JP4780137B2 - 高圧燃料制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばディーゼルエンジンのコモンレール式燃料供給システムとして具体化される高圧燃料供給システムに適用される高圧燃料制御装置に関するものである。
ディーゼルエンジンの燃料噴射システムとして、燃料を高圧化し吐出する燃料ポンプと、該燃料ポンプから吐出される高圧燃料を蓄えるコモンレール(蓄圧配管)とを備え、該コモンレール内に蓄圧した高圧燃料を燃料噴射弁を介してエンジンに噴射供給するコモンレール式燃料噴射システムが実用化されている。このコモンレール式燃料噴射システムでは、例えば燃料ポンプにて燃料の異常圧送が行われると、コモンレール内の燃圧が過剰に上昇し、コモンレールやその他の高圧配管部にて損傷が生じるおそれがある。燃料の異常圧送の原因としては、高圧燃料ポンプの調量弁(吸入調量弁)における弁体固着や回路断線・短絡等の故障が考えられる。そこで、コモンレールに、同コモンレール内の燃圧が所定の開弁圧に達すると開弁状態となるプレッシャリミッタ(圧力開放弁)を設けたシステムが提案されている。
また、コモンレール式燃料噴射システムにおける信頼性及び安全性に関する先行技術として、例えば特許文献1では、燃料ポンプからコモンレールを経て燃料噴射弁までの高圧配管経路における燃料の漏れ量を算出し、その燃料漏れ量に基づいて、フェイルセーフ処理としてエンジン出力を制限するか又はエンジンの運転を停止するかを判定する。これにより、プレッシャリミッタの開弁に伴う燃料抜けの場合にもフェイルセーフ処理を好適に実施できるとしている。
特開2003−155948号公報
上記特許文献1を含め既存の技術では、プレッシャリミッタが一旦開弁すると、燃圧変化や燃料漏れ量に基づくプレッシャリミッタの開弁判定をもって異常発生とし、その後フェイルセーフ処理が実施される。つまり、プレッシャリミッタは一般に圧力レギュレート機能を有しており、開弁状態になるとその後はコモンレール内の燃圧とプレッシャリミッタ閉弁圧との関係でその開弁状態のままとなる。したがって、異常診断が複数回繰り返し実施されることなく、プレッシャリミッタの開弁判定後にフェイルセーフ処理が開始される。
上記従来の構成では、プレッシャリミッタ開弁時の一度のみ異常診断が行われることとなり、異常診断の信頼性の点で改善の余地があると考えられる。
また、プレッシャリミッタは、高圧燃料ポンプの調量弁が故障した場合など、復帰不可能な異常が発生した場合以外に、何らかの一時的な要因により開弁することが考えられる。例えば、調量弁の摺動不良が一時的に生じた場合や、高圧燃料ポンプのエア吸い込み等に伴う燃料吐出量フィードバックの過剰反応が生じた場合には、コモンレール内の燃圧が過剰に上昇してプレッシャリミッタの開弁に至るが、その後正常な状態に復帰する。
こうして一時的な要因によりプレッシャリミッタが開弁する場合であっても、換言すれば部品交換などを行わなくても正常状態に復帰できる場合であっても、既存の技術では故障発生であるとしてフェイルセーフ処理が実施される。かかる場合、修理工場などで再診断を受けても故障原因が見つからず、結果としてNTF(良品返品)となるという不都合が生じる。また、不要なフェイルセーフ処理が実施されることで、排気浄化装置などにおいて悪影響(二次故障)が懸念される。
フェイルセーフ処理の実施に伴う二次故障について補足する。上述したようにプレッシャリミッタが圧力レギュレート機能を有している場合、プレッシャリミッタ開弁後は、退避走行可能な程度の圧力(例えば50MPa程度)で燃圧がレギュレートされ、燃料噴射量も制限される。しかしながら、排気浄化装置として排気管にDPF(PM捕集フィルタ)やLNT(NOx吸蔵触媒)等が設けられている場合、燃料噴射量の制限に伴い排気浄化装置の再生制御等に悪影響が及ぶことが考えられる。つまり、燃料噴射量が制限されている状況では、DPFの再生制御(PM燃焼)が適正に実施されず、PM過堆積や異常燃焼が懸念される。また、同じく燃料噴射量が制限されている状況では、LNTの再生制御(NOx還元や硫黄再生)が適正に実施されず、触媒劣化や浄化率低下などが懸念される。
本発明は、高圧燃料供給システムにおける信頼性を高め、しかもプレッシャリミッタ(圧力開放弁)の開弁時における適正なる異常診断を実施することができる高圧燃料制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明の高圧燃料制御装置は、燃料を高圧化し吐出する燃料ポンプと、該燃料ポンプから吐出される高圧燃料を蓄える蓄圧配管と、該蓄圧配管に設けられ蓄圧配管内の燃圧が所定の開弁圧に達すると開弁する圧力開放弁とを備える高圧燃料供給システムに適用されるものである。そして、圧力開放弁が開弁状態になったことを判定し、その圧力開放弁の開弁が判定された場合に燃料ポンプの燃料吐出量の低減を指令する。また、吐出量低減指令後の蓄圧配管内の燃圧を検出し、その燃圧の検出結果に基づいて高圧燃料供給システムの異常診断を実行する。
要するに、何らかの原因により燃圧が圧力開放弁の開弁圧まで上昇すると、圧力開放弁が開弁する。かかる場合、圧力開放弁の開弁の原因は、燃料ポンプにおける復帰不可能な異常(調量弁の固着、回路断線・短絡等)と、その他復帰可能な一時的な異常とのいずれかであると考えられる。この点、本発明では、圧力開放弁が開弁した旨判定されるとポンプ吐出量を強制的に低減させる指令がなされるため、圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常か復帰可能な異常かで各々異なる燃圧変化の挙動を検出できる。つまり、圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常であれば、ポンプ吐出量の低減指令に応ずる燃圧変化が生じないのに対し、圧力開放弁の開弁原因が復帰可能な異常であれば、その原因解消(正常復帰)に伴いポンプ吐出量の低減指令に応ずる燃圧変化が生じる。したがって、圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常かその他復帰可能な異常かの特定が可能となる。これにより、不要なフェイルセーフ処理の実施を抑制できる、又はフェイルセーフ処理の実施に伴う二次故障の発生を抑制できる等の効果が得られる。その結果、高圧燃料供給システムにおける信頼性を高め、しかも圧力開放弁の開弁時における適正なる異常診断を実施することができるようになる。
力開放弁は、燃圧上昇に伴い開弁した後、蓄圧配管内の圧力を所定のレギュレート圧に維持することが可能な圧力レギュレート機能を有し、かつ前記レギュレート圧よりも低圧側に、閉弁状態に戻るための閉弁圧が定められている。また、蓄圧配管内の燃圧の目標値を設定し、その目標値に基づいて燃料ポンプの吐出量を制御する高圧燃料制御装置において、圧力開放弁の開弁が判定された場合に、前記目標値を圧力開放弁の閉弁圧よりも低い値に設定する。この目標値設定がポンプ吐出量の低減指令に相当する。
何らかの原因により圧力開放弁が開弁した場合、圧力開放弁は燃圧をレギュレート圧に調整しつつ開弁状態のまま保持される。かかる状態において、燃圧の目標値が圧力開放弁の閉弁圧よりも低い値に設定されることで、圧力開放弁を機械的に強制閉弁させることが可能となる。この場合、圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常であれば、燃圧目標値が変更されても実際の燃圧がそれに追従しないのに対し、復帰可能な異常であれば、燃圧目標値の変更に実際の燃圧が追従する。これにより、圧力開放弁の開弁後における燃圧変化に応じて適正なる異常診断が実施できる。
また、圧力開放弁が一旦開弁した後にも、同圧力開放弁を閉弁状態に復帰させることが可能となるため、異常診断を繰り返し実施することが可能となる。ゆえに、故障診断の信頼性を大いに向上させることができる。
力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常か復帰可能な一時的な異常かを、吐出量低減指令後における蓄圧配管内の燃圧変化に基づいて判別するとよい。この場合、圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常か、復帰可能な一時的な異常かに応じて各々異なる対応処理を実施することができる。例えば、圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常であれば、故障発生していると判定して警告等を行わせ、復帰可能な一時的な異常であれば、故障発生の可能性有りとみなして圧力開放弁の開弁の履歴をメモリに記憶する。
圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常か復帰可能な一時的な異常かの判別手法として、吐出量低減指令後における燃圧変化が、同吐出量低減指令に追従するかどうかを判定し、吐出量低減指令に追従していなければ圧力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常であるとし、吐出量低減指令に追従していれば圧力開放弁の開弁原因が復帰可能な一時的な異常であるとするとよい。目標値を変更する場合には、その目標値に対して実燃圧が追従するかどうかを判定するとよい。
力開放弁の開弁原因が復帰不可能な異常であれば所定のフェイルセーフ処理を実行し、復帰可能な異常であれば前記フェイルセーフ処理を実行しないようにするとよい。これにより、不要なフェイルセーフ処理の実行を抑制できる。
力開放弁の開弁が判定された場合に、その開弁の履歴を記憶するとよい。そして、その記憶した圧力開放弁の開弁履歴に基づいて高圧燃料供給システムの異常診断を実行する。これにより、圧力開放弁の開弁原因が復帰可能な一時的な異常であり、かつその開弁が繰り返し発生する場合にも、その履歴から、故障が発生していることの判定が可能となる。
例えば、車両用内燃機関に採用される場合には、イグニッションスイッチのオン時からオフ時までの期間、すなわち1ドライビングサイクル(1トリップ)内における開弁回数を履歴として記憶しておき、その開弁回数が所定値以上であれば、故障発生である旨を判定する。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、車両用ディーゼルエンジンのコモンレール式燃料噴射システムとして本発明を具体化しており、その詳細な構成を以下に説明する。
図1は、コモンレール式燃料噴射システムの概要を示す構成図である。図1において、燃料タンク10と燃料ポンプ11とは燃料配管12を通じて接続されており、燃料ポンプ11は、エンジン(図示略)の回転に伴い駆動されて燃料の吸入及び吐出を繰り返し実行する。図中の符号13は燃料フィルタである。燃料ポンプ11の燃料吸入部には電磁駆動式の吸入調量弁(SCV)14が設けられており、燃料タンク10から汲み上げられた低圧燃料は吸入調量弁14を介して当該ポンプ11の燃料加圧室に吸入される。そして、燃料ポンプ11では、エンジン回転に同期してプランジャが往復動することにより燃料加圧室内の燃料が高圧化され、その高圧燃料が吐出される。
吸入調量弁14の構成について簡単に説明する。吸入調量弁14は、電磁ソレノイドの非通電時に開放状態(全開状態)で保持される常開弁として構成されており、電磁ソレノイドへの指示電流値を増加させることにより燃料吸入通路の開口面積が減少する。これにより、燃料ポンプ11の燃料吸入量が減り、結果として燃料ポンプ11による燃料吐出量が減少するようになっている。このとき、燃料吐出量の増減は、ハウジング内を摺動状態で往復動する弁体の位置に応じて行われ、具体的には、ソレノイドに対する指示電流値に応じて弁体位置が調整されるとともにその弁体位置に応じて燃料吐出量が増減調整される。なお、吸入調量弁14として、常閉弁の電磁弁を用いることも可能である。
燃料ポンプ11には、燃料吐出配管18を介してコモンレール20が接続されている。燃料ポンプ11から吐出される高圧燃料は燃料吐出配管18を通じてコモンレール20に逐次給送され、それによりコモンレール20内の燃料が高圧状態に保持されるようになっている。コモンレール20にはレール圧センサ21が設けられており、このレール圧センサ21によりコモンレール20内の燃圧(以下、実レール圧ともいう)が検出される。
また、エンジン(図示略)には気筒ごとに電磁駆動式のインジェクタ23が設けられており、該インジェクタ23には高圧燃料配管24を通じてコモンレール20から高圧燃料が供給される。インジェクタ23の駆動によりエンジンの各気筒に燃料が噴射供給される。ただし、インジェクタ23に供給される高圧燃料の一部はリターン配管25を通じて燃料タンク10に戻されるようになっている。なお、燃料噴射弁として、電磁駆動式インジェクタに代えてピエゾ駆動式インジェクタを用いることも可能である。
コモンレール20には圧力開放弁として常閉式のプレッシャリミッタ27が設けられている。プレッシャリミッタ27は、基本的には機械式のチェック弁(逆止弁)構造を有しており、レール圧(コモンレール内圧)が過剰に上昇しプレッシャリミッタ27の開弁圧を上回ると開弁する。プレッシャリミッタ27が開弁することで、リターン配管25を通じて高圧燃料が燃料タンク10に戻され、レール圧が減圧されるようになっている。これにより、高圧配管やコモンレールなど高圧部品の破損を抑制できる。
プレッシャリミッタ27の構造例を図2を用いて説明する。図2に示すように、プレッシャリミッタ27は、コモンレール20とリターン配管25とに液密的に取り付けられるハウジング31、このハウジング31の入口側(コモンレール20側)に固定されたバルブボディ(弁本体)32、このバルブボディ32に形成された弁孔33を開閉するバルブニードル(弁体)34、このバルブニードル34を閉弁側(弁座に着座する側)に所定の付勢力で付勢するスプリング35等から構成されている。
ハウジング31の内部には、燃料通路37が形成されている。また、バルブボディ32において弁孔33よりも下流側には、バルブニードル34の軸状部34aを摺動自在に支持する摺動孔38が形成されている。なお、摺動孔38の内周面には、バルブニードル34の軸状部34aが離座(リフト)した際に、燃料が軸状部34aと摺動孔38との間を通過することができるように軸方向溝(又は切欠き部)が2箇所以上等間隔、あるいは対称的な位置に形成されている。バルブニードル34において軸状部34aよりも図示右方側にはフランジ部34bが形成されており、このフランジ部34bの後端面にスプリング35が設けられている。そして、バルブニードル34のシート径とスプリング35のセット荷重とでプレッシャリミッタ27の開弁圧が決定されている。
プレッシャリミッタ27の開弁圧と閉弁圧とにはヒステリシスが設定されており、レール圧が異常高圧になると開弁し、その後レール圧がある一定の圧力まで低下することで閉弁する。その作動特性を図3に示す。図3によれば、プレッシャリミッタ27が閉弁状態にある場合には、レール圧が所定の開弁圧P1(異常高圧レベル)を超えるとプレッシャリミッタ27が開弁し、プレッシャリミッタ27の開弁後には、開弁圧P1よりも低い圧力の閉弁圧P2までレール圧が低下することでプレッシャリミッタ27が閉弁状態に復帰する。開弁圧P1は、コモンレール20の限界設定圧力(本実施形態では200MPa)に基づいて定められており、例えばP1=180MPa程度である。また、閉弁圧P2は40MPa程度である。なお、プレッシャリミッタ閉弁時の特性は、図3のように圧力低下に伴い徐々に閉弁するもの以外に、閉弁圧P2で一気に閉弁するものであってもよい。
また、プレッシャリミッタ27は圧力レギュレート機能を有している。この圧力レギュレート機能は、プレッシャリミッタ27の開弁後において車両の退避走行(リンプホーム)を目的として車両を継続走行させるのに必要な圧力(レギュレート圧)を維持できるようにレール圧を規制するものであり、このレギュレート圧はプレッシャリミッタ27の閉弁圧(図3のP2)よりも高圧側に設定されている。例えば、レギュレート圧=50MPaである。なお、レギュレート圧は、バルブニードル34の軸状部34aの外径寸法とスプリング35の付勢力とで定められる。すなわち、プレッシャリミッタ27の開弁圧を決めるバルブニードル34の軸状部34aのシート径の二乗比で閉弁圧が規制される。
ECU50は、CPU、ROM、RAM、EEPROM等からなる周知のマイクロコンピュータを備えた電子制御ユニットであり、ECU50には、上記したレール圧センサ21の検出信号の他に、エンジンの回転速度を検出するための回転速度センサ51、エンジン冷却水の温度を検出するための水温センサ52、吸入空気の温度を検出するための吸気温センサ53、ドライバによるアクセル操作量を検出するためのアクセルセンサ54などの各種センサから検出信号が逐次入力される。そして、ECU50は、エンジン回転速度やアクセル操作量等のエンジン運転情報に基づいて最適な燃料噴射量及び噴射時期を決定し、それに応じた噴射制御信号をインジェクタ23に出力する。これにより、各気筒においてインジェクタ23から燃焼室への燃料噴射が制御される。
また、ECU50は、その時々のエンジン回転速度及び燃料噴射量に基づいてコモンレール圧(噴射圧)の目標値を算出するとともに、レール圧センサ21により検出された実レール圧NPCが目標レール圧PFINとなるように燃料ポンプ11の燃料吐出量をフィードバック制御する。実際には、実レール圧NPCと目標レール圧PFINとの偏差に基づいて燃料ポンプ11の燃料吐出量Qpを決定し、その燃料吐出量Qpに応じて吸入調量弁14の開度を制御する。このとき、吸入調量弁14の電磁ソレノイドに対する指示電流値(駆動電流)が制御されることにより吸入調量弁14の開度が増減され、それに伴い燃料ポンプ11から吐出される燃料量が適宜調整される。フィードバック制御の演算手法について補足すると、本実施形態では、レール圧偏差に基づいて比例項、積分項及び微分項を算出し、それら各項を用いてPID制御又はPI制御を実施する。
ところで、上記のようなコモンレールシステムにおいて、例えば吸入調量弁14では、長期の使用に伴うデポジットの堆積や異物の噛み込み、摺動部の焼き付き等に起因して弁体が摺動不可となることが考えられる。そして、こうした摺動不可となる故障が生じ、弁体が全開位置又はその付近で不動になると、燃料ポンプ11からコモンレール20に対して燃料が過剰圧送され、レール圧(コモンレール内圧)が過剰に上昇する。かかる場合、レール圧がプレッシャリミッタ27の開弁圧P1に達することでプレッシャリミッタ27が開弁され、その開弁によりレール圧低減が行われて高圧部品の保護が図られる。また、プレッシャリミッタ27の開弁時には、レール圧変化等に基づいてプレッシャリミッタ開弁状態であることが検出され、所定のフェイルセーフ処理等が実行される。
フェイルセーフ処理としては、例えば、燃料噴射量の制限やアイドルアップ(アイドル性能の確保)など、退避走行制御が行われる。その他、プレッシャリミッタ27の開弁時には、故障警告灯(MIL)の点灯や故障診断データ(ダイアグデータ)のバックアップメモリ(EEPROM等)への記憶等が行われる。
ここで、上記のようにプレッシャリミッタ27が開弁する場合、その開弁の原因が吸入調量弁14の摺動不可故障(弁体固着などの機械的異常、回路断線・短絡等の電気的異常、いずれにしても復帰不可の異常)であることが考えられるが、その摺動不可故障以外に、他の一時的要因が原因であることも考えられる。その一時的な要因としては、
(1)吸入調量弁14における一時的な摺動不良(復帰可能な調量弁異常)
(2)燃料ポンプ11へのエア混入
(3)アクセルOFF時におけるフィードバック制御量の過上昇
が考えられる。上記(1)〜(3)を図4の(a)〜(c)により説明する。
図4(a)は、吸入調量弁14の一時的な摺動不良により生じるレール圧上昇を示している。つまり、吸入調量弁14の摺動不良が生じると、実レール圧が目標レール圧に追従できなくなり、図示のように目標レール圧が増加した場合においてポンプ吐出量制御の積分項が過積算されてしまいフィードバック制御量(F/B制御量)が過大となる。そして、吸入調量弁14が摺動可能な状態に復帰した時点で過剰にフィードバック補正が行われることで、実レール圧がプレッシャリミッタ開弁圧まで一気に上昇し、プレッシャリミッタ27が開弁状態になる。
また、図4(b)は、燃料ポンプ11へのエア混入により生じるレール圧上昇を示している。つまり、例えば、燃料タンク10内の燃料残量が少ない時などに、車両が傾斜面で傾き燃料ポンプ11が大量のエアを吸ってしまった場合、図示のように目標レール圧に対して実レール圧が一時的に低下する。これにより、ポンプ吐出量制御の積分項が過積算されてしまいフィードバック制御量が過大となる。そして、エア混入状態が解消された後(エア抜けした後)、過剰にフィードバック補正が行われることで、実レール圧がプレッシャリミッタ開弁圧まで一気に上昇し、プレッシャリミッタ27が開弁状態になる。
また、図4(c)は、アクセルOFF時におけるフィードバック制御量の過上昇により生じるレール圧上昇を示している。つまり、アクセル踏み込み状態からアクセル踏み込みを解除した場合には、アクセル操作量が急減し、それに伴い燃料噴射量の低減(或いは燃料カット)及び目標レール圧の低減が行われるが、そのアクセルOFF直後においてポンプ吐出量とコモンレール20における燃料消費量(噴射量)とのバランスが崩れると、実レール圧がプレッシャリミッタ開弁圧まで上昇することがあり、そのレール圧上昇によりプレッシャリミッタ27が開弁状態になる。補足すると、燃料ポンプ11においてアクセルOFFのタイミングで既に燃料吸入が完了していると、その後の吐出行程で余剰な燃料吐出が行われてしまい、レール圧が過上昇する。
ちなみに、プレッシャリミッタ開弁圧は、そもそも机上及び実機にて検討した圧力オーバーシュート上限(制御マージン+各種バラツキ)が考慮され、正常な燃料圧送状態では上昇し得ない領域に設定されているが、かかる場合にも、上記のような過剰なレール圧上昇が生じることにより、プレッシャリミッタ開弁に至る可能性があると考えられる。
上述したように、レール圧が過上昇するとプレッシャリミッタ27が開弁するが、それは、吸入調量弁14における復帰不可の異常を原因とする場合と、一時的に発生し復帰可能な異常を原因とする場合とがあり、後者の場合には、プレッシャリミッタ27が開弁したとしても直ちにフェイルセーフ処理を実行するのではなく、一時的な原因によるものかどうかを確認することが望ましい。
そこで本実施形態では、プレッシャリミッタ27が開弁状態になったことを判定し、その開弁が判定された場合に、燃料ポンプ11の燃料吐出量を低減させる旨を指令する。具体的には、目標レール値PFINをプレッシャリミッタ27の閉弁圧よりも低い値に設定することで、ポンプ吐出量低減を指令する。そして、吐出量低減指令後のレール圧を検出し、その検出結果に基づいて高圧燃料供給システムの異常診断を実行する。上記のようにプレッシャリミッタ開弁後において目標レール圧PFINを変更することで、機械的にプレッシャリミッタ27を強制閉弁させることが可能となり、その際、実レール圧が目標レール圧PFINに追従するかどうかで、プレッシャリミッタ27の開弁原因が復帰不可能な異常か復帰可能な一時的な異常かを判定できる。
図5は、本コモンレールシステムにおける異常診断処理の手順を示すフローチャートである。本処理は、ECU50により所定の時間周期で繰り返し実行される。
図5において、ステップS11では、プレッシャリミッタ27の開弁判定処理を実行する。この開弁判定処理は、プレッシャリミッタ27が開弁しているかどうかを判定する処理であり、本実施形態では、燃料ポンプ11からコモンレール20を経て各気筒のインジェクタ23までの高圧配管経路における燃料収支(燃料吸入量と燃料消費量との比較)に基づいて開弁判定を実施する。
具体的には、燃料ポンプ11の燃料吐出量Qpをコモンレール20における燃料吸入量として算出するとともに、インジェクタ23の燃料噴射量QFINとインジェクタ作動時の燃料リーク量QLとの和をコモンレール20における燃料消費量として算出する。なお、燃料リーク量QLは、高圧配管経路における燃料の漏れ量であり、例えば、エンジン回転速度、燃料噴射量、実レール圧、燃料温度等に基づいて算出される。このとき、プレッシャリミッタ27が開弁していなければ、燃料吸入量と燃料消費量とは釣り合う(すなわち、Qp≒QFIN+QLとなる)。これに対し、プレッシャリミッタ27が開弁すると、燃料吸入量>燃料消費量(すなわち、Qp>QFIN+QL)となり、高圧配管経路における燃料収支が吸入過多となる。ここで、燃料吸入量と燃料消費量との差分がプレッシャリミッタ27を通じて排出される燃料排出量Qoであり(Qo=Qp−(QFIN+QL))、その燃料排出量Qoが所定値よりも大きくなり、かつ実レール圧がプレッシャリミッタ開弁圧を超過した履歴がある場合に、プレッシャリミッタ27が開弁したと判定する。
その後、ステップS12では、開弁判定処理の結果に基づいて、プレッシャリミッタ27が開弁状態にあるか否かを判定する。開弁していなければそのまま本処理を一旦終了し、開弁していれば、後続のステップS13に進む。
ステップS13では、目標レール圧PFINを強制的に低減させる処理を実行する。このとき、目標レール圧PFINを、プレッシャリミッタ27の閉弁圧以下に設定する。また、続くステップS14では、圧力追従カウンタC1のカウントを開始する。この圧力追従カウンタC1は、目標レール圧PFINをプレッシャリミッタ閉弁圧以下に設定しその目標レール圧PFINでのポンプ吐出量制御を開始してからの経過時間を計測するための計時手段である。
その後、ステップS15では、目標レール圧PFINと実レール圧NPCとの差の絶対値が所定の判定値Pth以下であるか否か、すなわち|PFIN−NPC|≦Pthであるか否かを判定する。このステップS15は、目標レール圧PFINの変更に追従して実レール圧NPCが変化したかどうかを判定するための処理であり、追従していればステップS15がYESとなってステップS16に進み、追従していなければステップS15がNOとなってステップS19に進む。
|PFIN−NPC|>PthとなりステップS19に進んだ場合、そのステップS19では、圧力追従カウンタC1が所定の判定値K1よりも大きくなったか否かを判定する。判定値K1は、圧力追従が生じるかどうかを判定するための追従判定期間に相当する判定値である。目標レール圧PFINの変更当初は、|PFIN−NPC|>PthでかつC1≦K1となるため、そのまま本処理を終了する。そして、時間経過に伴い、|PFIN−NPC|>PthのままC1>K1になると、ステップS20に進む。
ステップS20では、吸入調量弁14において復帰不可能な異常が発生したとみなし、故障発生を示す故障診断データをEEPROM等に記憶する。さらにその後、ステップS22では、所定のフェイルセーフ処理を実行する。このとき、フェイルセーフ処理として、例えば燃料噴射量の制限、アイドルアップ等が実行される。ステップS23では、異常警告灯(MIL)を点灯させ、異常発生の旨をドライバ(ユーザ)に通知する。
また、|PFIN−NPC|≦PthとなりステップS16に進んだ場合、そのステップS16では、復帰回数カウンタC2を1インクリメントする。なお、復帰回数カウンタC2は、1ドライビングサイクル(IGオン〜IGオフの1トリップ期間)内におけるプレッシャリミッタ27の閉弁復帰回数をカウントするものであり、これがプレッシャリミッタ開弁時の履歴データに相当する。
その後、ステップS17では、復帰回数カウンタC2が所定の判定値K2未満であるか否かを判定する。そして、C2<K2であればステップS18に進み、通常のポンプ吐出量制御に復帰する。ステップS18について詳しくは、所定の時間経過を待って目標レール圧PFINの強制低減を解除し、通常の目標レール圧PFINの設定に戻す。このとき、急激な目標レール圧PFINの変化を抑制すべく、目標レール圧PFINを徐変させつつ通常設定値に切り替えることが望ましい。
また、プレッシャリミッタ27の開弁が繰り返し生じる場合には、ステップS17でC2≧K2となり、ステップS21に進む。ステップS21では、吸入調量弁14の故障が発生したとみなし、故障発生を示す故障診断データをEEPROM等に記憶する。なお、このステップS21と前述のステップS20とではいずれも吸入調量弁14の故障発生の旨が判定されるが、故障診断データが異なるものとなっている。すなわち、ステップS20では、吸入調量弁14の弁体固着や回路断線等、復帰不可能な異常が発生していることを表す故障診断データがEEPROM等に記憶され、ステップS21では、吸入調量弁14の一時的な摺動不良や圧縮燃料へのエア混入等、復帰可能な異常が繰り返し発生していることを表す故障診断データがEEPROM等に記憶される。
さらにステップS21の後、ステップS20での故障判定時と同様に、所定のフェイルセーフ処理を実行するとともに、異常警告灯(MIL)を点灯させて異常発生の旨をドライバ(ユーザ)に通知する(ステップS22,S23)。
次に、異常診断処理に関する作用を図6〜図8のタイムチャートを用いてより具体的に説明する。図6は、一時的な要因(例えば復帰可能な吸入調量弁14の摺動不良)が生じた場合におけるプレッシャリミッタ開弁時の挙動を示し、図7は、復帰不可能な吸入調量弁14の故障が生じた場合におけるプレッシャリミッタ開弁時の挙動を示している。また、図8は、一時的な要因(例えば復帰可能な吸入調量弁14の摺動不良)によるプレッシャリミッタ開弁が繰り返し生じる場合の挙動を示す。図6〜図8において、(a)はレール圧の推移を、(b)はプレッシャリミッタ27の開閉挙動を、(c)は圧力追従カウンタC1の推移を、(d)は復帰回数カウンタC2の推移を、(e)はフェイルセーフ処理の実行/停止の推移を、それぞれ示している。
まずは図6について説明する。図6において、タイミングt1では、何らかの一時的な要因で実レール圧(実線)が急上昇し、プレッシャリミッタ27が開弁する。このとき、プレッシャリミッタ27の開弁に伴い実レール圧がレギュレート圧PREGまで低下する。そして、プレッシャリミッタ27の開弁判定が行われることに伴い、タイミングt2では、目標レール圧PFIN(二点鎖線)が強制的に所定の低圧力値(図のPA)に変更される。このとき、目標値PAは、図示のとおりレギュレート圧PREGよりも低い圧力値であり、さらに言うとプレッシャリミッタ閉弁圧よりも低い圧力値である。同タイミングt2では、圧力追従カウンタC1のカウントアップが開始される。
その後、プレッシャリミッタ27の開弁要因が解消されると、実レール圧が目標レール圧PFINに向けて変化し始め、タイミングt3では、実レール圧の低下に伴いプレッシャリミッタ27が閉弁状態に復帰する。また、タイミングt3以降、ポンプ吐出量のフィードバック制御により実レール圧が目標レール圧PFINに対して追従変化し、タイミングt4では、実レール圧≒目標レール圧PFINとなったことが判定される。これにより、圧力追従カウンタC1のカウントアップが停止されるとともに、復帰回数カウンタC2が1インクリメントされる。このとき、C1≦K1でかつC2<K2であるため、吸入調量弁14が故障していると判定されることはなく、フェイルセーフ処理も実行されない。
そして、タイミングt4から所定時間が経過したタイミングt5では、通常制御への復帰処理が行われる。すなわち、目標レール圧PFINが通常設定値に向けて徐変される。図のt5〜t6が目標値徐変期間であり、タイミングt6以降には通常のポンプ吐出量制御が実行される。また、タイミングt6では、圧力追従カウンタC1が0にリセットされる。
次に、図7について説明する。図7において、タイミングt11では、吸入調量弁14の故障発生(復帰不可能な異常)に伴い実レール圧が急上昇し、プレッシャリミッタ27が開弁する。このとき、図6と同様、プレッシャリミッタ27の開弁に伴い実レール圧がレギュレート圧PREGまで低下する。そして、プレッシャリミッタ27の開弁判定が行われることに伴い、タイミングt12では、目標レール圧PFINが強制的に所定の低圧力値(図のPA)に変更される。同タイミングt2では、圧力追従カウンタC1のカウントアップが開始される。
その後、本事例ではプレッシャリミッタ27の開弁要因が解消されず、実レール圧が目標レール圧PFINに対して追従変化しないため、タイミングt13では、圧力追従カウンタC1の値が判定値K1を超える。これにより、タイミングt13では、吸入調量弁14が故障していると判定され、フェイルセーフ処理が実行される。
次に、図8について説明する。なお、図8のプレッシャリミッタ開弁動作は、基本的に図6で説明した開弁動作(一時的な要因に伴う開弁)が繰り返し行われるものとなっており、ここでは個々の開弁動作について簡単に説明する。
図8では、タイミングt21,t23,t25において、それぞれ何らかの一時的な要因でプレッシャリミッタ27が開弁し、それに伴い目標レール圧PFINの変更が行われる。このとき、上記各タイミングのいずれにおいても異常発生が一時的なものであり、正常状態への復帰がなされるため、実レール圧が目標レール圧PFINに対して追従変化し、実レール圧≒目標レール圧PFINであると判定される都度、復帰回数カウンタC2が1ずつインクリメントされる(タイミングt22,t24,t26)。そして、C2≧K2となるタイミングt26では、吸入調量弁14が故障していると判定され、フェイルセーフ処理が実行される。要するに、プレッシャリミッタ27の開弁後に正常状態への復帰がなされても異常高圧によりプレッシャリミッタ27が開弁したことは事実であり、この異常高圧が繰り返される場合には、吸入調量弁14の摺動不良等の不具合が考えられる。したがって、正常状態への復帰が可能であっても故障発生であると判定している。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
プレッシャリミッタ27が開弁した旨判定されるとポンプ吐出量を強制的に低減させ(すなわち、目標レール圧を低減させ)、その時の実レール圧の変化に基づいて異常診断を実行する構成としたため、プレッシャリミッタ27の開弁原因が復帰不可能な異常かその他復帰可能な異常かの特定が可能となる。これにより、不要なフェイルセーフ処理の実施を抑制できる、又はフェイルセーフ処理の実施に伴う二次故障の発生を抑制できる等の効果が得られる。その結果、高圧燃料供給システムにおける信頼性を高め、しかもプレッシャリミッタ27の開弁時における適正なる異常診断を実施することができるようになる。
プレッシャリミッタ27の開弁後においてポンプ吐出量を低減させる際、目標レール圧PFINをプレッシャリミッタ27の閉弁圧よりも低い圧力としたため、プレッシャリミッタ27を機械的に強制閉弁させることが可能となる。これにより、プレッシャリミッタ27の開弁後におけるレール圧変化に応じて適正なる異常診断が実施できる。
また、プレッシャリミッタ27が一旦開弁した後にも、同プレッシャリミッタ27を閉弁状態に復帰させることが可能となるため、異常診断を複数回繰り返し実施することが可能となる。ゆえに、故障診断の信頼性を大いに向上させることができる。
故障診断の信頼性向上に伴い、修理工場への持ち込みや、燃料供給系、噴射系の部品交換等が必要かどうかを適正に判断できるようになり、不要な修理作業や部品交換を抑制できる。また、修理工場などでの再診断に際し、故障原因が見つからずNTF(良品返品)となるという不都合を抑制できる。
プレッシャリミッタ27の開弁後において目標レール圧PFIN(変更後PFIN)に対して実レール圧NPCが追従するかどうかにより、プレッシャリミッタ27の開弁原因が復帰不可能な異常か復帰可能な一時的な異常かを判別する構成としたため、フェイルセーフ処理や警告処理等を実行するか否かなどを好適に判断できる。
プレッシャリミッタ27の開弁原因が復帰不可能な異常であれば所定のフェイルセーフ処理を実行し、復帰可能な異常であれば同フェイルセーフ処理を実行しない構成としたため(ただし、C2≧K2の場合を除く)、不要なフェイルセーフ処理の実行を抑制できる。
不要なフェイルセーフ処理を抑制できることに伴い、排気浄化装置で生じる悪影響(二次故障)を抑制できる。つまり、排気浄化装置としてDPFが設けられている場合、フェイルセーフ処理として燃料噴射量が制限されている状況では、DPFの再生制御(PM燃焼)が適正に実施されず、PM過堆積や異常燃焼が懸念される。また、排気浄化装置としてLNTが設けられている場合、同じく燃料噴射量が制限されている状況では、LNTの再生制御(NOx還元や硫黄再生)が適正に実施されず、触媒劣化や浄化率低下などが懸念される。この点、本実施形態によれば、DPFやLNTへの悪影響を最小限に抑えることができる。
プレッシャリミッタ27の開弁が判定された場合に、その開弁の履歴を復帰回数カウンタC2にて記憶する構成としたため、プレッシャリミッタ開弁原因が復帰可能な一時的な異常であり、かつその開弁が繰り返し発生する場合にも、復帰回数カウンタC2(履歴データ)から故障発生を判定できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、燃料ポンプ11からコモンレール20を経て各気筒のインジェクタ23までの高圧配管経路における燃料収支(燃料吸入量と燃料消費量との比較)に基づいて開弁判定を実施する構成としたが(図5のステップS11参照)、これを他の構成に変更することも可能である。例えば、高圧配管経路における燃料収支を算出することなく、実レール圧がプレッシャリミッタ開弁圧を超過した履歴がある場合に、プレッシャリミッタ27が開弁したと判定する構成であってもよい。
また、プレッシャリミッタ27に、弁体リフトセンサ等のリフト検出手段を設け、同検出手段の検出結果からプレッシャリミッタ27の開弁判定を行う構成してもよい。
・上記実施形態では、プレッシャリミッタ27の開弁判定後において目標レール圧PFINを所定の低圧力値に変更することで、ポンプ吐出量の低減を指令する構成としたが、これを変更してもよい。例えば、ポンプ吐出量の上限値を制限することでポンプ吐出量の低減を指令する構成としたり、ポンプ吐出量制御のフィードバック制御量を減補正することでポンプ吐出量の低減を指令する構成としたりしてもよい。
・上記実施形態では、プレッシャリミッタ27の開弁原因が復帰不可能な異常である場合には、異常診断後直ちにフェイルセーフ処理を実行し(図5のS19→S20→S22)、復帰可能な一時的な異常である場合には、1ドライビングサイクル内の開弁回数に応じて同様のフェイルセーフ処理を実行する構成としたが(図5のS17→S21→S22)、これを変更する。例えば、上記2つの場合で、異なる内容のフェイルセーフ処理を実行する構成としてもよい。また、1ドライビングサイクル内の開弁回数でなく、IGスイッチのオン/オフにかかわらず積算した開弁累積回数に応じてフェイルセーフ処理を実行する構成であってもよい。
・上記実施形態では、プレッシャリミッタ27の開弁履歴データとして開弁回数(復帰回数カウンタC2)を記憶し、その開弁回数に基づいて異常診断を実行したが、これを変更する。例えば、プレッシャリミッタ開弁ごとに閉弁復帰までの所要時間(吐出量低減指令〜圧力追従確認までの時間)の積算値を開弁履歴データとして記憶し、その積算値に基づいて異常診断を実行する。
・制御対象とするエンジンの種類やシステム構成を、用途等に応じて適宜に変更可能である。例えば上記実施形態では、ディーゼルエンジンに本発明を適用した場合について言及したが、例えば火花点火式のガソリンエンジン(特に直噴エンジン)等についても、基本的には同様に本発明を適用することができる。直噴式ガソリンエンジンの燃料噴射システムでは、燃料(ガソリン)を高圧状態で蓄えるデリバリパイプを備えており、このデリバリパイプに対して燃料ポンプから燃料が圧送されるとともに、同デリバリパイプ内の高圧燃料がインジェクタからエンジン燃焼室内に噴射供給される。なお、かかるシステムでは、デリバリパイプが蓄圧配管に相当する。
発明の実施の形態におけるコモンレール式燃料噴射システムの概要を示す構成図。 プレッシャリミッタの構造を示す断面図。 プレッシャリミッタの動作特性を示す図。 プレッシャリミッタが一時的に開弁する要因を説明するためのタイムチャート。 異常診断処理の手順を示すフローチャート。 異常診断処理に関する作用を説明するためのタイムチャート。 異常診断処理に関する作用を説明するためのタイムチャート。 異常診断処理に関する作用を説明するためのタイムチャート。
符号の説明
11…燃料ポンプ、14…吸入調量弁、18…燃料吐出配管、20…コモンレール(蓄圧配管)、21…レール圧センサ、23…インジェクタ、27…プレッシャリミッタ(圧力開放弁)、50…ECU(開弁判定手段、吐出量低減指令手段、燃圧検出手段、異常診断手段、判別手段及び記憶手段)。

Claims (1)

  1. 燃料を高圧化し吐出する燃料ポンプと、該燃料ポンプから吐出される高圧燃料を蓄える蓄圧配管と、該蓄圧配管に設けられ蓄圧配管内の燃圧が所定の開弁圧に達すると開弁する圧力開放弁とを備える高圧燃料供給システムに適用され、前記蓄圧配管内の燃圧の目標値を設定し、その目標値に基づいて前記燃料ポンプの吐出量を制御する高圧燃料制御装置であって、
    前記圧力開放弁は、燃圧上昇に応じて開弁し、その後前記蓄圧配管内の圧力を所定のレギュレート圧に維持することが可能な圧力レギュレート機能を有し、かつ前記レギュレート圧よりも低圧側に、閉弁状態に戻るための閉弁圧が定められたものであり、
    前記圧力開放弁が開弁状態になったことを判定する開弁判定手段と、
    前記開弁判定手段により圧力開放弁の開弁が判定された場合に、前記目標値を前記圧力開放弁の閉弁圧よりも低い値に設定することで前記燃料ポンプの燃料吐出量の低減を指令する吐出量低減指令手段と、
    前記吐出量低減指令手段による吐出量低減指令後の前記蓄圧配管内の燃圧を検出する燃圧検出手段と、
    前記開弁判定手段により圧力開放弁の開弁が判定された場合に、前記燃圧検出手段により検出した実燃圧に基づいて、前記圧力開放弁の開弁の原因が復帰不可能な異常か復帰可能な異常かを判別する異常診断手段と、
    前記異常診断手段による診断結果に基づいて所定のフェイルセーフ処理を実行するフェイルセーフ実行手段と、
    を備え、
    前記異常診断手段は、
    前記吐出量低減指令手段による吐出量低減の指令後において所定時間の経過後も前記燃圧検出手段により検出した実燃圧が吐出量低減指令に対して追従変化していなければ、前記復帰不可能な異常が生じている旨判別する第1判別手段と、
    前記吐出量低減指令手段による吐出量低減の指令後において前記所定時間の経過前に前記燃圧検出手段により検出した実燃圧が吐出量低減指令に対して追従変化していれば、前記復帰可能な異常が生じている旨判別するとともに、その復帰可能な異常の発生回数を算出する第2判別手段と、
    を有し、
    前記フェイルセーフ実行手段は、
    前記第1判別手段により前記復帰不可能な異常が生じている旨判別された場合、及び前記第2判別手段により算出された前記発生回数が所定回数に達した場合に、前記フェイルセーフ処理を実行し、前記第2判別手段により前記復帰可能な異常が生じている旨判別されても、前記発生回数が前記所定回数に達していない場合に、前記フェイルセーフ処理を実行しないことを特徴とする高圧燃料制御装置。
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