JP4791272B2 - リング状部品の搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軟質のリング状部品をスクリューシャフトの螺旋溝に懸吊させつつ当該スクリューシャフトの長手方向に順次搬送するためのリング状部品の搬送装置に関するものである。
ゴムや樹脂で成形されたOリングや無端状平ベルト等、軟質のリング状部品は、一般に機能特性として柔軟性が要求されている故、全体的に柔らかく形状が定まらず、自動的に整列させつつ搬送して組立機等に供給するのは困難とされている。特に、Oリング等のリング状部品には、油脂が付着したものが多く、例えば汎用の振動フィーダやパーツフィーダを利用して搬送しようとした場合、リング状部品同士が油脂の粘性により密着した状態となり、一つずつ整列させて順次搬送するのは極めて困難とされる。
しかして、従来、例えば特許文献1にて開示されているように、外周面に螺旋状の溝(螺旋溝)が形成されたスクリューシャフトと、該スクリューシャフトの下面及び側面等と当接して支持しつつ回転力を付与するローラとを有したリング状部品の搬送装置が提案されるに至っている。かかるリング状部品の搬送装置によれば、スクリューシャフト先端の螺旋溝にリング状部品を懸吊させつつ当該スクリューシャフトをその軸周りに回転させれば、リング状部品が当該螺旋溝に沿ってスクリューシャフト先端から基端まで順次搬送される。
実公昭56−32422号公報
しかしながら、上記従来のリング状部品の搬送装置においては、スクリューシャフトがその下面及び側面等をローラで支持される構成であったため、螺旋溝に沿って搬送過程のリング状部品が下面側や側面側のローラと干渉してしまい、良好な搬送を行うことができないという問題があった。当該干渉を回避すべく、リング状部品をスクリューシャフトの径方向に寄せるリング状部品の案内等を設けることが考えられるが、その場合、構成が複雑となってしまうという不具合がある。
また、スクリューシャフトを片持ちで支持させれば、スクリューシャフトの下面や側面側のローラを廃することができ、搬送過程のリング状部品の干渉を回避できると思われるが、その場合、リング状部品をスクリューシャフトの支持端側で通過させることができないため、1回の搬送動作が終わる都度、運転を停止して一端から補充しなければならず、連続した運転ができない。この方式においてもリング状部品の補充動作を自動化することは不可能ではないが、関連の装置類が複雑、大型化し、製造コストの増大を招来してしまう虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、軟質のリング状部品を順次スムーズに搬送し得るとともに、装置の複雑化及び大型化や製造コストの増大を回避することができるリング状部品の搬送装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、外周面に螺旋溝が形成されたスクリューシャフトと、該スクリューシャフトを支持する支持手段と、該支持手段で支持されたスクリューシャフトをその軸周りに回転させ得る駆動手段とを具備し、軟質のリング状部品を前記スクリューシャフトの螺旋溝に懸吊させつつ当該スクリューシャフトの長手方向に順次搬送するためのリング状部品の搬送装置において、前記支持手段は、前記スクリューシャフトをその軸周りの回転を許容させつつ上方から磁石による磁力にて吸引して支持することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のリング状部品の搬送装置において、前記支持手段は、前記磁石と接触して延設された一対のヨーク板を具備し、当該ヨーク板の端面が所定のギャップを有しつつ前記スクリューシャフトの外周面と対峙して組み付けられ、当該端面にて磁石の磁力を生じさせスクリューシャフトを吸引することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のリング状部品の搬送装置において、前記支持手段が形成された搬送ユニットを具備するとともに、当該搬送ユニットには前記スクリューシャフトの外周面上部と当接しつつモータの駆動により回転可能とされた駆動ローラから成る駆動手段が配設されたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のリング状部品の搬送装置において、前記駆動ローラは、前記磁石及びヨークの配設位置を挟んでスクリューシャフトの長手方向に所定寸法離間して配設されたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載のリング状部品の搬送装置において、前記駆動ローラと前記スクリューシャフトとの当接面には、それぞれ環状溝が形成され、当該駆動ローラの環状溝とスクリューシャフトの環状溝とが噛み合った状態とされたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項3〜請求項5の何れか1つに記載のリング状部品の搬送装置において、前記搬送ユニットには、前記スクリューシャフトの螺旋溝上方を覆って延設された案内部材が形成されたことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1〜請求項6の何れか1つに記載のリング状部品の搬送装置において、前記スクリューシャフトに対して所定寸法離間しつつ略平行に延設され、当該スクリューシャフトにて懸吊されたリング状部品の下部と嵌合する螺旋溝が外周面に形成された補助スクリューシャフトを具備するとともに、当該スクリューシャフトの螺旋溝と補助スクリューシャフトの螺旋溝とでリング状部品の上下を嵌合させつつ搬送することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のリング状部品の搬送装置において、前記補助スクリューシャフトは、当該スクリューシャフトの回転力がリング状部品を介して補助スクリューシャフトに伝達されることにより、その軸周りに回転可能とされたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、支持手段は、スクリューシャフトをその軸周りの回転を許容させつつ上方から磁石による磁力にて吸引して支持するので、軟質のリング状部品を順次スムーズに搬送し得るとともに、装置の複雑化及び大型化や製造コストの増大を回避することができる。
請求項2の発明によれば、前記支持手段は、前記磁石と接触して延設された一対のヨーク板を具備し、当該ヨーク板の端面が所定のギャップを有しつつ前記スクリューシャフトの外周面と対峙して組み付けられ、当該端面にて磁石の磁力を生じさせスクリューシャフトを吸引するので、ギャップにて磁力線を集中させつつスクリューシャフトを吸引することができ、より確実にスクリューシャフトを支持させることができる。
請求項3の発明によれば、搬送ユニットにはスクリューシャフトの外周面と当接しつつモータの駆動により回転可能とされた駆動ローラから成る駆動手段が配設されたので、当該搬送ユニットと別個に駆動手段を配設したものに比べ、装置構成を更に簡素化することができる。
請求項4の発明によれば、駆動ローラは、磁石及びヨークの配設位置を挟んでスクリューシャフトの長手方向に所定寸法離間して配設されたので、当該駆動ローラとスクリューシャフトとの当接によりヨーク端面とスクリューシャフト外周面との間のギャップを維持させることができる。
請求項5の発明によれば、駆動ローラとスクリューシャフトとの当接面には、それぞれ環状溝が形成され、当該駆動ローラの環状溝とスクリューシャフトの環状溝とが噛み合った状態とされたので、搬送ユニット(支持手段)に対するスクリューシャフトの軸方向への位置ずれを確実に防止することができる。
請求項6の発明によれば、搬送ユニットには、スクリューシャフトの螺旋溝上方を覆って延設された案内部材が形成されたので、螺旋溝に合致しない状態で搬送されるリング状部材を当該螺旋溝内に案内することができ、更にスムーズな搬送を行わせることができる。
請求項7の発明によれば、スクリューシャフトの螺旋溝と補助スクリューシャフトの螺旋溝とでリング状部品の上下を嵌合させつつ搬送するので、スクリューシャフトの螺旋溝にて隣接して懸吊されたリング状部品を、互いの下部が絡まった状態で搬送されてしまうのを確実に回避できる。
請求項8の発明によれば、補助スクリューシャフトは、スクリューシャフトの回転力がリング状部品を介して補助スクリューシャフトに伝達されることにより、その軸周りに回転可能とされたので、補助スクリューシャフトを駆動させるための別個の駆動手段を不要とすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
第1の実施形態に係るリング状部品の搬送装置は、ゴムや樹脂から成るOリング等の軟質のリング状部品をスクリューシャフトの螺旋溝に懸吊させつつ当該スクリューシャフトの長手方向に順次搬送するためのものであり、図1に示すように、供給装置2近傍の床面に固設されたベースB上に配設されている。
供給装置2は、モータ2bにより回転可能なドラム部2aを有しており、当該ドラム部2a内にOリング等の軟質のリング状部材Wが多数収容されている。また、ドラム部2a内周面には、先端が屈曲したフック2aaが周方向に複数形成されており、当該ドラム部2aの回転により底部に収容されたリング状部材Wを順次引っ掛けてドラム部2a内の上部まで搬送し得るよう構成されている。
一方、ドラム部2a内の上部には、スクリューシャフト3の先端3a側が挿通されており、フック2aaで引っ掛けられて搬送されたリング状部材Wが当該先端3aに至るよう構成されている。即ち、リング状部材Wの搬送軌跡にスクリューシャフト3の先端3aが位置しているため、リング状部材Wがフック2aaから当該先端3aに掛け渡されるようになっているのである。
搬送装置1は、図2に示すように、上記の如き配設されたスクリューシャフト3と、床面に固設されたベースBにて支持された搬送ユニットYとから主に構成されている。スクリューシャフト3は、その先端3aから基端3bまで延びる金属製部材(鉄などの強磁性体)から成り、外周面に螺旋溝3cが形成されている。当該螺旋溝3cは、リング状部材Wを嵌合して懸吊し得る溝幅を有しており、スクリューシャフト3がその軸周りに回転すると、当該螺旋溝3aに懸吊されたリング状部材Wをスクリューシャフト3aの長手方向(先端3aから基端3bに向かう方向)に順次搬送し得るようになっている。
また、スクリューシャフト3は、同図に示すように、範囲t1、t2及びt3において外径や螺旋溝3cのピッチを異ならせている。即ち、範囲t1においては螺旋溝3cのピッチが最も小さく設定されており、範囲t3においてはピッチが最も大きく設定されているとともに、範囲t2において範囲t1のピッチから範囲t3のピッチまで徐々に大きくなるよう設定されている。
これにより、範囲t1においては、溝間が平坦でなく尖って構成されることとなるため、懸吊するリング状部品Wを一つ一つに切り分け可能とされる一方、範囲t3においては、隣接して懸吊されるリング状部品Wが離間し、下部が絡まった状態で搬送してしまうのを回避できる。更に、範囲t3の外径及びピッチは、範囲t2より大きく設定されており、これにより螺旋溝3cの直径方向の空間が大きくなり、後述する駆動ローラR1、R2の下も余裕をもって通り抜けることができる(図3参照)。また、ピッチの拡大により螺旋溝3cに挟まれた外周の平坦部を大きく確保でき、後述の磁石4による磁力を広く及ぼすことができる。
搬送ユニットYは、図2〜図5に示すように、アルミなどの非磁性体から成る本体Hと、磁石4及び一対のヨーク5から成る支持手段と、本体Hの上部に固定されたモータMと、該モータMにて回転可能とされた駆動ローラR1、R2(駆動手段)とを具備している。本体H内には、下方に開口した空間Haを有しており、この空間Haに磁石4と、一対のヨーク5と、固定部材6とが配設されている。
磁石4は、板厚方向に着磁したネオジウム磁石などの永久磁石から成り、その表裏面(着磁方向の面)に軟鉄製板状部材から成るヨーク5がそれぞれ接触して延設されている。かかるヨーク5は、それぞれ突端側が屈曲形成され、その端面5aが所定のギャップGを有しつつスクリューシャフト3の外周面と対峙して組み付けられている。これにより、磁石4、ヨーク5及びスクリューシャフト3の間で磁気回路が形成され、スクリューシャフト3を磁力にて吸引することができるとともに、端面5aとスクリューシャフト3の外周面との間において、磁石4から生じる磁力線を集中させ、より強力にスクリューシャフト3を吸引させることができる。即ち、スクリューシャフト3は、その軸周りの回転が許容されつつ磁石4の磁力にて上方から吸引され、かかる吸引力にて支持されているのである。
尚、磁石4及びヨーク5は、スクリューシャフト3の長手方向(軸方向)の寸法が比較的大きく設定されており、これにより、スクリューシャフト3の回転に伴う螺旋溝3cの変化による吸引力の変動を平均化することができ、むらのない安定した吸引力を発生し得てスクリューシャフト3の安定した保持を可能とすることができる。また、磁石4は、アルニコ磁石など他の形態の永久磁石としてもよく、或いは通電により磁力が生じる電磁石としてもよい。
固定部材6は、2本のネジaにて空間Ha内に固定されており、かかる固定により磁石4及びヨーク5も固定されることとなる。即ち、固定部材6は、空間H内に磁石4及びヨーク5を配設する際のスペーサとして機能するとともに、これら磁石4及びヨーク5を板厚方向に押圧して固定手段としても機能するのである。従って、ネジaを緩めれば磁石4及びヨーク5を空間Ha内において容易に上下へ移動できるので、ギャップGの調整が容易となる。
また、本体Hには、プーリP2〜P4が形成された回転軸L1と、プーリP5、P6及び駆動ローラR1、R2が形成された回転軸L2とが回転自在に配設されている。更に、モータMの出力軸Maに形成されたプーリP1とプーリP2との間、一対のプーリP3と一対のプーリP5とのそれぞれの間、一対のプーリP4と一対のプーリP6とのそれぞれの間には伝達ベルトが懸架されている。そして、モータMの駆動によりプーリP1及びプーリP2を介して回転軸L1を回転させるとともに、該回転軸L1の回転によりプーリP3、P4及びP5、P6を介して回転軸L2を回転させ得るよう構成されている。しかして、回転軸L2の回転に伴い駆動ローラR1及びR2が回転する。
駆動ローラR1、R2は、それぞれ本体Hの幅方向(図3における左右方向)に一対形成されており、スクリューシャフト3の外周面と当接して組み付けられているため、モータMが駆動すると、両駆動ローラR1、R2が同一方向に回転し、その回転力がスクリューシャフト3に伝達されるので、当該スクリューシャフト3をその軸周りに回転させ得るよう構成されている。
また、駆動ローラR1、R2は、磁石4及びヨーク5から成る支持手段の配設位置を挟んでスクリューシャフト3の長手方向に所定寸法離間して配設されている。従って、駆動ローラR1、R2とスクリューシャフト3との当接により、当該スクリューシャフト3が磁力によって更に上方へ吸引されるのを規制することができ、ヨーク5の端面5aとスクリューシャフト3の外周面との間のギャップGを維持させることができる。
一方、図6に示すように、駆動ローラR2とスクリューシャフト3との当接面には、それぞれ環状溝R2a、3d(円環状の複数の溝)が形成されており、これら環状溝R2aと環状溝3dとが噛み合った状態とされている。これにより、搬送ユニットY(磁石4及びヨーク5から成る支持手段)に対するスクリューシャフト3の軸方向への位置ずれを確実に防止することができる。尚、本実施形態においては、一対形成された駆動ローラR2の両者に環状溝R2aを形成しているが、少なくとも一方に形成すれば足りる。
上記リング状部品Wの搬送装置によれば、モータMの駆動によるローラR1及びR2の回転に伴ってスクリューシャフト3がその軸周りに回転し、供給装置2から先端3a側の螺旋溝3cに掛け渡されたリング状部品Wを当該螺旋溝3cに沿って基端3b側に順次搬送することができるとともに、スクリューシャフト3を支持する支持手段が磁石4及びヨーク5から成り、スクリューシャフト3をその軸周りの回転を許容させつつ上方から磁石4による磁力にて吸引して支持するので、軟質のリング状部品Wを順次スムーズに搬送することができる。
然るに、スクリューシャフトの側面を下方又は側方からローラ等にて支持する従来のものにあっては、そのローラ等と搬送過程のリング状部品との干渉を回避する案内等を設ける必要があったのに対し、本実施形態によれば、そのような案内等を不要とすることができることから、搬送装置の複雑化及び大型化や製造コストの増大を回避することができる。
更に、支持手段は、磁石4と接触して延設されるとともに端面5aが所定のギャップGを有しつつスクリューシャフト3の外周面と対峙した一対のヨーク板5を具備し、当該端面5aにて磁石4の磁力を生じさせスクリューシャフト3を吸引するので、ギャップGにて磁力線を集中させつつスクリューシャフト3を吸引することができ、より確実にスクリューシャフト3を支持させることができる。
また更に、搬送ユニットYにはスクリューシャフト3の外周面と当接しつつモータMの駆動により回転可能とされた駆動ローラR1、R2から成る駆動手段が配設されているので、当該搬送ユニットYと別個に駆動手段を配設したものに比べ、装置構成を更に簡素化することができる。本実施形態において、モータMは、搬送ユニットYの上部に固定されているが、他の部位(搬送ユニットYの側部やベースB)に固定させるようにしてもよい。
上記リング状部品Wの搬送装置1に加え、図7に示すように、搬送ユニットYにスクリューシャフト3の螺旋溝3c上方を覆って延設された案内部材7を形成してもよい。かかる案内部材7によれば、螺旋溝3cに合致しない状態(溝間の平坦部に乗り上げた状態)で搬送されるリング状部材Wを当該螺旋溝3c内に案内することができ、更にスムーズな搬送を行わせることができる。
また、同図に示すように、スクリューシャフト3の所定位置における上部に、回転軸8aを中心として回転可能な回転ブラシ8や回転軸9bを中心として回転可能なローラ9aを有するワイパ9を配設してもよい。回転ブラシ8やワイパ9は、図8、図9に示すように、螺旋溝3cの上方を払拭し、同一部位に懸吊された複数のリング状部材Wのうち一つを残して他のものを他の部位に移動させ得るものである。これにより、薄い油脂類が付着したリング状部材Wであっても、確実に一つ一つに解して切り分けつつ整列させ、搬送させることができる。
次に、本発明に係る第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るリング状部品の搬送装置は、第1の実施形態と同様、ゴムや樹脂から成るOリング等の軟質のリング状部品をスクリューシャフトの螺旋溝に懸吊させつつ当該スクリューシャフトの長手方向に順次搬送するためのものであり、図10に示すように、スクリューシャフト3に対して所定寸法離間しつつ略平行に延設され、当該スクリューシャフト3にて懸吊されたリング状部品Wの下部と嵌合する螺旋溝10bが外周面に形成された補助スクリューシャフト10を具備したものである。尚、第1の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
かかる補助スクリューシャフト10は、先端10aがテーパ状に形成されているとともに、図11に示すように、磁石12、一対のヨーク13及び支持ローラR3を具備した支承手段11にて回転自在に支持されている。磁石12は、板厚方向に着磁した永久磁石から成り、その表裏面(着磁方向の面)に軟鉄製板状部材から成るヨーク13がそれぞれ接触して延設されている。かかるヨーク13は、それぞれ突端側が屈曲形成され、その端面13aが所定のギャップを有しつつ補助スクリューシャフト10の外周面と対峙している。
支持ローラR3は、補助スクリューシャフト10の外周面に当接して回転自在に支持するもので、当接により補助スクリューシャフト10が磁石12の磁力で更に下方へ吸引されてしまうのを回避し、ヨーク13の端面13aと補助スクリューシャフト10の外周面との間のギャップが維持されるようになっている。しかして、図10に示すように、スクリューシャフト3の螺旋溝3cと補助スクリューシャフト10の螺旋溝10bとでリング状部品Wの上下を嵌合させつつ搬送することができる。
従って、リング状部材Wの上部及び下部がそれぞれスクリューシャフト3の螺旋溝3cと補助スクリューシャフト10の螺旋溝10bに嵌合されるので、下部が重力にて垂れ下がって搬送されるものに比べ、スクリューシャフト3の螺旋溝3cにて隣接して懸吊されたリング状部品Wを、互いの下部が絡まった状態で搬送されてしまうのを確実に回避できる。また、補助スクリューシャフト10の先端10aがテーパ状とされているため、スクリューシャフト3にて懸吊されるリング状部品Wの垂れ下がった下部を確実に螺旋溝10bへ案内することができる。
また、補助スクリューシャフト10は、駆動手段を具備しておらず、スクリューシャフト3の回転力が懸吊されたリング状部品Wを介して伝達され、その軸周りに回転可能とされている。これにより、補助スクリューシャフト10を駆動させるための別個の駆動手段を不要とすることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、例えばヨークを用いず磁石の磁力を直接スクリューシャフトに及ぼして吸引するよう構成してもよい。また、スクリューシャフトを回転させる駆動手段を他の形態のものとしてもよく、例えば搬送ユニットYとは別個に配設されたものであってもよい。更に、本実施形態においては、スクリューシャフトの外径及びピッチを変化させているが、外径及びピッチが長手方向に亘って一様なものとしてもよい。搬送すべきリング状部品は、非磁性体から成る軟質のリング状(輪状)のものであれば他の部品であってもよい。
スクリューシャフトをその軸周りの回転を許容させつつ上方から磁石による磁力にて吸引して支持する支持手段を具備したリング状部品の搬送装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るリング状部品の搬送装置とリング状部品を供給する供給装置とを示す全体正面図 同リング状部品の搬送装置を示す正面図 同リング状部品の搬送装置を示す左側面図 図2におけるIV−IV線断面図 図2におけるV−V線断面図 同リング状部品の搬送装置における一方の駆動ローラを示す拡大図(図2におけるVI部拡大図) 同リング状部品の搬送装置に、案内部材、回転ブラシ及びワイパを配設させた状態を示す模式図 同回転ブラシを示す拡大模式図 同ワイパを示す拡大模式図 本発明の第2の実施形態に係るリング状部品の搬送装置を示す正面図 図10におけるXI−XI線断面図
符号の説明
1 搬送装置
2 供給装置
3 スクリューシャフト
3c 螺旋溝
4 磁石(支持手段)
5 ヨーク(支持手段)
6 固定部材
7 案内部材
8 回転ブラシ
9 ワイパ
10 補助スクリューシャフト
10b 螺旋溝
11 支承手段
12 磁石
13 ヨーク
R1、R2 駆動ローラ(駆動手段)
G ギャップ

Claims (8)

  1. 外周面に螺旋溝が形成されたスクリューシャフトと、
    該スクリューシャフトを支持する支持手段と、
    該支持手段で支持されたスクリューシャフトをその軸周りに回転させ得る駆動手段と、
    を具備し、軟質のリング状部品を前記スクリューシャフトの螺旋溝に懸吊させつつ当該スクリューシャフトの長手方向に順次搬送するためのリング状部品の搬送装置において、
    前記支持手段は、前記スクリューシャフトをその軸周りの回転を許容させつつ上方から磁石による磁力にて吸引して支持することを特徴とするリング状部品の搬送装置。
  2. 前記支持手段は、前記磁石と接触して延設された一対のヨーク板を具備し、当該ヨーク板の端面が所定のギャップを有しつつ前記スクリューシャフトの外周面と対峙して組み付けられ、当該端面にて磁石の磁力を生じさせスクリューシャフトを吸引することを特徴とする請求項1記載のリング状部品の搬送装置。
  3. 前記支持手段が形成された搬送ユニットを具備するとともに、当該搬送ユニットには前記スクリューシャフトの外周面上部と当接しつつモータの駆動により回転可能とされた駆動ローラから成る駆動手段が配設されたことを特徴とする請求項2記載のリング状部品の搬送装置。
  4. 前記駆動ローラは、前記磁石及びヨークの配設位置を挟んでスクリューシャフトの長手方向に所定寸法離間して配設されたことを特徴とする請求項3記載のリング状部品の搬送装置。
  5. 前記駆動ローラと前記スクリューシャフトとの当接面には、それぞれ環状溝が形成され、当該駆動ローラの環状溝とスクリューシャフトの環状溝とが噛み合った状態とされたことを特徴とする請求項4記載のリング状部品の搬送装置。
  6. 前記搬送ユニットには、前記スクリューシャフトの螺旋溝上方を覆って延設された案内部材が形成されたことを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか1つに記載のリング状部品の搬送装置。
  7. 前記スクリューシャフトに対して所定寸法離間しつつ略平行に延設され、当該スクリューシャフトにて懸吊されたリング状部品の下部と嵌合する螺旋溝が外周面に形成された補助スクリューシャフトを具備するとともに、当該スクリューシャフトの螺旋溝と補助スクリューシャフトの螺旋溝とでリング状部品の上下を嵌合させつつ搬送することを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1つに記載のリング状部品の搬送装置。
  8. 前記補助スクリューシャフトは、当該スクリューシャフトの回転力がリング状部品を介して補助スクリューシャフトに伝達されることにより、その軸周りに回転可能とされたことを特徴とする請求項7記載のリング状部品の搬送装置。
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