JP4788507B2 - セルロースエステル混繊糸 - Google Patents

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Description

本発明は、布帛にした際に優れた風合い、ふくらみ感、発色性を有するセルロースエステル混繊糸に関するものである。
セルロースエステルやセルロースエーテルなどのセルロース系材料は、地球上で最も大量に生産されるバイオマス系材料として、また自然環境下にて生分解可能な材料として、昨今、大きな注目を集めつつある。加えて、セルロース系材料は屈折率が低いため、それを繊維にした場合には鮮明発色性に優れるという長所も併せ持っている。
溶液紡糸法または溶融紡糸法によってセルロース系繊維を得ることができるが、得られた繊維は沸騰水収縮率が低いため、布帛にした際にふくらみ感が得られないという問題があった。このような問題を解決するために、セルローストリアセテート繊維とポリエステル繊維の混繊糸をアルカリ水溶液に浸漬させて、該混繊糸中のアセテート表面を鹸化することで、超微細な捲縮を発現させて新規な風合いを付与する技術が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、この提案では、セルローストリアセテート繊維が溶剤を用いた乾式あるいは湿式紡糸、ポリエステル繊維が溶融紡糸によるものであるため、両者の製糸方法が異なっており、紡糸時同時混繊が不可能であるという問題があった。さらには、ポリエステル繊維は発色性が低いため、染色後の布帛に濃淡色差が現れ、イラツキの原因となり、品位を著しく低下させるという問題があった。
一方、セルロースエステルを主成分とする繊維とポリヒドロキシカルボン酸からなる繊維を混繊することで、ふくらみ感、同色性に優れた布帛を提供する技術が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、この提案においてもポリマーが異なることによる染色性の違いが存在しており、同色性は改善の余地があるものであった。さらに、ポリヒドロキシカルボン酸からなる繊維のヤング率が高いため、混繊糸としては十分満足する柔軟性を得ることはできなかった。
特開平6−316873号公報(第3頁) 特開2004−250798号公報(第6〜7頁)
本発明の課題は、上記従来技術の問題点を解決し、十分な沸騰水収縮率差を有し、布帛にした際に優れた風合い、ふくらみ感、発色性を有するセルロースエステル混繊糸を提供することにある。
上記の本発明の課題は、沸騰水収縮率が7〜25%である高収縮性セルロースエステル繊維(A)と沸騰水収縮率が2〜5%である低収縮性セルロースエステル繊維(B)からなり、かつ下記式(I)を満足することを特徴とするセルロースエステル混繊糸によって解決することができる。
(I) 5%≦セルロースエステル繊維(A)の沸騰水収縮率−セルロースエステル繊維(B)の沸騰水収縮率≦20%
また、セルロースエステル繊維(A)および/またはセルロースエステル繊維(B)を構成するセルロースエステル全置換度が2.5〜3.0であり、セルロースエステル繊維(A)および/またはセルロースエステル繊維(B)を構成するセルロースエステルの少なくとも一部のアシル基炭素数が3〜18であることが好ましい。
さらには、セルロースエステル繊維(A)および/またはセルロースエステル繊維(B)を構成するセルロースエステルが、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートの少なくとも1種であることが好適に採用できる。
さらには、セルロースエステル繊維(A)が、ガラス転移温度が110℃〜260℃である非晶性ポリマーを含んでなる組成物からなることも好ましく採用できる。
本発明の別の課題は、上述のセルロースエステル混繊糸を少なくとも用いてなる繊維構造物によって達成が可能である。
本発明によれば、従来の混繊糸よりもふくらみ感と発色性に優れた混繊糸を得ることができる。そのため、この混繊糸を用いた布帛などの繊維構造物は、良好なふくらみ感と発色性を有し、特に衣料用途に好適に用いることができる。
以下、本発明のセルロースエステル混繊糸について詳細に説明する。
本発明におけるセルロースエステル混繊糸は、高収縮性セルロースエステル繊維(A)と、低収縮性セルロースエステル繊維(B)とから構成される。セルロースエステル繊維(A)と(B)との沸騰水収縮率差{沸騰水収縮率(A)−沸騰水収縮率(B)}は5%以上20%以下である。沸騰水収縮率差が5%以上であれば、目的とするふくらみ感が得られる。沸騰水収縮率差は6%以上であることがより好ましく、7%以上であることが更に好ましい。一方、沸騰水収縮率差が20%以下であれば、収縮率が異なりすぎることによるふかつきや染色斑の発生がないため好ましい。沸騰水収縮率差は、15%以下であることがより好ましく、10%以下であることが更に好ましい。
本発明の高収縮性セルロースエステル繊維(A)と低収縮性セルロースエステル繊維(B)は、セルロースエステルを主成分とするものである。セルロースエステルを主成分とする繊維は、セルロースエステル特有の優れた発色性を得ることができるため好ましい。本発明のセルロースエステルは、少なくとも一部のアシル基炭素数が3〜18のセルロースエステルであることが好ましい。少なくとも一部のアシル基炭素数を3〜18とすることにより、より柔軟な繊維を得ることができる。セルロースエステルの組成は、セルロースエステル繊維(A)と(B)で同じであっても、異なっていてもよい。
少なくとも一部のアシル基炭素数が3〜18であるセルロースエステルの具体例としては、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースプロピオネート、セルロースアセテートブチレートおよびセルロースブチレートなどを例示することができるが、なかでもセルロースにアシル基炭素数が2であるアセチル基とアシル基炭素数が3であるプロピオニル基が結合したセルロースアセテートプロピオネート、およびセルロースにアシル基炭素数が2であるアセチル基とアシル基炭素数が4であるブチリル基が結合したセルロースアセテートブチレートからなる繊維は、適度な吸湿性や良好な力学特性を有するため、本発明では特に好ましく用いられる。
セルロースエステルとして、セルロースアセテートプロピオネートおよび/またはセルロースアセテートブチレートを用いる場合、セルロースエステル全置換度(アセチル置換度+アシル置換度)は下記式(I)を満たすことが好ましい。すなわち、セルロースエステル全置換度(アセチル置換度+アシル置換度)が2.5以上3.0以下の範囲にあれば、溶融成形時の熱流動性が良好であるため、繊維の着色を防止することができ、色調が良好な繊維が得られるため好ましい。セルロースエステル全置換度は、より好ましくは2.6以上2.9以下である。
(I)2.5≦アセチル置換度+アシル置換度≦3.0
アセチル置換度とアシル置換度は、繊維および布帛とした場合でも熱軟化温度が高く、適度な吸湿性を有するために、下記式(II)、(III)を満たすことが好ましい。
(II)1.5≦アセチル置換度≦2.5
(III)0.5≦アシル置換度≦1.5
少なくとも一部のアシル基炭素数が3〜18であるセルロースエステル繊維の重量平均分子量(Mw)は5万〜25万であることが好ましい。重量平均分子量(Mw)が5万以上の場合、セルロースエステル繊維の強度が高くなるため好ましい。重量平均分子量(Mw)は、より好ましくは6万以上であり、更に好ましくは8万以上である。重量平均分子量(Mw)が25万以下の場合、柔軟な繊維が得られるため好ましい。重量平均分子量(Mw)は、より好ましくは22万以下であり、更に好ましくは20万以下である。重量平均分子量(Mw)とは、GPC測定により算出した値をいい、実施例にて詳細に説明する。
本発明のセルロースエステル繊維は、可塑剤を含んでいることが好ましい。可塑剤量は、得られる繊維がセルロースエステルとしての特性を維持するという観点から、組成物全体に対して5〜25重量%の範囲であることが好ましい。可塑剤量は10重量%以上であることがより好ましく、15重量%以上が更に好ましい。また、可塑剤量は20重量%以下であることが好ましい。
可塑剤としては、セルロースエステルとの相溶性が良い多価アルコール系可塑剤が好ましく、グリセリン骨格を有したエステル化合物やポリアルキレングリコール、カプロラクトン系化合物などが特に好ましく用いられる。
具体的なグリセリン骨格を有したエステル化合物としては、グリセリンアセテートステアレート、グリセリンアセテートパルミテート、グリセリンアセテートラウレート、グリセリンアセテートカプレート、グリセリンアセテートオレート、ジグリセリンテトラアセテート、ジグリセリンテトラプロピオネート、ジグリセリンテトラブチレート、ジグリセリンテトラカプリレートおよびジグリセリンテトララウレートなどが挙げられるが、これらに限定されず、これらを単独もしくは併用して使用することができる。
ポリアルキレングリコールの具体的な例としては、平均分子量が好ましくは200〜4000であるポリエチレングリコールやポリプロピレングリコールなどが挙げられるが、これらに限定されず、これらを単独もしくは併用して使用することができる。ポリアルキレングリコールの平均分子量は400〜1000がより好ましい。
本発明のセルロースエステル繊維は、ホスファイト系着色防止剤を含有していることが好ましい。ホスファイト系着色防止剤を含有している場合、着色防止効果が非常に顕著であり、得られる繊維の色調が良好になるためである。
ホスファイト系着色防止剤の具体例としては、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスホナイト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブチルフェニル−4−メチル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスホナイト、ビス(2.6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2−t―ブチル−4−クミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(4−t−ブチル−2−クミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2.6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2.4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイトが好ましい。
ホスファイト系着色防止剤の配合量は、セルロースエステル組成物に対して0.005〜0.5重量%の範囲であることが好ましい。配合量を0.005重量%以上とすることでセルロースエステル繊維の着色を抑制することができる。ホスファイト系着色防止剤の配合量は、より好ましくは0.01重量%以上であり、更に好ましくは0.05重量%以上である。一方、ホスファイト系着色防止剤の配合量を0.5重量%以下とすることでセルロースエステル繊維の劣化を抑制することができ、繊維特性が良好となる。ホスファイト系着色防止剤の配合量は、より好ましくは0.3重量%以下であり、更に好ましくは0.2重量%以下である。
本発明のセルロースエステル繊維は、上述した成分以外にも、アシル基が異なる脂肪酸エステルを含む他の樹脂や、各種の添加剤、例えば、艶消し剤、消臭剤、消泡剤、整色剤、難燃剤、糸摩擦低減剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、酸化防止剤、着色顔料、静電剤、抗菌剤等酸化防止剤、難燃剤および滑剤等の添加剤を含んでいても構わない。
本発明のセルロースエステル繊維(A)の沸騰水収縮率は、7〜25%である。沸騰水収縮率が7%以上であれば、混繊糸としたときにふくらみ感を得ることができる。沸騰水収縮率は8%以上であることがより好ましく、9%以上であることが更に好ましい。一方、沸騰水収縮率が25%以下であれば、混繊糸を用いた繊維構造物が硬化することがないため好ましい。沸騰水収縮率は20%以下であることがより好ましく、15%以下であることが更に好ましい。
繊維に高収縮性を付与する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、セルロースエステル繊維に非晶性ポリマーを含有させることで、高収縮性を付与することが可能である。繊維へ高収縮性を付与するための非晶性ポリマーの種類は特に限定されない。非晶性ポリマーは、環状オレフィン系ポリマー、ポリサルホン、ポリカーボネート、マレイミド系共重合体が好ましく、マレイミド系共重合体が更に好ましい。
非晶性ポリマーのガラス転移点(Tg)は、110℃〜260℃であることが好ましい。ガラス転移点(Tg)が110℃以上であれば、繊維化した際に高収縮性が発現するため好ましい。ガラス転移点(Tg)は140℃以上であることがより好ましく、170℃以上であることが更に好ましい。一方、ガラス転移点(Tg)が260℃以下であれば、セルロースエステルとの分散性が良好となるため好ましい。ガラス転移点(Tg)は250℃以下がより好ましく、240℃以下が更に好ましい。
本発明で好ましく用いられるマレイミド系共重合体を添加する場合、マレイミド系共重合体の含有量は、セルロースエステル組成物に対して1〜30重量%の範囲であることが好ましい。マレイミド系共重合体の含有量が1重量%以上の場合、得られる繊維の高収縮性が顕著に発現する。マレイミド系共重合体の含有量は、より好ましくは2重量%以上であり、更に好ましくは3重量%以上である。一方、マレイミド系共重合体の含有量が30%以下の場合、曳糸性が十分となり、繊維特性が良好となる。マレイミド系共重合体の含有量は、より好ましくは15重量%以下であり、更に好ましくは10重量%以下である。
本発明で好ましく用いられるマレイミド系共重合体は、主鎖にマレイミド類を含む共重合ポリマーであり、スチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、オレフィンから選ばれる少なくとも1種以上とマレイミド類の共重合であることが好ましい。また、マレイミド類はフェニルマレイミドであることが好ましい。
本発明で好ましく用いられるマレイミド系共重合体中のマレイミド共重合比率は、高収縮性の観点から、30〜80重量%であることが好ましく、より好ましくは30〜50重量%である。
本発明で好ましく用いられるマレイミド系共重合体の260℃でのメルトフローレートは、流動性の観点から、1〜40程度であることが好ましい。
また、マレイミド系共重合体のガラス転移点(Tg)は、110〜240℃であることが好ましい。セルロースエステルとの分散性の観点から、ガラス転移点(Tg)は140℃以上がより好ましく、170℃以上が更に好ましい。また、同様にセルロースエステルとの分散性の観点から、ガラス転移点(Tg)は230℃以下がより好ましく、220℃以下が更に好ましい。マレイミド系共重合体を用いることにより発現する高収縮性の理由は定かではないが、マレイミド系共重合体は、セルロースエステルとの相互作用を有し、剛直な構造を有しているためセルロースエステル中に適度に分散し、セルロースエステルの繊維構造形成を阻害するためと推測される。
マレイミド系共重合体としては、例えば市販のものとしては「“ポリイミレックス”(登録商標)」(日本触媒製品)、「“DENKA IP”(登録商標)」(電気化学製品)などが知られており、本発明ではこれらを好ましく用いることができる。
本発明の低収縮性セルロースエステル繊維(B)の沸騰水収縮率は、2〜5%である。沸騰水収縮率を2%より小さくすることは困難である。一方、沸騰水収縮率が5%以下であれば、熱水処理時に大きく収縮することがないため、高収縮性セルロース繊維(A)との沸騰水収縮率差を大きくすることができ、良好なふくらみ感を得ることができる。沸騰水収縮率は、より好ましくは4%以下である。
本発明のセルロースエステル繊維(A)、(B)の単繊維繊度は、0.5〜20dtexであることが好ましい。単繊維繊度が0.5dtex以上であれば、染色により鮮明で深みのある発色性を得ることができる。単繊維繊度は1dtex以上であることがより好ましく、1.3dtex以上であることが更に好ましい。一方、単繊維繊度が20dtex以下であれば、柔軟性を得ることができる。単繊維繊度は15dtex以下であることがより好ましく、10dtex以下であることが更に好ましい。単繊維繊度は、セルロースエステル繊維(A)と(B)で同じであっても、異なっていてもよい。また、高収縮性セルロースエステル繊維(A)の全繊度および単繊維繊度を、低収縮性セルロースエステル繊維(B)より大きくすることで、より優れたふくらみ感を出すことが可能であるため、より好ましい。セルロースエステル繊維(A)、(B)は、上記の単繊維繊度であれば、モノフィラメントでもマルチフィラメントでも良く、また、長繊維以外に短繊維(ステープル)でも構わない。
本発明のセルロースエステル繊維(A)、(B)の繊維物性は、特に限定されるものではないが、高次加工での工程通過性などの観点から、強度が0.5〜2.0cN/dtex、伸度が8〜50%であることが好ましい。伸度が8%以上であれば、製織や製編時など高次加工工程において毛羽や糸切れの発生が少なくなる。伸度は10%以上であることがより好ましく、15%以上であることが更に好ましい。一方、伸度が50%以下であれば、布帛の大きさの変化が小さくなる。伸度は40%以下であることがより好ましく、35%以下であることが更に好ましい。繊維の強度および伸度は、セルロースエステル繊維(A)と(B)で同じであっても、異なっていてもよい。
本発明のセルロースエステル繊維(A)、(B)は、繊維の断面形状に関して特に制限がなく、真円状の円形断面であっても良いし、また、多葉形、扁平形、楕円形、W字形、S字形、X字形、H字形、C字形、田字形、井桁形および中空などの異形断面糸でも良い。繊維の断面形状は、セルロースエステル繊維(A)と(B)で同じであっても、異なっていてもよい。
次に、本発明のセルロースエステル混繊糸について説明する。
混繊糸中における高収縮性セルロースエステル繊維(A)と低収縮性セルロースエステル繊維(B)の比率は、任意に決定することができる。例えば、高収縮性セルロースエステル繊維(A)と低収縮性セルロースエステル繊維(B)の比率が、2:98〜20:80であれば、ふくらみ感はやや劣るものの柔軟性の高い混繊糸が得られる。逆に80:20〜98:2であれば、柔軟性は低いもののふくらみ感に優れた混繊糸が得られる。20:80〜80:20の領域では柔軟性とふくらみ感のバランスのとれた混繊糸が得られる。
本発明のセルロースエステル混繊糸は、ヤング率が15〜29cN/dtexであることが好ましい。ヤング率が15cN/dtex以上であれば、布帛にするための十分な強度を有する。一方、ヤング率が29cN/dtex以下であれば、布帛にした際に優れたふくらみ感、柔軟性を得ることができる。ヤング率は、より好ましくは27cN/dtex以下であり、更に好ましくは25cN/dtex以下である。
本発明のセルロースエステル混繊糸の物性は、特に限定されるものではないが、高次加工での工程通過性などの観点から、強度が0.5〜2.0cN/dtex、伸度が8〜40%であることが好ましい。混繊糸の伸度が8%以上であれば、製織や製編時など高次加工工程において毛羽や糸切れの発生が少なくなる。混繊糸の伸度は9%以上であることがより好ましく、10%以上であることが更に好ましい。一方、伸度が40%以下であれば、布帛の大きさの変化が小さくなる。混繊糸の伸度は35%以下であることがより好ましく、30%以下であることが更に好ましい。
本発明のセルロースエステル混繊糸の全繊度は、50〜400dtexであることが好ましい。全繊度が、50dtex以上であれば、ふくらみ感が発現する。全繊度は、好ましくは70dtex以上であり、更に好ましくは100dtex以上である。一方、全繊度が400dtex以下であれば、柔軟性を損なうことがないため好ましい。全繊度は、好ましくは350dtex以下であり、更に好ましくは300dtex以下である。
本発明のセルロースエステル混繊糸は、一般の繊維と同様に延伸や仮撚などの加工が可能である。また、製織や製編についても、一般の繊維と同等に扱うことができる。
本発明のセルロースエステル混繊糸の染色方法は特に制限されず、チーズ染色、液流染色およびドラム染色などの手法を採用することができる。染料はアセテート用およびポリエステル用分散染料を好適に用いることができる。染色温度も特に限定されないが80〜140℃であれば、発色性とふくらみ感に優れた繊維または布帛を得ることができる。
次に、本発明のセルロースエステル混繊糸の製造方法について説明する。
本発明のセルロースエステル混繊糸を製造する方法としては、例えば従来より知られている後混繊方式および紡糸混繊方式が挙げられるが、これに限定されない。
本発明のセルロースエステル繊維(A)では、ポリマーとして少なくとも一部のアシル基炭素数が3〜18であるセルロースエステル70〜99重量%とマレイミド系共重合体1〜30重量%とを少なくとも含むセルロースエステル組成物が好適に用いられる。また、本発明のセルロースエステル繊維(B)では、ポリマーとして少なくとも一部のアシル基炭素数が3〜18であるセルロースエステル70〜99重量%を少なくとも含むセルロースエステル組成物が好適に用いられる。
セルロースエステル組成物はこれら成分を、例えば、2軸混練機などを用いて、溶融紡糸を行う前に混練しても構わないし、溶融紡糸を行う際にスタティックミキサーなどを用いて混合しても構わない。
本発明では、溶融紡糸を行う前にセルロースエステル組成物を乾燥させ、組成物の含水分率を0.3重量%以下としておくことが好ましい。含水分率が0.3重量%以下である場合、溶融紡糸時、水分により発泡することもなく、安定して紡糸を行うことができ、得られるマルチフィラメント等の繊維の機械的特性も良好となる。含水分率は、より好ましくは0.2重量%以下であり、更に好ましくは0.1重量%以下であり、最も好ましくは0.08重量%以下である。
本発明では、このセルロースエステル組成物を溶融紡糸して繊維を得ることができる。溶融紡糸を行うことにより、セルロースエステル組成物の溶融状態から冷却固化に至るまでに十分に発達した繊維構造を形成させることが可能となる。溶融紡糸の方法としては、例えば、エクストルーダーを用いた押出などを好適な手段として採用することができる。
溶融紡糸における紡糸温度は220℃〜280℃の範囲であることが好ましい。紡糸温度を220℃以上とすることにより、紡糸口金より吐出された繊維糸条の伸長粘度が十分に低下するため、メルトフラクチャー(紡糸口金孔通過時においてポリマーの剪断応力が高いと流線乱れが発生し、紡糸口金より吐出された糸条の形状が不規則になる現象)起因の短ピッチの周期斑が現れず、均一な繊維を得ることができる。一方、紡糸温度を280℃以下とすることにより、セルロースエステル組成物の熱分解を抑制することができるため、得られる繊維の分子量低下による機械的特性不良や着色による品位悪化が発生しない。紡糸温度は、より好ましくは230℃〜270℃であり、更により好ましくは240℃〜260℃である。
紡糸された繊維の引取方法は、特に制限されるものではなく、回転するローラーを用いて引き取っても良いし、ネットなどで捕集しても構わない。ローラーを用いて引き取る場合の紡糸速度は500m/min〜3000m/minであることが好ましい。紡糸速度を500m/min〜3000m/minとすることにより、発達した繊維構造を形成することが可能となり、繊維特性に優れた繊維を得ることができる。紡糸速度は、より好ましくは1000m/min〜2500m/minである。また、繊維を引き取った後に連続して延伸を施し、巻き取っても構わない。
後混繊方式としては、撚糸工程で両方の繊維を供給して混繊する方法、延伸工程において両方の繊維を供給して混繊する方法、仮撚加工工程で両方の繊維を供給して混繊する方法、エアー交絡によって混繊する方法、タスラン加工によって混繊する方法、合撚や合糸、引き揃えによって混繊する方法、紡績工程において2種類のステープルを供給して紡績する混紡によって混繊する方法、交織によって混繊する方法、交編によって混繊する方法などが挙げられるがこれらに限定されない。
紡糸混繊方式としては、孔形状や孔数の異なる2種以上の口金より糸条を吐出して巻き取り時に合糸して巻き取る方法や、複数の吐出孔を穿孔した一つの口金から複数の糸条を同時に吐出して巻き取る方法などが挙げられるが、これらに限定されない。
また、本発明の混繊糸を用いた織編物や不織布などの布帛を製造する場合において、織編機、織編組織、不織布形態などについては特に制約することはなく、公知の方法を利用することができる。
本発明のセルロースエステル混繊糸は、織物、編物および不織布などの繊維構造物として用いることができ、特に風合い、ふくらみ感、発色性に優れているため、婦人・紳士衣料やスポーツシャツなどの用途に好適に用いることができる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。実施例中の各特性値は、次の方法
で求めたものである。
A.GPCによる重量平均分子量(Mw)測定
セルロース脂肪酸エステルの濃度が0.15重量%となるようにテトラヒドロフランに完全に溶解させ、GPC測定用試料とした。この試料を用い、以下の条件のもと、Waters2690でGPC測定を行い、ポリスチレン換算により重量平均分子量(Mw)を求めた。なお測定回数は3回であり、その平均値をMwとした。
カラム :東ソー製TSK gel GMHHR−Hを2本連結
検出器 :Waters2410 示差屈折計RI
移動層溶媒:テトラヒドロフラン
流速 :1.0ml/分
注入量 :200μl
B.強伸度、ヤング率
温度20℃、湿度65%の環境下において、島津製作所製オートグラフAG−50NISMS形を用い、試料長20cm、引張速度20cm/minの条件で引張試験を行って、最大荷重の示す点の応力(cN)を繊度(dtex)で除した値を繊維の強度(cN/dtex)とし、破断時の伸度を繊維の伸度(%)とした。また、初期引張抵抗度を繊維のヤング率(cN/dtex)とした。なお、測定は1試料につき5回行い、その平均値を繊維の強度、伸度、ヤング率とした。
C.沸騰水収縮率
試料をかせ取りし、0.09cN/dtexの荷重下で試料長L0を測定した後、無荷重の状態で15分間、沸騰水中で処理を行った。処理後、風乾し0.09cN/dtexの荷重下で試料長L1を測定し、下式を用いて算出した。なお測定回数は5回であり、その平均値を沸騰水収縮率とした。
沸騰水収縮率(%)={(L0−L1)/L0}×100
D.染色特性
得られた混繊糸を用いて、丸編地を作成し、70℃×20分の温水精練を行った後、乾熱160℃×2分のセットを行った。その後、分散染料であるMiketonFastBlueZを2%owf用い、浴比20、染色温度110℃、染色時間60分の条件で染色加工を行った。得られた丸編地の均染性および鮮明性について、10人の被験者により目視による官能試験を総合して染色特性を評価した。均染性とは、布帛全体が均等に染まり、イラツキが見られない状態とした。官能試験により、「イラツキなし」を○、「イラツキ若干あり」を△、「イラツキあり」を×とし、「イラツキなし」の○以上を合格とした。一方、鮮明性とは、染料により鮮やかで深みのある発色が得られた状態とした。本発明では、セルロースエステル繊維同士を混繊した混繊糸が極めて優れた鮮明性を示す基準とした。官能試験により、「極めて優れている」を◎、「優れている」を○、「普通」を△、「劣っている」を×とし、「優れている」の○以上を合格とした。
E.風合い特性
染色後の丸編地の柔軟性およびふくらみ感について、10人の被験者により触手による官能試験を総合して風合い特性を評価した。柔軟性およびふくらみ感について評価し、「極めて優れている」を◎、「優れている」を○、「普通」を△、「劣っている」を×とし、「優れている」の○以上を合格とした。
合成例1
セルロース(日本製紙(株)製溶解パルプ)100重量部に、酢酸240重量部とプロピオン酸67重量部を加え、50℃で30分間混合した。混合物を室温まで冷却した後、氷浴中で冷却した無水酢酸172重量部と無水プロピオン酸168重量部をエステル化剤として、硫酸4重量部をエステル化触媒として加えて、150分間撹拌を行い、エステル化反応を行った。エステル化反応において、40℃を越える時は、水浴で冷却した。反応後、反応停止剤として酢酸100重量部と水33重量部の混合溶液を20分間かけて添加して、過剰の無水物を加水分解した。その後、酢酸333重量部と水100重量部を加えて、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、炭酸ナトリウム6重量部を含む水溶液を加えて、析出したセルロースアセテートプロピオネートを濾別し、続いて水で洗浄した後、60℃で4時間乾燥した。得られたセルロースアセテートプロピオネートのアセチル置換度は2.0、プロピオニル置換度は0.7(セルロースエステル全置換度2.7)であり、重量平均分子量(Mw)は17.8万であった。
実施例1
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート77.9重量%、平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.0重量%、マレイミド系共重合体(電気化学工業「DENKAIP MS−NA」スチレン/無水マレイン酸/N−フェニルマレイミド=50.1/1.8/48.1、MFR(260℃)=2.5、Tg196℃)5.0重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.6万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Aを得た。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.0万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後1000m/minで回転する第2ゴデットローラーを経由してワインダーにて巻き取り、糸条Bを得た。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
糸条Aと糸条Bを50:50の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表1の通りであり、極めて優れた染色性、風合いを有していた。
実施例2
実施例1の糸条Aにおいて、マレイミド系共重合体を「DENKAIP MS−L2A」(スチレン/無水マレイン酸/N−フェニルマレイミド=49.7/6.2/44.1、MFR(260℃)=2.5、Tg196℃)に変更した以外は、同様に糸条A、Bおよび混繊糸を製造した。糸条Aの製造に用いたセルロースエステル組成物の重量平均分子量(MW)は、16.2万であった。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表1の通りであり、極めて優れた染色性、風合いを有していた。
実施例3
実施例2において、混繊糸の混繊比率をA:B=80:20に変更した以外は、同様に糸条A、Bおよび混繊糸を製造した。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表1の通りであり、極めて優れた染色性およびふくらみ感を有していた。また、混繊糸のヤング率がやや低いにも関わらず、優れた柔軟性を有していた。
実施例4
糸条Aの吐出量を7.0g/min、口金孔の数を6に変更した以外は、実施例2と同様に糸条A、糸条Bは口金孔の数を24に変更した以外は実施例2と同様に糸条Bを製造した。混繊糸は実施例2と同様にして製造した。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表1の通りであり、極めて優れた染色性を有していた。また、糸条Bの沸騰水収縮率が4.2%であるため、混繊糸の沸騰水収縮率差が5%とやや小さく、実施例3と比較するとやや劣るものであったが、優れたふくらみ感が感じられるものであった。
実施例5
アセチル置換度が0.2、プロピオニル置換度が2.5(セルロースエステル全置換度2.7)であるイーストマンケミカル社製セルロースアセテートプロピオネート(CAP482−20)86.9重量%、平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)8.0重量%、マレイミド系共重合体(電気化学工業「DENKAIP MS−L2A」スチレン/無水マレイン酸/N−フェニルマレイミド=49.7/6.2/44.1、MFR(260℃)=2.5、Tg196℃)5.0重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.1万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量8.4g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後1000m/minで回転する第2ゴデットローラーを経由してワインダーにて巻き取り、糸条Aを得た。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.0万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を6ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Bを得た。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
糸条Aと糸条Bを40:60の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表1の通りであり、極めて優れた染色性を有していた。また、混繊糸のヤング率がやや低いにも関わらず、優れた柔軟性を有し、混繊糸の沸騰水収縮率差がやや小さいにも関わらず、優れたふくらみ感を有していた。
実施例6
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート73.9重量%、平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)16.0重量%、マレイミド系共重合体(電気化学工業「DENKAIP MS−L2A」スチレン/無水マレイン酸/N−フェニルマレイミド=49.7/6.2/44.1、MFR(260℃)=2.5、Tg196℃)10.0重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.3万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を72ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Aを得た。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.0万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Bを得た。得られた繊維の特性は、表1の通りである。
糸条Aと糸条Bを70:30の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表1の通りであり、極めて優れた染色性、風合いを有していた。
Figure 0004788507
実施例7
実施例1において、糸条Bとしてアセチル置換度が2.6であるアセテート繊維(100dtex−24fila)を用いた以外は、同様に糸条Aおよび混繊糸を製造した。得られた繊維の特性は、表2の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表2の通りであり、染色性およびふくらみ感は極めて優れていた。また、混繊糸のヤング率がやや高いにも関わらず、優れた柔軟性を有していた。
実施例8
アセチル置換度が2.0、ブチリル置換度が0.7(セルロースエステル全置換度2.7)であるイーストマンケミカル社製セルロースアセテートブチレート(CAB171−15)80.9重量%、平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)14.0重量%、マレイミド系共重合体(電気化学工業「DENKAIP MS−NA」スチレン/無水マレイン酸/N−フェニルマレイミド=50.1/1.8/48.1、MFR(260℃)=2.5、Tg196℃)5.0重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW15.8万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量8.4g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後1000m/minで回転する第2ゴデットローラーを経由してワインダーにて巻き取り、糸条Aを得た。得られた繊維の特性は、表2の通りである。
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.0万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後1000m/minで回転する第2ゴデットローラーを経由してワインダーにて巻き取り、糸条Bを得た。得られた繊維の特性は、表2の通りである。
糸条Aと糸条Bを50:50の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表2の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していた。また、混繊糸の沸騰水収縮率差がやや小さいにも関わらず、優れたふくらみ感を有していた。
実施例9
実施例8の糸条Aにおいて、セルロースアセテートブチレートをアセチル置換度が2.0、ブチリル置換度が0.7(セルロースエステル全置換度2.7)であるイーストマンケミカル社製セルロースアセテートブチレート(CAB381−20)89.9重量%、ポリエチレングリコール(PEG600)を5.0重量%に変更した以外は、同様に糸条A、Bおよび混繊糸を製造した。糸条Aの製造に用いたセルロースエステル組成物の重量平均分子量(MW)は、15.9万であった。得られた繊維の特性は、表2の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表2の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していた。また、混繊糸の沸騰水収縮率差がやや小さいにも関わらず、優れたふくらみ感を有していた。
実施例10
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.6万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った。続いて、1100m/minで回転する第2ゴデットローラー(ローラーの表面温度26℃)を介して(延伸倍率1.1倍)、加熱処理することなくワインダーにて巻き取り、糸条Aを得た。
一方、得られたセルロースエステル組成物ペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量15.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1500m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後、1500m/minで回転する第2ゴデットローラーを経由してワインダーにて巻き取り、糸条Bを得た。得られた繊維の特性は、表2の通りである。
糸条Aと糸条Bを50:50の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表2の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していた。また、混繊糸の沸騰水収縮率差がやや小さいにも関わらず、優れたふくらみ感を有していた。
Figure 0004788507
比較例1
実施例1において、糸条Aとしてポリエチレンテレフタレート繊維(56dtex−24fila)を用いた以外は、同様に糸条Bおよび混繊糸を製造した。得られた繊維の特性は、表3の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表3の通りである。ポリエチレンテレフタレート繊維の低発色性に起因して、編み地の均染性は極めて悪く、イラツキが見られた。鮮明性は、極めて優れていたセルロースエステル繊維同士を混繊した混繊糸を用いた場合と比較して、普通(△)であった。また、十分な沸騰水収縮率差を有していたため、極めて優れたふくらみ感を有していたが、混繊糸のヤング率が高いことに起因して、柔軟性はなく硬い布帛であった。
比較例2
ポリ乳酸のペレット(MW12.0万)を80℃、12時間の真空乾燥を行い、紡糸温度220℃にて吐出量27.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を24ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、3000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取って未延伸糸を得た。これをホットローラー型延伸機を用いて、第1ホットローラー温度90℃、第2ホットローラー温度130℃、延伸倍率1.5倍、延伸速度800m/minの条件で延伸し、糸条Aを得た。
また、合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.0万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Bを得た。得られた繊維の特性は、表3の通りである。
糸条Aと糸条Bを50:50の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表3の通りである。セルロースエステル繊維とポリ乳酸繊維の発色性の違いに起因して、若干イラツキが見られた。鮮明性は、極めて優れていたセルロースエステル繊維同士を混繊した混繊糸を用いた場合と比較してやや劣り、優れている(○)であった。また、混繊糸の沸騰収縮率差がやや小さいにも関わらず、ふくらみ感は優れていたが、混繊糸のヤング率が高いことに起因して、柔軟性は低く、やや硬い布帛であった。
比較例3
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.6万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を12ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Aを得た。また、糸条Aと同様に、糸条Bを製造した。得られた繊維の特性は、表3の通りである。
糸条Aと糸条Bを50:50の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表3の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していたが、沸騰水収縮率差が全く無いことに起因して、ふくらみ感は劣っていた。
比較例4
実施例1と同様に糸条Aを製造し、混繊を行わずに、丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表3の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していたが、混繊を行っていないため、ふくらみ感は劣っていた。
Figure 0004788507
比較例5
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート77.9重量%、平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.0重量%、マレイミド系共重合体(電気化学工業「DENKAIP MS−L2A」スチレン/無水マレイン酸/N−フェニルマレイミド=49.7/6.2/44.1、MFR(260℃)=2.5、Tg196℃)5.0重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.4万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量7.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を6ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Aを得た。得られた繊維の特性は、表4の通りである。
合成例1で製造したセルロースアセテートプロピオネート82重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)17.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロースエステル組成物ペレット(MW16.0万)を得た。
このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、紡糸温度260℃にて吐出量10.0g/minの条件で0.23mmφ−0.30mmLの口金孔を24ホール有した口金より紡出した。この紡出糸条を、温度25℃、風速0.25m/secの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1000m/minで回転する第1ゴデットローラーにて引き取った後ワインダーにて巻き取り、糸条Bを得た。得られた繊維の特性は、表4の通りである。
糸条Aと糸条Bを50:50の混繊比率で、エアー交絡によって混繊し、均一な混繊糸とした後に丸編み機を用いて編み地にした。この編み地を前述の方法で精練、セット、染色を行った。得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表4の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していたが、十分な沸騰水収縮率差を有していないため、ふくらみ感は普通(△)であった。
比較例6
比較例5の糸条Aにおいて吐出量を10.0g/min、糸条Bにおいて口金孔の数を12に変更した以外は、同様に糸条A、Bおよび混繊糸を製造した。得られた繊維の特性は、表4の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表4の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していたが、糸条Aの沸騰水収縮率が低いことに起因して、十分な沸騰水収縮率差を得ることができず、ふくらみ感は劣っていた。
比較例7
実施例1において、マレイミド系共重合体をポリエステルエラストマー(東レ・デュポン「ハイトレル 2571」、Tg60℃)に変更した以外は、同様に糸条A、Bおよび混繊糸を製造した。糸条Aの製造に用いたセルロースエステル組成物の重量平均分子量(MW)は、16.2万であった。得られた繊維の特性は、表4の通りである。
得られた編み地の染色特性、風合い特性は、表4の通りであり、極めて優れた染色性および柔軟性を有していたが、糸条Aの沸騰水収縮率差が低いことに起因して、十分な沸騰水収縮率差を得ることができず、ふくらみ感は劣っていた。
Figure 0004788507
本発明のセルロースエステル混繊糸は、優れた風合い、ふくらみ感、発色性を有している。そのため、この混繊糸を用いた布帛などの繊維構造物は、良好なふくらみ感と発色性を有し、特に衣料用途に好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. 沸騰水収縮率が7〜25%である高収縮性セルロースエステル繊維(A)と沸騰水収縮率が2〜5%である低収縮性セルロースエステル繊維(B)からなり、かつ下記式(I)を満足することを特徴とするセルロースエステル混繊糸。
    (I) 5%≦セルロースエステル繊維(A)の沸騰水収縮率−セルロースエステル繊維(B)の沸騰水収縮率≦20%
  2. セルロースエステル繊維(A)および/またはセルロースエステル繊維(B)を構成するセルロースエステル全置換度が2.5〜3.0であり、セルロースエステル繊維(A)および/またはセルロースエステル繊維(B)を構成するセルロースエステルの少なくとも一部のアシル基炭素数が3〜18であることを特徴とする請求項1記載のセルロースエステル混繊糸。
  3. セルロースエステル繊維(A)および/またはセルロースエステル繊維(B)を構成するセルロースエステルが、セルロースアセテートプロピオネートまたはセルロースアセテートブチレートの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または2記載のセルロースエステル混繊糸。
  4. セルロースエステル繊維(A)が、ガラス転移点(Tg)が110℃〜260℃である非晶性ポリマーを含んでなる組成物からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のセルロースエステル混繊糸。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のセルロースエステル混繊糸を少なくとも用いてなることを特徴とする繊維構造物。
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