JP4783294B2 - 系統連系用電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、直流発電設備が発生する直流電力を交流電力に変換して商用電力系統に供給する系統連系用電力変換装置に関し、特に片相が接地用電線である商用電力系統に適用される系統連系用電力変換装置に関するものである。
近年、地球環境保護の観点から環境への影響の少ない太陽電池や燃料電池等による発電システムの開発が盛んに進められている。このような発電システムでは、発電した直流電力をインバータ装置である系統連系用電力変換装置によって商用電力系統の周波数及び電圧に応じた交流電力に変換し、それを商用電力系統に供給する(つまり逆潮流する)ことが行われる。以下に、図10〜図15を参照して、片相が接地用電線である商用電力系統である場合に、従来使用されている系統連系用電力変換装置について、その概要を説明する。ここでは、直流発電設備が発生する直流電圧は系統電圧(波高値)よりも高い場合、つまり昇圧回路を用いない場合について説明する。
まず、図10は、従来の系統連系用電力変換装置の構成例(その1)を示すブロック図である。図11は、図10に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。図10では、フルブリッジによる連系インバータの構成例が示されている。すなわち、図10において、直流発電設備である直流電源Eは、太陽電池である場合、対地容量(浮遊容量)がその正電極側とアースとの間およびその負電極側とアースとの間にそれぞれ存在する。また、系統電源Uは、片相が接地用電線である商用電力系統であるが、この商用電力系統では、当該系統電源Uの接地相側Ugが接地されるとともに、その接地相側Ugの接地用電線が非接地相側Uaの電力供給用電線と共に需要家まで配線される方式が採用される。
直流電源Eの正極端(電圧Vi+)には高電圧側母線Pが接続され、負極端(電圧Vi−)には低電圧側母線Nが接続される。この高電圧側母線Pと低電圧側母線Nとの間に、平滑用のコンデンサC1が接続され、また直列接続した2つのスイッチング素子の2組「S1,S2」「S3,S4」が並列に接続されている。各スイッチング素子には、還流ダイオードDが逆並列に接続されている。
スイッチング素子S1〜S4は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)であり、図示しない動作制御回路からのPWM信号によってオン・オフ駆動される。このスイッチング素子S1〜S4とそれらを駆動制御する図示しない動作制御回路との全体がインバータ制御部である。
そして、系統電源U側において直列接続されたスイッチング素子S1,S2の直列接続端(インバータ出力端)には、リアクトルL1の一端が接続され、リアクトルL1の他端は、コンデンサC2の一端と系統電源Uの非接地相側Uaとに接続されている。また、直流電源E側において直列接続されたスイッチング素子S3,S4の直列接続端(インバータ出力端)には、リアクトルL2の一端が接続され、リアクトルL2の他端は、コンデンサC2の他端と系統電源Uの接地相側Ugとに接続されている。リアクトルL1とコンデンサC2およびリアクトルL2とコンデンサC2は、それぞれローパスフィルタを構成している。
図11において、非接地相側系統電圧(これを「Ua」と表記する)は、接地相側系統電圧(これを「Ug」と表記する)を基準に上下に対称な正弦波である。インバータ制御部におけるスイッチング素子S1〜S4は、スイッチング素子「S1,S4」の組とスイッチング素子「S2,S3」の組とが、非接地相側系統電圧Uaの正の半サイクルと負の半サイクルとに同期して交互に所定のPWM信号によってオン・オフ動作を行って母線間電圧をスイッチングし、ローパスフィルタ「L1,C2」「L2,C2」にて高周波成分が除去され、非接地相側系統電圧Uaと同様の滑らかな正弦波である交流電圧となり、系統に向かって出力される。
この場合、インバータ制御部では、直流電源E側において直列接続されたスイッチング素子S3,S4の直列接続端を基準点として動作するが、系統電圧は変動するので、それに伴いインバータ制御部での出力も変動して母線間電圧が変化する。スイッチング素子S3,S4の直列接続端は、直流電源Eの仮想中点であるので、系統電源Uの接地相側Ugを基準にすると、直流電源Eの仮想中点はインバータの出力分だけ変動することになる。これは、直流電源Eの対地電圧が系統の周期で変動することを意味する。
そうすると、直流電源Eが太陽電池のように大きな対地容量(浮遊容量)を持つ場合には、次のような問題がある。まず、直流電源Eが対地容量を有する場合は、その静電容量を充放電する交流電流(漏れ電流)が、系統→インバータ制御部の各スイッチング素子に接続される還流ダイオードD→太陽電池の浮遊容量→アースの経路で流れる。
通常、ローパスフィルタ「L1,C2」「L2,C2」と系統との間には、漏電検出器と漏電遮断器とが設置され、検出した漏れ電流が一定値を超えると、漏電遮断器が遮断動作を行って当該連係用電力変換装置を系統から切り離すようになっているので、直流電源Eが太陽電池である場合は、その大きな対地容量によって漏電遮断器が動作してしまうことが起こる。そして、太陽電池は、それ自体が雨や雪に曝されているので、その対地容量が湿気を帯びた個所の増加に伴い増加すると、それに伴い漏れ電流が増加し、上記した漏電遮断器の遮断動作が起こり易くなる。
また、接地工事が不十分な場合は、浮遊容量に高い電圧が蓄積されるので、触れた人に危害を及ぼす可能性がある。
次に、図12は、従来の系統連系用電力変換装置の構成例(その2)を示すブロック図である。図13は、図12に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。図12では、ハーフブリッジによる連系インバータの構成例が示されている。すなわち、図12において、高電圧側母線Pと低電圧側母線Nとの間に、直列接続した2つのコンデンサC3,C4が接続され、また直列接続した2つのスイッチング素子「S1,S2」が接続されている。2つのコンデンサC3,C4は、ほぼ等容量値を有する。
そして、直列接続されたスイッチング素子S1,S2の直列接続端(インバータ出力端)には、リアクトルL3の一端が接続され、リアクトルL3の他端は、コンデンサC5の一端と系統電源Uの非接地相側Uaとに接続されている。また、直列接続された2つのコンデンサC3,C4の直列接続端には、コンデンサC5の他端と系統電源Uの接地相側Ugとが接続されている。リアクトルL3とコンデンサC5は、ローパスフィルタを構成している。
インバータ制御部におけるスイッチング素子S1,S2は、非接地相側系統電圧Uaの正の半サイクルと負の半サイクルとに同期して交互に所定のPWM信号によってオン・オフ動作を行って母線間電圧をスイッチングし、ローパスフィルタ「L3,C5」にて高周波成分が除去され、非接地相側系統電圧Uaと同様の滑らかな正弦波である交流電圧となり、系統に向かって出力される。
この場合、インバータ制御部では、直列接続されたスイッチング素子S1,S2の直列接続端を基準点として動作するが、直列接続されたコンデンサC1,C2は、直流電源Eの電圧を等分に分担するので、コンデンサC1,C2の直列接続端の電位は、直流電源Eの中間電圧である。したがって、コンデンサC1,C2の直列接続端と系統電源Uの接地相側Ugとを接続する構成では、系統の電圧が変動しても、母線間電圧は安定であり、インバータ出力端からは、非接地相側系統電圧Uaと同等の電圧が出力される。
これによって、直流電源Eの対地電圧は直流電圧となるので、直流電源Eに対地容量が存在しても、上記したような漏れ電流が流れることは無くなり、漏電遮断器が遮断動作を行う心配はない。しかし、ハーフブリッジの連系インバータでは、系統電圧の正負の波高値を出力する必要があるので、直流電源Eの電圧は、系統電圧の正負の波高値よりも相当に大きな値とする必要がある。例えば、系統電圧がAC230Vであれば、直流電源Eの電圧は、その「2√2」倍のDC630V以上が必要である。つまり、ハーフブリッジの連系インバータでの直流電源Eの電圧は、図10に示したフルブリッジ連系インバータでの直流電源Eの2倍とする必要があり、使用するスイッチング素子の耐電圧は2倍のものが必要となる。一般に、耐電圧の高いスイッチング素子は、電力損失が大きいので、ハーフブリッジの連系インバータでは、電力変換効率が著しく低下するという問題がある。
次に、図14は、従来の系統連系用電力変換装置の構成例(その3)を示すブロック図である。図15は、図14に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。図14では、図10に示した構成において、リアクトルL1,L2に代えて、トランスTを設けた場合が示されている。
この構成では、インバータ制御部の動作は図10に示したインバータ制御部と同様であるが、インバータ制御部と系統電源Uとの間がトランスTによって絶縁されるので、系統の電圧が変動しても、母線間電圧は変化しないので、上記したような漏れ電流が流れることはない。しかし、トランスTによる電力損失が発生するので、電力変換効率が著しく低下する。また、トランスTは、一般に、質量が大きく重いので、装置の小型軽量化が困難であるという問題がある。
ところで、上記したように、ハーフブリッジの連系インバータでは、2つの直列接続コンデンサによって直流電源の電圧を等分に分担し、直流電源の中間電圧を与えるので、その直列接続端に系統の接地用電線を接続することで、太陽電池のように対地容量の大きい直流電源であっても漏れ電流を無くすことができる。
このように直流電源の電圧を等分に分担する2つの直列接続コンデンサを用いるインバータとしては、3レベルインバータが知られている。3レベルインバータは、高電圧と低電圧と中間電圧との3つの電圧レベルをスイッチングするインバータ装置であって、高電圧と0Vとを交互に出力制御する2レベルインバータに比べて回路構成は複雑になるが、(1)高調波成分を低減できるためノイズが少ない、(2)三相モーター駆動時にモータートルクの脈動を小さくできる、(3)三相モーターの磁歪音が少ない、(4)スイッチング素子の耐圧を低くできる等の利点があり、広く使われている。そして、例えば特許文献1では、三相モーターを運転するにあたって簡単な処理でどのような振幅の電圧指令値に対しても出力電圧が得られるようにするために、電圧指令値が所定の電圧指令値よりも大きいか否かに応じて二つのキャリア信号を切り換えてパルス幅変調する技術が開示されている。
このような優れた特徴を有する3レベルインバータを系統連系用に使用すれば、太陽電池のように対地容量の大きい直流電源であっても漏れ電流を無くすことができるのに加えて、トランスレスであるので、電力変換効率の向上と装置の小型軽量化とが図れる。
特開平9−163755号公報
しかしながら、この発明において商用電力系統に連系させようとする直流発電システムでは、太陽電池のように、日照や気温などの環境条件によってその発電電圧が変動するので、2つの直列接続コンデンサに印加される電圧に差異の生ずる場合が起こる。また、2つの直列接続コンデンサの各端子電圧は、インバータ負荷である系統や機器の変動によるインバータの出力電力の変動によっても変化する。加えて、コンデンサには漏れ電流が不可避的に存在し、2つのコンデンサ間では等値ではなくばらつきがあるので、同様に2つの直列接続コンデンサの各端子電圧に差異の生ずる場合が起こる。
したがって、2つの直列接続コンデンサが直流電源の電圧を等分に分担することを前提としている3レベルインバータでは、2つの直列接続コンデンサに印加される電圧に差異が生ずる場合は、出力する交流電力の正負の電圧や電流のバランスが崩れるので、対策が必要である。
また、直流発電設備である直流電源の電圧が系統の電圧よりも低い場合は、昇圧回路を設けるが、昇圧回路を設ける場合に、1つの昇圧回路で当該インバータの直接的な直流電源である2つの直列接続コンデンサの直列回路の両端電圧を昇圧するように構成すると、そこでの昇圧回路には耐圧の高い素子が必要であり、効率アップを図るのが困難である。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであり、片相が接地用電線である商用電力系統に、高い電力変換効率で、しかも直流発電設備が大きな対地容量を持つ場合でも漏れ電流を流さずに、出力する交流電力の電流や電圧の安定化と正負バランスとを保って逆潮流する系統連系が行える系統連系用電力変換装置を得ることを目的とする。
また、この発明は、上記の発明において、運転とその停止とを繰り返す運用をスイッチング素子を故障させないで可能にする系統連系用電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、この発明は、需要家に配電する2相のうちの片相が接地用電線である商用電力系統に、直流発電設備が発生する直流電力を交流電力に変換して供給する系統連系用電力変換装置であって、前記直流発電設備が出力する直流電圧を等分に分担するように、当該直流発電設備の正極側と負極側との間に直列に接続した2つのコンデンサであってその直列接続端に前記接地用電線が接続される2つのコンデンサと、前記2つのコンデンサの直列回路の正極端側と負極端側との間に直列に接続した4つのスイッチング素子のうち、当該正極端側における2つのスイッチング素子による直列回路と当該負極端側における2つのスイッチング素子による直列回路との接続端がインバータ出力端を構成し、当該正極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間、及び、当該負極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間を、それぞれクランプ用のダイオードで接続したインバータ部と、前記インバータ部のインバータ出力端を前記商用電力系統からの電力供給用電線に接続する平滑回路と、前記電力供給用電線と前記接地用電線とのいずれか一方を流れる交流電流を検出する電流検出手段と、前記4つのスイッチング素子を所定の順序でオン・オフ制御して前記インバータ出力端から前記商用電力系統の周波数及び電圧に応じた交流電力を出力する過程で、前記電流検出手段が検出した電流値と目標電流値との差分値が小さくなるように前記4つのスイッチング素子に与えるPWM信号の発生を制御し、運転を停止する場合、正極端側における2つのスイッチング素子及び負極端側における2つのスイッチング素子のうち、当該正極端及び当該負極端にそれぞれ接続されるスイッチング素子を共にオフ動作状態に制御する一方、前記インバータ出力端にそれぞれ接続されるスイッチング素子については、系統の正の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態にそれぞれ制御し、系統の負の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態にそれぞれ制御する動作制御手段とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、インバータ部の4つのスイッチング素子は、高耐圧の素子を用いる必要がないので、高い電力変換効率を得ることができる。また、2つのコンデンサの直列接続端を系統の接地用電線に接続し、その接地用電線の電位を2つのクランプ用ダイオードの作用によって中点電圧に維持するので、直流発電設備が太陽電池のように大きな対地容量を持つ場合でも漏れ電流が流れないようにすることができる。そして、系統への出力電流や出力電圧を監視して変動が一定範囲内に収まるようにPWM制御するので、直接的な直流電源である直列コンデンサの両端電圧が変化しても、系統への出力電流や出力電圧の安定化を図ることができる。
この発明によれば、片相が接地用電線である商用電力系統に、高い電力変換効率で、しかも直流発電設備が大きな対地容量を持つ場合でも漏れ電流を流さずに、出力する交流電力の電流や電圧の安定化を図って逆潮流する系統連系が行えるという効果を奏する。
図1は、この発明の実施の形態1による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す動作制御回路の構成例を示すブロック図である。 図3は、図1に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。 図4は、この発明の実施の形態2による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。 図5は、この発明の実施の形態3による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。 図6は、この発明の実施の形態4による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。 図7は、この発明の実施の形態5による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。 図8は、この発明の実施の形態6による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。 図9は、図8に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。 図10は、従来の系統連系用電力変換装置の構成例(その1)を示すブロック図である。 図11は、図10に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。 図12は、従来の系統連系用電力変換装置の構成例(その2)を示すブロック図である。 図13は、図12に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。 図14は、従来の系統連系用電力変換装置の構成例(その3)を示すブロック図である。 図15は、図14に示す系統連系用電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。
符号の説明
10a,10b,10c,10d,10e,10f 電力変換装置(系統連系用電力変換装置)
12 平滑回路(ローパスフィルタ)
14,20,28,30,36,38 動作制御回路
14a 加算器
14b 比例積分補償器
14c 比較器
14d 正弦波発生器
16 電流検出器(CT)
22,24,26 電圧検出器
32,34 昇圧回路
S1〜S6 スイッチング素子
C1〜C5 コンデンサ
D 還流ダイオード
D1,D2 クランプ用のダイオード
D3,D4 逆流阻止用のダイオード
L1,L2,L3 リアクトル
E 直流電源(直流発電設備)
U 系統電源(商用電力系統)
Y 中点
R 抵抗器
以下に図面を参照して、この発明にかかる系統連系用電力変換装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。なお、系統連系用電力変換装置は、以降、単に「電力変換装置」と略称する。
図1において、直流電源Eは、その発生する直流電力に変動を生ずる場合のある発電設備である。これには、日照や気温、湿度などの影響を受ける太陽電池の他に、燃料電池がある。また、風力発電機や地熱発電機などの交流発電機にコンバータを適用して直流電力を出力できるようにした発電設備も含まれる。
また、系統電源Uは、片相接地を有する商用電力系統である。この商用電力系統では、接地相側Ugが当該系統電源U側にて接地されるとともに、その接地相側Ugに接続される接地用電線を非接地相側Uaに接続される電力供給用電線と共に需要家まで配線する方式が採用される。この種の片相接地を有する商用電力系統としては、(1)片相接地の単相二線による配電方式を採る系統、(2)中性点接地単相三線の中性線と一線とによる配電方式を採る系統、(3)Δ結線一相接地三相の接地線と一線とによる配電方式を採る系統、(4)Y結線中性点接地三相の中性線と各相とによる配電方式を採る系統などが知られている。
この実施の形態1では、直流電源Eの電圧が系統電源Uの電圧(波高値)よりも高い場合を扱うが、このような直流電源Eと系統電源Uとの間に配置される電力変換装置10aは、2つのコンデンサC1,C2と、3レベルインバータを構成する4つのスイッチング素子S1,S2,S3,S4及び2つのダイオードD1,D2と、平滑回路12と、動作制御回路14と、CT(電流検出器)16とを備えている。なお、4つのスイッチング素子S1〜S4は、例えばIGBTであり、それぞれ環流ダイオードDが逆並列に接続されている。
2つのコンデンサC1,C2は、直流電源Eの正極端(電圧Vi+)に接続される高電圧側母線Pと負極端(電圧Vi−)に接続される低電圧側母線Nとの間に直列に接続されている。この2つのコンデンサC1,C2の直列回路の両端電圧が3レベルインバータの直接的な直流電源であるが、それぞれほぼ等容量値を有するので、その直列接続端Yは、直流電源Eの出力電圧の中間電位(Vi0)を与える中性点(基準点)である。この実施の形態では、この2つのコンデンサC1,C2の直列接続端Yが、接地線Gを通して系統電源Uの接地相側Ugに接続されている。
4つのスイッチング素子S1〜S4は、高電圧側母線Pと低電圧側母線Nとの間に、換言すれば、2つのコンデンサC1,C2の直列回路の両端間に、直列に接続されている。そして、4つのスイッチング素子S1〜S4のうち、高電圧側母線Pとインバータ出力端P2との間に直列に接続される2つのスイッチング素子S1,S2は正極側アームとして機能し、低電圧側母線Nとインバータ出力端P2との間に直列に接続される2つのスイッチング素子S3,S4は負極側アームとして機能する。
この正極側アームの中間点(つまりスイッチング素子S1,S2の直列接続端)と2つのコンデンサC1,C2の直列接続端Yとの間に、中点クランプ用のダイオードD1がそのアノードを直列接続端Yに接続する極性で設けられている。また、負極側アームの中間点(つまりスイッチング素子S3,S4の直列接続端)と2つのコンデンサC1,C2の直列接続端Yとの間に、中点クランプ用のダイオードD2がそのカソードを直列接続端Yに接続する極性で設けられている。
平滑回路12は、リアクトルL1とコンデンサC3とで構成されるローパスフィルタである。リアクトルL1の一端はインバータ出力端P2に接続され、他端は系統電源Uの非接地相側Uaに接続されている。コンデンサC3の一端はリアクトルL1の他端と系統電源Uの非接地相側Uaとの接続ラインに接続され、他端は接地線Gに接続されている。平滑回路12は、この構成によって、インバータ出力端P2に出力される振幅が正弦波状に変化するアナログPWM信号波形の交流電圧を、高調波を除去して平滑化し滑らかな正弦波状波形の系統電圧に変成し、系統電源Uの非接地相側Uaに向けて出力する。
CT16は、図1では、接地線Gを流れる交流電流を検出するように配置されている。動作制御回路14は、4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に対応するPWM信号と2値のレベル信号とを印加してオン・オフ駆動し(図3参照)、インバータ出力端P2から系統電源Uの周波数及び電圧に応じた交流電力を系統の正の半サイクルと負の半サイクルとに同期して出力する過程で、CT16が検出した電流値と目標電流値との差分値が小さくなるように4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生を制御する(図2参照)。なお、系統への同期方法は、公知の方法を用いることができるので、ここではその説明を割愛する。
次に、図1〜図3を参照して図1に示す電力変換装置10aの動作を説明する。なお、図2は、図1に示す動作制御回路の構成例を示すブロック図である。図3は、図1に示す電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。
図1に示す動作制御回路14は、例えば図2に示すように、CT16が検出した電流値と目標電流値との差分値が小さくなるように4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生を制御する構成として、加算器14aと比例積分補償器14bと比較器14cと正弦波発生器14dとを備えている。
図2において、加算器14aは、正弦波発生器14dから出力される正弦波の出力目標電流(例えば1アンペア)からCT16が検出した当該電力変換装置10aの出力電流を減算して出力する。なお、正弦波発生器14dでは、出力目標電流値を可変設定できるようになっている。比例積分補償器14bは、加算器14aにて演算された電流差分値を比例積分して補償した結果を出力する。比較器14cは、比例積分補償器18bにて補償された電流差分値(正弦波)と図示しないキャリア発生器からの三角波信号とをレベル比較し、正弦波と三角波とが交わる点で所定パルス幅の高レベルと所定パルス幅の低レベルとを切り換えたPWM信号を4つのスイッチング素子S1〜S4の対応するゲート電極に出力する。
この場合に比較器14cでは、このPWM信号を出力する際に、出力電流が出力目標電流よりも大きいときはパルス幅を減少させ、出力電流が出力目標電流よりも小さいときはパルス幅を増加させる動作を行うようになっている。
図3では、上段に、正極側の母線電圧(Vi+)、負極側の母線電圧(Vi−)及び中点電圧(Vi0)と、インバータ出力端P2での出力波形(当該3レベルインバータの出力アナログPWM信号波形)と、平滑回路12の出力端P4での出力波形(系統への滑らかな正弦波電圧波形)との関係が示されている。また、下段に、4つのスイッチング素子S1〜S4に印加されるPWM信号の波形と2値のレベル信号とが示されている。
時刻t1から時刻t2までの期間が系統電圧の正の半サイクルであり、時刻t2から時刻t3までの期間が系統電圧の負の半サイクルである。動作制御回路14は、系統電圧の正の半サイクルと負の半サイクルとに同期して、4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に対応するPWM信号と2値のレベル信号とを印加してオン・オフ駆動する。
すなわち、図3に示すように、系統電圧の正の半サイクルにおいては、正極側アームのスイッチング素子S1,S2は、スイッチング素子S2が高レベルのレベル信号によってオン動作状態に制御され、スイッチング素子S1が所定のPWM信号を受けてオン・オフ動作を行う。このとき、負極側アームのスイッチング素子S3,S4は、スイッチング素子S3が低レベルのレベル信号によってオフ動作状態に制御され、スイッチング素子S4がスイッチング素子S1と逆相のPWM信号を受けてオン・オフ動作を行う。
また、系統電圧の負の半サイクルにおいては、負極側アームのスイッチング素子S3,S4は、スイッチング素子S4が高レベルのレベル信号によってオン動作状態に制御され、スイッチング素子S3が所定のPWM信号を受けてオン・オフ動作を行う。このとき、正極側アームのスイッチング素子S1,S2は、スイッチング素子S1が低レベルのレベル信号によってオフ動作状態に制御され、スイッチング素子S2がスイッチング素子S3と逆相のPWM信号を受けてオン・オフ動作を行う。
これによって、インバータ出力端P2から振幅が正弦波状に変化するアナログPWM信号波形の交流電圧が出力され、平滑回路12の出力端P4から系統の滑らかな正弦波状電圧が出力される。以上の動作過程で、図2に示した比較器14cでは、上記した「出力電流が出力目標電流よりも大きいときはPWM信号のパルス幅を減少させ、出力電流が出力目標電流よりも小さいときはPWM信号のパルス幅を増加させる動作」を正負の各サイクルにおいて行う。これによって、当該電力変換装置10aの出力電流を出力目標電流に近づけることができ、系統への出力電流の安定化が図れるようになる。
そして、ダイオードD1,D2が存在するので、以上の動作過程で、スイッチング素子1とスイッチング素子3とが共にオフ動作を行い、スイッチング素子2とスイッチング素子4とが共にオン動作を行うタイミングにおいて、インバータ出力端P2を流れる電流の向きが系統電源U側への向きである場合には、接地線GからダイオードD1、スイッチング素子S2を経てインバータ出力端P2に至る電流経路が形成され、また逆に、インバータ出力端P2を流れる電流の向きが直流電源E側への向きである場合には、インバータ出力端P2からスイッチング素子S4、ダイオードD2を経て接地線Gに至る電流経路が形成される。
ダイオードD1,D2がこのような電流経路を形成することで、ダイオードD1,D2の直列接続端と繋がるコンデンサC1,C2の直列接続端Yの中点電圧(Vi0)が維持されるので、その直列接続端Yと系統電源Uの接地相側Ugとを接続する接地線Gの電位が中点電圧(Vi0)に維持される。このように、ダイオードD1,D2は、中点電圧(Vi0)をクランプする作用を行う。
その結果、スイッチング素子S1のエミッタ電圧は、ダイオードD1によって接地線Gの電圧(Vi0)が下限になるので、スイッチング素子S1のコレクタ電極とエミッタ電極との間にかかる電圧は、直流電源Eの半分の電圧であるコンデンサC1の端子電圧を最大値とした電圧となる。また、スイッチング素子S3のコレクタ電圧は、ダイオードD2によって接地線Gの電圧(Vi0)が上限になるので、スイッチング素子S3のコレクタ電極とエミッタ電極との間にかかる電圧は、直流電源Eの半分の電圧であるコンデンサC2の端子電圧を最大値とした電圧となる。同様に、スイッチング素子S2のコレクタ電極とエミッタ電極との間にかかる電圧は、コンデンサC2の端子電圧を最大値とした電圧となる。そして、スイッチング素子S4のコレクタ電極とエミッタ電極との間にかかる電圧は、コンデンサC1の端子電圧を最大値とした電圧となる。
要するに、コンデンサC1,C2の直列回路では、各コンデンサの端子電圧は、直流電源Eの電圧の半分であるので、4つのスイッチング素子S1〜S4の耐圧電圧は、直流電源Eが出力する高電圧に対応する必要がなく、それぞれ直流電源Eの半分の電圧に対応すればよいので、コストの低減に加えて、電力変換効率の向上が図れる。
また、コンデンサC1,C2の直列接続端と系統電源Uの接地相側Ugとを接続する接地線Gの電位が中点電圧(Vi0)に維持されるので、直流電源Eの対地電圧は、変動のない直流電圧となる。したがって、直流電源Eと大地との間における対地容量が大きい太陽電池のような場合でも、当該対地容量を介して漏れ電流が流れることはなくなる。
このように、実施の形態1によれば、直流電圧が系統電圧(波高値)よりも高い場合にインバータ制御を行う4つのスイッチング素子を高耐圧素子で構成しなくともよいので、高い電力変換効率の下で逆潮流する系統連系が行える。また、直接的な直流電源である直列コンデンサの直列接続端を系統の接地用電線に接続する場合に、その接地用電線の電位を一定値にクランプするので、直流発電設備と対地間に大きな浮遊容量が存在する場合でも漏れ電流が流れないようにすることができる。このとき、系統への出力電流を監視して変動が一定範囲内に収まるように制御するので、直接的な直流電源である直列コンデンサの両端電圧が変化しても、系統への出力電流の安定化を図ることができる。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。なお、図4では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図4に示すように、実施の形態2による電力変換装置10bでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、CT16に代えて、接地線Gに介在させた抵抗器Rとこの抵抗器Rでの降下電圧を検出する電圧検出器22とが設けられ、電圧検出器22の検出電圧が符号を代えた動作制御回路20に入力されている。
動作制御回路20は、4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に対応するPWM信号と2値のレベル信号とを印加してオン・オフ駆動し(図3参照)、インバータ出力端P2から系統電源Uの周波数及び電圧に応じた交流電力を系統の正の半サイクルと負の半サイクルとに同期して出力する過程で、電圧検出器22が検出した電圧値と目標電圧値との差分値が小さくなるように4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生を制御する。
動作制御回路20において、電圧検出器22が検出した電圧値と目標電圧値との差分値が小さくなるように4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生を制御する回路は、図2に示した構成と同様の考えで構成することができ、そこでの比較器14cでは、PWM信号を出力する際に、当該当該電力変換装置10bの出力電圧が出力目標電圧よりも大きいときはパルス幅を減少させ、出力電圧が出力目標電圧よりも小さいときはパルス幅を増加させる動作を行うことで、当該電力変換装置10bの出力電圧を出力目標電圧に近づけることができ、系統への出力電圧の安定化が図れるようになる。
この場合、抵抗器Rは、接地線Gに介在させるので、抵抗器Rに接続する電圧検出器22は、系統の接地電位とほぼ同じレベルの電圧を検出すればよく、雑音の影響を減らすことができる。電圧検出器22の対地電圧は安定しているので、抵抗器Rを小型にしてそこでの降下電圧が小さくなるようにした場合でも、雑音の少ない電圧検出器22が実現できるので、当該電力変換装置10bの出力電圧を安定化する制御をより精度よく行うことができる。
このように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様に、高い電力変換効率の下で逆潮流する系統連系が行える。また、直流発電設備と対地間に大きな浮遊容量が存在する場合でも漏れ電流が流れないようにすることができる。このとき、系統への出力電圧を監視して変動が一定範囲内に収まるように制御するので、直接的な直流電源である直列コンデンサの両端電圧が変化しても、系統への出力電圧の安定化を図ることができる。この場合に、系統への出力電圧を系統の接地用電線側で監視するので、雑音の影響を回避でき、出力電圧を安定化する制御をより精度よく行うことができる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。なお、図5では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態3に関わる部分を中心に説明する。
図5に示すように、実施の形態3による電力変換装置10cでは、図1(実施の形態1)に示した構成において、コンデンサC1,C2の各端子電圧を検出する電圧検出器24,26が設けられ、電圧検出器24,26の各検出電圧が符号を代えた動作制御回路28に入力されている。
動作制御回路28は、CT16が検出した電流値と目標電流値との差分値が小さくなるように4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生を制御して系統への出力電流の安定化を図る際に、電圧検出器24,26の各検出電圧の差分値を求め、その差分値が一定値範囲内に収まるように4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生制御を並行して行い、出力電流の正負バランスを調整する。
具体的には、コンデンサC1の端子電圧がコンデンサC2の端子電圧よりも高い場合(電圧検出器24の検出電圧>電圧検出器26の検出電圧の場合)には、正の半サイクルに出力する電流量が負の半サイクルに出力する電流量よりも僅かに増加するように、それぞれのサイクルにおけるパルス幅を調整し、コンデンサC1に蓄積している電荷の放出量をコンデンサC2に蓄積している電荷の放出量よりも増やすことで、両コンデンサの端子電圧を近づける。
逆に、コンデンサC1の端子電圧がコンデンサC2の端子電圧よりも低い場合(電圧検出器24の検出電圧<電圧検出器26の検出電圧の場合)には、正の半サイクルに出力する電流量が負の半サイクルに出力する電流量よりも僅かに減少するように、それぞれのサイクルにおけるパルス幅を調整し、コンデンサC1に蓄積している電荷の放出量をコンデンサC2に蓄積している電荷の放出量よりも減らすことで、両コンデンサの端子電圧を近づける。
このように、実施の形態3によれば、直流電源Eの出力電圧の変動や、コンデンサ自体の漏れ電流などによって、コンデンサC1,C2の各端子電圧に差異が生じても、両コンデンサの各端子電圧が等しくなるように制御することができるので、実施の形態1において安定化制御する系統への出力電流の正負バランスを揃えることができる。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。なお、図6では、図4(実施の形態2)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、この実施の形態4に関わる部分を中心に説明する。
図6に示すように、実施の形態4による電力変換装置10dでは、図4(実施の形態2)に示した構成において、コンデンサC1,C2の各端子電圧を検出する電圧を検出器24,26が設けられ、検出器24,26の各検出電圧が符号を代えた動作制御回路30に入力されている。
動作制御回路30は、検圧検出器22が検出した電圧値と目標電圧値との差分値が小さくなるように4つのスイッチング素子S1,S2,S3,S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生を制御して系統への出力電圧の安定化を図る際に、電圧検出器24,26の各検出電圧の差分値を求め、その差分値が一定値範囲内に収まるように4つのスイッチング素子S1,S2,S3,S4の各ゲート電極に印加するPWM信号の発生制御を並行して行い、出力電圧の正負バランスを調整する。
具体的には、コンデンサC1の端子電圧がコンデンサC2の端子電圧よりも高い場合(電圧検出器24の検出電圧>電圧検出器26の検出電圧の場合)には、正の半サイクルに出力する電圧が負の半サイクルに出力する電圧よりも僅かに増加するように、それぞれのサイクルにおけるパルス幅を調整し、コンデンサC1に蓄積している電荷の放出量をコンデンサC2に蓄積している電荷の放出量よりも増やすことで、両コンデンサの端子電圧を近づける。
逆に、コンデンサC1の端子電圧がコンデンサC2の端子電圧よりも低い場合(電圧検出器24の検出電圧<電圧検出器26の検出電圧の場合)には、正の半サイクルに出力する電圧が負の半サイクルに出力する電圧よりも僅かに減少するように、それぞれのサイクルにおけるパルス幅を調整し、コンデンサC1に蓄積している電荷の放出量をコンデンサC2に蓄積している電荷の放出量よりも減らすことで、両コンデンサの端子電圧を近づける。
このように、実施の形態4によれば、直流電源Eの出力電圧の変動や、コンデンサ自体の漏れ電流などによって、コンデンサC1,C2の各端子電圧に差異が生じても、両コンデンサの各端子電圧が等しくなるように制御することができるので、実施の形態2において安定化制御する系統への出力電圧の正負バランスを揃えることができる。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態5では、直流電源Eの電圧が系統電源Uの電圧(波高値)よりも低い場合の構成例について説明する。なお、図7では、以上説明した各実施の形態において示した構成要素と同等ないしは同一である構成要素には、同一の符号を付してある。
図7に示すこの実施の形態5による電力変換装置10eは、2つのコンデンサC1,C2と、3レベルインバータを構成する4つのスイッチング素子S1,S2,S3,S4及び2つのダイオードD1,D2と、平滑回路12と、動作制御回路36と、2つの電圧検出器24,26と、2つの昇圧回路32,34とを備えている。なお、4つのスイッチング素子S1〜S4と2つの昇圧回路32,34が備えるスイッチング素子S5,S6は、例えばIGBTであり、それぞれ環流ダイオードDが逆並列に接続されている。
すなわち、図7に示す電力変換装置10eは、例えば図5に示す電力変換装置10cからCT16を除外し、直流電源Eと3レベルインバータの直接的な直流電源である2つのコンデンサC1,C2の直列回路との間に、2つの昇圧回路32,34をその2つのコンデンサC1,C2と1対1の関係で配置し、符号を代えた動作制御回路36が昇圧回路32,34も制御するようにした構成である。
昇圧回路32は、直流電源Eの正極側に一端が接続されるコンデンサC4及びリアクトルL2と、リアクトルL2の他端にコレクタ電極が接続され逆並列接続のダイオードDを備えるスイッチング素子S5とを備え、コンデンサC4の他端とスイッチング素子S5のエミッタ電極とは、共通にコンデンサC1,C2の直列接続端Yに接続されている。そして、リアクトルL2の他端とスイッチング素子S5のコレクタ電極との接続端は、逆流阻止用のダイオードD3のアノードに接続され、ダイオードD3のカソードに高電圧側母線Pが接続されている。
昇圧回路32は、直流電源Eの正極側に一端が接続されるコンデンサC5及びリアクトルL3と、リアクトルL3の他端にエミッタ電極が接続され逆並列接続のダイオードDを備えるスイッチング素子S6とを備え、コンデンサC5の他端とスイッチング素子S6のコレクタ電極とは、共通にコンデンサC1,C2の直列接続端Yに接続されている。そして、リアクトルL3の他端とスイッチング素子S6のコレクタ電極との接続端は、逆流阻止用のダイオードD4のアノードに接続され、ダイオードD4のアノードに低電圧側母線Nが接続されている。
動作制御回路36は、直流電源Eの電圧が系統電源Uの電圧(波高値)よりも低いことから、まず、2つの昇圧回路32,34を制御して2つのコンデンサC1,C2の直列回路の両端電圧を逆潮流するのに必要な電圧(Vi+、Vi−)まで昇圧する。その後、4つのスイッチング素子S1〜S4の各ゲート電極に対応するPWM信号と2値のレベル信号とを印加してオン・オフ駆動し2つのコンデンサC1,C2の直列回路が構成する直流電源の直流電力を交流電力に変換して系統へ出力する図3に示した動作を同様に行うが、その動作過程においては2つのコンデンサC1,C2の直列回路の両端電圧が逆潮流するのに必要な電圧(Vi+、Vi−)を維持するように、2つの昇圧回路32,34を制御する。
ここでは、2つの昇圧回路32,34での昇圧動作について説明する。直流電源Eが出力する直流電圧は、2つのコンデンサC4,C5の直列回路によって安定化されるが、2つのコンデンサC4,C5は、それぞれほぼ等容量値を有するので、その直列接続端は、直流電源Eの出力電圧の中間電位を与える。スイッチング素子S5,S6を共にオン動作させると、リアクトルL2,L3に電流が流れてエネルギーが蓄積される。その後、スイッチング素子S5,S6を共にオフ動作させると、リアクトルL2からダイオードD3、2つのコンデンサC1,C2、ダイオードD4、リアクトルL2に至る電流経路を、リアクトルL2,L3に蓄積されたエネルギーに付勢されて流れる電流によって2つのコンデンサC1,C2が充電される。
動作制御回路36は、2つの電圧検出器24,26の検出電圧を監視して、2つのスイッチング素子S5,S6の上記した内容のオン・オフ制御を繰り返し行うことで、2つのコンデンサC1,C2の直列回路の両端電圧を逆潮流するのに必要な電圧(Vi+、Vi−)にまで昇圧する。その後も同様に2つの電圧検出器24,26の検出電圧を監視して同様の制御動作を行い、逆潮流するのに必要な電圧(Vi+、Vi−)の維持に努める。なお、2つのスイッチング素子S5,S6の上記した内容のオン・オフ制御には、PWM信号が用いられ、そのパルス幅を調節することで、所望の直流電圧(Vi+、Vi−)が得られるようにしている。
ここで、2つの昇圧回路32,34では、スイッチング素子S5の耐圧は、コンデンサC4の端子電圧に対応した値であればよく、スイッチング素子S6の耐圧は、コンデンサC5の端子電圧に対応した値であればよい。つまり、インバータ制御動作を行う4つのスイッチング素子S1〜S4と同様に、スイッチング素子S5,S6に高耐圧素子を用いる必要がないので、コストの低減が図れるのに加えて、昇圧効率の向上が図れる。
また、2つの昇圧回路32,34では、リアクトルL2とリアクトルL3とを別個独立のものとし、それぞれ無関係なリアクトルとしてもよいが、両リアクトルを磁気的に結合させた構成も採ることができる。図7において、リアクトルL2とリアクトルL3とが磁気的に結合している。このように、リアクトルL,Lを磁気的に結合させると、一体化して構成できるので、昇圧回路32,34の小型化が図れる。
このように、この実施の形態5では、直流発電設備の発生直流電圧が逆潮流するのに必要な電圧よりも低い場合は、昇圧回路を設けるが、3レベルインバータの直接的な直流電源である2つのコンデンサの直列回路に対して1つ設けるのではなく、各コンデンサと1対1の関係で設けるので、各昇圧回路では高耐圧のスイッチング素子を用いる必要がなく昇圧効率の向上が図れる。
また、直流発電設備の発生直流電圧が変動しても、直接的な直流電源である2つのコンデンサの直列回路の両端電圧を所望値に維持することができるので、逆潮流する電力変換を安定的に実施することができる。特に、直流発電設備が太陽電池など自然エネルギーを利用した直流電源である場合には、電圧の変動が大きく安定した直流電圧が得られない場合が多いが、そのような場合でも、系統への出力電力を安定化することができる。
加えて、2つの昇圧回路で用いるリアクトルは、互いに磁気的に結合させた構成とすることができるので、2つの昇圧回路の小型化が図れる。
実施の形態6.
図8は、この発明の実施の形態6による系統連系用電力変換装置の構成を示すブロック図である。この実施の形態6では、以上説明した各電力変換装置においてその運転を停止する制御方法について説明する。
図8に示すこの実施の形態6による電力変換装置10fは、例えば図1(実施の形態1)に示した電力変換装置10aにおいて、動作制御回路14に代えて動作制御回路38が設けられている。動作制御回路38は、動作制御回路14が備える実施の形態1による機能に加えて、この実施の形態6による運転停止の制御を行う機能が追加されている。
図9を参照して、この実施の形態6による運転停止の制御方法について説明する。図9は、図8に示す電力変換装置の動作を説明する要部波形図である。図9では、時刻tから左方が、4つのスイッチング素子S1〜S4を図3に示した手順でオン・オフ駆動制御している運転状態を示し、時刻tから右方側が、運転を停止する場合の4つのスイッチング素子S1〜S4の制御手順を示している。
ここで、時刻tにおいて運転を停止する場合、平滑回路12のリアクトルL1に電流が流れている状態で、4つのスイッチング素子S1〜S4を一斉にオフ動作制御すると、平滑回路12のリアクトルL1にはその流れる電流を同方向に付勢するエネルギーが蓄積されているので、スイッチング素子S2またはスイッチング素子S4に高電圧が印加される場合が起こる。
例えば、リアクトルL1を系統電源U側に向かう電流が流れている正の半サイクルにおいて、4つのスイッチング素子S1〜S4を一斉にオフ動作制御すると、インバータ出力端P2では、電圧が低下して負極側の電圧Vi−と同じ電圧に引き込まれるので、スイッチング素子S2には、最大で、正極側の電圧Vi+と負極側の電圧Vi−との各絶対値を加算した高電圧が印加される可能性がある。
そこで、図9に示すように、正極側アームにおける直流電源E側のスイッチング素子S1及び負極側アームにおける直流電源E側のスイッチング素子S3は、共に、運転停止の時刻tに同期してオフ動作状態に制御するが、正極側アームにおける系統電源U側のスイッチング素子S2及び負極側アームにおける系統電源U側のスイッチング素子S4は、正の半サイクルにおいては、スイッチング素子S2をオン動作状態に制御する一方、スイッチング素子S4をオフ動作状態に制御し、負の半サイクルにおいては、逆にスイッチング素子S2をオフ動作状態に制御する一方、スイッチング素子S4をオン動作状態に制御することを所定サイクル数だけ繰り返す。
このように制御すれば、リアクトルL1を系統電源U側に向かう電流が流れている正の半サイクルにおいては、スイッチング素子S2がオン動作状態にあるので、接地線Gから、ダイオードD1、スイッチング素子S2、系統電源Uの非接地相側Uaに向かう電流経路が形成され、インバータ出力端P2での電圧レベルが中点電圧(Vi0)となり、リアクトルL1に蓄積されたエネルギーを減衰ないしは消滅させることができるので、スイッチング素子S2に上記したような異常電圧が発生する事態を回避することができる。
同様に、リアクトルL1を直流電源EU側に向かう電流が流れている負の半サイクルにおいては、スイッチング素子S4がオン動作状態にあるので、インバータ出力端Pから、スイッチング素子S4、ダイオードD2、接地線Gに向かう電流経路が形成され、リアクトルL1に蓄積されたエネルギーを減衰ないしは消滅させることができるので、スイッチング素子S4に異常電圧が発生する事態を回避することができる。
このように、実施の形態6によれば、運転を停止する場合、平滑回路のリアクトルに蓄積されているエネルギーを消滅させる方向に、正極側アームと負極側アームとにおける各系統電源側スイッチング素子をサイクル毎にオン・オフ制御するので、その正極側アームと負極側アームとにおける各系統電源側スイッチング素子に大きな電圧を掛けることなく運転を停止することができる。つまり、運転とその停止とを繰り返す運用を、スイッチング素子を故障させないで可能にする電力変換装置が実現できる。
なお、実施の形態6では、実施の形態1による電力変換装置への適用例を示したが、実施の形態2〜5による電力変換装置にも同様に適用できることは言うまでもない。
以上のように、この発明にかかる系統連系用電力変換装置は、片相が接地用電線である商用電力系統に、高い電力変換効率で、しかも直流発電設備が太陽電池のように大きな対地容量を持つ場合でも漏れ電流を流さずに、出力する交流電力の電流や電圧の安定化と正負バランスとを保って逆潮流する系統連系を実現するのに有用である。
また、この発明にかかる系統連系用電力変換装置は、運転とその停止とを繰り返す運用を、スイッチング素子を故障させないで実施するのに有用である。

Claims (5)

  1. 需要家に配電する2相のうちの片相が接地用電線である商用電力系統に、直流発電設備が発生する直流電力を交流電力に変換して供給する系統連系用電力変換装置であって、
    前記直流発電設備が出力する直流電圧を等分に分担するように、当該直流発電設備の正極側と負極側との間に直列に接続した2つのコンデンサであってその直列接続端に前記接地用電線が接続される2つのコンデンサと、
    前記2つのコンデンサの直列回路の正極端側と負極端側との間に直列に接続した4つのスイッチング素子のうち、当該正極端側における2つのスイッチング素子による直列回路と当該負極端側における2つのスイッチング素子による直列回路との接続端がインバータ出力端を構成し、当該正極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間、及び、当該負極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間を、それぞれクランプ用のダイオードで接続したインバータ部と、
    前記インバータ部のインバータ出力端を前記商用電力系統からの電力供給用電線に接続する平滑回路と、
    前記電力供給用電線と前記接地用電線とのいずれか一方を流れる交流電流を検出する電流検出手段と
    前記4つのスイッチング素子を所定の順序でオン・オフ制御して前記インバータ出力端から前記商用電力系統の周波数及び電圧に応じた交流電力を出力する過程で、前記電流検出手段が検出した電流値と目標電流値との差分値が小さくなるように前記4つのスイッチング素子に与えるPWM信号の発生を制御し、運転を停止する場合、正極端側における2つのスイッチング素子及び負極端側における2つのスイッチング素子のうち、当該正極端及び当該負極端にそれぞれ接続されるスイッチング素子を共にオフ動作状態に制御する一方、前記インバータ出力端にそれぞれ接続されるスイッチング素子については、系統の正の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態にそれぞれ制御し、系統の負の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態にそれぞれ制御する動作制御手段と、
    を備えていることを特徴とする系統連系用電力変換装置。
  2. 需要家に配電する2相のうちの片相が接地用電線である商用電力系統に、直流発電設備が発生する直流電力を交流電力に変換して供給する系統連系用電力変換装置であって、
    前記直流発電設備が出力する直流電圧を等分に分担するように、当該直流発電設備の正極側と負極側との間に直列に接続した2つのコンデンサであってその直列接続端に前記接地用電線が接続される2つのコンデンサと、
    前記2つのコンデンサの直列回路の正極端側と負極端側との間に直列に接続した4つのスイッチング素子のうち、当該正極端側における2つのスイッチング素子による直列回路と当該負極端側における2つのスイッチング素子による直列回路との接続端がインバータ出力端を構成し、当該正極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間、及び、当該負極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間を、それぞれクランプ用のダイオードで接続したインバータ部と、
    前記インバータ部のインバータ出力端を前記商用電力系統からの電力供給用電線に接続する平滑回路と、
    記接地用電線における交流電圧を直接検出する系統電圧検出手段と、
    前記4つのスイッチング素子を所定の順序でオン・オフ制御して前記インバータ出力端から前記商用電力系統の周波数及び電圧に応じた交流電力を出力する過程で、前記系統電圧検出手段が検出した電圧値と目標電圧値との差分値が小さくなるように前記4つのスイッチング素子に与えるPWM信号の発生を制御し、運転を停止する場合、正極端側における2つのスイッチング素子及び負極端側における2つのスイッチング素子のうち、当該正極端及び当該負極端にそれぞれ接続されるスイッチング素子を共にオフ動作状態に制御する一方、前記インバータ出力端にそれぞれ接続されるスイッチング素子については、系統の正の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態にそれぞれ制御し、系統の負の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態にそれぞれ制御する動作制御手段と、
    を備えていることを特徴とする系統連系用電力変換装置。
  3. 需要家に配電する2相のうちの片相が接地用電線である商用電力系統に、直流発電設備が発生する直流電力を交流電力に変換して供給する系統連系用電力変換装置であって、
    前記直流発電設備が出力する直流電圧を等分に分担するように、当該直流発電設備の正極側と負極側との間に直列に接続した2つのコンデンサであってその直列接続端に前記接地用電線が接続される2つのコンデンサと、
    前記2つのコンデンサの直列回路の正極端側と負極端側との間に直列に接続した4つのスイッチング素子のうち、当該正極端側における2つのスイッチング素子による直列回路と当該負極端側における2つのスイッチング素子による直列回路との接続端がインバータ出力端を構成し、当該正極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間、及び、当該負極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間を、それぞれクランプ用のダイオードで接続したインバータ部と、
    前記インバータ部のインバータ出力端を前記商用電力系統からの電力供給用電線に接続する平滑回路と、
    前記2つのコンデンサの各端子電圧をそれぞれ検出する直流電圧検出手段と、
    前記電力供給用電線と前記接地用電線とのいずれか一方を流れる交流電流を検出する電流検出手段と、
    前記4つのスイッチング素子を所定の順序でオン・オフ制御して前記インバータ出力端から前記商用電力系統の周波数及び電圧に応じた交流電力を出力する過程で、前記電流検出手段が検出した電流値と目標電流値との差分値が小さくなるように前記4つのスイッチング素子に与えるPWM信号の発生を制御する場合に、前記直流電圧検出手段が検出した2つの検出電圧の差分値が一定値範囲内に収まるように前記PWM信号の発生制御を並行して行い、運転を停止する場合、正極端側における2つのスイッチング素子及び負極端側における2つのスイッチング素子のうち、当該正極端及び当該負極端にそれぞれ接続されるスイッチング素子を共にオフ動作状態に制御する一方、前記インバータ出力端にそれぞれ接続されるスイッチング素子については、系統の正の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態にそれぞれ制御し、系統の負の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態にそれぞれ制御する動作制御手段と、
    を備えていることを特徴とする系統連系用電力変換装置。
  4. 需要家に配電する2相のうちの片相が接地用電線である商用電力系統に、直流発電設備が発生する直流電力を交流電力に変換して供給する系統連系用電力変換装置であって、
    前記直流発電設備が出力する直流電圧を等分に分担するように、当該直流発電設備の正極側と負極側との間に直列に接続した2つのコンデンサであってその直列接続端に前記接地用電線が接続される2つのコンデンサと、
    前記2つのコンデンサの直列回路の正極端側と負極端側との間に直列に接続した4つのスイッチング素子のうち、当該正極端側における2つのスイッチング素子による直列回路と当該負極端側における2つのスイッチング素子による直列回路との接続端がインバータ出力端を構成し、当該正極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間、及び、当該負極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間を、それぞれクランプ用のダイオードで接続したインバータ部と、
    前記インバータ部のインバータ出力端を前記商用電力系統からの電力供給用電線に接続する平滑回路と、
    前記2つのコンデンサの各端子電圧をそれぞれ検出する直流電圧検出手段と、
    前記接地用電線における交流電圧を直接検出する系統電圧検出手段と、
    前記4つのスイッチング素子を所定の順序でオン・オフ制御して前記インバータ出力端から前記商用電力系統の周波数及び電圧に応じた交流電力を出力する過程で、前記系統電圧検出手段が検出した電圧値と目標電圧値との差分値が小さくなるように前記4つのスイッチング素子に与えるPWM信号の発生を制御する場合に、前記直流電圧検出手段が検出した2つの検出電圧の差分値が一定値範囲内に収まるように前記PWM信号の発生制御を並行して行い、運転を停止する場合、正極端側における2つのスイッチング素子及び負極端側における2つのスイッチング素子のうち、当該正極端及び当該負極端にそれぞれ接続されるスイッチング素子を共にオフ動作状態に制御する一方、前記インバータ出力端にそれぞれ接続されるスイッチング素子については、系統の正の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態にそれぞれ制御し、系統の負の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態にそれぞれ制御する動作制御手段と、
    を備えていることを特徴とする系統連系用電力変換装置。
  5. 需要家に配電する2相のうちの片相が接地用電線である商用電力系統に、直流発電設備が発生する直流電力を交流電力に変換して供給する系統連系用電力変換装置であって、
    前記直流発電設備の正極側に一端が接続される第1のコンデンサ及び第1のリアクトルと、前記第1のリアクトルの他端に一端が接続される第1のスイッチング素子とを備え、前記第1のコンデンサ及び前記第1のスイッチング素子の各他端が前記接地用電線に接続される第1の昇圧回路と、
    前記直流発電設備の負極側に一端が接続される第2のコンデンサ及び第2のリアクトルと、前記第2のリアクトルの他端に一端が接続される第2のスイッチング素子とを備え、前記第2のコンデンサ及び前記第2のスイッチング素子の各他端が前記接地用電線に接続される第2の昇圧回路と、
    前記第1及び第2の昇圧回路が昇圧する直流電圧を等分に分担するように、前記第1のリアクトルの他端にアノードを接続した第1の逆流防止用ダイオードのカソードと前記第2のリアクトルの他端にカソードを接続した第2の逆流防止用ダイオードのアノードとの間に直列に接続される2つのコンデンサであってその直列接続端が前記接地用電線に接続される2つのコンデンサと、
    前記2つのコンデンサの各端子電圧をそれぞれ検出する直流電圧検出手段と、
    前記2つのコンデンサの直列回路の正極端側と負極端側との間に直列に接続した4つのスイッチング素子のうち、当該正極端側における2つのスイッチング素子による直列回路と当該負極端側における2つのスイッチング素子による直列回路との接続端がインバータ出力端を構成し、当該正極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間、及び、当該負極端側における2つのスイッチング素子の直列接続端と前記2つのコンデンサの直列接続端との間を、それぞれクランプ用のダイオードで接続したインバータ部と、
    前記インバータ部のインバータ出力端を前記商用電力系統からの電力供給用電線に接続する平滑回路と、
    前記直流電圧検出手段の各検出電圧に基づき、前記第1及び第2のスイッチング素子をオン・オフ制御して前記2つのコンデンサの直列回路の両端電圧を逆潮流するのに必要な電圧まで昇圧する制御を行い、前記4つのスイッチング素子を所定の順序でオン・オフ制御して前記インバータ出力端から前記商用電力系統の周波数及び電圧に応じた交流電力を出力する過程で前記2つのコンデンサの直列回路の両端電圧を逆潮流するのに必要な電圧に維持する制御を行い、運転を停止する場合、正極端側における2つのスイッチング素子及び負極端側における2つのスイッチング素子のうち、当該正極端及び当該負極端にそれぞれ接続されるスイッチング素子を共にオフ動作状態に制御する一方、前記インバータ出力端にそれぞれ接続されるスイッチング素子については、系統の正の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態にそれぞれ制御し、系統の負の半サイクルでは正極端側におけるスイッチング素子をオフ動作状態に、負極端側におけるスイッチング素子をオン動作状態にそれぞれ制御する動作制御手段と、
    を備えていることを特徴とする系統連系用電力変換装置。
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