10を設けたので、該ボルト挿通孔4の両側の板幅は広幅に維持でき、通電抵抗を減少せしめ、従って外部への電流取り出しを増大せしめることができる。
【0013】
尚、前記のかしめ機Lにより前記のかしめ突起8を形成するには、図6及び図8に明示のように、該板端子1の水平板部1b1の基部側の該板端子部1aと隣接する部位を下向きにコ字状に折り曲げ、そのコ字状の屈曲板部1cの外面に、上面が開放したかしめ機Lの片方の加圧部材を挿入するための凹部空間11′を設け、板端子1の取り付けに当たり、該端子支持体Iの上方から真直ぐ降ろしたとき、該コ字状屈曲板部1cを端子支持体Iと該端子支持体Iの該極柱Hが存する側の該切欠部Dの垂直壁面d2との間に形成した収容空間12に嵌着し得るようにした。かくして、この状態でかしめ機Lを図8に示すように、その片方の加圧部材を該凹部空間11′内に挿入し、その他方の加圧部材を該端子支持体Iに装着された板端子1の垂直板部1b2の前面に当て、この状態でかしめ用遊離片8′,8′を、その前側の加圧部材の突起部でかしめて内方へ直角に折り曲げることにより、かしめ突起8,8を該端子支持体Iの該凹溝9に挿入されその上下壁面に係止させるようにした。かくして、前記の本発明の端子構造a2を構成するようにした。この場合、前記の凹部空間11′は、かしめ機挿入用ばかりでなく、爾後自動二輪車の端子カバー挿入用をも兼ねるに適した幅とすることが好ましい。
【0014】
尚、第2実施例における該端子支持体Iは、垂直壁13に傾斜壁面13aを欠く以外は、第1実施例の形態と略同じに形成されている。
【0015】
本発明において、該板端子1の垂直板部1b2に設ける係合部8は、前記の貫通孔及びかしめ突起に限定されるものではなく、これに代わり、例えば、該板端子1をコ字状に折り曲げることにより裏面に板の幅方向に水平に延びるコ字状突起又は凹溝から成るもの、或いはコ字状の突条及び凹溝を交互に形成した波形から成るもの、或いは該板端子1とは別個に用意した、例えばL字状金属部材を結着し裏面に突出させた突起から成るものなど任意の手段で所望形状の凸部又は凹部から成る係合部に設けることができる。一方、該端子支持体Iの対向面に設ける係合部9は、前記の突起や矩形状凹溝に限定されるものではなく、該板端子1の垂直板部1b2に設けた上記のこれらの各種の係合部8を夫々係止するに適した形状、寸法の凹部又は凸部から成る係合部に設けることができる。
【0016】
尚、本発明の端子構造において用いる板端子1の垂直板部の下端板部6は、その両側縁を刻成した矢尻や鋸の歯のように方向性をもつぎざぎざの歯(以下ぎざ歯と略称する)を具備するようにしてもよい。
図9は、その1例の端子構造a3の分解斜視図を示す。図9は、前記図5〜図8に示す第2実施例の板端子1の垂直板部1b2の左右の下端板部6,6の夫々に、その両側縁に刻成したぎざ歯20,20を具備した板端子1を該蓋Cの切欠部Dの底面d1の嵌合孔7,7に嵌着した端子構造a3を示す。その他の構成は、第2実施例と変わりはない。而して、その左右の下端板部6,6を蓋Cの切欠部Dの底面d1の嵌合孔7,7に嵌着した状態では、その両側縁のぎざ歯20,20は嵌合孔7の対向壁面とかみ合い係合し、該板端子1の上動を阻止し、かくして板端子1が該蓋に一層強固に結着されて取り付けられた端子構造a3をもたらす。
【0017】
【発明の効果】
このように、請求項1に係る発明は、その板端子の垂直板部の下端板部を、蓋の切欠部の底面に設けた嵌合孔に嵌着すると共にその垂直板部の該ボルト挿通孔の下方に設けた凸部又は凹部から成る係合部と該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けた凹部又は凸部から成る係合部とを互いに凹凸嵌合係止せしめることにより、板端子がボルト締めにより生ずる大きなトルクを受けても、変形や該端子支持体からの離脱などの不都合を確実に防止できると共に振動等に対し上下動も確実に防止できる、極めて安定堅牢な蓄電池の端子構造をもたらす。更に、その発明は、該垂直板部に設ける係合部を該垂直板部に設けるボルト挿通孔より下方に設けたので、該係合部を貫通孔や切込みを形成してかしめ突起から成るものに形成する場合は、該ボルト挿通孔の両側の板幅を広く維持できるので、通電抵抗を減少し、板端子にボルト結着される外部への電流を増大できる利点をもたらす。
また、請求項2に係る発明によれば、該垂直板部に設ける該ボルト挿通孔の下方に設けた貫通孔から成る係合部とし、該切欠部の底面から突出する該端子支持体に設けた突起から成る係合部とするときは、該貫通孔に該突起が嵌合し互いに全周で係止されるので、板端子の上下左右いずれの方向への動揺を防止でき、安定堅牢な端子構造をもたらす。
更に、請求項3に係る発明によれば、該水平板部の一部を該一端板部側に位置して、下向きにコ字状に折り曲げその上面に開放したかしめ機挿入用の凹部空間を形成する一方、該垂直板部の下端板部を、該切欠部の底面に設けた挿入孔に嵌着すると共に該垂直板部に設けた該ボルト挿通孔の下方に形成したかしめ用遊離片のかしめ突起から成る係合部を該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けたコ字状溝から成る係合部に挿入しそのコ字状溝の上下壁面に係止させたので、板端子の上下動を確実に防止された安定堅牢な端子構造をもたらすと共に、板端子の取り付けに当たり、押圧回動等が不要でより簡単に製造し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の1例の端子構造を具備した蓄電池の斜視図。
【図2】 図1の端子構造の分解斜視図。
【図3】 図2の端子構造の組付け斜視図。
【図4】 図3のIV−IV線裁断面図。
【図5】 本発明の他の実施例の端子構造を具備した蓄電池の斜視図。
【図6】 図5の端子構造の分解斜視図。
【図7】 図6の端子構造の組付け斜視図。
【図8】 図7のVIII−VIII線裁断面図。
【図9】 本発明の変形例の端子構造の分解斜視図。
【符号の説明】
A 蓄電池
C 蓋
C1 隅角部
D 切欠部
E 鉛ブッシング
H 極柱
1 板端子
1a 一端板部
1b 導出板部
1b1 水平板部
1b2 垂直板部
1c 下向きのコ字状屈曲板部
3 ボルト挿通孔
4 ボルト挿通孔
5 ナット収容空間
6 下端板部
7 嵌合孔
8 係合部、貫通孔、かしめ突起
9 係合部、突起、溝
11,11′ 凹部空間
a1 端子構造
a2 端子構造
a3 端子構造
Claims (3)
- 一端板部は蓄電池の極柱に接続され、その極柱から蓄電池の蓋の隅角部に形成した略直方形の切欠部に導出した導出板部は、水平板部と下向きに垂直に折り曲げられた垂直板部とから成るL字状導出板部に形成されると共に該水平板部と該垂直板部とに夫々ボルト挿通孔が設けられ、更に、該水平板部と該垂直板部の夫々の裏面にナット収容空間を存せしめて成る板端子を、該切欠部の底面から突出する端子支持体に取り付けて成る蓄電池の端子構造において、該垂直板部の下端板部を、該切欠部の底面に設けた嵌合孔に嵌着すると共に該垂直板部の該ボルト挿通孔の下方に設けた凸部又は凹部から成る係合部と該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けた凹部又は凸部から成る係合部とを互いに凹凸嵌合係止せしめたことを特徴とする蓄電池の端子構造。
- 該垂直板部の下端板部を、該切欠部の底面に設けた嵌合孔に嵌着すると共に該垂直板部の該ボルト挿通孔の下方に設けた貫通孔から成る係合部を該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けた突起から成る係合部に嵌合係止せしめたことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池の端子構造。
- 該水平板部の一部を該一端板部側に位置して、下向きにコ字状に折り曲げその上面に開放したかしめ機挿入用の凹部空間を形成する一方、該垂直板部の下端板部を、該切欠部の底面に設けた挿入孔に嵌着すると共に該垂直板部に設けた該ボルト挿通孔の下方に形成したかしめ用遊離片のかしめ突起から成る係合部を該切欠部の底面から突出する端子支持体に設けたコ字状溝から成る係合部に挿入しそのコ字状溝の上下壁面に係止せしめたことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池の端子構造。
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