JP4793922B2 - 振り子 - Google Patents

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本発明は、メトロノームに用いられる振り子に関する。
一般に、メトロノームの振り子は、振り竿に調速錘を移動可能に設けて構成されている。振り子の揺動テンポは、調速錘の位置を変えることにより調節される。調速錘には、振り竿を挿通するガイド部と、振り竿に圧接する弾性片が設けられており、調速錘の位置は、弾性片が振り竿を押さえつけることにより維持されるようになっている。特許文献1及び2には、この種の振り子を用いてなるメトロノームが開示されている。
特開平5−232254号公報 特開2002−296370号公報
さて、前述した振り子については、調速錘の移動が円滑になされること、振り竿に対する調速錘のガタツキが少ないこと、製造が容易であること等が重要な課題とされる。特に、調速錘のガタツキは、振り子の揺動テンポに悪影響を及ぼすものであり、これを抑えるためには、振り竿とガイド部とのクリアランスを可及的に小さくすることが望ましい。但し、調速錘の円滑な移動を確保するためには、振り竿及びガイド部の寸法精度を極めて厳密に管理する必要があり、振り子の製造現場においては、こうした寸法精度の管理を容易に且つバランスよく確保するための構成が望まれている。本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機能性及び製造性に優れた振り子を提供することである。
本願第1請求項に記載した発明は、振り竿と、前記振り竿に移動可能に装着された調速錘とを備えた振り子において、前記調速錘には、前記振り竿を挿通するガイド部と、前記振り竿に圧接する弾性片とを設け、前記振り竿には、所定の間隔で前記弾性片を係止する凹部を設け、前記調速錘は、前記振り竿に対し前記弾性片が前記凹部に係止するところで位置決めされるものとし、前記ガイド部は、前記振り竿の揺動方向に対する幅がそれぞれ異なる第1部位及び第2部位を備え、前記第2部位における前記幅は、前記第1部位における前記幅よりも小さく設定し、前記弾性片は、前記第1部位に前記振り竿を押え付けるものであり、前記振り竿の揺動方向に対する前記調速錘のぶれは、前記第2部位にて規制されるようにした構成の振り子である。
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1において、前記ガイド部に対する前記第2部位の占める割合は、30パーセント以下である構成の振り子である。
本願第3請求項に記載した発明は、請求項1又は2において、前記弾性片と第2部位との間隔は、前記ガイド部の長さの1/2以上である構成の振り子である。
本発明によれば、機能性及び製造性に優れた振り子を得ることができる。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1及び図2に示す本例のメトロノーム1は、筐体2の内部に振り子装置100、スピーカ3、電池4、制御回路基板5、及びスイッチ回路基板6を配置してなるものである。振り子装置100は、筐体2の正面側に延出した振り子200を備え、この振り子200が左右に揺動する構成となっている。筺体2には、振り子200を枢止する支軸2aと、振り子200の上端を係止する係止部2bが設けられている。振り子200の上端は、振り子200を僅かに撓ませて係止部2bに係止される。スピーカ3からは、振り子200の動きに合わせて所定の音が発生する仕組みとなっている。振り子装置100及びスピーカ3は、電池4を電源とし、制御回路基板5にて制御される。また、スイッチ回路基板6には、筺体2の外部に露呈された複数のスイッチ素子が設けられており、振り子装置100及びスピーカ3の動作は、これらのスイッチ素子を操作することにより、任意に設定可能となっている。各スイッチ素子の機能は、特に限定はしないが、本例の場合、電源のON/OFFを切換えるスイッチ素子、スピーカ3の音調を調整するスイッチ素子、音量を調整するスイッチ素子等が設けられている。更に、筐体100の正面側には、着脱自在の透明なカバー7が設けられており、振り子200は、筺体2とカバー7との間に収納されている。メトロノーム1は、カバー7を取り外すとともに、振り子200を係止部2bから外して使用される。
本例の振り子装置100は、制御回路基板5に設けられた電磁石回路110にて振り子200を操作するものである。振り子200は、その本体たる振り竿210と、振り竿210に移動可能に装着された調速錘220と、振り竿210に固定された永久磁石230と、永久磁石230とともに固定された固定錘240とを備え、永久磁石230が電磁石に作用して揺動する構成となっている。支軸2aを基準に、調速錘220は上部に設けられており、永久磁石230及び固定錘240は下部に設けられている。振り子200の揺動テンポは、調速錘220の位置を変えることにより調節される。
次に、本例の振り子200について説明する。図3乃至図5に示すように、本例の振り子200は、振り竿210と、振り竿210に移動可能に装着された調速錘220とを備え、調速錘220には、振り竿210を挿通するガイド部221と、振り竿210に圧接する弾性片222とを設け、振り竿210には、所定の間隔で弾性片222を係止する凹部211を設けている。
振り竿210は、一定の幅に成形された細長いプレート状の金属製部材であり、支軸2aを中心に、その幅方向に揺動される。振り竿210の要所には、凹部211、支軸2aを装着する孔部212、及び永久磁石230や固定錘240を固定するための孔部213が設けられている。本例の振り竿210の幅は、3.50mm前後であり、その加工誤差の許容範囲は、−0.03〜+0.03mmとしている。
調速錘220は、振り竿210と合致する凹状のガイド部221を切削加工してなる金属製部材である。弾性片222は、これを一体に成形したプレート体223を支持して設けられている。プレート体223は、ボルト又はリベット等の止着用部品224を用いてガイド部221を覆うように支持されている。振り竿210は、ガイド部221とプレート体223の間に挿通されている。調速錘220は、振り竿210に対し弾性片222が凹部211に係止するところで位置決めされる。調速錘220を移動する際は、弾性片222が凹部211に係止されることにより、クリック感覚が得られる。
本例のガイド部221は、振り竿210の揺動方向に対する幅がそれぞれ異なる第1部位221a及び第2部位221bを備えている。第2部位221bにおける幅L2は、第1部位221aにおける幅L1よりも僅かに小さく設定している(図5参照)。弾性片222は、振り竿210に圧接して第1部位221aに振り竿210を押え付けるものとなっており、振り竿210の揺動方向に対する調速錘220のぶれは、第2部位221bにて規制されるようになっている。すなわち、振り竿210と第2部位221bとのクリアランスは、振り竿210と第1部位221aとのクリアランスよりも小さくなり、調整錘220は、第2部位221bに当接することにより、そのガタツキが防止されている。尚、弾性片222と第2部位221bとの間隔は、ガイド部の長さの1/2以上となっている。調速錘220の重心を安定的に支持するためである。
具体的には、振り竿210と第1部位221aとのクリアランスは、加工誤差の許容範囲を踏まえると、0.04〜0.16mmとなるように設定されている。これに対し、振り竿210と第2部位221bとのクリアランスは、振り竿210と第1部位221aとのクリアランスよりも小さくなることを条件とし、且つ0.01〜0.10mmとなるように設定されている。また、ガイド部221に対する第2部位221bの占める割合は、30パーセント以下とした。ガイド部221の長さは、特に限定はしないが、10.00〜20.00mm程度である。これらの値は、現状の加工技術を考慮しつつより実用的な範囲を特定したものとなっている。
本例の場合、第1部位221aにおける幅L1の加工誤差の許容範囲は、−0.03〜+0.03mm程度である。また、第2部位221bにおける幅L2の加工誤差の許容範囲は、−0.00〜+0.03mm程度である。すなわち、ガイド部221の加工においては、幅L2の寸法精度を幅L1の寸法精度よりも厳密に管理するようにしている。仮に、振り竿210とのクリアランスをガイド部221全体に亘り第2部位221bと等しく設定すると、その加工難度が著しく高いものとなるが、本例によれば、第2部位221bを30パーセント以下としたので、寸法精度の管理が確実に緩和される。
以上説明したように、本例の振り子は、その機能性及び製造性を向上するという点で顕著な効果を達成してなるものである。尚、本例における各部の構成は、特許請求の範囲に記載した技術的範囲において適宜に設計変更が可能であり、図例説明したものに限定されないことは勿論である。
本発明の振り子は、メトロノームの構成部材として好適に利用することが可能である。
本発明の実施例に係り、メトロノームを示す正面図である。 本発明の実施例に係り、図1のA−A断面図であり、メトロノームを示す側面断面図である。 本発明の実施例に係り、(a)は振り子を示す正面図、(b)は振り子を示す背面図である。 本発明の実施例に係り、(a)は調速錘を示す背面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のC−C断面図である。 本発明の実施例に係り、(a)は調速錘のガイド部を示す説明図、(b)は(a)のD部拡大図である。
符号の説明
1 メトロノーム
2 筺体
2a 支軸
2b 係止部
3 スピーカ
4 電池
5 制御回路基板
6 スイッチ回路基板
7 カバー
100 振り子装置
110 電磁石回路
200 振り子
210 振り竿
211 凹部
212 孔部
213 孔部
220 調速錘
221 ガイド部
221a 第1部位
221b 第2部位
222 弾性片
223 プレート体
224 止着用部品
230 永久磁石
240 固定錘

Claims (3)

  1. 振り竿と、前記振り竿に移動可能に装着された調速錘とを備えた振り子において、
    前記調速錘には、前記振り竿を挿通するガイド部と、前記振り竿に圧接する弾性片とを設け、
    前記振り竿には、所定の間隔で前記弾性片を係止する凹部を設け、
    前記調速錘は、前記振り竿に対し前記弾性片が前記凹部に係止するところで位置決めされるものとし、
    前記ガイド部は、前記振り竿の揺動方向に対する幅がそれぞれ異なる第1部位及び第2部位を備え、
    前記第2部位における前記幅は、前記第1部位における前記幅よりも小さく設定し、
    前記弾性片は、前記第1部位に前記振り竿を押え付けるものであり、
    前記振り竿の揺動方向に対する前記調速錘のぶれは、前記第2部位にて規制されるようにしたことを特徴とする振り子。
  2. 前記ガイド部に対する前記第2部位の占める割合は、30パーセント以下であることを特徴とする請求項1記載の振り子。
  3. 前記弾性片と第2部位との間隔は、前記ガイド部の長さの1/2以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の振り子。
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