JPH07303337A - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置

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JPH07303337A
JPH07303337A JP6117656A JP11765694A JPH07303337A JP H07303337 A JPH07303337 A JP H07303337A JP 6117656 A JP6117656 A JP 6117656A JP 11765694 A JP11765694 A JP 11765694A JP H07303337 A JPH07303337 A JP H07303337A
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Sadaji Tamoto
貞治 田本
Koichi Ito
浩一 伊藤
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Yutaka Electric Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流入出力端子のそれぞれの一方を接続して
共通ラインとした電源装置において、1組のバッテリに
よる簡単な回路構成により停電時にも確実に動作するも
のを得ることを目的とするものである。 【構成】 停電時において、駆動回路41、42により
正側と負側のスイッチ素子25と26のいずれか一方が
高周波スイッチングしているときに、スイッチ素子25
と26のいずれか他方を交流出力電圧の商用半サイクル
毎に交互に導通させることにより、正方向と負方向の昇
圧チョッパ回路31、32の正入力ライン4と負入力ラ
イン5との間に、1組のバッテリ38をダイオード39
またはスイッチ素子48を介して接続することで、正方
向と負方向にそれぞれ昇圧して安定化された直流電圧を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流入出力端子のそれ
ぞれの一方を接続して共通ラインとし、この共通ライン
に対して得た正負の直流電圧を昇圧し、交流に再変換す
るようにした電源装置において、通常は商用電源から電
力を供給し、停電時には自動的にバッテリに切換えて電
力を供給するようにした無停電電源装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】交流入出力端子のそれぞれの一方を接続
して共通ラインとした従来の回路には、特開昭64−5
338号公報に示される回路がある。これを図9および
図10により説明する。図9において、交流入力端子
2、3間に、交流電源10の電圧Viが印加されると、
ダイオード17、18とコンデンサ19、20からなる
半波整流平滑回路21で整流、平滑され、共通ライン1
6に対して正側ライン4と負側ライン5に略等しい直流
電圧+V1と−V2が得られる。これらの直流電圧は、
正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32で昇圧さ
れる。このとき、スイッチ素子25、26の開閉によっ
てコンデンサ29、30の両端には、前記+V1と−V
2よりも高い電圧+V3と−V4が得られ、このときの
周期t=1/f(=20kHz以上)となる。
【0003】ここで、+V3と−V4が高くなれば、制
御回路43、44でそれを検出し、駆動回路41、42
でスイッチ素子25、26のオン時間t1を短くし、逆
に低くなればt1を長くする。パルス電圧はダイオード
27、28とコンデンサ29、30で平滑化され、DC
-ACインバータ37へ送られる。このDC-ACインバ
ータ37のスイッチ素子33、34は、交互にオン、オ
フし、かつ、オン、オフの時間幅が交流入力波形に対応
し、第6図の実線のようなパルス電圧波形V5となる。
このパルス電圧V5がインダクタンス素子35とコンデ
ンサ36からなるフィルタ回路96で高調波成分を圧縮
し、第6図の点線のような交流出力電圧V0が得られ、
負荷6に供給される。
【0004】停電などにより交流電圧が入力されないと
きには、正側と負側のそれぞれ2組のバッテリ38a、
38bからの直流電圧を正方向と負方向の昇圧チョッパ
回路31、32でそれぞれ高周波スイッチングし、正方
向と負方向にそれぞれ昇圧された略等しい直流電圧を得
る。後段のDC−ACインバータ回路37によって高周
波の交流電圧に変換され、さらにフィルタ回路96を通
して高調波成分を除去し、所定の電圧および商用周波数
の交流出力となる。正側と負側のそれぞれ2組のバッテ
リ38a、38bは、図示しない充電回路で定常入力時
に充電される。
【0005】前記第9図の例では、共通ライン16に対
し正側と負側にそれぞれ1組ずつの計2組のバッテリ3
8a、38bを挿入したが、第10図の例では、スイッ
チング素子としてのトランジスタ75、インダクタンス
素子76、ダイオード77からなる反転チョッパ回路7
8を挿入することによって1組のバッテリ38のみとし
たものである。また、前記トランジスタ75のベースに
はオン、オフを制御する駆動回路79が結合され、この
駆動回路79には、コンデンサ20の両端の電圧検出回
路80が結合されている。
【0006】このような構成において、停電などにより
交流電圧が入力されないときの作用を説明する。正側で
は、バッテリ38からの直流電圧が正方向の昇圧チョッ
パ回路31に供給される。また、負側では、反転チョッ
パ回路78によるトランジスタ75のオン時にインダク
タンス素子76の両端にバッテリ38からの直流電圧が
供給され、この電圧がトランジスタ75のオフ時にコン
デンサ20の両端に反転して供給され、これが負方向の
昇圧チョッパ回路32に供給される。その後、前記同様
にして正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32で
それぞれ高周波スイッチングされ、昇圧された略等しい
直流電圧を得、後段のDC−ACインバータ回路37に
よって高周波の交流電圧に変換され、さらにフィルタ回
路96を通して高調波成分を除去し、所定の電圧および
商用周波数の交流出力となる。前記バッテリ38は、図
示しない充電回路で定常入力時に充電される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来回路の第1例で
は、共通ライン16に対して、正側と負側の2組のバッ
テリ38a、38bが必要となるため、バッテリの数量
が倍となる。
【0008】また、従来回路の第2例では、バッテリ3
8は正側の昇圧チョッパ回路31の入力ライン4に1組
だけ接続すれば足りるが、負方向の電圧を得るために負
方向の反転チョッパ回路78が必要となる。このように
回路が複雑で、かつ高価になり、信頼性の低下を招く恐
れがあった。
【0009】本発明は、交流入出力端子のそれぞれの一
方を接続して共通ラインとし、この共通ラインに対して
得た正負の直流電圧を昇圧し、交流に再変換するように
した電源装置において、2組のバッテリを用いたり、1
組のバッテリと反転チョッパ回路を用いたりすることな
く、1組のバッテリにより正方向と負方向の電圧の昇圧
を行うことのできるようにすることを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、交流入出力端
子のそれぞれの一方を接続して共通ライン16とし、こ
の共通ライン16に対して得た正および負の直流電圧
を、正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32でそ
れぞれ昇圧し、DC−ACインバータ回路37により交
流に再変換するようにした交流電源装置において、前記
正方向の昇圧チョッパ回路31の正入力ライン4と前記
負方向の昇圧チョッパ回路32の負入力ライン5間にダ
イオード39またはスイッチ素子48を介して接続した
1組のバッテリ38と、前記昇圧チョッパ回路31、3
2のそれぞれのスイッチ素子25、26を交流出力電圧
の商用半サイクル毎に交互に導通させ、導通させない他
方を高周波スイッチングする駆動回路41、42とから
なることを特徴とする無停電電源装置である。
【0011】
【作用】停電などにおいて、交流出力電圧が正の商用半
サイクルに負側のスイッチ素子26が導通を継続し、正
側のスイッチ素子25がスイッチングするが、正側のス
イッチ素子25がオンのときに、バッテリ38の直流電
力がインダクタンス素子23、24に蓄えられ、正側の
スイッチ素子25がオフしたときに蓄えられた電力がコ
ンデンサ29へ充電される。逆に、交流出力電圧が負の
商用半サイクルに正側のスイッチ素子25が導通を継続
し、負側のスイッチ素子26がスイッチングするが、負
側のスイッチ素子26がオンのときにバッテリ38の直
流電力がインダクタンス素子23、24に蓄えられ、負
側のスイッチ素子26がオフしたときに蓄えられた電力
がコンデンサ30へ充電される。
【0012】このように、正側と負側のスイッチ素子2
5と26のいずれか一方が高周波スイッチングしている
ときに、スイッチ素子25と26のいずれか他方を交流
出力電圧の商用半サイクル毎に交互に導通することによ
り、正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32の正
入力ライン4と負入力ライン5との間に、1組のバッテ
リ38をダイオード39またはスイッチ素子48を介し
て接続することで、正方向と負方向にそれぞれ昇圧して
安定化された直流電圧を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。本発明の基本回路を図2により説明すると、正方向
の昇圧チョッパ回路31の正入力ライン4と、負方向の
昇圧チョッパ回路32の負入力ライン5との間に、複数
個のバッテリを直列に接続した1組のバッテリ38をダ
イオード39を介して接続したものである。
【0014】(1)交流電圧が入力されているときに
は、図9に示した従来回路と同一動作となる。
【0015】(2)停電などにより交流電圧が入力され
ていない場合において、交流出力電圧が、図4(c)の
t2〜t3のように、正側の商用半サイクルにあるとき
は、スイッチ素子25を図4(d)のように高周波スイ
ッチングし、スイッチ素子26を図4(e)のように導
通状態にする。また、交流出力電圧が、図4(c)のt
1〜t2のように、正側の商用半サイクルにあるとき
は、スイッチ素子26を同(e)のように高周波スイッ
チングし、スイッチ素子25を図4(d)のように導通
状態にする。なお、図4(d)(e)のように、スイッ
チ素子25、26が同時にオンとならないように、一定
時間のデッドタイムdを設けて交流出力電圧の商用周波
数と同じ周期でスイッチ素子25、26を駆動する。
【0016】交流出力電圧が正の商用半サイクルにおい
ては、負側のスイッチ素子26が導通を継続し、正側の
スイッチ素子25がスイッチングするが、正側のスイッ
チ素子25がオンのときに、バッテリ38の直流電力が
インダクタンス素子23、24に蓄えられ、正側のスイ
ッチ素子25がオフしたときに蓄えられた電力がコンデ
ンサ29へ充電される。
【0017】逆に、交流出力電圧が負の商用半サイクル
においては、正側のスイッチ素子25が導通を継続し、
負側のスイッチ素子26がスイッチングするが、負側の
スイッチ素子26がオンのときにバッテリ38の直流電
力がインダクタンス素子23、24に蓄えられ、負側の
スイッチ素子26がオフしたときに蓄えられた電力がコ
ンデンサ30へ充電される。
【0018】このように、正側と負側のスイッチ素子2
5と26のいずれか一方が高周波スイッチングしている
ときに、スイッチ素子25と26のいずれか他方を交流
出力電圧の商用半サイクル毎に交互に導通することによ
り、正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32の正
入力ライン4と負入力ライン5との間に、1組のバッテ
リ38をダイオード39を介して接続することで、正方
向と負方向にそれぞれ昇圧して安定化された直流電圧を
得ることができる。
【0019】本発明の具体的な第1実施例を図1に基づ
きさらに詳しく説明する。交流電源10の一端が共通ラ
イン16に結合され、この交流電源10の他端が正側と
負側のダイオード17、18のアノードとカソードの接
続点に結合される。このダイオード17、18の出力側
に、複数個のバッテリを直列に接続した1組のバッテリ
38が、ダイオード39を介して正方向と負方向の昇圧
チョッパ回路31、32の正入力ライン4と負入力ライ
ン5との間に接続される。
【0020】また、共通ライン16に対する正入力ライ
ン4と負入力ライン5には、それぞれインダクタンス素
子23、24、スイッチ素子25、26、ダイオード2
7、28、コンデンサ29、30が結合され、正方向と
負方向の昇圧チョッパ回路31、32が構成されてい
る。これらの後段には、前記コンデンサ29、30およ
びスイッチ素子33、34からなるハーフブリッジ型D
C−ACインバータ回路37と、インダクタンス素子3
5、コンデンサ36からなるフィルタ回路96が結合さ
れている。
【0021】停電などにより交流入力電圧が入力されな
いときは、ダイオード39が導通し、1組のバッテリ3
8から昇圧チョッパ回路31、32に直流電圧が入力さ
れるが、この昇圧チョッパ回路31、32のスイッチ素
子25、26の駆動回路41、42は、例えば図3に示
すように、PWM制御ICからなる制御回路43、44
と、フォトカプラ83、84、89、90、発振回路7
などにより構成される。
【0022】発振回路7の発振出力は、図4(a)
(b)に示すような一定のデッドタイムdを設けた交流
出力電圧の商用周期に同期した2組の信号であり、この
信号により、正側と負側のそれぞれのフォトカプラ8
9、90が動作して、駆動回路41、42は、前記スイ
ッチ素子25、26が同時にオンとならないような信号
を出力する。
【0023】以上のような回路構成による動作を説明す
ると、交流出力電圧が負の商用半サイクルのt1〜t2
において、発振回路7からの図4(a)の信号により、
フォトカプラ89がオンすると、制御回路43の出力に
関係なくフォトカプラ83もオンして、図4(d)のよ
うに、スイッチ素子25が導通した状態となる。他方、
このt1〜t2の間、発振回路7からの図4(b)の信
号により、フォトカプラ90が継続的にオフしているの
で、制御回路44の出力によりフォトカプラ84を介し
てスイッチ素子26が図4(e)のように、スイッチン
グ動作をし、昇圧チョッパ回路32としての動作とな
る。
【0024】交流出力電圧が正の商用半サイクルのt2
〜t3においては、スイッチ素子26が図4(d)のよ
うに、スイッチング動作をし、昇圧チョッパ回路31と
しての動作となり、スイッチ素子26が図4(e)のよ
うに、導通を継続した状態となる。スイッチ素子25と
26が逆になるが、同様の動作である。
【0025】このように、正側と負側の昇圧チョッパ回
路31、32のスイッチ素子25と26が交流出力電圧
の商用半サイクル毎に交互に導通状態となり、昇圧チョ
ッパ回路31、32としてのスイッチング動作も出力電
圧の商用半サイクル毎に交互に繰り返される。
【0026】以上のように、交流出力電圧の商用半サイ
クル毎に導通状態とスイッチング動作を繰り返すことに
よる正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32の動
作を図5により説明する。交流出力電圧が正の商用半サ
イクルにおいては、図5(a)に示す等価回路のよう
に、スイッチ素子26が導通状態となり、スイッチ素子
25が昇圧チョッパ回路としてスイッチング動作し、こ
のスイッチ素子25のオン時にバッテリ38からの直流
電力がダイオード39、インダクタンス素子23、スイ
ッチ素子25、26、インダクタンス素子24で閉回路
となり、インダクタンス素子23、24に電力が蓄えら
れる。つぎに、スイッチ素子25がオフしたときにイン
ダクタンス素子23、24に蓄えられた電力がダイオー
ド39、インダクタンス素子23、ダイオード27、コ
ンデンサ29、スイッチ素子26、インダクタンス素子
24、バッテリ38の経路によりコンデンサ29を充電
する。
【0027】逆に、交流出力電圧が負の商用半サイクル
においては、図5(b)に示す等価回路のように、スイ
ッチ素子25が導通状態となり、スイッチ素子26が昇
圧チョッパ回路としてスイッチング動作し、このスイッ
チ素子の26オン時にバッテリ38からの直流電力がダ
イオード39、インダクタンス素子23、スイッチ素子
25、26、インダクタンス素子24で閉回路となり、
インダクタンス素子23、24に電力が蓄えられる。つ
ぎに、スイッチ素子26がオフしたときにインダクタン
ス素子23、24に電力が蓄えられた電力がダイオード
39、インダクタンス素子23、スイッチ素子25、コ
ンデンサ30、ダイオード28、インダクタンス素子2
4、バッテリ38の経路によりコンデンサ30を充電す
る。
【0028】正負いずれの半サイクルでも、図5(a)
(b)に示すようなインダクタンス素子23、24が2
段となる昇圧チョッパ回路31、32が形成され、正方
向と負方向に昇圧された安定した直流電圧が得られる。
【0029】このように、正方向と負方向の昇圧チョッ
パ回路31、32のスイッチ素子25、26を交流出力
電圧の商用半サイクル毎に交互に導通状態とスイッチン
グ状態にすることにより、正方向と負方向の昇圧チョッ
パ回路31、32の正入力ライン4と負入力ライン5の
間に、1組のバッテリ38を接続するだけで、正方向と
負方向に昇圧して安定化された直流電圧が得られる。
【0030】正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、
32の後段に接続されたハーフ・ブリッジ型DC−AC
インバータ回路37のスイッチ素子33、34は、交流
出力電圧波形に対応したパルス幅変調をするためのパル
ス幅変調回路45が結合され、そのパルス幅変調信号に
より高周波で交流出力電圧の商用半サイクル毎に交互に
スイッチングし、かつ、スイッチングの時間幅が交流出
力波形に対応して、図6の実線のようなパルス電圧波形
となる。このパルス電圧は、インダクタンス素子35、
コンデンサ36からなるフィルタ回路96で高調波成分
を除去し、図6の点線のような所定の電圧と商用周波数
の交流出力が得られる。
【0031】交流電圧10が入力されているときには、
正側と負側のダイオード17、18でそれぞれ半波整流
された電圧を正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、
32でスイッチングし、正側と負側にそれぞれ昇圧し、
後段のインバータ回路37によって高周波の交流電圧に
変換され、さらにフィルタ回路96などを通して高調波
成分を除去し、所定の電圧と商用周波数の交流出力が得
られるのは、従来回路と変わるところはない。
【0032】つぎに、正方向と負方向の昇圧チョッパ回
路31、32を正方向と負方向の力率改善用アクティブ
・フィルタ回路に置き換えた場合の基本回路を図7に示
す。この回路では、コンデンサ19、20がないため、
交流入力電圧が商用半サイクル毎に低下したときにバッ
テリ38を放電させないためスイッチ素子が必要とな
り、図1に示すダイオード39に代えて、図7に示すよ
うに、SCRなどのスイッチ素子48を用い、停電など
で交流電圧が入力されないときにスイッチ素子48をオ
ンさせることにより、無停電電源装置としての前記同様
の動作が可能となる。
【0033】この第7図の動作を正側だけ抽出した図8
により力率改善作用をさらに詳しく説明する。この回路
では、制御回路43内の汎用のPWM制御用IC52を
用い、入力電流波形と出力電圧だけを使用して、定電圧
の制御とともに、力率の改善をするものである。
【0034】安定化電源としての目的を達成するため、
出力電圧を一定にすることが必要であり、また、力率改
善のために入力電流を入力電圧と相似形にすることが必
要である。出力電圧を一定にするには、IC52の
〔2〕ピンに基準電圧Vrefを加え、〔1〕ピンに出
力電圧信号を加えるだけで、IC52の内部で演算をす
る。しかし、力率を改善するには、まず〔1〕ピンと
〔2〕ピンに入力する信号の位相を互いに一致させ、つ
ぎに、入力電流と入力電圧を相似形にしなければならな
い。この回路は、これらの動作を同時に行う。
【0035】そこで、〔1〕ピンと〔2〕ピンに入力す
る信号の位相を一致させるため、〔2〕ピンに、入力電
圧に対して反転している微小信号を注入し、また、
〔1〕ピンへの信号の位相を、〔2〕ピンへの信号に一
致するように調整する。具体的には、前記微小信号は、
入力電流検出用抵抗72(Ro)に流れる電流iによっ
て生ずる電圧Ro・iで代用する。すると、〔2〕ピン
の入力電圧V(−)は、次式に示すように、基準電圧V
refと、入力電圧波形の反転している微小信号とが加
算された波形となる。
【0036】また、〔1〕ピンの入力電圧V(+)は、
出力電圧を抵抗53、54で分圧した次式に示すような
信号となる。しかし、このままでは、V(+)とV
(−)の位相が一致していない。そこで、抵抗53とコ
ンデンサ55の充電時定数により、〔1〕ピンの入力電
圧の変化を遅らせてV(−)と同じ位相にする。具体的
には、V(+)の位相が、3×π/4だけ遅れるように
コンデンサ55の容量を調整する。
【0037】IC52内では、第1の非反転誤差増幅器
でV(+)とV(−)との誤差を検出して増幅し、この
増幅器の信号と、発振器の3角波信号とをコンパレータ
で比較し、パルス信号を出力する。このパルス信号は、
〔9〕、〔10〕ピンからトランジスタ70、71を介
してスイッチ素子25のゲート信号として送られ、昇圧
チョッパ回路31が動作する。このように、本発明の回
路は、汎用のIC52を用いて入力電流波形と出力電圧
だけで、一定出力に制御するとともに、力率を改善する
ことができる。なお、前記実施例において、スイッチ素
子25、26、33、34は、MOS−FETで表示し
たが、これに限られるものではなく、バイポーラトラン
ジスタなどで構成することもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したので、
正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32のスイッ
チ素子25、26を交流出力電圧の商用半サイクル毎に
交互に導通状態とスイッチング状態にすることにより、
正方向と負方向の昇圧チョッパ回路31、32の正入力
ライン4と負入力ライン5の間に、1組のバッテリ38
を接続するだけで、正方向と負方向に昇圧して安定化さ
れた直流電圧が得られるものである。
【0039】また、従来の回路に比較してバッテリの数
量の削減、反転チョッパ回路の削減など大幅な部品の削
減、価格の低減、装置の小型化、信頼性の向上ができ
る。
【0040】また、インダクタンス素子23、24が正
側、負側の直列接続となって約2倍となり、スイッチ素
子25、26のピーク電流が軽減されるので効率が改善
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による無停電電源装置の第1実施例を示
す電気回路図である。
【図2】図1における無停電電源装置から抽出した昇圧
チョッパ回路31、32の電気回路図である。
【図3】図1における無停電電源装置から抽出した駆動
回路41、42の電気回路図である。
【図4】(a)(b)は発振回路7の出力波形図、
(c)は交流出力波形図、(d)(e)はスイッチ素子
25、26の駆動波形図である。
【図5】昇圧チョッパ回路31、32の動作説明図であ
る。
【図6】本発明による無停電電源装置の出力波形図であ
る。
【図7】本発明による無停電電源装置を力率改善回路と
共用した電気回路図である。
【図8】図7において正側の基本的な電気回路図であ
る。
【図9】従来の無停電電源装置の電気回路図である。
【図10】従来の無停電電源装置の他の例を示す電気回
路図である。
【符号の説明】
1…直送ライン、2、3…交流入力端子、4…正入力ラ
イン、5…負入力ライン、6…負荷、7…発振回路、
8、9…交流出力端子、10…交流電源、12…出力電
圧検出回路、13…負荷電流検出回路、14…切換回
路、16…共通ライン、17、18…ダイオード、1
9、20…コンデンサ、21…正および負の半波整流回
路、23、24…インダクタンス素子、25、26…ス
イッチ素子、27、28…ダイオード、29、30…コ
ンデンサ、31…正方向の昇圧チョッパ回路、32…負
方向の昇圧チョッパ回路、33、34…スイッチ素子、
35…リアクトル、36…コンデンサ、37…DC−A
Cインバータ回路、38、38a、38b…バッテリ、
39、40…ダイオード、41、42…駆動回路、4
3、44…制御回路、45…パルス幅変調回路、46、
47…入力電流検出手段兼絶縁手段としてのカレントト
ランス、48…スイッチ素子、52…PWM制御用I
C、53、54…抵抗、55、56…コンデンサ、5
7、58、59、61、62、63、64、65、6
6、67…抵抗、68、69…コンデンサ、70、71
…スイッチ素子、72、73、74…抵抗、75…トラ
ンジスタ、76…インダクタンス素子、77…ダイオー
ド、78…反転チョッパ回路、79…駆動回路、80…
電圧検出回路、81、82…トランジスタ、83、8
4、89、90…フォトカプラ、96…フィルタ回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流入出力端子のそれぞれの一方を接続
    して共通ライン16とし、この共通ライン16に対して
    得た正および負の直流電圧を、正方向と負方向の昇圧チ
    ョッパ回路31、32でそれぞれ昇圧し、DC−ACイ
    ンバータ回路37により交流に再変換するようにした交
    流電源装置において、前記正方向の昇圧チョッパ回路3
    1の正入力ライン4と前記負方向の昇圧チョッパ回路3
    2の負入力ライン5間にダイオード39を介して接続し
    た1組のバッテリ38と、前記昇圧チョッパ回路31、
    32のそれぞれのスイッチ素子25、26を交流出力電
    圧の商用半サイクル毎に交互に導通させ、導通させない
    他方を高周波スイッチングする駆動回路41、42とか
    らなることを特徴とする無停電電源装置。
  2. 【請求項2】 交流入出力端子のそれぞれの一方を接続
    して共通ライン16とし、この共通ライン16に対して
    得た正および負の直流電圧を、正方向と負方向の昇圧チ
    ョッパ回路31、32でそれぞれ昇圧し、DC−ACイ
    ンバータ回路37により交流に再変換するようにした交
    流電源装置において、前記正方向の昇圧チョッパ回路3
    1の正入力ライン4と前記負方向の昇圧チョッパ回路3
    2の負入力ライン5間にスイッチ素子48を介して接続
    した1組のバッテリ38と、前記昇圧チョッパ回路3
    1、32のそれぞれのスイッチ素子25、26を交流出
    力電圧の商用半サイクル毎に交互に導通させ、導通させ
    ない他方を高周波スイッチングする駆動回路41、42
    とからなることを特徴とする無停電電源装置。
  3. 【請求項3】 駆動回路41、42は、交流出力電圧が
    正の商用半サイクル時に負側のスイッチ素子26を導通
    させ、正側のスイッチ素子25をスイッチングさせて、
    正側のスイッチ素子25がオンのときのバッテリ38の
    直流電力をインダクタンス素子23、24に蓄え、正側
    のスイッチ素子25がオフしたときにその電力を正方向
    の昇圧チョッパ回路31とDC−ACインバータ回路3
    7とで共用するコンデンサ29へ充電し、逆に、交流出
    力電圧が負の商用半サイクル時に正側のスイッチ素子2
    5を導通させ、負側のスイッチ素子26をスイッチング
    させて、負側のスイッチ素子26がオンのときのバッテ
    リ38の直流電力をインダクタンス素子23、24に蓄
    え、負側のスイッチ素子26がオフしたときにその電力
    を負方向の昇圧チョッパ回路32とDC−ACインバー
    タ回路37とで共用するコンデンサ30に充電するよう
    にしたものからなる請求項1または2記載の無停電電源
    装置。
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