JP4786075B2 - 乾燥制御方法および乾燥装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば室内に吊り下げた洗濯衣類に低湿空気を供給して衣類の乾燥を行う等の場合の乾燥制御方法および乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の乾燥制御方法および乾燥装置については、一つの例として特開2001−141284号公報に除湿機として、衣類を乾燥する場合のものが記載されている。
【0003】
以下、その乾燥制御方法および乾燥装置について図9〜図11を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように本体101の天面に操作パネル102を設け、操作パネル102には衣類乾燥モードまたは乾燥キープ運転モードを選択するための衣類乾燥スイッチ103と、この衣類乾燥スイッチ103の選択した運転モードを表示する乾燥LEDおよび乾燥キープLEDが配置され、さらにタイマーを選択するための切タイマースイッチと、この切タイマースイッチの操作によるタイマー時間の設定および残時間表示を行なう数字表示のLEDが設けられている。
【0005】
また、図11のブロック回路図に示すように、本体101内部の制御部104にはマイクロコンピューター105が設けられ、マイクロコンピューター105内部にはタイマー設定時のタイマー時間制御を行なう制御手段106が設けられている。また、制御部104には除湿装置の駆動制御を行なう除湿制御手段107と、送風装置の駆動制御をする送風制御手段108を設けている。
【0006】
上記構成において図10のフローチャートに示すように、STEP110、STEP120ではスイッチ入力および入力されたスイッチの種類の判断を行なっており、衣類乾燥スイッチの入力である場合はSTEP130に移りタイマー制御手段により固定タイマー時間として3時間のタイマー時間が設定される。STEP140で乾燥LEDの点灯とともに除湿量と風量を最大出力として衣類乾燥運転を開始し、同時に3時間のタイマー運転がスタートする。STEP150でタイマー制御手段はタイマーの経過時間の判断を行い、3時間経過するとSTEP160に移行し運転を停止する。
【0007】
以上のように乾燥させたい衣類を除湿機の吹出し口上方に吊り下げて衣類乾燥運転を選択すれば、除湿能力を最大として3時間のタイマーが自動設定され、標準的に衣類乾燥が終了する3時間後に運転停止となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の乾燥制御方法および乾燥装置では、タイマーによる自動運転のために衣類自体が乾燥しているのか否かが不明なまま運転されることとなり、充分に衣類が乾燥していない状態で運転が停止されたり、衣類が充分乾燥しているにも拘らず運転することで無駄な除湿運転を継続し過除湿状態となり、したがって無駄な消費電力を浪費するといった課題があり、衣類の乾燥状態をある程度判断しながら、衣類乾燥が終了したときは自動的にそして正確に乾燥運転も停止するようにすることが要求されている。
【0009】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、衣類等の乾燥対象物の乾燥状態を把握し判断しながら運転されることで、衣類等の乾燥対象物が充分乾燥したときは自動的に、そして、その乾燥状態をある程度正確に把握判断して乾燥運転を停止させることのできる乾燥制御方法および乾燥装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の乾燥制御方法および乾燥装置は上記目的を達成するために、除湿により乾燥させたい衣類の乾燥運転を行う除湿乾燥機の乾燥制御方法において、温度検知手段により除湿乾燥機周辺温度を検知し、湿度検知手段により除湿乾燥機周辺湿度を検知し、その検知された除湿乾燥機周辺温度と除湿乾燥機周辺湿度により、除湿乾燥機周辺空気の絶対湿度と全熱量(エンタルピー)を算出し、その算出された除湿乾燥機周辺空気の全熱量と湿度100%の温度とにより乾燥させたい衣類近傍空気の絶対湿度を推測し、その推測された前記衣類近傍空気の絶対湿度と前記算出された除湿乾燥機周辺空気の絶対湿度との差から乾燥係数を算出し、その算出した乾燥係数の乾燥運転時間積分値を求め、その求められた乾燥係数の乾燥運転時間積分値があらかじめ設定された乾燥指数を上回った場合、除湿乾燥機の乾燥運転を停止する乾燥制御方法および乾燥装置としたものである。
【0011】
また、除湿乾燥機周辺温度と除湿乾燥機周辺湿度をもとに所定の換算表から乾燥係数を拾い出すことを特徴とする乾燥制御方法および乾燥装置としたものである。
【0013】
上記手段により本発明は、乾燥対象物の乾燥状態を把握し判断しながら運転されることで、乾燥対象物が充分乾燥したときは自動的に、そして、その乾燥状態をある程度正確に把握判断して乾燥運転を停止させることのできる乾燥制御方法および乾燥装置を提供することとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、除湿により乾燥させたい衣類の乾燥運転を行う除湿乾燥機の乾燥制御方法において、温度検知手段により除湿乾燥機周辺温度を検知し、湿度検知手段により除湿乾燥機周辺湿度を検知し、その検知された除湿乾燥機周辺温度と除湿乾燥機周辺湿度により、除湿乾燥機周辺空気の絶対湿度と全熱量(エンタルピー)を算出し、その算出された除湿乾燥機周辺空気の全熱量と湿度100%の温度とにより乾燥させたい衣類近傍空気の絶対湿度を推測し、その推測された前記衣類近傍空気の絶対湿度と前記算出された除湿乾燥機周辺空気の絶対湿度との差から乾燥係数を算出し、その算出した乾燥係数の乾燥運転時間積分値を求め、その求められた乾燥係数の乾燥運転時間積分値があらかじめ設定された乾燥指数を上回った場合、除湿乾燥機の乾燥運転を停止する乾燥制御方法としたものであり、乾燥指数と乾燥係数を比較することで常に乾燥対象物の乾燥状態を判断しながら運転制御することとなり、衣類等の乾燥対象物が充分乾燥したときは自動的に、そして、その乾燥状態をある程度正確に把握判断して乾燥運転を停止させることができ、そのようにすることで乾燥効率の良い、正確に乾燥ができ、また、過除湿過乾燥のない省エネルギーの乾燥制御方法を提供することができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、除湿乾燥機周辺温度と除湿乾燥機周辺湿度をもとに所定の換算表から乾燥係数を拾い出すことを特徴とする請求項1記載の乾燥制御方法としたものであり、乾燥係数の簡潔化が図れデータベースの容量減を図れることとなる。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の乾燥制御方法を用いた乾燥装置としたものである。
【0022】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0023】
【実施例】
(実施例1)
まず、衣類乾燥を例として本発明の基本の考え方について説明する。
【0024】
その構成を図1及び図2に示すように本発明の乾燥制御方法は、機器本体1内に除湿装置12および送風装置13と、これら除湿装置12および送風装置13の運転制御を行う制御装置8と、機器周辺温度を検知する温度検知手段4、湿度を検知する湿度検知手段5および運転操作を行なう操作部2を備えた乾燥装置において、操作部運転スイッチの衣類乾燥モード(図示せず)を選択した場合、制御部8において温度検知手段4から検知された温度と湿度検知手段5から検知された湿度の値から機器の雰囲気空気の絶対湿度と全熱量を求め、演算された全熱量を利用し、且つ、これから乾燥させようとする衣類近傍空気の湿度を100%と仮定して衣類近傍の空気の絶対湿度を算出する。これにより、機器周辺の雰囲気空気の絶対湿度と衣類近傍の絶対湿度との差が予測できる。濡れた衣類を如何に早く乾燥させるかは、衣類内部の水分を如何に早く周囲の空気に放散させることが出来るか、すなわち、雰囲気空気と衣類近傍空気の絶対湿度差(水蒸気分圧差)に係ってくることになる。したがって、衣類乾燥速度は前記両空気の絶対湿度差に比例するという関係が成立することとなる。
【0025】
本発明は上記考え方を基本とし、乾燥対象物である衣類近傍空気の絶対湿度算出方法を検討し、この絶対湿度と機器周辺空気の絶対湿度との差から乾燥運転の効率的、正確な制御方法を見出すことに、すなわち、両空気の乾燥の程度(乾燥度)の比較から衣類乾燥に必要な運転時間を割り出し等、乾燥運転の制御をしようとするものである。
【0026】
本発明によれば、運転スイッチの衣類乾燥運転を選択した場合、衣類の乾燥度を判断し乾燥時間に必要な運転時間が経過した場合、自動的に運転停止することとなる。
【0027】
(実施例2)
次に衣類乾燥を例として、本発明の別の乾燥制御方法について説明をおこなう。
【0028】
その構成を図1及び図2に示すように実施例1と同様に、除湿装置12および送風装置13と、これらの運転制御を行なう制御部8、機器周辺温度を検知する温度検出手段4と湿度を検知する湿度検出手段5および運転操作をおこなう操作部2を備えた乾燥装置において、この操作部2に設けた衣類乾燥モードを選択したとき、前記制御部8は除湿装置12、送風装置13を最大出力として運転するともに温度検知手段4と湿度検知手段5により検出された運転温湿度環境を検知し、運転開始時点の衣類乾燥運転を選択した時にあらかじめ設定された乾燥運転制御ソフトにより乾燥制御運転が開始される。このソフトにより乾燥制御運転が開始された場合、あらかじめ設定された時間毎に温度検知手段4と湿度検知手段5にて温度、湿度を検出し、これら検出された温度、湿度を用い衣類を充分乾燥させるに必要な残り運転時間を導き出し、充分に乾燥していると判断されると自動的に運転を停止することとなる。
【0029】
(実施例3)
次に具体例として除湿乾燥機に利用した場合の乾燥制御方法を述べる。
【0030】
図1に示すように、本体1の天面には操作部2を設け、操作部2には衣類乾燥モードまたは乾燥キープ運転モードを選択するための衣類乾燥スイッチ(図示せず)が取り付けられている。
【0031】
図2のブロック回路図に示すように、本体1内部の制御部9にはマイクロコンピューター7が設けられ、マイクロコンピューター7内部には乾燥運転設定時の乾燥運転制御を行う制御装置8が設けられている。また、制御部9には除湿装置12の作動制御を行う除湿制御手段10と、送風装置13の駆動制御をする送風制御手段11を設けている。
【0032】
上記構成において主要な動作を説明すると、図3のフローチャートに示すように、STEP11でスイッチ入力される。次にSTEP12で入力されたスイッチの種類を区別し、衣類乾燥スイッチの入力がある場合はSTEP13に移ることとなる。そしてSTEP13にて制御装置8により乾燥運転が開始され乾燥指数Dxが設定される。
【0033】
温度検出手段4、湿度検出手段5において検知された温度・湿度は信号送付手段によりマイクロコンピューター7内の制御装置8に送られる。検出された温度、湿度をもとに制御装置8にて乾燥係数Ttの算出(STEP16)が行われる。
【0034】
乾燥係数Ttの算出(STEP16)方法について図4にて詳しく説明する。
【0035】
まず、検出された温度、湿度から雰囲気空気の絶対湿度Xrと全熱量Irを算出する(STEP21)。
【0036】
ここで、衣類の乾燥についての考え方を空気線図上で検討を行なうこととする。図8において一般的な雰囲気空気を▲1▼の空気状態とする。この空気で全熱量が変化しない状態は等エンタルピー状態である。衣類乾燥時の衣類近傍空気は湿度100%の状態になっていることから上記雰囲気空気▲1▼の等エンタルピー上の▲2▼の空気状態と推測できる。
【0037】
従って、図4に示すように、衣類近傍空気は乾燥過程のため湿度100%と仮定(STEP22)と、STEP21で算出された雰囲気空気の全熱量Irとから衣類近傍の絶対湿度Xcが算出できる(STEP23)。
【0038】
次にSTEP24に移り衣類近傍絶対湿度Xcと雰囲気空気の絶対湿度Xrから乾燥係数Ttを算出する。この乾燥係数Ttは図8の空気線図上では▲3▼となる。この乾燥係数Ttが大となると衣類内水分の雰囲気空気への移行速度が大きくなる。よって乾燥係数Ttを大きくすると衣類の乾燥速度は大となる。
【0039】
図3において、前述のとおり算出されたTt(STEP16)をもとに、STEP17に移り、乾燥の判定を行う。STEP14の測定間隔X時間経過毎に乾燥係数Tt値を求め、STEP17で乾燥指数Dxをもとに乾燥の判定を行う。
【0040】
乾燥係数Ttの累積値が乾燥指数Dxを上回った場合、衣類は乾燥していると判断でき乾燥運転モードは運転停止となる。なお、乾燥指数Dxはあらかじめ数種類用意し運転開始時の雰囲気空気の環境で変化できるものとする。
【0041】
以上のように乾燥させたい衣類をたとえば除湿機1の吹出し口上方に吊り下げて衣類乾燥運転を選択すれば、マイクロコンピューター7の制御装置8により除湿制御手段11、送風制御手段10が自動設定され、衣類乾燥の判断がSTEP17でおこなわれることにより自動的に衣類乾燥運転モードを停止する。すなわち無駄な除湿運転がなくなり、適切に運転が停止されることにより省エネ運転することができる。
【0042】
なお、乾燥時間と乾燥度の関係について説明すると、乾燥度97%以上を衣類乾燥の完了状態とすれば通常の使用状態で乾燥係数Ttの累積値5000で乾燥が完了する。
【0043】
乾燥係数Ttは運転開始時の室温に影響されず、また湿度にも影響を受け難い為に運転時間による制御に比べ安定的に衣類の乾燥が検知できるとともに、乾燥判定の精度が高くなる。
【0044】
ここで、乾燥度とは乾燥運転を行う衣類の重量に対する衣類の通常乾燥状態における標準重量の割合であり、衣類乾燥をはじめる際の衣類の乾燥度は70%としている。
【0045】
(実施例4)
本実施例では実施例3と同一構成のものは同一番号を付して詳しい説明を省略する。
【0046】
図1〜図2の構成において主要な動作を図5、図6のフローチャート、図7に乾燥係数Tt換算表を用いて説明する。本体1の側面内部には雰囲気温度検知手段4、雰囲気湿度検知手段3があり、STEP15において検知された温度、湿度をマイクロコンピューター7内の制御装置8に送られる。制御装置8において検出された温度、湿度から衣類の乾燥状況が以下のように判定される。図7に乾燥係数Ttのようなマトリックスがあらかじめ制御装置8に記憶されている。そこで図6のSTEP41に示すように温度、湿度から乾燥係数Tt値を選択する。選択されたTtは図5のSTEP37において実施例3と同様に乾燥判定が運転時間X時間間隔で実施され条件式を満たす場合に乾燥運転がストップする。
【0047】
本実施例においては、STEP35で検知した温度、湿度をもとに制御装置8において実施例3でおこなっていたSTEP21〜23の乾燥係数Ttを求める計算を簡略化させた。簡略化させることで制御装置8およびマイクロコンピューター7の負荷軽減なる除湿乾燥機が得られる。STEP41はSTEP21〜23の考えをまとめ図7のマトリックスのようにしたものである。よって、STEP35において択られた温度、湿度を図7のマトリックスの値に適合することで適切な乾燥係数Ttが複雑な演算行程なしで択られることとなる。
【0048】
(実施例5)
次に衣類乾燥を例として、本発明の別の考え方の詳細を述べる。
【0049】
機器自体の構成は前述のものと同じとする。
【0050】
本体の天面に取り付けられた衣類乾燥スイッチが選択された場合、選択により乾燥運転制御、衣類乾燥運転が開始され送風装置、除湿装置ともに衣類乾燥用能力(最強ノッチ)にて運転が開始される。衣類の乾燥速度は、衣類内部の水分を如何に早く周囲の空気に水分を放出することが出来るかに係っている。この水分の放出のしやすさは、上記で求めた絶対湿度差(水蒸気分圧差)である。衣類乾燥の速さは、絶対湿度差に比例する関係が成立する。
【0051】
よって、衣類乾燥の速さと衣類の乾燥度を以下の手順でもとめる自動乾燥ソフトを作成した。
【0052】
衣類乾燥スイッチが選択された場合、直ちに温度検出手段、湿度検出手段からそれぞれ機器本体周辺雰囲気温度、湿度が検知される。検知された温度・湿度は信号発生手段により運転制御装置に送られる。送られた温度、湿度は運転制御装置内の演算手段において雰囲気空気の絶対湿度と全熱量(エンタルピー)を算出する。(温度・湿度はその値から温度、湿度をそれぞれの値から適切な乾燥係数Ttを選択する。)演算された雰囲気空気の全熱量は一空間内のある瞬間においてはほぼ等しいと推測できることから衣類近傍の空気の全熱量も雰囲気温度の全熱量と同等と考えることが出来る。衣類近傍の空気は乾燥が発生しているため、高湿度(湿度100%)であることから全熱量と湿度100%の温度から絶対湿度を算出する。この値と先に求めた雰囲気空気の絶対湿度と衣類近傍の絶対湿度との差(乾燥係数)が予測計算できる。
【0053】
しかし、本除湿乾燥機においては、毎回検知した温度、湿度をもとに計算を行うことは、除湿乾燥機内の制御手段の容量(メモリ)大を招き負担増となるため、本機器においては、先の考えを元に周囲環境の温度、湿度を検知したあと制御手段での演算行程を省略させる形式を用いる。具体的には、周囲環境の検知した温度、湿度を毎回演算させずに、事前に周囲環境の温度、湿度から、衣類近傍との絶対湿度差を図7のようなテーブルを用意しあらかじめ演算した値をまとめた。周囲環境の温度、湿度をこのテーブル内の値に適合する値を拾い出すことによりわずらわしい(煩雑な)演算をすることが必要なくなり制御手段の容量(メモリ)についても簡略化したソフトとすることができる。
【0054】
運転開始後の乾燥制御は上記に示す考え方を利用し以下のようになる。
【0055】
運転開始により操作部からの信号により本体内の除湿装置、送風装置が最大ノッチにて運転開始し、制御手段においても温度検出手段、湿度検出手段において周囲環境の検知が開始される。乾燥運転開始時により繰り返し実験によりあらかじめ一定量(具体的には4kg)の衣類を対象に乾燥するまでのある数値(乾燥指数Dx(具体的には5000))が設定され乾燥運転開始によりその数値を基準に制御運転が開始される。
【0056】
乾燥運転開始後に毎回(毎分)温度、湿度の検知により得られる周囲温度、湿度から図7の乾燥係数Ttを拾い出し運転時間の経過と共に乾燥係数の累積値が計算される。この累積値を初めに設定した乾燥指数Dxから減ずる。毎回(毎分)この比較を行い、Dx<0となった場合、衣類の乾燥度は95%(工業規格)としていると判断でき運転は停止となる。
【0057】
この運転制御ソフトにおいては、乾燥の規模、衣類量、雰囲気温度に関わらずに安定した衣類乾燥状況とすることが出来る。
【0058】
以上、各実施例で本発明の詳細について説明したが、各実施例での衣類の乾燥はあくまで例であって、本発明の技術が衣類以外の乾燥対象物、布団、傘、靴、鞄、ハンカチであっても利用でき、また、同じ目的での乾燥とするなら木材や食品にも利用できることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】
以上の実施例から明らかなように、本発明によれば衣類等の乾燥対象物の乾燥状態を把握し判断しながら運転されることで、衣類等の乾燥対象物が充分乾燥したときは自動的に、そして、その乾燥状態をある程度正確に把握判断して乾燥運転を停止させることができ、そのようにすることで乾燥効率の良い、正確に乾燥ができ、また、過除湿過乾燥のない省エネルギーの乾燥制御方法および乾燥装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1の乾燥方法を利用した除湿乾燥機の正面斜視図
(b)同背面斜視図
【図2】同除湿乾燥機のブロック回路図
【図3】同除湿乾燥機の運転フローチャート
【図4】同乾燥係数Tt算出方法を示すフローチャート
【図5】本発明の実施例2の乾燥方法を利用した除湿乾燥機の運転フローチャート
【図6】同乾燥係数Tt選択のフローチャート
【図7】同乾燥係数Ttの換算表を示す図
【図8】乾燥係数Ttを説明するための空気線図
【図9】従来の乾燥方法を利用した除湿機の斜視図
【図10】同運転フローチャート
【図11】同ブロック回路図
【符号の説明】
Tt 乾燥係数
Dx 乾燥常数
1 本体
4 温度検知手段
5 湿度検知手段
8 制御装置
12 除湿装置
13 送風装置
Claims (3)
- 除湿により乾燥させたい衣類の乾燥運転を行う除湿乾燥機の乾燥制御方法において、温度検知手段により除湿乾燥機周辺温度を検知し、湿度検知手段により除湿乾燥機周辺湿度を検知し、その検知された除湿乾燥機周辺温度と除湿乾燥機周辺湿度により、除湿乾燥機周辺空気の絶対湿度と全熱量(エンタルピー)を算出し、その算出された除湿乾燥機周辺空気の全熱量と湿度100%の温度とにより乾燥させたい衣類近傍空気の絶対湿度を推測し、その推測された前記衣類近傍空気の絶対湿度と前記算出された除湿乾燥機周辺空気の絶対湿度との差から乾燥係数を算出し、その算出した乾燥係数の乾燥運転時間積分値を求め、その求められた乾燥係数の乾燥運転時間積分値があらかじめ設定された乾燥指数を上回った場合、除湿乾燥機の乾燥運転を停止する乾燥制御方法。
- 除湿乾燥機周辺温度と除湿乾燥機周辺湿度をもとに所定の換算表から乾燥係数を拾い出すことを特徴とする請求項1記載の乾燥制御方法。
- 請求項1または2に記載の乾燥制御方法を用いた乾燥装置。
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