JP4794467B2 - 光記録媒体 - Google Patents
光記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4794467B2 JP4794467B2 JP2007008005A JP2007008005A JP4794467B2 JP 4794467 B2 JP4794467 B2 JP 4794467B2 JP 2007008005 A JP2007008005 A JP 2007008005A JP 2007008005 A JP2007008005 A JP 2007008005A JP 4794467 B2 JP4794467 B2 JP 4794467B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reflective layer
- layer
- recording
- recording medium
- optical recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
即ち、かかるストレスの発生は、例えば、高温高湿度の保持する耐候性試験において、以下の問題をより大きくし、ディスクの劣化をさらに進行させてしまうのである。
その形状変化などの“変化の履歴部位”は、より高温に曝される高速記録において、その周辺の未記録部分とは異なる形状や履歴を有する故に、基板から浸透した水分が、かかる記録部分の記録層やその記録部分を覆う反射層を押し上げて欠陥となったり、温度湿度変化によるディスクの応力変化、反りの変化に追従できず、剥離し、その部分の反射層が小さな欠陥や、それらの欠陥が腐食されたりすることによる巨大欠陥(burst defect)等となる場合がある。
上記は追記型のDVDを例としたが、このような課題は、DVDのみならずCD−Rにおいても同様であった。
即ち、本発明の目的は、高速記録用途において良好な記録再生特性が得られる、高い保存安定性を示す光記録媒体を提供することにある。
また、上記第一反射層が、銀または銅を主成分とすることが好ましい。
また、上記第一反射層の主成分とする元素と前記第二反射層の主成分とする元素が異なることが好ましい。
また、本発明の光記録媒体としては、基板、記録層、反射層の順に積層され、基板側からレーザー光を入射する、いわゆる基板面入射型の光記録媒体のみならず、基板、反射層、記録層の順に積層され、基板とは反対側からレーザー光を入射する、いわゆる膜面入射型の光記録媒体にも適用することができる。
さらに、本発明の光記録媒体としては、記録層を1層のみ有する光記録媒体にのみならず、記録層を2層以上有する光記録媒体に適用することもできる。
以下、本発明の光記録媒体について、構成ごとに説明する。
まず、第一反射層103および第二反射層104について説明する。本発明では、熱伝導度が相対的に高い第一反射層103と、熱伝導度が相対的に低い第二反射層104とを組み合わせて用いる。まず、そのような反射層を組み合わせて用いる理由について詳しく説明する。
PIエラーは、1ECCブロック内の1つの行内に1バイト以上のエラーがあった場合に1つとカウント(count)されるエラーで、内部パリティーで復元可能なものである。一方、POエラーは、1ECCブロック内の1つの行内に、パリティーによる訂正後でも5バイト以上の誤りが含まれているときに1つとカウント(count)されるエラーである。ここで、ECCとは、エラーコレクションコードを意味する。
第一反射層103を構成する材料は限定されないが、銀または銅を主成分とすることが好ましい。本発明において、「銀または銅を主成分とする」とは、第一反射層103を構成する金属に、銅または銀が、50原子%以上含まれていることをいう。中でも、本発明の効果をより有効に発揮させるためには、銅または銀が、80原子%以上、特に90原子%以上含まれていることが好ましい。
第二反射層104を構成する材料としては、耐食性が高いという観点から、Au,Ti,Ta,W,Mo,Cr,Ni,ZnおよびZrから成る群の中から選ばれる金属を主成分とすることが好ましく、特に、Auを主成分とすることが好ましい。本発明において、上記の金属を「主成分とする」とは、第二反射層104を構成する全金属に対し、上記の金属が、50原子%以上含まれていることをいう。中でも、本発明の効果をより有効に発揮させるためには、上記の金属が、80原子%以上、特に90原子%以上含まれていることが好ましい。
第一反射層103の熱伝導度は限定されないが、好ましくは350W/m・K以上、より好ましくは400W/m・K以上、更に好ましくは420W/m・K以上であり、好ましくは450W/m・K以下である。第一反射層103の熱伝導度が前記範囲であれば、既に普及している光記録装置で良好な記録特性が得られる傾向にあるため好ましい。
また、第二反射層104の熱伝導度は限定されないが、好ましくは405W/m・K以下、より好ましくは340W/m・K以下であり、好ましくは20W/m・K以上である。第二反射層104の熱伝導度が前記範囲であれば、耐候性改良の効果が良好となるため好ましい。
次に、樹脂基板101について説明する。基板面入射型の光記録媒体の場合、樹脂基板101は、光透過性であることが必要であり、複屈折率が小さい等光学特性に優れることが望ましい。また、射出成形が容易である等、成形性に優れることが望ましい。更に、吸湿性が小さいことが望ましい。更に、光記録媒体100がある程度の剛性を有するよう、形状安定性を備えるのが望ましい。このような材料としては、特に限定されないが、例えば、アクリル系樹脂、メタクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン系樹脂(特に非晶質ポリオレフィン)、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ガラス等が挙げられる。また、ガラス等の基体上に、光硬化性樹脂等の放射線硬化樹脂から成る樹脂層を設けたもの等も使用できる。これらの中でも、光学特性、成形性等の高生産性、コスト、低吸湿性、形状安定性等の点からはポリカーボネートが好ましい。また、耐薬品性、低吸湿性等の点からは、非晶質ポリオレフィンが好ましい。また、高速応答性等の点からは、ガラス基板が好ましい。
次に、記録層102について説明する。記録層102に含まれる有機色素は、350〜900nm程度の可視光〜近赤外域に最大吸収波長λmaxを有し、青色〜近マイクロ波レーザーでの記録に適する色素化合物が好ましい。追記型のDVDに用いられるような波長620〜690nm程度の赤色レーザー(例えば、635nm、660nm、680nm)、波長405nm又は515nm等のいわゆるブルーレーザー等による記録に適する色素がより好ましい。何故ならば、すでに述べたように、本発明の効果は、熱伝導度の小さい有機色素層から成る、より高密度記録、あるいは、より高速記録に用いる光記録媒体において顕著だからである。
例えば、記録層102は、記録層の安定や耐光性向上のために、一重項酸素クエンチャーとして遷移金属キレート化合物(例えば、アセチルアセトナートキレート、ビスフェニルジチオール、サリチルアルデヒドオキシム、ビスジチオ−α−ジケトン等)等や、記録感度向上のために金属系化合物等の記録感度向上剤を含有していても良い。ここで金属系化合物とは、遷移金属等の金属が原子、イオン、クラスター等の形で化合物に含まれるものを言い、例えば、エチレンジアミン系錯体、アゾメチン系錯体、フェニルヒドロキシアミン系錯体、フェナントロリン系錯体、ジヒドロキシアゾベンゼン系錯体、ジオキシム系錯体、ニトロソアミノフェノール系錯体、ピリジルトリアジン系錯体、アセチルアセトナート系錯体、メタロセン系錯体、ポルフィリン系錯体のような有機金属化合物が挙げられる。金属原子としては特に限定されないが、遷移金属であることが好ましい。
次に、接着層105について説明する。尚、この接着層105は1層でも複数層から成っていても良い。つまり、第二反射層104の上に、紫外線硬化樹脂から成る接着層105を数μmスピンコートした上に、別の接着層105´を設けて、貼り合わせ基板106を設けても良い。
接着層105を構成する材料としては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂(遅延硬化型を含む)等を挙げることができる。接着層105を構成する材料は、これらの中から適宜選択される。熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等は、必要に応じて適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、これを塗布し、乾燥(加熱)することによって形成することができる。紫外線硬化性樹脂は、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製した後にこの塗布液を塗布し、貼り合わせ基板106を設置後に、紫外光を照射して硬化させることによって形成することができる。これらの材料は単独又は混合して用いても良い。
また、紫外線硬化性樹脂の中でも、低光散乱性且つ低粘度でスピンコートで塗布可能なカチオン型紫外線硬化性樹脂が好ましい。更に、種類が多く、配合比、組成の自由度が大きい点、また、接着層105の厚さが10μm以上の場合は、酸素による硬化阻害を考慮する必要がない点から、ラジカル系紫外線硬化樹脂を使用することが好ましい。
次に、貼り合わせ基板106について説明する。貼り合わせ基板106の材料等については、特に限定されないが、上述した「2.樹脂基板」に記載した内容と同様であることから、ここでの説明は省略する。
本発明の光記録媒体100は、上述した反射層、樹脂基板、記録層および必要により、接着層および貼り合わせ基板を有するものである。DVDディスクの場合には、接着層および貼り合わせ基板を有することが好ましいが、CD−R等のCDディスクの場合は接着層および貼り合わせ基板を有さずに、保護層に置き換えることが出来る。なお、CDディスクにおける保護層としては、紫外線硬化樹脂等を用いることができる。
本発明の光記録媒体100として、記録層を2以上有する場合の構成は限定されないが、通常、各記録層の間には樹脂等で形成された中間層を介する。また、通常、各記録層に対応して、直接または他の層を介して各反射層が設けられる。従って、複数の記録層に対応した複数の反射層が存在する場合があるが、そのような場合は、少なくとも1つの反射層が前記した構成の反射層であればよい。
本発明の光記録媒体100は、記録線速度28m/s以上で記録可能であることが好ましい。何故ならば、本発明の効果は、高速記録を行う有機色素の光記録媒体において顕著であるからである。
また、本発明において「記録可能」とは、DVDディスクにあっては、通常のDVDディスク再生機器にて正常に再生可能な信号を記録できることを意味する。あるいは、DVD規格に準拠した再生特性が得られる記録部が形成できることを意味する。また、CDディスクにあっては、通常のCDディスク再生機器にて正常に再生可能な信号を記録できることを意味する。あるいは、CVD規格に準拠した再生特性が得られる記録部が形成できることを意味する。
以下に、追記型DVDディスクの場合の実験例を示す。
[実施例1]
<光記録媒体の調製>
先ず、表面に溝が形成されたNiスタンパを用いて、ポリカーボネートを射出成形することにより、ピッチ0.74μm、幅320±50nm、深さ150±25nmの溝が形成された直径120mm、厚さ0.60mmの樹脂基板を形成した。有機色素化合物として、それぞれ下記化学式で表される含金属アゾ色素である色素A及び色素Bの混合物(色素A:色素B=60重量%:40重量%)のテトラフルオロプロパノール溶液(濃度1.5重量%)を調製し、これを上述の樹脂基板上に滴下し、スピンコートした後、70℃で30分間乾燥し、記録層を形成した。樹脂基板の溝部における記録層の膜厚は約80nmであり、ETA−Optik社製ETA−RTで測定した波長約595nmでのOD値(Optical Density)は、0.81であった。
純銀:成膜パワー 3.8kW、 電圧640V〜650V、電流4.6A〜5.2A、アルゴン流量 25sccm、到達真空度 1.0×10−2mbar以下
金:成膜パワー 2.6kW、 電圧640V〜650V、電流4.6A〜5.2A、アルゴン流量 25sccm、到達真空度 1.0×10−2mbar以下
なお、後述する実施例2〜8、比較例1〜7では、ターゲットおよびスパッタ条件を適宜変更することにより、所望の膜厚になるように調整して成膜した。
上述した方法で調製したディスクの第二反射層の上に、紫外線硬化樹脂(日本化薬製ラジカル系紫外線硬化樹脂 DVD750:弾性率3100MPa(25℃)、ガラス転移温度Tg=98℃)を塗布し、貼り合わせ基板(鏡面レプリカ)を上に乗せながら、前記紫外線硬化樹脂層の膜厚がおよそ50μmになるようにスピンコート回転数を調節して塗布した。続いて、貼り合わせ基板側から紫外線を照射して上記紫外線硬化樹脂を硬化させ、その層を接着層とすることにより、樹脂基板および貼り合わせ基板で狭持された光記録媒体を調製した。尚、貼り合わせの紫外線硬化樹脂は、キセノンフラッシュランプの他、高圧水銀ランプやメタルハライドランプを用いることが可能であり、本発明においては通常の条件である500mJ強の照射を行って硬化させた。
評価機:記録ドライブ Benq製 DW−822A(FW:B3CC01)
記録速度:DVDの8倍速(線速度28m/s:8Xと記載する場合あり。)
記録パワー:13mW〜18mW
以下の内容でのエラー測定をOK/NGの判断基準とした。
評価機: Expert製 DVDT+R(drive unit=Philips DVDR−1000用ドライブ搭載)でエラーを測定し、追記型DVDの規格に従って、PIエラー280個以上、あるいは、POエラーが発生(たちあがり)すればNG(スペックオフ)とした。
上記8倍速の記録をしたディスク各5枚を以下の耐候性試験装置に投入し、90℃,80%相対湿度(但し、昇温中、目標到達温度での試験中及び降温中に結露が無いことを確認した)で100時間保持した後、上記8倍速記録部のエラーを測定した後に、再度耐候性試験機に投入するという操作を繰り返した。尚、耐候性試験はタバイ製 PR−2KPを使用した。
実施例1において、反射層を純銀160nmから成る1層としたこと以外は全く同様にして貼り合せディスクを作成し、実施例1と同様にして耐候性試験前後のエラーの変化を測定した結果を表2および図2(a)、(b)に示す。図2(a)、(b)に実線で示されるように、純銀の反射層1層の場合には、PIエラーが400時間で規格の上限値を超える劣化が見られ、それと同時に、POエラーも400時間を越えると顕著に発生した。
実施例1において、反射層を純金180nmから成る1層としたこと以外は全く同様にして貼り合せディスクを作成し、実施例1と同様にして耐候性試験前後のエラーの変化を測定した結果を表2および図2(a)、(b)に示す。図2(a)、(b)に破線で示したように、PIエラーは800時間を経て100個以下であるものの、POエラーは200時間を越えると顕著に発生した。このエラー発生部を観察したところ、金反射層が気泡のように膨れた欠陥が見られた。この欠陥は8倍速記録部の色素と反射層との界面の形状異常と考えられる。このような欠陥は、8倍速記録という高速記録の際に色素と反射層の界面で大きな熱的・物理的なストレスが発生した際に、金が柔らかいために変形が残留し、その変形部に耐候性試験中における樹脂基板からの水の染み出しや、温度湿度のサイクルによるディスクの反りなどが発生したことによる欠陥と考えられる。
金反射層は、従来、その化学的安定性から極めて良好な反射層として知られてきたが、本検討により、かかる高速記録条件で記録した場合に、PIエラーは良好であるのにもかかわらず、局所的な欠陥が発生することがわかった。
尚、この1層のみの金反射層のスパッタ成膜条件は、成膜パワー 3.0kW、 電圧510V〜600V、電流5.0A〜6.1A、アルゴン流量 75sccm、到達真空度 1.0×10−2mbarであった。
実施例1において、第一反射層を純金のスパッタ膜20nm、第二反射層を純銀のスパッタ膜140nmに変えた以外は全く同様にして、貼り合せディスクを作製し、実施例1と同様にして耐候性試験前後のエラーの変化を測定した結果を表2に示す。比較例3では、第一反射層を薄く形成したため純金層の影響は小さいと予想していたが、200時間後でPOエラーが発生し、劣化が明らかであった。
実施例1において、第一反射層を純金のスパッタ膜120nm、第二反射層を純銀のスパッタ膜50nmに変えた以外は全く同様にして、貼り合せディスクを作製し、実施例1と同様にして耐候性試験前後のエラーの変化を測定した結果を表2に示す。比較例4では、200時間後でPIエラー、POエラー双方とも顕著に発生して劣化が明らかであった。なお、200時間後でPIエラー、POエラーが顕著に発生したため、200時間以降の耐候性試験は行わなかった。
実施例1において、第一反射層を純銀のスパッタ膜40nm、第二反射層を銅/銀(銀12.8原子%、熱伝導度404W/m・K(300K))のスパッタ膜70nmに変えた以外は全く同様にして、貼り合せディスクを作製し、実施例1と同様にして耐候性試験前後のエラーの変化を測定した結果を表2に示す。比較例5では、200時間後でPOエラーが発生していたことから、劣化が明らかであった。なお、200時間後でPOエラーが発生したため、200時間以降の耐候性試験は行わなかった。
実施例1において、第一反射層を純銀のスパッタ膜40nm、第二反射層を純金のスパッタ膜70nmに変えた以外は全く同様にして、貼り合せディスクを作製し、実施例1と同様にして耐候性試験前後のエラーの変化を測定した結果を表2に示す。比較例6では、200時間後でPIエラー、POエラー双方とも顕著に発生して劣化が明らかであった。なお、200時間後でPIエラー、POエラーが顕著に発生したため、200時間以降の耐候性試験は行わなかった。
純銀の第一反射層と純金の第二反射層の膜厚を表3のようにした以外は実施例1と全く同様にして、貼り合わせディスクを作製した。
以下に、CD−Rディスクの場合の実験例を示す。
[実施例6]
<光記録媒体の調製>
先ず、表面に溝が形成されたCD−R用のNiスタンパを用いて、ポリカーボネートを射出成形することにより、ピッチ1.5μmの溝が形成された直径120mm、厚さ1.2mmの樹脂基板を形成した。その樹脂基板の上に、有機色素化合物としてフタロシアニン系色素を有機溶剤に溶解した溶液を滴下してスピンコートした後、加熱乾燥して記録層を形成した。記録層の膜厚は、色素化合物の最大吸収波長におけるOD値が0.57となるように調整した。
上述した方法で調製したディスクの第二反射層の上に紫外線硬化樹脂を塗布した後、スピンコートした。続いて、塗布した紫外線硬化樹脂側から紫外線を照射して上記紫外線硬化樹脂を硬化させて保護層とした。
評価機:記録ドライブ Plextor製 PX−R820T(FW:1.03)
記録速度:CDの8倍速(線速度9.6m/s:8Xと記載する場合あり。)
記録パワー:12mW〜17mW
以下の内容でのエラー測定をOK/NGの判断基準とした。
評価機: Audio社製 CD−CATSでエラーを測定し、CD−Rの規格に従って、BLER220個(スペック)以上をNGとした。なお、BLERとは、ブロックエラーレートを意味する。
上記8倍速の記録をしたディスク各5枚を以下の耐候性試験装置に投入し、90℃,80%相対湿度(但し、昇温中、目標到達温度での試験中及び降温中に結露が無いことを確認した)で100時間保持した後、上記8倍速記録部のエラーを測定した後に、再度耐候性試験機に投入するという操作を繰り返した。尚、耐候性試験はタバイ製 PR−2KPを使用した。
第一反射層および第二反射層の膜厚を表6の通りとした以外は実施例6と同様にしてディスクを作成し、実施例6と同様にして反射率および耐候性試験前後のBLERを測定した結果を表5に示す。
実施例6に対して第二反射層の純金の厚みを変えた実施例7、実施例8においても、耐候性試験後のBLER値は極めて良好であった。また、反射率も表6に示す通り、良好な値であった。
第二反射層を設けずに純銀の層のみとした比較例7では、反射率は良好であるものの、耐候性試験において800時間後のBLER値が顕著に悪化した。
101、201 樹脂基板
102、202 記録層
103 第一反射層
104 第二反射層
105、204 接着層
106、205 貼り合わせ基板
110、210 レーザー光
203 反射層
Claims (8)
- 少なくとも樹脂基板、有機色素を含む記録層、及び反射層を有する光記録媒体であって、前記反射層が、前記記録層に近い側から第一反射層と第二反射層とをこの順で有し、
前記第二反射層の熱伝導度が前記第一反射層の熱伝導度よりも低く、かつ、
前記第一反射層の膜厚が前記第二反射層の膜厚よりも厚く、
前記第二反射層が、Auを主成分とすることを特徴とする光記録媒体。 - 前記第二反射層の熱伝導度が、前記第一反射層の熱伝導度より60W/m・K以上低いことを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
- 前記第一反射層が、銀または銅を主成分とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光記録媒体。
- 前記第一反射層の主成分とする元素と前記第二反射層の主成分とする元素が異なることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の光記録媒体。
- 前記第一反射層が、銀を主成分とすることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの請求項に記載の光記録媒体。
- 前記第一反射層の膜厚が50nm〜200nmの範囲内であり、前記第二反射層の膜厚が0.5nm〜60nmの範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載の光記録媒体。
- 前記記録層が、最短マーク長0.4μm以下の記録マークを有することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかの請求項に記載の光記録媒体。
- 記録線速度28m/s以上で記録可能であることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかの請求項に記載の光記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007008005A JP4794467B2 (ja) | 2006-01-18 | 2007-01-17 | 光記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006010053 | 2006-01-18 | ||
JP2006010053 | 2006-01-18 | ||
JP2007008005A JP4794467B2 (ja) | 2006-01-18 | 2007-01-17 | 光記録媒体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009210314A Division JP4398512B2 (ja) | 2006-01-18 | 2009-09-11 | 光記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007220268A JP2007220268A (ja) | 2007-08-30 |
JP4794467B2 true JP4794467B2 (ja) | 2011-10-19 |
Family
ID=38497358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007008005A Expired - Fee Related JP4794467B2 (ja) | 2006-01-18 | 2007-01-17 | 光記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4794467B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013242953A (ja) * | 2012-04-26 | 2013-12-05 | Sony Corp | 光情報記録媒体 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6095740A (ja) * | 1983-10-28 | 1985-05-29 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 情報記録媒体 |
JPH02252148A (ja) * | 1989-03-24 | 1990-10-09 | Fuji Photo Film Co Ltd | 情報記録媒体および光情報記録方法 |
JP3199486B2 (ja) * | 1992-06-30 | 2001-08-20 | ティーディーケイ株式会社 | 光記録ディスク |
JPH07201075A (ja) * | 1993-12-30 | 1995-08-04 | Taiyo Yuden Co Ltd | 光情報媒体 |
JP2001035014A (ja) * | 1999-07-19 | 2001-02-09 | Ricoh Co Ltd | 光情報記録媒体及びその製造方法並びにその製造に用いるスパッタ装置 |
JP4255359B2 (ja) * | 2003-10-31 | 2009-04-15 | ソニー株式会社 | 光記録媒体及び光記録再生方法 |
-
2007
- 2007-01-17 JP JP2007008005A patent/JP4794467B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007220268A (ja) | 2007-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5151418B2 (ja) | 追記型光記録媒体およびその製造方法 | |
WO2004093070A1 (ja) | 光記録媒体及びその記録再生方法 | |
JP4642539B2 (ja) | 光記録媒体 | |
WO2006004119A1 (ja) | 光記録媒体 | |
JP4398512B2 (ja) | 光記録媒体 | |
EP1873771B1 (en) | Optical recording medium | |
JP4794467B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP4238170B2 (ja) | 光記録媒体 | |
WO2005101394A1 (ja) | 2層型光記録媒体及びその記録再生方法、並びに光記録再生装置 | |
WO2005104117A1 (ja) | 光記録媒体 | |
JP4603996B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JP2004288264A (ja) | 光記録媒体、光記録媒体の製造方法 | |
JP4050993B2 (ja) | 光記録媒体、光記録媒体の膜厚測定方法、膜厚制御方法及び製造方法 | |
JP2006048905A (ja) | 光記録媒体 | |
JP4171674B2 (ja) | 光記録媒体、光記録媒体の膜厚測定方法、膜厚制御方法、製造方法、膜厚測定装置及び膜厚制御装置 | |
JP3978402B2 (ja) | 光記録媒体の製造方法及び光記録媒体用積層体の製造方法 | |
JP2003331473A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2006269041A (ja) | 光ディスク用紫外線硬化型組成物及びこれを用いた光ディスク | |
JP2005071396A (ja) | 光記録媒体の記録方法及び記録装置 | |
JP2006079804A (ja) | 光ディスク用紫外線硬化型組成物及びこれを用いた光ディスク | |
JP2003331463A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2006073086A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2005339769A (ja) | 光記録媒体 | |
JP2007066354A (ja) | 光記録媒体及びその製造方法 | |
JP2004319067A (ja) | 光記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091027 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101130 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101207 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110712 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110726 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4794467 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805 Year of fee payment: 3 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |