JP4788090B2 - 印刷シートの積層方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、連続帯状の印刷シートを被着体に積層して短尺物の積層体を製造する為の、印刷シートの積層方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
模様、文字、画像等の絵柄を表現した印刷模様を印刷した印刷シートを、板等に貼付け後、所望の長さに切断した積層体は、各種用途で使用されている。例えば、建材用途においては、化粧シートとなる印刷シートを、木質板、樹脂板等に積層して、最終的に所望の長さの積層体としたものが、化粧板や化粧パネル等として、建築物の内装材、外装材、建具等の表面装飾に使われている。例えば、壁材としては、壁面パネル等として使われている。
【0003】
ここで、図4は、建材用途の壁面パネル等を想定した積層体20とその印刷模様1の一例を概念的に示す平面図(正面図)である。同図に例示する縦長の積層体20が有する印刷模様1は、下側に全幅で連続した直線帯状の模様で、且つその下部輪郭が積層体20の下部の切断端Eに接する様な模様である。なお、一例として挙げた建築物壁面に於いては、この様な帯状の印刷模様はボーダー柄とも呼ばれる。
【0004】
そして、図4に例示の様な印刷模様を有する積層体20は、図5の説明図で概念的に例示する様な積層方法によれば、生産性良く量産できる。なお、図5(A)は側面図、図5(B)は平面図である。同図の積層方法では、積層体20は、印刷模様が形成された連続帯状物の印刷シート21を、連続帯状物又は長尺物の被着体22に押圧ローラ31等で積層して中間積層体23とした後、その中間積層体23をカッタ32等で印刷シート21に於ける幅方向に切断することで、前記中間積層体よりも長さが短い短尺物の所望の積層体20とする事が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、積層体上の印刷模様が図4の様に、積層体の切断端Eに接している場合、位置ズレが目立ち易いと言う問題があった。位置ズレは、印刷シート上での印刷そのものの精度による位置ズレ、被着体への積層時の印刷シートの伸縮による位置ズレ、或いは、積層後の中間積層体の切断時の位置ズレ等の各種位置ズレがあり、最終的な積層体上においては、これらの位置ズレが総合的に影響する。
【0006】
図6の平面図は、この位置ズレが積層体に発生した場合を、誇張して描いた説明図である。図6の場合では、積層体20aに関係する切断位置C1では、印刷模様1から少し離れた所で切断された為に、積層体20a上の印刷模様1と積層体20aの切断縁Eとの間に不良F1となる余白が出来てしまった例である。また、該積層体20aと次の積層体20bとを切り離す次の切断位置C2では、次の積層体20bの印刷模様1の一部にかかって切断された為に、その印刷模様の一部が前の積層体20aの他方の切断端E1(図面左側)近傍に残って不良F2が発生した例である。なお、積層体20bの方は、切断位置C2に関しては、帯状の印刷模様1の帯幅が多少小さくなる程度で、目立つものでは無い。
【0007】
上記の様な不良発生は、印刷模様が、積層体20の切断端の両側に跨る様な模様であれば、位置ズレが生じても全く目立たない。それは、図7の平面図で示す如く、切断位置Cで各積層体20に分断された印刷模様を、各々の印刷模様1とすることが出来るからである。従って、切断位置Cがズレたとしても、余白等の不良が生じる余地はない。しかしながら、印刷模様は用途に応じたものとするものであり、実際問題として意匠表現上等の点で、必ずしも全ての積層体に、この様な印刷模様を適用できるものではない。
【0008】
そこで、図4に例示した様な印刷模様1を有する積層体20を、位置ズレが発生してもそれが目立たず外観が損なわれない様に製造する為に、実際には、図8の平面図に示す如く、切断時に、隣接する積層体20間に、切断代(板材では捨て板等と呼ばれる)24を確保して積層することが行われている。しかし、この積層方法は、印刷シートと被着体との積層物である切断代の分、無駄に資源が使用されてコスト高となる上、廃棄物も多く生ずる点でも、望ましい方法とは言えなかった。
【0009】
すなわち、本発明の課題は、連続帯状物の印刷シートを被着体に積層して中間積層体とした後、短く切断して所望の短尺物の積層体とする積層方法にて、切断端にかかった印刷模様があっても切断の位置ズレが目立たず、切断時の無駄も少ない様にすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決すべく、本発明の印刷シートの積層方法では、印刷模様が形成された連続帯状物の印刷シートを、連続帯状物又は長尺物の被着体に積層して中間積層体とした後、該中間積層体を前記印刷シートに於ける幅方向に切断して、短尺物の積層体を得る方法において、該印刷模様、該切断位置の両側に跨って長手方向に変化するグラデーション領域を、該グラデーション領域以外の印刷模様部分である非グラデーション領域の輪郭部分の外側に隣接して有する模様印刷シートを用いる様にした。
【0011】
この様な方法とすることで、積層体の切断端にかかった印刷模様があっても切断の位置ズレが目立たず、切断時の無駄も少なくできる。それは、印刷模様のうち切断位置にかかる輪郭部分をグラデーション領域としてあるので、その部分が視覚的に暈け気味となっているからである。この為に、切断位置のズレがこのグラデーション領域内であれば、切断位置が印刷模様から遠い方向にズレた場合では、積層体の切断端と印刷模様輪郭との間に余白は生じない。また、逆に、切断位置が印刷模様に入り込む方向にズレた場合では、隣接する積層体に進入した印刷模様の一部は、グラデーション領域である為に、その模様が有っても視覚的に目立たないからである。この様なグラデーション領域を印刷模様に設けておく為に、切断代を確保しなくとも位置ズレが目立たないので、切断時の無駄を減らす事もできる。
【0012】
また、本発明の印刷シートの積層方法は、上記構成に於いて更に、上記印刷模様が、印刷シートの幅方向に平行で全幅にわたり連続した直線帯状である、構成とした。
【0013】
この様な方法とすることで、位置ズレが特に目立ち易い上記の如き印刷模様でも、位置ズレを目立たなくし、また、切断時の無駄(切断代)を減らす事ができる。なお、この様な形状的特徴を有する印刷模様は、直線感を与え、且つ積層体の切断端に隣接する為に、切断端の位置ズレが、より目立ち易い模様となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明について、実施の形態を説明する。
【0015】
〔切断位置と印刷模様〕
図1は本発明の印刷シートの積層方法をその一形態で概念的に示す説明図である。図1(A)は側面図、図1(B)は平面図である。すなわち、本発明による方法では、短尺物(枚葉)の積層体10は、印刷模様が形成された連続帯状物の印刷シート11を、連続帯状物又は長尺物の被着体12に押圧ローラ31等の圧着手段によって積層して、中間積層体13とした後、その中間積層体13を印刷シート11に於ける幅方向にカッタ32等の切断手段によって切断することで、中間積層体13よりも長さが短い短尺物の所望の積層体10とする。但し、本発明では、印刷模様1について、その輪郭部分が上記切断位置Cとなる印刷シートを用いる際には、その印刷模様1を、切断位置Cの両側に跨って長手方向に変化するグラデーション領域1gを有する模様としておいた印刷シート11を用いる。すなわち、切断位置Cは、印刷模様1のうちグラデーション領域1gの内部とする。すると、切断誤差等による位置ズレがあったとしても、それがグラデーション領域内であれば、目立たなく出来るのである。
【0016】
図2は、切断位置Cと印刷模様1との関係を概念的に説明する平面図である。同図の如く、本発明では対象となる印刷模様1は、その輪郭部分のうち上記切断位置Cとなる部分に、グラデーションの変化方向Dg(図面の両矢印方向)が切断位置Cの両側に跨った(印刷シートの)長手方向であるグラデーション領域1gを設けてある。なお、ここで例示の印刷模様1は、印刷シート11の幅方向に平行で全幅にわたり連続した直線帯状の模様の例である。
【0017】
なお、印刷模様1のうちグラデーション領域1g以外の部分を、非グラデーション領域1nと呼称すれば、印刷模様1は、グラデーション領域1gと非グラデーション領域1nとから成る。
また、本発明で言う「非」グラデーション領域1nとは、上記のグラデーション領域1g以外の部分と言う意味であるので、いわゆるグラデーションが全く無い部分との意味では無い。例えば、グラデーション領域1gでは、印刷模様外側に向かって濃度小となるグラデーションがあるのに対して、非グラデーション領域1nでは、逆に印刷模様中央に向かって濃度小となるグラデーション等があっても良いという事である。
【0018】
また、もちろんだが、グラデーション領域1gに於ける濃度(色相、明度、彩度等)の増減は、印刷模様1(より正確には非グラデーション領域1n)の濃度から、印刷模様1では無い領域である非印刷模様領域N(図2参照)の濃度に向かって連続的に変化する方向での増減である。印刷模様1と非印刷模様領域N(より正確にはその印刷模様1に接する部分近傍)との濃度の大小関係は、大小どちらも有り得る(印刷模様1が非印刷模様領域よりも濃度大の場合と、印刷模様1が非印刷模様Nよりも濃度小の場合)ので、グラデーション領域1gでは、印刷模様1から非印刷模様領域に接近するに従って、濃度が増加する場合と、減少する場合の両方が有り得る。
【0019】
ここで、印刷模様の具体例として、積層体として住宅内壁に使用する化粧パネルの一例を挙げれば、印刷模様1は、水平で直線帯状で、下側の切断端側のみにあり、その帯の幅が120mm、そのうちグラデーション領域1gの(グラデーション)幅が10mm等である。もちろん、これはほんの一例であり、当該用途も含めて、この数値に限定されるものでは無い。グラデーション幅が10mmであれば、その中心を目標切断位置とすれば、長手方向に前後で±5mmの位置ズレが生じてもグラデーション領域内に留めることが出来、位置ズレは目立ち難い。但し、切断位置がグラデーション領域の外にはみ出してしまっても、グラデーション領域がある為に、効果は減るが位置ズレは該領域が無いよりかは目立ち難い。
なお、位置ズレを目立ち難くする為に好ましいグラデーション領域の幅は、積層体の用途により、それが見られる距離、注目度等が異なるので、それら応じた、適宜な幅とすれば良い。
【0020】
なお、対象とする印刷模様1は、図1で例示の如く、切断で発生する切断端Eの全辺において、該印刷模様1の輪郭部分が接する様な模様は当然として、図3(A)の分断した直線分からなる印刷模様1や、図3(B)で例示の分離した複数の直線分からなる千鳥調の印刷模様1の如く、切断端Eの一部分で印刷模様の輪郭が接する様な模様でも良い。
【0021】
但し、図1で例示した印刷模様1の様に、切断端Eの全幅で接する模様が、最も位置ズレが目立ち易いので、この様な印刷模様が本発明の効果はより大きい。更に、図1で例示した印刷模様1の様に、印刷シート11の幅方向に平行で全幅にわたり連続した直線帯状である模様が、それが与える直線感がより強い事などから、位置ズレはより目立ち易く、この様な印刷模様では本発明の効果は更に大きい。それは、この様な印刷模様は、建築物壁面に於いては、安定感等共にアクセントを与える意匠表現であるが故に、人の目を引き付けるので位置ズレが目立ち易いからであった。
【0022】
なお、印刷模様1が帯状である場合、図3(C)で例示する印刷模様1の如く、帯の幅は不均一でも良い。図3(C)は帯の切断位置(切断端E)側の輪郭が直線で他方の輪郭は折れ線の場合である。この様に印刷模様が帯状である場合、その帯形状としては各種適用可能であるが、帯形状が印刷シートの幅方向全幅にわたり、連続した直線(帯中心線が成す線が直線で且つ帯幅が均一の帯)の場合、すなわち、連続した直線帯状の場合に、最も位置ズレが目立ち易く、また、この直線の帯状の印刷模様に於いて、本発明による効果は最も大きい。
【0023】
なお、切断位置の形状(切断形状)は、印刷シート幅方向に平行で直線状の形状(図1参照)、或いはその他の形状でも良い。例えば、斜直線、折れ線、曲線等である。
【0024】
〔他の印刷模様〕
また、もろちんだか、印刷シート或いは、短尺物となった一つの積層体内に於いて、その他の印刷模様があっても良い。例えば、図3(D)に例示の積層体10は、本発明が対象とする印刷模様1以外に、その天地方向中央部に、1本の連続直線帯状の印刷模様1Aを有する。
【0025】
その他の印刷模様は、例えば、壁材等の建材用途を想定すれば、石目、砂目、木目等、或いは、文字、図形、画像等のその他の模様を表現する印刷模様等である。この様な印刷模様は、本発明が対象とする印刷模様1が形成されていない非印刷模様領域Nに設けたり、或いは該印刷模様1自体に設けたり、或いはこれら両方の領域に設けたりすることができる。なお、印刷模様1自体(内部)に設ける場合には、非グラデーション領域、或いは更にグラデーション領域も含めて設けることができる。グラデーション領域に設ける場合は、非グラデーション領域と共に該領域と同じ(柄)模様として設けるのが、不連続感が無い点では好ましい。すなわち、本発明で言うグラデーション領域とは、ベタ柄としての濃度変化だけでは無く、柄等の模様を伴いながらの濃度変化も含むものである。
【0026】
なお、本発明が対象とする印刷模様及びその他の印刷模様は、公知の形成法、材料から、用途に応じた適宜なものを選んで行えば良い。例えば、印刷法は、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、転写印刷、インキジェット印刷等である。
【0027】
〔印刷シートと被着体〕
また、印刷シート11としては、連続帯状であれば、特に制限は無く用途に応じた物を適宜使用すれば良く、例えば、材質、形状等は任意である。同様に、被着体12も、連続帯状或いは長尺物であれば、特に制限は無く用途に応じた物を適宜使用すれば良く、例えば、材質、形状等は任意である。
【0028】
例えば、更に被着体を例に挙げれば、その形状は、板、シート、柱状物等である。シート、柱状物では、長尺物の他に、連続帯状物(押出し成形品等)もあり得る。板の材質の具体例としては、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂等の樹脂板、無機非金属板(セメント板等)、金属板、木質板等である。また、板は、平板の他、断面L字型等に屈曲板、曲面板等でも良い。また、シートの材質の具体例としては、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン系樹脂等の樹脂シート(フィルム)、紙、不織布、金属箔、或いはこれらの積層体や複合体等である。なお、柱状物の材質としては、樹脂、金属、木質材料、無機非金属材料等が挙げられる。
【0029】
なお、本発明に於いて、被着体に対する「長尺物」、及び積層体に対する「短尺物」とは、或る標準的な長さの物があり、これに対する長短で分けたものではなく、上記被着体と上記積層体との長さの長短関係を明示的に示す為の呼称である。
【0030】
〔被着体への印刷シートの積層〕
なお、被着体12表面に印刷シート11を接着し積層するには、印刷シート、被着体、用途等に応じて、接着剤等を適宜用いて、ローラ圧等による公知の積層法によれば良い。
【0031】
〔積層体の用途〕
本発明で得られる積層体の用途は、特に制限は無い。但し、位置ズレが目立ち難いという本発明の特徴が、活かせる用途が好適である。この様な用途としては、例えば、建築物の内壁、外壁、扉内外面等の建築物の内外装材、或いは車両内外装材である。具体的には、例えば、壁面パネル、間仕切り、扉等である。
【0032】
【実施例】
次に、実施例により本発明を更に詳述する。
【0033】
〔実施例1〕
連続帯状で透明なポリエステル樹脂シートに対して、その幅方向の全幅にわたり、帯幅120mmでそのうち流れ方向下流(図1で図面右側)の輪郭部分に幅10mmで下流側(積層体にて下部方向)に行くに従って濃度が薄くなる様にグラデーションが変化するグラデーション領域を有する、濃茶系色で帯状の砂目柄の印刷模様をグラビア印刷で形成した後、更に、該樹脂シートの全面に、ベージュ色の砂目柄の模様をグラビア印刷で形成して、連続帯状の印刷物を得た。なお、帯状の印刷模様の帯(の中心)は、流れ方向で100cm間隔である。更に、この印刷物の裏面側に、ドライラミネート用接着剤を用いて白色ポリオレフィン系樹脂シートをドライラミネーション法で貼り合わせ、化粧シートとして連続帯状の印刷シート11を得た。
【0034】
次に、図1の様にして、連続帯状の上記印刷シート11を、長尺物の被着体12として長さ400cm、幅80cmの木質板にポリウレタン系接着剤で貼り付けて中間積層体13とした後、引き続き、該中間積層体13を、印刷シート幅方向に平行に一直線となる様に、且つ印刷模様のグラデーション領域の流れ方向中央部を切断位置目標として切断して、長さ100cmとした短尺物の積層体10を得た。なお、切断代は設けなかった。
得られた積層体10は、図1(B)で例示の様な、下部の切断端Eに幅(水平)方向全幅の連続した直線帯状の印刷模様1を有する。この印刷模様1の下側は切断端Eに接するが、余白は発生せず、位置ズレは目立たなかった。一方、上部の切断端にも、上記印刷模様のうちグラデーション領域の分断部1gaが、同様に連続直線帯状に僅かに有るが、目立たなかった。
【0035】
〔実施例2〕
実施例1とは逆に、下側のポリオレフィン系樹脂シートに模様を印刷したものの表面側に透明なポリエステル樹脂シートを貼り合わせて、実施例1類似の連続帯状の印刷シートを作製し、この印刷シートを用いた他は、実施例1と同様にして切断代無しに積層体を作製した。得られた積層体は、実施例1同様に、位置ズレが目立たなかった。
【0036】
【発明の効果】
(1)本発明の印刷シートの積層方法によれば、積層体の切断端にかかった印刷模様があっても切断の位置ズレが目立たない。また、切断代を確保しなくとも位置ズレが目立たないので、切断時の無駄を減らす事もできる。
(2)特に、従来、上記帯状の印刷模様が、印刷シートの幅方向に平行で全幅にわたり連続した直線帯状である場合は、そのままでは、位置ズレが特に目立ち易いのだが、この様な場合でも、位置ズレが目立たない。また、切断代を確保しなくとも位置ズレが目立たないので、切断時の無駄を減らす事もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷シートの積層方法を概念的に説明する説明図。
【図2】本発明による切断位置と印刷模様との関係を概念的に説明する平面図。
【図3】本発明の適用対象となる印刷模様の各種例を例示する平面図。
【図4】印刷シートを積層した積層体に於ける印刷模様の一例を概念的に説明する平面図(正面図)。
【図5】印刷シートの従来の積層方法を概念的に説明する説明図。
【図6】従来の積層方法で位置ズレによる不良を概念的に説明する平面図。
【図7】従来の積層方法で位置ズレが目立たない印刷模様の一例を説明する平面図。
【図8】従来の積層方法で位置ズレが目立たない様に、切断代を確保する一例を概念的に説明する平面図。
【符号の説明】
1 印刷模様
1A 対象外の印刷模様
1g グラデーション領域
1ga グラデーション領域の分断部
1n 非グラデーション領域
10 積層体
11 印刷シート
12 被着体
13 中間積層体
20、20a、20b 積層体
21 印刷シート
22 被着体
23 中間積層体
24 切断代
31 押圧ローラ
32 カッタ
C、C1、C2 切断位置
Dg グラデーションの変化方向
E、E1 切断端
F1、F2 不良
N 非印刷模様領域

Claims (2)

  1. 印刷模様が形成された連続帯状物の印刷シートを、連続帯状物又は長尺物の被着体に積層して中間積層体とした後、該中間積層体を前記印刷シートに於ける幅方向に切断して、短尺物の積層体を得る方法において、
    印刷模様、該切断位置の両側に跨って長手方向に変化するグラデーション領域を、該グラデーション領域以外の印刷模様部分である非グラデーション領域の輪郭部分の外側に隣接して有する模様印刷シートを用いる、印刷シートの積層方法。
  2. 上記印刷模様が、印刷シートの幅方向に平行で全幅にわたり連続した直線帯状である、請求項1記載の印刷シートの積層方法。
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