JPH0645682A - 光増幅器 - Google Patents

光増幅器

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JPH0645682A
JPH0645682A JP19694792A JP19694792A JPH0645682A JP H0645682 A JPH0645682 A JP H0645682A JP 19694792 A JP19694792 A JP 19694792A JP 19694792 A JP19694792 A JP 19694792A JP H0645682 A JPH0645682 A JP H0645682A
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JP
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optical
light
port
control
power
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JP19694792A
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Inventor
Hiroshi Nishimoto
央 西本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は光増幅器に関し、入力信号光のパワー
の急峻な変化にかかわらず出力信号光のパワーを一定に
保つことができる光増幅器の提供を目的とする。 【構成】励起光源11と信号光及び励起光源11からの
励起光が導波される光増幅媒体12とを含む光増幅手段
13と、光増幅手段13の光出力を、出力パワーが一定
になるように制御された減衰率で減衰させる制御減衰手
段14とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (目次) 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は光増幅器に関する。光増
幅器の光伝送システムへの適用形態としては、光中継
器、光送信機用の電力増幅器、光受信機用の前置増幅器
等がある。このような光増幅器の用途においては、入力
した光のパワーにかかわらず出力される光のパワーが一
定になるような制御を行うことが、後段の装置の安定動
作を確保する上で要求される。
【0003】
【従来の技術】励起光により光増幅媒体を励起状態に
し、光増幅媒体内で生じる誘導放出により信号光を増幅
するように構成された光増幅器が公知である。
【0004】この種の光増幅器においては、一般に、出
力される信号光のパワーが一定になるようにするため
に、光増幅媒体の光出力を分岐し、分岐光のパワーに基
づき励起光のパワーを制御するフィードバックループが
付加的に設けられている。
【0005】光増幅媒体としては、例えば、Er(エル
ビウム)等の希土類元素がドープされたドープファイバ
が用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光増幅媒体としてドー
プファイバが用いられている場合、上述のようなフィー
ドバックループを設けたとしても、入力信号光のパワー
が急峻に変化したときに、励起光のパワーの変化に対す
る光増幅媒体の応答が遅いために、出力信号光のパワー
が必ずしも一定に保たれないことがあるという問題が生
じる。
【0007】例えば、入力信号光のパワーが急激に増大
した場合、フィードバックループにより励起光のパワー
は急激に減少させられるが、励起光のパワーの減少に伴
う光増幅媒体の反転分布の減少は急激にはなされない
(ドープ元素がErである場合十数ミリ秒必要)ので、
出力信号光はサージ状のパワー変動を伴うことになる。
また、入力信号光のパワーが急激に減少した場合に制御
のオーバーシュートによりサージ状の極端なパワー変動
が生じることもある。このようなサージ状のパワー変動
が生じると、例えば光受信機における受光素子やトラン
ジスタが破損する恐れが生じる。
【0008】本発明の目的は、入力信号光のパワーの急
峻な変化にかかわらず出力信号光のパワーを一定に保つ
ことができる光増幅器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の光増幅器
の第1構成を示すブロック図であり、この構成は請求項
1により特定される構成に対応している。
【0010】本発明の光増幅器の第1構成は、励起光源
11と信号光及び励起光源11からの励起光が導波され
る光増幅媒体12とを含む光増幅手段13と、光増幅手
段13の光出力を、出力パワーが一定になるように制御
された減衰率で減衰させる制御減衰手段14とを備え
る。
【0011】図2は本発明の光増幅器の第2構成を示す
ブロック図であり、この構成は請求項15により特定さ
れる構成に対応している。本発明の光増幅器の第2構成
は、励起光源11と信号光及び励起光源11からの励起
光が導波される光増幅媒体12とを含む光増幅手段13
と、光増幅手段13の光出力を第1分岐光及び第2分岐
光に分岐する光分岐手段21と、光増幅媒体12で誘導
放出を生じさせる波長帯の制御光を光増幅媒体12に上
記信号光の伝搬方向下流側から導入する制御光導入手段
22と、上記第1分岐光のパワーに基づき上記制御光の
パワーをフィードバック制御する制御光制御手段23と
を備える。
【0012】
【作用】本発明の光増幅器の第1構成によると、出力パ
ワーが一定になるように減衰率が制御される制御減衰手
段を設けており、この種の減衰率制御では制御の応答速
度を十分に速くすることができるので、入力信号光のパ
ワーの急峻な変化にかかわらず出力信号光のパワーを一
定に保つことができる光増幅器の提供が可能になる。
【0013】本発明の光増幅器の第2構成において、光
増幅媒体12で誘導放出を生じさせる波長帯の制御光
が、制御光導入手段22により光増幅媒体12に信号光
の伝搬方向下流側から導入されると、光増幅媒体12に
おける反転分布は導入された制御光のパワーに応じて減
少させられる。反転分布が減少すると、光増幅手段13
における利得は下がる。この場合、光増幅媒体12にお
ける利得の減少は、制御光のパワーの変化(増大)に高
速で応答する。
【0014】従って、光分岐手段21からの分岐光のパ
ワーに基づき制御光のパワーをフィードバック制御する
ことによって、入力信号光のパワーの急峻な変化にかか
わらず出力信号光のパワーを一定に保つことができるよ
うになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。尚、全図
を通して実質的に同一の部分には同一の符号を付すこと
にする。
【0016】図3は本発明の光増幅器の第1構成の第1
実施態様を示すブロック図である。この第1実施態様に
おいては、光増幅手段13の光出力を第1分岐光及び第
2分岐光に分岐する光分岐手段31と、光分岐手段31
からの第1分岐光のパワーに基づき励起光のパワーをフ
ィードバック制御する励起光制御手段32とが付加的に
設けられており、光分岐手段31からの第2分岐光が制
御減衰手段(図1参照)に供給される。
【0017】制御減衰手段は、光分岐手段31からの第
2分岐光が供給される減衰率可変型の光減衰器33と、
光減衰器33の光出力を第3分岐光及び第4分岐光に分
岐する光分岐手段34と、光分岐手段34からの第3分
岐光のパワーに基づき光減衰器33の減衰率をフィード
バック制御する減衰率フィードバック制御手段35とを
含む。
【0018】減衰率フィードバック制御手段35におけ
る制御による光パワー(光減衰器33の光出力のパワ
ー)の変化の応答速度は、励起光制御手段32における
制御による光パワー(光増幅媒体12の光出力のパワ
ー)の変化の応答速度よりも十分に速い。
【0019】光分岐手段31及び34における分岐比
は、第1及び第3分岐光の必要強度に応じて設定され
る。第1及び第2分岐光間の分岐比並びに第3及び第4
分岐光間の分岐比は、例えば、それぞれ1:20であ
る。
【0020】図4は本発明の光増幅器の第1構成の第2
実施態様を示すブロック図である。第2実施態様は、光
分岐手段31及び励起光制御手段32が付加的に設けら
れている点並びに制御減衰手段(図1参照)が光減衰器
33を含む点で図3の第1実施態様と共通する。図4の
第2実施態様が図3の第1実施態様と異なる点は、光減
衰器33の減衰率をフィードフォワード制御するように
している点である。
【0021】即ち、第2実施態様においては、制御減衰
手段(図1参照)は、光減衰器33に加えて、光分岐手
段31からの第1分岐光のパワーに基づき光減衰器33
の減衰率をフィードフォワード制御する減衰率フィード
フォワード制御手段41を含む。
【0022】減衰率フィードフォワード制御手段41に
おける制御による光パワー(光減衰器33の光出力のパ
ワー)の変化の応答速度は、励起光制御手段32におけ
る制御による光パワー(光増幅媒体12の光出力のパワ
ー)の変化の応答速度よりも十分に速い。
【0023】尚、減衰率フィードフォワード制御手段4
1の制御応答特性によっては、入力信号光のパワーの急
峻な変化に光減衰器33の減衰率の変化が追従し得ない
恐れがあるので、このような場合には、遅延時間が減衰
率フィードフォワード制御手段41の制御応答特性に応
じて設定される光遅延回路を光分岐手段31と光減衰器
33の間に設けるとよい。
【0024】図5は図3の第1実施態様の具体的実施例
を示す光増幅器のブロック図である。図3の光増幅手段
13は、励起光源11に対応するレーザダイオード51
と、光増幅媒体12に対応するドープファイバ52と、
光合波器53と、光アイソレータ54及び55と、光帯
域通過フィルタ56とを含む。
【0025】図3の光分岐手段31及び34に対応し
て、それぞれ光分岐回路57及び59が設けられてい
る。光分岐回路57及び59は、例えば光カプラ等の光
方向性結合器からなる。
【0026】図3の励起光制御手段32は、受光回路5
8及びバイアス制御回路59を含む。図3の減衰率フィ
ードバック制御手段35は、受光回路60及び減衰率制
御回路61を含む。
【0027】光合波器53のポート53Aには増幅すべ
き信号光が供給され、ポート53Bにはレーザダイオー
ド51からの励起光が供給される。信号光及び励起光は
光合波器53で合波され、ポート53Cから出力され
る。
【0028】ドープファイバ52の少なくともコアには
Er(エルビウム),Nd(ネオジム),Pr(プラセ
オジム)等の希土類元素がドープされている。ドープ元
素の種類及び励起光の波長は、増幅すべき信号光の波長
に応じて設定される。信号光の波長が石英系光ファイバ
における損失特性が良好な1.55μm帯にある場合に
おいて、ドープ元素がErであるときには、励起光の波
長は1.48μm帯或いは0.98μm帯に設定され
る。
【0029】光合波器53のポート53Cは、光アイソ
レータ54の入力ポート54Aに接続され、光アイソレ
ータ54の出力ポート54Bはドープファイバ52の第
1端に接続される。
【0030】ドープファイバ52の第2端は光アイソレ
ータ55の入力ポート55Aに接続され、光アイソレー
タ55の出力ポート55Bは光帯域通過フィルタ56の
入力ポート56Aに接続される。
【0031】光アイソレータ54及び55はそれぞれ入
力ポートから出力ポートに向かう順方向にのみ光を通過
させる。光分岐回路57は、ポート57Aに供給された
光を所定の分岐比(例えば20:1)で分岐してそれぞ
れポート57B及び57Cから出力する。光合波器57
のポート57B及び57Cはそれぞれ光減衰器33及び
受光回路58に接続される。
【0032】光分岐回路59は、光減衰器33の光出力
を2分岐して、一方の分岐光を受光回路60に供給す
る。光分岐回路59の他方の分岐光はこの光増幅器の光
出力となる。光分岐回路59の分岐比は例えば光分岐回
路57の分岐比と同じである。
【0033】受光回路58は、フォトダイオード等の受
光素子と増幅器を備えており、この受光回路58は、光
分岐回路57からの分岐光の平均パワーに応じた直流電
圧信号を出力する。
【0034】バイアス制御回路59は、受光回路58か
らの直流電圧信号を参照電圧Vref1と比較してその誤差
成分が零になるようにレーザダイオード51のバイアス
電流を制御する。
【0035】光減衰器33としては、LiNbO3 マッ
ハツェンダ型光変調器、半導体電界吸収型光変調器及び
半導体マッハツェンダ型光変調器等の光変調器を用いる
ことができる。ここで例示された光変調器を用いた場
合、光変調器に与える電圧信号によりその透過率(即ち
減衰率)を高速に制御することができる。
【0036】受光回路60は、フォトダイオード等の受
光素子と増幅器を備えており、この受光回路60は、光
分岐回路59からの分岐光の平均パワーに応じた直流電
圧信号を出力する。
【0037】減衰率制御回路61は、受光回路60から
の直流電圧信号を参照電圧Vref2と比較してその誤差成
分が零になるように光減衰器33の減衰率を制御する。
次に、図5の光増幅器の動作を説明する。光合波器53
で合波された信号光及び励起光は、光アイソレータ54
を順方向に通過して、ドープファイバ52に入射する。
ドープファイバ52に信号光及び励起光が入射すると、
導波領域にドープされている希土類元素及び励起光の作
用によって誘導放出が生じ、信号光は増幅される。増幅
された信号光及び消費されずに残った励起光は、光アイ
ソレータ55を順方向に通過して光帯域通過フィルタ5
6に入射する。光帯域通過フィルタ56では、励起光及
び雑音成分となる自然放出光が除去されて、増幅された
信号光のみが光帯域通過フィルタ56を通過する。
【0038】励起光のパワーの適当な可変範囲において
は、励起光のパワーが増大するのに従って光増幅の利得
は増大する。従って、ドープファイバ52に入力する信
号光のパワーが比較的ゆっくりと変動する場合には、受
光回路58及びバイアス制御回路59の作用によって、
信号光のパワー変動を打ち消すようにレーザダイオード
51のバイアス電流が制御される。
【0039】しかし、ドープファイバ52に入力する信
号光のパワーが急激に変動した場合には、レーザダイオ
ード51のバイアス電流の制御だけではこのパワー変動
は打ち消されず、光減衰器33に入力する信号光にはパ
ワー変動が残る。そして、このパワー変動が打ち消され
るように、光減衰器33の減衰率が受光回路60及び減
衰率制御回路61によって制御される。具体的には次の
通りである。
【0040】図6は図5の光減衰器33に入力する信号
光のパワー変化の説明図である。いま、ドープファイバ
52への入力信号光のパワーが、符号71で表されるよ
うに、ステップ応答的に急激に増大した場合を想定す
る。このようなパワー変動は、光コネクタの着脱、光可
変減衰器の操作、何らかの原因による光送信機出力電力
の変化等により生じ得るものである。
【0041】このような入力信号光のパワー変動は受光
回路58により検出され、バイアス制御回路59はレー
ザダイオード51のバイアス電流を即座に減少させて、
励起光のパワーは、符号72で表されるように、入力信
号光のパワーの増大とほぼ同時にステップ応答的に減少
する。
【0042】しかし、励起光のパワーが急速に減少させ
られたとしても、ドープファイバ52における反転分布
量は、符号73で表されるように、励起光のパワーが減
少し始めた時点から比較的ゆっくりと減少する。反転分
布量が変化し終えるには、ドープ元素がErである場合
には、10ミリ秒以上の時間を要する。
【0043】このため、光減衰器33への入力信号光の
パワーは、符号74で表されるように、サージ状に変化
することとなる。このような信号光のパワー変動がその
まま受信側にまで維持されていると、受光素子等に悪影
響があることは前述した通りである。
【0044】図7は図5の光減衰器33の動作特性の例
を示すグラフである。縦軸は透過率Tを表し、横軸は制
御電圧(例えばバイアス電圧)VB を表す。光減衰器3
3がLiNbO3 マッハツェンダ型光変調器(LNMZ
光変調器)である場合、透過率Tは、符号81で表され
るように、バイアス電圧VB の増大に従って正弦波状に
周期的に変化する。LNMZ光変調器としては、数GH
z以上の変調信号用のものが実用化されているから、バ
イアス電圧の変化に対して透過率は極めて高速に応答す
る。従って、例えば符号82で表されるように、透過率
とバイアス電圧が一対一で対応する領域でバイアス電圧
B を変化させることにより、光減衰器33の減衰率を
高速に制御することができる。
【0045】図5の実施例においては、このような高速
な応答特性を有する光減衰器33を用いて、その減衰率
を受光回路60及び減衰率制御回路61により制御する
ようにしているので、図6で符号74で表されるような
光減衰器33への入力信号光へのパワーの変動があった
としても、これを打ち消すようなフィードバック制御が
実現される。
【0046】図5の実施例では、レーザダイオード51
からの励起光を信号光伝搬方向上流側からドープファイ
バ52に供給しているが、励起光を信号光伝搬方向下流
側からドープファイバ52に供給するようにしてもよ
い。また、信号光の伝搬方向上流側及び下流側の双方か
らドープファイバ52に励起光を供給するようにしても
よい。
【0047】この実施例では、ドープファイバ52の信
号光伝搬方向上流側及び下流側の双方に光アイソレータ
54及び55をそれぞれ設けているので、共振光路内に
光増幅媒体を含む光共振器構造が構成されることが防止
され、信号光の安定した増幅が可能になる。
【0048】尚、図5の実施例において、バイアス制御
回路59及び減衰率制御回路61における参照電圧V
ref1及びVref2並びに受光回路58及び60における光
電変換効率並びに光分岐回路57及び59の分岐比は、
減衰率制御回路61において受光回路60からの直流電
圧信号が参照電圧Vref2に等しいとしたときの光減衰器
33の光出力のパワー(出力パワー目標値)が、バイア
ス制御回路59において受光回路58からの直流電圧信
号が参照電圧Vref1に等しいときしたときの光減衰器3
3の光入力のパワー(入力パワー目標値)に等しいかそ
れよりも小さくなるように設定される。
【0049】接続等による不可避的な損失を考慮すれ
ば、出力パワー目標値が入力パワー目標値よりも小さく
なるように上記設定がなされる。何故ならば、出力パワ
ー目標値が入力パワー目標値よりも大きくなるように上
記設定がなされると、光減衰器33においては利得が生
じ得ないから、定常状態において減衰率制御回路61に
おける誤差信号が零にはならず、光減衰器33が図7に
示されたような周期的な動作特性を有している場合に、
制御方法によっては制御の暴走が生じる恐れがあるから
である。
【0050】ところで、一般に、光増幅器に入力する光
の偏光状態は一定でないため、実用化されているLNM
Z光変調器等のように透過率(減衰率)に偏光依存性が
ある光減衰器を使用する場合、偏波制御回路等、入力光
の偏光の変化に対応する方策を施す必要がある。また、
入力光の偏光が一定の場合でも、各光学要素間の接続に
用いる光ファイバやドープファイバとして偏波保持ファ
イバを使用することが要求され、ドープファイバの製造
や光増幅器の組立に煩雑な作業が要求される。このよう
な問題を解決し得る実施例を図8により説明する。
【0051】図8は図3の第1実施態様の他の具体的実
施例を示す光増幅器のブロック図である。この実施例で
は、図3における光増幅手段13と光分岐手段31及び
34と励起光制御手段32と減衰率フィードバック制御
手段35の一部とに対応する部分については、図5の実
施例と同じように構成される。
【0052】光分岐回路57のポート57Bからの分岐
光は、偏光ビームスプリッタ等からなる偏波分離器91
で第1偏波成分と第2偏波成分に偏波分離され、第1及
び第2偏波成分はそれぞれ光減衰器92A及び92Bに
入力する。第1偏波成分の偏波面と第2偏波成分の偏波
面は互いに垂直である。
【0053】光減衰器92A及び92Bは減衰率可変型
の同一特性のものであり、各光減衰器92A及び92B
に入力する偏波成分の偏波面は各光減衰器92A及び9
2Bのそれぞれの固有偏波方向(所要の特性が得られる
ように設定された方向)に一致する。
【0054】光減衰器92A及び92Bから出力した各
偏波成分は、例えば偏波分離器91と同じものからなる
偏波合成器93で偏波合成されて、光分岐回路59に入
力する。光分岐回路59の一方の分岐光は受光回路60
で直流電圧信号に変換される。
【0055】減衰率制御回路94は、受光回路60から
の直流電圧信号を参照電圧Vref2と比較してその誤差成
分が零になるように光減衰器92A及び92Bの減衰率
を制御する。
【0056】図5の実施例におけるのと同じ理由によ
り、バイアス制御回路59及び減衰率制御回路94にお
ける参照電圧Vref1及びVref2並びに受光回路58及び
60における光電変換効率並びに光分岐回路57及び5
9の分岐比は、減衰率制御回路94において受光回路6
0からの直流電圧信号が参照電圧Vref2に等しいとした
ときの偏波合成器93の光出力のパワー(出力パワー目
標値)が、バイアス制御回路59において受光回路58
からの直流電圧信号が参照電圧Vref1に等しいとしたと
きの偏波分離器91の光入力のパワー(入力パワー目標
値)に等しいかそれよりも小さくなるように設定され
る。光学的な接続等による不可避的な損失を考慮すれ
ば、出力パワー目標値が入力パワー目標値よりも小さく
なるように上記設定がなされる。
【0057】本実施例によると、各光減衰器92A及び
92Bに入力する光の偏波状態は常に一定するので、各
光減衰器92A及び92Bの減衰率に偏波依存性がある
場合でも、偏波制御回路等が不要となり、また、各光学
要素間の光接続用の光ファイバやドープファイバとして
偏波保持ファイバを使用することなしに、本発明の目的
を達成することができ、ドープファイバの製造作業や光
増幅器の組立作業が簡単になる。
【0058】図9は図4の第2実施態様の具体的実施例
を示す光増幅器のブロック図である。光増幅手段がレー
ザダイオード51、ドープファイバ52、光合波器5
3、光アイソレータ54,55及び光帯域通過フィルタ
56を含む点と、光分岐手段が光分岐回路57である点
と、励起光制御手段が受光回路58及びバイアス制御回
路59を含む点と、減衰率可変型の光減衰器33が用い
られている点は図5の実施例と同じである。
【0059】本実施例では、光分岐回路57のポート5
7Bからの分岐光は、所定長さの光ファイバ等からなる
光遅延回路102を通過した後光減衰器33に供給さ
れ、光減衰器33の光出力がこの光増幅器から送出され
る。
【0060】そして、減衰率制御回路101が、受光回
路58からの直流電圧信号を参照電圧Vref3と比較して
その誤差成分が零になるように光減衰器33の減衰率を
制御する。
【0061】光遅延回路102における遅延時間は、減
衰率制御回路101の制御応答特性に応じて設定され
る。例えば、光遅延回路102における遅延時間は、受
光回路58の受光レベルが変化してから光減衰器33の
減衰率が変化し始めるまでの時間にほぼ等しく設定され
る。
【0062】図5の実施例におけるのと同じ理由によ
り、バイアス制御回路59における参照電圧Vref1及び
減衰率制御回路101における参照電圧Vref3は、減衰
率制御回路101において受光回路58からの直流電圧
信号が参照電圧Vref3に等しいとしたときの光減衰器3
3の光出力のパワー(出力パワー目標値)が、バイアス
制御回路59において受光回路58からの直流電圧信号
が参照電圧Vref1に等しいとしたときの光減衰器33の
光入力のパワー(入力パワー目標値)に等しいかそれよ
りも小さくなるように設定される。即ちVref3≦Vref1
である。接続等による不可避的な損失等を考慮すれば、
出力パワー目標値が入力パワー目標値よりも小さくなる
ように上記設定がなされる。
【0063】本実施例によると、1つの受光回路58か
らの直流電圧信号に基づいてレーザダイオード51のバ
イアス電流をフィードバック制御するとともに光減衰器
33の減衰率をフィードフォワード制御するようにして
いるので、入力信号光のパワーの急峻な変化にかかわら
ず出力信号光のパワーを一定に保つことができ、しか
も、図5の実施例に比べて光分岐回路及び受光回路の数
を減らして装置の構成を簡単にすることができる。
【0064】尚、図4の第2実施態様においても、図8
の実施例(第1実施態様の具体例)におけるのと同じよ
うにして、光減衰器の偏波依存性に対処してもよい。図
10は図2の本発明の第2構成の具体的実施例を示す光
増幅器のブロック図である。本実施例において、光増幅
手段の構成が図5の実施例と異なる点は、ドープファイ
バ52の信号光伝搬方向下流側の光アイソレータ55
(図5参照)を除去して、ドープファイバ52の第2端
を直接光帯域通過フィルタ56の入力ポート56Aに接
続している点である。光分岐手段として光分岐回路57
が用いられている点と、励起光制御手段が受光回路58
及びバイアス制御回路59を含む点は図5の実施例と同
じである。
【0065】符号111はポート111A,111B,
111C及び111Dを有する4ポート型の光サーキュ
レータを表している。ポート111Aに供給された光は
ポート111Bのみから出力し、ポート111Bに供給
された光はポート111Cのみから出力し、ポート11
1Cに供給された光はポート111Dのみから出力し、
ポート111Dに供給された光はポート111Aのみか
ら出力する。
【0066】ポート111Aにはレーザダイオード11
2からの制御光が供給され、ポート111Bは光分岐回
路57のポート57Bに接続され、ポート111Cは図
示しない出力側光伝送路に接続され、ポート111Dは
デッドエンドにされる。
【0067】レーザダイオード111からの制御光は、
光サーキュレータ111、光分岐回路57及び光帯域通
過フィルタ56をこの順に通過してドープファイバ52
に導入される。また、光分岐回路57のポート57Bか
ら出力された信号光は、光サーキュレータ111を介し
てこの光増幅器から送出される。
【0068】このような光サーキュレータ111を用い
ているので、ドープファイバ52の信号光伝搬方向下流
側に光アイソレータを設けなくとも、光増幅媒体を含む
光共振器構造が構成される恐れはない。
【0069】制御光のパワーはバイアス制御回路113
により制御される。バイアス制御回路113は、受光回
路58からの直流電圧信号を参照電圧Vref4と比較して
その誤差成分が零になるようにレーザダイオード112
のバイアス電流を制御する。
【0070】入力信号光のパワーが比較的ゆっくりと変
動したときにバイアス制御回路59によってレーザダイ
オード51からの励起光のパワーが制御される点はこれ
までの実施例と同じである。この実施例では、入力信号
光のパワーが急激に変化したときに、バイアス制御回路
113によってレーザダイオード112から供給される
制御光のパワーが制御される。
【0071】例えば、入力信号光のパワーが急激に増大
した場合に、レーザダイオード112から供給される制
御光のパワーは増加させられ、これによりドープファイ
バ52内における反転分布が急速に減少してこの光増幅
器の出力信号光のパワーが一定に保たれる。また、入力
信号光のパワーが急激に減少した場合には、レーザダイ
オード112から供給される制御光のパワーが減少させ
られ、これによりドープファイバ52内における反転分
布が急速に増大して、この光増幅器の信号光出力のパワ
ーが一定に保たれる。
【0072】制御光の波長はドープファイバ52で誘導
放出を生じさせる波長帯に設定される。例えば、制御光
の波長は信号光の波長にほぼ等しく設定される。バイア
ス制御回路59における参照電圧Vref1及びバイアス制
御回路113における参照電圧Vref4は、バイアス制御
回路113において受光回路58からの直流電圧信号が
参照電圧Vref4に等しいとしたときのこの光増幅器の光
出力のパワー(制御光制御目標値)が、バイアス制御回
路59において受光回路58からの直流電圧信号が参照
電圧Vref1に等しいとしたときのこの光増幅器の光出力
のパワー(励起光制御目標値)に等しいかそれよりも大
きくなるように設定される。即ち、Vref1≦Vref4であ
る。このような設定を行うようにしているのは、制御光
制御目標値が励起光制御目標値よりも小さいと、制御光
のパワーの増大を打ち消すように常に励起光のパワーが
増加する方向に励起光制御がなされてしまい、良好な制
御を行うことができない恐れがあるからである。
【0073】図11は図2の本発明の第2構成の他の具
体的実施例を示す光増幅器のブロック図である。この実
施例が図10の実施例と異なる点は、光サーキュレータ
111のポート111Cから出力される信号光を光分岐
回路121により分岐し、分岐光の一方に基づき制御光
の制御を行っている点である。光分岐回路121の他方
の分岐光はこの光増幅器の光出力となる。光分岐回路1
21としては光分岐回路57と同じものが用いられる。
【0074】受光回路122は光分岐回路121から供
給された分岐光の平均パワーに応じた直流電圧信号を出
力する。バイアス制御回路123は、受光回路122か
らの直流電圧信号を参照電圧Vref5と比較してその誤差
成分が零になるようにレーザダイオード112のバイア
ス電流を制御する。
【0075】この実施例によっても、入力信号光のパワ
ーの急峻な変化にかかわらず出力信号光のパワーを一定
に保つことができる。尚、図10の実施例におけるのと
同じ理由により、バイアス制御回路59及び123にお
ける参照電圧Vref1及びVref5並びに受光回路58及び
122における光電変換効率並びに光分岐回路57及び
121の分岐比は、バイアス制御回路123において受
光回路122からの直流電圧信号が参照電圧Vref5に等
しいとしたときのこの光増幅器の光出力のパワー(制御
光制御目標値)が、バイアス制御回路59において受光
回路58からの直流電圧信号が参照電圧Vref1に等しい
としたときのこの光増幅器の光出力のパワー(励起光制
御目標値)に等しいかそれよりも大きくなるように設定
される。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
入力信号光のパワーの急峻な変化にかかわらず出力信号
光のパワーを一定に保つことができる光増幅器の提供が
可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光増幅器の第1構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の光増幅器の第2構成を示すブロック図
である。
【図3】図1の第1構成の第1実施態様を示す光増幅器
のブロック図である。
【図4】図1の第1構成の第2実施態様を示す光増幅器
のブロック図である。
【図5】図3の第1実施態様の具体的実施例を示す光増
幅器のブロック図である。
【図6】光減衰器に入力する信号光のパワー変化の説明
図である。
【図7】光減衰器の動作特性の例を示すグラフである。
【図8】図3の第1実施態様の他の具体的実施例を示す
光増幅器のブロック図である。
【図9】図4の第2実施態様の具体的実施例を示す光増
幅器のブロック図である。
【図10】図2の第2構成の具体的実施例を示すブロッ
ク図である。
【図11】図2の第2構成の他の具体的実施例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
11 励起光源 12 光増幅媒体 13 光増幅手段 14 制御減衰手段 21,31,34 光分岐手段 22 制御光導入手段 23 制御光制御手段 32 励起光制御手段 33 光減衰器 35 減衰率フィードバック制御手段 41 減衰率フィードフォワード制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/10 Z 8934−4M

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光源(11)と信号光及び該励起光源(1
    1)からの励起光が導波される光増幅媒体(12)とを含む光
    増幅手段(13)と、 該光増幅手段(13)の光出力を、出力パワーが一定になる
    ように制御された減衰率で減衰させる制御減衰手段(14)
    とを備えたことを特徴とする光増幅器。
  2. 【請求項2】 上記光増幅手段(13)の光出力を第1分岐
    光及び第2分岐光に分岐する第1の光分岐手段(31)と、 上記第1分岐光のパワーに基づき上記励起光のパワーを
    フィードバック制御する励起光制御手段(32)とをさらに
    備え、 上記第2分岐光が上記制御減衰手段(14)に供給されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光増幅器。
  3. 【請求項3】 上記制御減衰手段(14)は、上記第2分岐
    光が供給される減衰率可変型の光減衰器(33)を含むこと
    を特徴とする請求項2に記載の光増幅器。
  4. 【請求項4】 上記制御減衰手段(14)は、上記光減衰器
    (33)の光出力を第3分岐光及び第4分岐光に分岐する第
    2の光分岐手段(34)と、上記第3分岐光のパワーに基づ
    き上記光減衰器(33)の減衰率をフィードバック制御する
    減衰率フィードバック制御手段(35)とをさらに含み、 該減衰率フィードバック制御手段(35)における制御によ
    る光パワーの変化の応答速度が上記励起光制御手段(32)
    における制御による光パワーの変化の応答速度よりも十
    分に速いことを特徴とする請求項3に記載の光増幅器。
  5. 【請求項5】 上記励起光源(11)はレーザダイオード(5
    1)からなり、 上記励起光制御手段(32)は、上記第1分岐光が入力され
    該第1分岐光の平均パワーに応じた直流電圧信号を出力
    する第1の受光回路(58)と、該第1の受光回路(58)から
    の直流電圧信号を第1の参照電圧と比較してその誤差成
    分が零になるように上記レーザダイオード(51)のバイア
    ス電流を制御するバイアス制御回路(59)とを含み、 上記減衰率フィードバック制御手段(35)は、上記第3分
    岐光が入力され該第3分岐光の平均パワーに応じた直流
    電圧信号を出力する第2の受光回路(60)と、該第2の受
    光回路(60)からの直流電圧信号を第2の参照電圧と比較
    してその誤差成分が零になるように上記光減衰器(33)の
    減衰率を制御する減衰率制御回路(61)とを含むことを特
    徴とする請求項4に記載の光増幅器。
  6. 【請求項6】 上記第2の受光回路(60)からの直流電圧
    信号が上記第2の参照電圧に等しいとしたときの上記光
    減衰器(33)の光出力のパワーは、上記第1の受光回路(5
    8)からの直流電圧信号が上記第1の参照電圧に等しいと
    したときの上記光減衰器(33)の光入力のパワーに等しい
    かそれよりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の
    光増幅器。
  7. 【請求項7】 上記制御減衰手段(14)は、上記第1分岐
    光のパワーに基づき上記光減衰器(33)の減衰率をフィー
    ドフォワード制御する減衰率フィードフォワード制御手
    段(41)をさらに含み、 該減衰率フィードフォワード制御手段(41)における制御
    による光パワーの変化の応答速度が上記励起光制御手段
    (32)における制御による光パワーの変化の応答速度より
    も十分に速いことを特徴とする請求項3に記載の光増幅
    器。
  8. 【請求項8】 上記光減衰器(33)に入力する上記第2分
    岐光を遅延させる光遅延手段をさらに備え、 該光遅延手段における遅延時間は上記減衰率フィードフ
    ォワード制御手段(41)の制御応答特性に応じて設定され
    ることを特徴とする請求項7に記載の光増幅器。
  9. 【請求項9】 上記励起光源(11)はレーザダイオード(5
    1)からなり、 上記励起光制御手段(32)は、上記第1分岐光が入力され
    該第1分岐光の平均パワーに応じた直流電圧信号を出力
    する受光回路(58)と、該受光回路(58)からの直流電圧信
    号を第1の参照電圧と比較してその誤差成分が零になる
    ように上記レーザダイオード(51)のバイアス電流を制御
    するバイアス制御回路(59)とを含み、 上記減衰率フィードフォワード制御手段(41)は、上記受
    光回路(58)からの直流電圧信号を第2の参照電圧と比較
    してその誤差成分が零になるように上記光減衰器(33)の
    減衰率を制御する減衰率制御回路(101) を含むことを特
    徴とする請求項8に記載の光増幅器。
  10. 【請求項10】 上記受光回路(58)からの直流電圧信号
    が上記第2の参照電圧に等しいとしたときの上記光減衰
    器(33)の光出力のパワーは、上記受光回路(58)からの直
    流電圧信号が上記第1の参照電圧に等しいとしたときの
    上記光減衰器(33)の光入力のパワーに等しいかそれより
    も小さいことを特徴とする請求項9に記載の光増幅器。
  11. 【請求項11】 上記光減衰器(33)は、LiNbO3
    ッハツェンダ型光変調器、半導体電界吸収型光変調器及
    び半導体マッハツェンダ型光変調器から選択される光変
    調器からなり、該光変調器に与えられる電圧信号により
    上記減衰率が制御されることを特徴とする請求項3に記
    載の光増幅器。
  12. 【請求項12】 上記制御減衰手段(14)は、上記第2分
    岐光を第1偏波成分と該第1偏波成分の偏波面に垂直な
    偏波面を有する第2偏波成分に偏波分離する偏波分離手
    段と、上記第1偏波成分が入力する減衰率可変型の第1
    の光減衰器(92A) と、上記第2偏波成分が入力する減衰
    率可変型の第2の光減衰器(92B) と、該第1及び第2の
    光減衰器からそれぞれ出力される偏波成分を偏波合成す
    る偏波合成手段とを含むことを特徴とする請求項2に記
    載の光増幅器。
  13. 【請求項13】 上記励起光源(11)はレーザダイオード
    (51)からなり、 上記光増幅媒体(12)は少なくともコアに希土類元素がド
    ープされたドープファイバ(52)からなり、 上記光増幅手段(13)は、 上記信号光及び上記励起光がそれぞれ入力する第1ポー
    ト(53A) 及び第2ポート(53B) 並びに合波された上記信
    号光及び上記励起光が出力する第3ポート(53C) を有す
    る光合波器(53)と、 入力ポート(54A) 及び出力ポート(54B) を有し、該入力
    ポート(54A) は上記光合波器(53)の第3ポート(53C) に
    接続され、該出力ポート(54B) は上記ドープファイバ(5
    2)の第1端に接続される第1の光アイソレータ(54)と、 入力ポート(55A) 及び出力ポート(55B) を有し、該入力
    ポート(55A) は上記ドープファイバ(52)の第2端に接続
    される第2の光アイソレータ(55)と、 入力ポート(56A) 及び出力ポート(56B) を有し、該入力
    ポート(56A) は上記第2の光アイソレータ(55)の出力ポ
    ート(55B) に接続され、その出力ポート(56B)の光出力
    が上記制御減衰手段に供給される光帯域通過フィルタ(5
    6)とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光
    増幅器。
  14. 【請求項14】 上記信号光の波長は1.55μm帯に
    あり、上記励起光の波長は1.48μm帯又は0.98
    μm帯にあり、上記ドープファイバ(52)にドープされる
    希土類元素はEr(エルビウム)であり、上記光帯域通
    過フィルタ(56)の通過波長帯域は1.55μm帯にある
    ことを特徴とする請求項13に記載の光増幅器。
  15. 【請求項15】 励起光源(11)と信号光及び該励起光源
    (11)からの励起光が導波される光増幅媒体(12)とを含む
    光増幅手段(13)と、 該光増幅手段(13)の光出力を第1分岐光及び第2分岐光
    に分岐する光分岐手段(21)と、 上記光増幅媒体(12)で誘導放出を生じさせる波長帯の制
    御光を上記光増幅媒体(12)に上記信号光の伝搬方向下流
    側から導入する制御光導入手段(22)と、 上記第1分岐光のパワーに基づき上記制御光のパワーを
    フィードバック制御する制御光制御手段(23)とを備えた
    ことを特徴とする光増幅器。
  16. 【請求項16】 上記第1分岐光のパワーに基づき上記
    励起光のパワーをフィードバック制御する励起光制御手
    段をさらに備え、 上記制御光制御手段(23)における制御による光パワーの
    変化の応答速度が上記励起光制御手段における制御によ
    る光パワーの変化の応答速度よりも十分速いことを特徴
    とする請求項15に記載の光増幅器。
  17. 【請求項17】 上記励起光源(11)は第1のレーザダイ
    オード(51)からなり、 上記光増幅媒体(12)は少なくともコアに希土類元素がド
    ープされたドープファイバ(52)からなり、 上記光増幅手段(13)は、 上記信号光及び上記励起光がそれぞれ入力する第1ポー
    ト(53A) 及び第2ポート(53B) 並びに合波された上記信
    号光及び上記励起光が出力する第3ポート(53C) を有す
    る光合波器(53)と、 入力ポート(54A) 及び出力ポート(54B) を有し、該入力
    ポート(54A) は上記光合波器(53)の第3ポート(53C) に
    接続され、該出力ポート(54B) は上記ドープファイバ(5
    2)の第1端に接続される光アイソレータ(54)と、 入力ポート(56A) 及び出力ポート(56B) を有し、該入力
    ポート(56A) は上記ドープファイバ(52)の第2端に接続
    され、該出力ポート(56B) は上記光分岐手段に接続され
    る光帯域通過フィルタ(56)とをさらに含み、 上記励起光制御手段は、 上記第1分岐光が入力され該第1分岐光の平均パワーに
    応じた直流電圧信号を出力する受光回路(58)と、 該受光回路(58)からの直流電圧信号を第1の参照電圧と
    比較してその誤差成分が零になるように上記第1のレー
    ザダイオード(51)のバイアス電流を制御する第1のバイ
    アス制御回路(59)とを含み、 上記制御光導入手段(22)は、 上記制御光を出力する第2のレーザダイオード(112)
    と、 該第2のレーザダイオード(112) に接続される第1ポー
    ト(111A)と上記光分岐手段に接続される第2ポート(111
    B)と出力側光伝送路に接続される第3ポート(111C)とデ
    ッドエンドにされる第4ポート(111D)とを有し、該第1
    ポート(111A)に入力した光を該第2ポート(111B)のみか
    ら出力し、該第2ポート(111B)に入力した光を該第3ポ
    ート(111C)のみから出力し、該第3ポート(111C)に入力
    した光を該第4ポート(111D)のみから出力し、該第4ポ
    ート(111D)に入力した光を該第1ポート(111A)のみから
    出力する光サーキュレータ(111) とを含み、 上記制御光制御手段(23)は、上記受光回路(58)からの直
    流電圧信号を第2の参照電圧と比較してその誤差成分が
    零になるように上記第2のレーザダイオード(112) のバ
    イアス電流を制御する第2のバイアス制御回路(113) を
    含むことを特徴とする請求項16に記載の光増幅器。
  18. 【請求項18】 上記受光回路(58)からの直流電圧信号
    が上記第2の参照電圧に等しいとしたときの上記第2分
    岐光のパワーは、上記受光回路(58)からの直流電圧信号
    が上記第1の参照電圧に等しいとしたときの上記第2分
    岐光のパワーに等しいかそれよりも大きいことを特徴と
    する請求項17に記載の光増幅器。
  19. 【請求項19】 上記制御光の波長は上記信号光の波長
    にほぼ等しいことを特徴とする請求項15に記載の光増
    幅器。
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