JP4794066B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の遊技機に関し、開閉入賞手段の入賞口側に開閉停留手段を設けたものである。
【0002】
【従来の技術】
発射手段により単位ゲーム毎に遊技盤の遊技領域へと所定数、例えば16個の遊技球を発射しながら、所定の休止時間を置いて単位ゲームを繰り返すようにしたアレンジボール機において、遊技領域に始動手段、遊技図柄表示手段、特別入賞手段、作動手段、増加入賞手段等を備えたものがある。
【0003】
このアレンジボール機では、始動手段が遊技球を検出すれば、遊技図柄表示手段の遊技図柄が所定時間変動して、その変動後の遊技図柄が特定図柄となることを条件に特別入賞手段が開放する。そして、この特別入賞手段に入賞した遊技球がその内部の特別排出口を通過すれば、特別遊技状態発生手段が遊技者に有利な特別遊技状態を発生させ、これによって遊技者は、その後所定ゲーム数が終了するまで特別遊技状態でゲームを行える。この特別遊技状態の発生中は、例えば作動手段が有効になり、この作動手段に遊技球が入賞することを条件に増加入賞手段が開放して、この増加入賞手段に遊技球が入賞したときに、そのゲームでの得点を2倍に増加させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この種のアレンジボール機では、特別入賞手段の特別排出口を2個の遊技球が通過すれば、その2個目の遊技球の通過によって、特別遊技状態発生手段により一旦発生した特別遊技状態が消滅する。
【0005】
しかし、従来の特別入賞手段は、1個目の遊技球が特別排出口を通過した場合に、後続の2個目以降の遊技球の通過を阻止するようにはなっていないので、特別入賞手段に複数個の遊技球が相前後して入賞し、その遊技球が共に特別排出口を通過することがある。このような場合には、特別遊技状態が発生しても、遊技者が全く利益を享受しないままでその特別遊技状態が終了することになり、緊迫感がある反面、遊技者の興趣を阻害し易いという問題がある。
【0006】
また特別遊技状態は、そのゲームを含めて所定ゲーム数が終了するまで継続する。しかし、従来の特別入賞手段では、遊技球の入賞時期を制御できないため、ゲームが終了する間際に特別遊技状態が発生したような場合には、その発生時点のゲームは、特別遊技状態の利益を享受しないままで終了してしまうことがある。
【0007】
本発明は、このような問題点に鑑み、簡単な構造で遊技球の入賞個数の制限、入賞時期の制御等を容易にでき、興趣あるゲームを容易に構成できる遊技機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射しながらゲームを行うようにした遊技機において、前記遊技領域に所定条件で開放する開閉入賞手段を設け、該開閉入賞手段は開閉入賞口と、該開閉入賞口を開閉可能で且つ遊技球を停留可能な開閉停留手段と、該開閉停留手段により停留中の遊技球を検出する入賞検出スイッチとを備え、前記開閉停留手段は前記入賞検出スイッチの左右両側に配置された一対の支持体と、該両支持体を前記入賞検出スイッチの上下両側で連結する連結体と、上側の前記連結体に設けられ且つ前記開閉入賞口を開閉する開閉体と、下側の前記連結体に設けられ且つ前記開閉体が前記開閉入賞口を開いたときに該開閉入賞口で遊技球を停留し前記開閉体が前記開閉入賞口を閉じたときに停留を解除して遊技球を通過させる停留体とを備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図14は本発明をアレンジボール機に採用した第1の実施形態を例示し、図1及び図2において、1は遊技機本体で、外枠2と、この外枠2に開閉自在に枢着された前枠3を有する。前枠3には、遊技盤4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側にガラス扉5と前面板6とが開閉自在に配置されている。前面板6には、発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。前枠3の下部には、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
【0010】
発射手段9は、発射レール11上の発射位置にある遊技球を発射方向に打撃する打撃槌12と、打撃槌12を打撃方向に付勢するバネ(図示省略)と、カム機構13を介して打撃槌12を駆動する発射モータ14とを備え、遊技者が発射ハンドル10を操作したときに発射モータ14が打撃槌12を駆動して、上皿7から発射レール11上に1個づつ供給される遊技球を打撃槌12により打撃し、単位ゲーム毎に所定数(例えば16個)の遊技球を遊技盤4の遊技領域15(図3参照)へと発射させるようになっている。
【0011】
発射レール11の近傍には、発射レール11上の遊技球の有無等により、打撃槌12の打撃による遊技球の発射を検出する発射検出スイッチ16が設けられている。
【0012】
遊技盤4の前面には、図3に示すように、ガイドレール17が環状に装着されると共に、ガイドレール17の内側の遊技領域15の下部側に入賞口手段18と入賞表示手段19とエラー情報表示手段20と得点表示手段21とが配置され、また入賞口手段18の上側に遊技図柄表示手段22、特別入賞手段23、増加入賞手段24、始動手段25、作動手段26,27、普通入賞手段28,29等の各遊技部品が配置されている。
【0013】
遊技盤4の裏側には、各遊技部品を裏側から覆う裏カバー30が装着され、その裏カバー30に、主に遊技盤4側の遊技動作を制御する主制御基板31と、遊技中の効果音等を制御する音声制御基板32と、遊技部品等の演出表示ランプ33によるランプ演出を制御するランプ制御基板34とが装着されている。
【0014】
前枠3の裏側に、開閉自在に裏機構板35が枢着されている。裏機構板35には、払い出し用の遊技球を貯留する遊技球タンク36と、この遊技球タンク36からの遊技球を払い出し手段37へと案内するタンクレール38とが裏カバー30の上側に配置され、また払い出し手段37が裏カバー30の一側に配置されている。更に裏機構板35の裏側には、電源基板39、払い出し手段37を制御する払い出し制御基板40が裏カバー30の下側に配置されている。
【0015】
遊技球タンク36の下側には、この遊技球タンク36内の球切れを検出する球切れ検出スイッチ41が設けられている。払い出し手段37は貸し球、賞球を上皿7へと払い出すためのもので、払い出しケース42内に二列の払い出し部43を有し、その各払い出し部43で各列毎に遊技球を払い出すように構成されている。払い出し手段37には、払い出し部43の上下に球片切れ検出スイッチ44と払い出し検出スイッチ45とが設けられている。球切れ検出スイッチ41は、払い出し部43との間に少なくとも1回の払い出し個数分の遊技球を貯留できるだけ間隔をおいて配置されている。払い出し検出スイッチ45は、払い出し部43の下側近傍に配置されている。
【0016】
上皿7と下皿8は、上皿7内の遊技球が満杯状態のときに、払い出し手段37から払い出される後続の遊技球を下皿8へと溢流させるようになっている。下皿8には、この下皿8内の遊技球の満杯を検出する満杯検出スイッチ46が設けられている。
【0017】
入賞口手段18は、図4及び図5に示すように、後部側が嵌合孔47に嵌合して遊技盤4の前側に着脱自在に装着された入賞ケース48を備え、この入賞ケース48に遊技盤4の前側で左右方向に略一列状に並設された複数個(例えば16個)の入賞口49と、各入賞口49に入賞した遊技球を遊技盤4の前側から裏側へと誘導して排出する複数個(例えば16個)の誘導通路51と、各入賞口49に入賞した遊技球を検出する複数個(例えば16個)の入賞検出スイッチ52とが設けられている。
【0018】
入賞ケース48は、入賞口手段18を前側から覆うカバー50に装着され、またカバー50は入賞口手段18の左右両側、下側等の適当箇所に設けられた複数個(例えば3個)の圧入ピン53等を介して遊技盤4の前側に着脱自在に装着されている。入賞ケース48には、各入賞口49に対応してスイッチ装着部54が左右方向に上下交互に千鳥配置状に形成され、その各スイッチ装着部54に入賞検出スイッチ52が前側から着脱自在に挿入されている。各入賞検出スイッチ52は、遊技盤4の前側で入賞口49から誘導通路51へと落下する遊技球を検出するようになっている。
【0019】
入賞表示手段19は、各入賞口49に対応する複数個(例えば16個)の入賞表示部55を含み、入賞口49に遊技球が入賞したときに、その入賞口49に対応する入賞表示部55の表示が遊技球の入賞前と異なる特定表示に変化するようになっている。入賞表示部55は入賞口手段18の各入賞口49と上下に対応してその下側近傍に左右方向に略一列状に配置されており、図5に示すようにカバー50側に設けられた表示レンズ部56と、この表示レンズ部56の裏側で入賞ケース48側に設けられたLED等の入賞表示ランプ57とを備え、入賞口49に入賞した遊技球を入賞検出スイッチ52が検出したときに、入賞表示ランプ57が点灯して表示レンズ部56が発光するように構成されている。入賞表示ランプ57は基板58に装着され、また基板58は入賞ケース48の下側の取り付け板59に前側から着脱自在に固定されている。
【0020】
エラー情報表示手段20、得点表示手段21は、入賞表示手段19の下側で左右方向に所定の間隔をおいて配置されており、図4及び図5に示すように、カバー50側の表示窓60,61に対応する表示レズ部62,63と、この表示レズ部62,63の裏側で入賞ケース48側に設けられたセグメント式、その他の表示素子64,65とを備えている。表示レンズ部62,63、表示素子64,65は基板66に装着され、その基板66は入賞ケース48の下側の取り付け板59に前側から着脱自在に固定されている。
【0021】
エラー情報表示手段20は、予め定められた複数種類のエラー判定項目のエラーが発生した場合に、そのエラー判定項目に基づいて表示素子64によりエラーの識別情報(例えばエラー識別番号)で表示するようになっている。
【0022】
得点表示手段21は、ゲーム中に獲得した得点を表示するためのもので、入賞表示手段19の隣り合う4個の入賞表示部55が特定表示となる等、特定表示状態の入賞表示部55が特定の組み合わせとなって入賞役が成立した場合に、その特定の組み合わせの種類、例えば入賞役の成立の難易度に応じて付与される得点を数字で表示するようになっている。
【0023】
なお、入賞表示手段19の表示レンズ部56又はその上側近傍には、各入賞口49に対応して左右方向の一端側から他端側へと連続する番号1〜16等の符号が付されている。また入賞口手段18の上側近傍には、入賞口49によって遊技球が入賞し易い箇所と入賞し難い箇所とができるように、多数の遊技釘が設けられている。入賞表示手段19、エラー情報表示手段20、得点表示手段21は、カバー50に設けても良いし、入賞ケース48に設けても良い。
【0024】
遊技図柄表示手段22は、1個又は複数個、例えば3個の遊技図柄22a〜22cを変動表示するためのものである。遊技図柄22a〜22cには、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター、その他の図柄を使用可能であり、この実施形態では0〜9までの10種類の数字図柄が使用されている。そして、各遊技図柄22a〜22cは、始動手段25が遊技球を検出することを条件に、その10種類の数字図柄の中で順次スクロール等により変動するようになっている。
【0025】
特別入賞手段23は、図6〜図8に示すように、後部側が嵌合孔81に嵌合して遊技盤4の前側に着脱自在に装着された特別入賞ケース体70と、遊技盤4の前側で特別入賞ケース体70の上側に開口し且つ所定条件で遊技球が入賞可能に開放される特別入賞口71と、特別入賞口71を開閉し且つ開放状態のときに特別入賞口71に入賞した遊技球を停留させる開閉停留手段72と、特別入賞ケース体70の下部で遊技盤4の裏側に開口し且つ特別入賞口71に入賞した遊技球を遊技盤4の裏側へと排出する通常排出口73及び特別排出口74と、特別入賞口71の開口側近傍で特別入賞ケース体70に設けられ且つ特別入賞口71への遊技球の入賞を検出する特別入賞検出スイッチ75と、通常排出口73からの遊技球の排出を検出する通常排出検出スイッチ76と、特別排出口74からの遊技球の排出を検出する特別排出検出スイッチ77と、特別入賞口71から入賞した遊技球を通常排出口73及び特別排出口74の何れかに振り分ける振り分け手段78とを備えている。
【0026】
そして、この特別入賞手段23は、例えば遊技図柄表示手段22の変動後の遊技図柄22a〜22cが特定態様(全てが「7・7・7」等のように同種図柄となる等の特定図柄の組み合わせ)となったときに、当該単位ゲーム及び次の単位ゲームにおいて遊技球が1個入賞するまで開閉停留手段72が特別入賞口71を開放し、また特別入賞口71から入賞した遊技球を振り分け手段78により通常排出口73と特別排出口74との何れかに振り分けるようになっている。なお、遊技図柄が1個の場合には、変動後の1個の遊技図柄が特定図柄となることにより特定態様となる。
【0027】
特別入賞ケース体70は、遊技盤4の前面に着脱自在に装着された中間ケース体79と、この中間ケース体79の前側に装着された前ケース体80と、中間ケース体79の裏側に装着され且つ遊技盤4の嵌合孔81に前側から着脱自在に嵌合する裏ケース体82と備えている。中間ケース体79には、この中間ケース体81内で上向きに開口する特別入賞口71と、特別入賞口71の下側に縦方向に配置された入賞通路71aとが上下方向に設けられ、その特別入賞口71は遊技盤4の前側で上向きに形成された前ケース体80側の誘導部71bを経て遊技球が入賞するようになっている。入賞通路71aは、その下側で前ケース体80内の振り分け手段78の振り分け室83の上部側に前側から連通している。
【0028】
特別入賞検出スイッチ75は、開閉停留手段72で停留中の遊技球を検出するためのもので、遊技球が通過可能な通過孔75aが特別入賞口71と一致するように、特別入賞口71の上部側に前後方向に配置され、中間ケース体79の裏側から挿脱自在に挿入されている。
【0029】
開閉停留手段72は、特別入賞検出スイッチ75の上側に配置され且つ特別入賞口71に対して後側から出退して特別入賞口71を開閉する開閉体84と、特別入賞検出スイッチ75の下側に配置され且つ特別入賞口71に対して後側から出退して突出状態のときに特別入賞検出スイッチ75の通過孔75a内に遊技球を停留させる停留体85とを備え、開閉体84が特別入賞口71を開放する開放状態のときに停留体85が特別入賞口71側で遊技球を停留させる停留状態となり、開閉体84が特別入賞口71を閉鎖する閉鎖状態のときに停留体85が停留を解除して遊技球を特別入賞ケース体70内に通過させる解除状態となるように、特別入賞口71を開閉可能で且つ特別入賞口71から入賞した遊技球を停留可能に構成されている。
【0030】
開閉停留手段72は、特別入賞検出スイッチ75の左右両側に配置された左右一対の支持体86と、この両支持体86を特別入賞検出スイッチ75の上下両側で左右に連結する連結体84a,85aと、支持体86を中間ケース体79に対して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支する左右一対の枢軸87とを一体に備え、その上側の連結体84aに開閉体84が、下側の連結体85aに停留体85が夫々一体に設けられている。
【0031】
また開閉停留手段72は、開閉体84、停留体85が特別入賞検出スイッチ75の通過孔75aに対して逆方向に出退するように、一方の支持体86の係合ピン91、連動アーム90等を介して開閉駆動手段88により枢軸87廻りに駆動される。開閉駆動手段88はソレノイド等により構成され、特別入賞ケース体70の裏側に取り付け板89等を介して上下方向に取り付けられている。連動アーム90は、開閉駆動手段88に上端側に固定されて上下動自在であり、先端が一方の枢軸87の近傍の係合ピン91に係合している。
【0032】
なお、特別入賞口71、誘導部71bの左右両側には落下通路71cが設けられ、開閉停留手段72の開閉体84を特別入賞口71を閉鎖状態のときは誘導部71bからの遊技球を、特別入賞口71に遊技球が停留状態のときには後続の遊技球を夫々何れかの落下通路71cを経て下方へと落下させるようになっている。
【0033】
通常排出口73及び特別排出口74は、振り分け室83の裏側に連通して中間ケース体79の裏側に左右に設けられ、振り分け手段78からの遊技球を遊技盤4の裏側に誘導して落下させるように樋状に構成されている。通常排出検出スイッチ76及び特別排出検出スイッチ77は、通常排出口73及び特別排出口74の前ケース体80内の縦通路部分を通過する遊技球を検出するように、中間ケース体79等に対して裏側から挿脱自在に挿入されている。なお、通常排出口73、特別排出口74は、振り分け室83の下部側の外周に開口している。
【0034】
振り分け手段78は、振り分け室83内に配置された回転体92と、回転体92から裏側に突出し且つ回転体92を前後方向の軸心廻りに回転自在に支持する回転軸93と、回転軸93を介して回転体92を駆動するステッピングモータ等の回転駆動手段94とを備えている。
【0035】
回転体92は同心円筒状であって、入賞通路71a内の遊技球を受ける受け部95と、入賞通路71aからの遊技球を受け入れて保持し且つ回転体92の回転により通常排出口73、特別排出口74へと案内する保持凹部96,97とが周方向に略等間隔をおいて交互に複数個(例えば3個)づつ形成されている。受け部95は、入賞通路71aの下端側の遊技球の前側に対向するように、回転体92の外周後端側に設けられている。
【0036】
保持凹部96,97は、2個の保持凹部96が通常排出口73に、1個の保持凹部97が特別排出口74に夫々遊技球を案内するためのものである。そして、遊技球の受け入れ位置である入賞通路71aから近い側の通常排出口73用の保持凹部96は径方向の中心側に凹入状であるのに対して、遠い側の特別排出口74に遊技球を振り分ける保持凹部97は、開口位置よりも回転体92の回転方向の前側に向かって凹入状になっている。
【0037】
増加入賞手段24は、遊技球が入賞したときに入賞役の成立による賞球の払い出し個数(又は得点)を増加させるためのもので、図9〜図11に示すように構成されている。即ち、この増加入賞手段24は、後部側が嵌合孔107に嵌合して遊技盤4の前側に着脱自在に装着された増加入賞ケース体100と、遊技盤4の前側で増加入賞ケース体100の上側に開口し且つ所定条件で遊技球が入賞可能に開放される増加入賞口101と、増加入賞口101を開閉し且つ開放状態のときに増加入賞口101に入賞した遊技球を停留させる開閉停留手段102と、増加入賞ケース体100の下部で遊技盤4の裏側に開口し且つ増加入賞口101に入賞した遊技球を遊技盤4の裏側へと排出する排出口103と、増加入賞口101の開口側近傍で増加入賞ケース体100に設けられ且つ増加入賞口101への遊技球の入賞を検出する増加入賞検出スイッチ104とを備えている。
【0038】
そして、この増加入賞手段24は、例えば後述の特別遊技状態が発生した場合に作動手段26,27が遊技球を検出することを条件に、増加入賞口101に遊技球が1個入賞するまで開閉停留手段102が増加入賞口101を開放し、増加入賞検出スイッチ104が遊技球の入賞を検出したときに、当該ゲームでの入賞役による賞球の払い出し個数(又は得点)を増加(例えば2倍)させるようになっている。
【0039】
増加入賞ケース体100は、遊技盤4の前面に着脱自在に装着された中間ケース体105と、この中間ケース体105の前側に装着された前ケース体106と、中間ケース体105の裏側に装着され且つ遊技盤4の嵌合孔107に前側から着脱自在に嵌合する裏ケース体108とを備えている。増加入賞口101は中間ケース体105と前ケース体106との間に上向きに開口するように上下方向に設けられ、下側が中間ケース体105の開口を介してその裏側の排出口103に連通している。増加入賞検出スイッチ104は、遊技球の通過用の通過孔104aが増加入賞口101と一致するように、増加入賞口101の上部側に前後方向に配置され、中間ケース体105の裏側から挿脱自在に挿入されている。
【0040】
開閉停留手段102は、増加入賞検出スイッチ104の上側に配置され且つ増加入賞口101に対して後側から出退して増加入賞口101を開閉する開閉体109と、増加入賞検出スイッチ104の下側に配置され且つ増加入賞口101に対して後側から出退して突出状態のときに増加入賞検出スイッチ104の通過孔104a内に遊技球を停留させる停留体110とを備え、開閉体109が増加入賞口101を開放する開放状態のときに停留体110が増加入賞口101側で遊技球を停留させる停留状態となり、開閉体109が増加入賞口101を閉鎖する閉鎖状態のときに停留体110が停留を解除して遊技球を増加入賞ケース体100内に通過させる解除状態となるように、増加入賞口101を開閉可能で且つ増加入賞口101から入賞した遊技球を停留可能に構成されている。
【0041】
開閉停留手段102は、増加入賞検出スイッチ104の左右両側に配置された左右一対の支持体111と、この両支持体111を増加入賞検出スイッチ104の上下両側で左右に連結する連結体109a,110aと、支持体111を中間ケース体105に対して左右方向の軸心廻りに回動自在に枢支する左右一対の枢軸112とを一体に備え、その上側の連結体109aに開閉体109が、下側の連結体110aに停留体110が夫々一体に設けられている。
【0042】
また開閉停留手段102は、開閉体109、停留体110が増加入賞検出スイッチ104の通過孔104aに対して逆方向に出退するように、一方の支持体111の係合ピン116、連動アーム115等を介して開閉駆動手段113により枢軸112廻りに駆動される。開閉駆動手段113はソレノイド等により構成され、増加入賞ケース体100の裏側に取り付け板114等を介して上下方向に取り付けられている。連動アーム115は、開閉駆動手段113に上端側に固定されて上下動自在であり、先端が一方の枢軸112の近傍の係合ピン116に係合している。排出口103は増加入賞口101からの遊技球を遊技盤4の裏側に誘導して落下させるように樋状に構成されている。
【0043】
なお、特別入賞手段23、増加入賞手段24、普通入賞手段28,29は、遊技球が入賞したときに、それに対応する1個又は複数個の入賞口49への遊技球の入賞と同等に取り扱われるようになっている。例えば、特別入賞手段23は、特別入賞検出スイッチ75が遊技球の入賞を検出したときに、入賞口手段の10番目、11番目、13番目、14番目等の複数個の入賞口49への遊技球の入賞と同等に、また増加入賞手段24は、増加入賞検出スイッチ104が遊技球の入賞を検出したときに、入賞口手段の11番目、13番目、14番目、15番目等の複数個の入賞口49への遊技球の入賞と同等に夫々取り扱われるようになっている。
【0044】
図12はアレンジボール機の制御系のブロック図である。この制御系は、図12に示すように基板の単機能化を図るべく複数種類の制御機能別に分けられ、その各制御機能別に主制御基板31、音声制御基板32、ランプ制御基板34、払い出し制御基板40、図柄制御基板118、発射制御基板119に分けて装着されている。図柄制御基板118は遊技図柄表示手段22の裏側等に、発射制御基板119は発射手段9の裏側等に夫々設けられている。
【0045】
なお、後述のように主制御基板31は、乱数抽選の抽選結果に応じて遊技者に有利な第1遊技状態と不利な第2遊技状態とを選択可能である。音声制御基板32、ランプ制御基板34、払い出し制御基板40、図柄制御基板118は、主制御基板31に対して副制御基板を構成し、主制御基板31から一方向通信により送信される制御コマンドに基づいて、主制御基板31で選択された第1遊技状態又は第2遊技状態の遊技内容に応じて所要手段を制御するようになっている。
【0046】
主制御基板31は、主として遊技盤4側の遊技動作の制御を行うためのものであり、この主制御基板31には入賞処理手段120、乱数発生手段121、遊技状態判定手段122、特別遊技状態発生手段123、得点付与手段124、エラー判定手段125、ゲーム更新手段126、制御コマンド送信手段127等を備えている。なお、各手段120〜127はCPU、ROM、RAM等の電子部品により構成されている。
【0047】
入賞処理手段120は、入賞口手段18の入賞口49等に遊技球が入賞したときに入賞検出スイッチ52等からの入賞信号に基づいて所定の入賞処理を行い、遊技球の入賞が確定する毎に各入賞口49に対応する入賞表示手段19の入賞表示部55の表示を特定表示に変化させるためのものである。
【0048】
乱数発生手段121は、遊技状態決定用乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生するようになっている。遊技状態判定手段122は、乱数発生手段121からの抽選乱数値に基づいて遊技者に有利な特別遊技状態(第1遊技状態)と不利な非特別遊技状態(第2遊技状態)との何れにするかを択一的に選択し判定するためのもので、始動手段25が遊技球を検出することを条件に乱数発生手段121の遊技状態決定用乱数の発生乱数値を抽選して、その抽選乱数値が特別遊技判定乱数値のときに特別遊技状態とする旨を判定するようになっている。なお、遊技状態判定手段122が特別遊技状態と判定したときには、遊技図柄表示手段22の変動後の遊技図柄22a〜22cが「7・7・7」等の特定態様で停止した後に、特別入賞手段23の開閉停留手段72が特別入賞口71を開放するようになっている。
【0049】
特別遊技状態発生手段123は、特別入賞手段23に入賞した遊技球が振り分け手段78により特別排出口74へと振り分けられて、その特別排出口74の特別排出検出スイッチ77が遊技球を検出したときに、その検出を条件に遊技者に有利な特別遊技状態を発生し、その後に最大所定ゲーム数(例えば14ゲーム等の複数ゲーム)の結果が得られるまで特別遊技状態を継続的に発生するようになっている。
【0050】
特別遊技状態では作動手段26,27が有効になり、この作動手段26,27に遊技球が入賞すれば増加入賞手段24の開閉停留手段102が増加入賞口101を開放して、この増加入賞手段24に入賞した遊技球を増加入賞検出スイッチ104が検出することを条件に、そのゲームで獲得した得点を増加させるようになっている。
【0051】
得点付与手段124は、各単位ゲーム毎に入賞役に応じて得点を付与するためのもので、入賞役の成立に必要な数(例えば4個)以上の遊技球が何れかの入賞口49に入賞したときに入賞役の成否の判定を行う機能と、入賞役が成立したときにその難易度に応じて得点を付与する機能と、特別遊技状態の発生中に増加入賞手段24に遊技球が入賞したときに当該ゲームでの得点を2倍に増加させる機能等を備えている。なお、単位ゲーム当たりの得点は、最高で10点までである。
【0052】
エラー判定手段125は、予め定められた複数種類のエラー判定項目に基づいてエラー判定を行うためのもので、エラーと判定した場合にその識別情報をエラー情報表示手段20に表示させるようになっている。このエラー判定手段125は、図13に示すように、入賞エラー判定部128、払い出しエラー判定部129、排出エラー判定部130、下皿満杯エラー判定部131、球切れエラー判定部132、球片切れエラー判定部133、払い出し超過エラー判定部134とを有する。
【0053】
入賞エラー判定部128は、発射検出スイッチ16等が遊技領域15への所定数の遊技球の発射を検出したにも拘らず、遊技領域15内の遊技釘等に遊技球が引っ掛かる等によって、所定時間内に入賞口手段18の入賞検出スイッチ52等が所定数の遊技球の入賞を検出しない場合に入賞エラーと判定するようになっている。なお、所定数の遊技球は、発射手段9により遊技領域15へと打ち込まれた遊技球の実発射個数である。
【0054】
払い出しエラー判定部129は、後述の払い出し制御コマンドに基づいて払い出し手段37が作動したにも拘らず、払い出し手段37内での遊技球の詰まり等によって、所定時間内に払い出し手段37の払い出し検出スイッチ45が所定の払い出し数の遊技球を検出しない場合に払い出しエラーと判定するようになっている。
【0055】
排出エラー判定部130は、特別入賞手段23の特別入賞口71に遊技球が入賞して特別入賞検出スイッチ75がその入賞を検出したにも拘らず、振り分け手段78での遊技球の詰まり等によって、所定時間内に通常排出検出スイッチ76又は特別排出検出スイッチ77がその遊技球の排出を検出しない場合に排出エラーと判定するようになっている。
【0056】
下皿満杯エラー判定部131は、下皿8の満杯検出スイッチ46が遊技球の満杯を検出した場合に下皿満杯エラーと判定するようになっている。球切れエラー判定部132は、遊技球タンク36の球切れ検出スイッチ41が球切れを検出した場合に球切れエラーと判定するようになっている。球片切れエラー判定部133は、タンクレール38での球詰まり等によって、払い出し手段37の払い出し部43の上側の何れかの球片切れ検出スイッチ44が球切れを検出した場合に球片切れエラーと判定するようになっている。
【0057】
払い出し超過エラー判定部134は、払い出し手段37が払い出し制御コマンドの払い出し要求以上の遊技球を払い出して、払い出し検出スイッチ45が所定数以上の遊技球を検出した場合に払い出し超過エラーと判定するようになっている。
【0058】
複数種類のエラー判定項目の中には、入賞エラー、払い出しエラー及び排出エラーの単位ゲームの結果に影響するエラーと、これら以外の単位ゲームの結果に影響しないエラーとがある。
【0059】
ゲーム更新手段126は、ゲーム終了手段135とゲーム開始手段136とを含み、発射手段9が単位ゲーム中に遊技領域15へと所定数の遊技球を発射する等の予め定められた所定の条件を満たしたときに当該ゲームを更新するようになっている。ゲーム終了手段135は、発射検出スイッチ16等が単位ゲーム中に所定数の遊技球の発射を検出したときに、得点付与手段124の得点付与処理を待って当該ゲームを終了して入賞表示手段19等の入賞表示を初期状態に戻すようになっている。
【0060】
またゲーム終了手段135は、単位ゲームの結果に影響する入賞エラー、払い出しエラー及び排出エラーのエラー判定があった場合には作動せず、入賞エラー、払い出しエラー及び排出エラーのエラー判定がない場合、及びエラー判定があっても、そのエラー判定がそれら以外の単位ゲームの結果に影響しない下皿満杯エラー、球切れエラー、球片切れエラー、払い出し超過エラーの場合には作動するようになっている。
【0061】
なお、ゲーム開始手段136は、ゲーム終了手段135によるゲームの終了後に所定の休止時間をおいて次の単位ゲームを開始させるようになっている。
【0062】
制御コマンド送信手段127は、各制御基板32,34,40,118,119に制御コマンドを一方向通信により送信するためのもので、遊技状態判定手段122の判定結果に基づいて図柄制御基板118側に遊技図柄制御コマンドを送信する機能、特別遊技状態発生手段123の特別遊技状態の発生に基づいてランプ制御基板34にランプ演出の演出制御コマンドを送信する機能、入賞処理手段120の入賞処理に基づいてランプ制御基板34側に入賞表示制御コマンドを送信する機能、得点付与手段124の得点付与処理に基づいてランプ制御基板34側に得点表示制御コマンドを送信する機能、得点付与手段124の得点付与処理に基づいて払い出し制御基板40に賞球の払い出し制御コマンドを送信する機能、ゲーム更新手段126のゲーム更新処理に基づいてランプ制御基板34にゲーム更新制御コマンドを送信し、発射制御基板119に発射制御コマンドを送信する機能等を有する。
【0063】
図柄制御基板118は、CPU、ROM、RAM等により構成された遊技図柄表示制御手段137を備えている。遊技図柄表示制御手段137は、遊技図柄制御コマンドがあったときに、遊技状態判定手段122の判定結果に応じて遊技図柄表示手段22の遊技図柄22a〜22cの変動制御を行うためのもので、始動手段25の遊技球の検出により遊技図柄22a〜22cが変動を開始し、遊技状態判定手段122の判定結果が特別遊技判定のときに「7・7・7」等の特定態様で、非特別遊技判定のときに非特定態様で夫々停止すべく、所定時間変動後の遊技図柄22a〜22cを判定結果に基づいて特定態様又は非特定態様で停止させるようになっている。
【0064】
ランプ制御基板34は、CPU、ROM、RAM等により構成された演出表示制御手段138、入賞表示制御手段139、得点表示制御手段140、エラー情報表示制御手段141等を備えている。なお、ランプ制御基板34には、得点表示手段21、エラー情報表示手段20が電気的に接続されている。
【0065】
演出表示制御手段138は、ランプ演出の演出制御コマンドがあったときに、遊技盤4の各演出表示ランプ33を点滅制御するためのものである。得点表示制御手段140は、得点表示手段21の得点の表示制御を行うためのもので、得点表示制御コマンドがあったときに、得点表示手段21にそのコマンドに応じた得点を表示させるようになっている。
【0066】
入賞表示制御手段139は、入賞表示手段19の入賞表示部55の表示を制御するためのもので、遊技球が何れかの入賞口49に入賞して入賞表示制御コマンドがあったときに、その入賞口49に対応する入賞表示手段19の入賞表示部55に特定表示を表示させると共に、ゲーム更新コマンドがあったときに、入賞表示手段19の入賞表示部55の特定表示を初期状態に戻すようになっている。
【0067】
エラー情報表示制御手段141は、エラー判定手段125の判定結果に基づいてエラー情報表示手段20にエラーの識別情報を表示させるためのもので、複数種類のエラー判定項目の内、単位ゲームの結果に影響するエラーと単位ゲームの結果に影響しないエラーとに分けて、その一部の複数種類のエラー判定項目(又は一種類のエラー判定項目)を一単位として、そのエラーの識別情報をエラー情報表示手段20に表示させるようになっている。
【0068】
例えば、図14に示すように7種類のエラー判定項目の内、単位ゲームの結果に影響する入賞エラー、払い出しエラー及び排出エラーのエラー判定の場合に識別番号「1」の識別情報を、また単位ゲームの結果に影響しない下皿満杯エラー及び球切れエラーのエラー判定の場合に識別番号「2」の識別情報を、同じく結果に影響しない球片切れエラー及び払い出し超過エラーのエラー判定の場合に識別番号「3」の識別情報を夫々エラー情報表示手段20に表示させるようになっている。
【0069】
払い出し制御基板40は、主制御基板31側から払い出し制御コマンドがあったときに払い出し手段37を作動させて、所定数の遊技球を払い出させるようになっている。発射制御基板119は、単位ゲーム毎に所定の休止時間をおいて発射手段9の発射制御を行うためのもので、遊技者が発射ハンドル10を操作すること等を条件に発射制御コマンドがあったときに発射手段9を作動させて、その発射手段9が単位ゲーム毎に所定数(例えば16個)の遊技球を遊技領域15へと打ち込むまでその作動を継続させるようになっている。
【0070】
次に上記構成のアレンジボール機における動作を説明する。ゲームに際して遊技者が発射ハンドル10を操作すると、発射制御基板119の制御により発射手段9が作動して、上皿7から発射レール11上に順次供給される遊技球を打撃してガイドレール17を経て遊技領域15へと打ち込んで行く。なお、発射手段9は、各単位ゲーム毎に遊技領域15へと所定数の遊技球を打ち込む。
【0071】
遊技領域15に打ち込まれた遊技球は、入賞口手段18の何れかの入賞口49に入賞するか、又は普通入賞手段28,29等に入賞してから、遊技盤4の裏側へと案内されて行く。遊技球が順次入賞口49に入賞すると、その入賞検出スイッチ52がその遊技球を検出して入賞処理手段120が入賞処理を行い、入賞表示制御手段139の制御により、各遊技球が入賞口49に入賞する毎にそれに対応する入賞表示部55が順次遊技球の入賞を表示する。
【0072】
例えば、入賞口手段18の入賞口49の内、1番目から4番目までの入賞口49に遊技球が入賞すると、入賞表示手段19の1番目から4番目までの4個の入賞表示部55が特定表示に変化して入賞役が成立する。そして、4個目の遊技球が入賞した時点で得点付与手段124が入賞役の成立を判定し、入賞役が成立しておれば所定の得点を付与する。
【0073】
一方、得点付与手段124により得点が付与されると、得点表示制御手段140の制御により得点表示手段21が「1点」等の得点を表示すると共に、払い出し制御基板40の制御により払い出し手段37が作動して、その入賞役に応じて賞球を上皿7へと払い出す。
【0074】
始動手段25に遊技球が入賞すると、遊技状態判定手段122が乱数発生手段121の発生乱数値を抽選して、その抽選乱数値から特別遊技状態とするか否かを判定し、その判定結果に基づいて遊技図柄表示制御手段137の制御により遊技図柄表示手段22の遊技図柄22a〜22cが変動を開始する。遊技図柄22a〜22cは、変動開始から所定時間経過した後、遊技状態判定手段122の判定結果に基づいて、その判定結果が特別遊技判定のときに特定態様となり、非特別遊技判定のときに非特定態様となるように、遊技図柄表示制御手段137の制御により所定時間変動して、所定種類の特定態様又は非特定態様で停止する。
【0075】
特別入賞手段23は通常、図7に示すように開閉停留手段72の開閉体84が突出して特別入賞口71を閉じた状態にある。そして、遊技図柄22a〜22cが特定態様で停止し確定すると、特別入賞手段23の開閉駆動手段88が連動アーム90を介して開閉体84をa矢示方向へと回動させる。これによって図8に示すように開閉体84が後退して特別入賞口71を開放し、上方から落下する遊技球が特別入賞口71に入賞可能な状態になる。また停留体85が開閉体84と逆方向に回動して特別入賞検出スイッチ75の通過孔75a側に突出し、特別入賞検出スイッチ75の通過孔75a内で遊技球を停留可能な状態になる。
【0076】
このため特別入賞口71に落下する遊技球があれば、その遊技球は特別入賞口71へと入賞し、特別入賞検出スイッチ75の通過孔75aに嵌合した状態で一旦停留されるので、特別入賞検出スイッチ75により遊技球を確実に検出できる。そして、特別入賞検出スイッチ75が遊技球を検出すると、入賞表示手段19の特定の複数個の入賞表示部55が入賞を表示する。
【0077】
特別入賞検出スイッチ75が遊技球を検出すると、開閉駆動手段88により開閉体84が反a矢示方向に回動して特別入賞口71を閉じると共に、停留体85が後退して遊技球の停留を解除し、その遊技球が振り分け手段78側へと落下する。振り分け手段78では、常時、回転体92がb矢示方向に回転しており、この回転体92の回転により1/3の可能性で遊技球を特別排出口74へと振り分ける。
【0078】
即ち、特別入賞口71から落下した遊技球は、回転体92の外周側の何れかの受け部95上で受けられるか、又は保持凹部96,97に入る。例えば保持凹部97の回転方向前側の受け部95で遊技球を受けた場合には、回転体92が特別入賞口71側まで回転したときに遊技球が保持凹部97に入り、回転体92の回転によりb矢示方向へと送られる。そして、保持凹部97が特別排出口74に対応したときに、その保持凹部97内の遊技球が特別排出口74へと案内され、この特別排出口74を経て遊技盤4の裏側へと誘導されて排出される。また特別排出口74を通過する間に特別排出検出スイッチ77が、その遊技球の排出を検出する。
【0079】
また特別排出検出スイッチ77が遊技球を検出すると、特別遊技状態発生手段123が働いて所定ゲーム数に亘って継続的に特別遊技状態が発生する。この特別遊技状態の発生中は作動手段26,27が有効になり、この作動手段26,27に遊技球が入賞すれば、増加入賞手段24の開閉停留手段102が増加入賞口101を開放する。このとき増加入賞手段24の開閉停留手段102は、特別入賞手段23の開閉停留手段72と同様に作動する。
【0080】
増加入賞口101に遊技球が入賞すると、停留体110が増加入賞検出スイッチ104の通過孔104aに嵌合した状態で遊技球を停留させた後、その停留を解除する。これによって遊技球は、排出口103を経て遊技盤4の裏側へと誘導されて排出されて行く。また増加入賞検出スイッチ104の遊技球の検出によって、得点付与手段124が当該ゲーム中に獲得した得点を2倍に増加させる処理を行い、得点表示手段21の得点が2倍になり、払い出し手段37が賞球を払い出す。
【0081】
発射手段9が各単位ゲーム毎に所定数の16個の遊技球を遊技領域15へと発射し、その遊技球が遊技領域15内で入賞口手段18の入賞口49等に16個入賞すれば、払い出し手段37の払い出し動作の終了等の他の条件を満たしたときにゲーム更新手段126が作動して、そのゲーム終了手段135が当該ゲームの終了処理を行い、また所定の休止時間をおいてゲーム開始手段136が次の単位ゲームを開始可能にする。
【0082】
単位ゲーム中にエラーが発生した場合には、エラー判定手段125がエラー判定項目に基づいてエラー判定を行い、そのエラーの識別情報をエラー情報表示手段20が数字等で表示する。例えば遊技領域15内で遊技釘等に遊技球が引っ掛かった場合には、発射手段9が遊技領域15へと所定数の遊技球を発射したにも拘らず、所定時間内に入賞口手段18の入賞検出スイッチ52等が所定数の遊技球の入賞を検出しない。この場合は所定数の遊技球の発射時点から所定時間が経過したときに、入賞エラー判定部128が入賞エラーと判定して、エラー情報表示手段20が識別番号「1」を表示する。
【0083】
また払い出し手段37の内部で球詰まり等が発生した場合には、払い出し手段37が作動したにも拘らず、払い出し検出スイッチ45が所定数の遊技球の払い出しを検出しない。この場合は払い出し開始から所定時間が経過した時点で払い出しエラー判定部130が払い出しエラーと判定して、エラー情報表示手段20が識別番号「1」を表示する。
【0084】
更に特別入賞手段23内の振り分け手段78等に球詰まり等が発生した場合には、特別入賞検出スイッチ75が遊技球の入賞を検出したにも拘らず、通常排出検出スイッチ76又は特別排出検出スイッチ77がその遊技球の排出を検出しない。この場合は特別入賞検出スイッチ75が遊技球を検出した時点から所定時間が経過したときに、排出エラー判定部130が排出エラーと判定して、エラー情報表示手段20が識別番号「1」を表示する。
【0085】
また下皿8内の遊技球が満杯状態の場合には、下皿満杯検出スイッチ46が満杯状態を検出して、下皿満杯エラー判定部131が下皿満杯エラーと判定し、エラー情報表示手段20が識別番号「2」を表示する。
【0086】
なお、球切れエラー、球片切れエラー、払い出し超過エラーが発生した場合にも、同様にしてエラー判定を行い、そのエラーの識別情報を識別番号「2」又は「3」で表示する。下皿満杯エラー、球切れエラーの場合には、払い出し手段37が遊技球の払い出しを停止する。
【0087】
このようにエラー判定手段125がエラーと判定した場合に、そのエラーの識別情報をエラー情報表示手段20に表示することにより、エラー判定項目が多種類ある場合でも、エラー情報表示手段20の識別情報を見れば、その識別情報からエラー判定項目を容易に確認し把握できる。従って、従来に比較してエラー情報表示手段20の配置が容易であり、しかもそのエラー情報表示手段20によってエラーを容易に識別できる。
【0088】
またゲーム終了手段135が終了処理を行う前に、ゲーム結果に影響する入賞エラー、払い出しエラー、排出エラーが発生した場合には、ゲーム終了手段135が作動せず、そのエラーを解消しない限り当該ゲームが終了しない。このためエラー発生後のゲームの終了、更新等により、遊技者が不測の不利益を被るようなことを防止できる。
【0089】
エラーが発生した場合には、次のようにしてそのエラーを解除する。そして、正常に復帰すれば、エラー情報表示手段20の識別情報が消える。例えば入賞エラーの場合には、途中に引っ掛かった遊技球を取り除き、不足分の遊技球を入賞口49に入れる。払い出しエラーの場合には、再度払い出し手段37を作動させて所定数の遊技球を払い出させる。
【0090】
排出エラーの場合には、特別入賞手段23内の遊技球を取り除き、通常排出口73又は特別排出口74を経て遊技球を排出させる。下皿満杯エラーの場合には、下皿8内の遊技球を抜き取る。球切れエラー、球片切れエラーの場合には、遊技球を補給し、又は遊技球タンク36、タンクレール38内での遊技球の詰まりを解消する。払い出し超過エラーの場合には、RAMの記憶情報をクリアして電源を再投入する。
【0091】
特別入賞手段23、増加入賞手段24は、遊技盤4に装着された入賞ケース体70,100と、入賞ケース体70,100の上部に設けられた入賞口71,101と、入賞口71,101を開放する開放状態のときに入賞口71,101側で遊技球を停留させる停留状態となり、入賞口71,101を閉鎖する閉鎖状態のときに停留を解除して遊技球を入賞ケース体70,100内に通過させる解除状態となるように、入賞口71,101を開閉可能で且つ遊技球を停留可能な開閉停留手段72,102とを備えているので、遊技球の入賞個数の制限、入賞時期の制御等が容易であり、興趣ある組み合わせゲームを容易に構成できる。
【0092】
また特別入賞手段23、増加入賞手段24は、開閉停留手段72,102で停留中の遊技球を検出する入賞検出スイッチ75,104を設けているので、その入賞口71,101に入賞した遊技球を入賞検出スイッチ75,104により検出できる。開閉停留手段72,102は、入賞口71,101の上部に配置され且つ入賞口71,101に対して後側から出退する開閉体84,109と、開閉体84の下側に配置され且つ入賞口71,101に対して後側から出退する停留体85,110とを備え、開閉体84と停留体85,110との間に、停留中の遊技球を検出する入賞検出スイッチ75,104を配置しているので、簡単な構造で遊技球を確実に検出できる。
【0093】
入賞検出スイッチ75,104を前後方向に配置し、入賞検出スイッチ75,104の上下両側に開閉体84と停留体85,110とを配置すると共に、開閉体84と停留体85,110とを入賞検出スイッチ75,104の左右両側で左右方向の枢軸87,112により揺動自在に枢支しているため、開閉停留手段72,102の上下方向の寸法を小さくする等、開閉停留手段72,102を小型化できる。特に開閉停留手段72,102は、入賞検出スイッチ75,104の左右両側に配置された左右一対の支持体86,111と、両支持体86,111を入賞検出スイッチ75,104の上下両側で連結する連結体84a,85a,109a,110aとを備え、上側の連結体84a,109aに開閉体84を、下側の連結体85a,110aに停留体85,110を夫々設け、開閉体84と停留体85,110との内、少なくとも開閉体84は入賞検出スイッチ75,104に形成された遊技球の通過孔75a,104aに対して出退可能であるので、開閉停留手段72,102等を簡単に構成でき、小型化できる。
【0094】
図15〜図20は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態では、特別入賞手段23、増加入賞手段24に、左右一対の揺動体147〜150を備え、その揺動体147〜150間の後側に入賞検出スイッチ75,104を上下方向に配置したものを用いている。
【0095】
特別入賞手段23は、図15〜図17に示すように特別入賞ケース体70を備え、第1の実施形態と同様に特別入賞ケース体70に特別入賞口71、開閉停留手段72、特別入賞検出スイッチ75、振り分け手段78、排出口73,74等が設けられている。開閉停留手段72は、遊技球の入賞通路71aの上側で前方に突出する突出部151と、この突出部151の下側で入賞通路71aの左右両側に配置された左右一対の揺動体147,148とを備え、その一対の揺動体147,148で特別入賞口71を開閉し、開放状態のときにその上に1個の遊技球を停留させるようになっている。
【0096】
各揺動体147,148は、突出部151の下側の左右一対の特別入賞口71を閉鎖し且つ遊技球の停留を解除する閉鎖・解除状態(図15に仮想線で示す起立位置A)と、特別入賞口71を開放し且つ遊技球を受けて停留する開放・停留状態(図15に実線で示す倒伏位置B)とに前後方向の枢軸152廻りに揺動自在である。
【0097】
即ち、特別入賞ケース体70には、その上端部で遊技盤4の前側に突出部151が設けられ、この突出部151とその下側に左右一対の揺動体147,148との間に特別入賞口71が設けられている。各揺動体147,148は、外端側で中間ケース体79に挿通された枢軸152により揺動自在に枢支され、特別入賞ケース体70の裏側の開閉駆動手段88により、特別入賞口71を閉鎖し且つ遊技球の停留を解除する起立位置Aと、特別入賞口71を開放し且つ遊技球を受けて停留させる倒伏位置Bとの間で枢軸152廻りに揺動自在である。なお、各揺動体147,148には、上面から内端側にかけて球案内凹部147a,148aが形成されている。
【0098】
各揺動体147,148は、起立位置Aでは枢軸152側から突出部151の下側に斜め上向き状態に起立して、特別入賞口71側に落下する遊技球を下側へと案内し、また倒伏位置Bでは入賞通路71a側へと略水平状態に倒伏して、一対の揺動体147,148により入賞通路71aの上側で遊技球を停留させるようになっている。
【0099】
なお、両揺動体147,148間の間隔は、倒伏位置Bでは1個の遊技球を停留可能であり、遊技球の停留状態で倒伏位置Bの開放・停留状態から起立位置Aの閉鎖・解除状態へと起立するときに、両揺動体147,148間から入賞通路71aへと遊技球を落下させてその停留を解除するようになっている。また揺動体147,148は、停留中の1個の遊技球の外側で揺動体147,148上に乗った遊技球があっても、開放・停留状態から閉鎖・解除状態へと起立するときに、その遊技球を外側へと案内して落下させるようになっている。
【0100】
枢軸152は特別入賞ケース体70の中間ケース体79を裏側へと貫通し、その中間ケース体79の裏側で連動機構153を介して開閉駆動手段88により開閉方向に駆動可能である。連動機構153は、各枢軸152に固定され且つ互いに噛合する連動ギヤー154,155を有し、その一方連動ギヤー154に長孔156が形成され、この長孔156に開閉駆動手段88の駆動ピン157が係合している。開閉駆動手段88はソレノイド等により構成され、駆動ピン157は開閉駆動手段88から下側に突出する上下動自在な可動鉄心88aに設けられている。開閉駆動手段88は、特別入賞ケース体70の裏側に取り付けられている。
【0101】
特別入賞検出スイッチ75は、特別入賞口71の後側近傍で一対の揺動体147,148間に対応して中間ケース体79の裏側に上下方向に装着され、遊技球が一対の揺動体147,148上に停留したときに、その遊技球の入賞を検出するようになっている。
【0102】
入賞通路71aの下端側は、振り分け手段78の振り分け室83の外周側に対して上側から連通しており、振り分け手段78の回転体92には、この入賞通路71aの下端に対応して外周面に受け部95が設けられている。その他の構成は、第1の実施形態の特別入賞手段23と略同一である。
【0103】
増加入賞手段24は、図18〜図20に示すように増加入賞ケース体100を備え、その増加入賞ケース体100に第1の実施形態と同様に増加入賞口101、開閉停留手段102、増加入賞検出スイッチ104、排出口103等が設けられている。開閉停留手段102は、遊技球の入賞通路101aの上側で前方に突出する突出部158と、この突出部158の下側で入賞通路101aの左右両側に配置された左右一対の揺動体149,150とを備え、その一方の揺動体149で増加入賞口101を開閉し、開放状態のときに一対の揺動体149,150の上側に1個の遊技球を停留させるようになっている。
【0104】
一方の揺動体149は、突出部158の一方の下側の増加入賞口101を閉鎖し且つ遊技球の停留を解除する閉鎖・解除状態(図18に仮想線で示す起立位置C)と、増加入賞口101を開放し且つ遊技球を受けて停留する開放・停留状態(図18に実線で示す倒伏位置D)とに前後方向の枢軸159廻りに揺動自在である。他方の揺動体150は、一方の揺動体149と同様に停留解除状態(図18に仮想線で示す起立位置C)と停留状態と(図18に実線で示す倒伏位置D)に前後方向の枢軸159廻りに揺動自在である。
【0105】
即ち、増加入賞ケース体100には、その上端部で遊技盤4の前側に突出部158が設けられ、この突出部158とその下側の一方の揺動体149との間に増加入賞口101が設けられている。なお、増加入賞ケース体100には、一方の揺動体149側に、遊技領域15の中央側で側方に開口する増加入賞口101が設けられ、この増加入賞口101と反対側に、突出部158から他方の揺動体150の基部側を覆うカバー部160が設けられている。
【0106】
各揺動体149,150は、外端側で中間ケース体105に挿通された枢軸161により揺動自在に枢支され、増加入賞ケース体100の裏側の開閉駆動手段113により、増加入賞口101を閉鎖し且つ遊技球の停留を解除する起立位置Cと、増加入賞口101を開放し且つ遊技球を受けて停留させる倒伏位置Dとの間で枢軸161廻りに揺動自在である。なお、各揺動体149,150には、上面から内端側にかけて球案内凹部149a,150aが形成されている。
【0107】
各揺動体149,150は、起立位置Cでは枢軸161側から突出部158の下側に斜め上向き状態に起立して、増加入賞口101側に落下する遊技球を下側へと案内し、また倒伏位置Dでは入賞通路101a側へと略水平状態に倒伏して、一対の揺動体149,150により入賞通路101aの上側で遊技球を停留させるようになっている。
【0108】
両揺動体149,150間の間隔は、倒伏位置Dでは1個の遊技球を停留可能であり、遊技球の停留状態で倒伏位置Dから起立位置Cへと起立するときに、両揺動体149,150間から入賞通路101aへと遊技球を落下させてその停留を解除するようになっている。なお、揺動体149は、停留中の1個の遊技球の外側に乗った遊技球があっても、倒伏位置Dから起立位置Cへと起立するときに、その遊技球を外側へと案内して落下させるようになっている。
【0109】
枢軸161は増加入賞ケース体100の中間ケース体105を裏側へと貫通し、その中間ケース体105の裏側で連動機構162を介して開閉駆動手段113により開閉方向に駆動可能である。連動機構162は、各枢軸161に固定され且つ互いに噛合する連動ギヤー163,164を有し、その一方の連動ギヤー163に長孔165が形成され、この長孔165に開閉駆動手段113の駆動ピン166が係合している。開閉駆動手段113はソレノイド等により構成され、駆動ピン166は開閉駆動手段113から下側に突出する上下動自在な可動鉄心113aに設けられている。開閉駆動手段113は、増加入賞ケース体100の裏側に取り付けられている。
【0110】
増加入賞検出スイッチ104は、増加入賞口101の後側近傍で一対の揺動体149,150間に対応して中間ケース体105の裏側に上下方向に装着され、遊技球が一対の揺動体149,150上に停留したときに、その遊技球の入賞を検出するようになっている。なお、入賞通路101aの下端側は、増加入賞口101の下側へと遊技領域15の中央側に屈曲して排出口103に連通している。その他の構成は、第1の実施形態の増加入賞手段24又は第1の実施形態の特別入賞手段23と同様である。
【0111】
特別入賞手段23の左右一対の揺動体147,148は、通常、特別入賞口71を閉塞する起立位置Aにある。遊技図柄表示手段22の変動後の停止図柄が特定態様になれば、開閉駆動手段88の駆動により駆動ピン157が上昇して、連動ギヤー154,155、枢軸152を介して各揺動体147,148が起立位置Aから倒伏位置Bへとc矢示方向へと揺動し、左右の特別入賞口71を開放する。そして、特別入賞口71から入賞した遊技球が揺動体147,148上に落下して入賞すると、両揺動体147,148間へと一方の揺動体147,148上を移動して、入賞通路71a上で両揺動体147,148に停留し、その遊技球を特別入賞検出スイッチ75が検出する。
【0112】
特別入賞検出スイッチ75が遊技球を検出するか、又は当該単位ゲームが終了すると、開閉駆動手段88の駆動ピン157が下降し連動ギヤー154,155等を介して揺動体147,148が枢軸152廻りに反c矢示方向へと揺動する。このとき揺動体147,148の反c矢示方向への揺動に伴って両者間の間隔が広がるので、一対の揺動体147,148間に停留中の遊技球はその間から入賞通路71aへと落下し、また停留状態以外の遊技球は揺動体147,148に沿って外側へと落下する。
【0113】
停留後の遊技球は、第1の実施形態と同様に入賞通路71aを経て振り分け手段78へと案内され、この振り分け手段78で通常排出口73又は特別排出口74へと振り分けられた後、その通常排出口73又は特別排出口74を経て遊技盤の裏側へと排出されて行く。
【0114】
特別排出検出スイッチ77が遊技球を検出し、作動手段26,27が有効になって遊技球が入賞すると、増加入賞手段24が開放する。この場合に、増加入賞手段24の開閉停留手段102等は、特別入賞手段23の開閉停留手段72と同様に作動して、その一対の揺動体149,150により1個の遊技球を停留し、増加入賞検出スイッチ104がその遊技球を検出する。
【0115】
このように特別入賞手段23、増加入賞手段24に、遊技球の入賞通路71a,101aの上側で前方に突出する突出部151,158と、この突出部151,158の下側で入賞通路71a,101aの左右両側に配置された左右一対の揺動体147〜150とを備え、揺動体147〜150の後側に停留中の遊技球を検出する入賞検出スイッチ75,104を配置し、揺動体147〜150の少なくとも一方を、突出部151,158の下側の入賞口71,101を閉鎖し且つ遊技球の停留を解除する閉鎖・解除状態と、入賞口71,101を開放し且つ遊技球を受けて停留する開放・停留状態とに前後方向の枢軸152,159廻りに揺動自在に枢支した場合にも、遊技球の入賞個数の制限、入賞時期の制御等が容易であり、興趣ある組み合わせゲームを容易に構成できる。
【0116】
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では開閉入賞手段として特別入賞手段23、増加入賞手段24を例示しているが、開閉式の入賞手段であれば、特別入賞手段23、増加入賞手段24以外のものにおいても同様に採用可能である。
【0117】
また遊技盤4に特別入賞手段23、増加入賞手段24を設ける場合には、第1の実施形態の特別入賞手段23と第2の実施形態の増加入賞手段24、又は第2の実施形態の特別入賞手段23と第1の実施形態の増加入賞手段24を組み合わせて採用しても良い。
【0118】
開閉停留手段72,102は、入賞口71,101を開放する開放状態のときに入賞口71,101側で遊技球を停留させる停留状態となり、入賞口71,101を閉鎖する閉鎖状態のときに停留を解除して遊技球を入賞ケース体70,100内へと通過させる解除状態となるように、入賞口71,101を開閉可能で且つ遊技球を停留可能な構造であれば、実施形態に例示の構造以外のものを利用しても良い。
【0119】
また特別入賞検出スイッチ75、排出検出スイッチ76,77、増加入賞検出スイッチ104の検出信号は、実施形態に例示以外の目的に使用しても良い。
【0120】
特別入賞口71に入賞した遊技球が特別排出口74を1個通過すれば、特別遊技状態発生手段123が一旦発生させた特別遊技状態を無効にするようになっている場合には、特別入賞手段23は実施形態に例示するように1回の開閉動作で遊技球が1個入賞するように構成することが望ましい。また特別入賞手段23に単位ゲーム中に遊技球が入賞した場合に、その当該単位ゲームの終了と同時、終了後又は次ゲームの開始時に停留を解除し、その特別排出検出スイッチ77が遊技球を検出した効果を次の単位ゲームまで持続し、その次の単位ゲームで作動手段26,27を有効にするようにしても良い。
【0121】
特別入賞手段23の排出口は、実施形態では通常排出口73と特別排出口74との2個になっているが、1個でも良いし、3個以上でも良い。要するに排出口は単数、複数の何れでも良い。また排出検出スイッチ76,77は、その検出信号をエラー判定に利用する場合には、遊技球の詰まり等の原因となる箇所の下流側に設けることが望ましいが、遊技球の詰まり等の原因となる箇所が下流側になければ、排出口73,74の通路方向の上流側に配置しても良い。振り分け手段78を設ける場合には、他の構造の振り分け方式を採用しても良い。
【0122】
特別入賞検出スイッチ75、排出検出スイッチ76,77、増加入賞検出スイッチ104は、実施形態では非接触式の近接スイッチを利用しているが、接触式のものを使用しても良い。
【0123】
更に実施形態では、アレンジボール機について例示しているが、アレンジボール機の他、雀球遊技機等の各種の組み合わせ遊技機でも同様に実施できることはいうまでもない。また組み合わせ遊技機は、上皿7等の発射用貯留皿に貯留された遊技球を順次発射する形式の他、メダルを投入してゲームを開始可能にするメダル投入式、発射手段9と遊技盤4側との間で遊技球を循環させる循環式等でも良い。払い出し手段37は、遊技媒体としての遊技球を払い出すようにしても良いし、メダル等を払い出すようにしても良い。
【0124】
【発明の効果】
本発明では、遊技領域に所定条件で開放する開閉入賞手段を設け、該開閉入賞手段は開閉入賞口と、該開閉入賞口を開閉可能で且つ遊技球を停留可能な開閉停留手段と、該開閉停留手段により停留中の遊技球を検出する入賞検出スイッチとを備え、開閉停留手段は入賞検出スイッチの左右両側に配置された一対の支持体と、該両支持体を入賞検出スイッチの上下両側で連結する連結体と、上側の連結体に設けられ且つ開閉入賞口を開閉する開閉体と、下側の連結体に設けられ且つ開閉体が開閉入賞口を開いたときに該開閉入賞口で遊技球を停留し開閉体が開閉入賞口を閉じたときに停留を解除して遊技球を通過させる停留体とを備えているので、簡単な構造で遊技球の入賞個数の制限、入賞時期の制御等を容易にでき、興趣あるゲームを容易に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すアレンジボール機の正面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示すアレンジボール機の背面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す入賞口手段側の一部破断正面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す入賞口手段側の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す特別入賞手段の一部断面正面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す特別入賞手段の閉状態の断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示す特別入賞手段の開状態の断面図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示す増加入賞手段の断面正面図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示す増加入賞手段の閉状態の断面図である。
【図11】本発明の第1の実施形態を示す増加入賞手段の開状態の断面図である。
【図12】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロック図である。
【図13】本発明の第1の実施形態を示すエラー判定手段のブロック図である。
【図14】本発明の第1の実施形態を示すエラー識別情報の説明図である。
【図15】本発明の第2の実施形態を示す特別入賞手段の断面正面図である。
【図16】本発明の第2の実施形態を示す連動手段の正面図である。
【図17】本発明の第2の実施形態を示す特別入賞手段の断面側面図である。
【図18】本発明の第2の実施形態を示す増加入賞手段の断面正面図である。
【図19】本発明の第2の実施形態を示す連動手段の正面図である。
【図20】本発明の第2の実施形態を示す増加入賞手段の開状態の断面図である。
【符号の説明】
4 遊技盤
15 遊技領域
18 入賞口手段
19 入賞表示手段
22 遊技図柄表示手段
22a〜22c 遊技図柄
23 特別入賞手段
24 増加入賞手段
49 入賞口
55 入賞表示部
70 特別入賞ケース体
71 特別入賞口
71a,101a 入賞通路
72,102 開閉停留手段
73 通常排出口
74 特別排出口
75 特別入賞検出スイッチ
75a,104a 通過孔
76 通常排出検出スイッチ
77 特別排出検出スイッチ
78 振り分け手段
83 振り分け室
84,109 開閉体
84a,85a,109a,110a 連結体
85,110 停留体
86,111 支持体
87,112 枢軸
92 回転体
93 回転軸
94 回転駆動手段
96,97 保持凹部
100 増加入賞ケース体
101 増加入賞口
104 増加入賞検出スイッチ
147〜150 揺動体
151,158 突出部
152,159 枢軸

Claims (7)

  1. 遊技盤の遊技領域に遊技球を発射しながらゲームを行うようにした遊技機において、前記遊技領域に所定条件で開放する開閉入賞手段を設け、該開閉入賞手段は開閉入賞口と、該開閉入賞口を開閉可能で且つ遊技球を停留可能な開閉停留手段と、該開閉停留手段により停留中の遊技球を検出する入賞検出スイッチとを備え、前記開閉停留手段は前記入賞検出スイッチの左右両側に配置された一対の支持体と、該両支持体を前記入賞検出スイッチの上下両側で連結する連結体と、上側の前記連結体に設けられ且つ前記開閉入賞口を開閉する開閉体と、下側の前記連結体に設けられ且つ前記開閉体が前記開閉入賞口を開いたときに該開閉入賞口で遊技球を停留し前記開閉体が前記開閉入賞口を閉じたときに停留を解除して遊技球を通過させる停留体とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記開閉体、前記停留体は前記開閉入賞口に対して後側から出退自在であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記開閉体と前記停留体との内、少なくとも前記開閉体は前記入賞検出スイッチに形成された遊技球の通過孔に対して出退可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 記入賞検出スイッチを前後方向に配置し、前記両支持体を前記入賞検出スイッチの左右両側で左右方向の枢軸により揺動自在に枢支したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の遊技機。
  5. 前記開閉停留手段の入賞ケース体に、遊技球を前記遊技盤の裏側へと排出する複数個の排出口と、前記開閉停留手段を通過後の遊技球を前記排出口の何れかに振り分ける振り分け手段とを設けたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の遊技機。
  6. 前記遊技盤に、遊技図柄を変動表示可能な遊技図柄表示手段を設け、該遊技図柄表示手段の変動後の遊技図柄が特定態様を表示することを条件に前記開閉停留手段が開放・停留状態に作動するようにしたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の遊技機。
  7. 前記開閉停留手段を駆動する開閉駆動手段を前記入賞ケース体の裏側に配置したことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の遊技機。
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