JP4790589B2 - 廃液の処理装置及び処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、炭酸ソーダを含有する現像液によって現像を行った後の廃液を処理するための処理装置及び処理方法に関する。
従来から、半導体装置、PDP(Plasma Display Panel)、LCD(Liquid Crystal Display)等の製造工程においては、フォトリソグラフィ法が利用されている。例えば、PDPでは、フォトリソグラフィ法は、背面基板にアドレス電極(銀電極)を形成する工程で利用されている。
PDPでのアドレス電極の形成工程について具体的に説明する。先ず、CVD法やスパッタリングによって金属薄膜が形成される。次に、アルカリ可溶性の樹脂を用いて、金属薄膜を覆うレジスト膜が形成される。そして、レジスト膜に対して、設定されたパターン形状に合わせた露光が行われる。次いで、炭酸ソーダを含むアルカリ性の現像液によってレジスト膜の不要な部分が除去され、これによってレジストパターンが完成する。そして、このレジストパターンをマスクとして金属薄膜のエッチングが行われ、アドレス電極が完成する。更に、その後、レジストパターンの剥離が行われる。
ところで、このようなフォトレジスト法においては、使用済みの現像液(現像廃液)は、可溶化したレジスト成分を多量に含んでいるため、使用済みの現像液に対して後処理が必要となる。例えば、特許文献1においては、先ず、現像廃液に対して希土類元素を含む薬剤が添加され、続けて、酸性物質が添加され、現像廃液のpHが0〜4に調整される。これにより、現像廃液中にフロックが発生する。
次に、フロックが発生した現像廃液に対して、アルカリ性物質が添加され、pHが6〜12に調整される。これにより、レジスト成分は、凝集し、汚泥となって凝集槽の底に沈降する。凝集槽の底に溜まった汚泥は、固液分離によって除去される。また、汚泥は更に脱水処理された後、産業廃棄物として処理され、上澄み液は更に浄化処理される。
特開2005−13913号公報
しかしながら、上記の特許文献1の処理方法では、希土類元素を含む薬剤が必要となるため、処理コストが高いという問題がある。また、上記の特許文献1の処理方法では、凝集槽において炭酸ガスが発生し易いため、レジスト成分の凝集及び沈降が不十分となり易い。この結果、上記の特許文献1の処理方法においては、固液分離された上澄み液にSS成分が混じり易いという問題や、固液分離後に沈殿槽から引き抜いて得られた汚泥(引き抜き汚泥)のSS濃度が低く、脱水設備への負荷が高いという問題が発生している。
本発明の目的は、上記問題を解消し、廃液処理のコストの増加を抑制し、且つ、廃液に対する凝集及び沈降作用の向上を図り得る処理装置及び処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明における処理方法は、炭酸ソーダを含む現像液を用いてレジストを現像処理した後又は前記レジストを剥離処理した後に発生する廃液の処理方法であって、(a)前記廃液を第1の槽に導入し、前記第1の槽内の前記廃液に対して、そのpHが4となるように酸性剤を添加し、攪拌を行なう工程と、(b)前記(a)の工程が実施された廃液を第2の槽に導入し、前記第2の槽内の前記廃液に対して、無機凝集剤を添加し、攪拌を行なう工程と、(c)前記(b)の工程が実施された廃液を第3の槽に導入し、前記第3の槽内の前記廃液に対して、高分子凝集剤を添加する工程とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため本発明における処理装置は、炭酸ソーダを含む現像液を用いてレジストを現像処理した後又は前記レジストを剥離処理した後に発生する廃液の処理装置であって、第1の槽と、第2の槽と、第3の槽と、制御装置とを備え、前記第1の槽には、酸性剤を添加する第1の添加手段と、前記第1の槽内のpHを測定する第1のpHセンサと、前記第1の槽内を攪拌させる第1の攪拌手段とが設けられ、前記第2の槽には、無機凝集剤を添加する第2の添加手段と、前記第2の槽内を攪拌させる第2の攪拌手段とが設けられ、前記第3の槽には、高分子凝集剤を添加する第3の添加手段が設けられ、前記第1の槽、前記第2の槽、及び前記第3の槽は、最初に前記第1の槽に導入された前記廃液が、前記第2の槽及び前記第3の槽へと順次流れ込むように接続され、前記制御装置は、前記第1の添加手段に対して、前記第1のpHセンサによって測定されたpHが4となるように前記酸性剤を添加させ、前記第2の添加手段に対して、設定量の前記無機凝集剤を添加させ、前記第3の添加手段に対して、設定量の前記高分子凝集剤を添加させることを特徴とする。
以上のように本発明の処理方法及び処理装置では、高価な薬剤は用いられず、また薬剤の量は必要最小限とされるため、廃液処理のコストの増加が抑制される。また、本発明の処理方法及び処理装置では、炭酸ガスを発生させる槽と凝集を行う槽とが異なるため、現像廃液や剥離廃液といった廃液に含まれるレジスト成分を十分に凝集及び沈降させることができ、凝集及び沈降作用の向上が図られる。
本発明における処理方法は、炭酸ソーダを含む現像液を用いてレジストを現像処理した後又は前記レジストを剥離処理した後に発生する廃液の処理方法であって、(a)前記廃液を第1の槽に導入し、前記第1の槽内の前記廃液に対して、そのpHが4となるように酸性剤を添加し、攪拌を行なう工程と、(b)前記(a)の工程が実施された廃液を第2の槽に導入し、前記第2の槽内の前記廃液に対して、無機凝集剤を添加し、攪拌を行なう工程と、(c)前記(b)の工程が実施された廃液を第3の槽に導入し、前記第3の槽内の前記廃液に対して、高分子凝集剤を添加する工程とを有することを特徴とする。
上記本発明における処理方法は、前記(b)の工程において、前記第2の槽内の前記廃液に対して、更にアルカリ剤が添加され、前記第2の槽内の前記廃液のpHが4以上6以下となるようにpH調整が行われる態様であるのが好ましい。この態様によれば、廃液の浄化作用を高めつつ、廃液に亜鉛等の金属が含まれていた場合の除去効率も高めることができる。
また、上記本発明における処理方法では、前記(a)の工程において、更に曝気が行われるのが好ましい。生産設備で現像液の更新が行われる等して、当該廃液の炭酸ソーダ濃度が高くなったりした場合は、機械攪拌では炭酸ガスの脱気が十分に行えなくなり、フロックの浮上を招く可能性がある。この場合に、機械攪拌を行うと同時に曝気を併用すれば、炭酸ガスの脱気を促進でき、フロックの浮上を抑制できる。
上記本発明における処理方法は、前記(c)の工程の実施後に得られた汚泥を前記第1の槽又は前記第2の槽に導入する工程を更に有する態様とするのが好ましい。上記態様によれば、返送汚泥がフロック形成の核となるため、より一層の凝集及び沈降作用の向上が図られる。
また、上記本発明における処理方法は、前記(b)の工程の代わりに、前記第1の槽において、前記現像液に対して無機凝集剤を添加し、攪拌を行う工程を有する態様であっても良い。上記態様によれば、本発明における処理方法の実施にかかる費用の削減を図ることができる。
本発明における処理装置は、炭酸ソーダを含む現像液を用いてレジストを現像処理した後又は前記レジストを剥離処理した後に発生する廃液の処理装置であって、第1の槽と、第2の槽と、第3の槽と、制御装置とを備え、前記第1の槽には、酸性剤を添加する第1の添加手段と、前記第1の槽内のpHを測定する第1のpHセンサと、前記第1の槽内を攪拌させる第1の攪拌手段とが設けられ、前記第2の槽には、無機凝集剤を添加する第2の添加手段と、前記第2の槽内を攪拌させる第2の攪拌手段とが設けられ、前記第3の槽には、高分子凝集剤を添加する第3の添加手段が設けられ、前記第1の槽、前記第2の槽、及び前記第3の槽は、最初に前記第1の槽に導入された前記廃液が、前記第2の槽及び前記第3の槽へと順次流れ込むように接続され、前記制御装置は、前記第1の添加手段に対して、前記第1のpHセンサによって測定されたpHが4となるように酸性剤を添加させ、前記第2の添加手段に対して、設定量の前記無機凝集剤を添加させ、前記第3の添加手段に対して、設定量の高分子凝集剤を添加させることを特徴とする。
上記本発明における処理装置は、前記第2の槽に、更に、アルカリ剤を添加する第4の添加手段と、前記第2の槽内のpHを測定する第2のpHセンサとが設けられ、前記制御装置は、前記第4の添加手段に対して、前記第2のpHセンサによって測定されたpHが4以上6以下となるように前記アルカリ剤を添加させる態様であるのが好ましい。この態様によれば、廃液の浄化作用を高めつつ、廃液に亜鉛等の金属が含まれていた場合の除去効率も高めることができる。
また、上記本発明における処理装置は、前記第1の槽に、前記第1の槽内に導入された前記廃液に対して曝気を行う散気手段と、前記第1の槽内での発泡のレベルを検知する発泡検知手段と、散水によって消泡を行う消泡手段とが更に設けられており、前記制御手段が、前記発泡検知手段によって検知された発泡のレベルが設定値以上となったときに、前記消泡手段に消泡を行わせる態様が好ましい。この態様によれば、炭酸ガスの大気への放出が発泡によって妨げられるのを抑制できる。また、消泡が自動的に行われるため、省力化も図られる。
上記本発明における処理装置は、前記第3の槽で前記高分子凝集剤が添加された前記廃液が導入される沈殿槽と、前記沈殿槽の底に沈殿した汚泥を前記第1の槽又は前記第2の槽へ返送する返送路とを更に備えている態様とするのが好ましい。上記態様によれば、より一層の凝集及び沈降作用の向上が図られる。
また、上記本発明における処理装置は、前記第1の槽が前記第2の槽としても機能し、更に、前記第1の攪拌手段が前記第2の攪拌手段としても機能し、前記第2の添加手段が前記第1の槽に設けられている態様であっても良い。上記態様によれば、処理装置構成の簡略化や、省スペース化を図ることができ、設備コストの低減を図ることができる。
上記本発明における処理方法及び処理装置においては、前記酸性剤は塩酸、硫酸、及び硝酸のうち少なくとも一種を含んでいれば良い。前記アルカリ剤は、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウムのうち少なくとも一種を含んでいれば良い。前記無機凝集剤は、ポリ硫酸第2鉄、塩化第2鉄、ポリ塩化アルミニウム、硫酸バンドのうち少なくとも一種を含んでいれば良い。前記高分子凝集剤は、ポリアクリルアミド系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルメタクリレート系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルアクリレート系高分子凝集剤、アミジン系高分子凝集剤、両性系高分子凝集剤のうち少なくとも一種を含んでいれば良い。
更に、上記本発明における処理方法及び処理装置は、現像処理される前記レジストが、PDPを構成するアドレス電極の形成工程で用いられるレジストである場合に有効である。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における処理装置及び処理方法について説明する。最初に、本発明の実施の形態1における処理装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における処理装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態1における処理装置は、第1の槽10と、第2の槽20と、第3の槽30と、制御装置1とを備えている。本実施の形態1では、処理装置は、更に、第4の槽40も備えている。本実施の形態1において処理対象となる廃液は、PDPを構成するアドレス電極の形成工程で用いられたレジストを現像処理したときに発生した現像廃液である。
第1の槽10には、薬剤投入機14、pHセンサ15、及び攪拌機11が設けられている。第2の槽20にも、同様に、薬剤投入機24、pHセンサ25、及び攪拌機21が設けられている。第3の槽30には、薬剤投入機34と攪拌機31とが設けられている。本実施の形態1においては、第2の槽20には、薬剤投入機24に加え、薬剤投入機26も設けられている。
pHセンサ15は、第1の槽10内のpHを測定し、pHセンサ25は、第2の槽20内のpHを測定する。本実施の形態1において、pHセンサ15及び25は、測定値を特定する信号を制御装置1に出力する。
攪拌機11、攪拌機21及び攪拌機31は、それぞれ対応する槽内の廃液を攪拌する攪拌手段として機能する。本実施の形態1では、攪拌機11は、攪拌羽根12と、攪拌羽根12の軸に動力を与える電動機13とを備えている。同様に、攪拌機21及び31も、それぞれ、攪拌羽根22又は32と、電動機23又は33とを備えている。また、攪拌機11、攪拌機21及び攪拌機31それぞれの運転・停止は、制御装置1の指示によって行われている。本実施の形態1において、攪拌機の構成は、特に限定されるものではない。
薬剤投入機14、24、26及び34は、対応する槽内の廃液に対して薬剤を添加する添加手段として機能する。本実施の形態1では、薬剤投入機14、24、26及び34は、例えば、薬剤タンクと、定量ポンプとを組み合わせて構成できる。定量ポンプは、薬剤タンクに充填されている薬液を吸い上げ、吸い上げた薬剤を、対応する槽に吐出する。なお、図1においては、薬剤投入機の吐出ノズルのみが図示されている。また、薬剤投入機のうち、薬剤投入機14及び26は、制御装置1の指示に応じて薬剤を吐出するが、薬剤投入機24及び34は、予め設定された量の薬剤を吐出する。本実施の形態1において、薬剤投入機の構成は、特に限定されるものではない。
薬剤投入機のうち、第1の槽10に配置された薬剤投入機14は、廃液5に酸性剤(酸性薬剤)を添加する。よって、第1の槽10は、外部から送られてきた廃液5のpHを調整する調整槽として機能する。第1の槽10内では、酸性剤の添加によって廃液のpHが変化し、廃液中の炭酸の解離平衡は、炭酸水素側から炭酸ガス側へと移動する。このため、第1の槽10では、廃液に含まれている炭酸ソーダから、炭酸ガスが生成され、それが放出される。
第2の槽20に配置された薬剤投入機24は、第1の槽10から第2の槽20に導入された廃液5に、無機凝集剤を添加する。第2の槽20は、廃液5を凝集させる凝集槽として機能する。第2の槽20内では、無機凝集剤の添加によってフロックが形成される。薬剤投入機26は、薬剤投入機24と異なり、第2の槽20に導入された廃液5に、アルカリ剤を添加する。このため、本実施の形態2では、第2の槽20においても、廃液5のpH調整が行われている。
第3の槽30に配置された薬剤投入機34は、第2の槽30に導入された廃液5に、高分子凝集剤を添加する。第3の槽30も、第2の槽20と同様に、廃液5を凝集させる凝集槽として機能する。第3の槽30内では、第2の槽20内で形成されたフロックの粗大化が行われる。
第1の槽10、第2の槽20、第3の槽30及び第4の層40は、廃液5が、各層で滞留しながら、順次流れていくように接続されている。本実施の形態1では、これらの槽は、接続管7〜9によって直列に接続されているが、この構成に限定されるものではない。図1において、6は処理装置と外部の現像処理装置との間を接続する接続管である。外部の現像処理装置から接続管6を介して送られてきた廃液5は、先ず、第1の槽10に流れ込み、その後、溢水によって、第2の槽20、第3の槽30、第4の槽へと順に流れ込む。また、各槽に流れ込んだ廃液5は、各槽において、設定された時間の間滞留し、攪拌された後、次の槽に流れ込む。
第4の槽40は、他の槽と異なり、攪拌機を備えておらず、沈殿槽として機能する。第4の槽40は、第1の槽10〜第3の槽30によって処理された廃液に対して固液分離を行い、廃液5を上澄み液41と汚泥42とに分離させる。上澄み液41は、処理水として外部に排出される。
一方、第4の槽40の底には、排出管43が接続されている。第4の槽40の底に沈殿している汚泥42は、排出管43を介して引き抜かれ、第4の槽40の外に排出される。排出管43には、それから分岐した分岐管44が設けられている。分岐管44は、第1の槽10と第2の槽20とを接続する接続管6に接続され、引き抜かれた汚泥(引き抜き汚泥)の一部又は全部を第2の槽20に返送する返送路として機能している。
この構成によれば、引き抜き汚泥が再び第2の槽20に導入されるため、第2の槽20における凝集作用を向上させることができる。これは、汚泥42は、圧密化されて形成された緻密なフロックであるため、第2の槽20において、凝集の核となるからである。なお、引き抜き汚泥は、第1の槽10に返送することもできる。この場合においても、第2の槽20における凝集作用の向上を図ることができる。
なお、第2の槽20(又は第1の槽10)に導入されない汚泥は、余剰汚泥として、外部に排出され、産業廃棄物として処理される。排出管43には、分岐点の下流側にバルブ45が設けられており、分岐管44には、バルブ46が設けられている。バルブ45及び46それぞれの開閉を調整することにより、第2の槽20に導入する汚泥42の量や、外部に排出する汚泥42の量が調整される。
また、図1に示すように、本実施の形態1においては、第1の槽10には、更に、第1の槽10内の廃液5に対して曝気を行う散気装置16、第1の槽10内での発泡のレベルを検知する発泡検知センサ17、及び散水によって消泡を行う消泡装置18が設けられている。図1の例では、散気装置16は、散気管16aと、散気管16aに空気を送る送風機(ブロア)とを備えている。散気管16aは、複数の微細孔を備えており、微小な泡を発生させる。
発泡検知センサ17は、図1の例では、レベルセンサである。発泡検知センサ17は、第1の槽10の水面の位置を検知し、水面の位置を特定する信号を制御装置1に出力する。このため、制御装置1は、発泡によって第1の槽10の水面が上昇しているかどうかを判定できる。また、消泡装置18は、図1の例では、散水ノズル18aと、ポンプ18bとを備えている。ポンプ18bは、第1の槽10内の廃液をくみ上げて、それを散水ノズル18aに供給する。ポンプ18bの駆動は、発泡検知センサ17の検知結果に基づく制御装置1の指示によって行われている。
本実施の形態1において、制御装置1は、制御部2と、検出部3と、駆動部4とを備えている。検出部3は、pHセンサ15、pHセンサ25、及び発泡検知センサ17が出力した信号を制御装置1に入力するための入力回路を備えている。検出部3は、これらのセンサが出力したアナログ信号をA/D変換して、測定値を特定するデジタル信号を生成し、これを制御部2に出力する。
制御部2は、例えば、検出部3からの信号から各槽のpHを特定し、特定したpHに基づいて、各薬剤投入機による薬剤の投入が必要かどうか判定する。また、制御部2は、検出部3からの信号から第1の槽10の水面における発泡の状態も判定する。そして、制御部2は、判定結果に基づいて駆動部4に指示を与える。駆動部4は、制御部2の指示に応じて、各種の制御信号を出力し、薬剤投入機14及び26、消泡装置18の運転及び停止を実行する。また、制御部2は、駆動部4に対して、各攪拌機、散気装置16、薬剤投入機24及び34の運転及び停止の指示も与えており、駆動部4は、これらの運転及び停止も実行する。
次に、本発明の実施の形態1における廃液の処理方法について図2及び図3説明する。図2は、制御装置が第1の槽において行う処理の流れを示すフロー図である。図3は、制御装置が第2の槽において行う処理の流れを示すフロー図である。なお、本実施の形態1における廃液の処理方法は、図1に示した処理装置を動作させることによって実施される。よって、以下の処理方法の説明は、適宜図1を参酌しながら、図1に示した処理装置の動作を説明することによって行う。
先ず、図1に示すように、外部の現像処理装置(図示せず)から排出された廃液5は、第1の槽10に流れ込む。このとき、制御部2は、駆動部4に対して、薬剤投入機14、攪拌機11及び散気装置16の運転を指示し、薬剤投入機14による酸性剤の投入と、攪拌機11による攪拌と、散気装置16による曝気とを実施する。酸性剤の投入量の初期値や、攪拌羽根12の回転数、散気装置16が供給する空気の流量(散気空気量)は、第1の槽10における廃液5の流入量と流出量とに基づいて、予め設定されている。
本実施の形態1において、散気空気量は、槽容量に対して0.2倍以上0.6倍未満となるように、特には0.1倍以上0.3倍未満となるように設定するのが好ましい。また、散気空気量は、流入排水に対しては、0.005倍以上0.1倍未満、特には0.01倍以上0.05倍未満になるように設定するのが好ましい。なお、ここでいう散気空気量は、標準状態に換算した1分間当たりの空気量である。
また、第1の槽10に取り付けられたpHセンサ15は、第1の槽10内のpHを測定し、制御装置1に対して測定値を特定する信号を出力する。そして、制御装置1の制御部2は、第1の槽10内のpHが4になるように、酸性剤の投入量の調整を行う。
具体的には、図2に示すように、先ず、制御部2は、第1の槽10内のpHが4より大きいかどうかを判定する(ステップS1)。判定の結果、pHが4より大きい場合は、制御部2は、薬剤投入機14が酸性剤の投入量を増加するように、駆動部4に対して指示を与える(ステップS3)。なお、酸性剤の投入が開始されていない場合は、ステップS3において、制御部2は、薬剤投入機14が酸性剤の投入を開始するように、駆動部4に対して指示を与える。
一方、判定の結果、pHが4より大きくない場合は、制御部2は、pHが4より小さいかどうかを判定する(ステップS2)。そして、pHが4より小さい場合は、制御部2は、薬剤投入機14が薬剤の投入を停止するように、駆動部4に対して指示を与える(ステップS4)。
ステップS2の判定の結果、pHが4より小さくない場合は、pHは4であるので、制御部2は、一定時間の経過後、再度、ステップS1を実行する。また、制御部2は、ステップS3やS4の実行後も、一定時間の経過後、再度、ステップS1を実行する。
このようなステップS1〜S4の実行により、第1の槽10に流れ込んだ廃液5のpHが4に維持される。そして、廃液5中の炭酸の解離平衡が、炭酸水素側から炭酸ガス側へと移動し、廃液5に含まれている炭酸ソーダから、炭酸ガスが生成されて放出される。この結果、次工程以降のフロックの形成が効率的に行われることとなる。本実施の形態1において、酸性剤としては、例えば、塩酸、硫酸、及び硝酸等が挙げられる。
また、本実施の形態1において、第1の槽10内のpHを4に保持するのは、pHが4より大きいと、炭酸ガスの生成が不十分となるからである。一方、pHが4より小さい場合であっても、炭酸ガスの生成及び放出は行われるため、制御部2は、pHが4より小さくなるように制御を行うこともできる。但し、pHが4より小さい場合と4の場合とで炭酸ガスの発生量に大きな違いはなく、むしろpHを4より小さくしようとすると酸性剤の添加量が増加し、コストが増大してしまう。このため、第1の槽10においては、pHが4となるように制御が行われる。
なお、本発明において、第1の槽10内のpHは実質的に4とみなせる範囲であれば良い。つまり、炭酸ガスの発生量が十分あり、処理コストを増大させない範囲、例えば、pH=3.5〜4.5の範囲であれば、実質的に4とみなすことができる。
また、第1の槽10に取り付けられた発泡検知センサ17は、第1の槽10の水面の位置を特定する信号を出力する。そして、この信号に基づいて、制御部2は、第1の槽10の水面が設定されたレベル以上となっていないかどうか(又は設定されたレベルを越えていないかどうか)判定する。
判定の結果、第1の槽10の水面が設定されたレベル以上となっている場合は、制御部2は、消泡装置18の運転を駆動部4に指示する。この場合は、駆動部4は、消泡装置18のポンプ18bの運転を開始させる。一方、第1の槽10の水面が設定されたレベルよりも小さい場合であって、ポンプ18bが運転されている場合は、制御部2は、運転を停止するよう駆動部4に指示を与える。また、第1の槽10の水面が設定されたレベルよりも小さい場合であって、ポンプ18bが運転されていない場合は、制御部2は、その状態を維持させる。
次に、図1に示すように、第1の槽10に流れ込んだ廃液5は、更に、第2の槽20に流れ込む。このとき、制御部2は、駆動部4に対して、薬剤投入機24、薬剤投入機26及び攪拌機21の運転を指示し、薬剤投入機24による無機凝集剤の投入と、薬剤投入機26によるアルカリ剤の投入と、攪拌機21による攪拌とを実施する。無機凝集剤の投入量の初期値やアルカリ剤の投入量の初期値、攪拌羽根22の回転数も、第2の槽20における廃液5の流入量と流出量とに基づいて、予め設定されている。
また、このとき、第2の槽10に取り付けられたpHセンサ25は、第2の槽20内のpHを測定し、制御装置1に対して測定値を特定する信号を出力する。制御部2は、第2の槽20内のpHが4以上6以下の範囲に入るように、アルカリ剤の投入量の調整を行う。なお、無機凝集剤は酸性を示す場合があり、無機凝集剤の添加により、廃液5のpHが4より小さくなる場合がある。
具体的には、図3に示すように、先ず、制御部2は、pHが4より小さいかどうか判定する(ステップS11)。判定の結果、pHが4より小さい場合は、制御部2は、薬剤投入機26がアルカリ剤を投入するように、駆動部4に対して指示を与える(ステップS13)。なお、既に、アルカリ剤の投入が開始されている場合は、制御部2は、薬剤投入機26がアルカリ剤の投入量を増加するように、駆動部4に対して指示を与える。
一方、判定の結果、pHが4より小さくない場合は、制御部2は、pHが6より大きいかどうか判定する(ステップS12)。この結果、pHが6より大きい場合は、制御部2は、薬剤投入機26がアルカリ剤の投入を停止するように、駆動部4に対して指示を与える(ステップS14)。
ステップS12の判定の結果、pHが6より大きくない場合は、pHは4以上6以下の範囲内にあるので、制御部2は、一定時間の経過後、再度、ステップS11を実行する。また、制御部2は、ステップS13やS14の実行後も、一定時間の経過後、再度、ステップS11を実行する。
このようなステップS11〜S14の実行により、第2の槽20に流れ込んだ廃液5のpHは4以上6以下の範囲に維持される。本実施の形態1において、無機凝集剤としては、ポリ硫酸第2鉄、塩化第2鉄、ポリ塩化アルミニウム、及び硫酸バンド等を含む薬剤が挙げられる。また、アルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、及び水酸化カリウム等を含む薬剤が挙げられる。
本実施の形態1において、第2の槽20内のpHは4以上6以下、特には4以上5.5以下とするのが良い。第2の槽20内のpHを4以上とするのは、pHが4より小さいと、廃液5に亜鉛等の金属が含まれていた場合の金属成分の除去効率が低下するからである。また、pHが6より大きいと、第4の槽40における上澄み液41の着色度が高くなり、透明度が低下するからである。なお、pHを5.5以下とした場合は、上澄み液41の透明度の向上を図ることができる。
第1の槽10においてpHが4に調整されることから、第2の槽20内のpHを4に設定する場合は、無機凝集剤によってpHが低下しないことを条件に、第2の槽20にアルカリ剤を投入しない態様とすることもできる。この場合は、薬剤投入機26を設けておく必要もない。
続いて、図1に示すように、第2の槽20内でフロックが形成された廃液5は、フロックと共に、第3の槽30に流れ込む。このとき、制御部2は、駆動部4に対して薬剤投入機34及び攪拌機31の運転を指示し、薬剤投入機34による高分子凝集剤の投入と攪拌機31による攪拌とを実施する。この高分子凝集剤の添加により、第2の槽20で形成されたフロックは、更に粗大化される。
高分子凝集剤の投入量及び攪拌羽根32の回転数は、第3の槽30における廃液5の流入量と流出量とに基づいて、予め設定されている。なお、第3の槽30には、pHセンサが取り付けられておらず、pHに応じて高分子凝集剤の量が調整されることはない。
本実施の形態1において高分子凝集剤としては、ポリアクリルアミド系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルメタクリレート系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルアクリレート系高分子凝集剤、アミジン系高分子凝集剤、及び両性系高分子凝集剤等が挙げられる。
その後、図1に示すように、第3の槽30内でフロックの粗大化が図られた廃液5は、溢水によって、第4の槽40に流れ込む。第4の槽40には、攪拌機は備え付けられていないため、重力によって上澄み液41と汚泥42とに分離される。上澄み液41は、処理水として外部に排出される。
一方、汚泥42の一部は、返送汚泥として排出管43及び分岐管44を介して第2の槽20に送られ、返送汚泥を含んだ廃液5に対して、無機凝集剤の添加が行われる。返送されなかった残りの汚泥42は、余剰汚泥として外部に排出される。
以上のように本実施の形態1では、従来のように高価な薬剤は用いられず、また、薬剤(特に酸性剤)の量は必要最小限とされる。このため、従来に比べて、処理コストの増加が抑制されている。また、本実施の形態1における処理装置及び処理方法では、第1の槽10で予め炭酸ガスを発生させて、それを外部に放出した後で、第1の槽10とは別の第2の槽20及び第3の槽30で凝集が実施される。このため、凝集及び沈降作用の向上が図られ、廃液に含まれるレジスト成分を十分に凝集及び沈降させることができる。
また、図1は、各槽における処理が、流水によって連続的に行なわれる例について示しているが、本実施の形態1はこれに限定されるものではない。本実施の形態1は、一定量毎に順次各槽での処理を行うバッチ式によって処理を行うこともできる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における処理装置及び処理方法について説明する。図4は本発明の実施の形態2における処理装置の概略構成を示す図である。図4に示すように、本実施の形態2においては、第2の槽(図1参照)が無く、第1の槽10が第2の槽としての機能も備えている。
具体的には、第2の槽が備えられていない代わりに、第1の槽10には、酸性剤を投入する薬剤投入機14に加えて、無機凝集剤を投入する薬剤投入機24も設置されている。本実施の形態2においては、第1の槽10に流れ込んだ廃液に対して、酸性剤と無機凝集剤との両方が投入される。また、本実施の形態2では、第4の槽40で沈殿した汚泥42の一部が第1の槽10に導入されるようにするため、分岐管44は、処理装置と外部の現像処理装置との間を接続する接続管6に接続されている。
なお、上記の点以外については、本実施の形態2における処理装置及び処理方法は、実施の形態1における処理装置及び処理方法と同様である。本実施の形態2においても、制御部2は、第1の槽10内のpHが4となるように調整を行っている。また、本実施の形態2においても、制御部2は、図2に示したステップS1〜S4を実行する。
本実施の形態2では、炭酸ガスの放出と最初の凝集とが同一の槽で行われるため、処理装置のコスト及び占有スペースの低減を図ることができる。また、酸性剤と無機凝集剤とが同一の槽で添加されるため、実施の形態1に比べて、凝集作用は低下するが、高分子凝集剤の添加や沈殿は別の槽で行われる。このため、本実施の形態2を用いた場合も、第4の槽(沈殿槽)40における汚泥42の沈殿率は実施の形態1の場合と同等となる。
上記実施の形態1及び実施の形態2において処理対象となる現像液の具体例としては、炭酸ソーダ、苛性ソーダ、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)、コリン等を含む現像液が挙げられる。また、この現像液によって現像されるレジストとしては、アルカリ可溶性の樹脂を構成材料とするものが挙げられる。また、本発明の処理装置及び処理方法は、レジストを剥離液によって剥離処理したときの廃液(剥離廃液)を処理対象とすることもできる。
(実施例及び比較例)
本発明の処理方法を用いて、下記の表1に示した条件に従って廃液の処理を行った(実施例1〜4)。同時に、本発明の処理方法に含まれない方法についても、下記の表1に示した条件に従って廃液の処理を行った(比較例1〜5)。なお、下記の実施例及び比較例は、第1の槽から第4の槽までの4つの槽を用い、各槽ごとに処理を行った後(表1に記載の攪拌時間の経過後)、処理済の廃液を全て次の槽に移し変えることによって行っている。
Figure 0004790589
表1に示した各実施例及び各比較例で得られた上澄み液41及び汚泥42についての観察を行ったところ、表2の通りとなった。なお、表2中の「上澄着色度」は、JIS K 0102(工場排水試験方法)に基づき、測定装置(日本電色工業社製「NDV−2000」)を用いて行っている。また、「フロック静置」は、第4の槽で得られた上澄み液を攪拌することなく30分間静置させ、その時の様子を目視によって観察した結果を示している。
Figure 0004790589
上記の表2から分かるように、本発明によれば、廃液に含まれるレジスト成分を効率良く凝集及び沈降させることができ、しかも廃液の浄化作用を高めることができる。
本発明における廃液の処理方法及び処理装置によれば、廃液に含まれるレジスト成分を効率よく凝集及び沈殿させて、廃液を浄化することができる。よって、本発明における処理方法及び処理装置は、産業上の利用可能性を有するものである。
図1は、本発明の実施の形態1における処理装置の概略構成を示す図である。 図2は、制御装置が第1の槽において行う処理の流れを示すフロー図である。 図3は、制御装置が第2の槽において行う処理の流れを示すフロー図である。 図4は本発明の実施の形態2における処理装置の概略構成を示す図である。
符号の説明
1 制御装置
2 制御部
3 検出部
4 駆動部
5 廃液
6、7、8、9 接続管
10 第1の槽
11 攪拌機
12 攪拌羽根
13 原動機
14 薬剤(酸性剤)投入機
15 pHセンサ
16 散気装置
16a 散気管
16b 送風機(ブロア)
17 発泡検知センサ
18 消泡装置
18a 散水ノズル
18b ポンプ
20 第2の槽
21 攪拌機
22 攪拌羽根
23 原動機
24 薬剤(無機凝集剤)投入機
25 pHセンサ
26 薬剤(アルカリ剤)投入機
30 第3の槽
31 攪拌機
32 攪拌羽根
33 原動機
34 薬剤(高分子凝集剤)投入機
35 pHセンサ
40 第4の槽
41 上澄み液
42 汚泥
43 排出管
44 分岐管
45、46 バルブ

Claims (20)

  1. 炭酸ソーダを含む現像液を用いてレジストを現像処理した後又は前記レジストを剥離処理した後に発生する廃液の処理方法であって、
    (a)前記廃液を第1の槽に導入し、前記第1の槽内の前記廃液に対して、そのpHが4となるように酸性剤を添加し、攪拌を行なう工程と、
    (b)前記(a)の工程が実施された廃液を第2の槽に導入し、前記第2の槽内の前記廃液に対して、無機凝集剤を添加し、攪拌を行なう工程と、
    (c)前記(b)の工程が実施された廃液を第3の槽に導入し、前記第3の槽内の前記廃液に対して、高分子凝集剤を添加する工程とを有することを特徴とする処理方法。
  2. 前記(b)の工程において、前記第2の槽内の前記廃液に対して、更にアルカリ剤が添加され、前記第2の槽内の前記廃液のpHが4以上6以下となるようにpH調整が行われる請求項1に記載の処理方法。
  3. 前記(a)の工程において、更に曝気が行われる請求項1に記載の処理方法。
  4. 前記(c)の工程の実施後に得られた汚泥を前記第1の槽又は前記第2の槽に導入する工程を更に有する請求項1に記載の処理方法。
  5. 前記(b)の工程の代わりに、前記第1の槽において、前記廃液に対して無機凝集剤を添加し、攪拌を行う工程を有する請求項1に記載の処理方法。
  6. 前記酸性剤が、塩酸、硫酸、及び硝酸のうち少なくとも一種を含んでいる請求項1に記載の処理方法。
  7. 前記アルカリ剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウムのうち少なくとも一種を含んでいる請求項2に記載の処理方法。
  8. 前記無機凝集剤が、ポリ硫酸第2鉄、塩化第2鉄、ポリ塩化アルミニウム、硫酸バンドのうち少なくとも一種を含んでいる請求項1に記載の処理方法。
  9. 前記高分子凝集剤が、ポリアクリルアミド系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルメタクリレート系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルアクリレート系高分子凝集剤、アミジン系高分子凝集剤、両性系高分子凝集剤のうち少なくとも一種を含んでいる請求項1に記載の処理方法。
  10. 現像処理される前記レジストが、PDPを構成するアドレス電極の形成工程で用いられるレジストである請求項1に記載の処理方法。
  11. 炭酸ソーダを含む現像液を用いてレジストを現像処理した後又は前記レジストを剥離処理した後に発生する廃液の処理装置であって、
    第1の槽と、第2の槽と、第3の槽と、制御装置とを備え、
    前記第1の槽には、酸性剤を添加する第1の添加手段と、前記第1の槽内のpHを測定する第1のpHセンサと、前記第1の槽内を攪拌させる第1の攪拌手段とが設けられ、
    前記第2の槽には、無機凝集剤を添加する第2の添加手段と、前記第2の槽内を攪拌させる第2の攪拌手段とが設けられ、
    前記第3の槽には、高分子凝集剤を添加する第3の添加手段が設けられ、
    前記第1の槽、前記第2の槽、及び前記第3の槽は、最初に前記第1の槽に導入された前記廃液が、前記第2の槽及び前記第3の槽へと順次流れ込むように接続され、
    前記制御装置は、
    前記第1の添加手段に対して、前記第1のpHセンサによって測定されたpHが4となるように前記酸性剤を添加させ、
    前記第2の添加手段に対して、設定量の前記無機凝集剤を添加させ、
    前記第3の添加手段に対して、設定量の前記高分子凝集剤を添加させることを特徴とする処理装置。
  12. 前記第2の槽に、更に、アルカリ剤を添加する第4の添加手段と、前記第2の槽内のpHを測定する第2のpHセンサとが設けられ、
    前記制御装置は、前記第4の添加手段に対して、前記第2のpHセンサによって測定されたpHが4以上6以下となるように前記アルカリ剤を添加させる請求項11に記載の処理装置。
  13. 前記第1の槽に、前記第1の槽内に導入された前記廃液に対して曝気を行う散気手段と、前記第1の槽内での発泡のレベルを検知する発泡検知手段と、散水によって消泡を行う消泡手段とが更に設けられており、
    前記制御手段が、前記発泡検知手段によって検知された発泡のレベルが設定値以上となったときに、前記消泡手段に消泡を行わせる請求項11に記載の処理装置。
  14. 前記第3の槽で前記高分子凝集剤が添加された前記廃液が導入される沈殿槽と、前記沈殿槽の底に沈殿した汚泥を前記第1の槽又は前記第2の槽へ返送する返送路とを更に備えている請求項11に記載の処理装置。
  15. 前記第1の槽が前記第2の槽としても機能し、更に、前記第1の攪拌手段が前記第2の攪拌手段としても機能し、
    前記第2の添加手段が前記第1の槽に設けられている請求項11に記載の処理装置。
  16. 前記酸性剤が、塩酸、硫酸、及び硝酸のうち少なくとも一種を含んでいる請求項11に記載の処理装置。
  17. 前記アルカリ剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウムのうち少なくとも一種を含んでいる請求項12に記載の処理装置。
  18. 前記無機凝集剤が、ポリ硫酸第2鉄、塩化第2鉄、ポリ塩化アルミニウム、硫酸バンドのうち少なくとも一種を含んでいる請求項11に記載の処理装置。
  19. 前記高分子凝集剤が、ポリアクリルアミド系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルメタクリレート系高分子凝集剤、ジメチルアミノエチルアクリレート系高分子凝集剤、アミジン系高分子凝集剤、両性系高分子凝集剤のうち少なくとも一種を含んでいる請求項11に記載の処理装置。
  20. 現像処理される前記レジストが、PDPを構成するアドレス電極の形成工程で用いられるレジストである請求項11に記載の処理装置。
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