JP4781524B2 - インクジェットインクのためのポリマーバインダー - Google Patents

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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks

Description

【0001】
本発明は、インクジェットインクにおいて使用するのに好適なポリマーバインダーに関する。より詳細には、本発明は、重合可能な界面活性剤モノマーを含むモノマー混合物の重合により形成されたポリマーバインダーに関する。
特定のインクジェットインクは液体媒体、顔料または染料のような着色剤、媒体中に顔料を分散させるのを助け、プリント表面に着色剤を付着させるためのバインダーまたは樹脂を含む。特に、色の耐久度、並びに、プリントインクの耐水性および耐摩擦性の点で、より耐久性のあるプリント品質を作り出すためには、着色剤が水溶性染料であるよりも、不溶性顔料であるインクジェットインクを調製することに興味が持たれている。水溶性染料は、概して、紙または他のプリント媒体によってある程度吸収されるが、それらの固有の水可溶性のために、良好な耐水性を提供しない。顔料ベースのインクは、概して、プリント媒体の表面上に堆積され、それらは水または摩擦によって除去されやすい。しかし、顔料の物理的特性の結果、顔料ベースのインク組成物は、低い耐湿式−摩擦(wet−rub)性および低い耐ハイライター性(highlighter resistence)を有する傾向がある。
【0002】
本明細書において使用される、用語「湿式−摩擦」とは、濡れたティッシュペーパーでプリントされた基体を横切るように摩擦圧力を適用し、それにより生じたスメア(smear)を測定することを意味する。摩擦される点で、湿式摩擦は耐水性(waterfastness)とは異なる。本明細書において使用される、用語「耐ハイライター性」とは、商業的に入手可能なハイライトマーカーで、プリントされた基体を横切って摩擦圧力を適用し、それにより生じたスメアを測定することを意味する。そのようなマーカーの例としては、SanfordCorp.のMajor Accentブランドのハイライトマーカーが挙げられる。本明細書において使用される、用語「プリント品質」とは、エッジの鮮明さ、ブリード、フェザーリング(feathering)、光学濃度、耐湿式−摩擦性、耐ハイライター性およびプリント操作性(print operability)を含む、テキストとグラフィックを組み合わせたプリントされた頁の外観によって測定されるような、インクジェットインクの全体の性能の総合的な評価を意味する。本明細書において使用される、用語「プリント操作性」とは、プリント外観および均一性、プリント品質および均一性の連続印刷での寿命、ノズルドロップアウト、プリントヘッドのメンテナンスの問題、並びに印刷のストップおよび再スタートの能力を含む、プリンター性能の総合的な評価を意味する。
【0003】
ポリマーバインダーがインクジェットインク組成物に添加され、耐久性を改良し、プリント品質を改良し、さらにカラーブリーディングおよびフェザーリングを低減させる。しかし、そのようなバインダーの含有は、ノズルの目詰まり、およびコゲーション(kogation)すなわち、ヒーター上または付近での膜の形成を含む、プリントヘッドのメンテナンスの問題を増加させることとなる可能性がある。また、ポリマーはノズルプレート上で膜を形成する傾向もありうる。インクジェットインク組成物へのポリマーの添加は、顔料分散物の安定性の低減およびバブル形成による障害を引き起こす可能性もある。
【0004】
欧州特許公報EP−A−0869160号は、着色剤、ビヒクル、および、着色剤と樹脂粒子の解離を生じさせるために、樹脂エマルジョン粒子の表面上にイオン性カルボキシル基を有する樹脂エマルジョンを有するインクジェットインク配合物を開示する。該樹脂は1〜40重量%の「カルボン酸基」および0〜120℃のTgを有している。該樹脂の例示される態様は、高いTgで小さい粒子サイズであり、ブチルアクリレート、メチルアクリレート、および(メタ)アクリル酸のコポリマーで、3〜20重量%の酸、53〜95℃のTg、および63〜235nmの粒子サイズを有するコポリマーを含む。
欧州特許公報EP−A−0747456号は、改良された色受容性を有する、ペイントのような、水性被覆性組成物を提供するための方法を開示する。被覆性組成物は、重合可能な界面活性剤モノマーを含むモノマーの混合物から形成される、乳化重合された付加重合体を含む。インクにおける、該付加重合体の使用は開示されていない。
【0005】
本発明の目的は、プリント品質を決定するのに使用される性質の1以上の改良であって、該改良がプリント品質を決定するのに使用される他の特性に如何なる有意な悪影響も及ぼすことなく達成されるものである、改良されたプリント品質を示すインクジェットインクを形成するための、着色剤と共に使用するためのポリマーバインダーを提供することである。
本発明に従って、着色剤およびポリマーバインダーを含むインク組成物において、好ましくは、インクジェットインク組成物において使用されるのに適したポリマーバインダーであって、該ポリマーバインダーがエチレン性不飽和モノマーを含むモノマー混合物から形成された、乳化重合された付加共重合体であり、該モノマー混合物が、エチレン性不飽和カルボン酸官能性モノマーの少なくとも1つを該混合物の重量に基づいて4〜15重量%、並びに、疎水性官能基および親水性官能基を含む重合可能な界面活性剤モノマーの少なくとも1つを該混合物の重量に基づいて0.05〜5重量%含み、該親水性官能基が重合可能な基をその中に含むものである、前記ポリマーバインダーが提供される。
【0006】
他の態様においては、着色剤およびポリマーバインダーを含むインク組成物、好ましくはインクジェット組成物が提供され、該ポリマーバインダーは、エチレン性不飽和モノマーを含むモノマー混合物から形成された、乳化重合された付加共重合体であり、該モノマー混合物は、エチレン性不飽和カルボン酸官能性モノマーの少なくとも1つを該混合物の重量に基づいて4〜15重量%、並びに、疎水性官能基および親水性官能基を含む重合可能な界面活性剤モノマーの少なくとも1つを該混合物の重量に基づいて0.05〜5重量%含み、該親水性官能基が重合可能な基をその中に含むものである、前記ポリマーバインダーを含む組成物が提供される。
さらに他の本発明の態様においては、インク組成物のプリント品質を向上させるための、ポリマーバインダーのインク組成物の製造における使用方法であって、該ポリマーバインダーはエチレン性不飽和モノマーを含むモノマー混合物を重合することにより形成され、該モノマー混合物は、エチレン性不飽和カルボン酸官能性モノマーの少なくとも1つを、該混合物の重量に基づいて4〜15重量%、並びに、疎水性官能基および親水性官能基を含む重合可能な界面活性剤モノマーの少なくとも1つを、該混合物の重量に基づいて0.05〜5重量%含み、該親水性官能基が重合可能な基をその中に含むものである、前記方法が提供される。
【0007】
驚くべきことに、本発明のバインダーを含むインクジェットインクは、類似の組成であるが重合された界面活性剤モノマーを含まないバインダーを超える、改良されたプリント品質を示す。さらに、本発明のインクジェットインクは、改良された光学濃度を示すことができる。重合可能な界面活性剤モノマーは当業者に公知である。それらは、例えば、アリル、アクリル、メタアクリルまたはメタアリル基(本明細書では、(メタ)アクリルおよび(メタ)アリルとも呼ばれる)をはじめとする重合可能な基を有する界面活性化合物であり、該モノマーは乳化重合における乳化剤として使用されることもできる。よって、重合可能な界面活性剤は、界面活性剤としても、コモノマーとしても機能する。重合可能な界面活性剤はカチオン性、アニオン性、または非イオン性であることができる。好適な、疎水性官能基および親水性官能基を含む重合可能な界面活性剤モノマーであって、該親水性官能基はその中に重合可能な基を含むものである、該界面活性剤モノマーとしては、例えば、スルフェート、ホスフェート、スルホスクシネート半エステル、および共重合可能な反応性基を有するスルホスクシネートジエステルをはじめとするアニオン性界面活性剤モノマー、並びに非イオン性界面活性剤モノマーが挙げられる。疎水性官能基および親水性官能基を含む、好ましい重合可能な界面活性剤モノマーであって、該親水性官能基がその中に重合可能な基を含む前記重合可能な界面活性剤モノマーは、アリルアンモニウムC−C22アルキル−12EO−ホスフェート(例えば、StepanからのX−2263−26);アリルアンモニウムC−C22アルキル−7EO−ホスフェート(例えば、StepanからのX−2263−27b);アリルアンモニウムC−C22アルキル−3EO−ホスフェート(例えば、StepanからのX−2263−28b);アリルアンモニウムリニア−ドデシルベンゼンスルホネート(例えば、StepanからのAU−1);アリルアンモニウムラウリル−スルフェート(例えば、StepanからのAU−5);およびアルキルアンモニウムアルキルエーテル−スルフェート(例えば、StepanからのNMS−7)からなる関連モノマーの群から選択される。疎水性官能基および親水性官能基を含む界面活性剤モノマーであって、該親水性官能基がその中に重合可能な基を含むような好適な重合可能な界面活性剤モノマーとしては、例えば、米国特許第A−5162475号に開示されるアクリレートエトキシレート、ジアリルアミンPO/EOコポリマー(米国特許第A−5478883号に開示される)、およびマレエート誘導体(米国特許第A−4246387号に開示される)も挙げられる。
【0008】
好ましくは、親水性官能基は、その中にある重合可能な基としてエチレン性不飽和アミンカチオンを有する。好適なエチレン性不飽和アミンカチオンの例としては、式I〜IIIの非環式カチオン、式IV〜VIIIの環式カチオンであり、さらに式IV〜VIIIのカチオンの非環式ブタジエン、ペンタジエン、およびヘキサジエンアナログが挙げられる。
【0009】
【化1】
Figure 0004781524
【0010】
〔式中、nは0〜8の範囲であり、R、R、R、R、RおよびR基は独立して、H、置換または非置換のC−Cアルキル、および置換または非置換のC−C12アリールからなる群から選択され、並びに各Rは独立して、Hおよび置換または非置換のC−Cアルキルからなる群から選択される。〕より好ましくは、重合可能な基は式Iのカチオンを含む。本発明における使用に適することができるエチレン性不飽和アミンカチオンの特定の例としては次のものを含む:9H−フルオレン−9−アミン;3,4−ジヒドロピリジン;1,4−ジヒドロピリジン;2,3,4,5−テトラヒドロピリジン;1,2,3,6−テトラヒドロピリジン;3−ピロリン;1,3−ブタジエン−1−アミン;5−アミノ−1,3−シクロペンタジエン;1,3−シクロヘキサジエン−1−カルボン酸,5−アミノ−,メチルエステル;1,4−シクロヘキサジエン−1−カルボン酸,3−アミノ−,メチルエステル;ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン−7−アミン;ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−5−エン−2−アミン,2−ノルボルネン−1−アミン,2−ボルナンアミン,およびN,N−ジエチルアミノイソプレン。概して、式I〜VIIIのようなエチレン性不飽和アミンカチオンはエチレン性不飽和アリル、ベンジルまたはジエニルアミンまたはこれらのアミンの異性体の群から得ることが可能である。そのようなエチレン性不飽和アミンカチオンを含む重合可能な界面活性剤は、アミンと、例えばドデシルベンゼンスルホン酸、ドデカン酸および芳香族ホスホン酸をはじめとする、任意の好適な長鎖疎水性有機酸または無機酸とから形成されることができる。
モノマー混合物中の重合可能な界面活性剤モノマーの量は、該混合物の重量に基づいて、好ましくは、0.075〜2重量%、より好ましくは、0.075〜0.5重量%である。
【0011】
エチレン性不飽和カルボン酸官能性モノマーは、好ましくは、C〜C20エチレン性不飽和カルボン酸であり、より好ましくは、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、およびそのような酸の酸無水物;例えば、これらのアンモニウム、リチウム、ナトリウムおよびカリウム塩をはじめとするこれらの塩基性塩;並びにそのようなモノマーの混合物からなる群から選択されるモノマーである。他には、エチレン性不飽和カルボン酸モノマーはアクリル酸またはメタアクリル酸のオリゴマーであり、好ましくは、5000ダルトン以下の分子量を有する該オリゴマーであることができる。
モノマー混合物中のエチレン性不飽和カルボン酸モノマーの量は、好ましくは、該混合物の重量に基づいて4〜10重量%、より好ましくは、4.5〜9重量%である。
【0012】
該モノマー混合物における使用に好適な他のエチレン性不飽和モノマーとしては、例えば、ヒドロキシ−またはアセトアセトキシ−置換のような置換または非置換の(C〜C50、好ましくは、C〜C22、最も好ましくは、C〜C18)アルキル(メタ)アクリレート、スチレンおよび置換スチレン、ビニルアクリレート、ビニルアセテート、フルオロメタアクリレート、アクリルアミド、置換アクリルアミド、メタアクリルアミド、置換メタアクリルアミド、並びにこれらの混合物から選択されるモノマーの1以上が挙げられるがこれらに限定されるものではない。アクリル酸およびメタアクリル酸のエステルのなかでは、好ましいモノマーとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、プロピルメタアクリレート、ブチルメタアクリレート、ラウリルメタアクリレート、イソブチレンメタアクリレート、スチレン、アクリルアミド、ビニルアクリレート、ビニルアセテート、ヒドロキシエチルアクリレート、およびヒドロキシエチルメタアクリレートが挙げられる。
【0013】
一態様においては、バインダーは、エチルヘキシルアクリレート、メチルメタアクリレート、メタアクリル酸およびアリルアンモニウムドデシルベンゼンスルホネートの付加共重合体を含む。
好ましくは、バインダーは、少なくとも−40℃、より好ましくは、−35℃〜約120℃の範囲、さらにより好ましくは−35℃〜20℃の範囲、さらにより好ましくは、−30℃〜10℃の範囲のガラス転移温度(Tg)を有する付加重合体を含む。TgはFox式によって決定されることができる。
好ましい態様においては、ポリマーバインダーは、約100〜400nmの範囲の平均直径を有する単一ステージの付加重合体を含む。より好ましくは、平均直径は200〜350nmの範囲である。平均粒径は、Brookhaven Instruments Corporation「BI−90 Particle Sizer」分析器を用いるような、光散乱技術によって決定されることができる。
バインダーポリマーの粒子サイズ分布はユニモダル(unimodal)、バイモダル(bimodal)またはポリモダル(polymodal)であることができるが、モダリティー(modality)は本発明の実行では重要であるとは考えられない。
【0014】
ポリマーバインダーの分子量は重要ではない。しかし、好ましくは、バインダーポリマーは約10000〜約2000000ダルトンの範囲の分子量を有し;より好ましくは、50000〜1000000ダルトンの範囲の分子量を有することが認められる。本明細書において使用される分子量とは、溶媒としてTHFを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって決定されることができる重量平均分子量として定義される。
本発明のインク組成物は、例えば、他の(フリー)界面活性剤、保護コロイド、および当業者に公知の他の安定剤のような加工助剤に限定されることなく、さらに追加の構成成分を含むことができる。好適な界面活性剤としては、例えば、ナトリウムラウリルスルフェート、ナトリウムドデシルベンゼンスルホネート、ナトリウムジオクチルスルホスクシネート、およびアンモニウムパーフルオロアルキルスルホネート、トライトンX−100、トライトンX−405、並びにポリオキシエチレン化ポリオキシプロピレングリコールが挙げられる。
【0015】
付加重合体は、例えば、欧州特許第EP−A−0747456号に開示されるような、バッチ、半バッチ、段階的添加または連続添加のような、当業者に公知のパースルフェート開始加熱プロセスで製造されることができる。モノマーは、好ましくは、99%より高い転化率で重合され、好適な量の中和用塩基を添加してpHを中性に調節し、次いで、反応系は室温まで(20〜25℃)冷却される。pHは、pH7〜10に、より好ましくは、pH8〜9に、例えば、アンモニア、リチウムヒドロキシド、ナトリウムヒドロキシド、カリウムヒドロキシドをはじめとする中和剤またはこれらの中和剤の組み合わせを用いて調節される。
【0016】
バインダーは、例えば、顔料、バインダーおよび水性媒体を含むインク組成物、好ましくはインクジェットインク組成物中に混合される。好ましくは、バインダーは、インク組成物の総重量に対して、0.1〜10重量%の量で、好ましくは、0.5〜8重量%の量で、より好ましくは1〜5重量%の量で存在する。水性キャリアは水であることができ、好ましくは脱イオン水である。一態様においては、水性キャリアは、インク組成物の約40重量%〜約95重量%、好ましくは約55重量%〜約80重量%、最も好ましくは、約70重量%〜約80重量%で存在する。本発明のバインダーを使用したインク組成物のための好適な混合物の選択は、例えば、所望の表面張力および粘度、使用される顔料、顔料を有するインクに必要とされる乾燥時間、並びにインクがプリントされる紙の種類のような配合される具体的なインクの要求に応じて変化する。
【0017】
本発明のバインダーを使用するインク組成物は、例えば、当業者に公知の、保湿剤、分散剤、浸透剤、キレート剤、補助溶剤、消泡剤、緩衝剤、殺生物剤、殺菌剤、粘度改質剤、殺バクテリア剤、界面活性剤、抗カール剤(anti−curling agent)、抗ブリード剤、および表面張力改質剤をはじめとする水混和性の物質を含むこともできる。有用な保湿剤としては、エチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,4シクロヘキサンジメタノール、1,5ペンタンジオール、1,6ヘキサンジオール、1,8オクタンジオール、1,2プロパンジオール、1,2ブタンジオール、1,3ブタンジオール、2,3ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、平均分子量200、300、400、600、900、1000、1500および2000のポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、平均分子量425、725、1000および2000のポリプロピレングリコール、2−ピロリドン、1−メチル−2−ピロリドン、1−メチル−2−ピペリドン、N−エチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N−アセチルエタノールアミン、N−メチルアセトアミド、ホルムアミド、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、2,2−チオジエタノール、3,3−チオジプロパノール、テトラメチレンスルホン、ブタジエンスルホン、エチレンカーボネート、ブチロールアセトン、テトラヒドロフルフリルアルコール、グリセロール、1,2,4−ブテントリオール、トリメチルプロパン、パントテノール、Liponic EG−1が挙げられる。好ましい保湿剤は、平均分子量400〜1000のポリエチレングリコール、2−ピロリドン、2,2チオジエタノール、および1,5ペンタンジオールである。好ましい浸透剤としては、n−プロパノール、イソプロピルアルコール、1,2ヘキサンジオールおよびヘキシルカルビトールが挙げられる。
【0018】
本発明の方法に有用な着色剤の例としては、概して、インクジェットプリンティングにおいて有用な顔料および染料の群から選択される。好適な有機顔料としては、カーボンブラック、アゾ化合物、フタロシアニド顔料、キナクリドン顔料、アントラキノン顔料、ジオキサジン顔料、インディゴ、チオインディゴ顔料、ペリノン顔料、ペリレン顔料、およびイソインドレンが挙げられる。好適な無機顔料としては、二酸化チタン、酸化鉄および他の金属粉末が挙げられる。顔料の量は、概して、製造されるべきインクに望まれる特性によって決定される。概して、使用される顔料の量は、インクの全ての成分の総重量に基づいて、10重量%未満であり、典型的には、3〜8重量%である。顔料の粒子サイズは、該インクが使用されるプリント装置において、顔料粒子がノズルを詰まらせることがないように、充分に小さくなければならない。サーマルインクジェットプリンタの典型的なノズルの開口は、直径30〜60ミクロンである。好ましくは、顔料の粒子サイズは0.05〜2ミクロンであり、より好ましくは1ミクロンより大きくなく、最も好ましくは、0.3ミクロンより大きくない。
【0019】
使用される保湿剤の量は、インクの特性によって決定され、インク中の全ての成分の総重量に基づいて、1〜30重量%であることができ、好ましくは5〜15重量%である。一般的に使用される、インクを形成するのに有用な保湿剤の例としては、グリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、エタノールアミン、ジエタノールアミン、アルコールおよびピロリドンが挙げられる。他の公知の保湿剤が使用されることもできる。
好適な浸透剤は、インクの具体的な用途に応じて使用される。有用な例としては、ピロリドンおよびN−メチル−2−ピロリドンが挙げられる。
使用される場合には、インク中の消泡剤の量は、典型的には、0.05〜0.5重量%であり、より典型的には0.1重量%である。必要とされる量は、インクの顔料分散物成分を製造するのに使用されるプロセスに応じて変化する。顔料の水性分散物を形成するのに有用な消泡剤は当業者に公知であり、商業的に入手可能な例としては、Surfynol 104HおよびSurfynol DF−37(Air Products、Allentown、PA)が挙げられる。
【0020】
インクの残部は概して水である。水の量は、好ましくは、インク中の全ての構成成分の総重量に基づいて、65〜90重量%であり、より好ましくは、75〜85重量%である。
本発明のインク組成物は、そのような組成物を製造する、例えば、水性インクを形成するための技術と認められる任意の技術を一緒に用いて、材料をミキシング、ステアリング(stirring)、またはアジテーティングするような、任意の公知の方法で製造されることができる。本発明のインク組成物の調製方法は、インク組成物が均質性であること以外は重要ではない。
【0021】
製造のための1つの方法は次の通りである。水性キャリア、保湿剤、界面活性剤、および浸透剤を10分間または均質になるまで混合する。水中で、顔料:分散剤の比が5:1で、総固形分が20%で、顔料−分散剤混合物をミリングすることにより混合する。顔料を撹拌したままで、水性キャリア/保湿剤/界面活性剤/浸透剤溶液をゆっくりと顔料分散物に添加する。さらに10分間または均質になるまで撹拌し、顔料分散物/キャリア/保湿剤/界面活性剤を、撹拌しつつ、ゆっくりとポリマーバインダーに添加する。10分間または均質になるまで撹拌を続ける。得られたインクのpHを8.2〜8.5に調節する(例えば、充分な量の20%NHOHを添加することによる)。1マイクロメートルのフィルタを通してフィルタろ過する。
本発明のバインダーを用いたインク組成物は、インク組成物の最終用途のために必要とされる所望の物理的特性を得るのに必要な任意の添加剤を含むことが期待され、そのような添加剤としては、上述のような、キレート剤、緩衝剤、殺生物剤、殺菌剤、抗酸化剤、レオロジー改質剤、増粘剤、殺バクテリア剤、界面活性剤、抗カール剤、抗ブリード剤および表面張力改質剤が挙げられる。
次の実施例を参照することによって、本発明の態様がより詳細に開示される。
【0022】
実施例
以下に示される実験は、プリント品質を改良するために、インクジェットインク中に重合された界面活性剤モノマーを含むポリマーバインダーを使用することの効果を示すためのものである。本発明のポリマーバインダーは、疎水性官能基および親水性官能基を含む、重合された界面活性剤モノマーを含み、該親水性官能基は重合可能な基をその中に有する。本発明のバインダーポリマーは実施例においてはアスタリスクで明示される。それぞれのケースにおいて、ポリマーバインダーが配合物1または配合物2のインクジェットインクに配合され、該インクは紙である基体(Hewlett Packard Bright WhiteInk Jet Paper)にアプライされた。
【0023】
【表1】
Figure 0004781524
Liponics EG−1は、Lipo Chemicals、New Jerseyから入手可能な分散剤である。
Surfynol 104Eは、Air Products、PAから入手可能な分散剤である。
【0024】
いくつかの異なるインクジェットプリンターが使用された。これらは、Hewlett Packard DeskJet 540,690C、および890Cプリンターを含む。これらの全ては、サーマル(バブルジェット)ドロップのオンデマンドタイププリンターである。プリントサンプルは、評価の前に少なくとも1時間乾燥されるか、または乾燥は85℃で10分間のオーブン乾燥によって促進された。
【0025】
適用後、プリントは次のように評価された:
光学濃度(OD)はMacbeth 1200 Color Checkerで測定された。耐湿式摩擦性(WR)は、一様に塗られたプリント領域の2.5cmのブロックを横切るように濡れたクリネックスティッシュで拭うことにより測定された。耐スマッジング性(resisance to smudging)は1から5のスケールで評価され、5はスマッジングが認められないことを示し、1は、特定のプリンター用に販売されているピグメント Hewlett Packard インクに等しいスマッジングを示した。
耐ハイライター性は、商業的に入手可能な酸性およびアルカリ性ハイライターを使用し、プリント試験領域をハイライトでマーキングすることによって評価された。評価は、有意なスマッジングが認められるまでの、同じ試験領域上をハイライターが拭う回数を示す。サンプル上で、最大10回のハイライターによる拭い取りが行われた。10の数値は、10またはそれ以上を意味する。
プリント品質は、テキストとグラフィックを組み合わせたプリントページの外観を判断することにより評価された。エッジの鮮明さ、ブリード、フェザーリング、耐湿式−摩擦性、耐ハイライター性およびプリント操作性が集積されて評価された。スケールは、光学濃度、ハイライター性能、湿式摩擦性能、およびプリント操作性評価について3回行った結果(linear combination of 3 times)である。
プリント操作性はプリンター性能を判断することにより評価された。プリント外観および均一性、連続印刷でのプリント外観および均一性の寿命、ノズルドロップアウト、プリントヘッドのメンテナンスの問題、並びに、ストップおよび再スタートの性能がこの評価で得られた。スケールの範囲は、0〜5であり、0は操作不能であり、1は操作性が低く、5は優れた操作性であった。
【0026】
参考例
次の一般的な方法に従って、付加重合体が調製された。
3リットルのフラスコが、960gの脱イオン水で充填され、窒素雰囲気下に置かれ、85℃に加熱された。275gの2−エチルヘキシルアクリレート(52部)、227gのメチルメタアクリレート(43部)、27gのメタアクリル酸(5部)、1.5gのTREM LF−40溶液(36%、Henkel Corp.)、および177gの脱イオン水からなるモノマーエマルジョンが別に調製された。このエマルジョンがケトルに添加される前に、アンモニア(4.8%〜9.6%水性溶液を24g)、アンモニウムパースルフェート(9.6%の溶液を11g)、および54nmのアクリルポリマーシード(22.8%溶液を22.5g)がケトルに添加された。モノマーエマルジョンは、次いで、3.9g/分の速度で、撹拌しつつ、20分間でケトルに供給され、同時に、2.24%の水性アンモニウムパースルフェート溶液24.6gが0.2g/分の速度で供給され、続いて、6.4および0.20g/分で、それぞれ100分間供給され、さらに、20分間保持した。次いで、混合物は60℃に冷却され、0.15%の硫酸鉄(II)を2.6g、その後に、4.4%のt−ブチルヒドロペルオキシドを3.2gと1.6%のナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレートを6.1gの混合物が添加され、20分間保たれ、続いて、2回目の同量のtBHPとSFSが添加された。次いで、混合物は冷却され、ろ過され、充分な量の29%水性アンモニアが、pHを8.0〜9.0の範囲に調節するように添加された(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.2)。
【0027】
実施例16 〜21 、36 、38 、39 及び41 〜49 、比較例2〜7並びに参考例1、8〜15、22〜35、37、40及び50〜53
モノマーエマルジョンが以下に示す様に調節されたことを除き、上述の方法が繰り返された。
【0028】
比較例2
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1部のヒドロキシエチルセルロースの存在下(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径380nm、Tg=−20℃、pH8.1)。
【0029】
比較例3
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1部のポリビニルアルコールの存在下(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径597nm、Tg=−20℃、pH8.1)。
【0030】
比較例4
45.6重量部のブチルアクリレート、52.4重量部のメチルメタアクリレート、1重量部の接着促進剤、および1重量部のメタアクリル酸が、0.5部のナトリウムラウリルスルフェートの存在下で重合された(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径120nm、Tg=−20℃、pH8.1)。
【0031】
比較例5
19重量部のブチルアクリレート、80重量部のビニルアセテート、および0.6重量部のヒドロキシエチルセルロースが、1.5部の、アニオン性および非イオン性の、重合可能でない界面活性剤の混合物の存在下で重合された(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径220nm、Tg=−20℃、pH8.1)。
【0032】
比較例6
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のナトリウムラウリルスルフェートの存在下(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径265nm、Tg=−20℃、pH8.1)。
【0033】
比較例7
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のナトリウムラウリルスルフェートの存在下(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径265nm、Tg=−20℃、pH8.1)。
【0034】
参考例
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、47重量部のメチルメタアクリレート、および1重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH9.4)。
【0035】
参考例
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、45.5重量部のメチルメタアクリレート、および2.5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径261nm、Tg=−20℃、pH9.4)。
【0036】
参考例10
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、44重量部のメチルメタアクリレート、および4.0重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径254nm、Tg=−20℃、pH9.3)。
【0037】
参考例11
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5.0重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.2)。
【0038】
参考例12
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、41重量部のメチルメタアクリレート、および7.0重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径269nm、Tg=−20℃、pH8.0)。
【0039】
参考例13
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、39重量部のメチルメタアクリレート、および9.0重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径261nm、Tg=−20℃、pH9.4)。
【0040】
参考例14
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.2)。
【0041】
参考例15
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径255nm、Tg=−20℃、pH8.0)。
【0042】
実施例16
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のアリルアンモニウム ラウリル−12EO−ホスフェートの存在下(Stepan X−2263−26;最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径271nm、Tg=−20℃、pH8.3)。
【0043】
実施例17
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のアリルアンモニウム ラウリル−7EO−ホスフェートの存在下(Stepan X−2263−27b;最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0044】
実施例18
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のアリルアンモニウム ラウリル−3EO−ホスフェートの存在下(Stepan X−2263−28b;最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径268nm、Tg=−20℃、pH8.7)。
【0045】
実施例19
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のアリルアンモニウム リニア−ドデシルベンゼンスルホネートの存在下(Stepan AU−1;最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径258nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0046】
実施例20
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のアリルアンモニウムラウリル−スルフェートの存在下(Stepan AU−5;最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径245nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0047】
実施例21
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のアリルアンモニウムアルキルエーテルスルフェートの存在下(Stepan NMS−7;最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径265nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0048】
参考例22
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のアンモニウム ジ−(トリシクロ(5.2.1.0 2,6)デセ−3−エン−(8または9)オキシエチル)スルホスクシネートの存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.6)。
【0049】
参考例23
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のアンモニウム ジ−(トリシクロ(5.2.1.0 2,6)デセ−3−エン−(8または9))スルホスクシネートの存在下(最終ポリマーバインダー=28重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.8)。
【0050】
参考例24
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、45.5重量部のメチルメタアクリレート、および2.5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40、および35gの29%ポリマーシード粒子(粒径54nm)の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径217nm、Tg=−20℃、pH9.2)。
【0051】
参考例25
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、45.5重量部のメチルメタアクリレート、および2.5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40、および23.5gの23%ポリマーシード粒子(粒径54nm)の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径261nm、Tg=−20℃、pH9.4)。
【0052】
参考例26
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、45.5重量部のメチルメタアクリレート、および2.5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40、および47.3gの35%ポリマーシード粒子(粒径95nm)の存在下(最終ポリマーバインダー=28重量%のポリマー固形分、平均粒径280nm、Tg=−20℃、pH8.6)。
【0053】
参考例27
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、45.5重量部のメチルメタアクリレート、および2.5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40、および33.5gの32%ポリマーシード粒子(粒径95nm)の存在下(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径323nm、Tg=−20℃、pH9.2)。
【0054】
参考例28
59重量部のエチルヘキシルアクリレート、36重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例1と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径262nm、Tg=−31℃、pH9.0)。
【0055】
参考例29
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例28と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径263nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0056】
参考例30
45重量部のエチルヘキシルアクリレート、50重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例28と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径271nm、Tg=−6℃、pH8.0)。
【0057】
参考例31
40重量部のエチルヘキシルアクリレート、55重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例28と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径263nm、Tg=0℃、pH8.4)。
【0058】
参考例32
30重量部のエチルヘキシルアクリレート、65重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例28と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径276nm、Tg=+20℃、pH8.8)。
【0059】
参考例33
18重量部のエチルヘキシルアクリレート、77重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例28と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径289nm、Tg=+40℃、pH8.8)。
【0060】
参考例34
8重量部のエチルヘキシルアクリレート、87重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例28と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径261nm、Tg=+60℃、pH8.8)。
【0061】
参考例35
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例29と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.2)。
【0062】
実施例36
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のアクリル酸、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例29と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径296nm、Tg=−20℃、pH8.0)。
【0063】
参考例37
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のオリゴマーアクリル酸(Mw=1400、米国特許第A−5710227号に開示された方法に従って調製された。)、0.1重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例29と同じ(最終ポリマーバインダー=28重量%のポリマー固形分、平均粒径261nm、Tg=−20℃、pH9.2)。
【0064】
実施例38
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43.5重量部のメチルメタアクリレート、3.0重量部のアクリル酸、および1.5重量部のイタコン酸、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例29と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径276nm、Tg=−20℃、pH8.5)。
【0065】
実施例39
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43.5重量部のメチルメタアクリレート、および5重量部のイタコン酸、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例29と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径264nm、Tg=−20℃、pH8.6)。
【0066】
参考例40
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5.0重量部のメタアクリル酸、0.2重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例14と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.2)。
【0067】
実施例41
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5.0重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例14と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH9.6)。
【0068】
実施例42
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、42重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および1重量部の2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(HEMA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例41と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径254nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0069】
実施例43
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、41重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および2重量部の2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(HEMA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例42と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径272nm、Tg=−20℃、pH9.2)。
【0070】
実施例44
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、39重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および4重量部の2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(HEMA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例42と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径275nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0071】
実施例45
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、35重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および8重量部の2−ヒドロキシエチルメタアクリレート(HEMA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例42と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径250nm、Tg=−20℃、pH8.9)。
【0072】
実施例46
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、42重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および1重量部の2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例42と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径266nm、Tg=−20℃、pH9.0)。
【0073】
実施例47
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、41重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および2重量部の2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例46と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径274nm、Tg=−20℃、pH8.7)。
【0074】
実施例48
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、39重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および4重量部の2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例46と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径258nm、Tg=−20℃、pH8.7)。
【0075】
実施例49
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、35重量部のメチルメタアクリレート、5.0重量部のメタアクリル酸、および8重量部の2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)、0.2重量部のStepan AU−1の存在下であること以外は実施例46と同じ(最終ポリマーバインダー=29重量%のポリマー固形分、平均粒径225nm、Tg=−20℃、pH8.3)。
【0076】
参考例50
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5.0重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例14と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.2)。このサンプルはそのままで使用された。
【0077】
参考例51
52重量部のエチルヘキシルアクリレート、43重量部のメチルメタアクリレート、および5.0重量部のメタアクリル酸、0.1重量部のTREM LF−40の存在下であること以外は参考例14と同じ(最終ポリマーバインダー=30重量%のポリマー固形分、平均粒径270nm、Tg=−20℃、pH8.2)。このエマルジョンの一部分に、1重量当量のLiOHを後添加し、遊離したNHが閉鎖系の空気フローの下で除去された。
【0078】
参考例52
参考例50のエマルジョンの一部分に、1重量当量のKOHを後添加し、遊離したNHが閉鎖系の空気フローの下で除去された。
参考例53
参考例50のエマルジョンの一部分に、1重量当量のNaOHを後添加し、遊離したNHが閉鎖系の空気フローの下で除去された。
【0079】
評価1
この一連の評価は、本発明のインクジェットインクが、重合された界面活性剤モノマーを含まないバインダーを含むインクジェットインクと比較された場合に、得られるプリント品質が向上されることを示すために行われた。結果は表1に示される。
表1から、参考例1のポリマーバインダーにおいて、重合可能な界面活性剤である、Trem LF−40を使用することは、他の比較例のシステムよりも、プリント品質の著しい向上を示すことが認められる。参考例8のバインダーにおいて使用された、重合可能でない界面活性剤システムは、低いプリント品質を示したことも重要である。参考例1のポリマーバインダーの光学濃度(OD)は一連のなかで最も良かったことも興味深い。
【0080】
評価2
この一連の評価は、本発明のポリマーバインダーにおける酸の量を変えた場合の効果を示すために行われた。結果は表2に示される。
表2における結果は、酸の量が増えるにつれて、OD、HRおよびWRが向上し続け、プリント操作性はMMAが5〜7%の場合よりも9%の場合により低下した。より多い量でも使用可能であり、特に、他の酸モノマーと共に使用可能であるが、5〜7%の量が特性の全体のバランスにとって最適であると認められる。
【0081】
【表2】
Figure 0004781524
【0082】
【表3】
Figure 0004781524
【0083】
評価3
この一連の評価は、本発明のポリマーバインダーを製造するために使用されるモノマー混合物における、重合可能な界面活性剤モノマーを変えた場合の影響を示すために行われた。結果は表3に示される。
表3の結果は、全てのインクがプリント可能であり、良好な特性を有していたことを示す。
【0084】
評価4
この一連の評価は、本発明のインクにおいて使用されるポリマーバインダーの粒子サイズを変更した場合の効果を示すために行われた。結果は表4に示される。
200〜350nmの粒子サイズが評価された。表4の結果は、この狭い範囲の粒子サイズにわたり、全てのサンプルはプリント可能であったことを示す。250nm付近のもののプリント品質は、そのHRおよびWR共にわずかにより良好であった。ODはこの範囲で最小となるものと思われる。広範囲の粒子サイズにわたって良好なプリント品質が可能であることを期待することができる。
【0085】
評価5
この一連の評価は、ポリマーバインダーが造られるモノマー混合物において、使用されるカルボン酸モノマーを変更した場合の、本発明のインクへの効果を示すために行われた。結果は表5に示される。
表5の結果は、MMAが、OD、WR、HRおよびプリント品質の全体のバランスに対して、最も良好であることを示す。
【0086】
【表4】
Figure 0004781524
【0087】
【表5】
Figure 0004781524
【0088】
【表6】
Figure 0004781524
【0089】
評価6
この一連の評価は、本発明のインクにおいて使用されるポリマーバインダーのガラス転移温度を変更した場合の効果を示すために行われた。結果は表6に示される。
表6の結果は、Tgがプリント操作性にほとんど影響を及ぼさないことを示す。ODは、より高いTgで向上することが示され、HRとWRは、より低いTgで向上することが示される。WRおよびHRの性能は、Tgが−6℃〜−20℃(周囲温度よりも約15〜40℃下)に低下される場合に向上する。この点より下では、WRおよびHRは向上しない。造膜助剤および/または高温フューザー(fuser)を使用すれば、Tg=60℃のサンプルから優れたWR性能を得ることができる。プリントインクの凝集/融合を用いると、適切なWRを得ながらTgをどこまで増加させることができるか、という固有の限界は存在しないものと認められる。
【0090】
評価7
この一連の評価は、本発明のインクにおいて使用されるポリマーバインダーの親水性を変化させた場合の効果を示すために行われた。結果は表7に示される。
プリント品質を向上させるための試みとして、親水性モノマーであるHEAおよびHEMAがポリマーバックボーン組成物に添加された。より親水性の組成物はプリントヘッド上に付着した物質の再湿潤化を向上させ、さらに、ラテックス粒子の分散性を向上させることができることが予想された。表7のデータは、親水性モノマーの量が増加するにつれて、WR、HR、ODおよびプリント品質の全ては悪化したことを示す。しかし、これらのモノマーの存在下において、許容できる性能を得ることができた。
【0091】
【表7】
Figure 0004781524
【0092】
【表8】
Figure 0004781524
【0093】
評価8
この一連の評価は、本発明のインクにおけるバインダーの中和を変更した場合の効果を示すために行われた。表8に結果が示される。
上記の、全てのバインダーの製造は、アンモニアでの、プロセス中の中和が使用された。このシリーズにおいては、異なったアルカリ金属ヒドロキシドを使用し、配合されたインクの中和を完了させた。アンモニアおよびナトリウムの場合に、OD、WRおよびプリント品質について、いくつかの利点が認められた。
【0094】
評価9
この一連の評価は、本発明のインクに使用される顔料を変化させた場合の効果を示すために行われた。結果は表9に示される。
表9の結果は、カーボンブラックを顔料とする本発明のインクについて認められた効果は、他の顔料でも得ることができたことを示す。
【0095】
【表9】
Figure 0004781524
【0096】
【表10】
Figure 0004781524

Claims (5)

  1. 材料をミキシング、ステアリング、またはアジテーティングすることにより調製された水性インクジェットインクであって、該インクは着色剤およびポリマーバインダーを含み、該ポリマーバインダーはエチレン性不飽和モノマーを含むモノマー混合物から形成された、乳化重合された付加共重合体からなり、該モノマー混合物は、エチレン性不飽和カルボン酸官能性モノマーの少なくとも1つを、該混合物の重量に基づいて4〜15重量%、並びに、疎水性官能基および親水性官能基を含む重合可能な界面活性剤モノマーの少なくとも1つを、該混合物の重量に基づいて0.05〜5重量%含み、該親水性官能基が重合可能な基をその中に含むものである、前記インクジェットインク。
  2. 親水性官能基がその中に含む重合可能な基が、エチレン性不飽和アミンカチオンである請求項1記載のインクジェットインク。
  3. 重合可能な界面活性剤が、アリルアンモニウムC−C22アルキル−12EO−ホスフェート;アリルアンモニウムC−C22アルキル−7EO−ホスフェート;アリルアンモニウムC−C22アルキル−3EO−ホスフェート;アリルアンモニウムリニア−ドデシルベンゼンスルホネート;アリルアンモニウムラウリル−スルフェート;およびアリルアンモニウムアルキルエーテル−スルフェート、またはC−C22カルボン酸のアリルアンモニウム塩、スクシネートまたはマレエートエステルのアリルアンモニウム塩の界面活性剤からなる重合可能な界面活性剤モノマーの群から選択される請求項2記載のインクジェットインク。
  4. 酸官能性モノマーが、C〜C20エチレン性不飽和カルボン酸、これらの塩基性塩、およびそのようなモノマーの混合物からなる群から選択される1以上のモノマーである請求項1記載のインクジェットインク。
  5. モノマー混合物が、置換または非置換の(C〜C50)アルキル(メタ)アクリレート、スチレンおよび置換スチレン、ビニルアクリレート、ビニルアセテート、フルオロメタアクリレート、アクリルアミド、置換アクリルアミド、およびメタアクリルアミド、置換メタアクリルアミドからなるモノマーの群から選択される1以上のモノマーを含む、請求項1記載のインクジェットインク。
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