JP2007066354A - 光記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 2層型光記録媒体において、第2記録板全面の反射率のバラツキが少なく均一性が確保され、第2記録層における信号特性が良好な2層型光記録媒体、及びその製造方法の提供。
【解決手段】 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層が積層された第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2が順次積層された第2記録板とが、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わされた光記録媒体において、第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内であることを特徴とする光記録媒体。
ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
【選択図】 なし

Description

本発明は、第2記録板全面の反射率のバラツキが少なく均一性が確保され、第2記録層の信号特性が良好な2層型光記録媒体とその製造方法に関する。
近年、CD、DVDを代表とする光ディスク及びその記録再生ドライブが世の中に広く普及しており、これらの媒体は、データ情報、画像などを保存するために用いられる。また、記録された媒体は、市販のドライブ、プレーヤーで再生が可能となるため、記録前後で規格が設定されており、媒体としては、全面にわたり、この規格を満足できるものを提供する必要がある。特に、媒体の生産プロセスから、媒体の内外差、周内での変動が発生することがあり、媒体生産メーカー各社は改善活動を行っている。
光記録媒体には追記型と書換型の2種があるが、前者は一般に有機色素を記録材料として用いており、後者は一般に無機材料を記録材料として用いている。最近になりDVDの約2倍の容量を持ったDVD2層型追記型媒体も発売されている。この媒体は、有機色素からなる第1記録層上に半透過性の反射層を形成し、透明中間層を介して、第2記録層、全反射層を形成したものである。
2層型追記型媒体の製造方法には、2P法(フォトポリマー法)とインバーテッドスタック法(Inverted Stack法)の2つがある。
2P法は、案内溝が刻まれた基板上に、第1記録層、半透過反射膜を形成し、その上に案内溝を有する透明樹脂層を形成した後で、記録層、反射層を順次形成する方法である。案内溝を有する透明樹脂層は、スピンコート法で透明樹脂層を形成した後、案内溝を有するスタンパを押し付けて透明樹脂層に溝を刻み込み、次いで、スタンパを剥がすことにより作成する。
一方、インバーテッドスタック法は、案内溝が刻まれた第1基板上に、第1記録層、半透過性の第1反射層を形成した第1記録板と、案内溝が刻まれた第2基板上に、第2反射層(全反射層)、無機膜層1、第2記録層、無機膜層2を形成した第2記録板とを、透明中間層を介して貼り合せることにより媒体を形成する方法である。
インバーテッドスタック法は、生産性が良くコスト面では有利であるが、2P法に比べて、第2記録層の記録特性を満足させることが難かしく、記録品質を確保するため、膜厚の管理精度を厳しく設定することが必要となる。特に、近年、高速記録化が進んでおり、記録層の膜厚管理の精度を上げることが非常に重要となる。
有機色素で形成した記録層の膜厚は、一般に光を入射させ、その透過率と吸光度の関係から測定していたが、インバーテッドスタック法の第2記録板では、全反射層である第2反射層があるため光を透過させることが出来ず、生産プロセスでは、代替方法として、透明基板上に記録層や無機膜層を形成し、それぞれの層を設けたときの透過率、吸光度、反射率を測定することにより膜厚の管理を行っていた。
しかし、透明基板と、全反射層や無機膜層が形成された基板とでは、液状物を塗布したときの塗れ性が異なるため、一般にスピンコート法で行なわれる色素膜の成膜においては、膜の均一性の悪化が懸念されていた。
なお、特許文献1には、記録層の反射率と透過率を規定した光記録媒体が開示されているが、本発明のような反射率の均一性に関する記載は見当たらない。
特開平11−154350号公報
本発明は、案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層が積層された第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2が順次積層された第2記録板とが、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わされ、第2記録板全面の反射率のバラツキが少なく均一性が確保され、第2記録層における信号特性が良好な2層型光記録媒体、及びその製造方法の提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜7)の発明によって解決される。
1) 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層が積層された第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2が順次積層された第2記録板とが、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わされた光記録媒体において、第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内であることを特徴とする2層型光記録媒体。
ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
2) 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層が積層された第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2が順次積層された第2記録板とが、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わされた光記録媒体において、第2基板上に第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層が積層された段階(無機膜層2が積層される前の段階)での第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内であることを特徴とする2層型光記録媒体。
ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
3) 第2記録層がスピンコーティング法で成膜されていることを特徴とする1)又は2)記載の2層型光記録媒体。
4) 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層を積層した第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2を順次積層した第2記録板とを、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わせるに当り、第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内となるように制御することを特徴とする2層型光記録媒体の製造方法。
ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
5) 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層を積層した第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2を順次積層した第2記録板とを、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わせるに当り、第2基板上に第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層を積層した段階(無機膜層2を積層する前の段階)での第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内となるように制御することを特徴とする2層型光記録媒体の製造方法。
ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
6) 第2記録層をスピンコーティング法で成膜することを特徴とする4)又は5)記載の2層型光記録媒体の製造方法。
7) 第2記録層の吸収量が最大となる波長領域の光を用いて反射率の測定を行なうことを特徴とする4)〜6)の何れかに記載の2層型光記録媒体の製造方法。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
本発明のインバーテッドスタック法を利用した2層型光記録媒体の生産は次のようにして行なう。
基板は、予め案内溝が刻まれたスタンパを用いて射出成形法で作成し、材料としては一般に透明性が高く生産性の良いポリカーボネートを用いる。
記録層には、有機色素を主成分とする記録材料を用いる。ここで、主成分とするとは、良好な記録再生特性を確保するのに十分な量の色素を用いることを意味するが、通常は必要に応じて添加するバインダーや安定剤などの添加剤を除き、色素のみを用いる。
記録層は、通常の場合、基板を溶解しない溶媒に有機色素を溶かし、この塗布液をスピンコート法で基板上に均一に塗布して成膜する。そして塗布後に、記録層の残溶媒を除去するためアニールする。
記録層に用いる有機色素としては、シアニン系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、アントラキノン系色素、アゾ系色素、含金属アゾ色素、トリフェニルメタン系色素、スクワリリウム系色素、クロコニウム系色素、ホルマザン系色素、アズレニウム系色素、ジチオール金属錯塩系色素、インドアニリン金属錯体色素等が挙げられる。
また、色素塗布溶媒としては、アルコール系、ケトン系、エステル系、エーテル系、芳香族系、ハロゲン化アルキル系等の中から、上記色素に適した溶媒を選定する。
上記の方法を用いて、第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層を形成する。
第1記録層の膜厚は40〜110nmとするのが望ましい。第1記録層の膜厚は、反射率、記録特性(記録後の振幅、ジッタ特性)を考慮して最適化する必要があり、DVDディスクとしての特性を得るためには上記の範囲に設定することが望ましい。最適な記録層の膜厚は、記録材料の光学特性や熱特性に依存する。
次いで、第1記録層の上に半透過性の第1反射層を成膜する。
第1反射層の材料としてはAg合金、Au、Si系無機膜などが挙げられるが、2層型追記型光記録媒体の場合、第1及び第2記録板の両方の反射率を確保することが難かしいので、両方で高い反射率が得られるAgを主成分とする合金を用いるのが一般的である。合金中のAgの含有量は保存性を確保するために98重量%以上とすることが望ましい。
Agを主成分とする合金の添加元素としては、金、銅、インジウム、パラジウム、アンチモン、ロジウム、白金、チタン、モリブデン、ジルコニウム、タンタル、タングステン、バナジウム等が挙げられる。
第1反射層の成膜には、一般にスパッタ法が用いられる。スパッタリングを行うための導入ガスとしては一般に不活性な希ガスが用いられ、扱い易さやコストの面から主にアルゴンガスが選択される。スパッタ条件としては、スパッタパワー、スパッタ時間、スパッタガス圧などがあり、これらを変えることで、膜厚、膜質を管理することが可能である。
第1反射層の膜厚は、半透過性でかつ第1及び第2記録板の両方の反射率と記録感度を確保できるようにする為、50〜170Å、望ましくは70〜110Åにする必要がある。
更に、第1反射層の上に、必要に応じて保護層を形成する。保護層には、紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などの有機材料を用いるが、成膜操作が容易であることから、紫外線硬化性樹脂が好ましい。例えば紫外線硬化性樹脂を用いる場合には、スピンコート法で成膜したのち紫外線を照射して硬化させる。
保護層の厚さは、通常、3〜15μm程度とする。膜厚が薄過ぎると耐久性が低下してしまい、厚過ぎると反りなどが発生して機械特性が悪化する。
これらの工程で作られた基板をL0基板と呼ぶことにする。
一方、案内溝を形成した第2基板上に、第2反射層(全反射層)を形成する。第2反射層は全反射させるための層であり、通常、反射率の高いAg又はAg合金を用い、膜厚は900〜1500Å程度とする。第2反射層の成膜手段やAg合金の組成などは、上記第1反射層の場合と同じである。
この第2反射層上に無機膜層1を形成する。この層は、熱干渉層として形成しており、第2記録板に記録したときのピットの広がりを防止し、第2基板の案内溝の破損を回避できるので、良好な記録特性を得るためには必要な層である。成膜は、通常、スパッタ法で行なう。
無機膜層1の材料としては、各種の無機誘電体材料を用いることができる。
無機膜層1の膜厚は10〜20nm程度が望ましく、記録層の膜厚と同様に、反射率、記録特性(記録後の振幅、ジッタ特性)を考慮して最適化される。
次に、無機膜層1上に、第1記録層で形成したのと同じ方法で、有機色素を主成分とする第2記録層を形成する。第2記録層の膜厚は40〜150nmとするのが望ましい。第1記録層の場合と同様に、第2記録層の膜厚は、反射率、記録特性(記録後の振幅、ジッタ特性)を考慮して最適化する必要があり、DVDディスクとしての特性を得るためには上記の範囲に設定することが望ましい。最適な記録層の膜厚は、記録材料の光学特性や熱特性に依存する。
更に、第2記録層の上に無機膜層2を形成する。無機膜層2は、透明中間層を形成する時に第2記録層を保護する目的で形成される。成膜は、通常、スパッタ法で行なう。
無機膜層2の材料としては、各種の無機誘電体材料を用いることができる。
無機膜層2の膜厚は4〜50nm又は120〜160nm程度が望ましく、記録層の膜厚と同様に、反射率、記録特性(記録後の振幅、ジッタ特性)を考慮して最適化される。
これらの工程で作られた基板を、L1基板と呼ぶことにする。
次いで、上記L0基板とL1基板を接着剤で貼合わせて2層型光記録媒体が完成する。つまり、接着剤の層が透明中間層となる。
本発明では、上記生産工程において、第2基板上に第2反射層、無機膜層1、第2記録層を積層した後、或いは、第2反射層、無機膜層1、第2記録層、無機膜層2を積層した後の第2記録板の反射率を測定し、反射率の均一性が10%以内となるように制御することにより、第2記録層の膜厚の管理、調整を行う。これにより、第2記録板全面の反射率のバラツキを減らして均一性を確保し、第2記録層の信号特性が良好で均一性の高い2層型光記録媒体を作製することが可能となる。
なお、ここでいう反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものであり、値が小さいほどバラツキが少なく均一性が高いことになる。
反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
記録層(色素)は吸収に波長依存性を持っており、最大吸収波長付近で急激に吸収量が増える傾向がある。そこで、第2記録層の吸収量が最大となる波長領域の光を用いて反射率の測定を行なうようにすれば、記録層の膜厚に対する反射率の変化を感度良く測定することができ、精度を向上させることが出来る。
本発明によれば、インバーテッドスタック法を用いて2層型光記録媒体を作成するにあたり、第2記録板全面の反射率を精度良く管理してバラツキを減らすことができ、第2記録層の信号特性の均一性を確保できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例により限定されるものではない。
実施例1〜6、比較例1〜2
本発明の効果を確認するため、2層型DVD+Rディスクを作成し評価した。
(L0基板)
射出成形法で作成した直径120mm、厚さ0.57mmのポリカーボネート製第1基板上に、フッ素アルコール(TFP:2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール)溶媒に下記〔化I〕のスクアリリウム系色素、及び下記〔化II〕のホルマザン色素を溶解させた塗布液をスピンコートし、85℃15分のアニール工程で残存溶媒を除去して、膜厚60nm(溝部)の第1記録層を形成した。
その上に、AgIn合金(Ag純度:99.5重量%)を用いて、スパッタ法で膜厚9.0nmの半透過性の第1反射層を形成した。
その上に、UV効果樹脂(大日本インキ社製SD1700)をスピンコートしたのち、紫外線で硬化させて、膜厚4〜8μmの保護層を形成し、L0基板を完成させた。
Figure 2007066354
Figure 2007066354
(L1基板)
射出成形法で作成した直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネート製第2基板上に、スパッタ法で膜厚1300ÅのAg反射膜(純度99.99重量%)を形成した。
その上に、無機膜層1として膜厚150ÅのNS2(日鉱マテリアル社製、SnO、In、SiOの混合物)をスパッタ法で形成した。
その上に、フッ素アルコール(TFP:2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール)溶媒に上記〔化I〕のスクアリリウム系色素を溶解させた塗布液をスピンコートし、85℃15分のアニール工程で残存溶媒を除去して、膜厚100nm(溝部)の第2記録層を形成した。
更にその上に、膜厚1400ÅのZnSからなる無機膜層2をスパッタ法で形成して、L1基板を完成させた。
続いて、透明接着剤(日本化薬社製DVD576M)で、L0基板とL1基板を貼り合せて、2層型光記録媒体を作成した。接着剤(透明中間層)の厚さは50μmとした。
上記工程において、第2基板上に第2反射層(全反射層)、無機膜層1、有機色素からなる第2記録層を形成した段階で、その反射率を測定し、その後、ディスク化して実施例1〜3及び比較例1のディスクとした。
上記各ディスクに対し、パルステック社製ODU1000を用いて記録再生を行ない、記録速度6x(23.0m/s)で、媒体全面での最適記録パワーを求め、記録層の膜厚分布が悪化することにより最も影響を受ける記録感度の均一性で評価を行なった。
結果を表1に示す。
Figure 2007066354
同様に、上記工程において、第2基板上に第2反射層(全反射層)、無機膜層1、有機色素からなる第2記録層、無機膜層2を形成した段階で、その反射率を測定し、その後、ディスク化して実施例4〜6及び比較例2のディスクとした。
上記各ディスクに対し、パルステック社製ODU1000を用いて記録再生を行ない、記録速度6x(23.0m/s)で、媒体全面での最適記録パワーを求め、記録層の膜厚分布が悪化することにより最も影響を受ける記録感度の均一性で評価を行なった。
結果を表2に示す。
Figure 2007066354
上記表1〜2に示す通り、反射率の均一性が悪化するに従い、記録感度の均一性も悪化する。また、記録感度の均一性を5%以下にするには、反射率の均一性を10%以下とする必要があることが分る。

Claims (7)

  1. 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層が積層された第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2が順次積層された第2記録板とが、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わされた光記録媒体において、第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内であることを特徴とする2層型光記録媒体。
    ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
    反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
  2. 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層が積層された第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2が順次積層された第2記録板とが、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わされた光記録媒体において、第2基板上に第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層が積層された段階(無機膜層2が積層される前の段階)での第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内であることを特徴とする2層型光記録媒体。
    ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
    反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
  3. 第2記録層がスピンコーティング法で成膜されていることを特徴とする請求項1又は2記載の2層型光記録媒体。
  4. 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層を積層した第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2を順次積層した第2記録板とを、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わせるに当り、第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内となるように制御することを特徴とする2層型光記録媒体の製造方法。
    ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
    反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
  5. 案内溝を有する第1基板上に有機色素を主成分とする第1記録層、半透過性の第1反射層を積層した第1記録板と、案内溝を有する第2基板上に、少なくとも、第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層、無機膜層2を順次積層した第2記録板とを、透明中間層を介して、両基板が外側になるように貼り合わせるに当り、第2基板上に第2反射層、無機膜層1、有機色素を主成分とする第2記録層を積層した段階(無機膜層2を積層する前の段階)での第2記録板全面の反射率の均一性が10%以内となるように制御することを特徴とする2層型光記録媒体の製造方法。
    ここで、反射率の均一性とは、面内最大反射率をA、面内最小反射率をBとして、次の式で示されるものである。
    反射率の均一性=〔(A−B)/(A+B)〕×100(%)
  6. 第2記録層をスピンコーティング法で成膜することを特徴とする請求項4又は5記載の2層型光記録媒体の製造方法。
  7. 第2記録層の吸収量が最大となる波長領域の光を用いて反射率の測定を行なうことを特徴とする請求項4〜6の何れかに記載の2層型光記録媒体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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