JP4782197B2 - 下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置 - Google Patents

下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置 Download PDF

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Description

この発明は、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置及びこの種の緊急開口装置が取り付けられた頭上ロッカーに関する。
現在、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカーは旅客機に用いられており、特にこれらは空間の最適利用と高度な操作性との双方を有利にもたらすものである。下降可能なシェルは上方の閉鎖位置から、頭上ロッカーの下方に着座している乗員の頭部の最適な自由度を確保し、下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで枢動する。比較的身長の低い人でさえも快適に手荷物品を積み降ろし位置にあるシェル内に入れたりそこから出したりすることができる。
従来のこの種の頭上ロッカーは、頭上ロッカーハウジング及び/又は旅客機の客室の天井構造のような構造体に固着された要素に下降可能なシェルを枢動可能に取り付けるのに用いられる保持システムを有する。さらにこの保持システムは、下降可能なシェルを上昇させる、力補助装置の張力を提供するよう用いられても良い。典型的な保持システムは、ケーブルと、随意に案内する案内ローラであり、その両端が下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に接続された案内ローラとを具える。
従来は、容易にアクセス可能な位置に設けることが可能であり、かつ容易に作動させることができる閉鎖機構も設けられていた。閉鎖機構は、その閉鎖位置にて下降可能なシェルを上方の閉鎖位置に維持し、一方でその開口位置にて頭上ロッカーシェルが上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置に降下するのを可能にする。このため、頭上ロッカーの操作を使い勝手良くすることが可能であった。同時に、例えば、シェルの無制限の降下に起因する損傷のリスクも回避可能であった。
原則として、安全上の理由から、特に、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカーを旅客機の客室に用いる場合、下降可能なシェルは、例えばケーブルの妨害によって又は頭上ロッカー内の火災によって発生し得る保持システムの不良作動の場合においても、上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで移動し得るようにする必要がある。従って、この種の頭上ロッカーは、必要に応じて保持システムを下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素から離脱させる緊急開口装置を具える。例えば、緊急開口装置は、作動の際に保持システムの案内ケーブルを下降可能なシェルから離脱させるよう構成されている。
既知の緊急開口装置は、例えば下降可能なシェルを力強く引っ張ることによって、対応する始動力を適用した際に分裂する剪断ピンを具え、これにより保持システムの案内ケーブルは下降可能なシェルから離脱する。剪断ピンを有する緊急開口装置の使用は、頭上ロッカーの全体構造及びそれらに起因する、保持システムの案内ケーブル上のレバーの状態に依存し、緊急開口装置を始動させるのに非常に大きな力が必要となる可能性があるという欠点を有する。製造及び組立公差により始動力に大きなばらつきが生じる可能性もある。特に頭上ロッカー内に火災が発生した場合には、煙や炎が頭上ロッカーから流出するおそれのあるときに下降可能なシェルを引っ張って緊急開口装置を作動させなければならず、緊急開口装置を作動させる人が負傷するという問題もある。そして、頭上ロッカーの通常の操作中に緊急開口装置が不慮に始動するというリスクもある。
独国特許第10001038号明細書には、下降可能なシェルを有し、頭上ロッカーシェルを上方の閉鎖位置から下方の開口位置に降下させるとともに頭上ロッカーシェルを下方の開口位置から上方の閉鎖位置まで上昇させる動力装置を具えた頭上ロッカーが開示されている。動力装置は、例えば歯付ベルト装置として構成されるとともに駆動モータを具え、その回転移動はスプライン軸を介して歯付ベルトに伝達可能である。歯付ベルト駆動部の留め金(catch)は、ローラが設けられたブラケットを介して下降可能なシェルの支持アームに固定され、これにより下降可能なシェルは歯付ベルト駆動部の作動によって上方の閉鎖位置と下方の開口位置との間を移動可能である。頭上ロッカーシェルを上方の閉鎖位置に固定するため、作動スイッチによって作動可能なリフティングマグネットによって駆動される係止装置が設けられている。動力装置が故障した場合においても頭上ロッカーを手動で開口及び閉鎖可能とするために、歯付ベルトのスプライン軸上に配置されたカップリングが設けられている。このカップリングは、機能しない駆動モータを歯付ベルトの力伝達要素から切り離すために、ハンドレバー及びケーブルを介して移動可能であり非係合位置に入る。次いで、作動スイッチの作動が、係止装置によって駆動されるリフティングマグネットを解除し、頭上ロッカーシェルは手動で下方の開口位置に移動可能となる。
独国特許第10001038号明細書
この発明の目的は、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置を提供することであり、また必要に応じて、下降可能なシェルを構造体に固着された要素に固定する保持システムの、下降可能なシェル又は構造体に固着された要素からの確実な離脱を可能とするとともに単純かつ安全に作動し得る緊急開口装置を提供することである。加えて、この発明は、この種の緊急開口装置が取り付けられた頭上ロッカーを提供するという目的に向けられている。
この目的は、請求項1の特徴を有する、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置によって、及び請求項10の特徴を有する頭上ロッカーによって達成される。
この発明に従う、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置は、保持システムに接続可能であり、下降可能なシェルを構造体に固着された要素に固定する接続素子を具える。構造体に固着された要素は、例えば頭上ロッカーハウジング又は天井構造、具体的には飛行機の客室の天井構造であっても良い。緊急開口装置の係止装置は、下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素の何れかに接続可能である。かかる係止装置は、係止位置にて接続素子を下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に固定するのに適用される一方で非係止位置にて接続素子を下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素から離脱させるのに適用される。すなわち、係止装置が組み立てられた状態では、係止装置を係止位置から非係止位置に変位させることにより、接続素子ひいては保持システムを、下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素から離脱させても良い。その結果、保持システムが作動不良を起こした場合においても下降可能なシェルを上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置に至らせることができる。
この発明に従う緊急開口装置よれば、係止装置を作動させるために、すなわち係止装置をその係止位置からその非係止位置まで移動させるのに格別な力の適用を必要としないという利点がある。従って、剪断ピンを具えた緊急開口装置とは対照的に、この発明に従う緊急開口装置は、それほど力の強くない人でも作動させることができる。特にこの発明に従う緊急開口装置を、飛行機の客室に搭載された、下降可能なシェルを具えた頭上ロッカーに用いた場合、これは安全性の向上に寄与する。
この発明に従う緊急開口装置の係止装置を、係止位置から非係止位置まで及び元の位置に繰り返し移動するように構成することが好ましい。さらに、緊急開口装置の作動において比較的に小さい力しか生じないという事実により、それらの要素、例えば接続素子又は係止装置の要素へのダメージは実質的に除外される。従って、始動後に緊急開口装置を次の操作のために比較的容易に備えさせることができる。
この発明に従う緊急開口装置の好適な実施形態によれば、係止装置は頭上ロッカーの下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に接続可能なベースパネルを具える。ベースパネルに例えば一又は複数の孔を設けることができ、またベースパネルはネジ接合若しくはリベット接合によって下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に固定することができる。あるいは、ベースパネルは下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に接着しても良い。
さらに、係止装置は、軸周りに枢動するレバーを有し、そして第1及び第2位置間を移動可能である。レバーは第1位置にて接続素子と協働し、第2位置にて接続素子を解放するよう適用しても良い。すなわち、枢動レバーを第1位置から第2位置に移動させることによって、接続素子と係止装置との接続を解放するようにしても良い。この発明に従う緊急開口装置の組立状態では、下降可能な頭上ロッカーシェルを構造体に固着された要素に固定する保持システムを、枢動レバーを第1位置から第2位置に移動させることによって、下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素から離脱させても良い。この種のレバー機構は、不慣れな人によっても容易に作動させることができるので、かかるレバー機構は緊急開口装置の安全性の向上に寄与する。
係止装置の枢動レバーは、例えばネジ接合又はリベット接合を用いて下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に直接固定することができる。あるいは、レバーは係止装置のベースパネルに接続しても良い。この場合、ベースパネル及びレバーは、独立したモジュールとして、係止装置を組み立てる前に下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に予め組み付けることができる。
レバーは、レバーの第1端部又はその近傍に配置された軸周りに枢動することが好ましい。回転軸の位置を固定するため、軸受ピン等を通過させる開口部をレバーに貫通形成しても良い。レバーアームとしての、レバーの全長又は実質的な全長を用いることによって、第2端部へ適用する比較的小さな力でレバーを第1位置と第2位置との間で移動させることができる。その結果、この発明に従う緊急開口装置を作動させるのに必要とされる力はさらに減少する。
係止装置のレバーは、係止装置の、接続素子への接続をもたらし、また緊急開口装置の組立状態にて保持システムを下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に固定するよう、その第1位置にて弾性的な予張力が付与されていることが好ましい。枢動レバーの弾性的な予張力によって、緊急開口装置の組立中にレバーは接続素子と可聴可能に係合する。これにより、係止装置と接続素子との適正な接続の確認を確実に行うことが可能となる。さらに、緊急開口装置を作動させる場合には、先ずレバーを第1位置から第2位置に移動させるためにバネによって付加された弾性力に打ち勝つ必要があり、さらに接続素子を係止装置から離脱させる必要があり、次いで保持システムを下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素から離脱させる必要がある。その結果、緊急開口装置が不慮に作動するリスクは最小化される。
この発明に従う緊急開口装置の好適な実施形態にあっては、係止装置のレバーに係止ノーズが形成されている。この係止ノーズは、レバーが第1位置にある状態にて、接続素子に設けられた係止突起と協働し、一方でレバーが第2位置にある状態にて接続素子の係止突起を解放するよう適用される。このようなレバー及び接続素子の構成は、比較的単純な構造であり、あまり費用をかけずに導入可能であり、またレバーが第1位置にある場合に接続素子と係止装置との確実な接続をも可能とする。
この発明に従う緊急開口装置は、ここでは詳細に説明しない、好適には扁平な物品(アーティクル)を滑り案内する滑動ブロックを具えることが好ましく、滑動ブロックは、係止装置の枢動レバーを第1位置及び第2位置間で移動させるのに用いることができる。これにより、緊急開口装置を始動する人がレバーを目視することができない場合でも、レバーの正確な作動は確実となる。滑動ブロックは、下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に、ネジ接合、リベット接合又は接着接合を用いて固定しても良い。
この発明に従う緊急開口装置の好適な実施形態にあっては、係止装置は、接続素子を収容及び案内する案内装置を具える。案内装置は別の要素として構成することができ、ネジ接合、リベット接合又は接着接合によって例えば下降可能なシェル、又は構造体に固着された要素に固定することができる。あるいは、案内装置は、係止装置のベースパネルに取り付けても良く、それと一体に形成しても良い。
案内装置は、第1及び第2の案内要素を好適には具え、これら第1及び第2の案内要素は互いに離間して配置され、それらの間に接続素子用の収容部を形成する。この配置は、接続素子を係止装置に接続する場合及び接続素子を係止装置から離脱させる場合であって緊急開口装置を作動させる際に、接続素子が係止装置に対して案内されかつ制御された状態にて変位するという利点を有している。
案内装置に設けられた案内溝と協働するよう適用された案内レールを接続素子に形成することが好ましい。案内レールは、例えば接続素子の側面上に設けることができ、第1又は第2の案内素子に形成された案内溝と協働することができる。接続素子の二つの側面上に案内レールを設けても良いことは当然であり、この場合案内装置の第1及び第2の案内素子は、対応する案内溝を具える。案内レールを有する接続素子の構成及び案内溝が設けられた案内装置の提供により、比較的単純な構造で、接続素子を案内装置内で特に確実に案内させることができる。
接続素子にストッパを設けることが好ましい。ストッパは、接続素子を係止装置に接続した場合に、係止装置に対する接続素子の位置を固定するのに用いられる。ストッパは、例えば接続素子に形成された案内レールに隣接して配置することができ、接続素子が係止装置に接続された場合に案内装置の側面と協働することができる。
この発明に従う緊急開口装置の好適な実施形態にあっては、接続素子はケーブル接続装置を具える。この種のケーブル接続装置は、それを介して接続素子を保持システムのケーブルに固定するのに用いられ、頭上ロッカーの下降可能なシェルは構造体に固着された要素に固定される。保持システムケーブルの長さを微調整するため、ケーブル接続装置に止めネジを有する調整装置を設けることが好ましい。
この発明に従う頭上ロッカーは、下降可能なシェルと、下降可能なシェルを、例えば頭上ロッカーハウジング及び/又は飛行機の客室の天井構造である構造体に固着された要素に固定する保持システムと、上述の緊急開口装置とを具える。緊急開口装置を用いることで、例えば保持システムケーブルの妨害によって又は頭上ロッカー内の火災によって発生し得る保持システムの不良作動の場合においても、頭上ロッカーの下降可能なシェルは、単純かつ迅速に、しかも制御されるとともに安全に、上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで移動することができる。
この発明に従う頭上ロッカーの好適な実施形態にあっては、緊急開口装置は、下降可能なシェルの外面上に又は構造体に固着された要素上に配置されている。例えば、緊急開口装置の係止装置は、下降可能なシェルの側壁の、底面に隣接する領域に固定しても良い。緊急開口装置が組み立てられた状態では、下降可能なシェルを構造体に固着された要素に固定する保持システムは、緊急開口装置が作動する場合に下降可能なシェルから離脱する。このため、頭上ロッカーの通常の操作で下降可能なシェルを上方の閉鎖位置に維持する閉鎖機構を同時に作動させることで、下降可能なシェルは、上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで移動する。シェルが無制限に降下するのを防止するため、従来は端止め(end stop)と呼ばれるものが頭上ロッカー及び/又は、例えば頭上ロッカーハウジングや飛行機の客室の天井構造とった構造体に固着された要素に設けられており、端止めは、緊急開口装置が作動し下降可能なシェルに関連したものが保持システムから離脱した後に下降可能なシェルを所定の終了位置に維持する。
緊急開口装置は比較的小さい深さを有する。従って、例えば下降可能なシェルの側壁をフライス加工することによって製作可能な、緊急開口装置用の収容部を形成する必要はない。緊急開口装置は、頭上ロッカーが閉鎖された状態にて下降可能なシェルの側壁と頭上ロッカーハウジングの側壁との間に存在する、従来の約15mm幅の隙間内に収容可能とすることが好ましい。
緊急開口装置の滑動ブロックは、例えば下降可能なシェルの底面に隣接する、下降可能なシェルの側壁の領域内にあって下降可能なシェルの側壁の外面に対して実質垂直に延びる狭窄突起に取り付けることができる。従って比較的安価な製造及び組立コストで緊急開口装置をこの発明に従う頭上ロッカーに適用することが可能となる。
飛行機の客室内の隣接する頭上ロッカー間には、従来、クレジットカードやスプーンといったような扁平な物品を隣接する頭上ロッカー間の隙間にすなわち側方から挿入することで下降可能な頭上ロッカーシェルの側壁の外面上に設けられた緊急開口装置を、すなわち係止装置のレバーを作動するのに十分な空間があった。従って、緊急開口装置の単純で制御された作動が可能となる。それとは反対の、例えば剪断ピンが適用された緊急開口装置に必要とされた下降可能なシェルの力強い引っ張りは必要ない。その結果、特に頭上ロッカー内で火災が発生した場合における、緊急開口装置を作動させる人の負傷のリスクは最小化される。
この発明に従う頭上ロッカーは、下降可能なシェルを構造体に固着された要素に固定する保持システムを2つ具えることが好ましく、第1の保持システムは下降可能なシェルの第1の側壁領域内に設けられ、第2の保持システムは下降可能なシェルの、第1の側壁に対向する第2の側壁に設けられる。さらに、頭上ロッカーは緊急開口装置を2つ具え、第1の緊急開口装置は下降可能なシェルの第1の側壁上に配置され、第2の緊急開口装置は下降可能なシェルの第2の側壁上に配置される。この種の頭上ロッカーでは、必要に応じて一つの緊急開口装置のみを作動制御することができ、これにより頭上ロッカーの下降可能なシェルを一つの保持システムのみから離脱させることができるとともに他の保持システムに接続したままにすることができる。
この発明に従う頭上ロッカーは、緊急開口装置を部分的に包囲するカバー素子を具えることが好ましい。このカバー素子は、例えば頭上ロッカーの下降可能なシェルの側壁に着脱可能に固定することができるとともに係止装置のレバーの作動に影響を与えないように構成することができる。カバー素子は、特に下降可能なシェルが頭上ロッカーの通常の操作時に下方の開口積込み又は荷降ろし位置にある場合に汚れから緊急開口装置を保護し、緊急開口装置の不慮の作動のリスクを低減する。
この発明に従う頭上ロッカーがカバー素子を具える場合、緊急開口装置の滑動ブロックはカバー素子と一体に形成するかそれに固定しても良い。
カバー素子に窓部を形成することが好ましい。接続素子が係止装置に適正に接続されているか否かの簡単な検査を、カバー素子を取り外す必要なしに頭上ロッカーの操作中にこの窓部を介して行うことができる。しかし、カバー素子に窓部を設けない構成とすることもできることは理解されよう。
この発明に従う緊急開口装置の好適な実施形態及びこの発明に従う頭上ロッカーの好適な実施形態を添付の図面を参照しつつより詳細に説明する。ここで、図1は、下降可能なシェル及び緊急開口装置を具えた、この発明に従う頭上ローカーを、下降可能なシェルが上方の閉鎖位置にある状態にて示した図である。図2は、図1に示した、この発明に従う頭上ロッカーを、下降可能なシェルが下方の開口積込み又は荷降ろし位置にある状態にて示した図である。図3は、この発明に従う、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置を示す図である。図4は、係止位置にある図1に示す緊急開口装置の立体図である。図5は、非係止位置にある図1に示す緊急開口装置の立体図である。
図1及び2に示す頭上ロッカー10は、底面14及び互いに対向する2つの側壁16を有する下降可能なシェル12を具える。下降可能なシェル12は、頭上ロッカーハウジング18内に収容されており、上方の閉鎖位置から図2に示す下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで枢動する。頭上ロッカーハウジング18は、図示を省略するが、飛行機の客室の天井構造に強固に固定されている。
頭上ロッカー10の下降可能なシェル12は、下降可能なシェル12の側壁16領域内にそれぞれ配置された2つの保持システム20によって頭上ロッカーハウジング18に接続されている。各保持システム20は、頭上ロッカーハウジング18に固定された案内ローラ22を有する。図1に示すケーブル24は、案内ローラ22に導かれており、下降可能なシェル12を頭上ロッカーハウジング18に接続している。明りょうにする目的で、図2には案内ローラ22に導かれるケーブル24を示していない。
頭上ロッカー10はまた、図1に示す閉鎖位置にて頭上ロッカー10の下降可能なシェル12を上方の閉鎖位置に保持する閉鎖機構26を有する。一方、図2に示す開口位置では、閉鎖機構26はシェル12が、下方の開口積込み又は荷降ろし位置に下降するのを可能とする。閉鎖機構26は、下降可能なシェル12の底面14の外面に取り付けられた作動レバー28を有し、従って、頭上ロッカー10の操作中、例えば飛行機の客室の中央通路からのアクセスは容易になる。
図3〜5に詳細に示された各緊急開口装置30は、下降可能なシェル12の互いに対向する両側壁16の外面上に設けられている。緊急開口装置30は、下降可能なシェル12を、導かれたケーブル24の妨害又は頭上ロッカー10内での火災によって引き起こされる保持システム20の作動不良の場合においても、図1に示す上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで枢動するのを可能するために用いられる。
緊急開口装置30は、比較的小さい深さをそれぞれ有する。従って、緊急開口装置30は、図1に示す、頭上ロッカー10を閉鎖した状態にて下降可能なシェル12の側壁16とこれら側壁16に対向する、頭上ロッカーハウジング18の側壁との間に存在する約15mm幅の隙間内に収容させることができる。
図3〜5に最も良く見えるように、緊急開口装置30は、接続素子32及び係止装置34を具える。接続素子32は、接続素子32を保持システム20の案内ケーブル24に固定するのに用いられるケーブル接続装置36を有する。ケーブル接続装置36には、保持システム20及び緊急開口装置30の組立中に保持システムのケーブル24の長さの微調整を可能にする調整装置が設けられている。
係止装置34は、緊急開口装置30の組立時に、下降可能なシェル12の側壁16にネジで取り付けられたベースパネル38を有する。レバー42はジャーナル40周りに第1位置(図3の実線及び図4を参照)と第2位置(図3の破線及び図5を参照)の間で枢動し、ベースパネル38上に取り付けられている。レバー42には係止ノーズ44が形成されており、かかる係止ノーズ44は、レバー42が第1位置にあり、緊急開口装置30の係止装置34が接続素子32に接続されている場合に、接続素子32に設けられた係止突起46と協働する。その一方で、レバー42が第2位置にある場合には、レバー42に形成されている係止ノーズ44は接続素子32の係止突起46を解放する。レバー42は、第1位置にて図示を省略するがバネによって予張力が付与されている。
緊急開口装置30の係止装置34はまた、第1及び第2の案内素子48、50を有する案内装置を有する。第1及び第2の案内素子48、50は、ベースパネル38に一体に形成されるとともに、これらの間に接続素子32用の収容部52(図5参照)を形成するために互いに離間して配置されている。接続素子32には案内レール54が形成されており、かかる案内レール54は、接続素子32が係止装置34に接続された場合に第2の案内素子50に設けられた案内溝に収容される。さらに接続素子32には、案内レール54に隣接して配置されたストッパ55が形成されている。ストッパ55は、接続素子32が係止装置34に接続された場合に第2の案内素子50の側面56と協働する。
図1〜3に示すように、下降可能なシェル12の側壁16上に形成された各緊急開口装置30は、それぞれの側壁16に固定されたカバー素子57によって部分的に包囲されている。図3に最も良く示すように、カバー素子57は、係止装置34のレバー42の作動に影響を及ぼさないよう構成されている。カバー素子57内には窓部が形成されており、かかる窓部により、カバー素子57を取り外す必要無しに緊急開口装置30の作動状態を点検することができる。
最後に、緊急開口装置30は、第1及び第2位置間で係止装置34の枢動レバー42を動かすのに用いることができる、未だ説明していない扁平な物品を滑り案内する滑動ブロック58を有する。滑動ブロック58は、下降可能なシェル12の側壁16の外面に実質垂直に延びる突起(図示省略)に取り付けられており、第1及び第2位置間の変位でレバー42が滑動ブロック58の表面60上を滑るよう配置されている。あるいは、緊急開口装置30の滑動ブロック58は、カバー素子57と一体に形成するかそこに固定しても良い。
以後、頭上ロッカー10の機能及び緊急開口装置30の機能について詳細に説明する。頭上ロッカー10の通常の操作では、各緊急開口装置30は、頭上ロッカー10の下降可能なシェル12と関連する保持システム20の案内ケーブル24、ひいては頭上ロッカーハウジングとの間を接続している。
緊急開口装置30の組立中、レバー42並びに第1及び第2の案内素子48、50を有する係止装置34のベースパネル38は、先ず下降可能なシェル12の側壁16の外面にネジで固定される。さらに、滑動ブロック58は、下降可能なシェル12の側壁16の外面に対して実質垂直に延びる突起に取り付けられる。最後に、前述のような、滑動ブロック58がカバー素子57と一体に形成されている場合又はそこに固定されている場合の組立工程については省略する。
従って、ケーブル接続装置36を介して保持システム20の案内ケーブル24に接続された接続素子32は、係止装置34に導かれ、接続素子32に形成された案内レール43が第2の案内素子50に形成された案内溝内に収容される。接続素子32は、係止装置34に応じて滑動ブロック58の方向に第2の案内素子50の側面56に接する接続素子32に形成されたストッパ55まで移動し、係止装置34のレバー42に形成された係止ノーズ44は、接続素子32に設けられた係止突起46と可聴係合する。最後に、必要に応じて、保持システム20の案内ケーブル24の長さは、調節手段を用いて微調整しても良い。
頭上ロッカー10の通常の操作では、頭上ロッカー10を開口するよう作動レバー28を作動させることで閉鎖機構26は操作され、これにより下降可能なシェル12は、下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで枢動し得る。その過程で、緊急開口装置30はその係止位置を維持し、接続素子32は係止装置34に接続される。
例えば一つの若しくは両方の案内ケーブル24の妨害、頭上ロッカー10内での火災又は単に係止機構26を作動させたことに起因する、一つの若しくは両方の保持システム20の作動不良によって頭上ロッカー10が開口不可能となった場合は、閉鎖機構26及び緊急開口装置30を同時に作動させることによって頭上ロッカー10の下降可能なシェル12を上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで移動させることができる。緊急開口装置30を作動させるためにはクレジットカードやスプーンのような扁平な物品を、飛行機の客室内の隣接する頭上ロッカー10間の隙間に挿入し、係止装置34のレバー42をその第1位置からその第2位置に変位させる。その過程における扁平な物品の移動は、滑動ブロックによって案内され、従って緊急開口装置30を始動操作する者が装置30を目視することができない場合でもレバー42の適正な作動は確保される。
レバー42のその第1位置からその第2位置への変位によって、レバー42に形成された係止ノーズ44は、接続素子32に設けられた係止突起46から離脱し、従って接続素子32と係止装置34との接続は解放される。その結果、下降可能なシェル12と頭上ロッカーハウジング18との接続もまた解放され、そして頭上ロッカー10の下降可能なシェル12は、重力の影響を受けて上方の閉鎖位置から下方の開口積込み又は荷降ろし位置まで移動する。下降可能なシェル12の移動は端止めと呼ばれるものによって制限され、従ってシェル12の無制限の降下は回避される。
頭上ロッカー10に、下降可能なシェル12の互いに対向する側壁16の周辺にそれぞれ配置された2つの保持システム20及び緊急開口装置30が設けられているとき、一つの緊急開口装置30のみを作動し得るようにすることが要求された場合、頭上ロッカー10の下降可能なシェル12は一方の保持システムに接続されたまま他方の保持システム20から離脱する。
緊急開口装置30の係止装置34は、レバー42が第1位置と第2位置との間で移動することよって、係止位置と非係止位置との間を繰り返し移動し得るように構成されている。従って、緊急開口装置30を始動させた後には、先ずカバー要素57を下降可能なシェル12の側壁16から取り外し、次いで接続素子32を緊急開口装置30の係止装置34に再度接続することによって、装置30を次の操作に容易に備えさせても良い。ひとたびカバー素子57の再位置決めが行われると、緊急開口装置の次の操作に対する準備は整う。
図1は、下降可能なシェル及び緊急開口装置を具えた、この発明に従う頭上ローカーを、下降可能なシェルが上方の閉鎖位置にある状態にて示した図である。 図2は、図1に示した、この発明に従う頭上ロッカーを、下降可能なシェルが下方の開口積込み又は荷降ろし位置にある状態にて示した図である。 図3は、この発明に従う、下降可能なシェルを備えた頭上ロッカー用の緊急開口装置を示す図である。 図4は、係止位置にある図1に示す緊急開口装置の立体図である。 図5は、非係止位置にある図1に示す緊急開口装置の立体図である。

Claims (14)

  1. 下降可能なシェル(12)を備えた頭上ロッカー(10)用の緊急開口装置(30)において、
    保持システム(20)に接続可能であり、前記下降可能なシェル(12)を構造体に固着された要素(18)に固定する接続素子(32)と、
    前記下降可能なシェル(12)、又は前記構造体に固着された前記要素(18)に接続可能な係止装置(34)と、を具え、
    前記係止装置(34)は、係止位置にて前記接続素子(32)を前記下降可能なシェル(12)、又は前記構造体に固着された前記要素(18)に固定して、前記保持システム(20)によって前記下降可能なシェル(12)を前記要素(18)に接続する一方で非係止位置にて前記接続素子(32)を前記下降可能なシェル(12)、又は前記構造体に固着された前記要素(18)から離脱させて、前記保持システム(12)を前記下降可能なシェル(12)、又は前記構造体に固着された前記要素(18)から離脱させ、前記下降可能なシェル(12)と前記要素(18)との接続を解除するよう適用されることを特徴とする緊急開口装置。
  2. 前記係止装置(34)は、前記下降可能なシェル(12)、又は前記構造体に固着された前記要素(18)に接続可能なベースパネル(38)と、軸40周りに枢動するレバー(42)であり、第1位置にて前記接続素子(32)と協働し第2位置にて前記接続素子(32)を解放するよう適用されたレバー(42)とを有する、請求項1に記載の緊急開口装置。
  3. 前記係止装置(34)の前記レバー(42)は、その第1位置にて弾性的な予張力が付与されている、請求項2に記載の緊急開口装置。
  4. 前記係止装置(34)の前記レバー(42)には係止ノーズ(44)が形成されており、該係止ノーズ(44)は、前記レバー(42)が第1位置にある場合に前記接続素子(32)に設けられた係止突起(46)と協働し、その一方で該レバーが第2位置にある場合に前記接続素子(32)の該係止突起(46)を解放するよう適用される、請求項2又は3に記載の緊急開口装置。
  5. 物品を滑り案内する滑動ブロック(58)を、前記係止装置(34)の枢動するレバー(42)を前記第1位置及び前記第2位置間で移動させるのに用いることが可能である、請求項2〜4の何れか一項に記載の緊急開口装置。
  6. 前記係止装置(34)は、前記接続素子(32)を収容及び案内する案内装置(48、50)を有する、請求項1〜5の何れか一項に記載の緊急開口装置。
  7. 前記案内装置(48、50)に設けられた案内溝と協働するよう適用される案内レール(54)を前記接続素子(32)に形成してなる、請求項6に記載の緊急開口装置。
  8. 前記係止装置(34)に対して前記接続素子(32)の位置を固定するストッパ(55)を前記接続素子(32)に形成してなる、請求項1〜7の何れか一項に記載の緊急開口装置。
  9. 前記接続素子(32)は、該接続素子(32)を前記保持システム(20)のケーブル(24)に固定するケーブル接続装置(36)を有する、請求項1〜8の何れか一項に記載の緊急開口装置。
  10. 下降可能なシェル(12)と、該下降可能なシェル(12)を構造体に固着された要素(18)に固定する保持システムと、請求項1〜9の何れか一項に従う緊急開口装置(30)とを具えることを特徴とする頭上ロッカー(10)。
  11. 前記緊急開口装置(30)は、前記下降可能なシェル(12)の側壁(16)の外面上、又は前記構造体に固着された前記要素(18)に配置されている、請求項10に記載の頭上ロッカー。
  12. カバー素子(57)が前記緊急開口装置(30)を部分的に包囲する、請求項10又は11に記載の頭上ロッカー。
  13. 前記緊急開口装置(30)の前記滑動ブロック(58)は、前記カバー素子(57)と一体に形成されるか前記カバー素子(57)に固定される、請求項12に記載の頭上ロッカー。
  14. 前記カバー素子(57)に窓部を形成してなる、請求項12又は13に記載の頭上
    ロッカー。
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