JP4791145B2 - 紙幣入金機 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣入金機に関し、特にジャムや収納不良の発生を抑制できる紙幣入金機に関する。
紙幣入金機では、バラ紙幣が一括して装填部にセットされると、まず、これを分離繰出部で一枚ずつ分離し繰り出して搬送部で搬送する。そして、搬送中の紙幣を識別部で識別して、受け入れ可能と識別されたものを一時貯留部に一時貯留させる。他方で一時貯留部に一時貯留された紙幣に対する識別結果を表示させて、この表示に対し、操作者による確認操作が入力されると、一時貯留部の底部を構成するシャッタを開作動させることによって一時貯留部に集積状態にあった紙幣を落下させて収納部に収納させる(例えば、特許文献1参照)。
実公平1−9805号公報
上記のような紙幣入金機において、一時貯留部に集積状態で一時貯留された紙幣を、一時貯留部のシャッタを開作動させることで落下させて収納部に受け渡す際に、シャッタの開放速度が遅いと紙幣が回転しながら落下してしまうことがあり、シャッタに引っ掛かってジャムを生じたり、収納部での収納不良の原因となってしまうことがあった。
したがって、本発明は、一時貯留部から収納部に良好に紙幣を落下可能とすることで、ジャムや搬送不良の発生を抑制できる紙幣入金機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、紙幣が装填される装填部と、該装填部に装填された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す分離繰出部と、該分離繰出部で繰り出された紙幣を搬送する搬送部と、該搬送部で搬送中の紙幣を識別する識別部と、前記搬送部に接続され前記識別部の識別結果に基づいて受け入れ可能と識別された紙幣を底部のシャッタ上に集積状態で一時貯留させる一時貯留部と、前記シャッタの開作動によって前記一時貯留部から落下する紙幣を収納させる収納部とを備えた紙幣入金機において、前記シャッタは、相互に近接して閉じ相互に離間して開く一対の板状のシャッタ部と、前記一対のシャッタ部材の側方にこれらシャッタ部材の開閉方向に並んで設けられた一対の回動軸と、前記一対のシャッタ部材に沿う板状をなし、中間所定位置にて前記一対の回動軸にそれぞれ固定されるとともに一端部にて前記一対のシャッタ部材にそれぞれ係合する一対のアームと、前記一対の回動軸にそれぞれ固定され互いに噛み合うことで前記一対のアームを介して前記一対のシャッタ部を同期して作動させる一対のギヤと、前記一対のアームの他端部同士を相互近接側に付勢することで前記一対のシャッタ部を相互離間方向に付勢するスプリングと、前記一対のアームのうちのいずれか一方の当接部に当接し該当接部を押圧することで、前記一対のシャッタ部を前記スプリングの付勢力に抗して相互に近接させて閉状態にするとともに、前記当接部への当接を解除することで前記一対のシャッタ部を前記スプリングの付勢力で相互に離間させて開状態とする切替部とを備え、該切替部は、大径部と該大径部よりも回転中心からの距離が短い小径部とを半径方向に沿う連結部で連結してなる段差状のカムを備えており、前記大径部で前記当接部に当接して前記一対のシャッタ部材を前記閉状態にするとともに、該閉状態から前記当接部の位置に前記連結部を通過させ前記小径部を位置させることで前記大径部の前記当接部への当接を解除して前記一対のシャッタ部材を前記開状態にすることを特徴としている。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において、前記シャッタの前記一時貯留部の底部を構成する部分の上面に、前記搬送部の紙幣の放出方向前方に向けて水平に対し前下がりとなる前下傾斜面部と水平に対し前上がりとなる前上傾斜面部とが交互に形成されており、該前上傾斜面部の水平に対する角度が前記前下傾斜面部の水平に対する角度よりも小さくされていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、切替部が、一対のシャッタ部のうちのいずれか一方の当接部に当接しこの当接部を押圧することで、これら一対のシャッタ部をスプリングの付勢力に抗して相互に近接させて閉状態にする。そして、この状態から一対のシャッタ部を開状態にする際に、切替部が当接部への当接を解除することになるため、一対のシャッタ部が閉方向への規制がなくなりスプリングの付勢力で一気に相互に離間して開状態になる。このようにシャッタの開放速度を速くすることができるため、一時貯留部の紙幣は、回転しながら落下してしまうこと等が防止され、安定した姿勢で落下する。したがって、一時貯留部から収納部に紙幣を良好に落下させることが可能となり、ジャムや搬送不良の発生を抑制できる。
また、切替部が、カムを回転させその大径部を当接部に当接させて一対のシャッタ部を閉じた状態から、カムを回転させて、大径部とで段差状をなす小径部を当接部の位置に位置させることで当接部への当接を段差で瞬時に解除して一対のシャッタ部をスプリングの付勢力で開状態にする。このようにカムで当接部へ当接する状態から当接を解除する状態へ切り替えることができるため、構造を簡素にできる。
請求項に係る発明によれば、シャッタの一時貯留部の底部を構成する部分の上面に、搬送部の紙幣の放出方向前方に向けて水平に対し前下がりとなる前下傾斜面部と水平に対し前上がりとなる前上傾斜面部とが形成されているため、上面が波形となり、その結果、シャッタと一時貯留部の側壁部との隙間の形状も波形にできる。したがって、シャッタの開放時にシャッタとともに引かれて移動する紙幣がシャッタと側壁部との隙間に潜り込み巻き込まれてしまうことを防止できる。しかも、前上傾斜面部の水平に対する角度が前下傾斜面部の水平に対する角度よりも小さくされているため、上記のように波形としても、搬送部から放出される紙幣が底部を構成するシャッタの上面で引っ掛かり難く、良好にシャッタ上に載置される。したがって、後続の紙幣進入を妨げたりすることがなく、一時貯留不良およびこれに伴う収納不良の発生を抑制できる。
本発明の一実施形態の紙幣入金機を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の紙幣入金機11は、バラの紙幣Sの入金および収納処理を行うことが可能とされるものであるが、さらに収納した紙幣Sを出金させるもの等、種々の紙幣入金機に適用可能である。
本実施形態の紙幣入金機11は、図1に概略的に示すように、機体の前面側の上部にバラ紙幣Sが投入される装填部12が設けられ、この装填部12の下側に機体内からリジェクト紙幣Sが繰り出されるリジェクト口13が設けられている。
装填部12は、水平に対し若干後ろ下がりに傾斜してその底をなす台部15を有しており、この台部15上に紙幣Sが上下方向に集積された状態で装填される。なお、台部15を水平に配置しても良い。
また、装填部12には、台部15の機体奥側上方に機体左右方向に沿って配設された回動軸16と、この回動軸16に回動可能に支持されて台部15の上側で上下に揺動可能とされ、台部15上に装填された紙幣Sを台部15との間で挟持するビルプレス17とが設けられている。
装填部12の機体奥側には、このように台部15上に装填されたバラ紙幣Sを、下側のものから一枚ずつ分離して機体内に繰り出す分離繰出部20が設けられている。この分離繰出部20は、装填部12の台部15に、台部15から上部を一部突出させた状態で機体左右方向に沿う軸回りに回転可能に設けられた蹴出ローラ21と、台部15よりも機体奥側に蹴出ローラ21と平行な軸回りに回転可能に設けられた繰出ローラ22と、この繰出ローラ22の上側に繰出ローラ22と平行な軸回りに回転可能に設けられた分離ローラ23とを有している。分離ローラ23は、図示せぬワンウエイクラッチによって繰出ローラ22側が機体奥方に移動する方向の回転が規制され、逆方向の回転のみ許容される。
このような分離繰出部20は、台部15上に装填されたバラ紙幣Sの最下のものを蹴出ローラ21で繰出ローラ22と分離ローラ23との間に蹴り出し、この蹴り出し時に最下の紙幣Sに引きずられて繰出ローラ22と分離ローラ23との間に移動した紙幣Sを分離ローラ23で止めて蹴り出された最下の紙幣Sのみを繰出ローラ22で機体方向に繰り出す。
この分離繰出部20の機体奥側には、分離繰出部20から繰り出された紙幣Sを搬送する搬送部25が接続されている。この搬送部25は、紙幣を案内する複数のガイド板と搬送ローラと振分部材等で構成されるもので、分離繰出部20から略水平に沿って機体奥側に延出した後に下側に折り返し略水平に沿って機体手前側に延出してリジェクト口13に接続される搬送路26と、この搬送路26の途中から前下がりに延出する搬送路27とを有しており、搬送路26には、搬送中の紙幣Sの金種、真偽、正損および搬送異常の識別と計数とを行う識別部30が設けられている。
搬送部25の搬送路27の端末位置には、識別部30により真紙幣かつ正紙幣で正常搬送と識別された紙幣Sを金種混合で一時貯留させる一時貯留部32が接続されている。なお、搬送部25の搬送路27は、図2に示すように、その端末位置つまり一時貯留部32へ接続する放出部33の位置に、搬送方向に対する直交方向に沿い且つ搬送される紙幣Sに平行をなす搬送ローラ34と、この搬送ローラ34の下側にこの搬送ローラ34と平行に設けられた羽根車35とを有している。
さらに、一時貯留部32の下側には、一時貯留部32に一時貯留された紙幣Sを上部開口から受け入れて収納させる収納金庫(収納部)40が設けられている。
なお、装填部12には、紙幣Sが分離繰出部20の分離繰出方向に長手方向を沿わせる姿勢で装填されることになり、搬送部25は紙幣Sをその長手方向を搬送方向に沿わせた姿勢で搬送し、その長手方向を放出方向に沿わせた姿勢で一時貯留部32およびリジェクト口13のいずれかに放出させる。
一時貯留部32は、搬送路27の放出方向前方に鉛直に立設された前壁部42と、搬送路27の放出方向後側に鉛直に立設された後壁部43と、これら前壁部42および後壁部43の左右同側同士を接続させる鉛直に立設された一対の側壁部44,44とを有する角筒状の壁部構成体45と、角筒状の壁部構成体45の下部開口を開閉させるとともに閉時に一時貯留部32の底部を構成するシャッタ46とを有している。
ここで、シャッタ46は、上側から見た図3および下側から見た図4に示すように、相互に近接して閉じ相互に離間して開く一対のシャッタ部47,48を有している。一対のシャッタ部47,48は、図3に示すように、一対の側壁部44,44の中央位置で左右に分割された形状をなし互いに近接して壁部構成体45の下部開口を閉塞して一時貯留部32の底部を構成するとともに互いに離間する方向に水平移動することで壁部構成体45の下部開口を開放する一対の板状のシャッタ部材51,52と、図4に示すように各シャッタ部材51,52に一対一で回動可能に連結される一対の鏡面対称形状のアーム53,54とを有している。つまり、一方のシャッタ部47は一方のシャッタ部材51とこれに連結される一方のアーム53とで構成され、他方のシャッタ部48は他方のシャッタ部材52とこれに連結される他方のアーム54とで構成されている。
一対のシャッタ部材51,52は、図2に示す機体前後のガイド49,50によって上下方向の位置および機体前後方向の位置を一定させたまま機体左右方向に水平スライド可能に支持されている。一対のシャッタ部材51,52は、図5に示すように、互いの合わせ面55,56が、平面視で略円弧状の凹部57と略円弧状の凸部58とが交互に形成された波形形状をなしており、一方のシャッタ部材51の凹部57に他方のシャッタ部材52の凸部58が、他方のシャッタ部材52の凹部57に一方のシャッタ部材51の凸部58が入り込むようになっている。
また、一対のシャッタ部材51,52は、それぞれの上面に、図2においてシャッタ部材51のみを示すが、搬送路27の放出部33からの紙幣Sの放出方向(以下、単に紙幣放出方向と称す)つまり機体前後方向の位置を合わせて、紙幣放出方向前方に向けて水平に対し前下がりとなる前下傾斜面部60a,60b,60cと水平に対し前上がりとなる前上傾斜面部61a,61b,61cとが交互に配置されている。ここで、すべての前上傾斜面部61a,61b,61cの水平に対する角度は、すべての前下傾斜面部60a,60b,60cの水平に対する角度よりも小さくされている。
具体的に、一対のシャッタ部材51,52には、最も放出部33側に水平に沿う水平面部62aが形成され、これに隣り合う位置には前下傾斜面部60aが形成されている。この前下傾斜面部60aは水平に対する角度が比較的小さく水平に近い角度とされている。また、前下傾斜面部60aに隣り合う位置には、前上傾斜面部61aが形成されており、この前上傾斜面部61aは水平に対する角度が前下傾斜面部60aよりもさらに小さくされている。さらに、前上傾斜面部61aに隣り合う位置には前下傾斜面部60bが形成されている。この前下傾斜面部60bは水平に対する角度が前下傾斜面部60aよりも大きく鉛直に近い角度とされている。加えて、前下傾斜面部60bに隣り合う位置には、前上傾斜面部61bが形成されており、この前上傾斜面部61bは水平に対する角度が前上傾斜面部61aと同等にされている。さらに、前上傾斜面部61bに隣り合う位置には水平面部62bが形成され、これに隣り合う位置には前下傾斜面部60cが形成されている。この前下傾斜面部60cは水平に対する角度が前下傾斜面部60bと同等で鉛直に近い角度とされている。加えて、前下傾斜面部60cに隣り合う位置には、前上傾斜面部61cが形成されており、この前上傾斜面部61cは水平に対する角度が前上傾斜面部61bと同等にされている。
上記した各シャッタ部材51,52の上面に対し開閉時に実質的に隙間ができないように、各シャッタ部材51,52の上面が摺接する両側壁部44,44の下端縁部にも、放出部33側から順に水平部64a、前下傾斜部65a、前上傾斜部66a、前下傾斜部65b、前上傾斜部66b、水平部64b、前下傾斜部65c、前上傾斜部66cが形成されている。
シャッタ部材51には、図4に示すように、下面側にスライド方向に直交して延在する長穴68が、シャッタ部材52にも、下面側にスライド方向に直交して延在する長穴69が、互いに長手方向の位置を合わせて合わせ面55,56側に形成されている。
シャッタ部材51,52よりも機体後方側には、位置固定の支持フレーム71が設けられており、この支持フレーム71には、一対の側壁部44,44間の中心線に対し対称位置であってシャッタ部材51,52から等距離の位置に、鉛直に沿って一対の回動軸72,73が回動可能に支持されている。一方の回動軸72に一方のアーム53がその長手方向の中間所定位置かつ他方のアーム54側において固定されており、他方の回動軸73に他方のアーム54がその長手方向の中間所定位置かつ一方のアーム53側において固定されている。
一方のアーム53には、そのシャッタ部材51側の端部に回動軸72と平行に係合ピン74が突設されており、この係合ピン74はシャッタ部材51の長穴68に係合されていて、シャッタ部材51に対しこの長穴68の範囲で移動可能となるように連結されている。他方のアーム54にも、そのシャッタ部材52側の端部に回動軸73と平行に係合ピン75が突設されており、この係合ピン75はシャッタ部材52の長穴69に係合されていて、シャッタ部材52に対しこの長穴69の範囲で移動可能となるように連結されている。
ここで、アーム53を支持する回動軸72にはギア(同期部)76が同軸に固定されており、アームを54を支持する回動軸73にはギア76と同歯数で噛み合うギア(同期部)77が同軸に固定されていて、これらギア76,77が噛み合った状態で一対のアーム53,54は鏡面対称をなしている。これにより、一対のアーム53,54は回動軸72,73の対応するものを中心に同期して反対方向に回転することになり、互いの係合ピン74,75を離間させる方向に揺動すると一対のシャッタ部材51,52が互いに同期して反対方向に、図3,図4に示す全閉状態から、図5,図6に示す中間の状態を経て、図7,図8に示す全開状態まで、あるいはその逆方向にスライドする。つまり、一対のアーム53,54および一対のシャッタ部材51,52を有する一対のシャッタ部47,48は同期して作動する。
一対のアーム53,54の他端部同士は引張スプリング(スプリング)80で相互近接側に付勢されており、その結果、一対のアーム53,54の一端部に連結された一対のシャッタ部材51,52は相互離間方向に付勢されている。これにより、一対のシャッタ部材51,52および一対のアーム53,54で構成される一対のシャッタ部47,48は、引張スプリング80によって全体として相互離間方向に付勢されている。一対のシャッタ部材51,52は、互いに最も離間した図7,図8に示す全開時に上方にある側壁部44の内面よりも全体として外側に位置することになり、互いに最も近接した図3,図4に示す全閉時に合わせ面55,56間の隙間を実質的になくすことになる。
図4,図6,図8に示すように、一方のアーム53の回動軸72よりも他方のアーム53に対し反対側に、若干係合ピン74側にずれて円柱状の当接ピン(当接部)81が回動軸72と平行に突設されている。そして、この当接ピン81の係合ピン74とは反対側つまりシャッタ部材51とは反対には切替部84が設けられている。この切替部84は、位置固定の支持フレーム71に取り付けられるとともに当接ピン81と平行な回転中心を有する、回転位置をフィードバック制御可能なカムモータ86と、このカムモータ86の図示略の回転軸に固定された円板状のカム87とを有しており、このカム87の外周のカム面88に当接ピン81が当接可能となっている。カム87のカム面88は回転方向一側に行くほど回転中心からの距離が徐々に拡大する形状をなしており、このカム面88の始端の最も小径の小径部89と終端の所定範囲の最も大径の大径部90とが回転方向で隣接するように半径方向に略沿う連結部91で連結されて段差状をなしている。
そして、図8に示すようにカム87の回転位置がその小径部89を当接ピン81に対向させる位置になると、カム87は当接ピン81から離間することになり、この状態で一対のシャッタ部材51,52は引張スプリング80の付勢力で最も離間する全開位置に位置して図示略のストッパに当接する。この状態からカム87が一方向(図8に示す反時計回り方向)に回転すると当接ピン81の位置のカム面88の外径が徐々に大きくなり、その結果、カム面88は回転途中で当接ピン81に当接した後、図6に示すように当接ピン81を徐々にシャッタ部材51側に押すことになる。すると、当接ピン81はアーム53に支持されていることからアーム53の回転中心である回動軸72を中心にシャッタ部材51側に旋回することになる。これにより、同期して反対方向に回転する一対のアーム53,54が、引張スプリング80を引き延ばしながら係合ピン74,75同士を近接させる方向に回動し一対のシャッタ部材51,52を相互近接方向にスライドさせる。そして、図4に示すようにカム87の大径部90の位置が当接ピン81に合うと、シャッタ部材51,52同士が合わせ面55,56において当接して閉状態となる。つまり、カムモータ86およびカム87を有する切替部84は、一対のシャッタ部47,48を引張スプリング80の付勢力に抗して相互に近接させて閉状態にする。
他方、大径部90で当接ピン81に当接している状態からカム87をカムモータ86で上記と同方向に回転させると、図4から図8に示すように、カム87のカム面88の位置が大径部90から小径部89に切り替わり、カム面88の径が一気に小さくなって、カム87は当接ピン81に対して当接を解除する。これにより、一対のアーム53,54を含む一対のシャッタ部47,48は、引張スプリング80の付勢力に抗する規制がなくなり、シャッタ部材51,52同士を図示略のストッパに当接する全開位置まで一気にスライドさせることになる。つまり、カムモータ86およびカム87を有する切替部84は、当接ピン81への当接を解除することで一対のシャッタ部47,48を引張スプリング80の付勢力で相互に離間させて開状態とする。
紙幣入金機11には、さらに、上記した分離繰出部20、搬送部25、識別部30、シャッタ46等を制御する制御部1と、操作者への表示を行う表示部2と、操作者による操作入力が行われる操作部3とが設けられている。
以上の紙幣入金機11では、作動時に、まず、操作者が装填部12のビルプレス17を持ち上げてこれと台部15との間に紙幣Sを、その長手方向を機体前後方向に沿わせた状態で装填する。このとき、金種混合の装填および単一金種の装填のいずれも可能である。そして、操作者が操作部3に入金開始を操作を入力すると、制御部1が分離繰出部20と搬送部25とを駆動する。すると、装填部12に装填された紙幣Sが最下のものから一枚ずつ機内に繰り出され、搬送部25で搬送される。その途中で識別部30により受け入れ可能と識別された紙幣Sが一時貯留部32内に放出され、それ以外の紙幣Sがリジェクト口13に放出される。なお、リジェクト口13に放出された紙幣Sはそのまま機外へ取り出し可能となる。
そして、搬送ローラ34と羽根車35とで一時貯留部32に放出される際に、紙幣Sは、羽根車35で後端部が下方に叩かれ、しかも羽根車35の摩擦力で後端部が後壁部43に当接させられることになる。ここで、一時貯留部32では、カムモータ86がカム87を大径部90において当接ピン81に当接させる位置つまりシャッタ46を閉じる位置を通常位置としており、上記のようにして、一時貯留部32に順次放出される紙幣Sは、後壁部43で後端部が取り揃えられて閉状態のシャッタ46上に順次下から上へと集積されて行く。
上記のようにして、装填部12に装填された紙幣Sが、リジェクト口13および一時貯留部32のいずれかに放出されることですべてなくなると、制御部1は、分離繰出部20および搬送部25を停止させて、識別部30の識別結果に基づいて一時貯留部32に一時貯留された紙幣Sの識別結果を表示部2に表示させる。この表示を見て操作者がキャンセル操作を操作部3に入力すると、制御部1は図示略の扉を開放可能とし、操作者が扉を開いて直接一時貯留部32の紙幣Sを取り出すことになる。
他方、表示を見て操作者が承認操作を操作部3に入力すると、制御部1はシャッタ46を開作動させる、つまり通常位置にあって大径部90で当接ピン81に当接していたカム87を当接ピン81への対向部分が大径部90から段差状に隣り合う小径部89に切り替わるように回転させる。すると、当接ピン81が大径部90による押圧および当接が瞬時に解除されることで、フリーとなり、シャッタ46の一対のシャッタ部材51,52がアーム53,54を介して引張スプリング80の付勢力で一気に全開位置まで離間する。このようにして、シャッタ部材51,52の離間で開放された一時貯留部32の下部開口から、紙幣Sが下方に落下して、収納金庫40に収納されることになる。そして、制御部1は、紙幣Sが確実に収納金庫40に受け渡されるタイミングでカムモータ86のカム87を回転させて当接ピン81をカム面88で押しながら大径部90において当接ピン81に当接する通常位置まで戻して停止させる。これにより、シャッタ46が閉状態に戻ることになる。
以上に述べた本実施形態の紙幣入金機11によれば、切替部84が、一対のシャッタ部47,48のうちの一方のシャッタ部47の当接ピン81に当接しこの当接ピン81を押圧することで、これら一対のシャッタ部47,48を引張スプリング80の付勢力に抗して相互に近接させて閉状態にしている。そして、この状態から一対のシャッタ部47,48を開状態にする際に、切替部84が当接ピン81への当接を解除することになるため、一対のシャッタ部47,48が閉方向への規制がなくなり引張スプリング80の付勢力で一気に相互に離間して開状態になる。このように一対のシャッタ部47,48を有するシャッタ46の開放速度を速くすることができるため、一時貯留部32の紙幣Sは、回転しながら落下してしまうこと等が防止され、安定した姿勢で落下する。したがって、一時貯留部32から収納金庫40に紙幣Sを良好に落下させることが可能となり、ジャムや搬送不良の発生を抑制できる。
また、切替部84が、カム87を回転させその大径部90を当接ピン81に当接させて一対のシャッタ部47,48を閉じた状態から、カム87を回転させて、大径部90とで段差状をなす小径部89を当接ピン81の位置に位置させることで当接ピン81への当接を段差で瞬時に解除して一対のシャッタ部47,48を引張スプリング80の付勢力で開状態にする。このようにカム87で当接ピン81へ当接する状態から当接を解除する状態へ切り替えることができるため、構造を簡素にできる。
さらに、シャッタ46の一時貯留部32の底部を構成するシャッタ部材51,52の上面に、搬送路27の紙幣Sの放出方向前方に向けて水平に対し前下がりとなる前下傾斜面部60a〜60cと水平に対し前上がりとなる前上傾斜面部61a〜61cとが形成されているため、上面が波形となり、その結果、シャッタ46と一時貯留部32の側壁部44,44との隙間の形状も波形にできる。したがって、シャッタ46の開放時にシャッタ部材51,52とともに引かれて移動する紙幣Sがシャッタ部材51,52と側壁部44,44との隙間に潜り込み巻き込まれてしまうことを防止できる。しかも、前上傾斜面部61a〜61cの水平に対する角度が前下傾斜面部60a〜60cの水平に対する角度よりも小さくされているため、上記のように波形としても、搬送路27から放出される紙幣Sが底部を構成するシャッタ部材51,52の上面で引っ掛かり難く、良好にシャッタ部材51,52上に載置される。したがって、放出された紙幣Sが後続の紙幣Sの進入を妨げたりすることがなく、一時貯留不良およびこれに伴う収納不良の発生を抑制できる。
本発明の一実施形態の紙幣入金機を概略的に示す側断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣入金機の要部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣入金機の要部を示す上側から見た斜視図であって、シャッタの全閉状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣入金機の要部を示す下側から見た斜視図であって、シャッタの全閉状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣入金機の要部を示す上側から見た斜視図であって、シャッタの中間開状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣入金機の要部を示す下側から見た斜視図であって、シャッタの中間開状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣入金機の要部を示す上側から見た斜視図であって、シャッタの全開状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣入金機の要部を示す下側から見た斜視図であって、シャッタの全開状態を示すものである。
符号の説明
11 紙幣入金機
12 装填部
20 分離繰出部
25 搬送部
30 識別部
32 一時貯留部
40 収納金庫(収納部)
46 シャッタ
47,48 シャッタ部
60a〜60c 前下傾斜面部
61a〜61c 前上傾斜面部
76,77 ギア(同期部)
80 引張スプリング(スプリング)
81 当接ピン(当接部)
84 切替部
87 カム
89 小径部
90 大径部

Claims (2)

  1. 紙幣が装填される装填部と、
    該装填部に装填された紙幣を一枚ずつ分離して繰り出す分離繰出部と、
    該分離繰出部で繰り出された紙幣を搬送する搬送部と、
    該搬送部で搬送中の紙幣を識別する識別部と、
    前記搬送部に接続され前記識別部の識別結果に基づいて受け入れ可能と識別された紙幣を底部のシャッタ上に集積状態で一時貯留させる一時貯留部と、
    前記シャッタの開作動によって前記一時貯留部から落下する紙幣を収納させる収納部とを備えた紙幣入金機において、
    前記シャッタは、
    相互に近接して閉じ相互に離間して開く一対の板状のシャッタ部と、
    前記一対のシャッタ部材の側方にこれらシャッタ部材の開閉方向に並んで設けられた一対の回動軸と、
    前記一対のシャッタ部材に沿う板状をなし、中間所定位置にて前記一対の回動軸にそれぞれ固定されるとともに一端部にて前記一対のシャッタ部材にそれぞれ係合する一対のアームと、
    前記一対の回動軸にそれぞれ固定され互いに噛み合うことで前記一対のアームを介して前記一対のシャッタ部を同期して作動させる一対のギヤと、
    前記一対のアームの他端部同士を相互近接側に付勢することで前記一対のシャッタ部を相互離間方向に付勢するスプリングと、
    前記一対のアームのうちのいずれか一方の当接部に当接し該当接部を押圧することで、前記一対のシャッタ部を前記スプリングの付勢力に抗して相互に近接させて閉状態にするとともに、前記当接部への当接を解除することで前記一対のシャッタ部を前記スプリングの付勢力で相互に離間させて開状態とする切替部とを備え
    該切替部は、大径部と該大径部よりも回転中心からの距離が短い小径部とを半径方向に沿う連結部で連結してなる段差状のカムを備えており、前記大径部で前記当接部に当接して前記一対のシャッタ部材を前記閉状態にするとともに、該閉状態から前記当接部の位置に前記連結部を通過させ前記小径部を位置させることで前記大径部の前記当接部への当接を解除して前記一対のシャッタ部材を前記開状態にすることを特徴とする紙幣入金機。
  2. 前記シャッタの前記一時貯留部の底部を構成する部分の上面に、前記搬送部の紙幣の放出方向前方に向けて水平に対し前下がりとなる前下傾斜面部と水平に対し前上がりとなる前上傾斜面部とが形成されており、該前上傾斜面部の水平に対する角度が前記前下傾斜面部の水平に対する角度よりも小さくされていることを特徴とする請求項記載の紙幣入金機。
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