JP4781461B2 - 部品認識装置、部品認識方法および表面実装機 - Google Patents

部品認識装置、部品認識方法および表面実装機 Download PDF

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この発明は、実装ヘッドに保持された部品を認識する部品認識装置および部品認識方法、ならびに当該部品認識装置を装備する表面実装機に関するものである。
電子部品を基板に実装する表面実装機として、例えば複数の実装ヘッドを有するヘッドユニットにより部品実装を行うものが知られている。この表面実装機のヘッドユニットでは、各実装ヘッドが部品を吸着保持可能に構成されており、部品供給部に収納された電子部品をピックアップした後、当該部品を保持したまま基板の上方へ移動して所定の搭載点に実装する。このような表面実装機において、実装ヘッドによる部品の保持状態を認識するために、部品認識装置が装備されている。例えば、特許文献1に記載の装置では、部品の保持姿勢をより確実に認識するため、実装ヘッドに保持された部品を互いに異なる2方向から撮像している。すなわち、部品を下方側より撮像するとともに、当該部品を側方から撮像している。そして、こうして得られる2つの画像に基づき部品の保持姿勢を認識している。
特開2004−158819号公報(図3、図4)
ところで、上記した特許文献1に記載の表面実装機では複数の実装ヘッドは一列に配列されており、実装ヘッドの個数に応じてヘッドユニットが配列方向に長くなり、装置の大型化を招く要因のひとつとなっている。そこで、ヘッドユニット内で複数の実装ヘッドを2列に振り分けて配列する技術が提案されている。このように実装ヘッドを2列に並列させることでヘッドユニットの小型化を図ることができる。
しかしながら、実装ヘッドを前後方向に2列配置した場合、上記特許文献1に記載の部品認識装置をそのまま適用することができない。例えば前列を構成する実装ヘッドに保持された部品を前方側から撮像しようとすると、後列を構成する実装ヘッドおよび当該実装ヘッドにより保持されている部品までも撮像してしまう。
そこで、このような問題を解消するために、例えば部品を下方側より撮像する撮像部と、前列を構成する実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像部と、後列を構成する実装ヘッドに保持された部品を撮像する撮像部との合計3台を設けることが考えられる。しかしながら、このような構成を採用するためには、3台の撮像部を設ける必要があり、これは装置の小型化を阻害する要因であり、さらに省コスト化の阻害要因ともなっている。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、前後方向に前列および後列の2列に分けて配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を1台の撮像ユニットにより撮像して各部品の保持状態を高精度に認識することができる部品認識技術、ならびに当該部品認識技術を具備して部品を正しい姿勢で基板に実装することができる表面実装機を提供することを目的とする。
この発明にかかる部品認識装置は、上記目的を達成するため、次のような特徴を有している。すなわち、部品認識装置の第1態様は、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を撮像する撮像ユニットと、第1導光部および第2導光部を有し、部品から下方側に出た第1光束を直接または反射部材を介して撮像ユニットに入射させ、前列を構成する実装ヘッドに保持された前列側部品から前方側に出た第2光束を第1導光部により撮像ユニットに入射させ、後列を構成する実装ヘッドに保持された後列側部品から後方側に出た第3光束を第2導光部により撮像ユニットに入射させる光学ユニットと、前列を構成する実装ヘッドと、後列を構成する実装ヘッドとの間に配置された面状の遮光部とを備え、遮光部が後列側部品から前方側に出る光を遮光しながら撮像ユニットが第1光束を受光して得られる第1画像および第2光束を受光して得られる第2画像に基づき前列側部品の保持状態を認識可能で、かつ遮光部が前列側部品から後方側に出る光を遮光しながら撮像ユニットが第3光束を受光して得られる第3画像および第1画像に基づき後列側部品の保持状態を認識可能となっていることを特徴としている。
また、部品認識装置の第2態様は、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を撮像する撮像ユニットと、第1導光部および第2導光部を有し、部品から下方側に出た第1光束を直接または反射部材を介して撮像ユニットに入射させ、前列を構成する実装ヘッドに保持された前列側部品から前方側に出た第2光束を第1導光部により撮像ユニットに入射させ、後列を構成する実装ヘッドに保持された後列側部品から後方側に出た第3光束を第2導光部により撮像ユニットに入射させる光学ユニットと、前列を構成する実装ヘッドと、後列を構成する実装ヘッドとの間に配置された面状の照明部とを備え、照明部が前列側部品を後方側から照明しながら撮像ユニットが第1光束を受光して得られる第1画像および第2光束を受光して得られる第2画像に基づき前列側部品の保持状態を認識可能で、かつ照明部が後列側部品を前方側から照明しながら撮像ユニットが第3光束を受光して得られる第3画像および第1画像に基づき後列側部品の保持状態を認識可能となっていることを特徴としている。
さらに、部品認識装置の第3態様は、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を撮像する撮像ユニットと、第1導光部および第2導光部を有し、部品から下方側に出た第1光束を直接または反射部材を介して撮像ユニットに入射させ、前列を構成する実装ヘッドに保持された前列側部品から前方側に出た第2光束を第1導光部により撮像ユニットに入射させ、後列を構成する実装ヘッドに保持された後列側部品から後方側に出た第3光束を第2導光部により撮像ユニットに入射させる光学ユニットと、複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を下方より第1波長の光で照明する第1照明部と、複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を側方より第1波長とは異なる第2波長の光で照明する第2照明部とを備え、光学ユニットは、第1光束から第2波長の光成分を除去する第1光学フィルターと、第2光束から第1波長の光成分を除去する第2光学フィルターと、第3光束から第1波長の光成分を除去する第3光学フィルターとを有し、撮像ユニットが、第1光学フィルターにより第1光束から第2波長の光成分が除去された光束を受光して得られる第1画像および第2光学フィルターにより第2光束から第1波長の光成分が除去された光束を受光して得られる第2画像に基づき前列側部品の保持状態を認識可能で、かつ撮像ユニットが、第3光学フィルターにより第3光束から第1波長の光成分が除去された光束を受光して得られる第3画像および第1画像に基づき後列側部品の保持状態を認識可能となっていることを特徴としている。
また、この発明にかかる部品認識方法は、上記目的を達成するため、次のような特徴を有している。すなわち、部品認識方法の第1態様は、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品から下方側に出た第1光束を撮像ユニットに入射させて第1画像を撮像する第1工程と、前列を構成する実装ヘッドと、後列を構成する実装ヘッドとの間に配置された面状の遮光部により後列側部品から前方側に出る光を遮光しながら前列側部品から前方側に出た第2光束を撮像ユニットに入射させて第2画像を撮像する第2工程と、遮光部により前列側部品から後方側に出る光を遮光しながら後列側部品から後方側に出た第3光束を撮像ユニットに入射させて第3画像を撮像する第3工程と、第1画像および第2画像に基づき前列側部品の保持状態を認識し、第1画像および第3画像に基づき後列側部品の保持状態を認識する第4工程とを備えたことを特徴としている。
また、部品認識方法の第2態様は、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品から下方側に出た第1光束を撮像ユニットに入射させて第1画像を撮像する第1工程と、前列を構成する実装ヘッドと、後列を構成する実装ヘッドとの間に配置された面状の照明部により照明されて前列側部品から前方側に出た第2光束を撮像ユニットに入射させて第2画像を撮像する第2工程と、照明部により照明されて後列側部品から後方側に出た第3光束を撮像ユニットに入射させて第3画像を撮像する第3工程と、第1画像および第2画像に基づき前列側部品の保持状態を認識し、第1画像および第3画像に基づき後列側部品の保持状態を認識する第4工程とを備えたことを特徴としている。
さらに、部品認識方法の第3態様は、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を認識する部品認識方法であって、複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を下方より第1波長の光で照明するとともに、部品を側方より第1波長とは異なる第2波長の光で照明する工程と、複数の実装ヘッドの各々に保持された部品から下方側に出た第1光束から第1光学フィルターにより第2波長の光成分を除去した光束を撮像ユニットに入射させて第1画像を撮像する工程と、前列側部品から前方側に出た第2光束から第2光学フィルターにより第1波長の光成分を除去した光束を撮像ユニットに入射させて第2画像を撮像する工程と、後列側部品から後方側に出た第3光束から第3光学フィルターにより第1波長の光成分を除去した光束を撮像ユニットに入射させて第3画像を撮像する工程と、第1画像および第2画像に基づき前列側部品の保持状態を認識し、第1画像および第3画像に基づき後列側部品の保持状態を認識する工程とを備えたことを特徴としている。
さらに、この発明にかかる表面実装機は、上記目的を達成するため、部品を保持可能な実装ヘッドを複数個、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列し、各実装ヘッドに保持された部品を基板上に実装するヘッドユニットと、 請求項1ないしのいずれか一項に記載の部品認識装置とを備えたことを特徴している。
このように構成された発明(部品認識装置、部品認識方法および表面実装機)では、複数の実装ヘッドの各々に保持された部品方向から出る光が、部品から下方側に出た第1光束と、部品から前方側に出た第2光束と、部品から後方側に出た第3光束とに分離され、それらの光束が撮像ユニットに入射される。このため、撮像ユニットは第1光束を受光して第1画像を撮像し、第2光束を受光して第2画像を撮像し、さらに第3光束を受光して第3画像を撮像する。このように、1台の撮像ユニットにより部品を互いに異なる3方向から撮像することができ、実装ヘッドでの部品の保持状態を高い精度で認識することが可能となっている。
ここで、部品方向から出る光を上記した3つの光束に分離するために、例えば撮像ユニットが第1光束を直接または反射部材を介して受光して第1画像を撮像するように配置されるとともに、光学ユニットが第1導光部と第2導光部を有するように構成してもよい。これら2つの導光部のうち第1導光部は前列を構成する実装ヘッドに保持された前列側部品から前方側に出た光を第2光束として撮像ユニットに案内して第2画像を撮像可能とするものである。また、第2導光部は後列を構成する実装ヘッドに保持された後列側部品から後方側に出た光を第3光束として撮像ユニットに案内して第3画像を撮像可能とするものである。このように構成した場合、第1画像および第2画像に基づき前列側部品の保持状態を高精度に認識することが可能となるとともに、第1画像および第3画像に基づき後列側部品の保持状態を高精度に認識することが可能となる。したがって、前列側部品および後列側部品をそれぞれ区別しながら高精度に部品を認識することができる。
また、実装ヘッドの配列態様は任意であるが、例えば下方側からの平面視において実装ヘッドが千鳥状となるように配列してもよく、このような配列態様を採用した上で、さらに第1導光部を介して撮像ユニットが前列側部品を撮像する第1撮像エリアから後列側部品が外れるように構成してもよく、これにより第2画像への後列側部品の写り込みが防止されて前列側部品のみの保持状態を高精度に認識することが可能となる。また、第2導光部を介して撮像ユニットが後列側部品を撮像する第2撮像エリアから前列側部品が外れるように構成してもよく、これにより第3画像への前列側部品の写り込みが防止されて後列側部品のみの保持状態を高精度に認識することが可能となる。
また、前列を構成する実装ヘッドと、後列を構成する実装ヘッドとの間に遮光部を配置してもよく、この場合、遮光部が前列側部品から後方側に出る光を遮光するとともに、後列側部品から前方側に出る光を遮光する。その結果、第2画像への後列側部品の写り込みが防止されるとともに、第3画像への前列側部品の写り込みが防止されて前列側部品および後列側部品の保持状態をより高精度に認識することができる。
また、前列を構成する実装ヘッドと、後列を構成する実装ヘッドとの間に面状の照明部を配置して前列側部品を後方側から照明するとともに、後列側部品を前方側から照明してもよい。この場合、上記遮光部を設けた場合と同様に、第2画像への後列側部品の写り込みが防止されるとともに、第3画像への前列側部品の写り込みが防止されて前列側部品および後列側部品の保持状態をより高精度に認識することができるだけでなく、面状の照明部が前列側部品および後列側部品に対するバックライトとして機能し、各部品をより鮮明に撮像することができ、部品認識精度をさらに向上させることができる。
さらに、照明態様としては、例えば複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を下方より第1波長の光で照明する第1照明部と、複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を側方より第1波長とは異なる第2波長の光で照明する第2照明部とを用いてもよい。このように部品の下方および側方から照明光を照射した場合、第2照明部から出た照明光の一部が部品に当たって散乱し、それが第1光束に含まれて第1画像が不鮮明になることがある。また、第1照明部から出た照明光の一部が部品に当たって散乱し、当該散乱光が第2光束に含まれると、第2画像が不鮮明になり、また当該散乱光が第3光束に含まれると、第3画像が不鮮明になる。そこで、互いに異なる波長の照明光を用いた場合には、第1光束から第2波長の光成分を除去する第1光学フィルターを設け、第2光束から第1波長の光成分を除去する第2光学フィルターを設け、第3光束から第1波長の光成分を除去する第3光学フィルターを設けることで、第1画像、第2画像および第3画像を鮮明に写し出すことができ、部品認識精度をさらに向上させることができる。
本発明にかかる部品認識装置の第1実施形態を装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。 図1に示す表面実装機の部分側面図である。 図1に示す表面実装機の主要な電気的構成を示すブロック図である。 部品認識装置と実装ヘッドの位置関係を示す図である。 部品認識装置の動作を模式的に示す図である。 プリズムの斜視図である。 本発明にかかる部品認識装置の第2実施形態を示す図である。 第2実施形態での実装ヘッドとバックライト照明部との配置関係を示す図である。 図7に示す部品認識装置を装備する表面実装機の電気的な構成を示すブロック図である。 本発明にかかる部品認識装置の第3実施形態を示す図である。
図1は本発明にかかる部品認識装置の第1実施形態を装備した表面実装機の概略構成を示す平面図である。また、図2は図1に示す表面実装機の部分側面図である。また、図3は図1に示す表面実装機の主要な電気的構成を示すブロック図である。なお、図1、図2及び後で説明する図面では、各図の方向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸が示されている。
この表面実装機1では、基台11上に基板搬送機構2が配置されており、基板3を所定の搬送方向Xに搬送可能となっている。より詳しくは、基板搬送機構2は、基台11上において基板3を図1の右側から左側へ搬送する一対のコンベア21、21を有している。そして、コンベア21、21は基板3を搬入し、所定の実装作業位置(同図に示す基板3の位置)で停止させ、図略の保持装置で基板3を固定し保持する。そして部品供給部4から供給される電子部品5(図5)がヘッドユニット6に搭載された実装ヘッド61により基板3に移載される。このとき、ヘッドユニット6に取り付けられた部品認識装置7が実装ヘッド61による電子部品5の保持状態を画像認識し、その認識結果が表面実装機1全体を制御する制御装置8に出力される。一方、制御装置8は画像認識結果に基づき移載動作を制御して基板3上所定位置への電子部品5の実装を行う。そして、基板3に実装すべき部品の全部について実装処理が完了すると、基板搬送機構2は基板3を搬出する。
このように構成された基板搬送機構2の前方側(+Y軸方向側)および後方側(−Y軸方向側)には、上記した部品供給部4が配置されている。これらの部品供給部4は多数のテープフィーダ41を備えている。また、各テープフィーダ41には、電子部品5を収納・保持したテープを巻回したリール(図示省略)が配置されており、電子部品5をヘッドユニット6に供給可能となっている。すなわち、各テープには、集積回路(IC)、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ電子部品5が所定間隔おきに収納、保持されている。そして、テープフィーダ41がリールからテープをヘッドユニット6側に送り出すことによって該テープ内の電子部品5が間欠的に繰り出され、その結果、ヘッドユニット6の実装ヘッド61による電子部品5のピックアップが可能となる。
このヘッドユニット6は電子部品5を実装ヘッド61により吸着保持したまま基板3に搬送するとともに、ユーザより指示された位置に移載するものである。そして、前方側でX軸方向に一列に配列された6個の実装ヘッド61Fと、後方側でX軸方向に一列に配列された6個の実装ヘッド61Rとの合計12個の実装ヘッド61を有している。
図4は部品認識装置と実装ヘッドの位置関係を示す図であり、同図(a)は部品認識装置をX軸方向から見た側面図であり、同図(b)は部品認識装置をY軸方向から見た側面図であり、同図(c)は同図(b)中のC−C線矢視図である。図1、図2および図4に示すように、ヘッドユニット6では、鉛直方向Zに延設された実装ヘッド61Fが6本、X軸方向(基板搬送機構2による基板3の搬送方向)に等ピッチPで列状に設けられており、これら6本の実装ヘッド61Fが本発明の「前列を構成する実装ヘッド」に相当する。また、実装ヘッド61Fに対して後方側(−Y軸方向側)にも、前列と同様に構成された後列が設けられている。つまり、鉛直方向Zに延設された実装ヘッド61Rが6本、X軸方向に等ピッチPで列状に設けられており、これら6本の実装ヘッド61Rが本発明の「後列を構成する実装ヘッド」に相当する。なお、複数の実装ヘッド61を前後2列に振り分ける態様については任意であるが、特に本実施形態では、図1および図4(c)に示すように、平面視で前列を構成する実装ヘッド61Fと、後列を構成する実装ヘッド61Rとは互いに(P/2)だけX軸方向にずれて配列されており、12個の実装ヘッド61はいわゆる千鳥状に配列されている。
また、各実装ヘッド61の先端部には吸着ノズル62が装着されるとともに、各吸着ノズル62に対しては、図略の電動切替弁を介して同負圧発生装置、同正圧発生装置、及び大気のいずれかに連通可能とされており、制御装置8により負圧発生装置からの負圧吸着力を吸着ノズル62に与えることで、該吸着ノズル62の下方端部(先端部)が電子部品5の上面を吸着して部品保持が可能となっている。逆に制御装置8により吸着ノズル62へ正圧発生装置からの正圧を供給すると、実装ヘッド61による電子部品5の吸着保持が解除されるとともに、正圧により電子部品5を瞬時に基板3に実装する。そして、電子部品5の実装後、吸着ノズル62は大気開放とされる。このようにヘッドユニット6では制御装置8による負圧吸着力及び正圧供給の制御により電子部品5の着脱が可能となっている。
また、各実装ヘッド61はヘッドユニット6に対して図略のノズル昇降駆動機構により昇降(Z軸方向の移動)可能に、かつ図略のノズル回転駆動機構によりノズル中心軸回りに回転(図2のR方向の回転)可能となっている。これらの駆動機構のうちノズル昇降駆動機構は吸着もしくは装着を行う時の下降位置と、搬送や撮像を行う時の上昇位置との間で実装ヘッド61を昇降させるものである。一方、ノズル回転駆動機構は吸着ノズル62を必要に応じて回転させるための機構であり、回転駆動により電子部品5を実装時における所定のR軸方向に位置させることが可能となっている。なお、これらの駆動機構については、それぞれサーボモータと所定の動力伝達機構で構成されている。
さらに、ヘッドユニット6は、これらの実装ヘッド61で吸着された電子部品5を部品供給部4と基板3との間で搬送して基板3に実装するため、基台11の所定範囲にわたりX軸方向及びY軸方向(X軸及びZ軸方向と直交する方向)に移動可能となっている。すなわち、ヘッドユニット6は、X軸方向に延びる実装ヘッド支持部材63に対してX軸に沿って移動可能に支持されている。また、実装ヘッド支持部材63は、両端部がY軸方向の固定レール64に支持され、この固定レール64に沿ってY軸方向に移動可能になっている。そして、このヘッドユニット6は、X軸サーボモータ65によりボールねじ66を介してX軸方向に駆動され、実装ヘッド支持部材63はY軸サーボモータ67によりボールねじ68を介してY軸方向へ駆動される。
このようにヘッドユニット6は実装ヘッド61に吸着された電子部品5を部品供給部4から目的位置まで搬送可能となっている。そして、本実施形態では、部品搬送中に実装ヘッド61における電子部品5の吸着保持状態を順次撮像して画像認識するために、部品認識装置7がヘッドユニット6に取り付けられている。以下、部品認識装置7の構成及び動作について図1および図4ないし図6を参照しつつ説明する。
図5は部品認識装置の動作を模式的に示す図である。また、図6はプリズムの斜視図である。この部品認識装置7では、ベース部材71Aの前方端部に対して連結プレート71Bが鉛直方向(+Z軸方向)に立設されており、これらベース部材71Aおよび連結プレート71Bによりユニット本体71が構成されている。また、このユニット本体71はリニアガイド72及びリニアモータなどの駆動機構73をそれぞれ介してヘッドユニット6に接続されている。より詳しくは、ユニット本体71が一対のリニアガイド72、72によりX軸方向に移動自在に支持されるとともに、制御装置8の駆動制御部84からの動作指令に応じて駆動機構73が作動することでユニット本体71がX軸方向に移動可能となっている。
また、このユニット本体71を構成するベース部材71Aの上面中央部に、撮像ユニット74が固定配置されており、ユニット本体71とともに一体的にX軸方向に移動自在となっている。この撮像ユニット74は、上面中央部に開口部(図示省略)が設けられたケース本体74Aを有している。当該ケース本体74Aの底面中央部にカメラ74Bが固定配置されるとともに、カメラ74Bに内蔵されたイメージセンサ741の受光面に対向するようにカメラ74Bの上方位置にレンズ74Cが配置されており、ケース本体74Aの開口部を通過して下方に進んでくる光束、また後述するプリズムを介してケース本体74A内部で下方に進んでくる光束をレンズ74Cがイメージセンサ741に集光させるように構成されている。このため、次に説明するようにして部品5の保持状態が3方向から撮像され、その撮像結果を示す画像信号が制御装置8の画像処理部85に与えられる。
このケース本体74Aの上端部には、開口部を取り囲むように、上方からの平面視で正六角形形状を有する下方用照明部75が設けられている。この下方用照明部75の中央部には、開口部が設けられる一方、当該開口部を取り囲むように複数の発光素子が設けられ、各発光素子から照明光が上方に向けて出射される。そして、撮像ユニット74がX軸方向に移動されて実装ヘッド61の直下に位置すると、下方用照明部75が制御装置8の照明制御部86からの点灯指令に応じてパルス点灯し、実装ヘッド61に保持された部品5が下方用照明部75からの照明光により下方側から照明される。そして、実装ヘッド61の先端部(吸着ノズル62)により保持される部品5で反射した光束L1が下方用照明部75の開口部およびケース本体74Aの開口部を介してレンズ74Cに入射し、さらに当該レンズ74Cによりイメージセンサ741に集光されて実装ヘッド61に保持された部品5の保持状態を下方側から反射像として撮像可能となっている。なお、本実施形態では、上記したように撮像ユニット74が下方側から実装ヘッド61の先端部および部品5を直接撮像するように構成されており、少なくとも実装ヘッド61F、61Rをそれぞれ1個ずつ同時に撮像され、それらの実装ヘッド61F、61Rの各々に保持された部品5の保持状態を下方側から見た画像(以下「第1画像」という)が制御装置8の画像処理部85に与えられる。
また、本実施形態では、ケース本体74Aの後方側上端部に前方用照明部76Fが設けられており、撮像ユニット74がX軸方向に移動されて実装ヘッド61の直下に位置すると、前方用照明部76Fが当該実装ヘッド61の近傍に位置するとともに、制御装置8の照明制御部86からの点灯指令に応じてパルス点灯し、当該実装ヘッド61に保持された部品5が前方用照明部76Fからの照明光により側方側、より詳しくは後方側から前方側に向けて照明される。また、前後方向(Y軸方向)における前方用照明部76の反対側、つまりケース本体74Aの前方側上端部に対してプリズム77Fが配置されている。
図5および図6に示すように、プリズム77Fは実装ヘッド61F側を臨むようにY軸方向に対して直交する入射面77aを有しており、実装ヘッド61Fにより保持された部品5Fから前方(+Y軸方向側)に進む光束L2が入射面77aを介してプリズム77Fの第1水平部77b内に直進して入射される。この第1水平部77bは前方(+Y軸方向)に延設されるとともに、その前方端部(+Y軸方向端部)はY軸方向およびZ軸方向に対して約45度傾斜した面77cに仕上げられて光束L2を全反射して面77cから下方(−Z軸方向)に延設された垂直部77d内に案内するように構成されている。また、この垂直部77dの下方端部(−Z軸方向端部)はX軸方向およびZ軸方向に対して約45度傾斜した面77eに仕上げられて光束L2を全反射して面77eから−X軸方向に延設された第2水平部77f内に案内するように構成されている。また、この第2水平部77fの−X軸方向端部はX軸方向およびY軸方向に対して約45度傾斜した面77gに仕上げられて光束L2を全反射して面77gから後方(−Y軸方向)に延設された第3水平部77h内に案内するように構成されている。この第3水平部77hの後方端部(−Y軸方向端部)はY軸方向およびZ軸方向に対して約45度傾斜した面77iに仕上げられて光束L2を全反射して面77iから第3水平部77hの下面77jに案内し、当該下面77jを介してプリズム77Fから下方(−Z軸方向)に出射するように構成されている。このように本実施形態では、部品5Fから前方(+Y軸方向)に出る光束L2が入射面77aを介してプリズム77Fに入射されると、傾斜面77c、77e、77g、77iで全反射されながら出射面77jから出射してレンズ74Cに入射し、当該レンズ74Cによりイメージセンサ741に集光されて実装ヘッド61Fに保持された部品5Fの保持状態を前方側から透過像として撮像可能となっている。
このようにプリズム77Fを介して部品5F方向から出た光束L2が撮像ユニット74に導光されており、プリズム77Fが本発明の「第1導光部」として機能しているが、ここで光束L1の光路長と、光束L2の光路長とを単純に比較すると、後者の方が長くなっている。したがって、一方にピントが合うように撮像ユニット74を配置すると、他方ではピントが合わなくなり、部品認識に足りる画質で撮像することが困難となる。そこで、本実施形態では、本願発明者が以前に発明した技術(特開2009−4448号公報に記載の技術)、つまりプリズム77Fを構成する媒質を選定することでプリズム77Fの屈折率を1以上として第2光束L2の光路長が第1光束L1の光路長とほぼ同一となるように構成するという技術が採用されている。この点に関しては、後で説明する光束L3についても全く同様である。
なお、この実施形態では、上記したように実装ヘッド61を千鳥状に配置し、さらにプリズム77Fの入射面77aのサイズを実装ヘッド61Fおよび当該ヘッドで保持される部品5Fのサイズに対応したものに設定している。このため、プリズム77Fを介して撮像ユニット74が前列側部品5Fを撮像した際、その前列側部品5Fを撮像する第1撮像エリアから後列を構成する実装ヘッド61Rにより保持される部品5、つまり後列側部品5Rが第1撮像エリアから外れる。このように後列側部品5Rの写り込みを防止しつつ、実装ヘッド61Fの各々に保持された部品5Fの保持状態を前方側から見た画像(以下「第2画像」という)が制御装置8の画像処理部85に与えられる。
また、本実施形態では、図4に示すように、実装ヘッド61Rの各々に保持された部品5Rの保持状態を後方側から見た画像(以下「第3画像」という)を撮像するため、ケース本体74Aの前方側上端部に後方用照明部76Rが設けられるとともに、前後方向(Y軸方向)における後方用照明部76Rの反対側、つまりケース本体74Aの後方上端部に対してプリズム77Fと同一構成のプリズム77Rが本発明の「第2導光部」として配置されている。そして、撮像ユニット74がX軸方向に移動されて実装ヘッド61の直下に位置すると、後方用照明部76Rが実装ヘッド61の近傍に位置するとともに、制御装置8の照明制御部86からの点灯指令に応じてパルス点灯し、実装ヘッド61に保持された部品5が後方用照明部76Rからの照明光により側方側、より詳しくは前方側から後方側に向けて照明される。また、部品5Rから後方(−Y軸方向)に出る光束L3が入射面77aを介してプリズム77Rに入射されると、傾斜面77c、77e、77g、77iで全反射されながら出射面77jから出射してレンズ74Cに入射し、当該レンズ74Cによりイメージセンサ741に集光されて実装ヘッド61Rに保持された部品5Rの保持状態を後方側から撮像可能となっている。なお、この実施形態では、上記したように実装ヘッド61を千鳥状に配置し、さらにプリズム77Rの入射面77aのサイズを実装ヘッド61Rおよび当該ヘッドで保持される部品5Rのサイズに対応したものに設定している。このため、プリズム77Rを介して撮像ユニット74が後列側部品5Rを撮像した際、その後列側部品5Rを撮像する第2撮像エリアから前列を構成する実装ヘッド61Fおよび当該実装ヘッド61Fにより保持される後列側部品5Rが第2撮像エリアから外れる。このように前列側部品5Fの写り込みを防止しつつ、実装ヘッド61Rの各々に保持された部品5Rの保持状態を後方側から見た画像、つまり第3画像が制御装置8の画像処理部85に与えられる。
この制御装置8は、上記したように部品認識装置7の各部を制御するために駆動制御部84、画像処理部85および照明制御部86を備えるとともに、表面実装機1全体の動作を統括的にコントロールする主制御部81と、各種処理プログラムや各種データ記憶した記憶部82とを備え、バス83を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。そして、主制御部81は記憶部82に予め記憶されている処理プログラムにしたがって駆動制御部84、画像処理部85および照明制御部86などを制御して第1画像、第2画像および第3画像を取得し、第1画像と第2画像に基づき前列側部品5Fの保持状態を認識するとともに、第1画像および第3画像に基づき後列側部品5Rの保持状態を認識する。その認識結果から部品5F、5Rの検出及び吸着ずれ量の算出を行う。また、主制御部81は図示を省略する実装機各部を制御する制御部(サーボモータ駆動制御部、負圧制御部、正圧制御部など)を制御して上記吸着ずれを補正しながら基板3への電子部品5の実装を行う。
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、撮像ユニット74がX軸方向に移動されて実装ヘッド61の直下に位置するタイミングで下方用照明部75、前方用照明部76Fおよび後方用照明部76Rがパルス点灯されて実装ヘッド61の各々に保持された部品5に対して照明光が照射される。また、プリズム77F、77Rにより構成された光学ユニットを設けることで、各部品5から出る光が、部品5から下方側に出た第1光束L1と、部品5から前方側(+Y軸方向側)に出た第2光束L2と、部品5から後方側(−Y軸方向側)に出た第3光束L3とに分離され、それらの光束L1、L2、L3が撮像ユニット74に入射される。そして、撮像ユニット74は第1光束L1を受光して第1画像を撮像し、第2光束L2を受光して第2画像を撮像し、さらに第3光束L3を受光して第3画像を撮像する。このように、1台の撮像ユニット74により部品5を互いに異なる3方向から撮像することができ、実装ヘッド61での部品5の保持状態を高い精度で認識することが可能となっている。そして、このよう部品認識装置7を装備することで部品実装を良好に行うことができる。
また、本実施形態では、光学ユニットを構成する2つのプリズムのうちプリズム77Fが前列を構成する実装ヘッド61Fに保持された前列側部品5Fから前方側に出た光を第2光束L2として撮像ユニット74に案内して第2画像を撮像可能し、またプリズム77Rが後列を構成する実装ヘッド61Rに保持された後列側部品5Rから後方側に出た光を第3光束L3として撮像ユニット74に案内して第3画像を撮像可能としている。このため、第1画像および第2画像に基づき前列側部品5Fの保持状態を高精度に認識可能となるとともに、第1画像および第3画像に基づき後列側部品5Rの保持状態を高精度に認識可能となっている。
しかも、図4(c)に示すように、下方側(撮像ユニット74側)からの平面視において実装ヘッド61が千鳥状となるように配列され、プリズム77Fを介して撮像ユニット74が前列側部品5Fを撮像する第1撮像エリアから後列側部品5Rが外れるように構成して第2画像への後列側部品5Rの写り込みを防止しているので、前列側部品5Fのみの保持状態を高精度に認識することが可能となっている。この点については、後列側も全く同様であり、第3画像への前列側部品5Fの写り込みを防止して後列側部品5Rのみの保持状態を高精度に認識することが可能となっている。
図7は本発明にかかる部品認識装置の第2実施形態を示す図である。また、図8は第2実施形態での実装ヘッドとバックライト照明部との配置関係を示す図である。さらに、図9は図7に示す部品認識装置を装備する表面実装機の電気的な構成を示すブロック図である。この第2実施形態にかかる部品認識装置7aが第1実施形態にかかる部品認識装置7と相違する点は、前方用照明部76Fおよび後方用照明部76Rに代えて、バックライト照明部76Bを設けている点であり、その他の構成は同一である。したがって、以下においては相違点を中心に説明し、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
この第2実施形態では、前列を構成する実装ヘッド61Fと、後列を構成する実装ヘッド61Rとの間に面状のバックライト照明部76Bが配置されている。このように構成された部品認識装置7aでは、バックライト照明部76Bが前列側部品5Fを後方側(−Y軸方向)から照明するとともに、後列側部品5Rを前方側(+Y軸方向側)から照明する。また、バックライト照明部76Bが前列側部品5Fから後方側に出る光を遮光するとともに、後列側部品5Rから前方側に出る光を遮光する。その結果、第2画像への後列側部品5Rの写り込みが防止されるとともに、第3画像への前列側部品5Fの写り込みが防止されて前列側部品5Fおよび後列側部品5Rの保持状態をより高精度に認識することができる。このように、本実施形態では、バックライト照明部76Bが本発明の「面状の照明部」に相当している。
図10は本発明にかかる部品認識装置の第3実施形態を示す図である。この第3実施形態にかかる部品認識装置7bが第2実施形態にかかる部品認識装置7aと相違する点は、下方用照明部75およびバックライト照明部76Bからそれぞれ出射される照明光の波長が互いに相違している点と、それに対応して光学ユニットに光学フィルター781、782、783を設けた点であり、その他の構成は同一である。したがって、以下においては相違点を中心に説明し、同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
この第3実施形態では、下方用照明部75が制御装置8の照明制御部86からの点灯指令に応じてパルス点灯し、第1波長の照明光が実装ヘッド61に保持された部品5に対して下方側から照射される。また、バックライト照明部76Bが制御装置8の照明制御部86からの点灯指令に応じてパルス点灯し、第2波長の照明光が実装ヘッド61に保持された部品5に対して側方から照射される。このように本実施形態では、下方用照明部75およびバックライト照明部76Bがそれぞれ本発明の「第1照明部」および「第2照明部」として機能している。なお、このような照明部としては、レーザー光源などの単色光を出射するものであってもよいし、あるいは連続光を発生する光源とフィルターを組み合わせて所定の波長域を有する光を出射するものを用いてもよい。
このように部品5の下方および側方から照明光を照射した場合、バックライト照明部76Bから出た第2波長の照明光の一部が部品に当たって散乱し、その散乱光が第1光束L1に含まれて第1画像が不鮮明になることがある。そこで、本実施形態では、第2波長の光をカットする光学フィルター781が撮像ユニット74の入射側に配置されている。このため、第1光束L1に含まれる第2波長の光成分(図10中の1点鎖線)は光学フィルター781によりカットされる。したがって、第1画像を撮像する際に上記散乱光の影響を取り除くことができ、第1画像を鮮明に写し出すことができる。
また、このような散乱光の影響は第2画像および第3画像にも及ぶことがある。すなわち、下方用照明部75から出た第1波長の照明光の一部が部品5に当たって散乱し、当該散乱光が第2光束L2に含まれると、第2画像が不鮮明になり、また当該散乱光が第3光束L3に含まれると、第3画像が不鮮明になる。そこで、本実施形態では、第1波長の光をカットする光学フィルター782、783がそれぞれ撮像ユニット74の入射側に配置されている。このため、第2光束L2に含まれる第1波長の光成分(図10中の破線)は光学フィルター782によりカットされ、第2画像を撮像する際に上記散乱光の影響を取り除くことができ、第2画像を鮮明に写し出すことができる。また、第3光束L3に含まれる第1波長の光成分(図10中の破線)は光学フィルター783によりカットされ、第3画像を撮像する際に上記散乱光の影響を取り除くことができ、第3画像を鮮明に写し出すことができる。
このように、本発明の第3実施形態によれば、散乱光の影響を抑制して第1画像、第2画像および第3画像を鮮明に写し出すことができ、部品認識精度をさらに向上させることができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、光学ユニットを構成する第1導光部および第2導光部として単一のプリズム77F、77Rをそれぞれ用いているが、各導光部の構成はこれに限定されるものではなく、例えば上記した公開公報(特開2009−4448号公報)に記載されているように複数のプリズム群により各導光部を構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、前方用照明部76Fを実装ヘッド61の後方側に配置して実装ヘッド61を後方側から照明し、透過像を得ているが、前方用照明部76Fの配設位置はこれに限定されるものではなく、例えば前方側に配置して実装ヘッド61を照明する、つまり反射式照明を採用して反射像を得てもよい。この点に関しては、後方用照明部76Rについても同様である。
また、上記のような反射式照明を採用した場合には、前列を構成する実装ヘッド61Fと、後列を構成する実装ヘッド61Rとの間に面状の遮光部を配置してもよく、遮光部によって前列側部品5Fから後方側に出る光が遮光されるとともに、後列側部品5Rから前方側に出る光が遮光される。その結果、第2画像への後列側部品5Rの写り込みが防止されるとともに、第3画像への前列側部品5Fの写り込みが防止されて前列側部品5Fおよび後列側部品5Rの保持状態をより高精度に認識することができる。
また、上記実施形態では、撮像ユニット74を実装ヘッド61側に向けて各実装ヘッド61に保持されている部品5から下方に出た第1光束を直接受光して第1画像を撮像しているが、折り返しミラーなどの反射部材を介して撮像ユニット74に第1光束L1を入射させるように構成してもよい。この場合、撮像ユニット74の配設位置の自由度は高くなる。
さらに、上記実施形態では、ヘッドユニット6に部品認識装置7、7a、7bをX軸方向に移動自在に取り付けているが、部品認識装置を固定配置する表面実装機に対しても本発明を適用することは言うまでもない。
1…表面実装機
5…部品
5F…前列側部品
5R…後列側部品
7、7a、7b…部品認識装置
8…制御装置
61、61F、61R…実装ヘッド
74…撮像ユニット
75…下方用照明部(第1照明部)
76B…バックライト照明部(面状の照明部、第2照明部)
76F…前方用照明部(第2照明部)
76R…後方用照明部(第2照明部)
77F…プリズム(第1導光部)
77R…プリズム(第2導光部)
781…(第1)光学フィルター
782…(第2)光学フィルター
783…(第3)光学フィルター
L1…第1光束
L2…第2光束
L3…第3光束

Claims (7)

  1. 前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を撮像する撮像ユニットと、
    第1導光部および第2導光部を有し、前記部品から下方側に出た第1光束を直接または反射部材を介して前記撮像ユニットに入射させ、前記前列を構成する前記実装ヘッドに保持された前列側部品から前方側に出た第2光束を前記第1導光部により前記撮像ユニットに入射させ、前記後列を構成する前記実装ヘッドに保持された後列側部品から後方側に出た第3光束を前記第2導光部により前記撮像ユニットに入射させる光学ユニットと
    前記前列を構成する前記実装ヘッドと、前記後列を構成する前記実装ヘッドとの間に配置された面状の遮光部とを備え、
    前記遮光部が前記後列側部品から前方側に出る光を遮光しながら前記撮像ユニットが前記第1光束を受光して得られる第1画像および前記第2光束を受光して得られる第2画像に基づき前記前列側部品の保持状態を認識可能で、かつ
    前記遮光部が前記前列側部品から後方側に出る光を遮光しながら前記撮像ユニットが前記第3光束を受光して得られる第3画像および前記第1画像に基づき前記後列側部品の保持状態を認識可能となっていることを特徴とする部品認識装置。
  2. 前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を撮像する撮像ユニットと、
    第1導光部および第2導光部を有し、前記部品から下方側に出た第1光束を直接または反射部材を介して前記撮像ユニットに入射させ、前記前列を構成する前記実装ヘッドに保持された前列側部品から前方側に出た第2光束を前記第1導光部により前記撮像ユニットに入射させ、前記後列を構成する前記実装ヘッドに保持された後列側部品から後方側に出た第3光束を前記第2導光部により前記撮像ユニットに入射させる光学ユニットと
    前記前列を構成する前記実装ヘッドと、前記後列を構成する前記実装ヘッドとの間に配置された面状の照明部とを備え、
    前記照明部が前記前列側部品を後方側から照明しながら前記撮像ユニットが前記第1光束を受光して得られる第1画像および前記第2光束を受光して得られる第2画像に基づき前記前列側部品の保持状態を認識可能で、かつ
    前記照明部が前記後列側部品を前方側から照明しながら前記撮像ユニットが前記第3光束を受光して得られる第3画像および前記第1画像に基づき前記後列側部品の保持状態を認識可能となっていることを特徴とする部品認識装置。
  3. 前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を撮像する撮像ユニットと、
    第1導光部および第2導光部を有し、前記部品から下方側に出た第1光束を直接または反射部材を介して前記撮像ユニットに入射させ、前記前列を構成する前記実装ヘッドに保持された前列側部品から前方側に出た第2光束を前記第1導光部により前記撮像ユニットに入射させ、前記後列を構成する前記実装ヘッドに保持された後列側部品から後方側に出た第3光束を前記第2導光部により前記撮像ユニットに入射させる光学ユニットと
    前記複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を下方より第1波長の光で照明する第1照明部と、
    前記複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を側方より前記第1波長とは異なる第2波長の光で照明する第2照明部とを備え、
    前記光学ユニットは、前記第1光束から前記第2波長の光成分を除去する第1光学フィルターと、前記第2光束から前記第1波長の光成分を除去する第2光学フィルターと、前記第3光束から前記第1波長の光成分を除去する第3光学フィルターとを有し、
    前記撮像ユニットが、前記第1光学フィルターにより前記第1光束から前記第2波長の光成分が除去された光束を受光して得られる第1画像および前記第2光学フィルターにより前記第2光束から前記第1波長の光成分が除去された光束を受光して得られる第2画像に基づき前記前列側部品の保持状態を認識可能で、かつ
    前記撮像ユニットが、前記第3光学フィルターにより前記第3光束から前記第1波長の光成分が除去された光束を受光して得られる第3画像および前記第1画像に基づき前記後列側部品の保持状態を認識可能となっていることを特徴とする部品認識装置。
  4. 前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品から下方側に出た第1光束を撮像ユニットに入射させて第1画像を撮像する第1工程と、
    前記前列を構成する前記実装ヘッドと、前記後列を構成する前記実装ヘッドとの間に配置された面状の遮光部により前記後列側部品から前方側に出る光を遮光しながら前記前列側部品から前方側に出た第2光束を前記撮像ユニットに入射させて第2画像を撮像する第2工程と、
    前記遮光部により前記前列側部品から後方側に出る光を遮光しながら前記後列側部品から後方側に出た第3光束を前記撮像ユニットに入射させて第3画像を撮像する第3工程と、
    前記第1画像および前記第2画像に基づき前記前列側部品の保持状態を認識し、前記第1画像および前記第3画像に基づき前記後列側部品の保持状態を認識する第4工程と
    を備えたことを特徴とする部品認識方法。
  5. 前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品から下方側に出た第1光束を撮像ユニットに入射させて第1画像を撮像する第1工程と、
    前記前列を構成する前記実装ヘッドと、前記後列を構成する前記実装ヘッドとの間に配置された面状の照明部により照明されて前記前列側部品から前方側に出た第2光束を前記撮像ユニットに入射させて第2画像を撮像する第2工程と、
    前記照明部により照明されて前記後列側部品から後方側に出た第3光束を前記撮像ユニットに入射させて第3画像を撮像する第3工程と、
    前記第1画像および前記第2画像に基づき前記前列側部品の保持状態を認識し、前記第1画像および前記第3画像に基づき前記後列側部品の保持状態を認識する第4工程とを備えたことを特徴とする部品認識方法。
  6. 前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列された複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を認識する部品認識方法であって、
    前記複数の実装ヘッドの各々に保持された部品を下方より第1波長の光で照明するとともに、前記部品を側方より前記第1波長とは異なる第2波長の光で照明する工程と、
    前記複数の実装ヘッドの各々に保持された部品から下方側に出た第1光束から第1光学フィルターにより前記第2波長の光成分を除去した光束を撮像ユニットに入射させて第1画像を撮像する工程と、
    前記前列側部品から前方側に出た第2光束から第2光学フィルターにより前記第1波長の光成分を除去した光束を前記撮像ユニットに入射させて第2画像を撮像する工程と、
    前記後列側部品から後方側に出た第3光束から第3光学フィルターにより前記第1波長の光成分を除去した光束を前記撮像ユニットに入射させて第3画像を撮像する工程と、
    前記第1画像および前記第2画像に基づき前記前列側部品の保持状態を認識し、前記第1画像および前記第3画像に基づき前記後列側部品の保持状態を認識する工程と
    を備えたことを特徴とする部品認識方法。
  7. 部品を保持可能な実装ヘッドを複数個、前後方向に前列および後列の2列に分け、かつ下方側からの平面視で千鳥状に配列し、各実装ヘッドに保持された部品を基板上に実装するヘッドユニットと、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の部品認識装置と
    を備えたことを特徴とする表面実装機。
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