JP4791139B2 - 紙幣処理機 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣処理機に関し、特にメンテナンス性を向上できる紙幣処理機に関する。
バラ紙幣が一括して装填部にセットされると、これを分離繰出部で一枚ずつ分離して繰り出し搬送機構で搬送して所定の処理を行う紙幣処理機において、ジャムを生じた紙幣を排除するために、分離繰出部よりも下流側の搬送機構における下側の搬送ベルト機構に対し上側の搬送ベルト機構を開閉可能に設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
実公平1−9805号公報
上記の紙幣処理機では、搬送機構の上側の搬送ベルト機構を下側の搬送ベルト機構に対し開閉できるものの、分離繰出部については、このような開閉ができず、分離繰出部で生じたジャムについてのメンテナンス性が悪かった。つまり、分離繰出部は、一般的に、下側の繰出ローラと上側の摩擦分離部材(固定タイプ、ローラタイプ等)とを有しているが、これらの間は、隙間調整が可能な程度には可動に構成されているが、開くようにはなっていないのである。
したがって、本発明は、分離繰出部についてもメンテナンス性を向上できる紙幣処理機の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、紙幣が上下方向に集積された状態で台部上に装填されるとともに前記台部との間で紙幣を挟持するビルプレスが設けられた装填部と、該装填部に装填された紙幣の最下のものを蹴り出す蹴出ローラと前記装填部に装填された紙幣を下側のものから一枚ずつ分離して繰り出す下側の繰出ローラおよび上側の分離部材を有する分離繰出部と、該分離繰出部で繰り出された紙幣を相互間で搬送する上側搬送構成部および下側搬送構成部を有する搬送機構とを備えた紙幣処理機において、前記装填部の前記台部と前記分離繰出部の前記蹴出ローラおよび前記繰出ローラと前記搬送機構の前記下側搬送構成部とを下搬送ユニットに設け、前記装填部の前記ビルプレスと前記分離繰出部の前記分離部材と前記搬送機構の前記上側搬送構成部とを前記下搬送ユニットに対し開閉可能な上搬送ユニットに設けるとともに、前記分離部材が前記上搬送ユニット内でクリアランスをもって移動可能に支持され、前記下搬送ユニットには、前記上搬送ユニットが閉状態にあるとき前記分離部材を位置決めする位置決め部が設けられており、前記分離部材は、分離ローラと、該分離ローラを支持する支持フレームと、該支持フレームから側方に突出し前記上搬送ユニットの支持穴に該上搬送ユニットの閉時の上下方向および紙幣繰出方向にクリアランスをもって挿入されて該上搬送ユニットから側方に突出する一対の位置決めピンと、前記支持フレームから側方に突出し前記上搬送ユニットの支持開口部に前記閉時の上下方向および紙幣繰出方向にクリアランスをもって挿入される一対のガイドピンとを有し、前記位置決め部は、上下方向に沿い前記位置決めピンに紙幣繰出方向下流側から当接して該位置決めピンを紙幣繰出方向に位置決めする下流側当接辺部と、該下流側当接辺部の下端部から紙幣繰出方向上流側に延出し前記位置決めピンに下側から当接して該位置決めピンを上下方向に位置決めする下側当接辺部と、前記下流側当接辺部の上端部から上側ほど紙幣繰出方向下流側に位置するように傾斜するガイド辺部とを有し、前記位置決めピンを前記下流側当接辺部および前記下側当接辺部に当接させる方向に前記分離部材を付勢部材で付勢してなるとともに、前記閉時の位置決め状態からの前記位置決めピンの上側および紙幣繰出方向上流側への移動を許容し、前記支持開口部は、前記付勢部材で付勢された前記分離部材の前記ガイドピンに紙幣繰出方向下流側から当接して該ガイドピンを紙幣繰出方向に位置決めする辺部を有することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、下搬送ユニットに対し上搬送ユニットを開くと、下搬送ユニットに設けられた装填部の台部と分離繰出部の繰出ローラと搬送機構の下側搬送構成部とに対して、上搬送ユニットに設けられた分離繰出部の分離部材と搬送機構の上側搬送構成部とを離間させることができる。したがって、搬送機構だけでなく、分離繰出部についてもメンテナンス性を向上できる。しかも、メンテナンスのために下搬送ユニットに対し上搬送ユニットを開いたとしても、その後、上搬送ユニットを閉状態にすれば、上搬送ユニットにクリアランスをもって移動可能に支持された分離繰出部の分離部材が、下搬送ユニットの位置決め部で位置決めされることになり、下搬送ユニットに位置決めして設けられている繰出ローラに対しても位置決めされることになる。したがって、分離繰出部の繰出ローラおよび分離部材についてメンテナンス性向上のために別々の下搬送ユニットおよび上搬送ユニットに設けて離間可能としても、これら繰出ローラおよび分離部材を上搬送ユニットおよび下搬送ユニットの閉状態では良好に位置決めできる。
また、位置決め部が分離部材を上下および紙幣繰出方向の前後に位置決めするため、分離部材を繰出ローラに対して確実に位置決めすることができる。
また、位置決め部が分離部材に下側および紙幣繰出方向下流側から当接する当接部を有しており、分離部材が当接部の方向に付勢部材で付勢されるため、分離部材は、当接部で、下側つまり繰出ローラ側へ位置決め位置よりも近づくことが規制され、必要によりこの位置決め位置よりもクリアランスの範囲で上側に繰出ローラからの離間が可能となる。したがって、分離部材の上下方向における繰出ローラへの近づきすぎによるジャムの発生や紙幣の状態に起因したジャムの発生を防止できる。また、分離部材は、当接部で、紙幣繰出方向下流側へ位置決め位置よりも繰出ローラから離間する移動が規制され、必要によりこの位置決め位置よりもクリアランスの範囲で紙幣繰出方向上流側に繰出ローラからの離間が可能となる。したがって、分離部材が紙幣に引かれて搬送方向下流側に繰出ローラから離間することによるジャムの発生や紙幣の状態に起因したジャムの発生を防止できる。したがって、分離繰出部から良好に紙幣を繰り出すことができる。
また、分離部材が分離ローラを支持する支持フレームに設けられた一対の位置決めピンを側方に突出させた状態で上搬送ユニットに設けられており、一対の位置決めピンに下搬送ユニットの位置決め部が当接するため、構造を複雑にせずに確実に分離部材を位置決めすることができる。
また、分離部材の一対の位置決めピンとは別に支持フレームから側方に突出する一対のガイドピンが、上搬送ユニットの第2位置決め部で位置決めされるため、分離部材の角度を決める必要がある場合に、良好に角度を決めることができる。
本発明の一実施形態の紙幣処理機を図面を参照して以下に説明する。
本実施形態の紙幣処理機11は、バラ紙幣の入金および収納処理を行うことが可能とされるものであるが、さらに収納した紙幣を出金させるもの等、種々の紙幣処理機に適用可能である。
本実施形態の紙幣処理機11は、図1に概略的に示すように、機体の前面側の上部にバラ紙幣が投入される装填部12が設けられ、この装填部12の下側に機体内からリジェクト紙幣が繰り出されるリジェクト口13が設けられている。
装填部12は、水平に対し若干後ろ下がりに傾斜してその底をなす台部15を有しており、この台部15上に紙幣が上下方向に集積された状態で装填される。なお、台部15を水平に配置しても良い。
また、装填部12には、台部15の機体奥側上方に機体左右方向に沿って配設された回動軸16と、この回動軸16に回動可能に支持されて台部15の上側で上下に揺動可能とされ、台部15上に装填された紙幣を台部15との間で挟持するビルプレス17とが設けられている。
装填部12の機体奥側には、このように台部15上に装填されたバラ紙幣を、下側のものから一枚ずつ分離して機体内に繰り出す分離繰出部20が設けられている。この分離繰出部20は、装填部12の台部15に、台部15から上部を一部突出させた状態で機体左右方向に沿う軸回りに回転可能に設けられた蹴出ローラ21と、台部15よりも機体奥側に蹴出ローラ21と平行な軸回りに回転可能に設けられた繰出ローラ22と、この繰出ローラ22の上側に繰出ローラ22と平行な軸回りに回転可能に設けられた分離ローラ23を含む分離部材24とを有している。分離ローラ23は、図示せぬワンウエイクラッチによって繰出ローラ22側が機体奥方に移動する方向の回転が規制され、逆方向の回転のみ許容される。
このような分離繰出部20は、台部15上に装填されたバラ紙幣の最下のものを蹴出ローラ21で繰出ローラ22と分離ローラ23との間に蹴り出し、この蹴り出し時に最下の紙幣に引きずられて繰出ローラ22と分離ローラ23との間に移動した紙幣を分離ローラ23で止めて蹴り出された最下の紙幣のみを繰出ローラ22で機体方向に繰り出す。
この分離繰出部20の機体奥側には、分離繰出部20から繰り出された紙幣を搬送する搬送機構25が接続されている。この搬送機構25は、最も機体上部側にあって分離繰出部20から略水平に沿って機体奥側に延出する搬送部27と、この搬送部27の末端から下側に折り返し略水平に沿って機体手前側に延出してリジェクト口13に接続される搬送部28と、この搬送部28の途中から下方に延出した後に機体手前に延出し下側に折り返して機体奥側に延出する搬送部29とを有しており、最も上流側の搬送部27には、装填部12に装填された紙幣の金種、真偽、正損および搬送異常の識別と計数とを行う識別部30が設けられている。
また、搬送機構25は、搬送部29の機体手前側から分岐して下方に延出する搬送部31aと、搬送部29の搬送部31aよりも機体奥側から分岐して下方に延出する搬送部31bと、搬送部29の搬送部31bよりも機体奥側から分岐して下方に延出する搬送部31cと、搬送部29の末端から下方に延出する搬送部31dとを有している。
そして、搬送部31a〜31dの各末端位置には、識別部30により真紙幣かつ正紙幣で正常搬送と識別された紙幣を金種別に分けて一時貯留させる複数具体的には全金種数に相当する四つの一時貯留部32a,32b,32c,32dが接続されている。
さらに、一時貯留部32a〜32dの下側には、これらに金種別に一時貯留された紙幣を金種別のまま受け入れて収納する金種別の収納金庫33a,33b,33c,33dが設けられている。
上記した搬送機構25のうちの分離繰出部20に近い搬送部27は、繰出ローラ22と平行な軸回りに回転可能に設けられた複数の搬送ローラ35を有する上側搬送構成部36と、この上側搬送構成部36の下側に設けられて、繰出ローラ22と平行な軸回りに回転可能に設けられた複数の搬送ローラ38を有する下側搬送構成部39とを有しており、上側搬送構成部36および下側搬送構成部39の間に分離繰出部20から繰り出された紙幣を複数の搬送ローラ35および複数の搬送ローラ38で搬送する。なお、搬送部27に設けられる識別部30も搬送される紙幣を間に通過させるように上側識別構成部41および下側識別構成部42で構成されている。
そして、本実施形態においては、図2および図3に示すように、上記した装填部12の台部15と分離繰出部20の繰出ローラ22と搬送部27の複数の搬送ローラ38を有する下側搬送構成部39と識別部30の下側識別構成部42とが下搬送ユニット45に設けられており、装填部12のビルプレス17と分離繰出部20の分離ローラ23を含む分離部材24と搬送部27の複数の搬送ローラ35を有する上側搬送構成部36と識別部30の上側識別構成部41とが、下搬送ユニット45に対し別体で下搬送ユニット45に対し開閉可能に連結された上搬送ユニット46に一体状に設けられている。つまり、下搬送ユニット45の後部には、繰出ローラ22等と平行に回動軸48が設けられており、この回動軸48に上搬送ユニット46の後端部が回動可能に連結されている。
上記した分離ローラ23は、図4に示す分離部材24に一体的に組み込まれている。この分離部材24は、分離ローラ23を一対の平行な側板部(側部)50間に支持する支持フレーム51と、支持フレーム51の両側板部50から分離ローラ23の軸線と平行に外方に突出する一対の同軸の位置決めピン52と、支持フレーム51の両側板部50から位置決めピン52と平行に外方に突出する一対の同軸のガイドピン53とを有している。
上搬送ユニット46を下搬送ユニット45に対し閉じた閉時(以下、単に閉時と称す)を例にとり説明すると、上搬送ユニット46は、図5に示すように、機体左右方向に対し直交する状態で機体左右方向に互いに間隔をあけて配設された一対の支持板部55を有しており、これら支持板部55には、上部に、閉時における上下方向および分離繰出部20の紙幣繰出方向(以下、単に紙幣繰出方向と称す)の位置を合わせて下方に凹むガイド凹部56が形成されていて(一方のみ図示)、下部に、閉時における上下方向および紙幣繰出方向の位置を合わせて、略矩形状の一対の支持穴57が形成されている(一方のみ図示)。
具体的に、ガイド凹部56は、図6に示すように、閉時における紙幣繰出方向上流側の辺部60と、同下流側にあって上側ほど下流側に位置するように傾斜する辺部(第2位置決め部)61と、これら辺部60,61の下端部をつなぐ半円状部62とを有している。また、支持穴57は、閉時における上部の辺部64と、下部の辺部65と、紙幣繰出方向の上流側の辺部66と、同下流側の辺部67とを有している。ここで、ガイド凹部56の紙幣繰出方向下流側の辺部61は、これと上搬送ユニット46の開閉中心である図3に示す回動軸48の中心とを結んだ線に対し直交する。
そして、図4に示す分離部材24は、図6に示すように一対の位置決めピン52が一対の支持穴57に挿入され、一対のガイドピン53が一対のガイド凹部56に挿入されることで、一対の支持板部55に支持されている。
ここで、位置決めピン52は、図4に示すように、円柱状の小径軸部69と、小径軸部69の先端側に設けられる小径軸部69よりも大径の円柱状の大径軸部70とを有しており、図5に示すように支持板部55に支持された状態で小径軸部69が支持板部55に軸線方向の位置を合わせることになり、大径軸部70が支持板部55よりも外側に位置する。また、ガイドピン53は、図4に示すように、円柱状の軸部72と、軸部72の先端側に設けられる軸部72よりも大径の円板状のフランジ部73とを有しており、図5に示すように支持板部55に支持された状態で軸部72が支持板部55に軸線方向の位置を合わせることになり、フランジ部73が支持板部55よりも外側に位置する。
図6に示すように、位置決めピン52の小径軸部69の外径よりも支持穴57の閉時の上下方向の幅および紙幣繰出方向の幅は大きくなっており、ガイドピン53の軸部72の外径よりもガイド凹部56の閉時の上下方向の幅および上部の紙幣繰出方向の幅は大きくなっている。これにより、分離部材24は、上搬送ユニット46内でクリアランスをもって閉時の上下方向および紙幣繰出方向に移動可能に支持されている。また、分離部材24は、一対の位置決めピン52および一対のガイドピン53を側方に突出させた状態で上搬送ユニット46に設けられている。なお、分離部材24の分離ローラ23は、図7に示すように、位置決めピン52に対して閉時の紙幣繰出方向上流側に若干オフセットしている。
分離部材24の側板部50と支持板部55との間には、分離部材24を閉時の機体奥側、つまり紙幣繰出方向下流側に付勢するコイル状の引張バネ(付勢部材)75が介装されており、支持板部55と分離部材24の位置決めピン52との間には、分離部材24を閉時の下側に付勢する捩りバネ(付勢部材)76が介装されている。これにより、上搬送ユニット46が下搬送ユニット45に対し開かれた状態では、図6に二点鎖線で示すように、分離部材24の位置決めピン52の小径軸部69が支持穴57の辺部65と辺部67とに当接し、しかもガイドピン53の軸部72がガイド凹部56の半円弧部62に当接している。
上記した上搬送ユニット46の一対の支持板部55には、図5に示すように、機体左右方向に沿って回動軸78が同軸に設けられ、回動軸78の一対の支持板部55よりも両外側には、ロック爪79が回動可能に支持されている(一方のみ図示)。上搬送ユニット46は、下搬送ユニット45に対し閉じられた状態でロック爪79が爪部80において下搬送ユニット45のロックピン81に係合されることで閉状態で互いに位置決めらされてロックされる。
下搬送ユニット45には、機体左右方向に対し直交する状態で機体左右方向に互いに間隔をあけて配設された一対の同形状の位置決め板部84が閉時における上下方向および紙幣繰出方向の位置を合わせて設けられており、これら位置決め板部84には、閉時の下流側に上方に突出する突出部85が閉時における上下方向および紙幣繰出方向の位置を合わせてそれぞれ形成されている(一方のみ図示)。各位置決め板部84には、図7に示すように、突出部85の閉時の紙幣繰出方向上流側に形成された上下方向に沿う当接辺部(位置決め部,当接部)86と、この当接辺部86の下端部から突出部86よりも閉時の紙幣繰出方向上流方向に延出するように形成された当接辺部(位置決め部,当接部)87とを有している。ここで、当接辺部87は、水平に対し紙幣繰出方向下流側が若干下側に位置するように傾斜しており、当接辺部86は、この当接辺部87に対し垂直上方に延出している。つまり、当接辺部86は、鉛直に対して閉時における上側ほど若干紙幣繰出方向下流側に位置するように傾斜している。さらに、突出部85の閉時の紙幣繰出方向上流側には、当接辺部86の閉時における上側に、当接辺部86よりも大きな傾斜で上側ほど紙幣繰出方向下流側に位置するように傾斜するガイド辺部88が設けられ、このガイド辺部88の上側に、略鉛直に沿うガイド辺部89が設けられている。
そして、上搬送ユニット46を下搬送ユニット45に対し閉じてロック爪79をロックピン81に係合させると、位置決めピン52の大径軸部70が、図7に示すようにその下部を自重および捩りバネ76の付勢力で下側の当接辺部87に当接させ、その搬送方向下流側の端部を引張バネ75の付勢力で紙幣繰出方向下流側の当接辺部86に当接させることになる。このとき、当接辺部87は図6に実線で示すように位置決めピン52の小径軸部69を捩りバネ76の付勢力に抗して支持穴57のクリアランスの範囲内で上側に移動させて辺部65から離間させ、当接辺部86も図6に実線で示すように位置決めピン52の小径軸部69を引張バネ75の付勢力に抗して支持穴57のクリアランスの範囲内で紙幣繰出方向上流側に移動させて辺部67から離間させる。つまり、引張バネ75および捩りバネ76で当接辺部86,87の方向に分離部材24を付勢することで、当接辺部86,87に位置決めピン52を当接させて、位置決めピン52を下搬送ユニット45に対し、閉時の上下および紙幣繰出方向の前後に位置決めする。また、このとき、ガイドピン53はガイド凹部56の辺部61に引張バネ75の付勢力で当接する。この辺部61はこれと上搬送ユニット46の開閉中心である回動軸48の中心と結ぶ線に対し直交しているため、分離部材24の下搬送ユニット45に対する位置決めピン52を中心とした角度も決められる。ここで、辺部61を上搬送ユニット46の開閉中心を中心とした円弧状とすれば、上搬送ユニット46の上下の位置ずれがあっても常に一定位置にガイドピン53を配置でき、下搬送ユニット45に対する分離部材24の角度を決められるためより好ましいが、この円弧に対し接線となるように辺部61が形成されていても許容範囲内で位置決めできる。このようにして、分離部材24が下搬送ユニット45に対し、下搬送ユニット45の位置決め板部84および上搬送ユニット46の辺部61で位置決めされることになり、下搬送ユニット45に位置決めして設けられている繰出ローラ22に対しても位置決めされることになる。
以上に述べた本実施形態の紙幣処理機によれば、ロック爪79のロックピン81に対する係合を解除して下搬送ユニット45に対し上搬送ユニット46を回動軸48を中心に上側に開くと、下搬送ユニット45に設けられた装填部12の台部15と分離繰出部20の繰出ローラ22と搬送機構25の下側搬送構成部39とに対して、上搬送ユニット46に設けられた分離繰出部20の分離部材24と搬送機構25の上側搬送構成部36とを離間させることができる。したがって、搬送機構25だけでなく、分離繰出部20についてもメンテナンス性を向上できる。しかも、メンテナンスのために下搬送ユニット45に対し上搬送ユニット46を開いたとしても、その後、上搬送ユニット46を閉状態にすれば、上搬送ユニット46にクリアランスをもって移動可能に支持された分離繰出部20の分離部材24の位置決めピン52が、下搬送ユニット45の位置決め板部84のガイド辺部88,89で案内されて当接辺部86および当接辺部87で位置決めされることになり、しかも、分離部材24の一対のガイドピン53が、上搬送ユニット46の開閉中心とを結ぶ線に対し直交する辺部61に当接して角度が決められるため、下搬送ユニット45に位置決めして設けられている繰出ローラ22に対しても位置決めされることになる。したがって、分離繰出部20の繰出ローラ22および分離部材24についてメンテナンス性向上のために別々の下搬送ユニット45および上搬送ユニット46に設けて離間可能としても、これら繰出ローラ22および分離部材24を上搬送ユニット46および下搬送ユニット45の閉状態で良好に位置決めできる。
しかも、当接辺部86,87が分離部材24の位置決めピン52を閉時の上下および紙幣繰出方向の前後に位置決めするため、分離部材24を繰出ローラ22に対して確実に位置決めすることができる。
さらに、分離部材24の位置決めピン52に下側および紙幣繰出方向下流側から当接する当接辺部86,87が設けられており、分離部材24が当接辺部86,87の方向に引張バネ75および捩りバネ76で付勢されるため、分離部材24は、当接辺部87で、下側つまり繰出ローラ22側へ位置決め位置よりも近づくことが規制され、必要によりこの位置決め位置よりもクリアランスの範囲で上側に繰出ローラ22からの離間が可能となる。したがって、分離部材24の分離ローラ23の上下方向における繰出ローラ22への近づきすぎによるジャムの発生や紙幣の状態に起因したジャムの発生を防止できる。また、分離部材24は、当接辺部86で、紙幣繰出方向下流側へ位置決め位置よりも繰出ローラ22から離間する方向の移動が規制され、必要によりこの位置決め位置よりもクリアランスの範囲で紙幣繰出方向上流側に繰出ローラ22からの離間が可能となる。したがって、分離部材24の分離ローラ23が紙幣に引かれて搬送方向下流側に繰出ローラ22から離間することによるジャムの発生や紙幣の状態に起因したジャムの発生を防止できる。したがって、分離繰出部20から良好に紙幣を繰り出すことができる。
さらに、分離部材24が分離ローラ23を支持する支持フレーム51に設けられた一対の位置決めピン52を側方に突出させた状態で上搬送ユニット46に設けられており、一対の位置決めピン52に下搬送ユニット45の当接辺部86,87が当接するため、構造を複雑にせずに確実に分離部材24の位置決めピン52を位置決めすることができる。
加えて、上記したように、分離部材24の一対の位置決めピン52とは別に支持フレーム51から側方に突出する一対のガイドピン53が、上搬送ユニット46の開閉中心とを結ぶ線に対し直交するガイド凹部56の辺部61で位置決めされるため、分離部材24の角度を決める必要がある場合、つまり位置決めピン52と分離ローラ23とがオフセットしている場合に、良好にこれを行うことができる。
なお、上記実施形態とは異なる参考技術であるが、一対のガイドピン53に紙幣繰出方向下流側から当接して位置決めする位置決め部(第2位置決め部)を、上搬送ユニット46ではなく、下搬送ユニット45に設けることも可能である。この場合も、分離部材24の一対のガイドピン53を、下搬送ユニット45のこの位置決め部で位置決めできるため、分離部材24の角度を決める必要がある場合に、良好にこれを行うことができる。ここで、分離ローラ23と位置決めピン52とが同軸に配置されていれば、ガイドピン53の位置決めは必ずしも必要でなくなる。
また、上記実施形態とは異なる参考技術であるが、回転可能な分離ローラを有するものではなく、摩擦パッド等の固定式の分離部材を用いる場合にも適用可能である。
本発明の一実施形態の紙幣処理機を概略的に示す側断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣処理機の要部を示す側断面図であって上搬送ユニットが下搬送ユニットに対し閉じられた状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣処理機の要部を示す側断面図であって上搬送ユニットが下搬送ユニットに対し開かれた状態を示すものである。 本発明の一実施形態の紙幣処理機における分離部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紙幣処理機における要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の紙幣処理機における上搬送ユニットの要部を示す側断面図である。 本発明の一実施形態の紙幣処理機における上搬送ユニットの要部を示す側面図である。
符号の説明
11 紙幣処理機
12 装填部
15 台部
20 分離繰出部
22 繰出ローラ
23 分離ローラ
24 分離部材
25 搬送機構
36 上側搬送構成部
39 下側搬送構成部
45 下搬送ユニット
46 上搬送ユニット
51 支持フレーム
52 位置決めピン
53 ガイドピン
61 辺部(第2位置決め部)
75 引張バネ(付勢部材)
76 捩りバネ(付勢部材)
86,87 当接辺部(位置決め部,当接部)

Claims (1)

  1. 紙幣が上下方向に集積された状態で台部上に装填されるとともに前記台部との間で紙幣を挟持するビルプレスが設けられた装填部と、
    該装填部に装填された紙幣の最下のものを蹴り出す蹴出ローラと前記装填部に装填された紙幣を下側のものから一枚ずつ分離して繰り出す下側の繰出ローラおよび上側の分離部材を有する分離繰出部と、
    該分離繰出部で繰り出された紙幣を相互間で搬送する上側搬送構成部および下側搬送構成部を有する搬送機構とを備えた紙幣処理機において、
    前記装填部の前記台部と前記分離繰出部の前記蹴出ローラおよび前記繰出ローラと前記搬送機構の前記下側搬送構成部とを下搬送ユニットに設け、
    前記装填部の前記ビルプレスと前記分離繰出部の前記分離部材と前記搬送機構の前記上側搬送構成部とを前記下搬送ユニットに対し開閉可能な上搬送ユニットに設けるとともに、
    前記分離部材が前記上搬送ユニット内でクリアランスをもって移動可能に支持され、
    前記下搬送ユニットには、前記上搬送ユニットが閉状態にあるとき前記分離部材を位置決めする位置決め部が設けられており、
    前記分離部材は、分離ローラと、該分離ローラを支持する支持フレームと、該支持フレームから側方に突出し前記上搬送ユニットの支持穴に該上搬送ユニットの閉時の上下方向および紙幣繰出方向にクリアランスをもって挿入されて該上搬送ユニットから側方に突出する一対の位置決めピンと、前記支持フレームから側方に突出し前記上搬送ユニットの支持開口部に前記閉時の上下方向および紙幣繰出方向にクリアランスをもって挿入される一対のガイドピンとを有し、
    前記位置決め部は、上下方向に沿い前記位置決めピンに紙幣繰出方向下流側から当接して該位置決めピンを紙幣繰出方向に位置決めする下流側当接辺部と、該下流側当接辺部の下端部から紙幣繰出方向上流側に延出し前記位置決めピンに下側から当接して該位置決めピンを上下方向に位置決めする下側当接辺部と、前記下流側当接辺部の上端部から上側ほど紙幣繰出方向下流側に位置するように傾斜するガイド辺部とを有し、前記位置決めピンを前記下流側当接辺部および前記下側当接辺部に当接させる方向に前記分離部材を付勢部材で付勢してなるとともに、前記閉時の位置決め状態からの前記位置決めピンの上側および紙幣繰出方向上流側への移動を許容し、
    前記支持開口部は、前記付勢部材で付勢された前記分離部材の前記ガイドピンに紙幣繰出方向下流側から当接して該ガイドピンを紙幣繰出方向に位置決めする辺部を有することを特徴とする紙幣処理機。
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