JP4783090B2 - 光増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅器に関するものである。
光通信システムにおいて信号光を光増幅するのに用いられる光増幅器は、入力端に入力した光を光増幅する光増幅媒体と、この光増幅媒体に励起エネルギを供給する励起部と、を備えている。ここで、好適には、希土類元素(例えばEr元素)が光導波領域に添加された光ファイバが光増幅媒体として用いられ、また、この希土類元素を励起し得る波長の励起光を出力するレーザダイオードが励起部として用いられる。
また、光増幅器は、一般に、出力端から出力される光のレベル(以下「出力光レベル」という。)をモニタする出力光モニタ部と、入力端に入力する光のレベル(以下「入力光レベル」という。)をモニタする入力光モニタ部と、これらのモニタによって得られた出力光レベルおよび入力光レベルに基づいて制御を行う制御部と、を更に備えている(特許文献1,2)。
制御部は、励起部により光増幅媒体に供給される励起エネルギを調整して、出力光モニタ部によりモニタされる出力光レベルが一定になるようにALC制御を行う。また、制御部は、入力光モニタ部によりモニタされた入力光レベルが或る基準レベルより低下したときには、励起部による光増幅媒体への励起エネルギの供給を低減または停止させる。さらに、制御部は、入力光モニタ部によりモニタされた入力光レベルが復旧したときには、励起部による光増幅媒体への励起エネルギの供給を復旧させる。
特開平4−68830号公報 特開平7−307704号公報
上記のように、従来の光増幅器は出力光モニタ部および入力光モニタ部を備えている。仮に、入力光モニタ部を省略することができるならば、光増幅器としては、雑音指数の改善およびコストの低減が期待される一方で、上述のような入力光モニタ部に替わって入力光レベルをモニタする手段が必要となり、また、上述のような制御方法に替わる新たな制御方法が必要となる。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、雑音指数の改善およびコストの低減が可能な光増幅器を提供することを目的とする。
本発明に係る光増幅器は、入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅器であって、(1) 励起エネルギが供給されることにより、入力端に入力した光を光増幅する光増幅媒体と、(2)光増幅媒体に励起エネルギを供給する励起部と、(3) 出力端から出力される光のレベル(以下「出力光レベル」という。)をモニタする出力光モニタ部と、(4) 出力光モニタ部により得られた出力光レベルに基づいて、励起部により光増幅媒体に供給される励起エネルギを所定の最大供給量以下の範囲で調整してALC制御を行うとともに、入力端に入力する光のレベル(以下「入力光レベル」という。)を監視する制御部と、を備えることを特徴とする。
この光増幅器では、励起部により励起エネルギが光増幅媒体に供給され、入力端に入力した光が光増幅媒体において光増幅されて、この光増幅された光が出力端から出力される。この出力端から出力される光のレベル(出力光レベル)は、出力光モニタ部によりモニタされる。そして、制御部により、出力光モニタ部により得られた出力光レベルに基づいて、励起部により光増幅媒体に供給される励起エネルギが所定の最大供給量以下の範囲で調整されてALC制御が行われるとともに、入力端に入力する光のレベル(入力光レベル)が監視される。
また、制御部は、予め求めた励起部により光増幅媒体に供給される励起エネルギが最大供給量であるときのASE光レベルより高く通常運用状態での出力光レベルより低い第1基準出力光レベルL1と出力光レベルとを対比して、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、励起部による光増幅媒体への励起エネルギの供給量を低下させて、出力光レベルを第1基準出力光レベルL1より更に低下させる。制御部によるALC制御の下では、入力光レベルが低下すると、出力光レベルが目標レベルに維持されるよう、励起エネルギ供給量が増加する。入力光レベルが顕著に低下すると、励起エネルギ供給量が最大供給量に固定されて、出力光レベルが低下する。そこで、制御部により、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、入力光レベルも低下したと判断して、励起部による光増幅媒体への励起エネルギの供給量を低下させて、出力光レベルを第1基準出力光レベルL1より更に低下させる。
制御部は、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、ALC制御からACC制御に切り替えて、出力光レベルを第2基準出力光レベルL2まで低下させる。また、制御部は、ACC制御下で入力光レベルが復旧した場合の出力光レベルより小さいレベルである第3基準出力光レベルL3(ただし、L2<L3<L1)と出力光レベルとを対比して、出力光レベルが第3基準出力光レベルL3より上昇したとの判断に基づいて、入力光レベルの復旧を検出する。また、制御部は、入力光レベルの復旧を検出したときに、ACC制御からALC制御に切り替えて、励起部による光増幅媒体への励起エネルギの供給を復旧させるのが好適である。
本発明によれば、従来のような入力光モニタ部が不要であり、雑音指数の改善およびコストの低減が可能である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
先ず、本発明に係る光増幅器の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る光増幅器1の構成図である。この図に示される光増幅器1は、入力端11に入力した光を光増幅して出力端12から出力するものであって、光増幅媒体20、励起部30、出力光モニタ部40、制御部51および光アイソレータ61,62を備える。
光増幅媒体20は、励起エネルギが供給されることにより、入力端11に入力した光を光増幅するものである。光増幅媒体20は、希土類元素が光導波領域に添加された光ファイバであるのが好適であり、また、添加される希土類元素がEr元素であるのが好適である。
励起部30は、光増幅媒体20に励起エネルギを供給するものであり、レーザダイオード31および光カプラ32を含む。レーザダイオード31は、光増幅媒体20を励起する為の励起エネルギを発生するものであり、光増幅媒体20がEr元素添加光ファイバである場合には、Er元素を励起し得る波長1.48μm帯または0.98μm帯の励起光を発生する。光カプラ32は、光アイソレータ61と光増幅媒体20との間に設けられ、レーザダイオード31で発生した励起光を光増幅媒体20へ出力するとともに、光アイソレータ61から到達した被増幅光をも光増幅媒体20へ出力する。
出力光モニタ部40は、出力端から出力される光のレベル(出力光レベル)をモニタするものであり、フォトダイオード41および光カプラ42を含む。光カプラ42は、光アイソレータ62と出力端12との間に設けられ、出力端12から出力される光の一部を分岐してフォトダイオード41へ出力する。フォトダイオード41は、光カプラ42から到達した光を受光し、その受光した光のパワーを検出する。
光アイソレータ61は、入力端11と光カプラ32との間に設けられている。光アイソレータ62は、光増幅媒体20と光カプラ42の間に設けられている。光アイソレータ61,62それぞれは、入力端11から出力端12へ向かう順方向には光を通過させるが、逆方向には光を通過させない。
制御部51は、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルに基づいて、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギを所定の最大供給量以下の範囲で調整して、出力光レベルが目標レベルとなるようにALC制御を行う。励起エネルギ供給量の調整は、励起部30に含まれるレーザダイオード31に供給される駆動電流を調整することにより可能である。
この光増幅器1は以下のように動作する。レーザダイオード31から出力された励起光は、光カプラ32を経て光増幅媒体20へ供給される。入力端11に入力した被増幅光は、光アイソレータ61および光カプラ32を順に経て光増幅媒体20に入力し、この光増幅媒体20において光増幅される。この光増幅媒体20において光増幅された光は、光アイソレータ62および光カプラ42を順に経て出力端12から外部へ出力される。
光アイソレータ62から出力端12に向かう光の一部は、光カプラ42により分岐されて取り出され、そのパワーがフォトダイオード41により検出される。このフォトダイオード41により検出される光パワーは出力光レベルを表す。そして、制御部51により、ALC制御が行われて、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルが一定となるように、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギが調整される。
ALC制御の下では、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルが目標レベルより大きくなったときには、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギは減少される。一方、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルが目標レベルより小さくなったときには、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギは増加される。このALC制御に際して、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギは、所定の最大供給量以下の範囲で調整され、この最大供給量を超えることはない。
以上のような動作を基本として、特に第1実施形態に係る光増幅器1では、制御部51は以下のような制御を行う。すなわち、制御部51は、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルに基づいて、入力端11に入力する光のレベル(入力光レベル)を監視する。また、制御部51は、出力光レベルと第1基準出力光レベルとを対比して、出力光レベルが第1基準出力光レベルより低下したと判断したときに、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギの最大供給量を低下させて、出力光レベルを第1基準出力光レベルより更に低下させる。
この第1基準出力光レベルは、以下のようなレベルに設定される。すなわち、入力光レベルが著しく低下した場合、事実上、出力端12から出力される光は、光増幅媒体20から発出されるASE(Amplified Spontaneous Emission)光のみであると考えられる。このときのASE光レベルは、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギの大きさにより制御が可能である。そこで、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギが上記最大供給量であるときのASE光レベルを予め求めておき、このASE光レベルと通常運用状態での出力光レベル範囲との間に第1基準出力光レベルが設定される。このように第1基準出力光レベルを設定しておけば、入力光レベル低下時の出力光レベルを検知することが可能になる。
つまり、出力光レベルが第1基準出力光レベルより低下したときには、入力光レベル低下状態であると判断し、自動的に、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギの最大供給量を低下させて、出力光レベルを十分安全なレベルまで低下させ、或いは、光出力を停止させる。また、出力光レベルを十分安全なレベルまで低下させた際の制御としては、ACC制御(励起エネルギ供給量を一定に制御)およびALC制御(出力光レベルを一定に制御)の2とおりの制御方法が考えられる。以下では、出力光レベルを低下させた際にACC制御を行う第1の制御方法、出力光レベルを低下させた際にALC制御を行う第2の制御方法、および、光出力を停止させる第3の制御方法、それぞれについて説明する。
図2は、第1実施形態に係る光増幅器1における第1の制御方法を説明する図である。同図(a)は第1の制御方法における出力光レベルの遷移を示し、同図(b)は第1の制御方法における励起エネルギ供給量の遷移を示す。この第1の制御方法では、制御部51は、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、ALC制御からACC制御に切り替えて、出力光レベルを第2基準出力光レベルL2(ただし、L2<L1)まで低下させる。
第1の制御方法では、通常運用状態AにおいてALC制御が行われているときには、入力光レベルが通常範囲にあり、励起エネルギ供給量も通常範囲にあり、また、出力光レベルも通常範囲にある。この通常運用状態に対して入力光レベルが低下すると、制御部51は、ALC制御により、出力光レベルを目標レベルに維持するよう、励起エネルギ供給量を増加させる。入力光レベルが顕著に低下すると、励起エネルギ供給量が最大供給量に固定されて、状態Bとなる。この状態Bでは、出力光レベルは、光増幅媒体20で発生するASE光のレベルと略等しくなる。そこで、制御部51は、出力光レベルと第1基準出力光レベルL1とを対比して、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、状態Bであると判定する。
そして、制御部51は、状態Bであると判定すると、ALC制御からACC制御に切り替えて、出力光レベルを第1基準出力光レベルL1より更に低い第2基準出力光レベルL2まで低下させて、状態Cとする。励起エネルギ供給量を一定に制御するACC制御の下では、入力光レベルが復旧すると、それに応じて出力光レベルも大きくなって、状態Dとなる。
そこで、制御部51は、出力光レベルと第3基準出力光レベルL3(ただし、L2<L3<L1)とを対比して、出力光レベルが第3基準出力光レベルL3より上昇したと判断したときに、状態Dに遷移したこと(すなわち、入力光レベルの復旧)を検出する。この第3基準出力光レベルL3は、状態Cにおける第2基準出力光レベルL2より大きく、且つ、ACC制御下で入力光レベルが復旧した場合の出力光レベルより小さいレベルに設定される。そして、制御部51は、入力光レベルの復旧を検出したときに、ACC制御からALC制御に切り替えて、励起部30による光増幅媒体20への励起エネルギの供給を通常状態に復旧させ、通常運用状態Aに復帰させる。
なお、光サージ防止の観点から、状態Aから状態Bへ遷移したか否かの判断、および状態Cから状態Dへ遷移したか否かの判断それぞれは、一定時間に亘って当該判断を行うのが好ましい。
図3は、第1実施形態に係る光増幅器1における第2の制御方法を説明する図である。同図(a)は第2の制御方法における出力光レベルの遷移を示し、同図(b)は第2の制御方法における励起エネルギ供給量の遷移を示す。この第2の制御方法では、制御部51は、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、ALC制御を継続したまま、出力光レベルの目標値を第2基準出力光レベルL2(ただし、L2<L1)まで低下させる。
第2の制御方法では、通常運用状態Aから状態Bの判定までについては、第1の制御方法の場合と同様である。第2の制御方法では、制御部51は、状態Bであると判定すると、ALC制御のまま、出力光レベルの目標値を第2基準出力光レベルL2まで低下させて、状態Cとする。出力光レベルを一定に制御するALC制御の下では、入力光レベルが復旧して大きくなったとき、出力光レベルを一定に維持しようとする為、励起エネルギ供給量または励起LD駆動電流が低下して、状態Dとなる。
そこで、制御部51は、励起エネルギ供給量または励起LD駆動電流と基準供給量レベルとを対比して、励起エネルギ供給量または励起LD駆動電流が基準供給量レベルより低下したとの判断に基づいて、状態Dに遷移したこと(すなわち、入力光レベルの復旧)を検出する。この基準供給量レベルは、状態Cにおける励起エネルギ供給量または励起LD駆動電流より小さく、且つ、ALC制御下で入力光レベルが復旧した場合の励起エネルギ供給量または励起LD駆動電流より大きいレベルに設定される。そして、制御部51は、入力光レベルの復旧を検出したときに、出力光レベルの目標値を復旧させて、励起部30による光増幅媒体20への励起エネルギの供給または励起LD駆動電流を通常状態に復旧させ、通常運用状態Aに復帰させる。
なお、この第2の制御方法でも、光サージ防止の観点から、状態Aから状態Bへ遷移したか否かの判断、および状態Cから状態Dへ遷移したか否かの判断それぞれは、一定時間に亘って当該判断を行うのが好ましい。
図4は、第1実施形態に係る光増幅器1における第3の制御方法を説明する図である。同図(a)は第3の制御方法における出力光レベルの遷移を示し、同図(b)は第3の制御方法における励起エネルギ供給量の遷移を示す。この第3の制御方法では、制御部51は、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、励起部30による光増幅媒体20への励起エネルギの供給を停止させる。
第3の制御方法では、通常運用状態Aから状態Bの判定までについては、第1の制御方法の場合と同様である。第3の制御方法では、制御部51は、状態Bであると判定すると、励起部30による光増幅媒体20への励起エネルギの供給を停止させて、状態Cとする。励起エネルギ供給が停止された状態において、入力光レベルが復旧して大きくなったとき、これに応じて出力光レベルも大きくなって、状態Dとなる。
そこで、制御部51は、出力光レベルと第4基準出力光レベルL4(ただし、L4<L1)とを対比して、出力光レベルが第4基準出力光レベルL4より上昇したとの判断に基づいて、状態Dに遷移したこと(すなわち、入力光レベルの復旧)を検出する、この第4基準出力光レベルL4は、励起エネルギ供給停止時に入力光レベルが低下した状態のときの出力光レベルより大きく、且つ、励起エネルギ供給停止時に入力光レベルが復旧した状態のときの出力光レベルより小さいレベルに設定される。そして、制御部51は、入力光レベルの復旧を検出したときに、励起部30による光増幅媒体20への励起エネルギの供給を通常状態に復旧させて、通常運用状態Aに復帰させる。
以上のように、第1実施形態に係る光増幅器1では、制御部51は、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルに基づいてALC制御を行うとともに入力光レベルを監視して、入力光レベルが低下したときには第1〜第3の制御方法の何れかにより制御を行う。したがって、この光増幅器1は、従来のような入力光モニタ部が不要であり、雑音指数の改善およびコストの低減が可能である。
次に、本発明に係る光増幅器の第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る光増幅器2の構成図である。この図に示される光増幅器2は、入力端11に入力した光を光増幅して出力端12から出力するものであって、光増幅媒体20、励起部30、出力光モニタ部40、制御部52、光アイソレータ61,62および光減衰部70を備える。図1に示された第1実施形態に係る光増幅器1の構成と比較すると、この図5に示された第2実施形態に係る光増幅器2は、制御部51に替えて制御部52を備える点で相違し、また、光減衰部70を更に備える点で相違する。
光減衰部70は、出力光モニタ部40と出力端12との間に設けられ、光増幅媒体20から出力された光に対して減衰を与える。光減衰部70の減衰率は可変である。出力光モニタ部40は、光増幅媒体20から出力された光のレベル(出力光レベル)をモニタする。
制御部52は、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルに基づいて、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギを所定の最大供給量以下の範囲で調整してALC制御またはACC制御を行うとともに、入力端に入力する光のレベル(入力光レベル)を監視して、その監視結果に基づいて光減衰部70の減衰率を制御する。
この光増幅器2は以下のように動作する。レーザダイオード31から出力された励起光は、光カプラ32を経て光増幅媒体20へ供給される。入力端11に入力した被増幅光は、光アイソレータ61および光カプラ32を順に経て光増幅媒体20に入力し、この光増幅媒体20において光増幅される。この光増幅媒体20において光増幅された光は、光アイソレータ62および光カプラ42を順に経て光減衰部70に入力し、この光減衰部70において所要の減衰を受ける。この光減衰部70から出力された光は、出力端12から外部へ出力される。
光アイソレータ62から光減衰部70に向かう光の一部は、光カプラ42により分岐されて取り出され、そのパワーがフォトダイオード41により検出される。このフォトダイオード41により検出される光パワーは出力光レベルを表す。そして、制御部52により、ALC制御が行われて、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルが一定となるように、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギが調整される。
ALC制御の下では、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルが目標レベルより大きくなったときには、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギは減少される。一方、出力光モニタ部40により得られた出力光レベルが目標レベルより小さくなったときには、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギは増加される。このALC制御に際して、励起部30により光増幅媒体20に供給される励起エネルギは、所定の最大供給量以下の範囲で調整され、この最大供給量を超えることはない。
以上のような動作を基本として、特に第2実施形態に係る光増幅器2では、制御部52は以下のような制御を行う。図6は、第2実施形態に係る光増幅器2における制御方法を説明する図である。同図(a)は光増幅媒体20から出力される光のレベル(出力光レベル)の遷移を示し、同図(b)は出力端12から出力される光のレベルの遷移を示し、同図(c)は励起エネルギ供給量の遷移を示す。
この制御方法では、通常運用状態AにおいてALC制御が行われているときには、入力光レベルが通常範囲にあり、励起エネルギ供給量も通常範囲にあり、また、出力光レベルも通常範囲にある。この通常運用状態に対して入力光レベルが低下すると、制御部52は、ALC制御により、出力光レベルを目標レベルに維持するよう、励起エネルギ供給量を増加させる。入力光レベルが顕著に低下すると、励起エネルギ供給量が最大供給量に固定されて、状態Bとなる。この状態Bでは、出力光レベルは、光増幅媒体20で発生するASE光のレベルと略等しくなる。そこで、制御部52は、出力光レベルと第1基準出力光レベルL1とを対比して、出力光レベルが第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、状態Bであると判定する。
そして、制御部52は、状態Bであると判定すると、光減衰部70の減衰率を大きくして、状態Cとする。この状態Cにおいても、出力光モニタ部40により得られる出力光レベルが目標レベルとなるようALC制御が継続されてもよく、また、目標レベルの変更は不要である。この状態Cにおいて出力端12から出力される光のレベルは、状態Bのときと比べて低下する。
光減衰部70の減衰率が大きい状態であるときに入力光レベルが復旧すると、光増幅媒体20から出力される光のレベル(出力光レベル)は、通常運用状態Aのときと同レベルとなる。そこで、制御部52は、出力光レベルと第3基準出力光レベルL5(ただし、L5<L1)とを対比して、出力光レベルが第5基準出力光レベルL5より上昇したと判断したときに、状態Dに遷移したこと(すなわち、入力光レベルの復旧)を検出する。そして、制御部52は、入力光レベルの復旧を検出したときに、光減衰部70の減衰率を元の通常値に復旧させて、通常運用状態Aに復帰させる。
以上のように、第2実施形態に係る光増幅器2でも、従来のような入力光モニタ部が不要であり、雑音指数の改善およびコストの低減が可能である。
第1実施形態に係る光増幅器1の構成図である。 第1実施形態に係る光増幅器1における第1の制御方法を説明する図である。 第1実施形態に係る光増幅器1における第2の制御方法を説明する図である。 第1実施形態に係る光増幅器1における第3の制御方法を説明する図である。 第2実施形態に係る光増幅器2の構成図である。 第2実施形態に係る光増幅器2における制御方法を説明する図である。
符号の説明
1,2…光増幅器、11…入力端、12…出力端、20…光増幅媒体、30…励起部、31…レーザダイオード、32…光カプラ、40…出力光モニタ部、41…フォトダイオード、42…光カプラ、51,52…制御部、61,62…光アイソレータ、70…光減衰部。

Claims (2)

  1. 入力端に入力した光を光増幅して出力端から出力する光増幅器であって、
    励起エネルギが供給されることにより、前記入力端に入力した光を光増幅する光増幅媒体と、
    前記光増幅媒体に励起エネルギを供給する励起部と、
    前記出力端から出力される光のレベル(以下「出力光レベル」という。)をモニタする出力光モニタ部と、
    前記出力光モニタ部により得られた出力光レベルに基づいて、前記励起部により前記光増幅媒体に供給される励起エネルギを所定の最大供給量以下の範囲で調整してALC制御を行うとともに、前記入力端に入力する光のレベル(以下「入力光レベル」という。)を監視する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    予め求めた前記励起部により前記光増幅媒体に供給される励起エネルギが前記最大供給量であるときのASE光レベルより高く通常運用状態での前記出力光レベルより低い第1基準出力光レベルL1と前記出力光レベルとを対比して、前記出力光レベルが前記第1基準出力光レベルL1より低下したと判断したときに、前記励起部による前記光増幅媒体への励起エネルギの供給量を低下させて、前記出力光レベルを前記第1基準出力光レベルL1より更に低下させ、ALC制御からACC制御に切り替えて、前記出力光レベルを第2基準出力光レベルL2まで低下させ、
    ACC制御下で前記入力光レベルが復旧した場合の前記出力光レベルより小さいレベルである第3基準出力光レベルL3(ただし、L2<L3<L1)と前記出力光レベルとを対比して、前記出力光レベルが前記第3基準出力光レベルL3より上昇したとの判断に基づいて、前記入力光レベルの復旧を検出する、
    ことを特徴とする光増幅器。
  2. 前記制御部は、前記入力光レベルの復旧を検出したときに、ACC制御からALC制御に切り替えて、前記励起部による前記光増幅媒体への励起エネルギの供給を復旧させる、ことを特徴とする請求項記載の光増幅器。
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