JPH07201075A - 光情報媒体 - Google Patents
光情報媒体Info
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- JPH07201075A JPH07201075A JP5351301A JP35130193A JPH07201075A JP H07201075 A JPH07201075 A JP H07201075A JP 5351301 A JP5351301 A JP 5351301A JP 35130193 A JP35130193 A JP 35130193A JP H07201075 A JPH07201075 A JP H07201075A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い反射率を有し、且つその反射層の耐触性
が高く、低コスト化が図れ、しかもジッタ値の良好な光
情報媒体を得る。 【構成】 光情報媒体は、透光性基板1の上に設けられ
記録層2と、この記録層2の上に設けられ、透光性基板
側から入射した光を反射する反射層3、6と、この反射
層3、6の上に設けられた保護層4とを有する。前記反
射層が2層構造からなり、その透光性基板側の第一層3
が熱伝導性の良好なAgもしくはCuまたはそれらの合
金からなる。また、その上の第二層6が耐触性の高いA
lまたはその合金からなる。
が高く、低コスト化が図れ、しかもジッタ値の良好な光
情報媒体を得る。 【構成】 光情報媒体は、透光性基板1の上に設けられ
記録層2と、この記録層2の上に設けられ、透光性基板
側から入射した光を反射する反射層3、6と、この反射
層3、6の上に設けられた保護層4とを有する。前記反
射層が2層構造からなり、その透光性基板側の第一層3
が熱伝導性の良好なAgもしくはCuまたはそれらの合
金からなる。また、その上の第二層6が耐触性の高いA
lまたはその合金からなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光の照射により、いわ
ゆる追記が可能な記録層を有する光情報媒体に関する。
ゆる追記が可能な記録層を有する光情報媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、色素層等を用いた記録層を有し、
この記録層にレーザ光を照射することにより、データを
記録することができる、いわゆる追記型の光情報媒体で
あって、コンパクトディスク(以下「CD」という)の
規格を満足した追記型CDが開発されている。
この記録層にレーザ光を照射することにより、データを
記録することができる、いわゆる追記型の光情報媒体で
あって、コンパクトディスク(以下「CD」という)の
規格を満足した追記型CDが開発されている。
【0003】この種の光情報媒体は、表面にトラッキン
グ用のグルーブが形成されたポリカーボネート等からな
る透光性の基板の上に色素等からなる記録層を形成し、
その上に反射層として金属層を形成し、さらにその上を
紫外線硬化性樹脂等からなる保護層で覆ったのが一般的
な構造である。
グ用のグルーブが形成されたポリカーボネート等からな
る透光性の基板の上に色素等からなる記録層を形成し、
その上に反射層として金属層を形成し、さらにその上を
紫外線硬化性樹脂等からなる保護層で覆ったのが一般的
な構造である。
【0004】CDについて定めた規格、いわゆるレッド
ブックやオレンジブック等と称されるフォーマット規格
では、波長780nmにおける再生光の反射率が70%
以上であることが必要であるとされている。前記のよう
な記録層を有しない一般のCDにおいては、前記反射層
としてAl膜が形成され、これにより前記CD規格を満
足する70%以上の反射率が得られていた。また、高温
多湿下の環境試験においても、充分な耐触性が得られて
いた。
ブックやオレンジブック等と称されるフォーマット規格
では、波長780nmにおける再生光の反射率が70%
以上であることが必要であるとされている。前記のよう
な記録層を有しない一般のCDにおいては、前記反射層
としてAl膜が形成され、これにより前記CD規格を満
足する70%以上の反射率が得られていた。また、高温
多湿下の環境試験においても、充分な耐触性が得られて
いた。
【0005】しかし、前述のような色素膜等からなる記
録層を有する光情報媒体において、Al膜からなる反射
層を用いた場合、充分な反射率を得ることができない。
そこで、追記型のCDについては、より高い反射率が得
られ、しかも耐触性の高いAu膜が反射層として使用さ
れていた。
録層を有する光情報媒体において、Al膜からなる反射
層を用いた場合、充分な反射率を得ることができない。
そこで、追記型のCDについては、より高い反射率が得
られ、しかも耐触性の高いAu膜が反射層として使用さ
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、前
記追記型のCDにおいて反射層として使用されるAu
は、高価であるため、光情報媒体のコスト低減を図るこ
とが困難であった。また、追記型CDを評価するうえ
で、重要な特性にジッタがある。ジッタとは、デジタル
信号の時間軸方向の揺れを意味し、このジッタ値が低い
程記録状態が良好であることを示している。しかしなが
ら、反射層としてAu膜を形成した従来の追記型CDに
おいては、このジッタ値が、特に低線速記録において悪
いという課題があった。そこで本発明は、前記従来の光
情報媒体における課題に鑑み、高い反射率を有し、且つ
反射層の耐触性に優れ、低コスト化が図れ、しかも良好
なジッタ値が得られる光情報媒体を提供することを目的
とする。
記追記型のCDにおいて反射層として使用されるAu
は、高価であるため、光情報媒体のコスト低減を図るこ
とが困難であった。また、追記型CDを評価するうえ
で、重要な特性にジッタがある。ジッタとは、デジタル
信号の時間軸方向の揺れを意味し、このジッタ値が低い
程記録状態が良好であることを示している。しかしなが
ら、反射層としてAu膜を形成した従来の追記型CDに
おいては、このジッタ値が、特に低線速記録において悪
いという課題があった。そこで本発明は、前記従来の光
情報媒体における課題に鑑み、高い反射率を有し、且つ
反射層の耐触性に優れ、低コスト化が図れ、しかも良好
なジッタ値が得られる光情報媒体を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記の目的を
達成するため、本発明は、透光性基板の上に直接または
他の層を介して設けられた記録層と、この記録層の上に
直接または他の層を介して設けられ、透光性基板側から
入射した光を反射する反射層と、この反射層の上に直接
または他の層を介して設けられた保護層とを有する光情
報媒体において、前記反射層が2層構造からなり、その
透光性基板側の第一層の熱伝導率が200W/mK以上
であり、その上の第二層が、前記第一層に比べて耐触性
の高い防触層であることを特徴とするものである。
達成するため、本発明は、透光性基板の上に直接または
他の層を介して設けられた記録層と、この記録層の上に
直接または他の層を介して設けられ、透光性基板側から
入射した光を反射する反射層と、この反射層の上に直接
または他の層を介して設けられた保護層とを有する光情
報媒体において、前記反射層が2層構造からなり、その
透光性基板側の第一層の熱伝導率が200W/mK以上
であり、その上の第二層が、前記第一層に比べて耐触性
の高い防触層であることを特徴とするものである。
【0008】この場合において、反射層の第一層はAg
もしくはCuまたはそれらの合金からなるものがよく、
また、反射層の第二層がAlまたはその合金からなるも
のがよい。さらに、反射層の第一層の厚みは30nm以
上、第二層の厚みは30nm以上であることが好まし
い。
もしくはCuまたはそれらの合金からなるものがよく、
また、反射層の第二層がAlまたはその合金からなるも
のがよい。さらに、反射層の第一層の厚みは30nm以
上、第二層の厚みは30nm以上であることが好まし
い。
【0009】
【作用】前記本発明による光情報媒体では、反射層の第
一層が200W/mK以上の高い熱伝導率を有するた
め、記録時に記録層に吸収される熱を速やかに発散させ
ることができる。このため、反射層の熱歪が起こりにく
く、蓄熱エネルギの低減及び記録前後の記録部分への熱
的影響が少なくなる。これにより、ピットの形成が熱的
に安定して行われ、ジッタ値が良好となる。具体的に
は、後述する比較例3のように、AgやCuに比べて熱
伝導率の低いAuで反射膜を形成した光情報媒体では、
波長780nmの半導体レーザを線速1.2m/sec
(CLV)で照射したときの3Tジッタ(α)のピット
ランドの平均値は30ns程度である。これに対して本
発明による光情報媒体では、25ns程度の3Tジッタ
(α)のピットランドの平均値が得られる。
一層が200W/mK以上の高い熱伝導率を有するた
め、記録時に記録層に吸収される熱を速やかに発散させ
ることができる。このため、反射層の熱歪が起こりにく
く、蓄熱エネルギの低減及び記録前後の記録部分への熱
的影響が少なくなる。これにより、ピットの形成が熱的
に安定して行われ、ジッタ値が良好となる。具体的に
は、後述する比較例3のように、AgやCuに比べて熱
伝導率の低いAuで反射膜を形成した光情報媒体では、
波長780nmの半導体レーザを線速1.2m/sec
(CLV)で照射したときの3Tジッタ(α)のピット
ランドの平均値は30ns程度である。これに対して本
発明による光情報媒体では、25ns程度の3Tジッタ
(α)のピットランドの平均値が得られる。
【0010】透光性基板側から入射した光を反射する反
射層の第一層がAgもしくはCuまたはそれらの合金か
らなる場合、高い反射率が得られる。このAgもしくは
Cuまたはそれらの合金は、従来のAu膜に比べて耐触
性が劣るが、この上に耐触性の高い第二層を設けたこと
により、実用上充分な耐触性も得られる。また、Agや
Cuは、Auに比べてコストが低く、しかも2層構造に
より、反射層全体として従来のAuからなる反射層に比
べてコスト低減が図れる。
射層の第一層がAgもしくはCuまたはそれらの合金か
らなる場合、高い反射率が得られる。このAgもしくは
Cuまたはそれらの合金は、従来のAu膜に比べて耐触
性が劣るが、この上に耐触性の高い第二層を設けたこと
により、実用上充分な耐触性も得られる。また、Agや
Cuは、Auに比べてコストが低く、しかも2層構造に
より、反射層全体として従来のAuからなる反射層に比
べてコスト低減が図れる。
【0011】さらに、前記光情報媒体において、反射層
の第二層がAlまたはその合金からなるものでは、高い
耐触性が得られ、しかもコストの低減効果も高い。さら
に、各層の熱伝導率をその材料固有のバルク特性に近づ
けるために、反射層の第一層の厚みを30nm以上、第
二層の厚みを30nm以上とする。ただし、これら2層
の膜厚が各々150nm以上となると、各層の持つ成膜
時の残留応力が大きくなり、記録媒体としての耐候性が
極端に悪化する。特に、高温・高湿度環境下での反射層
の2層間、反射層と保護層或は反射層と記録層との間の
剥離が発生しやすくなり、好ましくない。
の第二層がAlまたはその合金からなるものでは、高い
耐触性が得られ、しかもコストの低減効果も高い。さら
に、各層の熱伝導率をその材料固有のバルク特性に近づ
けるために、反射層の第一層の厚みを30nm以上、第
二層の厚みを30nm以上とする。ただし、これら2層
の膜厚が各々150nm以上となると、各層の持つ成膜
時の残留応力が大きくなり、記録媒体としての耐候性が
極端に悪化する。特に、高温・高湿度環境下での反射層
の2層間、反射層と保護層或は反射層と記録層との間の
剥離が発生しやすくなり、好ましくない。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面を参照
しながら、詳細に説明する。本発明による光情報媒体の
模式的な構造の例を、図1と図2に示す。同図におい
て、1は、例えばポリカーボネート等からなる透光性を
有する基板であり、この透光性基板1上には、図2に示
されたように、所定のピッチでスパイラル状のトラッキ
ング用プリグルーブ5が設けられている。2は、この透
光性基板1の上に形成された色素膜等からなる記録層で
ある。また3と6は、その上に形成された反射層で、第
一層3と第二層6との複合層からなる。4は、この反射
層の第二層の上に設けられた保護層を示す。これらの層
の間に図示してない他の層が介在されることもある。
しながら、詳細に説明する。本発明による光情報媒体の
模式的な構造の例を、図1と図2に示す。同図におい
て、1は、例えばポリカーボネート等からなる透光性を
有する基板であり、この透光性基板1上には、図2に示
されたように、所定のピッチでスパイラル状のトラッキ
ング用プリグルーブ5が設けられている。2は、この透
光性基板1の上に形成された色素膜等からなる記録層で
ある。また3と6は、その上に形成された反射層で、第
一層3と第二層6との複合層からなる。4は、この反射
層の第二層の上に設けられた保護層を示す。これらの層
の間に図示してない他の層が介在されることもある。
【0013】前記反射層の第一層3は、200W/mK
以上と、熱伝導率に高い金属膜からなり、具体的には、
AgもしくはCuまたはそれらの合金膜からなる。その
膜厚は30nm以上とする。また、第二層6は、前記第
一層より耐触性の高い金属、その他の膜とする。具体的
には、Al、Al合金、或はSiO2 膜等の耐触性の高
い膜からなるが、特にAlやAl合金が好ましい。その
膜厚はやはり30nm以上である。
以上と、熱伝導率に高い金属膜からなり、具体的には、
AgもしくはCuまたはそれらの合金膜からなる。その
膜厚は30nm以上とする。また、第二層6は、前記第
一層より耐触性の高い金属、その他の膜とする。具体的
には、Al、Al合金、或はSiO2 膜等の耐触性の高
い膜からなるが、特にAlやAl合金が好ましい。その
膜厚はやはり30nm以上である。
【0014】次に本発明による光情報媒体の具体例につ
いて、比較例と共に説明する。 (実施例1)直径46〜117mmφの範囲に、幅0.
8μm、深さ0.08μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブが形成された厚さ1.2mm、外
径120mmφ、内径15mmφのポリカーボネート基
板を射出成形法により成形した。
いて、比較例と共に説明する。 (実施例1)直径46〜117mmφの範囲に、幅0.
8μm、深さ0.08μm、ピッチ1.6μmのスパイ
ラル状のプレグルーブが形成された厚さ1.2mm、外
径120mmφ、内径15mmφのポリカーボネート基
板を射出成形法により成形した。
【0015】記録層を形成するための有機色素として、
0.65gの1,1’ジブチル3,3,3’,3’テト
ラメチル4,5,4’,5’ジベンゾインドジカーボシ
アニンパークロレート(日本感光色素社製、品番NK3
219)を、ジアセトンアルコール溶剤10ccに溶解
し、これを前記の基板1の表面に、スピンコート法によ
り塗布し、平均膜厚130nmの記録層を形成した。
0.65gの1,1’ジブチル3,3,3’,3’テト
ラメチル4,5,4’,5’ジベンゾインドジカーボシ
アニンパークロレート(日本感光色素社製、品番NK3
219)を、ジアセトンアルコール溶剤10ccに溶解
し、これを前記の基板1の表面に、スピンコート法によ
り塗布し、平均膜厚130nmの記録層を形成した。
【0016】次に、この記録層の上から前記ポリカーボ
ネート基板の直径45〜118mmφの領域の全面にス
パッタリング法により、膜厚55nmの純度99.0%
のAg膜を成膜し、さらにこの上に膜厚60nmの純度
99.0%のAl膜を成膜し、2層構造の反射層を形成
した。この反射層の上に紫外線硬化性樹脂(DIC社製
のSD−17)をスピンコートし、これに紫外線を照射
して硬化させ、膜厚5μmの保護層4を形成した。
ネート基板の直径45〜118mmφの領域の全面にス
パッタリング法により、膜厚55nmの純度99.0%
のAg膜を成膜し、さらにこの上に膜厚60nmの純度
99.0%のAl膜を成膜し、2層構造の反射層を形成
した。この反射層の上に紫外線硬化性樹脂(DIC社製
のSD−17)をスピンコートし、これに紫外線を照射
して硬化させ、膜厚5μmの保護層4を形成した。
【0017】こうして得られた光ディスクの波長780
nmの半導体レーザ光の反射率は、75%であった。ま
た、この光情報媒体を温度70℃、湿度85%の環境に
2000時間放置した後に、再び反射率を測定したとこ
ろ、前記反射率75%に変化は無かった。さらにこの光
情報媒体にEFM信号を記録した後、波長780nmの
半導体レーザを線速1.2m/sec(CLV)で照射
し、3Tジッタ(α)のピットランドの平均値を測定し
たところ、25nsであった。
nmの半導体レーザ光の反射率は、75%であった。ま
た、この光情報媒体を温度70℃、湿度85%の環境に
2000時間放置した後に、再び反射率を測定したとこ
ろ、前記反射率75%に変化は無かった。さらにこの光
情報媒体にEFM信号を記録した後、波長780nmの
半導体レーザを線速1.2m/sec(CLV)で照射
し、3Tジッタ(α)のピットランドの平均値を測定し
たところ、25nsであった。
【0018】(実施例2)前記実施例1と同様の形状及
びプレグルーブを有するポリカーボネート基板の上に、
前記と同様にして記録層2を形成した後、この上に膜厚
50nmのシリコンアクリル層を形成した。このシリコ
ンアクリル層の上に、真空蒸着法により膜厚55nmの
Ag−Cu合金膜を成膜し、さらにその上に膜厚60n
mのAl膜を成膜し、反射層を形成した。この反射層の
上に、前記実施例1と同様の保護層を形成した。
びプレグルーブを有するポリカーボネート基板の上に、
前記と同様にして記録層2を形成した後、この上に膜厚
50nmのシリコンアクリル層を形成した。このシリコ
ンアクリル層の上に、真空蒸着法により膜厚55nmの
Ag−Cu合金膜を成膜し、さらにその上に膜厚60n
mのAl膜を成膜し、反射層を形成した。この反射層の
上に、前記実施例1と同様の保護層を形成した。
【0019】こうして得られた光ディスクの波長780
nmの半導体レーザ光の反射率は、75%であった。ま
た、温度70℃、湿度85%の環境に2000時間放置
した後に、再び反射率を測定したところ、前記反射率7
5%に変化は無かった。さらにこの光情報媒体にEFM
信号を記録した後、同様にして3Tジッタ(α)のピッ
トランドの平均値を測定したところ、25nsであっ
た。
nmの半導体レーザ光の反射率は、75%であった。ま
た、温度70℃、湿度85%の環境に2000時間放置
した後に、再び反射率を測定したところ、前記反射率7
5%に変化は無かった。さらにこの光情報媒体にEFM
信号を記録した後、同様にして3Tジッタ(α)のピッ
トランドの平均値を測定したところ、25nsであっ
た。
【0020】(比較例1)前記実施例1において、反射
層を膜厚55nmのAg膜(純度99.99%)のみで
形成したこと以外は、同実施例と同様にして、光ディス
クを製作した。こうして得られた光ディスクの波長78
0nmの半導体レーザ光の反射率は、75%であった。
しかし、この光情報媒体を温度70℃、湿度85%の環
境に2000時間放置した後に、再び反射率を測定した
ところ、前記反射率63%に低下していた。さらにこの
光情報媒体にEFM信号を記録した後、同様にして3T
ジッタ(α)のピットランドの平均値を測定したとこ
ろ、27nsであった。
層を膜厚55nmのAg膜(純度99.99%)のみで
形成したこと以外は、同実施例と同様にして、光ディス
クを製作した。こうして得られた光ディスクの波長78
0nmの半導体レーザ光の反射率は、75%であった。
しかし、この光情報媒体を温度70℃、湿度85%の環
境に2000時間放置した後に、再び反射率を測定した
ところ、前記反射率63%に低下していた。さらにこの
光情報媒体にEFM信号を記録した後、同様にして3T
ジッタ(α)のピットランドの平均値を測定したとこ
ろ、27nsであった。
【0021】(比較例2)前記実施例1において、反射
層を膜厚55nmのAl膜からなる第一層と、膜厚60
nmのCu膜からなる第二層との2層構造とした以外
は、同実施例と同様にして、光ディスクを製作した。こ
うして得られた光ディスクの波長780nmの半導体レ
ーザ光の反射率は、60%であった。さらにこの光情報
媒体にEFM信号を記録した後、同様にして3Tジッタ
(α)のピットランドの平均値を測定したところ、28
nsであった。
層を膜厚55nmのAl膜からなる第一層と、膜厚60
nmのCu膜からなる第二層との2層構造とした以外
は、同実施例と同様にして、光ディスクを製作した。こ
うして得られた光ディスクの波長780nmの半導体レ
ーザ光の反射率は、60%であった。さらにこの光情報
媒体にEFM信号を記録した後、同様にして3Tジッタ
(α)のピットランドの平均値を測定したところ、28
nsであった。
【0022】(比較例3)前記実施例1において、反射
層を膜厚60nmのAu膜のみで形成したこと以外は、
同実施例と同様にして、光ディスクを製作した。こうし
て得られた光ディスクの波長780nmの半導体レーザ
光の反射率は、74%であった。また、この光情報媒体
を温度70℃、湿度85%の環境に2000時間放置し
た後に、再び反射率を測定したところ、前記反射率74
%に変化は無かった。さらにこの光情報媒体にEFM信
号を記録した後、同様にして3Tジッタ(α)のピット
ランドの平均値を測定したところ、30nsであった。
層を膜厚60nmのAu膜のみで形成したこと以外は、
同実施例と同様にして、光ディスクを製作した。こうし
て得られた光ディスクの波長780nmの半導体レーザ
光の反射率は、74%であった。また、この光情報媒体
を温度70℃、湿度85%の環境に2000時間放置し
た後に、再び反射率を測定したところ、前記反射率74
%に変化は無かった。さらにこの光情報媒体にEFM信
号を記録した後、同様にして3Tジッタ(α)のピット
ランドの平均値を測定したところ、30nsであった。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、反
射層を特殊な2層構造としたことにより、高い反射率を
有し、その反射率の劣化が少なく、良好なジッタ値が得
られ、しかもコスト低減が図れる光情報媒体が得られ
る。
射層を特殊な2層構造としたことにより、高い反射率を
有し、その反射率の劣化が少なく、良好なジッタ値が得
られ、しかもコスト低減が図れる光情報媒体が得られ
る。
【図1】光記録媒体の構造の例を示す模式半断面斜視図
である。
である。
【図2】第1図の光記録前のトラッキング方向に断面し
た拡大断面図である。 1 透光製基板 2 記録層 3 反射層の第一層 4 保護層 6 反射層の第二層
た拡大断面図である。 1 透光製基板 2 記録層 3 反射層の第一層 4 保護層 6 反射層の第二層
Claims (4)
- 【請求項1】 透光性基板の上に直接または他の層を介
して設けられた記録層と、この記録層の上に直接または
他の層を介して設けられ、透光性基板側から入射した光
を反射する反射層と、この反射層の上に直接または他の
層を介して設けられた保護層とを有する光情報媒体にお
いて、前記反射層が2層構造からなり、その透光性基板
側の第一層の熱伝導率が200W/mK以上であり、そ
の上の第二層が、前記第一層に比べて耐触性の高い防触
層であることを特徴とする光情報媒体。 - 【請求項2】 前記請求項1において、反射層の第一層
がAgもしくはCuまたはそれらの合金からなることを
特徴とする光情報媒体。 - 【請求項3】 前記請求項1または2において、反射層
の第二層がAlまたはその合金からなることを特徴とす
る光情報媒体。 - 【請求項4】 前記請求項1〜3の何れかにおいて、反
射層の第一層の厚みが30nm以上であり、第二層の厚
みが30nm以上であることを特徴とする光情報媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5351301A JPH07201075A (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | 光情報媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5351301A JPH07201075A (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | 光情報媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07201075A true JPH07201075A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18416383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5351301A Pending JPH07201075A (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | 光情報媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07201075A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007220268A (ja) * | 2006-01-18 | 2007-08-30 | Mitsubishi Kagaku Media Co Ltd | 光記録媒体 |
CN100341061C (zh) * | 2003-12-16 | 2007-10-03 | 日本胜利株式会社 | 光记录介质 |
US7910192B2 (en) | 2006-01-18 | 2011-03-22 | Mitsubishi Kagaku Media Co., Ltd. | Optical recording medium |
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1993
- 1993-12-30 JP JP5351301A patent/JPH07201075A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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