JP4790099B2 - インクジェット印刷プロセス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は改良されたインクジェット印刷に関する。更に詳細には、本発明はインクジェット印刷プロセスにおいて優れた性能を示す水性インク組成物に関する。本発明の1つの実施例は、水、着色剤、及び次式のポリマーを含むインク組成物をインクジェット印刷装置に組み込み、インク滴を画像パターンで記録シート上へ噴射させることを含むプロセスに関する。
【0002】
【化2】
【0003】
ここで、m、n、x及びyはそれぞれ繰返しモノマー単位の数を示す整数であり、x:yの比は約10:90乃至約90:10である。
【0004】
【従来の技術】
インクジェット印刷は、印刷される基体の幅よりも小さい幅を有するプリントヘッドを用いて行われることが多い。プリントヘッドは、一般に基体上を進行方向に横切って一つのスワースを印刷し、次に基体が進行方向に対して垂直もしくは横断方向に進められる。これにより、プリントヘッドが再び基体を横切って進んで既に印刷されたスワースに隣接した別のスワースを印刷することができる。ステッチ斑(stitch mottle )は、印刷プロセス中にスワースが接するところで不均一な未印刷領域(例えば、白色紙に印刷する場合には白色に見える)が発生する場合に、インクジェット印刷で観察される現象である。印刷プロセスの間、インクは、インクが乾燥する前にステッチ/スワースエッジ又はラインから”後退(pull back) ”するように思われ、この結果、特にベタ画像領域において、スワースに平行な方向に画像を横切って走る未印刷(例えば、白色紙上では白い)ラインのように見える不均一な画像及び画像欠陥がもたらされる。問題は、インクに顔料着色剤が用いられる場合に特に顕著である。インクジェット印刷プロセスでしばしば遭遇するもう1つの問題は、ウェットスミア(wet smear )である。ウェットスミアは、湿った親指を画像を横切ってこすりつけたり、先端がフェルトのマーカーを画像を横切ってこすりつけた場合など、湿ったかつ力学的、摩耗的な物理的接触の動作にさらされたときに画像がスミアリングを示す場合に発生する。インクジェット印刷プロセスでしばしば遭遇する更にもう1つの問題は、特に基体が普通紙である場合、基体に印刷された画像のエッジの乱れ(中間周波数のラインエッジノイズ(mid-frequency line edge noise )、MFLENと称される)である。
【0005】
従って、既知の組成物及びプロセスはその意図された目的のためには適切であるが、改良されたインク組成物がなお必要とされている。更に、インクジェット印刷プロセスで使用される場合にステッチ斑の減少を示すインク組成物が必要とされている。また更に、インクジェット印刷プロセスで使用される場合にステッチ斑の減少を示す顔料着色剤を含むインク組成物が必要とされている。更には、画像を形成するために基体へ適用された場合にウェットスミアの減少を示すインク組成物が必要とされている。また、インクジェット印刷プロセスで使用される場合にウェットスミアの減少を示すインク組成物が必要である。更に、インクジェット印刷プロセスで使用される場合にスミアの減少を示す顔料着色剤を含むインク組成物が必要である。更には、インクジェット印刷プロセスで使用される場合にエッジの乱れ(MFLEN)の減少を示すインク組成物が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の利点を有する組成物及びプロセスを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のこれらの及び他の目的(又はその特定の実施例)は、水、着色剤及び次式のポリマーを含むインク組成物をインクジェット印刷装置に組み込み、インク滴を画像パターンで記録シート上へ噴射させることを含むプロセスを提供することによって達成することができる。
【0008】
【化3】
【0009】
ここで、m、n、x及びyはそれぞれ繰返しモノマー単位の数を示す整数であり、x:yの比は約10:90乃至約90:10である。本発明のもう一つの実施例は、インクジェット印刷においてステッチ斑を減少させるためのプロセスに関し、同プロセスは、(a)水と、着色剤と、ステッチ斑を減少させる上で有効な量の次式のポリマーとを含むインクをインクジェット印刷装置に組み込み、(b)第1スワース(列)において第1の組のインク滴を画像パターンで記録シート上へ噴射させ、(c)第1スワースに隣接する第2スワースにおいて第2の組のインク滴を画像パターンで記録シート上へ噴射させることを含む。このプロセスでは、第1スワースと第2スワースの間のステッチ斑が減少される。
【0010】
【化4】
【0011】
ここで、m、n、x及びyはそれぞれ繰返しモノマー単位の数を示す整数であり、x:yの比は、約10:90乃至約90:10である。また本発明のもう1つの実施例は、(a)水、着色剤、及び次式のポリマーを含むインクをインクジェット印刷装置に組み込み、(b)インク滴を画像パターンで記録シート上へ噴射させることを含む、インクジェット印刷でのウェットスミアを減少させるためのプロセスに関する。前記ポリマーは、基体上のインクのウェットスミアリングを減少させるのに有効な量でインク中に存在する。
【0012】
【化5】
【0013】
ここで、m、n、x及びyはそれぞれ繰返しモノマー単位の数を示す整数であり、x:yの比は約10:90乃至約90:10である。本発明の更にもう1つの実施例は、(a)水、着色剤、及び次式のポリマーを含むインクをインクジェット印刷装置に組み込み、(b)画像を形成するためにインク滴を画像パターンで記録シート上に噴射させることを含む、インクジェット印刷でエッジの乱れを減少させるためのプロセスに関する。前記ポリマーは、基体上のインク画像のエッジの乱れを減少させるのに有効な量でインク中に存在する。
【0014】
【化6】
【0015】
ここで、m、n、x及びyはそれぞれ繰返しモノマー単位の数を示す整数であり、x:yの比は約10:90乃至約90:10である。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明のインクは水性の液体ビヒクルを含む。液体ビヒクルは水だけから成っていてもよいが、水と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、アミド、エーテル、尿素、置換された尿素、エーテル、カルボン酸及びその塩、エステル、アルコール、有機スルフィド、有機スルホキシド、スルホン類(スルホラン等)、アルコール誘導体、カルビトール、ブチルカルビトール、セルソルブ、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、エーテル誘導体、アミノアルコール、ケトン、N−メチルピロリジノン、2−ピロリジノン、シクロヘキシルピロリドン、ヒドロキシエーテル、アミド、スルホキシド、ラクトン、高分子電解質、メチルスルホニルエタノール、イミダゾール、ベタイン、及び他の水溶性又は水に混和可能な材料、並びにその混合物のような水溶性又は水に混和可能な有機成分と、の混合物を含むこともできる。
【0017】
また本発明のためのインクは着色剤も含む。第1のインク用の着色剤は染料又は顔料のどちらでもよい。アニオン染料、カチオン染料、非イオン染料、及び両性イオン染料等を含む適切な又は所望の染料はどれも第1のインクで使用できる。染料は、典型的にはインクの約0.05乃至約15重量パーセント、好ましくはインクの約0.1乃至約10重量パーセント、より好ましくはインクの約1乃至約5重量パーセントの所望量又は有効量でインク組成物中に存在するが、量はこれらの範囲外であってもよい。
【0018】
本発明のインクとして適切な顔料の例には、チャネルブラック、ファーネスブラック、及びランプブラック等の種々のカーボンブラックが含まれる。着色顔料には、赤、緑、青、茶、マゼンタ、シアン及び黄色の粒子、並びにその混合物が含まれる。液体ビヒクル中の粒子の安定なコロイド懸濁を可能にし、インクがサーマルインクジェットプリンタで使用される場合にインクチャネルの詰まりを防止するために、顔料粒子サイズはできるだけ小さいのが好ましい。好ましい平均粒径は、一般的には約0.001乃至約5ミクロンであり、更に好ましくは約0.1乃至約1ミクロンであるが、粒子サイズはこれらの範囲外でもよい。本発明のインク組成物中では、顔料は、所望される着色度を達成するのに有効な量であれば、どんな量で存在してもよい。典型的には、顔料はインクの約0.1乃至約8重量パーセント、好ましくはインクの約2乃至約7重量パーセントの量で存在するが、量はこれらの範囲外でもよい。
【0019】
1つの実施例では、顔料粒子は樹脂乳剤との組み合わせで存在し、樹脂乳剤は顔料粒子のための結合剤の役割を果たす。樹脂乳剤は、典型的には、アクリル酸又はメタクリル酸等のオレフィン酸と、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ペンチル、メタクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸ヘプチル、メタクリル酸ヘプチル、アクリル酸オクチル、メタクリル酸オクチル、、アクリル酸ノニル、メタクリル酸ノニル、アクリル酸デシル、メタクリル酸デシル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリル酸ステアリル、アクリル酸ドデシル、メタクリル酸ドデシル、アクリル酸ベンジル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸ポリエチレングリコール、メタクリル酸ポリエチレングリコール、アクリル酸ポリオキシアルキレン、又はメタクリル酸ポリオキシアルキレン等のオレフィンのアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステルと、の水中での重合から誘導される樹脂粒子及び可溶性樹脂を含む。典型的なアクリル酸ポリオキシアルキレン及びメタクリル酸ポリオキシアルキレンには、次の一般式を有するものが含まれる。
【0020】
【化7】
【0021】
ここで、Rは水素原子又は典型的には1乃至約6個の炭素原子を有するアルキル基である。nは繰返しモノマー単位の数を示す数であり、典型的には2乃至約100である。
【0022】
樹脂は、典型的には、約1000乃至約15000グラム/モルの数平均分子量及び約1500乃至約40000の重量平均分子量を有するが、分子量の値はこれらの範囲外でもよい。樹脂粒子は、典型的には、約30乃至約300ナノメートルの平均粒径を有するが、平均粒径はこの範囲外でもよい。樹脂乳剤は、典型的には約60乃至約99重量パーセントの樹脂粒子及び約1乃至約40重量パーセントの可溶性樹脂を含み、好ましくは約90乃至約97重量パーセントの樹脂粒子及び約3乃至約10重量パーセントの可溶性樹脂を含むが、相対量はこれらの範囲外でもよい。樹脂粒子及び可溶性樹脂はいずれも、水中でフリーラジカルタイプのプロセスから生成可能である。この際、モノマーのうちの一方はアクリル酸又はメタクリル酸等のように水溶性であり、他方のモノマーはアクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキル又はアクリル酸(メタクリル酸)ポリオキシアルキレン等のように水への溶解性が低い(例えば、約0.05乃至約2重量パーセントが水に溶解する)ものである。
【0023】
フリーラジカル開始剤は、一般的には、過硫酸カリウム又は過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩のような乳剤タイプの開始剤である。連鎖移動剤を、樹脂の分子量を調節するため、及び樹脂粒子対可溶性樹脂の比率を調節するために使用できる。適切な連鎖移動剤には、ドデカンチオール等のアルキルチオール、四臭化炭素等のハロゲン化炭化水素、あるいは、好ましくはアルキルチオール及びハロゲン化炭化水素の組み合わせが含まれる。また、アニオン性、カチオン性及び非イオン性界面活性剤を含む界面活性剤も、樹脂乳剤中に組み入れることができる。適切な界面活性剤の例には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリエチレンオキシドノニルフェニルエーテル、塩化テトラアルキルアンモニウム、及びナフタレンスルホン酸ナトリウム等が含まれ、典型的には樹脂の約0.005乃至約20重量パーセント、好ましくは樹脂の約0.1乃至約5重量パーセントの量で存在するが、量はこれらの範囲外でもよい。一般的に、アルケン酸モノマーは樹脂の約5乃至約20重量部を構成し、アクリル酸(メタクリル酸)オレフィン性アルキルは樹脂の約40乃至約60重量部を構成し、メタクリル酸ポリエチレングリコール(すなわちより一般的にはメタクリル酸又はアクリル酸エステルでキャップされた低分子量ポリエチレングリコール)は樹脂の約0乃至約20重量部を構成する。樹脂粒子及び可溶性樹脂はいずれも同じモノマーから誘導されるが、可溶性樹脂と比較して樹脂粒子中のモノマー含量が異なっていてもよく、更に詳細に言えば、可溶性樹脂の酸モノマーの含量が樹脂粒子のそれよりも高くてよい。
【0024】
顔料着色剤を分散又は結合させるのに適した樹脂乳剤についての更なる情報は米国特許第5、766、818号に開示される。
【0025】
また本発明のインクは、次式のポリマーも含む。
【0026】
【化8】
【0027】
ここで、m、n、x及びyはそれぞれ繰返しモノマー単位の数を示す整数である。xの値は典型的には約8乃至約60の範囲であり、好ましくは約10乃至約50、更に好ましくは約12乃至約45の範囲であるが、xの値はこれらの範囲外であってもよい。yの値は典型的には約2乃至約20の範囲であり、好ましくは約3乃至約18、更に好ましくは約5乃至約16の範囲であるが、yの値はこれらの範囲外でもよい。x:yの比率は典型的には約10:90乃至約90:10であり、好ましくは約12:88乃至約80:20、更に好ましくは約14:86乃至約75:25であるが、比率はこれらの範囲外でもよい。nの値は典型的には約3乃至約60の範囲であり、好ましくは約4乃至約40、更に好ましくは約5乃至約30の範囲であるが、nの値はこれらの範囲外でもよい。mの値は典型的には約10乃至約98の範囲であり、好ましくは約15乃至約70、更に好ましくは約20乃至約50の範囲であるが、mの値はこれらの範囲外でもよい。n:mの比率は典型的には約2:98乃至約10:90であり、好ましくは約3:97乃至約15:85、更に好ましくは約5:95乃至約20:80であるが、比率はこれらの範囲外でもよい。x、y、n及びmの値は、ポリマーの重量平均分子量が典型的には約1200乃至約60000、好ましくは約3000乃至約55000、更に好ましくは約6000乃至約50000であるような値であるが、分子量はこれらの範囲外でもよい。上記の式のポリマーは、例えば、ゴールドシュミットケミカル社(Goldschmidt Chemical Corp.)(バージニア州、ホープウェル(Hopewell))から入手できるTEGOPREN(登録商標)5883及び5884(上記式を有すると共に、プロピレンオキシドに対するエチレンオキシドの繰返し基の重量比が約77:23、n:mの比率が約1:6、重量平均分子量が約50000である)、並びにTEGOPREN(登録商標)群の他の製品(5851、5863、5852、5857等)や、ウィトコ社(Witco Corp. )(コネチカット州、グリニッジ(Greenwich ))から入手できるSILWET(登録商標)群のいくつかの製品(L−7210、L−7220、L−7230、L−7002、L−7500、L−7001、L−7200、L−7280、L−7087等)として市販されている。ポリマーは、典型的にはインクの約0.2乃至約3重量パーセント、好ましくはインクの約0.3乃至約2重量パーセント、更に好ましくはインクの約0.5乃至約1.5重量パーセントの所望量又は有効量でインク中に存在するが、量はこれらの範囲外でもよい。
【0028】
特定の理論に制限されないが、シロキサン共重合体の存在により顔料の凝集体を印刷基体上で維持しやすくなり、顔料の移動が起こりにくくなるので、ステッチ斑(stitch mottle )が減少すると考えられる。更に、シロキサン共重合体は印刷基体を被覆し、印刷された画像中に顔料がそれ以上侵入するのを防止するバリヤの提供を助けるので、ステッチ斑が減少すると考えられる。ウェットスミアに関しては、顔料粒子同士の不十分な結合及び顔料粒子の印刷基体への不十分な結合の結果としてインク中の顔料着色剤がウェットスミアを示すと考えられるが、シロキサン共重合体の存在は顔料粒子を印刷基体へ保持するのを助け、これによりウェットスミアが減少されると考えられる。エッジの乱れ及びMFLENに関しては、シロキサンコポリマーの存在が、顔料粒子を印刷基体へ保持するのを助けることによってインクの浸透及び画像の毛羽立ちを減少すると考えられる。
【0029】
所望であればインクに加えてよい他の添加剤には、インクの約0.0001乃至約4重量パーセント、好ましくはインクの約0.01乃至約2.0重量パーセントの量で存在するDOWICIL(登録商標)150、200及び75、安息香酸塩、ソルビン酸塩、PROXEL(登録商標)GXL及びBD20(ゼネカ(Zeneca)から入手可能)、並びにPARADYME(登録商標)(ゼネカ(Zeneca)から入手可能)等の殺菌剤(biocide )や、インクの0乃至約1重量パーセント、好ましくはインクの約0.01乃至約1重量パーセントの量で存在する酸又は塩基、リン酸塩、カルボン酸塩、亜硫酸塩、及びアミン塩等のpH制御剤等が含まれる。
【0030】
インク組成物は一般的に、サーマルインクジェット印刷プロセスで使用するのに適切な粘度を有する。室温(即ち、約25℃)では、典型的には、インク粘度は約10センチポアズ以下であり、好ましくは約1乃至約5センチポアズ、更に好ましくは約1乃至約4センチポアズであるが、粘度はこの範囲外でもよい。
【0031】
本発明のインク組成物は適切な又は所望のpHを有してよい。サーマルインクジェット印刷プロセスのようないくつかの実施例では、典型的なpH値は約3乃至約11であり、好ましくは約5乃至約10、更に好ましくは約6乃至約8であるが、pHはこれらの範囲外でもよい。
【0032】
インクジェット印刷に適したインク組成物は、適切なプロセスによって調製することができる。典型的には、インクは成分を単に混合することによって調製される。1つのプロセスは、インクを得るために、全てのインク成分を共に混合し、混合物を濾過することを必要とする。成分を混合し、所望されるなら加熱し、濾過した後、所望であれば何であれ添加剤を混合物にさらに添加し、均一な混合物が得られるまで典型的には約5乃至約10分間、適度に振とうしながら室温で混合することによって、インクを調製することができる。あるいは、所望のインク添加剤を、全ての成分を混合し、所望されるなら加熱し、濾過するような所望の手順に従って行われるインク調製プロセスの間に、他のインク成分と混合してもよい。
【0033】
また本発明は、本発明のインクをインクジェット印刷装置に組み込み、インク滴を画像パターンで記録シート上へ噴射させることを伴うプロセスに関する。1つの好ましい実施例では、印刷装置はサーマルインクジェットプロセスを用い、ノズル中のインクは画像パターンで選択的に加熱され、これによりインク滴が画像パターンで噴射される。もう1つの好ましい実施例では、印刷装置は音響式インクジェットプロセスを用い、インク滴は音響ビームにより画像パターンで噴射される。Xerox(登録商標)4024紙、Xerox(登録商標)イメージシリーズ紙、コートランド(Courtland )4024DP紙、罫線ノート紙、ボンド紙のような普通紙、シャープ社製シリカコート紙、十条紙等のシリカコート紙、透明材料、布、繊維製品、プラスチック、高分子フィルム、金属や木材等の無機基体等を含む適切な基体又は記録シートを使用することができる。好ましい実施例において、上記プロセスは多孔性又はインク吸収性の基体(普通紙等)上への印刷を伴う。
【0034】
比較例A
黒色のインクジェットインク組成物は、22重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社(Aldrich Chemical Co.)から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500の次式のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズ(Polysciences)から入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために、成分は約5乃至10分間攪拌された。
【0035】
【化9】
【0036】
樹脂を含むアクリル樹脂乳剤は、23.6重量パーセントのメタクリル酸と、55.4重量パーセントのメタクリル酸ベンジルと、21重量パーセントのメタクリル酸ポリエチレングリコール(Mw =246)と、3重量パーセントのドデカンチオールと、1重量パーセントの四臭化炭素と、から誘導された。機械式攪拌装置が備えつけられた1リットルのケトルに、240グラムの水と、1.8グラムのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(ロダカル(Rhodacal)Ds−10としてローヌ−プーランから入手可能)と、2グラムのトリトン(Triton)X−100(アルキルフェノキシポリエタノール、アルドリッチケミカル社から入手可能)と、が注入され、混合物は約100回転/分で2時間攪拌された。次にこの溶液へ1.8グラムの過硫酸アンモニウムが添加され、その後、28.3グラムのメタクリル酸と、66.5グラムのメタクリル酸ベンジルと、25.2グラムのメタクリル酸ポリエチレングリコール(Mw =246)と、3.6グラムのドデカンチオールと、1.2グラムの四臭化炭素と、を含む混合物が添加された。混合物は80℃で6時間加熱された。その後、樹脂乳剤は室温に冷却され、サンプル(約10グラム)は凍結乾燥され、GPCにより分析された。樹脂の数平均分子量は約20580、重量平均分子量は約8193であり、多分散性は2.5であった。
【0037】
液体ビヒクル混合物には、約1.48パーセント固体当量のアクリル樹脂乳剤を含む溶液が一滴ずつ添加され、混合物は約5分間攪拌された。得られた混合物は、2.5重量パーセントのキャボジェット(Cabojet )300カーボンブラック着色剤(キャボット社(Cabot Corporation)から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタによって濾過された。
【0038】
比較例B
黒色インクジェットインク組成物は、29.95重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から得られる)と、0.05重量パーセントの分子量が18500の次式のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから得られる)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために、成分は約5乃至10分間攪拌された。
【0039】
【化10】
【0040】
比較例Aに記載されたように調製されたアクリル樹脂乳剤約1.48パーセント固体当量が、液体ビヒクル混合物へ一滴ずつ添加され、約5分間攪拌された。得られた混合物は、3.34重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0041】
実験例I
黒色インクジェットインク組成物は、22重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために、成分は約5乃至10分間攪拌された。1重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のテゴプレン(Tegopren)5884(ゴールドシュミットから入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。比較例Aに記載されたように調製されたアクリル樹脂乳剤約1.48パーセント固体当量が、液体ビヒクル混合物へ一滴ずつ添加され、約5分間攪拌された。得られた混合物は、2.5重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0042】
実験例II
黒色インクジェットインク組成物は、22重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために、成分は約5乃至10分間攪拌された。1重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のテゴプレン5884(ゴールドシュミットから入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。得られた混合物は、2.5重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0043】
実験例III
黒色インクジェットインク組成物は、22重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために、成分は約5乃至10分間攪拌された。その後、0.54重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のテゴプレン5884(ゴールドシュミットから入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。比較例Aに記載されたように調製されたアクリル樹脂乳剤約0.50パーセント固体当量が、液体ビヒクル混合物へ一滴ずつ添加され、約5分間攪拌された。得られた混合物は、2.65重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0044】
実験例IV
黒色インクジェットインク組成物は、29.95重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために成分は約5乃至10分間攪拌された。1重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のテゴプレン5884(ゴールドシュミットから入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。比較例Aに記載されたように調製されたアクリル樹脂乳剤約0.68パーセント固体当量が、液体ビヒクル混合物へ一滴ずつ添加され、約5分間攪拌された。得られた混合物は、3.34重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0045】
実験例V
黒色インクジェットインク組成物は、29.95重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために成分は約5乃至10分間攪拌された。1重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のテゴプレン5884(ゴールドシュミットから入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。得られた混合物が、3.34重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0046】
実験例VI
黒色インクジェットインク組成物は、29.95重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために成分は約5乃至10分間攪拌された。1重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のテゴプレン5851(ゴールドシュミットから入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。比較例Aに記載されたように調製されたアクリル樹脂乳剤約0.68パーセント固体当量は、液体ビヒクル混合物へ一滴ずつ添加され、約5分間攪拌された。得られた混合物は、3.34重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0047】
実験例VII
黒色インクジェットインク組成物は、29.95重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために成分は約5乃至10分間攪拌された。1重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のテゴプレン5863(ゴールドシュミットから入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。比較例Aに記載されたように調製されたアクリル樹脂乳剤約0.68パーセント固体当量が、液体ビヒクル混合物へ一滴ずつ添加され、約5分間攪拌された。得られた混合物は、3.34重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌され、次に1ミクロンのガラス繊維フィルタにより濾過された。
【0048】
実験例VIII
黒色インクジェットインク組成物は、29.95重量パーセントのスルホラン(BASFから入手可能)と、6重量パーセントの2−ピロリジノン(アルドリッチケミカル社から入手可能)と、0.05重量パーセントの分子量が18500のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー(ポリサイエンセズから入手可能)と、水と、を混合することによって調製された。均一な混合物を得るために成分は約5乃至10分間攪拌された。1重量パーセントのポリシロキサン−ポリエーテル共重合体のシルウェット(Silwet)L7230(OSIグループ、ウィトコ社から入手可能)が混合物へ添加され、均一な混合物を得るために約10分間攪拌された。比較例Aに記載されたように調製されたアクリル樹脂乳剤約0.68パーセント固体当量が、液体ビヒクル混合物へ一滴ずつ添加され、約5分間攪拌された。得られた混合物は、3.34重量パーセントのキャボジェット300カーボンブラック着色剤(キャボット社から入手可能)を含む溶液へ添加された。インク混合物は5乃至約10分間攪拌された。
【0049】
実験例IX
比較例A及びB並びに実験例I〜実験例VIIIで調製されたインク組成物の特性は次のようにして評価された。
【0050】
A)物理的特性:
インクの粘度はブルックフィールドモデル(Brookfield Model)DV−11粘度計を用いて25℃で測定された。
【0051】
インクの表面張力は、クラスモデル(Kruss model )K10Tプレート張力計を用いて25℃で測定された。
【0052】
pHは、コーニングモデル(Corning mode)345pHメータを用いて25℃で測定された。
【0053】
B)光学濃度:
インクが清浄なヒューレット−パッカード51645Aカートリッジに充填された。画像がヒューレット−パッカード850Cインクジェットプリンタによってゼロックスコートランド4024DP紙及びゼロックスイメージシリーズ(Xerox Images Series)LX紙上に印刷された。印刷された画像の光学濃度は、X−ライト(X-Rite)濃度計によって測定された。
【0054】
C)耐ウェットスミア性:
画像の品質及び永久保存性の1つの尺度は、印刷された画像のウェットスミアに対する耐性である。ウェットスミアの評価は、湿式かつ力学的、摩擦的な物理的接触の動作(濡れた親指を画像を横切るようにこすりつける、「ウェットサムテスト」等)によってどの程度スミアリングされやすいかに関して画像の永久保存性を測定するように構成された。ウェットスミアテストのために使用されたテストパターンは、長さ50ミリメートル及び太さ1.2ミリメートルの特定インクの22本のラインセットであり、ラインは6ミリメートルの距離だけ離れていた。インクは清浄なHP51645Aカートリッジに充填された。一連の鉛直ラインを含む画像は、HP850CインクジェットプリンタによってゼロックスイメージシリーズLX紙上に印刷された。このパターンは印刷された後、ウェットスミア試験の前に特定の時間だけ(例えば1日、ただし4日以内である)”老化”された。フェルト芯〔ドライマークプロダクツマーケット(Dri Mark Products Market)のパーツ:フィラー(パーツ#600F)及びワイドチゼルチップニブ(Wide Chisel Tip Nib )(パーツ#600N)〕は蒸留水で予め湿らされ、ウェットスミア試験装置のペンに挿入された。このアセンブリは次に、100グラムの質量負荷で白いプラスチック片の表面に接触するまで降下された。次にペンはテスト原稿上のラインパターンを横切る動作に設定された。このプロセスは、未使用のフェルトペンを用いてテストパターンの異なる部分を横切って繰り返された。用紙は次に取り出され、スミアリングされた領域(ラインの間)の光学濃度が濃度計(X−ライト(Rite)428又は同等品)を用いて測定された。光学濃度は、ウェットスミア経路に沿って少なくとも4つの位置(第1及び第2のウェットスミアスワースについて、原稿上の第6、第10、第14及び第18番目のバンドのすぐ後のスワースの中間で)で測定された。8つの測定値からスミア転写領域の平均ODが記録され、バックグラウンドのODが差し引かれて、「スミアOD」、平均スミア(マイナスバックグラウンド)がもたらされた。
【0055】
D)ステッチ斑(Stitch Mottle ):
インクが清浄なカートリッジに充満された。シングルパスモード印刷のベタパッチ画像が、HP850CインクジェットプリンタによってゼロックスイメージシリーズLX紙上に印刷された。プリントヘッドは標準のプリンタ手順によって調整された。ステッチ斑は、ベタ領域パッチの第1スワース(列)及び第2スワースの界面で観察された。1−5の段階付け方式が各印刷毎に与えられた。ここで、1は劣悪であり、スワース間に完全に白い空間を示した。3はステッチ領域のグラデーションを表し、ベタ領域の残りの部分よりもまだらな又は明るい濃度を示した。5は優良であり、ステッチラインの完全な被覆を示し、ベタ領域内の目に見える差異は最少であった。
【0056】
E)MFLEN:
インクが清浄なカートリッジに充填された。水平ラインを有する画像がHP855CインクジェットプリンタによってゼロックスイメージシリーズLX紙上に印刷された。高解像度カメラによってラインエッジの乱れが測定され、ラインの中間周波数ノイズを測定するためにソフトウェアが使用された。低い値はシャープなラインを示し、高い値はラインの毛羽立ちを示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
Claims (2)
- (a)水、または、水と、プロピレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、アミド、尿素、置換された尿素、カルボン酸及びその塩、有機スルフィド、有機スルホキシド、スルホン類、ケトン、N−メチルピロリジノン、2−ピロリジノン、シクロヘキシルピロリドン、スルホキシド、ラクトン、高分子電解質、イミダゾール、およびベタインからなる群より選択される少なくとも一つとの混合物からなる水性の液体ビヒクル、(b)着色剤、(c)次式のポリマー
(d)1500〜40000の重量平均分子量を有する樹脂を含む樹脂乳剤、(e)0重量%または0.0001重量%〜4重量%の殺菌剤、(f)0重量%〜1重量%のpH制御剤、及び(g)分子量が18500である次式のポリエチレンオキシド/ビスフェノールAポリマー
- 前記(a)水または水性の液体ビヒクルが、水と、スルホランと、2−ピロリジノンとの混合物からなる水性の液体ビヒクルである、請求項1記載のインクジェット印刷プロセス。
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