JP4790451B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所謂ローラコンベアによって基板を搬送するとともに、搬送中の基板上に、エッチング液や剥離液などの処理液を供給して、当該基板上面を処理する基板処理装置に関する。
従来、上述した基板処理装置として、例えば、特開2003−92284号公報に開示されるものが知られている。図10に示すように、この基板処理装置100は、受け入れ部110,液よけ部120,エッチング部130,水洗部140,移載装置150,スピンドライヤ160,移載装置170及び取り出し部180を平面視コの字状に配置して構成され、搬送装置190によって受け入れ部110に搬入された基板Kは、以後、順次、液よけ部120,エッチング部130,水洗部140,移載装置150,スピンドライヤ160,移載装置170,取り出し部180を経由することによって所定の処理が行われ、処理後の基板Kが搬送装置190によって取り出し部180から取り出され系外に排出される。
湿式の処理部であるエッチング部130は、図11に示すように、基板Kを水平方向に搬送する多数の搬送ローラ131を備えており、基板Kの搬送ライン上方には、基板Kの表面にエッチング液を供給するためのスリットノズル133が入口部に、シャワーユニット134がその下流側にそれぞれ設けられている。また、出口部には、基板Kの表面からエッチング液を除去するためのスリット状のエアノズル136が配設されている。
斯くして、このエッチング部130では、搬送ローラ131によって搬送される基板Kが、液よけ部120から当該エッチング部130内に進入すると、まず、スリットノズル133から吐出される膜状のエッチング液が当該基板Kの表面に供給され、ついで、シャワーユニット134の下方を通過する際に、当該シャワーユニット134から吐出されるエッチング液が供給され、これらのエッチング液によって基板Kの表面が処理される。
尚、このエッチング部130では、搬送ローラ131の下方にもシャワーユニット138が設けられており、このシャワーユニット138から基板Kの裏面にもエッチング液が供給されるようになっている。
特開2003−92284号公報
上述した特開2003−92284号公報には開示されていないが、このエッチング部130における具体的な処理手順としては、基板Kの搬送方向先端部がエッチング部130に進入したとき、適宜検出手段によりこれを検出して、前記スリットノズル133からエッチング液を吐出させ、当該スリットノズル133から吐出される膜状のエッチング液を基板Kの表面に供給して塗布する。これにより、基板K表面のエッチング処理が開始される。
そして、スリットノズル133から吐出されるエッチング液が塗布されつつ基板Kが搬送方向に搬送され、その全てがエッチング部130内に搬入されると、エッチング液が基板Kの全表面に塗布された状態になる。ついで、この位置にある基板Kを別の検出手段によって検出し、検出後、基板Kを搬送しつつ、予め設定された処理時間だけ、シャワーユニット134からエッチング液を吐出させて基板Kの表面に供給し、当該基板Kの表面を更にエッチングする。そして、このようにしてエッチング処理を行った後、基板Kを出口部からその下流側に排出する。その際、スリット状のエアノズル136から噴出される空気流によって、基板K上のエッチング液が除去される。
尚、シャワーユニット134からエッチング液を吐出させて処理を行う際の基板Kの動作は、搬送方向下流側に向け、所定の搬送速度で所定距離だけ一様に搬送する順搬送動作と、所定距離の間で搬送方向前後に往復動させる往復動作との2方式があり、従来、処理の内容に応じて、2方式の内から1つの方式が選択的に採用され実施されている。
ところで、上述したように、基板K表面のエッチングは、当該基板Kがエッチング部130に進入して、スリットノズル133から吐出されるエッチング液が、当該基板K上に塗布されときから開始され、エッチング部130から排出される際に、エアノズル136から噴出される空気流によってエッチング液が除去されるまでの間、継続される。
したがって、連続的に搬送される基板Kに対して、均一に安定したエッチング処理を行うには、基板Kがエッチング部130内に搬入されてから排出されるまでの時間、即ち処理時間を各基板K間で一定にする必要がある。
ところが、上述した従来の装置では、シャワーユニット134を用いたエッチング処理については、その処理時間を厳密に制御しているものの、スリットノズル133を用いたエッチング処理については、その処理時間を何ら制御しておらず、何らかの原因で、エッチング部130内に基板Kを搬入する時間が長くなると、スリットノズル133を用いたエッチング時間が、標準として設定された時間(基準時間)よりも長くなり、この結果全体のエッチング時間が長くなって、目的としたエッチングの進行度合いよりもよりエッチングが進行するという問題があった。
特に、エッチング部130の前工程で高粘度の処理液を使用するような工程を採用した場合には、この前工程の搬送ローラ131が高粘度の処理液に曝されて、当該搬送ローラ131に処理液が付着するため、基板Kと搬送ローラ131との間にスリップを生じて、基板Kを搬入する時間にバラツキを生じ易く、上述した問題を生じ易い。
また、搬入時間が長くなることは、言い換えれば、基板処理を行うタクトタイムが長くなるということであり、基板の生産効率,生産能力が低下することに帰結する。
本発明は、以上の実情に鑑みなされたもので、基板の搬入時間に遅れが生じても、全体としてのエッチング時間を一定にして、基板間で均一なエッチングを行うこと可能とした基板処理装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
前記処理領域内における搬送方向下流端に設定された二次処理終了位置に前記基板が到達したことを検出する第3の検出手段と、
前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給するとともに、前記搬送手段の搬送速度を、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、前記二次処理開始位置から前記二次処理終了位置まで搬送される速度にして前記基板を搬送し、前記基板が二次処理終了位置に到達したことが第3の検出手段によって検出されると、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間が短くなるような前記二次処理用の搬送速度を算出し、算出した二次処理用の搬送速度で前記基板が搬送されるように前記搬送手段の作動を制御するように構成された基板処理装置に係る。
この基板処理装置によれば、処理領域より上流側の搬送ローラ上に載置された基板が、予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送され、処理領域内に搬入される。そして、基板が処理領域内に進入したことが第1の検出手段によって検出されると、この基板上に一次処理用の処理液が供給されて一次処理が開始されるとともに、この第1の検出手段によって検出されたときから、次に第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間が搬入時間として計測される。
そして、基板が二次処理開始位置に到達したことが第2の検出手段により検出されると、基板上に二次処理用の処理液が供給されて二次処理が開始されるとともに、計測した搬入時間が予め設定された基準搬入時間以内である場合には、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め定められた時間で二次処理開始位置から二次処理終了位置まで搬送される速度で基板が搬送され、一方、計測した搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理時間が短くなるような処理用の搬送速度が算出され、算出された搬送速度で基板が搬送される。
そして、第3の検出手段によって、基板が二次処理終了位置に到達したことが検出されると、予め設定された搬出速度で、処理領域の下流側に向けて基板が搬出される。
このように、この基板処理装置によれば、基板が処理領域内に進入し、処理液が当該基板上に供給されて一次処理が開始されてから、基板が処理領域内に完全に搬入され、次の二次処理が開始されるまでの間の基板搬入時間が計測され、この基板搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理時間が短縮される。
したがって、基板搬入時間が基準搬入時間より超過した場合であっても、一次処理時間と二次処理時間とを合わせた全体の処理時間を、基準搬入時間内で搬入された基板と同じ処理時間にすることができ、各基板に対して均一な処理を行うことができる。また、全体の処理時間を一定にすることができるので、言い換えれば、基板処理のタクトタイムを一定にすることができるので、基板の生産効率や生産能力が低下するのを防ぐことができる。
また、本発明は、複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給し、且つ前記搬送手段の搬送速度を、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、前記二次処理開始位置から前記処理領域内における搬送方向下流端に設定された二次処理終了位置まで搬送される速度にして前記基板を搬送するとともに、基板が前記第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間を実処理時間として計測し、計測した実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間が短くなるような前記二次処理用の搬送速度を算出し、算出した二次処理用の搬送速度で前記基板が搬送されるように前記搬送手段の作動を制御するように構成された基板処理装置に係る。
この基板処理装置によれば、処理領域より上流側の搬送ローラ上に載置された基板が、予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送され、処理領域内に搬入される。そして、基板が処理領域内に進入したことが第1の検出手段によって検出されると、この基板上に一次処理用の処理液が供給されて一次処理が開始されるとともに、この第1の検出手段によって検出されたときから、次に第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間が搬入時間として計測される。
そして、基板が二次処理開始位置に到達したことが第2の検出手段により検出されると、基板上に二次処理用の処理液が供給されて二次処理が開始されるとともに、計測した搬入時間が予め設定された基準搬入時間以内である場合には、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、二次処理開始位置から二次処理終了位置まで搬送される速度にして基板が搬送され、一方、計測した搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理時間が短くなるような二次処理用の搬送速度が算出され、算出された搬送速度で基板が搬送される。
そして、基板が第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間、即ち、実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、基板は予め設定された搬出速度で、処理領域の下流側に向けて搬出される。
このように、この基板処理装置によれば、基板が処理領域内に進入し、処理液が当該基板上に供給されて一次処理が開始されてから、基板が処理領域内に完全に搬入され、次の二次処理が開始されるまでの間の基板搬入時間が計測され、この基板搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理時間が短縮される。
したがって、基板搬入時間が基準搬入時間より超過した場合であっても、一次処理時間と二次処理時間とを合わせた全体の処理時間を、基準搬入時間内で搬入された基板と同じ処理時間にすることができ、各基板に対して均一な処理を行うことができる。また、全体の処理時間を一定にすることができるので、言い換えれば、基板処理のタクトタイムを一定にすることができるので、基板の生産効率や生産能力が低下するのを防ぐことができる。
また、本発明は、複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給し、且つ前記搬送手段の搬送速度を、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、前記二次処理開始位置から前記処理領域内における搬送方向下流端に設定された二次処理終了位置まで搬送される速度にして前記基板を搬送するとともに、基板が前記第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間を実処理時間として計測し、計測した実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間を短縮し、実処理時間が短縮した設定二次処理時間となったとき、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段の作動を制御するように構成された基板処理装置に係る。
この基板処理装置によれば、処理領域より上流側の搬送ローラ上に載置された基板が、予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送され、処理領域内に搬入される。そして、基板が処理領域内に進入したことが第1の検出手段によって検出されると、この基板上に一次処理用の処理液が供給されて一次処理が開始されるとともに、この第1の検出手段によって検出されたときから、次に第2の検出手段によって検出されるまでの間の経過時間が搬入時間として計測される。
そして、基板が二次処理開始位置に到達したことが第2の検出手段により検出されると、基板上に二次処理用の処理液が供給されて二次処理が開始されるとともに、二次処理時間として予め設定された時間で、二次処理開始位置から二次処理終了位置まで搬送される速度にして基板が搬送される。
そして、基板が第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間、即ち、実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、基板は予め設定された搬出速度で、処理領域の下流側に向けて搬出される。その際、計測した搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ設定二次処理時間が短縮され、実処理時間が短縮された設定二次処理時間となったとき、基板が処理領域の下流側に搬出される。
このように、この基板処理装置によれば、基板が処理領域内に進入し、処理液が当該基板上に供給されて一次処理が開始されてから、基板が処理領域内に完全に搬入され、次の二次処理が開始されるまでの基板搬入時間が計測され、この基板搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理時間が短縮される。
したがって、基板搬入時間が基準搬入時間より超過した場合であっても、一次処理時間と二次処理時間とを合わせた全体の処理時間を、基準搬入時間内で搬入された基板と同じ処理時間にすることができ、各基板に対して均一な処理を行うことができる。また、全体の処理時間を一定にすることができるので、言い換えれば、基板処理のタクトタイムを一定にすることができるので、基板の生産効率や生産能力が低下するのを防ぐことができる。
また、本発明は、複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給し、且つ前記搬送ローラを正逆方向に交互に回転させて、前記基板を搬送方向に前後動させるとともに、基板が前記第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間を実処理時間として計測し、計測した実処理時間が処理時間として予め設定された時間となったとき、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間を短縮し、実処理時間が短縮した設定二次処理時間となったとき、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段の作動を制御するように構成された基板処理装置に係る。
この基板処理装置によれば、処理領域より上流側の搬送ローラ上に載置された基板が、予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送され、処理領域内に搬入される。そして、基板が処理領域内に進入したことが第1の検出手段によって検出されると、この基板上に一次処理用の処理液が供給されて一次処理が開始されるとともに、この第1の検出手段によって検出されたときから、次に第2の検出手段によって検出されるまでの間の経過時間が搬入時間として計測される。
そして、基板が二次処理開始位置に到達したことが第2の検出手段により検出されると、基板上に二次処理用の処理液が供給されて二次処理が開始されるとともに、基板は搬送方向に前後動せしめられ、計測した搬入時間が予め設定された基準搬入時間以内である場合には、基板が第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間、即ち、実処理時間が設定二次処理時間となったとき、基板は予め設定された搬出速度で、処理領域の下流側に向けて搬出される。一方、計測した搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二時処理時間を短くし、実処理時間が短縮した設定二次処理時間となったとき、基板が搬出される。
このように、この基板処理装置によれば、基板が処理領域内に進入し、処理液が当該基板上に供給され始めて一次処理が開始されてから、基板が処理領域内に完全に搬入され、次の二次処理が開始されるまでの基板搬入時間が計測され、この基板搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理時間が短縮される。
したがって、基板搬入時間が基準搬入時間より超過した場合であっても、一次処理時間と二次処理時間とを合わせた全体の処理時間を、基準搬入時間内で搬入された基板と同じ処理時間にすることができ、各基板に対して均一な処理を行うことができる。また、全体の処理時間を一定にすることができるので、言い換えれば、基板処理のタクトタイムを一定にすることができるので、基板の生産効率や生産能力が低下するのを防ぐことができる。
以上説明したように、本発明に係る基板処理装置では、基板搬入時間が基準搬入時間より超過した場合であっても、全体の処理時間を、基準搬入時間内で搬入された基板と同じ処理時間にすることができ、各基板に対して均一な処理を行うことができる。また、基板処理のタクトタイムを一定にすることができるので、基板の生産効率や生産能力が低下するのを防ぐことができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面に基き説明する。図1は、本実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示した正断面図であり、図2は、その平面図である。また、図3は、本実施形態に係る基板処理装置の制御関係の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本例の基板処理装置1は、複数の並設された搬送ローラ11,21,31,41を備え、これら搬送ローラ11,21,31,41を囲むように設けられたカバー体2を備える。
カバー体2で囲まれた領域は、基板Kが通過可能な開口部3a,3a・・・を有する仕切り板3,3・・・によって4つの領域に区切られ、紙面右から順に搬入準備部10,第1エッチング部20,第2エッチング部30,搬出部40が形成されている。
前記搬入準備部10,第1エッチング部20,第2エッチング部30,搬出部40内にそれぞれ位置する搬送ローラ11,21,31,41は、図3に示すように、それぞれ別に設けられた搬送ローラ駆動モータ12,25,35,42により別々に駆動されて軸中心正逆方向に回転可能になっており、図1に示す矢示a方向(正方向)に回転したとき、上面に載置された基板Kを矢示c方向に順搬送し、矢示b方向(逆方向)に回転したとき、矢示d方向に逆搬送する。
また、同図1に示すように、前記第1エッチング部20内には、基板搬入側の開口部3aの近傍且つ搬送ローラ21の上方にスリットノズル22が配設され、基板搬出側の開口部3aの近傍且つ搬送ローラ21の上方にスリットノズル24が配設され、これらスリットノズル22,24間の搬送ローラ21の上方にスプレーノズル23が配設されている。
そして、スリットノズル22からはエッチング液が膜状に吐出され、これがその下方を搬送される基板K上に塗布される。また、スプレーノズル23からはエッチング液がシャワー状に吐出され、これが基板K上面に吹き付けられる。そして、スリットノズル24からは加圧された空気が吐出され、吐出された空気流によって、その下方を搬送される基板K上のエッチング液が当該基板K上から除去される。
尚、スリットノズル22及びスプレーノズル23には、加圧されたエッチング液が適宜エッチング液供給源から供給されており、これらスリットノズル22及びスプレーノズル23は、それぞれへの供給経路途中に設けられた、図3に示す、エッチング用スリットノズル開閉バルブ26,エッチング用スプレーノズル開閉バルブ27によって、それぞれ開閉される。同様に、スリットノズル24には、加圧された空気が適宜加圧空気供給源から供給されており、このスリットノズル24は、その供給経路途中に設けられた、図3に示す、エアー用スリットノズル開閉バルブ28によって開閉される。
前記第2エッチング部30は、上述した第1エッチング部20と同じ構成を備えるもので、その内部の基板搬入側の開口部3aの近傍且つ搬送ローラ31の上方にスリットノズル32が配設され、基板搬出側の開口部3aの近傍且つ搬送ローラ31の上方にスリットノズル34が配設され、これらスリットノズル32,34間の搬送ローラ31の上方にスプレーノズル33が配設された構成を備えている。
そして、スリットノズル32からはエッチング液が膜状に吐出されて基板K上に塗布され、スプレーノズル33からはエッチング液がシャワー状に吐出されて基板K上面に吹き付けられ、スリットノズル34からは加圧された空気が吐出され、吐出された空気流によって、基板K上のエッチング液が除去される。
また、スリットノズル32及びスプレーノズル33には、加圧されたエッチング液が適宜エッチング液供給源から供給され、エッチング用スリットノズル開閉バルブ36,エッチング用スプレーノズル開閉バルブ37によって、それぞれ開閉される。同様に、スリットノズル34には、加圧された空気が適宜加圧空気供給源から供給され、エアー用スリットノズル開閉バルブ28によって開閉される。
図2に示すように、搬入準備部10内には、順搬送方向(矢示c方向)に、順次、検出センサ13a,13bが配設されている。検出センサ13aは、搬入準備部10内に基板Kが有るか無いかを検出し、検出センサ13bは搬入準備部10内において基板Kが順搬送方向下流端にあることを検出する。
また、第1エッチング部20内には、順搬送方向に、順次、検出センサ29a,29b,29c,29dが配設されている。検出センサ29aはスリットノズル22より上流側に設けられ、基板Kが第1エッチング部20内に進入したことを検出する。また、検出センサ29dはスリットノズル24より下流側に設けられ、第1エッチング部20内において基板Kが順搬送方向下流端にあることを検出する。また、検出センサ29bは、スプレーノズル23からエッチング液を吐出すべき位置に基板Kが達したことを検出し、検出センサ29bは、搬送速度の減速を開始すべき位置に基板Kが達したことを検出する。
また、第2エッチング部30内には、順搬送方向に、順次、検出センサ39a,39b,39c,39d,39eが配設されている。検出センサ39aはスリットノズル32より上流側に設けられ、基板Kが第2エッチング部30内に進入したことを検出し、検出センサ29eはスリットノズル34より下流側に設けられ、第2エッチング部30内において基板Kが順搬送方向下流端にあることを検出する。また、検出センサ39cは、スプレーノズル33からエッチング液を吐出すべき位置に基板Kが達したことを検出し、検出センサ39cは、搬送速度の減速を開始すべき位置に基板Kが達したことを検出する。また、検出センサ39bは、後述する前後動作における後端位置に基板Kが達したことを検出する。
また、搬出部40内には、順搬送方向に、順次、検出センサ44a,44b,44cが配設されている。検出センサ44aは、基板Kが搬出部40内に進入したことを検出し、検出センサ44cは搬出部40内において基板Kが順搬送方向下流端にあることを検出し、検出センサ44bは搬送速度の減速を開始すべき位置に基板Kが達したことを検出する。
図3に示すように、上述した各部は制御装置50によってその作動が制御され、搬入準備部10は搬入準備制御部52によって制御され、第1エッチング部20は第1エッチング制御部53によって制御され、第2エッチング部30は第2エッチング制御部54によって制御され、搬出部40は搬出制御部55によって制御される。尚、符号51は、信号を入出力するためのインターフェースである。
以下、この制御装置50による具体的な制御方法を、図4乃至図7を用いて説明する。
(搬入準備制御部)
図4に示すように、搬入準備制御部52では、まず、検出センサ13aが基板Kを検出しているか否かを確認して、基板Kが搬入準備部10内に有るか無いかを確認する(ステップS1)。そして、検出センサ13aが基板Kを検出して、基板Kが搬入準備部10内に有ることが確認されると、搬送ローラ駆動モータ12を駆動して搬送ローラ11を正回転させ、基板Kを順方向に位置決め用の低速で搬送する(基板搬出準備動作)(ステップS2)。尚、搬入準備部10内には、適宜アクチュエータやマニュピュレータによって基板Kが搬入される。
次に、基板Kが順方向に搬送され、これが検出センサ13bにより検出されて、搬出位置に達したことが確認されると(ステップS3)、ついで、後工程、即ち、第1エッチング部20内に基板Kが存在しないことを確認し(ステップS4)、第1エッチング部20内に基板Kが存在しない場合には、搬送ローラ11の回転速度を増速させ早送り速度で基板Kを搬出する(ステップS6)。
一方、ステップS4において、第1エッチング部20内に基板Kが有ることが確認された場合には、搬送ローラ11の回転を停止して基板Kの搬送を停止し(ステップS5)、第1エッチング部20内に基板Kが無くなったとき、再び搬送ローラ11の正回転させて、基板Kを早送り速度で搬出する(ステップS6)。尚、検出センサ29a,29b,29c,29dのいずれもが基板Kを検出していないとき、第1エッチング部20内に基板Kが無いと判断される。
そして、検出センサ13bが基板Kを検出しなくなったとき、基板Kの搬出を完了したと判断して、搬送ローラ11の回転を停止する(ステップS7,ステップS8)。以後、処理を終了する状態になるまで、ステップS1〜ステップS8の処理を繰り返す(ステップS9)。
(第1エッチング制御部)
図5に示すように、第1エッチング制御部52では、まず、前工程である搬入準備部10において、基板Kの搬出準備が整っているか、即ち、検出センサ13bによって基板Kが検出されているかどうかを確認し(ステップS11)、基板Kの搬出準備が整っている場合には、ついで、第1エッチング部20内の搬入準備が整っているか否か、即ち、検出センサ29a,29b,29c,29dのいずれもが基板Kを検出しておらず、第1エッチング部20内に基板Kが無いと判断されるか否かを確認する(ステップS12)。
そして、搬入準備が整っていると確認された場合には、搬送ローラ駆動モータ25を駆動して搬送ローラ21を正回転させて、搬入準備部10から搬入されてくる基板Kを順方向に早送り速度で搬送し、検出センサ29aによって基板Kが当該第1エッチング部20内に進入したことが検出されると、その時点から基板搬入に要する時間(基板搬入時間)の計測を開始するとともに、エッチング用スリットノズル開閉バルブ26を開いて、スリットノズル22からエッチング液を膜状に吐出させる(ステップS13)。これにより、吐出されたエッチング液が、その下方を走行する基板Kの上面に塗布され、当該基板Kの上面が一次処理される。
そして、基板Kが検出センサ29bにより検出され、減速開始位置に到達したことが確認されると、搬送ローラ21の回転速度を減速して、基板Kを位置決め用の低速で順方向に搬送し、基板Kが検出センサ29cにより検出されて二次処理開始位置に到達したこと、即ち、基板Kの搬入が完了したことが確認されたとき、搬送ローラ21の回転を停止させて基板Kの搬送を停止し、エッチング用スリットノズル開閉バルブ26を閉じて、エッチング液の吐出を停止するとともに、基板搬入時間の計測を終了する(ステップS14)。尚、基板搬入時間の計測は、クロックやタイマなどを用いることにより計測することができる。
次に、計測した基板搬入時間を予め定められた基準搬入時間と比較して、計測した基板搬入時間が基準搬入時間内であった場合には、続く二次処理用の搬送速度を、予め設定された標準搬送速度に設定し(ステップS15,ステップS16)、一方、計測した基板搬入時間が基準搬入時間よりも長かった場合には、超過した遅延時間を解消するような搬送速度を算出し、算出された搬送速度を前記二次処理用の搬送速度に設定する(ステップS15,ステップS17)。
尚、上述した標準搬送速度は、予め設定された二次処理時間で、基板Kが前記二次処理開始位置から二次処理終了位置(検出センサ29dにより検出される位置)まで移動するような搬送速度であり、遅延時間を解消する搬送速度は、設定二次処理時間から遅延時間を減算した時間で、二次処理開始位置から二次処理終了位置まで移動するような搬送速度である。
そして、上記のようにして二次処理用の搬送速度を設定すると、次に、再び搬送ローラ21を正回転させ、設定した二次処理用の搬送速度で基板Kを順搬送するとともに(図8参照)、エッチング用スプレーノズル開閉バルブ27を開いて、スプレーノズル23からエッチング液をシャワー状に吐出させる(ステップS18)。これにより、吐出されたエッチング液が、その下方を走行する基板Kの上面に吹き付けられ、当該基板Kの上面が二次処理される。
そして、基板Kが検出センサ29dによって検出され、これが二次処理終了位置に到達したことが確認されると、、搬送ローラ21の回転を停止させて基板Kの搬送を停止するとともに、エッチング用シャワーノズル開閉バルブ27を閉じて、エッチング液の吐出を停止して、二次処理を終了する(ステップS19,ステップS20)。
ついで、後工程である第2エッチング部30内の搬入準備が整っているか否か、即ち、検出センサ39a,39b,39c,39d,39eのいずれもが基板Kを検出しておらず、第2エッチング部30内に基板Kが無いと判断されるか否かを確認し(ステップS21)、搬入準備が整っていると確認された場合には、搬送ローラ駆動モータ25を駆動し搬送ローラ21を正回転させて、基板Kを第2エッチング部30に向けて順方向に早送り速度で搬出するとともに、エアー用スリットノズル開閉バルブ28を開いて、スリットノズル24からエアーを吐出させる(ステップS21,ステップS22)。斯くして、スリットノズル24から吐出される空気流によって、その下方を走行する基板Kの上面からエッチング液が除去される。
そして、検出センサ29dが基板Kを検出しなくなったとき、基板Kの搬出を完了したと判断して、搬送ローラ21の回転を停止するとともに、エアー用スリットノズル開閉バルブ28を閉じて、スリットノズル24からのエアーの吐出を停止する(ステップS23,ステップS24)。以後、処理を終了する状態になるまで、ステップS11〜ステップS24の処理を繰り返す(ステップS25)。
(第2エッチング制御部)
図6に示すように、第2エッチング制御部54では、まず、前工程である第1エッチング部20において、基板Kの搬出準備が整っているか、即ち、検出センサ29cによって基板Kが検出されているかどうかを確認し(ステップS31)、基板Kの搬出準備が整っている場合には、ついで、第2エッチング部30内の搬入準備が整っているか否か、即ち、検出センサ39a,39b,39c,39d,39eのいずれもが基板Kを検出しておらず、第2エッチング部30内に基板Kが無いと判断されるか否かを確認する(ステップS32)。
そして、搬入準備が整っていると確認された場合には、搬送ローラ駆動モータ35を駆動して搬送ローラ31を正回転させて、第1エッチング部20から搬入されてくる基板Kを順方向に早送り速度で搬送し、検出センサ39aによって基板Kが当該第2エッチング部30内に進入したことが検出されると、その時点から基板搬入に要する時間(基板搬入時間)の計測を開始するとともに、エッチング用スリットノズル開閉バルブ36を開いて、スリットノズル32からエッチング液を膜状に吐出させる(ステップS33)。斯くして、吐出されたエッチング液が、その下方を走行する基板Kの上面に塗布され、当該基板Kの上面が一次処理される。
そして、基板Kが検出センサ39cにより検出され、減速開始位置に到達したことが確認されると、搬送ローラ31の回転速度を減速して、基板Kを位置決め用の低速で順方向に搬送し、基板Kが検出センサ39dにより検出されて二次処理開始位置に到達したこと、即ち、基板Kの搬入が完了したことが確認されたとき、搬送ローラ31の回転を停止させて基板Kの搬送を停止し、エッチング用スリットノズル開閉バルブ36を閉じて、エッチング液の吐出を停止するとともに、基板搬入時間の計測を終了する(ステップS34)。尚、基板搬入時間の計測は、上記と同様にクロックやタイマなどを用いることにより計測することができる。
次に、計測した基板搬入時間を予め定められた基準搬入時間と比較して、計測した基板搬入時間が基準搬入時間内であった場合には、続く二次処理の処理時間を、予め設定された基準の二次処理時間に設定し(ステップS35,ステップS36)、一方、計測した基板搬入時間が基準搬入時間よりも長かった場合には、超過した遅延時間を前記基準二次処理時間から減算した時間を二次処理時間として設定する(ステップS35,ステップS37)。
そして、上記のようにして二次処理時間を設定すると、次に、再び搬送ローラ21を正回転させ、予め設定された二次処理用の搬送速度で基板Kを順搬送するとともに、エッチング用スプレーノズル開閉バルブ37を開いて、スプレーノズル33からエッチング液をシャワー状に吐出させる(ステップS38)。これにより、吐出されたエッチング液が、その下方を走行する基板Kの上面に吹き付けられ、当該基板Kの上面が二次処理される。
そして、基板Kが検出センサ39eによって検出され、これが前方側折り返し位置に到達したことが確認されると、搬送ローラ31を逆回転させて基板Kを矢示d方向に逆搬送し、次に、基板Kが検出センサ39bによって検出され、これが後方側折り返し位置に到達したことが確認されると、搬送ローラ31を再び正回転させて基板Kを矢示c方向に順搬送するというように、設定した二次処理時間が経過するまで、基板Kを前後動させる(図9参照)。
そして、設定した二次処理時間が経過すると、搬送ローラ31の回転を停止し基板Kの搬送を停止するとともに、エッチング用シャワーノズル開閉バルブ37を閉じて、エッチング液の吐出を停止し、二次処理を終了する(ステップS39,ステップS40)。
ついで、後工程である搬出部40内の搬入準備が整っているか否か、即ち、検出センサ44a,44b,44cのいずれもが基板Kを検出しておらず、搬出部40内に基板Kが無いと判断されるか否かを確認し(ステップS41)、搬入準備が整っていると確認された場合には、搬送ローラ31を正回転させて、基板Kを搬出部40に向けて順方向に早送り速度で搬出するとともに、エアー用スリットノズル開閉バルブ38を開いて、スリットノズル34からエアーを吐出させる(ステップS41,ステップS42)。斯くして、スリットノズル34から吐出される空気流によって、その下方を走行する基板Kの上面からエッチング液が除去される。
そして、検出センサ39eが基板Kを検出しなくなったとき、基板Kの搬出を完了したと判断して、搬送ローラ31の回転を停止するとともに、エアー用スリットノズル開閉バルブ38を閉じて、スリットノズル34からのエアーの吐出を停止する(ステップS43,ステップS44)。以後、処理を終了する状態になるまで、ステップS31〜ステップS44の処理を繰り返す(ステップS45)。
(搬出制御部)
図7に示すように、搬出制御部55では、まず、前工程である第2エッチング部30において、基板Kの搬出準備が整っているか、即ち、二次処理を終了しているか否かを確認し(ステップS51)、基板Kの搬出準備が整っている場合には、ついで、搬出部40内の搬入準備が整っているか否か、即ち、検出センサ44a,44b,44cのいずれもが基板Kを検出しておらず、搬出部40内に基板Kが無いと判断されるか否かを確認する(ステップS52)。
そして、搬出部40内の搬入準備が整っていることが確認されると、搬送ローラ駆動モータ42を駆動して搬送ローラ41を正回転させ、基板Kを順方向に早送り速度で搬送し(ステップS53)、基板Kが検出センサ44bにより検出され、減速開始位置に到達したことが確認されると、搬送ローラ41の回転速度を減速して、基板Kを位置決め用の低速で順方向に搬送し、基板Kが検出センサ44cにより検出され、搬入が完了したことが確認されたとき、搬送ローラ41の回転を停止させて基板Kの搬送を停止する(ステップS54,ステップS55)。そして、以後、処理を終了する状態になるまで、ステップS51〜ステップS55の処理を繰り返す(ステップS56)。
尚、搬出部40に搬出された基板Kは、更に、適宜アクチュエータやマニュピュレータによって系外に搬出される。
以上のように構成された本例の基板処理装置1によれば、搬入準備部10に搬入された基板Kが搬送ローラ11,21,31,41によって矢示c方向に搬送され、順次、第1エッチング部20,第2エッチング部30に経由して処理され、処理後、搬出部40に搬出される。
そして、第1エッチング部20では、基板Kが当該第1エッチング部20内に進入したことを検出センサ29aにより検出して、スリットノズル22からエッチング液を膜状に吐出させることにより、基板Kの上面にエッチング液を塗布して一次処理を行うとともに、基板Kが進入してから搬入を完了するまでの経過時間(基板搬入時間であり、且つ一次処理時間である。)を計測し、計測した基板搬入時間が基準搬入時間内であった場合には、標準の搬送速度で基板Kを搬送して二次処理を行い、計測した基板搬入時間が基準搬入時間よりも長かった場合には、超過した遅延時間を解消するような搬送速度を算出し、算出された搬送速度で基板Kを搬送して二次処理を行う。
このように、第1エッチング部20では、基板Kが第1エッチング部20内に進入し、エッチング液が基板K上に供給され一次処理が開始されてから、基板Kが当該第1エッチング部20内に完全に搬入され、次の二次処理が開始されるまでの基板搬入時間が計測され、この基板搬入時間が予め設定された基準時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理の処理時間が短縮される。
したがって、何らかの原因で、搬送ローラ11,21と基板Kとの間に滑りを生じて、基板搬入時間が基準時間より超過した場合であっても、一次処理時間と二次処理時間とを合わせた全体の処理時間を、基準搬入時間内で搬入された基板Kと同じ処理時間にすることができ、各基板Kに対して均一な処理を行うことができる。
また、第2エッチング部30においても同様に、基板Kが第2エッチング部30内に進入したことを検出センサ39aにより検出して、スリットノズル32からエッチング液を膜状に吐出させることにより、基板Kの上面にエッチング液を塗布して一次処理を行うとともに、基板Kが進入してから搬入を完了するまでの基板搬入時間を計測し、計測した基板搬入時間が基準搬入時間内であった場合には、続く二次処理を、予め設定された基準の二次処理時間だけ処理し、一方、計測した基板搬入時間が基準搬入時間よりも長かった場合には、基準二次処理時間から遅延時間を減算した時間を二次処理時間として当該二次処理を行う。
このように、この第2エッチング部30においても、一次処理時間と二次処理時間とを合わせた全体の処理時間を、基準搬入時間内で搬入された基板Kと、基準搬入時間を超過して搬入された基板Kとで、同じ処理時間にすることができ、各基板Kに対して均一な処理を行うことができる。特に、第1エッチング部20の搬送ローラ21は、スプレーノズル23から吐出されるエッチング液に曝されており、基板Kとの間で滑りを生じ易く、基板Kを第2エッチング部30内に搬入する際の搬入時間にバラツキを生じ易い。
そして、この基板処理装置1では、上述のように、第1エッチング部20及び第2エッチング部30において、基板搬入時間が区々となっても、全体の処理時間を一定にすることができるので、基板処理のタクトタイムを一定にすることができ、基板搬入時間に遅れが生じることによって、基板の生産効率や生産能力が低下するといった心配がない。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、上例では、第1エッチング部20及び第2エッチング部30の2つのエッチング処理部を設けたが、これに限るのものではなく、1つのエッチング処理部でも良く、逆に、3つ以上のエッチング処理部を設けても良い。
また、エッチング処理部(第1エッチング部20及び第2エッチング部30)の前後に、水洗処理や乾燥処理などを行う工程を適宜任意に設定することができる。
また、第1エッチング部20及び第2エッチング部30の処理手順は、例示したものに限られるものではなく、それぞれに、図5若しくは図6に示した処理手順を共通に採用しても良く、また、図5に示した処理手順を第2エッチング部30に採用し、図6に示した処理手順を第1エッチング部20に採用しても良い。
更に、図5に示した処理手順において、二次処理を、基板搬入時間が基準搬入時間以内である場合には、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、二次処理開始位置から二次処理終了位置まで搬送される標準速度で基板Kを搬送して処理する一方、基板搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ二次処理時間が短くなるような二次処理用の搬送速度を算出して、算出した搬送速度で基板Kを搬送して処理し、二次処理開始からの経過時間を計測して得られる実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、二次処理を終了するようにしても良い。
或いは、同二次処理を、二次処理時間として予め設定された時間で、二次処理開始位置から二次処理終了位置まで搬送される速度にして基板を搬送して処理し、二次処理開始からの経過時間を計測して得られる実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、二次処理を終了するようにするとともに、基板搬入時間が基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間を短縮し、実処理時間が短縮した設定二次処理時間となったとき、二次処理を終了するようにしても良い。これらの処理手順によっても、上例の場合と同様の効果が奏される。
また、上例では、エッチングを行う装置を例示したが、剥離処理など他の処理を行う装置としても良い。
以上詳述したように、本発明は、搬送中の基板上に、エッチング液や剥離液などの処理液を供給して、当該基板上面を処理する基板処理装置に好適に適用することができる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示した正断面図である。 図1に示した基板処理装置の平面図である。 本実施形態に係る基板処理装置の制御関係の構成を示したブロック図である。 本実施形態に係る搬入準備制御部における処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態に係る第1エッチング制御部における処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態に係る第2エッチング制御部における処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態に係る搬出部における処理手順を示したフローチャートである。 本実施形態に係る第1エッチング部の二次処理の動作を説明するための説明図である。 本実施形態に係る第2エッチング部の二次処理の動作を説明するための説明図である。 従来の基板処理装置全体を示した平面図である。 従来の基板処理装置のエッチング処理部を示した正断面図である。
1 基板処理装置
20 第1エッチング部
21 搬送ローラ
22 スリットノズル
23 スプレーノズル
29 検出センサ
30 第エッチング部
31 搬送ローラ
32 スリットノズル
33 スプレーノズル
39 検出センサ
50 制御装置
52 搬入準備制御部
53 第1エッチング制御部
54 第2エッチング制御部
55 搬出制御部

Claims (4)

  1. 複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
    前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
    前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
    前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
    前記処理領域内における搬送方向下流端に設定された二次処理終了位置に前記基板が到達したことを検出する第3の検出手段と、
    前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給するとともに、前記搬送手段の搬送速度を、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、前記二次処理開始位置から前記二次処理終了位置まで搬送される速度にして前記基板を搬送し、前記基板が二次処理終了位置に到達したことが第3の検出手段によって検出されると、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
    前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間が短くなるような前記二次処理用の搬送速度を算出し、算出した二次処理用の搬送速度で前記基板が搬送されるように前記搬送手段の作動を制御するように構成されてなることを特徴とする基板処理装置。
  2. 複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
    前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
    前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
    前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
    前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給し、且つ前記搬送手段の搬送速度を、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、前記二次処理開始位置から前記処理領域内における搬送方向下流端に設定された二次処理終了位置まで搬送される速度にして前記基板を搬送するとともに、基板が前記第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間を実処理時間として計測し、計測した実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
    前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間が短くなるような前記二次処理用の搬送速度を算出し、算出した二次処理用の搬送速度で前記基板が搬送されるように前記搬送手段の作動を制御するように構成されてなることを特徴とする基板処理装置。
  3. 複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
    前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
    前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
    前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
    前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給し、且つ前記搬送手段の搬送速度を、予め設定された二次処理用の搬送速度であって、二次処理時間として予め設定された時間で、前記二次処理開始位置から前記処理領域内における搬送方向下流端に設定された二次処理終了位置まで搬送される速度にして前記基板を搬送するとともに、基板が前記第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間を実処理時間として計測し、計測した実処理時間が前記設定二次処理時間となったとき、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
    前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間を短縮し、実処理時間が短縮した設定二次処理時間となったとき、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段の作動を制御するように構成されてなることを特徴とする基板処理装置。
  4. 複数の並設された搬送ローラを有し、該搬送ローラを軸中心に回転させることにより、該搬送ローラ上に載置された基板を搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段の搬送経路上に設定された処理領域を少なくとも囲むように設けられたカバー体と、
    前記カバー体により囲まれた前記処理領域内において、前記搬送ローラの上方に配設された一次処理用の処理液を吐出するノズル及び二次処理用の処理液を吐出するノズルを有し、該ノズルからそれぞれ処理液を吐出して、前記搬送手段により搬送される基板上に供給する処理液供給手段と、
    前記基板の搬送方向先端部が前記処理領域内に進入した位置であり、且つ該基板に対して一次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第1の検出手段と、
    前記基板が前記処理領域内に完全に搬入された位置であり、且つ該基板に対して二次処理を開始する位置として設定された位置に前記基板が到達したことを検出する第2の検出手段と、
    前記搬送手段を駆動して、前記処理領域より上流側の前記搬送ローラ上に載置された基板を予め設定された搬入速度で搬送方向下流側に向けて搬送し、基板の搬送方向先端部が処理領域内に進入したことが前記第1の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから一次処理用の処理液を基板上に供給して一次処理を行い、ついで、基板が二次処理開始位置に到達したことが前記第2の検出手段によって検出されると、前記処理液供給手段のノズルから二次処理用の処理液を基板上に供給し、且つ前記搬送ローラを正逆方向に交互に回転させて、前記基板を搬送方向に前後動させるとともに、基板が前記第2の検出手段によって検出されたときからの経過時間を実処理時間として計測し、計測した実処理時間が処理時間として予め設定された時間となったとき、前記搬送手段の搬送速度を予め設定された搬出速度にして、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段及び処理液供給手段の作動を制御するように構成された制御装置とを備えた基板処理装置において、
    前記制御装置は、更に、前記基板が前記第1の検出手段によって検出されたときから、次に前記第2の検出手段によって検出されるまでの経過時間を搬入時間として計測し、該搬入時間が予め設定された基準搬入時間よりも長いときには、超過時間分だけ前記設定二次処理時間を短縮し、実処理時間が短縮した設定二次処理時間となったとき、前記基板を処理領域の下流側に搬出させるように、前記搬送手段の作動を制御するように構成されてなることを特徴とする基板処理装置。
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