JP7373526B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関する。
従来から、遊技球(遊技媒体)が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて遊技領域に遊技球を発射する遊技機(ぱちんこ遊技機)が知られている。この種の遊技機は、遊技領域において遊技球を検出する検出領域として始動入賞口を設け、始動入賞口に遊技球が進入したことを条件に、特別抽選を行うとともに表示装置において図柄の変動表示を開始させ、特別抽選の結果が大当たりである場合に、図柄を特定の態様で停止表示させる。すると遊技状態を特別遊技状態に移行させ、特別遊技状態では複数回の特別遊技を実行し、各特別遊技では遊技領域に設けられている大入賞口を開状態に動作させ、大入賞口への遊技球の進入に応じて遊技球を払い出す。
そしてこの種の遊技機では、遊技領域に設けられた回転体を回転させることによって、遊技球を異なる経路に振り分けるようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2019-81117号公報
このような遊技機では、回転体を回転させる際に遊技球が詰まってしまうと、遊技を中断しなくてはならず、また、遊技球が意図した経路とは異なる経路に振り分けられてしまうと、公正な遊技を担保することができなくなってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技球の移動を適切に制御可能な遊技機を提供することにある。
(1)本発明は、遊技媒体が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて前記遊技領域に遊技媒体を発射する遊技機であって、遊技媒体が進入可能な第1領域と、遊技媒体が前記第1領域に進入可能な第1位置と遊技媒体が前記第1領域に進入不可能な第2位置の間で変位可能な可動部と、前記第1領域を通過した遊技媒体が進入可能な第2領域と、前記第1領域を通過した遊技媒体が進入可能な第3領域と、前記第3領域に遊技媒体を保持可能かつ所定方向に回転可能に形成され、所定方向に回転することにより、前記第3領域に保持された遊技媒体を第4領域に送り出す回転体を備え、前記第3領域に遊技媒体が保持されている場合に、前記第1領域を通過した遊技媒体が、前記第3領域に保持されている遊技媒体に接触して前記第2領域に誘導されることを特徴とする遊技機に関するものである。
本発明では、第1領域を通過した遊技媒体を、第3領域を介して1つずつ第4領域に送り出しつつ、第3領域に遊技媒体が保持されている場合には、第1領域を通過した遊技媒体が第3領域に保持されている遊技媒体に接触することにより、第1領域を通過した遊技媒体を第2領域に誘導するようにして、遊技媒体の移動を適切に制御することができる。
(2)また本発明は、前記第1領域の下流端に、前記第3領域に遊技媒体が保持されている場合に、前記第1領域を通過した遊技媒体を、前記第3領域に保持されている遊技媒体に接触させつつ前記第2領域に誘導する誘導部が形成され、前記誘導部は、前記第1領域を通過した遊技媒体を、前記第3領域に保持されている遊技媒体の頂点から前記第2領域側にずれた位置に接触させるようにしてもよい。
このようにすれば、第1領域を通過した遊技媒体を、第3領域に保持されている遊技媒体の頂点から第2領域側にずれた位置に接触させる誘導部によって、第1領域を通過した遊技媒体を第2領域に誘導するようにして、遊技媒体の移動を適切に制御することができる。
本発明によれば、遊技媒体の移動を適切に制御可能な遊技機を提供することができる。
本発明の実施形態の遊技機の外観構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態の遊技機の遊技盤の外観構成を示す正面図である。 本発明の実施形態の遊技機の第1大入賞口の拡大正面図である。 本発明の実施形態の遊技機の第1大入賞口の奥側の拡大正面図である。 本発明の実施形態の遊技機の第1大入賞口の側断面図である。 本発明の実施形態の遊技機の機能ブロックを示す図である。
以下では、本発明の実施形態について説明する。なお以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2(枠体)と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技盤6や各種の制御基板を遊技機の内部において保持する本体7と、遊技領域4を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、遊技機の前面において遊技領域4を取り囲むように形成された前枠10(扉体)を備えている。そして前枠10は、遊技領域4を遊技者が視認可能となるように遊技領域4に対応する範囲の前枠開口11を形成しつつ、前枠開口11を塞ぐようにして背面側からガラスユニット8が取り付けられることにより、ガラスユニット8とともに遊技機の前面を形成している。
そして前枠10の一部は、光が透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ12が設けられている。また前枠10には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカー14が設けられている。
また前枠10の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側面の奥側の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
そして上皿16の内側面の奥側の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。また上皿16の下方には、上皿16に遊技球を貯留しきれなくなった場合に余剰の遊技球を貯留しておく下皿24が設けられている。
また上皿16の手前側の中央部には、ボタンやハンドルなどにより構成される演出入力装置25(演出操作手段)が設けられており、遊技者が演出入力装置25を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。
ここで前枠10は、前枠10の左辺および外枠2の左辺に沿った枠回転軸26を中心として外枠2に対して回転可能に取り付けられている。そして上皿16の右方に設けられたシリンダー錠27に鍵を差し込んで一方向に回転させると、施錠が解除されて前枠10を外枠2に対して開くことができるようになっている。
図2は、図1で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図2に示すように遊技盤6には、円弧状に外レール28が設けられており、外レール28の内側の領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
また遊技盤6は、中央部に遊技盤開口31が形成されており、遊技盤開口31の奥側に設けられた液晶ディスプレイ32(演出表示手段)に表示される演出画像を遊技者が視認可能となっている。そして本実施形態では、遊技盤開口31に遊技球が進入できないようになっており、外レール28の内側であって遊技盤開口31の外側の領域が遊技領域4となっている。
従って、発射装置から発射された遊技球は、遊技盤開口31の左側の遊技領域4または遊技盤開口31の右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
そして遊技盤開口31の下側の遊技領域4の中央部には、遊技球が進入可能な第1始動入賞口46が設けられている。この第1始動入賞口46は、遊技球が進入したことを検出するセンサ(検出手段)を内蔵し、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口46に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりまたは小当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
また遊技盤開口31の右側の遊技領域4の下部には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される普図作動口48が設けられている。この普図作動口48は、普図作動口48に進入した遊技球を1個ずつ検出するセンサを備え、1個の遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば1個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
また遊技盤開口31の右側の遊技領域4には、普図作動口48の右上に、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、第2始動入賞口50には、第2始動入賞口50に遊技球が進入しにくい非補助状態と遊技球が進入しやすい補助状態との間で動作可能な補助部材51を備える普通役物52(補助手段)が設けられている。
そして普通役物52は、補助部材51を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、初期状態では補助部材51が非補助状態となっているが、普通抽選で普通当たりが当選すると所定条件下で補助状態となるように制御される。そして第2始動入賞口50に遊技球が進入するごとに、遊技者に対して所定個数(1個以上の規定数、例えば1個)の遊技球が払い出されるとともに、乱数値を取得して大当たりまたは小当たりの当否を決定する特別抽選が行われる。
また遊技盤開口31の右側の遊技領域4の上部には、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第1大入賞口54が設けられている。この第1大入賞口54は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、第1大入賞口54を塞ぐ第1閉塞部材55(可動部)を備える第1特別役物56が設けられており、第1特別役物56は、第1大入賞口54に遊技球が進入可能な開状態(第1位置)と遊技球が進入不可能な閉状態(第2位置)との間で動作可能(変位可能)に構成されている。
そして第1特別役物56は、第1閉塞部材55を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で小当たりが当選すると開始される小当たり遊技において、所定条件下で開状態となるように制御される。そして第1大入賞口54に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば10個)の遊技球が払い出される。
また遊技盤開口31の右側の遊技領域4には、第2始動入賞口50の左上方に、小当たり遊技において第1大入賞口54に進入した遊技球のうちの1個の遊技球が通過可能な大入賞通路58が設けられている。そして遊技盤開口31の下部の奥側には、液晶ディスプレイ32の手前側に、大入賞通路58を通過した遊技球が右側から進入可能なステージ60が設けられている。そしてステージ60の内側面の奥側の中央部には、ステージ60上の遊技球が進入可能な進入口62が設けられており、ステージ60の上面は、大入賞通路58から進入した遊技球がステージ60上を左右にゆっくりと往復移動しながら進入口62に向った後に進入口62に進入するように、進入口62に向かって下るように形成されている。
そしてステージ60の奥側には、小当たり遊技において一定の速度で左右に往復移動する可動体64が設けられており、可動体64の内部には、左通路66、中通路68、右通路70が設けられている。そして、可動体64が左寄りの第1範囲にある状態で遊技球が進入口62に進入すると、進入口62に進入した遊技球が右通路70に振り分けられ、可動体64が中央の第2範囲にある状態で遊技球が進入口62に進入すると、進入口62に進入した遊技球が中通路68に振り分けられ、可動体64が右寄りの第3範囲にある状態で遊技球が進入口62に進入すると、進入口62に進入した遊技球が左通路66に振り分けられる。従って、小当たり遊技において遊技球がステージ60に進入すると、左通路66、中通路68、右通路70のそれぞれに1/3の確率で振り分けられるようになっている。
また遊技盤開口31の右側の遊技領域4には、第1大入賞口54の下方に、遊技球が進入すると遊技球が遊技機内部に回収される第2大入賞口72が設けられている。この第2大入賞口72は、遊技球が進入したことを検出するセンサを内蔵するとともに、第2大入賞口72を塞ぐ第2閉塞部材73(可動部)を備える第2特別役物74が設けられており、第2特別役物74は、第2大入賞口72に遊技球が進入可能な開状態(第2位置)と遊技球が進入不可能な閉状態(第2位置)との間で動作可能(変位可能)に構成されている。
そして第2特別役物74は、第2閉塞部材73を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、特別抽選で大当たりが当選すると開始される大当たり遊技において、所定条件下で開状態となるように制御される。そして第2大入賞口72に遊技球が進入するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば10個)の遊技球が払い出される。
また遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも進入せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口76が設けられている。
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調節することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には遊技盤開口31の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には遊技盤開口31の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調節し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、第1始動入賞口46に進入するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、普図作動口48、第2始動入賞口50、第1大入賞口54あるいは第2大入賞口72に遊技球が進入するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、普図作動口48、第2始動入賞口50、第1大入賞口54あるいは第2大入賞口72に遊技球が進入することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口46に遊技球が進入することがないようになっている。
また遊技盤6の左下部であって、遊技領域4の外側には、普通抽選の結果、特別抽選の結果、遊技状態など、遊技機の各種状態をランプ等の点灯および消灯により示す状態表示装置74が設けられている。
2.第1大入賞口の詳細
図3(A)および図3(B)は、第1大入賞口54の拡大正面図である。図3(A)に示すように、右側の遊技領域4には、遊技球を右下方に誘導する第1通路100と、第1通路100を通過した遊技球を左下方に緩やかに誘導する第2通路102と、第2通路102を通過した遊技球を下方に誘導する第3通路104が形成されており、第1大入賞口54は、第2通路102の下方に形成されている。
そして第1閉塞部材55は、閉状態である場合には、手前側に突出することにより第2通路102の底面を形成するため、遊技球が第1大入賞口54に進入せずに第2通路102を通過するが、開状態である場合には、奥側に収納されることにより第2通路102の底面を形成しなくなるため、遊技球が第2通路102を通過せずに第1大入賞口54に進入するようになっている。
詳細には、第1大入賞口54の上部には、第2通路102から遊技球が進入可能な上部領域106(第1領域)が形成されており、上部領域106の左下部は、上部領域106に進入した遊技球を1個ずつ検出するために上部領域106に進入した遊技球を1列で下方に誘導する検出通路108(第1領域)が形成されている。そして検出通路108の上部には、検出通路108を通過する遊技球を1個ずつ検出する第1大入賞口センサ110が設けられている。
そして検出通路108の下方には、回転軸112を中心として右方向および左方向に回転可能な回転体114が設けられている。そして回転体114には、1個の遊技球を保持可能な受入領域116(第3領域)が形成されており、回転体114が図3(A)に示す受入状態である場合には、受入領域116が検出通路108に接続されることにより、検出通路108から落下してくる遊技球が受入領域116に受け入れられるようになっている。
そして回転体114の右方には、遊技球が進入可能な送出領域118(第4領域)が形成されており、回転体114が、図3(A)に示す受入状態から右方向に回転し、図3(B)に示す非受入状態になると、受入領域116が送出領域118に接続されることにより、受入領域116に保持された遊技球が送出領域118に送り出されるようになっている。
図4は、回転体114の奥側部分を示す正面図である。図4に示すように、第1大入賞口センサ110の下方となる検出通路108の下部の奥側には、検出通路108から遊技球が進入可能な排出領域120(第2領域)が形成されている。そして排出領域120の上部には、排出領域120に進入した遊技球を左下方に誘導するように湾曲する左湾曲面122が形成されている。そして排出領域120は、回転体114の奥側で回転軸112を避けるようにして、回転体114の左下方に到達している。そして排出領域120を通過した遊技球は、第1大入賞口54から排出されて遊技機内部に回収される。
図5(A)~図5(C)は、第1大入賞口54および回転体114の側断面図である。なお図5(A)~図5(C)では、右方向が前方となっている。また図5(A)および図5(B)では、回転体114が受入状態となっており、図5(C)では、回転体114が非受入状態となっている。
図5(A)~図5(C)に示すように、第1大入賞口センサ110の下方となる検出通路108の下部の奥側は、排出領域120の上部と接続されており、排出領域120の上部には、左湾曲面122が形成されている。そして検出通路108の下部の前側には、検出通路108を通過する遊技球を奥側に誘導するように傾斜する前傾斜面124(誘導部)が形成されている。
そして図5(A)および図5(B)に示すように、回転体114には、受入領域116の奥側に、受入領域116に進入した遊技球が奥側に移動しないようにするための奥保持壁126が形成されており、奥保持壁126の上部には、受入領域116に遊技球が保持されていない場合に、検出通路108から落下してくる遊技球を前側に誘導するように傾斜する奥傾斜面128が形成されている。
また図5(C)に示すように、回転体114の外周面130は、検出通路108から落下してくる遊技球を奥側に誘導するように傾斜している。
従って本実施形態では、図5(A)に示すように、回転体114が受入状態となっており、かつ受入領域116に遊技球が保持されていない場合には、上部領域106に進入した遊技球は、検出通路108を通過する際に前傾斜面124によって奥側に誘導されつつも、検出通路108から落下すると奥保持壁126の奥傾斜面128に接触して、受入領域116に収まるようになっている。
一方、図5(B)に示すように、回転体114が受入状態となっており、かつ受入領域116に遊技球が保持されている場合には、上部領域106に進入した後続の遊技球は、検出通路108を通過する際に前傾斜面124によって奥側に誘導されることにより、受入領域116に保持されている遊技球の頂点Pから奥側すなわち排出領域120側にずれた位置に接触して、排出領域120に誘導されるようになっている。
また図5(C)に示すように、回転体114が非受入状態となっている場合には、上部領域106に進入した遊技球は、検出通路108を通過する際に前傾斜面124によって奥側に誘導されつつ、回転体114の外周面130に接触して、排出領域120に誘導されるようになっている。
また図4に示すように、送出領域118は、送出領域118に進入した遊技球を奥側に誘導してから下方に誘導するように形成されており、送出領域118の下方には、送出領域118からそのまま下方に延びるように、送出領域118から遊技球が進入可能な左領域132が形成されている。また、送出領域118の下部の右方には、左領域132と平行して下方に伸びるように、送出領域118から遊技球が進入可能な右領域134が形成されている。
そして送出領域118の下端には、遊技球を左領域132または右領域134に振り分ける振分部材136を備える振分装置138が設けられており、振分部材136は、奥側に収納されることにより左領域132に遊技球を誘導する開状態と、手前側に突出することにより右領域134に遊技球を誘導する閉状態との間で動作可能に構成されている。
そして左領域132を通過した遊技球は、図2で示した大入賞通路58を介してステージ60に進入し、左通路66、中通路68、右通路70のいずれかに振り分けられた後に、第1大入賞口54から排出されて遊技機内部に回収される。
また右領域134を通過した遊技球は、そのまま第1大入賞口54から排出されて遊技機内部に回収される。
こうして本実施形態の第1大入賞口54では、上部領域106に進入した遊技球を、受入領域116を介して1個ずつ送出領域118に送り出しつつ、受入領域116に遊技球が保持されている場合には、上部領域106の前傾斜面124によって、受入領域116に保持されている遊技球の頂点Pから排出領域120側にずれた位置に接触させて、排出領域120に誘導することにより、適切に遊技球の行き先を振り分けるようにしている。
3.機能ブロック
図6は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板500およびサブ基板600を含む制御基板によって制御される。メイン基板500は、普図作動口48に進入した遊技球を1個ずつ検出する普図作動口センサ502、第1始動入賞口46に進入した遊技球を1個ずつ検出する第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口50に進入した遊技球を1個ずつ検出する第2始動入賞口センサ505、第1大入賞口54に進入した遊技球を1個ずつ検出する第1大入賞口センサ110、左通路66に進入した遊技球すなわち左通路66を通過して第1大入賞口54から排出される遊技球を1個ずつ検出する第1通常領域センサ508、中通路68に進入した遊技球すなわち中通路68を通過して第1大入賞口54から排出される遊技球を1個ずつ検出する第1特定領域センサ509、右通路70に進入した遊技球すなわち右通路70を通過して第1大入賞口54から排出される遊技球を1個ずつ検出する第2通常領域センサ510、右領域134に進入した遊技球すなわち右領域134を通過して第1大入賞口54から排出される遊技球を1個ずつ検出する第2特定領域センサ511、第2大入賞口72に進入した遊技球を1個ずつ検出する第2大入賞口センサ512、遊技球を1個払い出すごとに作動する払出センサ514等の入力手段からの入力信号に基づいて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、普通役物駆動装置520、第1特別役物駆動装置522、第2特別役物駆動装置523、可動体駆動装置524、回転体駆動装置526、振分装置138、払出装置530等の出力手段の動作制御を行う。
またサブ基板600は、メイン基板500から送られてくる信号や、演出入力スイッチ602からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置620、音響装置622、演出物駆動装置624等の演出装置626の動作制御を行う。またメイン基板500やサブ基板600等の各基板の機能は各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
そしてメイン基板500は、乱数発生手段540、普通抽選手段542、普通役物制御手段544、特別抽選手段546、小当たり遊技実行手段547、大当たり遊技実行手段548、遊技状態移行制御手段550、払出制御手段552、通信制御手段554、メインメモリ570を含んで構成されている。
乱数発生手段540は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
普通抽選手段542は、普図作動口センサ502からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について普通当たりの当否を決定する普通抽選を行う。
普通役物制御手段544は、普通抽選で普通当たりが当選すると、普通役物52が所定条件下で補助状態となるように普通役物駆動装置520を制御する。
特別抽選手段546は、第1始動入賞口センサ504あるいは第2始動入賞口センサ505からの検出信号に基づいて、乱数発生手段540から乱数値(抽選用乱数値)を取得して、取得した乱数値について大当たりまたは小当たりの当否を判定し、大当たりが当選した場合には、複数種類の大当たり図柄のうちいずれの図柄が当選したかを判定し、小当たりが当選した場合には、複数種類の小当たり図柄のうちいずれの図柄が当選したかを判定する特別抽選を行う。
詳細には特別抽選手段546は、第1始動入賞口センサ504からの検出信号に基づいて乱数値を取得すると、メインメモリ570の特別乱数記憶手段に第1特別乱数値(第1抽選情報)として格納し、第2始動入賞口センサ505からの検出信号に基づいて乱数値を取得すると、特別乱数記憶手段に第2特別乱数値(第2抽選情報)として格納し、所定条件下で特別乱数記憶手段から読み出した第1特別乱数値あるいは第2特別乱数値を用いて特別抽選を行う。
本実施形態では、メインメモリ570の抽選テーブル記憶手段に、約1/199の確率で大当たりが当選し、約1/60の確率で小当たりが当選する大当たり抽選テーブルが記憶されており、特別抽選手段546は、大当たり抽選テーブルを参照して大当たりまたは小当たりが当選したか否かを決定する。
また、抽選テーブル記憶手段には、50%の確率で5ラウンド図柄Aが当選し、50%の確率で5ラウンド図柄Bが当選する図柄抽選テーブルAと、100%の確率で10ラウンド図柄が当選する図柄抽選テーブルBと、100%の確率で小当たり図柄Aが当選する図柄抽選テーブルCと、100%の確率で小当たり図柄Bが当選する図柄抽選テーブルDが記憶されている。
そして、特別抽選手段546は、第1特別乱数値についての特別抽選で大当たりが当選した場合には、図柄抽選テーブルAを参照して5ラウンド図柄Aまたは5ラウンド図柄Bを決定し、第2特別乱数値についての特別抽選で大当たりが当選した場合には、図柄抽選テーブルBを参照して10ラウンド図柄を決定し、第1特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選した場合には、図柄抽選テーブルCを参照して小当たり図柄Aを決定し、第2特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選した場合には、図柄抽選テーブルDを参照して小当たり図柄Bを決定する。
小当たり遊技実行手段547は、特別抽選において小当たりが当選したことに基づいて小当たり遊技Aまたは小当たり遊技Bを実行する。
小当たり遊技Aは、特別抽選において小当たり図柄Aが当選したことに基づいて実行され、小当たり遊技実行手段547は、メインメモリ570のラウンドカウンタの上限値として小当たり図柄Aについて予め定められたラウンド数である1回に相当する値(例えば、1)を設定する。
そして、1ラウンドの小当たり遊技Aにおいて、予め定められた態様で第1特別役物56、可動体64、回転体114の動作が行われ、1ラウンドの小当たり遊技Aにおいて第1大入賞口センサ110が検出した遊技球の数と、第1通常領域センサ508、第1特定領域センサ509、第2通常領域センサ510および第2特定領域センサ511が検出した遊技球の数が一致すると、すなわち第1大入賞口54に進入した全ての遊技球が第1大入賞口54から排出されると、ラウンドカウンタの記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタの記憶値が上限値(例えば、1)に達すると、小当たり遊技Aが終了する。
詳細には小当たり遊技Aでは、小当たり遊技実行手段547は、予め定められた第1特別役物56の動作として、小当たり遊技Aが開始されるとともに、第1特別役物56が開状態となってから0.1秒が経過すると閉状態となる動作を0.5秒間隔で16回繰り返す動作を行うように、また1ラウンドの小当たり遊技Aにおいて第1大入賞口54に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、第1特別役物56が閉状態となるように、第1特別役物駆動装置522の駆動制御を行う。
また小当たり遊技実行手段547は、予め定められた可動体64の動作として、小当たり遊技Aが開始されると、可動体64が所定の速度で左右に往復移動し、小当たり遊技Aが終了すると、可動体64が初期位置で停止するように、可動体駆動装置524の駆動制御を行う。
また小当たり遊技実行手段547は、予め定められた回転体114の動作として、小当たり遊技Aが開始されると、回転体114が初期状態である非受入状態から受入状態に回転し、第1特別役物56の動作が終了して所定期間が経過すると、回転体114が受入状態から非受入状態に回転するように、回転体駆動装置526の駆動制御を行う。
小当たり遊技Bは、特別抽選において小当たり図柄Bが当選したことに基づいて実行され、小当たり遊技実行手段547は、ラウンドカウンタの上限値として小当たり図柄Bについて予め定められたラウンド数である1回に相当する値(例えば、1)を設定する。
そして、1ラウンドの小当たり遊技Bにおいて、予め定められた態様で第1特別役物56、回転体114、振分装置138の動作が行われ、1ラウンドの小当たり遊技Bにおいて第1大入賞口センサ110が検出した遊技球の数と、第1通常領域センサ508、第1特定領域センサ509、第2通常領域センサ510および第2特定領域センサ511が検出した遊技球の数が一致すると、すなわち第1大入賞口54に進入した全ての遊技球が第1大入賞口54から排出されると、ラウンドカウンタの記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタの記憶値が上限値(例えば、1)に達すると、小当たり遊技Bが終了する。
詳細には小当たり遊技Bでは、小当たり遊技実行手段547は、予め定められた第1特別役物56の動作として、小当たり遊技Bが開始されるとともに、第1特別役物56が開状態となってから0.1秒が経過すると閉状態となる動作を0.5秒間隔で16回繰り返す動作を行うように、また1ラウンドの小当たり遊技Bにおいて第1大入賞口54に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、第1特別役物56が閉状態となるように、第1特別役物駆動装置522の駆動制御を行う。
また小当たり遊技実行手段547は、予め定められた回転体114の動作として、小当たり遊技Bが開始されると、回転体114が初期状態である非受入状態から受入状態に回転し、第1特別役物56の動作が終了して所定期間が経過すると、回転体114が受入状態から非受入状態に回転するように、回転体駆動装置526の駆動制御を行う。
また小当たり遊技実行手段547は、予め定められた振分装置138の動作として、小当たり遊技Bが開始されると、振分装置138が初期状態である開状態から閉状態に動作し、小当たり遊技Bが終了すると、振分装置138が閉状態から開状態に動作するように、振分装置138の駆動制御を行う。
大当たり遊技実行手段548は、特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて大当たり遊技A~大当たり遊技Cのいずれかを実行する。
大当たり遊技Aは、特別抽選において10ラウンド図柄が当選したことに基づいて実行され、大当たり遊技実行手段548は、ラウンドカウンタの上限値として、10ラウンド図柄について予め定められたラウンド数である10回に相当する値(例えば、10)を設定する。
そして大当たり遊技実行手段548は、各ラウンドにおいて予め定められた態様で第2特別役物74が動作を行うか、各ラウンドにおいて第2大入賞口72に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、1回分のラウンドの終了条件が満たされたとして、ラウンドカウンタの記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタの記憶値が上限値(例えば、10)に達すると、大当たり遊技Aが終了する。
詳細には大当たり遊技Aでは、大当たり遊技実行手段548は、第1ラウンド~第10ラウンドの各ラウンドの大当たり遊技において、予め定められた第2特別役物74の動作として、第2特別役物74が開状態となってから29秒が経過するか、第2大入賞口72に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、第2特別役物74が閉状態となるように、第2特別役物駆動装置523の駆動制御を行う。
大当たり遊技Bは、特別抽選において5ラウンド図柄Aまたは5ラウンド図柄Bが当選したことに基づいて実行され、大当たり遊技実行手段548は、ラウンドカウンタの上限値として、5ラウンド図柄Aまたは5ラウンド図柄Bについて予め定められたラウンド数である5回に相当する値(例えば、5)を設定する。
そして大当たり遊技実行手段548は、各ラウンドにおいて予め定められた態様で第2特別役物74が動作を行うか、各ラウンドにおいて第2大入賞口72に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、1回分のラウンドの終了条件が満たされたとして、ラウンドカウンタの記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタの記憶値が上限値(例えば、5)に達すると、大当たり遊技Bが終了する。
詳細には大当たり遊技Bでは、大当たり遊技実行手段548は、第1ラウンド~第5ラウンドの各ラウンドの大当たり遊技において、予め定められた第2特別役物74の動作として、第2特別役物74が開状態となってから29秒が経過するか、第2大入賞口72に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、第2特別役物74が閉状態となるように、第2特別役物駆動装置523の駆動制御を行う。
大当たり遊技Cは、小当たり遊技Aにおいて中通路68に進入した遊技球を1個ずつ検出する第1特定領域センサ509からの検出信号、または小当たり遊技Bにおいて右領域134に進入した遊技球を1個ずつ検出する第2特定領域センサ511からの検出信号に基づいて実行され、大当たり遊技実行手段548は、ラウンドカウンタの上限値として、小当たり図柄Aまたは小当たり図柄Bについて予め定められたラウンド数である9回に相当する値(例えば、9)を設定する。
そして大当たり遊技実行手段548は、各ラウンドにおいて予め定められた態様で第2特別役物74が動作を行うか、各ラウンドにおいて第2大入賞口72に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、1回分のラウンドの終了条件が満たされたとして、ラウンドカウンタの記憶値に1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を加算するインクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタの記憶値が上限値(例えば、9)に達すると、大当たり遊技Cが終了する。
詳細には大当たり遊技Cでは、大当たり遊技実行手段548は、小当たり遊技Aまたは小当たり遊技Bを第1ラウンドとして、それに続く第2ラウンド~第10ラウンドの各ラウンドの大当たり遊技において、予め定められた第2特別役物74の動作として、第2特別役物74が開状態となってから29秒が経過するか、第2大入賞口72に進入した遊技球の数が上限値(例えば、10)に達すると、第2特別役物74が閉状態となるように、第2特別役物駆動装置523の駆動制御を行う。
従って本実施形態では、第1特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選すると、小当たり図柄Aが決定されることにより小当たり遊技Aが実行され、上部領域106に進入した遊技球のうち1個の遊技球が、回転体114が受入状態から非受入状態に回転することにより、受入領域116から送出領域118に送り出され、振分装置138が開状態に維持されることにより、送出領域118から左領域132に振り分けられ、大入賞通路58を通過してステージ60に進入し、1/3の確率で中通路68に振り分けられると、大当たり遊技Cが実行される。
一方、第2特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選すると、小当たり図柄Bが決定されることにより小当たり遊技Bが実行され、上部領域106に進入した遊技球のうち1個の遊技球が、回転体114が受入状態から非受入状態に回転することにより、受入領域116から送出領域118に送り出され、振分装置138が閉状態に動作することにより、送出領域118から右領域134に振り分けられ、大当たり遊技Cが実行される。
そして、小当たり遊技Aおよび小当たり遊技Bでは、回転体114が非受入状態になった後に、上部領域106に滞留していた遊技球が検出通路108を通過しても、回転体114の外周面130に接触して排出領域120に振り分けられる。
遊技状態移行制御手段550は、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、特別遊技状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは特別遊技状態への移行が可能となっている。
特別遊技状態は、通常状態あるいは時短状態における特別抽選において大当たりが当選したか、小当たり遊技Aにおいて中通路68への遊技球の進入が検出されたか、小当たり遊技Bにおいて右領域134への遊技球の進入が検出されたことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(実行回数)の大当たり遊技が実行されると終了する。
そして、10ラウンド図柄の当選に基づく特別遊技状態、5ラウンド図柄Aの当選に基づく特別遊技状態、小当たり遊技Aにおける中通路68への遊技球の進入に基づく特別遊技状態、小当たり遊技Bにおける右領域134への遊技球の進入に基づく特別遊技状態が終了すると時短状態に移行され、5ラウンド図柄Bの当選に基づく特別遊技状態が終了すると通常状態に移行される。
時短状態は、大当たりが当選する確率および普通当たりが当選する確率が通常状態と同一であるが、普通抽選で普通当たりが当選すると、通常状態よりも普通役物52が補助状態となる期間が長くなるように普通役物駆動装置520が制御される遊技状態である。また時短状態では、1回の特別抽選にかかる時間および1回の普通抽選にかかる時間が通常状態よりも短縮されることにより、特別抽選および普通抽選の実行契機を頻繁に到来させることができるように制御される。従って、通常状態は、遊技者が左打ちを行った方が有利になる遊技状態となっており、時短状態は、遊技者が右打ちを行った方が有利になる遊技状態となっている。
そして時短状態からは特別遊技状態への移行が可能となっているが、時短状態において特別抽選が行われた回数が100回に達したことを条件に終了して通常状態に移行される。
払出制御手段552は、普図作動口センサ502、第1始動入賞口センサ504、第2始動入賞口センサ505、第1大入賞口センサ110あるいは第2大入賞口センサ512からの検出信号に基づいて、検出信号ごとに予め定められている賞球数に相当する払出数の遊技球を払出装置530に払い出させる制御を行う。
通信制御手段554は、サブ基板600に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板500とサブ基板600との間では、メイン基板500からサブ基板600への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板600からはメイン基板500へ信号を送信することができないように通信接続されている。
続いて、サブ基板600について説明する。サブ基板600は、演出制御手段640と、サブメモリ670とを含んで構成されている。
演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号や、演出入力スイッチ602からの入力信号や、サブメモリ670に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置620を制御して前枠ランプ12などの演出用ランプを点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイ32に演出画像を表示させたり、音響装置622を制御してスピーカー14から演出音を出力させたり、演出物駆動装置624を駆動して演出物を動作させたりするなど、演出装置626を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助したりするための演出を実行させる。
例えば、第1始動入賞口46や第2始動入賞口50への遊技球の入賞、演出入力装置25に対する操作、遊技状態の変動などの遊技イベントの発生に応じて、特別抽選演出処理、状態演出処理などを行う。
特別抽選演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、特別抽選を演出する特別変動演出を演出装置626に実行させる。本実施形態では演出制御手段640は、液晶ディスプレイ32において特別図柄画像を変動表示させた後に、特別抽選の結果に応じた態様で特別図柄画像を停止表示させたり、液晶ディスプレイ32においてキャラクター画像を動作させたり、背景画像を変化させたりする変動演出画像を表示させることにより、特別変動演出を液晶ディスプレイ32において実行する。
ここで本実施形態では、特別変動演出の実行種別としてプレミアムリーチ、スーパーリーチ1、スーパーリーチ2、ノーマルリーチ、リーチ無しが用意されており、演出制御手段640は、特別抽選の結果に基づいて、特別変動演出の実行種別を複数の実行種別のいずれにするかを決定する。そして各実行種別の特別変動演出は、特別図柄画像や変動演出画像の表示パターンや、演出物の動作パターンが異なるとともに、特別抽選の結果に応じて選択される確率や、開始から終了までにかかる実行時間が異なっている。これにより各実行種別の特別変動演出は、各実行種別の特別変動演出が実行された場合における大当たりの当選に対する期待度や、確変図柄あるいは通常図柄の当選に対する期待度が異なるようになっている。
また演出制御手段640は、特別変動演出として、特別図柄画像や変動演出画像の進行に合わせて演出物駆動装置624を制御して、演出物を動作させる。詳細には本実施形態では、演出制御手段640(制御手段)は、ソレノイドやモーターなどの演出物駆動装置624を制御して演出物を基準位置から動作位置に動作させたり、演出物を動作位置から基準位置に復帰させたりする。
状態演出処理では、演出制御手段640は、メイン基板500から送信された通知信号に基づいて、現在の遊技状態に応じて液晶ディスプレイ32においてキャラクター画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、演出物を動作させたりすることにより、現在の遊技状態に対応する状態演出を実行する。
また演出制御手段640は、予め定められたタイミングにおいて演出入力装置25に対する操作が行われたことに基づいて、特定の演出音をスピーカー14から出力したり、特定の演出画像を液晶ディスプレイ32に表示させたり、演出物を動作させたりする制御を行う。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する手法として適宜組み合わせて採用することができる。
まず上記実施形態では、回転体114が回転軸112を中心として左方向および右方向に回転することにより受入状態または非受入状態となる例を挙げて説明したが、回転体114が回転軸112を中心として右方向(一方向)に回転することにより受入状態または非受入状態となるようにしてもよい。
また上記実施形態では、受入領域116に1個の遊技球を保持可能である例を挙げて説明したが、受入領域116に複数個の遊技球を保持可能であり、受入領域116に保持されている遊技球を複数個ずつ送出領域118に送り出すようにしてもよいし、回転体114に1個の遊技球を保持可能な複数の受入領域116が形成されており、各受入領域116に保持されている遊技球を1個ずつ送出領域118に送り出すようにしてもよい。
また、検出通路108と排出領域120の接続部分から、遊技球を1列で誘導する特定通路(第3領域)が分岐して回転体114に到達するように形成され、特定通路に複数個の遊技球を保持可能であるようにしてもよい。そして回転体114が回転すると、特定通路に保持されている遊技球を1個ずつ送出領域118に送り出すようにしてもよい。
この場合には、特定通路に所定個数の遊技球が保持されると、上部領域106に進入した後続の遊技球は、検出通路108を通過する際に前傾斜面124によって奥側に誘導されることにより、特定通路に保持されている最後尾の遊技球の頂点Pから奥側すなわち排出領域120側にずれた位置に接触して、排出領域120に誘導されるようにしてもよい。
また、検出通路108と排出領域120の接続部分に可動部材を設け、可動部材は、受入領域116あるいは特定通路に遊技球を誘導する位置と、排出領域120に遊技球を誘導する位置の間で変位可能であるようにしてもよい。このようにすれば、受入領域116あるいは特定通路に複数の遊技球が保持可能であっても、遊技球を受入領域116あるいは特定通路または排出領域120に確実に振り分けることができる。
また上記実施形態では、第1特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選すると、100%の確率で小当たり図柄Aが決定されることにより小当たり遊技Aが実行され、第2特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選すると、100%の確率で小当たり図柄Bが決定されることにより小当たり遊技Bが実行される例を挙げて説明したが、第1特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選すると、100%の確率で小当たり図柄aが決定されることにより小当たり遊技aが実行され、第2特別乱数値についての特別抽選で小当たりが当選すると、50%の確率で小当たり図柄bが決定されることにより小当たり遊技bが実行され、50%の確率で小当たり図柄cが決定されることにより小当たり遊技cが実行されるようにしてもよい。
そして、小当たり遊技aでは、第1特別役物56は動作するが、可動体64、回転体114および振分装置138は動作せず、上部領域106に進入した全ての遊技球が排出領域120に振り分けられ、小当たり遊技bでは、第1特別役物56、可動体64、回転体114は動作するが、振分装置138は動作せず、上部領域106に進入した1個の遊技球が1/3の確率で中通路68に振り分けられ、小当たり遊技cでは、第1特別役物56、回転体114および振分装置138が動作し、上部領域106に進入した1個の遊技球が右領域134に振り分けられるようにしてもよい。
2 外枠、4 遊技領域、6 遊技盤、7 本体、8 ガラスユニット、10 前枠、
11 前枠開口、12 前枠ランプ、14 スピーカー、16 上皿、
20 グリップユニット、25 演出入力装置、26 枠回転軸、27 シリンダー錠

Claims (2)

  1. 遊技媒体が移動する遊技領域を備え、遊技者の操作に応じて前記遊技領域に遊技媒体を発射する遊技機であって、
    遊技媒体が進入可能な第1領域と、
    遊技媒体が前記第1領域に進入可能な第1位置と遊技媒体が前記第1領域に進入不可能な第2位置の間で変位可能な可動部と、
    前記第1領域を通過した遊技媒体が進入可能な第2領域と、
    前記第1領域を通過した遊技媒体が進入可能な第3領域と、
    前記第3領域に遊技媒体を保持可能かつ所定方向に回転可能に形成され、所定方向に回転することにより、前記第3領域に保持された遊技媒体を第4領域に送り出す回転体を備え、
    前記第3領域に遊技媒体が保持されている場合に、前記第1領域を通過した遊技媒体が、前記第3領域に保持されている遊技媒体に接触して前記第2領域に誘導されるように構成され、
    前記第4領域に送り出された遊技媒体は、振り分け部材により第5領域または第6領域に振り分けられ、
    前記第5領域に振り分けられた遊技媒体は、所定確率で第1特定領域を通過する抽選領域を経由するように構成され、
    前記第6領域に振り分けられた遊技媒体は、必ず第2特定領域を通過するように構成されており、
    遊技媒体が前記第1特定領域または前記第2特定領域を通過した場合、遊技者に有利な特別遊技の実行権利が付与されることを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1において、
    前記第1領域の下流端に、前記第3領域に遊技媒体が保持されている場合に、前記第1領域を通過した遊技媒体を、前記第3領域に保持されている遊技媒体に接触させつつ前記第2領域に誘導する誘導部が形成され、
    前記誘導部は、
    前記第1領域を通過した遊技媒体を、前記第3領域に保持されている遊技媒体の頂点から前記第2領域側にずれた位置に接触させることを特徴とする遊技機。
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