JP7232698B2 - 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法 - Google Patents

蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7232698B2
JP7232698B2 JP2019078915A JP2019078915A JP7232698B2 JP 7232698 B2 JP7232698 B2 JP 7232698B2 JP 2019078915 A JP2019078915 A JP 2019078915A JP 2019078915 A JP2019078915 A JP 2019078915A JP 7232698 B2 JP7232698 B2 JP 7232698B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
rail pressure
control valve
control
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019078915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020176546A (ja
Inventor
浩太 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP2019078915A priority Critical patent/JP7232698B2/ja
Publication of JP2020176546A publication Critical patent/JP2020176546A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7232698B2 publication Critical patent/JP7232698B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の気筒内に燃料噴射を行うための蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法に関する。特に、低圧燃料の供給量と高圧燃料の放出量とを制御することによるレール圧制御が可能な、蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法に関する。
従来、内燃機関に燃料を供給する装置として、高圧ポンプによって燃料を加圧して蓄圧器であるコモンレールに圧送し、その蓄圧された燃料を燃料噴射弁に供給し、燃料噴射弁から内燃機関へ高圧燃料の噴射を行う蓄圧式燃料噴射制御装置が知られている。
蓄圧式燃料噴射制御装置においては、コモンレール内の圧力(以下「レール圧」と称する)が車両の運転状態に見合った値となるようにするため、内燃機関の回転数及びアクセル操作量に応じてそのときの要求噴射量を演算し、この演算結果に応じてコモンレールの目標レール圧を決定し、実レール圧が目標レール圧となるように蓄圧式燃料噴射制御装置のフィードバック制御が行われるようになっている。
従って、レール圧をいかに安定かつ確実に目標レール圧とするかが蓄圧式燃料噴射制御装置の噴射特性の良否に大きく影響する。レール圧を所望の値に調整するため、高圧ポンプの加圧室の上流側に備えられた、加圧室への燃料供給量を調節する流量制御弁や、高圧ポンプの下流側に備えられた、高圧燃料の一部を放出する圧力制御弁が従来から使用されている。
流量制御弁及び圧力制御弁には、例えば、供給電流値によって弁部材のストローク量が可変とされ、燃料通過路の面積が調節可能な電磁比例式の制御弁が用いられる。また、流量制御弁及び圧力制御弁へ供給される電流値は、蓄圧式燃料噴射制御装置に備えられた電子制御ユニットにより制御される。
電子制御ユニットは、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モード、圧力制御弁のみを閉ループ制御する制御モード、及び、流量制御弁のみを閉ループ制御する制御モードを、内燃機関の運転状態に応じて使い分けることにより、圧力センサによって検出される実レール圧が目標レール圧となるようにレール圧を制御する(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014-122557号公報
ところで、上述した流量制御弁や圧力制御弁は、何らかの原因により、故障することが可能性として考えられる。
例えば、流量制御弁を閉ループ制御する制御モードによりレール圧が制御されている時に流量制御弁が故障した場合、電子制御ユニットは、レール圧を適正に制御することができなくなる。この様な場合、電子制御ユニットは、レール圧の制御モードを、流量制御弁を閉ループ制御する制御モードから、圧力制御弁を閉ループ制御する制御モードに強制的に切換える。こうすることで、蓄圧式燃料噴射制御装置は、退避走行として内燃機関の運転を継続することができる。
また、例えば、圧力制御弁を閉ループ制御する制御モードによりレール圧が制御されている時に圧力制御弁が故障した場合も、電子制御ユニットは、レール圧を適正に制御することができなくなる。この様な場合、電子制御ユニットは、レール圧の制御モードを、圧力制御弁を閉ループ制御する制御モードから、流量制御弁を閉ループ制御する制御モードに強制的に切換える。こうすることで、蓄圧式燃料噴射制御装置は、退避走行として内燃機関の運転を継続することができる。
しかしながら、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モードによりレール圧が制御されている時に、流量制御弁あるいは圧力制御弁のいずれかが故障した場合、電子制御ユニットは、レール圧を適正に制御することができなくなるだけでなく、どちらの制御弁が故障したのかを判別することができない。その結果、蓄圧式燃料噴射制御装置は、即座に適切な退避走行モードへ移行して内燃機関の運転を継続することができなくなる。
特に、電子制御ユニットが、流量制御弁を通過する燃料を絞ることができなくなった場合、あるいは、圧力制御弁を開くことができなくなった場合、レール圧が過度に上昇し、レール圧が、蓄圧式燃料噴射制御装置を構成する部品の許容する圧力の上限値を超えてしまう虞がある。
この様な状況を防止するため、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モードによりレール圧が制御されている時に、レール圧が適正に制御されなくなった場合、電子制御ユニットが、圧力制御弁が故障したとみなし、レール圧制御モードを、流量制御弁を閉ループ制御する制御モードに強制的に切換えることも考えられる。
これは、以下の様な観点に基づくものである。すなわち、流量制御弁によるレール圧制御と、圧力制御弁によるレール圧制御とを比較すると、圧力制御弁によるレール圧制御の方が、余剰燃料を直接リターン経路に排出することができるため、応答性に優れる。よって、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モードによりレール圧が制御されている場合であっても、圧力制御弁による制御が支配的となる場合が多い。このため、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モードにおいて、レール圧が適正に制御されなくなった場合、圧力制御弁の故障であるケースが多いと考えられるからである。
しかしながら、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モードによりレール圧が制御される場合であっても、流量制御弁が故障するケースが可能性として考えられる。その様な場合に、電子制御ユニットが、レール圧制御モードを、流量制御弁を閉ループ制御する制御モードに切換えると、蓄圧式燃料噴射制御装置が、さらにレール圧を制御できない状況に陥る。
本発明は、この様な実情に鑑みてなされたもので、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モードによりレール圧制御が実行されている場合においても、流量制御弁あるいは圧力制御弁が故障した場合に、適切な退避走行モードへの移行を可能とする蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法を提供するものである。
本発明の目的を達成するため、本発明に係る蓄圧式燃料噴射制御装置は、
内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁が接続されたコモンレールと、
加圧した高圧燃料を前記コモンレールに圧送する高圧ポンプと、
前記高圧ポンプの上流側で前記高圧ポンプの加圧室への燃料供給量を調節する流量制御弁と、
前記高圧ポンプの下流側で前記高圧燃料の排出量を調節する圧力制御弁と、
前記コモンレール内の燃料の圧力であるレール圧を測定するレール圧センサと、
電子制御ユニットと、
を備えた蓄圧式燃料噴射制御装置において、
前記電子制御ユニットは、
前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を共に閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第1の制御モード、前記圧力制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第2の制御モード、及び、前記流量制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第3の制御モード、を実行可能なレール圧制御部と、
前記レール圧が所定のしきい値を超えた時にレール圧異常と判定するレール圧異常検出部と、
前記レール圧異常検出部が前記レール圧異常を検出した際に、前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を制御することにより前記レール圧を前記しきい値未満に低下させ、前記第3の制御モードを実行することにより故障箇所を特定する、故障箇所特定モードを実行可能な故障箇所特定部と、
を含むよう構成されてなるものである。
また、本発明の目的を達成するため、本発明に係る蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法は、
内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、
前記燃料噴射弁が接続されたコモンレールと、
加圧した高圧燃料を前記コモンレールに圧送する高圧ポンプと、
前記高圧ポンプの上流側で前記高圧ポンプの加圧室への燃料供給量を調節する流量制御弁と、
前記高圧ポンプの下流側で前記高圧燃料の排出量を調節する圧力制御弁と、
前記コモンレール内の燃料の圧力であるレール圧を測定するレール圧センサと、
レール圧制御部とレール圧異常検出部と故障箇所特定部とを含む電子制御ユニットと、
を備えた蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法であって、
前記レール圧制御部が、前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を共に閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第1の制御モード、前記圧力制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第2の制御モード、及び、前記流量制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第3の制御モード、のいずれかを実行するレール圧制御ステップと、
前記レール圧異常検出部が、前記レール圧が所定のしきい値を超えた時にレール圧異常と判定するレール圧異常判定ステップと、
前記故障箇所特定部が、前記レール圧異常と判定された際に、前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を制御することにより前記レール圧を前記しきい値未満に低下させ、前記第3の制御モードを実行することにより故障箇所を特定する、故障箇所特定モードを実行するステップと、
を含むよう構成されてなるものである。
本発明によれば、流量制御弁及び圧力制御弁を共に閉ループ制御する制御モードによりレール圧制御が実行されている場合においても、流量制御弁あるいは圧力制御弁が故障した場合に、適切な退避走行モードへの移行が可能となる。
本発明の実施の形態における蓄圧式燃料噴射制御装置の構成例を示す図である。 蓄圧式燃料噴射制御装置を構成する電子制御ユニットのうち、本発明の実施に係る部分の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における制御装置の動作例を示すサブルーチンフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における、流量制御弁が故障した際のレール圧の変化を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における、圧力制御弁が故障した際のレール圧の変化を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における制御装置の動作例を示すサブルーチンフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について、適宜図面を参照しつつ説明する。尚、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。また、それぞれの図中、同じ符号が付されているものは同一の要素を示しており、適宜説明が省略されている。
図1は、本実施形態に係る蓄圧式燃料噴射制御装置10の全体構成を示している。この蓄圧式燃料噴射制御装置10は、車両に搭載された図示されない内燃機関の気筒内に燃料を噴射するための装置であって、燃料タンク1と、低圧ポンプ11と、燃料フィルタ12と、高圧ポンプ13と、流量制御弁19と、コモンレール15と、圧力制御弁23と、燃料噴射弁17と、電子制御ユニット50(ECU)等を主たる要素として備えている。
低圧ポンプ11と高圧ポンプ13とは低圧燃料通路31で接続され、高圧ポンプ13とコモンレール15、およびコモンレール15と燃料噴射弁17はそれぞれ高圧燃料通路33、35で接続されている。また、高圧ポンプ13、コモンレール15、燃料噴射弁17には、燃料噴射弁17から噴射されない余剰燃料を燃料タンク1に戻すためのリターン通路37、38、39がそれぞれ接続されている。
低圧ポンプ11は、燃料タンク1内の燃料を吸い上げて圧送し、低圧燃料通路31を介して高圧ポンプ13に燃料を供給する。この低圧ポンプ11は燃料タンク1内に備えられたインタンク式の電動ポンプであって、バッテリから供給される電流によって作動する。ただし、低圧ポンプ11は、燃料タンク1の外部に設けられるものであってもよく、また、高圧ポンプ13と一体に設けられるものであってもよい。
高圧ポンプ13における、低圧燃料の入り口部分には、高圧ポンプの吐出量を調節するための流量制御弁19が備えられている。流量制御弁19には、例えば供給電流値によって弁部材のストローク量が可変とされ、燃料通過路の面積が調節可能な電磁比例式の制御弁が用いられる。
高圧ポンプ13は、低圧ポンプ11によって、流量制御弁19を介して導入される燃料を加圧し、高圧燃料通路33を介してコモンレール15に圧送する。
コモンレール15は、高圧ポンプ13によって加圧された高圧状態の燃料を蓄積し、高圧燃料通路35を介して接続された各燃料噴射弁17に燃料を供給する。このコモンレール15には、レール圧センサ25、及び圧力制御弁23が取り付けられている。
レール圧センサ25は、コモンレール15内の圧力(レール圧)を検出する。レール圧センサ25のセンサ信号は電子制御ユニット50へ送られる。
圧力制御弁23は、コモンレール15から燃料タンク1へと戻す高圧の燃料の流量を調節することにより、レール圧を調節するために用いられる。圧力制御弁23には、例えば供給電量値によって燃料の通路を開閉するための弁部材のストローク量が可変とされ、燃料通過路の面積が調節可能な電磁比例式の制御弁が用いられる。
流量制御弁19及び圧力制御弁23には、非通電状態で制御弁が全開となるノーマルオープンタイプと、非通電状態で制御弁が全閉となるノーマルクローズタイプがある。詳細は後述する。
燃料噴射弁17は、噴射孔が設けられたノズルボディと、進退移動により噴射孔を開閉するノズルニードルとを備えている。燃料噴射弁17は、ノズルニードルの後端側に背圧を負荷することで噴射孔が閉じられる一方、負荷された背圧が逃されることで噴射孔が開かれる。燃料噴射弁17の背圧制御手段としては、ピエゾ素子が備えられた電歪型のアクチュエータや、電磁ソレノイド式のアクチュエータが用いられる。
電子制御ユニット50は、公知の構成のマイクロコンピュータを中心に、RAMやROM等の記憶素子を有し、燃料噴射弁17を駆動するための駆動回路や、流量制御弁19や圧力制御弁23への通電を行うための通電回路を備える。また電子制御ユニット50には、レール圧センサ25の検出信号が入力される他、内燃機関の回転数やアクセル開度、燃料温度などの各種の検出信号が、内燃機関の動作制御や燃料噴射制御に供するために入力されるようになっている。
次に、本実施形態に係る電子制御ユニット50の構成例について、図2を参照しつつ説明する。図2は、電子制御ユニット50のうち、本発明の実施に係る部分の構成を示すブロック図である。
電子制御ユニット50は、レール圧制御部52と、レール圧異常検出部54と、故障箇所特定部56とを備える。
レール圧制御部52は、流量制御弁19や圧力制御弁23への通電を行うことにより、レール圧を制御する。レール圧制御部52は、流量制御弁19及び圧力制御弁23を共に閉ループ制御する制御モード(以下、第1の制御モード)と、圧力制御弁23を閉ループ制御し、流量制御弁19を開ループ制御する制御モード(以下、第2の制御モード)と、流量制御弁19を閉ループ制御し、圧力制御弁23を開ループ制御する制御モード(以下、第3の制御モード)とを実行することができる。
レール圧制御部52は、これらの制御モードを、内燃機関の運転状態により使い分け、レール圧センサ25により検出される実レール圧が目標レール圧となる様、レール圧制御を行う。
以下、各レール圧制御モードについて詳しく説明する。
第2の制御モードは、圧力制御弁23が閉ループ、流量制御弁19が開ループにより制御される制御モードである。第2の制御モードにおいては、流量制御弁19によって調節され、加圧室に供給される低圧燃料の流量は、高圧ポンプ13の回転数に応じて規定されるため、加圧室内で高圧化される高圧燃料は、高圧ポンプ13の回転数に応じて定量的にコモンレール15に圧送される。また、高圧ポンプ13の加圧室への低圧燃料の供給量は、コモンレール15に圧送される高圧燃料の流量が目標レール圧を達成するために必要な流量以上となるように設定されている。
そして、圧力制御弁23の開度が、レール圧センサ25によって検出された実レール圧に基づいて、電子制御ユニット50によりフィードバック制御され、所定量の高圧燃料がコモンレール15から放出されることによって、実レール圧が目標レール圧に調整されるようになっている。
第2の制御モードは、圧力制御弁23によりレール圧が直接的に制御されるため、レール圧制御の応答性に優れている。また、比較的大量の高圧燃料がコモンレール15に定量的に圧送されるため、内燃機関の始動後、速やかに燃料温度を上昇させることができるという長所がある。但し、大量の高圧燃料をコモンレール15に供給した上で、圧力制御弁23から高圧燃料の一部を放出する制御であるため、燃費が非効率的になり易い。そのため、第2の制御モードは、内燃機関の始動時や燃料温度が低下している状態等において行われるようになっている。
第3の制御モードは、流量制御弁19が閉ループ、圧力制御弁23が開ループで制御される制御モードである。第3の制御モードにおいては、通常運転時には、圧力制御弁23は全閉状態とされ、コモンレール15からの圧力制御弁23を介しての高圧燃料の放出は行われない。一方、流量制御弁19はその弁開度が実レール圧を基にしてフィードバック制御され、コモンレール15へ圧送される高圧燃料の流量が調節されることによって、実レール圧が目標レール圧となるように制御されるものとなっている。
第3の制御モードでは、加圧室に供給される低圧燃料の流量を制御することにより、コモンレール15に圧送される高圧燃料の流量が調節されるため、必要なときに必要な量の高圧燃料がコモンレールへ圧送される。従って駆動トルクを必要以上に増大させることなく、燃費の効率化が図られる。但し、流量制御弁19の弁開度を変えてからレール圧が変動するまでに時間差が生ずるため、レール圧を急速に減圧したい場合等におけるレール圧制御の応答性が、先の第2の制御モードに対して劣っている。
このような第2及び第3の制御モードのそれぞれの特徴を生かし、双方の短所を補う制御モードとして、第1の制御モードがある。すなわち、第1の制御モードにおいては、流量制御弁19及び圧力制御弁23が共に閉ループで制御され、コモンレール15に圧送される高圧燃料の流量とコモンレール15からの高圧燃料の放出量がバランスよく調節されて、レール圧制御の負担が分散できるものとなっている。
レール圧異常検出部54は、レール圧センサ25により検出されるレール圧が、所定のしきい値を超えた場合に、蓄圧式燃料噴射制御装置10においてレール圧異常が発生したと判定する。レール圧異常検出部54は、蓄圧式燃料噴射制御装置10においてレール圧異常が発生したと判定した場合、当該判定結果を、後述する故障箇所特定部56へ通知する。
レール圧異常検出部54がレール圧異常と判定する際の所定のしきい値は、蓄圧式燃料噴射制御装置10を構成する部品の許容する圧力の上限値を考慮の上、試験やシミュレーションにより予め設定しておくことができる。
故障箇所特定部56は、レール圧異常検出部54からレール圧異常の通知を受けると、故障箇所特定モードを実行することにより、故障箇所を特定し、また、故障箇所に応じた制御を実行する。
上述した様に、流量制御弁19及び圧力制御弁23には、非通電状態で制御弁が全開となるノーマルオープンタイプと、非通電状態で制御弁が全閉となるノーマルクローズタイプがある。本発明は、流量制御弁19及び圧力制御弁23が、ノーマルオープンタイプ、ノーマルクローズタイプのいずれであっても実施可能となっている。
また、上述した様に、本実施形態におけるレール圧異常としては、レール圧が所定のしきい値を超えることが想定されている。
よって、本実施形態における、流量制御弁19が故障した場合の形態としては、流量制御弁19がノーマルオープンタイプであった場合、電流を供給する装置の異常や断線等により、流量制御弁19が電流の供給を受けられず、電子制御ユニット50が、高圧ポンプ13による燃料圧送を絞る、あるいは圧送を止めることができない事態が想定されている。また、流量制御弁19がノーマルクローズタイプであった場合、電流を供給する装置の異常等により、流量制御弁19に対する電流の供給を止めることができず、電子制御ユニット50が、高圧ポンプ13による燃料圧送を絞る、あるいは圧送を止めることができない事態が想定されている。
また、本実施形態における、圧力制御弁23が故障した場合の形態としては、圧力制御弁23がノーマルオープンタイプであった場合、電流を供給する装置の異常等により、圧力制御弁23に対する電流の供給を止めることができず、電子制御ユニット50が、圧力制御弁23から燃料を逃がすことができない事態が想定されている。また、圧力制御弁23がノーマルクローズタイプであった場合、電力を供給する装置の異常や断線等により、圧力制御弁23が電流の供給を受けられず、電子制御ユニット50が、圧力制御弁23から燃料を逃がすことができない事態が想定されている。
また、本実施形態における、流量制御弁19あるいは圧力制御弁23の故障とは、制御弁自体の故障のみならず、制御弁を制御するための通電経路、あるいは電子制御ユニット50内の通電回路の異常も含む。
次に、図3に示されたサブルーチンフローチャートを参照しつつ、電子制御ユニット50の故障箇所特定部56により実行される、レール圧異常時における処理の手順について説明する。
まず、ステップS102において、故障箇所特定部56が、レール圧異常検出部54から、レール圧異常の通知を受けているか否かが判定される。ステップS102において、故障箇所特定部56が、レール圧異常検出部54からレール圧異常の通知を受けている場合(YESの場合)、ステップS120の処理へ進み、故障箇所特定モードを実行する一方、故障箇所特定部56が、レール圧異常検出部54からレール圧異常の通知を受けていない場合(NOの場合)、図示されないメインルーチンへ戻る。
ステップS120においては、レール圧異常に対応し、故障箇所特定部56は、流量制御弁19を閉め、かつ、圧力制御弁23を開く方向への通電制御を行う。流量制御弁19を閉め、かつ、圧力制御弁23を開く方向への制御とは、共に、レール圧を下げる方向への制御である。
具体的には、流量制御弁19がノーマルオープンタイプであった場合、故障箇所特定部56は、流量制御弁19を閉じるための通電制御を行う。一方、流量制御弁19がノーマルクローズタイプであった場合、故障箇所特定部56は、流量制御弁19への通電を停止する制御を行う。
また、圧力制御弁23がノーマルオープンタイプであった場合、故障箇所特定部56は、圧力制御弁23への通電を停止する制御を行う。一方、圧力制御弁23がノーマルクローズタイプであった場合、故障箇所特定部56は、圧力制御弁23を開き、燃料を逃がすための通電制御を行う。
ステップS120の処理が終了した後、ステップS122の処理へ進む。ステップS122においては、故障箇所特定部56は、レール圧が低下したか否かを判定する。具体的には、故障箇所特定部56は、レール圧センサ25により検出されるレール圧が、レール圧異常検出部54がレール圧異常を判定する際に用いられる所定のしきい値を下回ったか否かを判定する。
ステップS122において、故障箇所特定部56が、レール圧が所定のしきい値を下回ったと判定した場合(YESの場合)、ステップS124の処理へ進む。一方、故障箇所特定部56が、レール圧が所定のしきい値を下回っていないと判定した場合(NOの場合)、レール圧が所定のしきい値を下回るまでステップS122の処理が繰り返される。
ステップS124においては、故障箇所特定部56は、レール圧制御部52に対し、レール圧制御モードを上述した第3の制御モードとする様通知する。ステップS124において、第3の制御モードが実行された後、ステップS126の処理へ進む。
ステップS126においては、故障箇所特定部56は、レール圧が再び上昇したか否かを判定する。具体的には、故障箇所特定部56は、レール圧センサ25により検出されるレール圧が、レール圧異常検出部54がレール圧異常を判定する際に用いられる所定のしきい値を再び上回ったか否かを判定する。
ステップS126において、故障箇所特定部56が、レール圧が所定のしきい値を上回ったと判定した場合(YESの場合)、ステップS128の処理へ進む一方、故障箇所特定部56が、レール圧が所定のしきい値を上回っていないと判定した場合(NOの場合)ステップS130の処理へ進む。
ステップS126においてYESと判定された場合、故障箇所特定部56は、流量制御弁19が故障していると特定する。これは以下様な観点によるものである。すなわち、上述した様に、第3の制御モードにおいては、圧力制御弁23は全閉とされる。よって、ステップS122においてレール圧が一旦低下し、ステップS124において第3の制御モードが実行された後、再びレール圧が所定のしきい値を上回るまで上昇するということは、流量制御弁19が故障していることを意味する。
そして、続くステップS128の処理において、故障箇所特定部56は、レール圧制御部52に対し、レール圧制御モードを第2の制御モードとする様通知する。その後、レール圧制御部52は、レール圧制御モードを第2の制御モードとし、退避走行モードとして、第2の制御モードを継続する。
一方、ステップS130において、故障箇所特定部56は、ステップS124において第3の制御モードへ移行した後、所定時間が経過したか否かを判定する。故障箇所特定部56が、第3の制御モードへ移行した後、所定時間が経過していないと判定した場合(NOの場合)、ステップS126へ戻る。
尚、ステップS130における所定時間は、試験やシミュレーションにより予め設定しておくことができる。また、所定時間の計測には、電子制御ユニット50が備えるソフトウェアタイマを利用することができる。
ステップS130において、故障箇所特定部56が、ステップS124において第3の制御モードへ移行した後、所定時間が経過したと判定した場合(YESの場合)、故障箇所特定部56は、圧力制御弁23が故障していると特定する。これは以下の様な観点によるものである。すなわち、上述した様に、第3の制御モードにおいては、圧力制御弁23は全閉とされる。ステップS124において第3の制御モードが実行された後、所定時間が経過した後も、レール圧が所定のしきい値を超えていないということは、流量制御弁19は正常であり、圧力制御弁23が故障していることを意味する。
ステップS130においてYESと判定された場合、故障箇所特定部56は、レール圧制御部52に対し、退避走行モードとして第3の制御モードを継続する様通知する。その後、図示されないメインルーチンへ戻る。
次に、本実施形態における、レール圧の変化について、図4及び図5を参照しつつ説明する。図4及び図5において、縦軸はレール圧を示し、横軸は時間経過を示す。P1で示される圧力は、レール圧異常検出部54がレール圧異常を判定する際に用いられる所定のしきい値を示す。すなわち、レール圧がP1を超えると、レール圧異常検出部54は、蓄圧式燃料噴射制御装置10においてレール圧異常が発生したと判定する。尚、図4は、流量制御弁19が故障した際のレール圧の変化を示す。
図4において、時刻t1までは、蓄圧式燃料噴射制御装置10は、P1よりも低いレール圧P0で正常に動作している。そして時刻t1から、流量制御弁19あるいは圧力制御弁の故障により、レール圧の上昇が起きる。
時刻t2において、レール圧異常検出部54が、レール圧がしきい値P1を超えたと判定し、故障箇所特定部56へ、レール圧の異常を通知する。故障箇所特定部56は、レール圧異常検出部54からレール圧異常の通知を受けると、故障箇所特定モードを実行する。故障箇所特定部56は、流量制御弁19を全閉とし、圧力制御弁23を全開とする(ステップS120)。
その後、時刻t3において、故障箇所特定部56は、レール圧がしきい値P1を下回ったことを確認すると共に(ステップS122においてYES)、レール圧制御部52に対し、レール圧制御モードを第3の制御モードとする様通知する。
当該通知を受け、レール圧制御部52は、第3の制御モード、すなわち、流量制御弁19を閉ループ制御し、圧力制御弁23を開ループ制御する制御モードを実行する(ステップS124)。
その後故障箇所特定部56は、時刻t4において、レール圧が再びしきい値P1を超えていると判定する(ステップS126においてYES)。
この時故障箇所特定部56は、流量制御弁19が故障していると特定し、レール圧制御部52に対し、レール圧制御モードを上述した第2の制御モードとする様通知する。
当該通知を受け、レール圧制御部52は、第2の制御モード、すなわち、圧力制御弁23を閉ループ制御し、流量制御弁19を開ループ制御する制御モードを実行する(ステップS128)。
レール圧制御モードを第2の制御モードとしたことにより、レール圧は再び低下する。その後、時刻t5以降において、レール圧制御部52は、退避走行モードとして、第2の制御モードを継続する。
一方、図5は、圧力制御弁23が故障した際のレール圧の変化を示す。図5において、時刻t3までは、図4と同様の圧力変化となっている。時刻t3において、故障箇所特定部56は、レール圧制御モードを第3の制御モードとする様、レール圧制御部52へ通知する(ステップS124)。
そして、所定時間が経過した後、すなわち、時刻t5において、レール圧はしきい値P1を超えていない(ステップS130においてYES)。よって、時刻t5において、故障箇所特定部56は、圧力制御弁23が故障していると特定する。その後、レール圧制御部52は、退避走行モードとして、第3の制御モードを継続する。
(第2の実施の形態)
以下、第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態においては、故障箇所特定部56がレール圧異常検出部54からレール圧異常の通知を受けた場合、それまで実行されていたレール圧制御モードによらず、故障箇所特定部56による故障箇所特定モードが実行された。一方、第2の実施の形態においては、故障箇所特定部56がレール圧異常検出部54からレール圧異常の通知を受けた場合であって、それまで実行されていたレール圧制御モードが第1の制御モードであった場合に、故障箇所特定部56による故障箇所特定モードが実行される。
図6は、第2の実施の形態における処理を表すサブルーチンフローチャートである。図6において、ステップS102、及びステップS120~ステップS130の処理は第1の実施の形態と同じ処理であるため、再度の説明は省略する。
本実施形態では、ステップS102において、故障箇所特定部56が、レール圧異常検出部54からレール圧異常の通知を受けている場合(YESの場合)、ステップS104の処理へ進む。ステップS104においては、故障箇所特定部56が、現在実行されているレール圧制御モードが第1の制御モードであるか否かを判別する。レール圧制御はレール圧制御部52により実行されるため、故障箇所特定部56は、レール圧制御部52からレール圧制御モードに関する情報を受け取ることで、現在実行されているレール圧制御モードを判別することができる。
ステップS104において、故障箇所特定部56が、現在実行されているレール圧制御モードが第1の制御モードであると判定した場合(YESの場合)、ステップS120の処理へ進む一方、故障箇所特定部56が、現在実行されているレール圧制御モードが第1の制御モードではないと判別した場合、ステップS140の処理へ進む。
ステップS120以降においては、故障箇所特定部56が、第1の実施の形態と同様、故障箇所特定モードを実行する。
一方、ステップS140以降においては、故障箇所特定部56は、上述の故障箇所特定モードとは異なる手順により、故障箇所を特定する。
ステップS140において、故障箇所特定部56は、現在実行されているレール圧制御モードが第2の制御モード、すなわち、圧力制御弁23が閉ループ制御され、流量制御弁19が開ループ制御される制御モードであるか否かを判定する。故障箇所特定部56が、現在実行されているレール圧制御モードが第2の制御モードであると判定した場合(YESの場合)、ステップS142の処理へ進む一方、故障箇所特定部56が、現在実行されているレール圧制御モードが第2の制御モードではないと判定した場合(NOの場合)、ステップS144の処理へ進む。
ステップS140においてYESと判定された場合、故障箇所特定部56は、圧力制御弁23が故障したと特定する。上述した様に、第2の制御モードにおいては、圧力制御弁23が閉ループ制御される。第2の制御モードの実行中に、レール圧の異常が発生したということは、圧力制御弁23が故障していることを意味する。
よって、ステップS140においてYESと判定された場合、故障箇所特定部56は、
レール圧制御部52に対し、レール圧制御モードを第3の制御モードとする様通知する。当該通知を受け、レール圧制御部52は、第3の制御モードを実行し、退避走行モードとして、第3の制御モードを継続する。
一方、ステップS140においてNOと判定された場合、故障箇所特定部56は、現在実行されているレール圧制御モードが第3の制御モード、すなわち、流量制御弁19が閉ループ制御され、圧力制御弁23が開ループ制御される制御モードであると認識する。そして故障箇所特定部56は、流量制御弁19が故障したと特定する。上述した様に、第3の制御モードにおいては、流量制御弁19が閉ループ制御される。第3の制御モードの実行中に、レール圧の異常が発生したということは、流量制御弁19が故障していることを意味する。
よって、ステップS140においてNOと判定された場合、故障箇所特定部56は、
レール圧制御部52に対し、レール圧制御モードを第2の制御モードとする様通知する。当該通知を受け、レール圧制御部52は、第2の制御モードを実行し、退避走行モードとして、第2の制御モードを継続する。
(変形例)
上述した第1及び第2の実施の形態では、ステップS122において、レール圧がしきい値を下回るまでステップS122の処理が繰り返される様構成されていた。これに対し、ステップS122の処理に所定時間以上留まった場合、内燃機関を緊急停止する様構成してもよい。
ステップS122に所定時間以上留まった場合、これは、ステップS120において、レール圧を下げる制御を実行したにも関わらず、何らかの想定されていない原因により、レール圧を低下させることができない事態となっていることを意味する。この様な場合、レール圧が、蓄圧式燃料噴射制御装置10を構成する部品の許容する圧力の上限値を超えてしまう虞があるため、内燃機関を緊急停止するものである。
同様の理由から、第2の実施の形態において、ステップS142及びステップS144の後に、レール圧が低下したか否かを確認するステップを設け、所定時間以上レール圧が低下しない状態が続いた場合、内燃機関を緊急停止する様構成してもよい。
また、退避走行モードに入った際に、電子制御ユニット50が、警告ランプを点灯させる等により、運転者へ異常を知らせるよう構成すると好適である。
以上、説明した様に、本発明によれば、流量制御弁19あるいは圧力制御弁23が故障した場合、速やかに故障箇所を特定し、適切な退避走行モードへ移行し、内燃機関の運転を継続することが可能となる。
10:燃料噴射制御装置、13:高圧ポンプ、15:コモンレール、17:燃料噴射弁、19:流量制御弁、23:圧力制御弁、25:レール圧センサ、50:電子制御ユニット、52:レール圧制御部、54:レール圧異常検出部、56:故障箇所特定部

Claims (5)

  1. 内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁が接続されたコモンレールと、
    加圧した高圧燃料を前記コモンレールに圧送する高圧ポンプと、
    前記高圧ポンプの上流側で前記高圧ポンプの加圧室への燃料供給量を調節する流量制御弁と、
    前記高圧ポンプの下流側で前記高圧燃料の排出量を調節する圧力制御弁と、
    前記コモンレール内の燃料の圧力であるレール圧を測定するレール圧センサと、
    電子制御ユニットと、
    を備えた蓄圧式燃料噴射制御装置において、
    前記電子制御ユニットは、
    前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を共に閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第1の制御モード、前記圧力制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第2の制御モード、及び、前記流量制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第3の制御モード、を実行可能なレール圧制御部と、
    前記レール圧が所定のしきい値を超えた時にレール圧異常と判定するレール圧異常検出部と、
    前記レール圧異常検出部が前記レール圧異常を検出した際に、前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を制御することにより前記レール圧を前記しきい値未満に低下させ、前記第3の制御モードを実行することにより故障箇所を特定する、故障箇所特定モードを実行可能な故障箇所特定部と、
    を含む、
    蓄圧式燃料噴射制御装置。
  2. 前記故障箇所は、前記流量制御弁又は前記圧力制御弁のいずれかである、請求項1に記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
  3. 前記故障箇所特定部は、前記レール圧を前記しきい値未満に低下させ、前記第3の制御モードを実行した際に、前記レール圧が前記しきい値を超えるか否かを判定し、前記レール圧が前記しきい値を超えた場合、前記流量制御弁の故障と判定し、前記レール圧が前記しきい値を超えない場合、前記圧力制御弁の故障と判定する、請求項1又は2に記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
  4. 前記故障箇所特定部は、前記レール圧制御部が前記第1の制御モードを実行し、かつ、前記レール圧異常検出部がレール圧異常を検出した際に、前記故障箇所特定モードを実行する、請求項1~3のいずれか1項に記載の蓄圧式燃料噴射制御装置。
  5. 内燃機関に燃料を供給する燃料噴射弁と、
    前記燃料噴射弁が接続されたコモンレールと、
    加圧した高圧燃料を前記コモンレールに圧送する高圧ポンプと、
    前記高圧ポンプの上流側で前記高圧ポンプの加圧室への燃料供給量を調節する流量制御弁と、
    前記高圧ポンプの下流側で前記高圧燃料の排出量を調節する圧力制御弁と、
    前記コモンレール内の燃料の圧力であるレール圧を測定するレール圧センサと、
    レール圧制御部とレール圧異常検出部と故障箇所特定部とを含む電子制御ユニットと、
    を備えた蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法であって、
    前記レール圧制御部が、前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を共に閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第1の制御モード、前記圧力制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第2の制御モード、及び、前記流量制御弁のみを閉ループ制御することにより前記レール圧を制御する第3の制御モード、のいずれかを実行するレール圧制御ステップと、
    前記レール圧異常検出部が、前記レール圧が所定のしきい値を超えた時にレール圧異常と判定するレール圧異常判定ステップと、
    前記故障箇所特定部が、前記レール圧異常と判定された際に、前記流量制御弁及び前記圧力制御弁を制御することにより前記レール圧を前記しきい値未満に低下させ、前記第3の制御モードを実行することにより故障箇所を特定する、故障箇所特定モードを実行するステップと、
    を含む、
    蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法
JP2019078915A 2019-04-17 2019-04-17 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法 Active JP7232698B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078915A JP7232698B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019078915A JP7232698B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020176546A JP2020176546A (ja) 2020-10-29
JP7232698B2 true JP7232698B2 (ja) 2023-03-03

Family

ID=72935543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019078915A Active JP7232698B2 (ja) 2019-04-17 2019-04-17 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7232698B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092607A (ja) 2005-09-28 2007-04-12 Denso Corp 蓄圧式噴射装置の異常判定装置
JP2009257277A (ja) 2008-04-21 2009-11-05 Denso Corp 高圧燃料制御装置
JP2013217213A (ja) 2012-04-05 2013-10-24 Bosch Corp リンプホームモード移行制御方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置
JP2014122557A (ja) 2012-12-20 2014-07-03 Bosch Corp 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法
JP2015086812A (ja) 2013-10-31 2015-05-07 いすゞ自動車株式会社 コモンレールシステムの故障診断システム及びその故障診断方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007092607A (ja) 2005-09-28 2007-04-12 Denso Corp 蓄圧式噴射装置の異常判定装置
JP2009257277A (ja) 2008-04-21 2009-11-05 Denso Corp 高圧燃料制御装置
JP2013217213A (ja) 2012-04-05 2013-10-24 Bosch Corp リンプホームモード移行制御方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置
JP2014122557A (ja) 2012-12-20 2014-07-03 Bosch Corp 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法
JP2015086812A (ja) 2013-10-31 2015-05-07 いすゞ自動車株式会社 コモンレールシステムの故障診断システム及びその故障診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020176546A (ja) 2020-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8539934B2 (en) Injection abnormality detection method and common rail fuel injection control system
JP4780137B2 (ja) 高圧燃料制御装置
EP2011994B1 (en) Method for controlling the overpressure in a fuel-supply system of a common-rail type
EP1234971A2 (en) Control method
JP2007023944A (ja) 燃料噴射装置および燃料噴射装置の異常検出方法
WO2010029791A1 (ja) 燃料漏れ診断装置及び燃料漏れ診断方法
JP4363280B2 (ja) 燃料噴射装置
US7814887B2 (en) Method and device for controlling a pump connected to a fuel rail
JP2011127523A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置の制御装置及び制御方法並びに蓄圧式燃料噴射装置
JP7232698B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法
JP5975571B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射制御装置及び蓄圧式燃料噴射制御装置の制御方法
JP3876694B2 (ja) コモンレール式燃料噴射システム
US11408365B2 (en) Method for operating an injection system of an internal combustion engine, an injection system for an internal combustion engine, and an internal combustion engine including an injection system
JP3900903B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP2003184616A (ja) 燃料噴射システムのフェールセーフ制御装置
JP4688922B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP5959060B2 (ja) 圧力制限弁開弁検知方法及びコモンレール式燃料噴射制御装置
JP4442441B2 (ja) 内燃機関用燃料噴射装置
JP4062721B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP4629278B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置の運転制御方法
JP2006132481A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
US20150377199A1 (en) Method for venting a fuel supply line, and internal combustion engine
JP4451030B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置の運転制御方法
JP4863528B2 (ja) 蓄圧式燃料噴射装置の運転制御方法
JP5310220B2 (ja) サクションコントロールバルブ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220203

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230220

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7232698

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151