JP4781305B2 - 常時噛合い式歯車変速機のドッグクラッチ構造 - Google Patents
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Description
互いに隣り合う第一歯車と第二歯車、
上記第一歯車の側面の周方向に間隔をおいて突出量の大きいものと小さいものとが交互に形成される凸部、及び
上記第二歯車の側面に形成され、変速状態によって上記第一歯車の突部と係合しあるいは非係合状態となる係合凸部を備えた常時噛合い式歯車変速機のドッグクラッチ構造において、特定回転方向で、
突出量大の凸部とその後に続く突出量小の凸部との間隔が小さく、
突出量小の凸部とその後に続く突出量大の凸部との間隔が大きい
ことを特徴とする常時噛合い式歯車変速機のドッグクラッチ構造に関するものである。
上記特定回転方向は、加速時にトルクがかかる方向であることを特徴とするものである。
上記加速時にクラッチ操作を伴わず、エンジンの出力制御によって第1、第二歯車の係合トルクを低減して変速を行う常時噛合い式歯車変速機に設けられることを特徴とするものである。
係合凸部が突出量大の凸部で係合出来なかった場合に、次に来る突出量小の凸部との係合を回避し、その後に来る突出量大の凸部の係合の機会を高めることが出来るため、平均して、係合に要する時間を短縮することが可能となる。また、突出量の大きい凸部と接触面を形成するように係合するので、面圧が低くなり、耐磨耗性が向上する。
加速時には、高回転領域で変速操作を行うため、変速による回転数差が大きく、また変速開始時の回転数も高いため、第一歯車の凸部が第二歯車の凸部を通過する時間が短い。したがって、加速時に上記構成となるようにすることによって、一層、突出量大の凸部の係合の機会を高め、係合部の面圧を低減することが出来る。
また、減速時には、回転数差が小さく、変速開始時の回転数も低いので、凸部の間隔による係合チャンスの増加よりも、凸部の高さの違いによる係合の傾向の方が大きい。
この際、間隔の狭い側に係合できるので、係合状態での第一歯車の凸部間隔における第二歯車の凸部の遊びを出来るだけ低減でき、減速から加速に移る場合の応答性を向上させることが出来る。
加速時には、クラッチ操作によらないで、エンジン出力制御によって変速機にかかる係合トルクを低減して変速する場合は、変速に要する時間がクラッチ操作によって変速する場合に比べて短いので、さらに好適にその効果を発揮させることが出来る。
第1段:メイン軸−M1x−(C1w−C6t)−カウンタ軸、
第2段:メイン軸−M2x−(C2w−C5t)−カウンタ軸、
第3段:メイン軸−M3t−(C3w−C5t)−カウンタ軸、
第4段:メイン軸−M4t−(C4w−C6t)−カウンタ軸、
第5段:メイン軸−(M3t−M5w)−C5t−カウンタ軸、
第6段:メイン軸−(M4t−M6w)−C6t−カウンタ軸、
上記各動力伝達経路では、カッコでまとめてある歯車が係合している。即ち、添字tを持ち、かつ添数字が他の2個と異なる歯車が、隣の添字wを持つ歯車の方へ移動して係合している。変速比は上記各一連の動力伝達経路で同一の添数字を持つ歯車の歯数比で決まる。
もし第二歯車5の凸部12が、第一歯車4の高凸部8Hの表面に当接して弾かれた場合には、次の低凸部8Lの高さは低くかつ距離が短いので低凸部8Lに係合することは無く、十分な距離が存するその次の高凸部8Hに係合する。
もし第二歯車5の凸部12が、第一歯車4の低凸部8Lの表面に当接して弾かれた場合であっても、次の高凸部8Hへの間隔は大間隔9であり、十分な距離が存するのでその高凸部8Hに係合する。
もし第二歯車5の凸部12が、第一歯車4の高凸部8Hの表面に当接して弾かれた場合には、次の低凸部8Lの高さは低いが距離が長いので低凸部8Lに係合する。この場合は減速中であり第二歯車5の凸部12の移動速度が小さいので、係合面積が小さいことによる係合始めの面圧の上昇は許容範囲内である。
もし第二歯車5の凸部12が、第一歯車4の低凸部8Lの表面に当接して弾かれた場合には、次の高凸部8Hへの間隔は小間隔10であるが、減速中であり第二歯車5の凸部12の移動速度が小さいのでその高凸部8Hに係合することが出来る。
(1)第二歯車5の凸部12が第一歯車4の高凸部8Hで係合出来なかった場合に、次に来る低凸部8Lとの係合を回避し、その後に来る高凸部8Hとの係合の機会を高めることが出来ると共に、平均して、係合に要する時間を短縮することが可能となる。高凸部8Hは係合面積が大きいので、高凸部8Hと係合すると面圧が低く、耐磨耗性が向上する。
(2)加速時には、変速による回転数差が大きく、また変速開始時の回転数も高いため、加速時に、高凸部8Hとその後に続く低凸部8Lとの間隔が小さく、低凸部8Lとその後に続く高凸部8Hとの間隔が大きい構成となるようにしてあるので、一層、高凸部8Hの係合の機会を高め、係合部の面圧を低減することが出来る。
また、減速時には、回転数差が小さく、変速開始時の回転数も低いので、凸部の間隔による係合チャンスの増加よりも、凸部の高さの違いによる係合の傾向の方が大きい。この際、小間隔10に続く高凸部8Hに係合できるので、係合状態での第一歯車4の凸部間隔における第二歯車5の凸部の遊びを出来るだけ低減でき、減速から加速に移る場合の応答性を向上させることが出来る。
(3)加速時には、クラッチ操作によらないで、エンジン出力制御によって変速機にかかる係合トルクを低減して変速する場合は、変速に要する時間がクラッチ操作によって変速する場合に比べて短いので、さらに好適にその効果を発揮させることが出来る。
(4)本実施形態の説明では、ドッグクラッチが形成される一対の部材を両方共歯車であるとして、第一歯車、第二歯車と名付けて説明したが、軸方向移動可能歯車である第一歯車は、必ずしも歯車である必要は無く、移動係合専用の、いわゆるシフタであっても本実施形態は適用できる。
Claims (3)
- 互いに隣り合う第1歯車と第2歯車、
上記第1歯車の側面の周方向に間隔をおいて突出量の大きいものと小さいものとが交互に形成される凸部、及び
上記第2歯車の側面に形成され、変速状態によって上記第1歯車の突部と係合しあるいは非係合状態となる係合凸部を備えた常時噛合い式歯車変速機のドッグクラッチ構造において、
特定回転方向で、
突出量大の凸部とその後に続く突出量小の凸部との間隔が小さく、
突出量小の凸部とその後に続く突出量大の凸部との間隔が大きい
ことを特徴とする常時噛合い式歯車変速機のドッグクラッチ構造。 - 上記特定回転方向は、加速時にトルクがかかる方向であることを特徴とする請求項1に記載の常時噛合い式歯車変速機のドッグクラッチ構造。
- 上記加速時にクラッチ操作を伴わず、エンジンの出力制御によって第1、第2歯車の係合トルクを低減して変速を行う常時噛合い式歯車変速機に設けられることを特徴とする請求項2に記載の常時噛合い式歯車変速機のドッグクラッチ構造。
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