JP4779947B2 - 車両の電力供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の電力供給装置に関し、特に複数のバッテリモジュールからなる電力供給装置に関する。
モータを動力源として用いる車両として、直流電源とインバータとインバータによって駆動されるモータとを備える、いわゆるハイブリッド車両や電気自動車等が知られており、これらの車両においては、モータは動力源として用いる他に発電機としても用いられるのが一般的である。このようにモータを動力源及び発電機として用いるシステム(以下、MGシステムという)において、高効率と大出力という相反する要求を実現するための手段として可変電圧制御があり、例えば低負荷時には低電圧にすることでインバータの損失を低減し、大出力が必要な場合には高電圧にすることで逆起電力を抑制しつつ電流を流して大出力を発生させることができる。可変電圧制御のための装置としては、DCDCコンバータが知られているが、DCDCコンバータを用いる場合にはリアクトルの高応答性と安定応答性との両立が困難であるという問題がある。
これらの問題を解決するための技術として、特許文献1には、要求性能に応じた複数のリアクトル、すなわち高応答性に適したリアクトルと安定応答性に適したリアクトルを備え、用途に応じて使用するリアクトルを切替る技術が開示されている。
特開2004−166443号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、DCDCコンバータを構成する素子の耐圧性をリアクトルの接続変更の際に印加される電圧にも耐え得る程度に高めなければならず、このため、コストが増大するという問題がある。また、複数のリアクトルを必要とするので、コスト増大の他に、搭載性が悪化する等の問題もある。
そこで、本発明では、コスト増大や搭載性の悪化等を招くことなくDCDCコンバータを用いた可変電圧制御が可能な車両の電力供給装置とすることを目的とする。
本発明の車両の電力供給装置は、複数のバッテリモジュールと、複数のスイッチで構成され前記複数のバッテリモジュールを直列、並列、直並列のいずれの接続状態にも切替ることが可能な直並列切替えユニットと、負荷側の最高電圧端子と接続する正極端子と、前記正極端子と前記直並列切替えユニットとの間に配置するリアクトルと、前記正極端子と前記リアクトルとの接続を断接する第1リアクトル接続変更スイッチと、前記リアクトルと前記負荷側の最高電圧端子との接続を断接する第2リアクトル接続変更スイッチと、負荷側の最低電圧端子と接続する負極端子と、前記第1リアクトル接続変更スイッチと前記リアクトルとの間に設けた第1分岐点と、前記第2リアクトル接続変更スイッチと前記リアクトルとの間に設けた第2分岐点と、前記第1分岐点と前記負極端子との間に設けた第1のダイオードと、前記第2分岐点と前記負極端子との間に設けた第2のダイオードと、を備え、前記バッテリモジュールの接続状態を切替える場合は出力電圧が段階的に変化するよう切替え、前記第1リアクトル接続変更スイッチ及び前記第2リアクトル接続変更スイッチの耐圧性は、前記複数のバッテリモジュールをすべて直列接続したときの電圧よりも低い。
本発明によれば、第1、第2リアクトル接続変更スイッチを制御することでリアクトルにエネルギを貯めながら、負荷側と電力供給装置間の電位差を徐々に平滑化することができる。これにより、DCDCコンバータを構成する素子の耐圧性を比較的低くすることができ、また、リアクトルが一つなのでコスト上昇や搭載性の悪化を招くことなく、可変電圧制御が可能となる。
以下本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態の駆動装置のシステム構成の概略図である。10は発電及び力行が可能なモータジェネレータ(以下、MGという)、20はインバータ(MG制御装置)、30は電力供給ラインを接続・遮断する遮断機、100はMG10への駆動電力の供給もしくはMG10が発電した電力の貯蔵をする電力供給装置である。遮断機30としては、一般的な機械的リレーを用いることができる。
図2は電力供給装置100の回路構成の例を表す図である。11、12、13はそれぞれ複数のバッテリで構成されるバッテリモジュール(電力貯蔵手段)、21〜26及び31、41はスイッチ(31、41はリアクトル接続スイッチ)、51はリアクトル、32、42はダイオード、60は正極端子、61は負極端子、63は第1分岐点、64は第2分岐点である。バッテリモジュール11〜13としては、電池やキャパシタ等を用いることができる。また、各バッテリモジュール11〜13は状態により電圧が変動するが、ここでは説明の簡略化のためにすべて同電圧とし、これを電圧V1と称する。なお、電力供給装置100の出力電圧はV100と称する。
スイッチ21〜26は、それぞれバッテリモジュール11〜13の間に配置されており、後述するON、OFF制御によりバッテリモジュール11〜13の接続状態を直列接続、並列接続、直並列接続状態に切替ることが可能である。
リアクトル接続スイッチ31、41は、非制御状態で通過電流が方向性を有するようダイオードを備える半導体スイッチである。ダイオード32、42はリアクトル51に貯められた電力を還流させる方向性となるよう配置する。
上記のような回路構成において、各スイッチ21〜26、31、41の通電状態を制御することにより、電力供給装置100の電圧を可変に制御する。
スイッチ21〜26の動作状態と電力供給装置100の出力電圧状態について図3を参照して説明する。図3はスイッチ21〜26の動作状態、その状態と等価な回路図及び電力供給装置100の出力電圧の例を挙げたものであり、それぞれの状態を便宜上DC1〜DC4とする。なお、図中「ON」は通電状態、「OFF」は非通電状態を意味する。
図3に示すように、各スイッチ21〜26の通電状態を制御することにより、バッテリモジュール11〜13をそれぞれ要求に応じて直並列に接続することができる。
例えば、電圧V1を作成する場合には、DC1のように、スイッチ21、22、24、25をON、スイッチ23、26をOFFに制御する。これにより、バッテリモジュール11〜13のすべてを並列に接続したものと等価回路になる。
また、電圧V1の2倍の電圧(以下、電圧2V1という)を作成する場合には、DC2又はDC3の2つの制御方法がある。DC2は、スイッチ21、22、26をOFF、スイッチ23、24、25をONに制御することで、バッテリモジュール12とバッテリモジュール13が並列に接続され、これらとバッテリモジュール11とが直列に接続された状態である。一方、DC3はスイッチ21、22、26をON、スイッチ23、24、25をOFFに制御することで、バッテリモジュール11とバッテリモジュール12が並列に接続され、これらとバッテリモジュール13とが直列に接続された状態である。
電圧2V1を要求されたときに、DC2又はDC3のいずれの状態に制御するかは、予めいずれか一方の接続状態に決めておいてもよいし、バッテリモジュール11とバッテリモジュール13の電圧等を検出し、その検出結果に応じて選択するようにしてもよい。
電圧3V1を作成する場合には、DC4のように、スイッチ21、22、24、25をOFF、スイッチ23、26をONに制御する。これにより、バッテリモジュール11〜13のすべてを直列に接続したものと等価回路になる。
このように、スイッチ21〜26の通電状態を制御することによって、全並列状態の電圧V1から全直列状態の電圧3V1までを実現することができる。
そして、電圧V1から電圧3V1へ昇圧する場合又は電圧3V1から電圧V1に降圧する場合には、DC1からDC4へ又はDC4からDC1へ直接切替えることはせず、DC2又はDC3を経由して段階的に切替ることとする。これにより、スイッチ切替え時にリアクトル接続スイッチ31、41にかかる電圧を抑制することができるので、リアクトル接続スイッチ31、41の耐圧を、バッテリモジュール11〜13を全直列状態にした場合、すなわちDC4のときの電圧3V1より小さくすることができ、耐圧性向上のためのコストを削減できる。
このとき、ダイオード32、42には最大で3V1の電圧が印加されることになるので、ダイオード32、42はリアクトル接続スイッチ31、41よりも高耐圧のものを使用する必要がある。しかし、一般的にダイオードはスイッチと比較して低価格であるため、システム全体としてはリアクトル接続スイッチ31、41の耐圧性を向上させる場合よりもコスト上昇を抑えることができる。
スイッチ21〜26の動作状態と電力供給装置100の出力電圧状態の他の例について図4を参照して説明する。図4は図3と同様にスイッチ21〜26の動作状態、その状態と等価な回路図及び電力供給装置100の出力電圧V100の例を挙げたものであり、出力電圧V100がV1の状態をc11〜c15、2V1の状態をc21、c22とする。
c11、c12はバッテリモジュール11〜13のうち2つのバッテリモジュールのみを並列に接続することで出力電圧V100をV1にしており、c13、c14、c15はいずれか一つのバッテリモジュールのみで出力電圧V100をV1にしている。また、c21、c22はいずれか2つのバッテリモジュールのみを直列に接続することで出力電圧V100をV2にしている。
このように、スイッチ21〜26の接続状態を制御することによって、バッテリモジュール11〜13のうち任意のバッテリモジュールを選択して使用することができる。また、MG10を発電機として運転する場合には、スイッチ21〜26の接続状態を制御することによりバッテリモジュール11〜13を個別に充電することができる。例えば、c13の接続状態にすることでバッテリモジュール11のみを充電することができる。
このように、スイッチ21〜26の接続状態を制御することによって、バッテリモジュール11〜13の充放電を個別に制御することができるので、出力に用いるバッテリモジュール及び充電するバッテリモジュールを各バッテリモジュール11〜13の状態に応じて選択することにより、各バッテリモジュール11〜13の充電状態等のバラツキを抑えることができる。
また、各スイッチ21〜26としてダイオードを備える半導体スイッチを用いるので、ダイオードの向きによって電流の方向を規定することで、力行状態から充電状態へ切替るときに各スイッチ21〜26を制御しなくても、力行状態と等価な回路で充電することができる。
次に、電力供給装置100の力行状態での昇圧制御について図5及び図6を参照して説明する。ここでは、出力電圧V100をV1(図3中のDC1)から2V1(図3中のDC2)へ昇圧する場合について説明する。図5及び図6は昇圧時の電流の流れを模式的に表したものであり、図中の71はインバータ20内に配置される平滑コンデンサである。なお、スイッチ21〜26については簡略化のため一般的なスイッチ記号で表しているが、これらは図2と同様の半導体スイッチである。
バッテリモジュールの接続状態を切替る際には、事前にリアクトル接続スイッチ41をOFF(遮断状態)にしてから切替えを行う。
バッテリモジュール11〜13の接続状態をDC1からDC2に切替えると、コンデンサ71の電圧はV1のままであるので、リアクトル接続スイッチ41にはV1相当の電圧が印加される。そしてリアクトル接続スイッチ41をONにすると、図5の矢印で示すようにバッテリモジュール側からコンデンサ71に電流が流れる。このとき、リアクトル51を介装してあることにより、コンデンサ71に流入する電流は徐々に増加する。
そして、リアクトル51に貯められた電力が所定値を超えたら、リアクトル接続スイッチ41をOFFにする。これにより、リアクトル51とコンデンサ71とダイオード42とからなるDCDCコンバータと等価な回路が形成され、リアクトル51に貯められたエネルギがコンデンサ71へ供給される。このように、リアクトル接続スイッチ41を制御することで、負荷側の電圧と電力供給装置間の電位差を、リアクトル51にエネルギを貯めながら徐々に平滑化することができる。
上記のような昇圧制御のシーケンス動作について、図7を参照して説明する。ここでは、上記V1から最大電圧印加状態である3V1となるまで昇圧する場合について説明する。なお、MG10の回転数が上昇し、誘起電圧よりも印加電圧を大きくする場合も同様な制御を実行する。
図7はMG10の出力、出力電圧の目標値(目標印加電圧)、出力電圧V100、リアクトル接続スイッチ41及び各スイッチ21〜26の動作状態についてのタイムチャートである。なお、電圧V100のチャート中の実線はコンデンサ71の電圧、破線はバッテリモジュール11〜13の合計出力電圧を表す。
MG10への要求出力が増加して印加電圧を増大させる必要が生じると、図示しないコントロールユニットは目標印加電圧を切替えて、電力供給装置100の出力電圧V100を増大させるように各スイッチ21〜26に指令を発信する。以下、各スイッチ21〜26の制御について時系列に沿って説明する、なお、制御開始前はバッテリモジュール11〜13が全並列状態であり、出力電圧はV1である。
出力電圧V1で運転中に目標印加電圧が3V1に切替わると、まずリアクトル接続スイッチ41をOFFにする。これによりバッテリモジュール11〜13側からインバータ20側へ電流が流れなくなるので、バッテリモジュール11〜13の接続状態を変更しても、インバータ20側に異常電流が流れることはない。
次に、スイッチ21、22をOFF、スイッチ23をONにする。このとき、短絡状態があ生じることを回避するため、OFFにする制御を先に行う。これにより、各バッテリモジュール11〜13の接続状態は図3のDC2、すなわち出力電圧が2V1となる。なお、リアクトル接続スイッチ41をOFFにするタイミングとスイッチ21、22をOFF、スイッチ23をONにするタイミングは上記順序であるが、極短期間に行うため図7中では簡略化して略同時に表している。
その後、リアクトル接続スイッチ41をONとOFFとを繰り返すように制御することにより(以下、スイッチング制御という)、インバータ20へ徐々に電力を供給してコンデンサ71の電圧をV1から2V1に上昇させる。このとき、リアクトル接続スイッチ41、ダイオード42及びリアクトル51で降圧DCDC回路を構成しているので、MG10の誘起電圧とバッテリモジュール11〜13の出力電圧とに乖離がある場合は、バッテリモジュール11〜13側の出力電圧の方が高くなるような接続状態にしてから、上記DCDC回路を利用してMG10の誘起電圧に調整し、その後徐々にバッテリモジュール11〜13の出力電圧に戻すようリアクトル接続スイッチ31を制御する。
コンデンサ71の電圧が2V1まで上昇した後にリアクトル接続スイッチ41のスイッチング制御を停止し、ONの状態にする。目標電圧が2V1の場合はこの段階で昇圧制御が終了する。
ここでは目標電圧が3V1であるので、前述したV1から2V1への昇圧と同様にバッテリモジュール11〜13の接続状態を切替えてからリアクトル接続スイッチ41のスイッチング制御を行う。具体的には、リアクトル接続スイッチ31をOFFにしてからスイッチ24、25をOFFにし、その後スイッチ26をONにする。そしてリアクトル接続スイッチ41をスイッチング制御する。ここで、サージの影響等を考慮して、コンデンサ71の電圧が2V1まで上昇してから前述したスイッチングを行うまでの間に無駄時間を設ける。
上記の昇圧制御により、電圧の急激な変化により生じる異常電流を発生させることなくインバータ20への印加電圧をV1からV3まで高めることが可能となる。また、従来のようにDCDCコンバータを用いて昇圧する場合と比べると、昇圧後にスイッチング制御を行わないので、リアクトル接続スイッチ41におけるスイッチング損失がない。また、リアクトル接続スイッチ41を通過する電流もDCDCコンバータを用いる場合に比べて1/3になるため、ON損失も低減できる。
さらに、段階的に電圧を高めるので、各スイッチ21〜26、31、41へ印加される電圧を低く抑えることができ、耐圧性の低い高効率な素子を使うことができる。そのため、例えば図2の構成では、全直列時にスイッチ26、23及びリアクトル接続スイッチ41の3つの素子を通過するが、総ON損失は昇圧DCDCコンバータの1つの素子よりも小さくすることができる。
また、耐圧性の低い素子は低コストであり、リアクトル51も過渡的にしか用いないので小型化することができる。
以上のように、本実施形態のシステムは昇圧DCDCコンバータを用いるよりも高効率であり、かつ低コスト化、小型化が可能である。
次に電力供給装置100の回生状態での降圧制御について図8、図9を参照して説明する。ここでは、出力電圧V100を2V1(図3のDC2の接続状態)からV1(図3のDC1の接続状態)に降圧する場合を例にして説明する。
バッテリモジュールの接続状態を切替る際には、事前にリアクトル接続スイッチ31をOFF(遮断状態)にしてから切替えを行う。
バッテリモジュール11〜13の接続状態をDC2からDC1に切替えて、リアクトル接続スイッチ31をONにすると、コンデンサ71の電圧は2V1のままであるので、リアクトル接続スイッチ31にはV1相当の電圧が印加される。そしてリアクトル接続スイッチ31をONにすると、図8中に矢印で示すようにコンデンサ71側からバッテリモジュール11〜13側に電流が流れる。このとき、リアクトル51を介装してあることにより、電流は徐々に増加する。
リアクトル51に貯められたエネルギが所定値を超えた場合にはリアクトル接続スイッチ31をOFFにする。そうすると、図9に示すようにリアクトル51に貯められたエネルギはバッテリモジュール11〜13へ供給される。
このように、降圧DCDCコンバータを用いることなく、降圧DCDCコンバータと同様の効果を得られるので、回生中であってもバッテリモジュール11〜13の直列接続数を削減する動作が可能となる。
また、上記の昇圧、降圧制御において、スイッチング制御を行うのは、昇圧制御の場合はリアクトル接続スイッチ41、降圧制御の場合はリアクトル接続スイッチ31であり、また、昇圧制御の場合はリアクトル接続スイッチ31を、降圧制御の場合はリアクトル接続スイッチ41を遮断状態にすることでバッテリモジュール11〜13側またはコンデンサ71側からの電力の流入を防止しているので、スイッチ21〜26の切り替え速度は比較的低速であってもよい。すなわち、スイッチ21〜26はリアクトル接続スイッチ31、41よりもスイッチング周波数特性が低いもので対応可能である。
以上により本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
(1)図2に示すように、バッテリモジュール11〜13と、バッテリモジュール11〜13を直列、並列、直並列のいずれの接続状態にも切替ることが可能なスイッチ21〜26と、負荷側の最高電圧端子と接続する正極端子60と、正極端子60と負荷側の最高電圧端子との間に配置するリアクトル51と、正極端子60とリアクトル51との接続を断接するリアクトル接続スイッチ31と、リアクトル51と負荷側の最高電圧端子との接続を断接するリアクトル接続スイッチ41と、負荷側の最低電圧端子と接続する負極端子61と、リアクトル接続スイッチ41とリアクトル51との間に設けた第1分岐点63と、リアクトル接続スイッチ31とリアクトル51との間に設けた第2分岐点64と、第1分岐点63と負極端子61との間に設けた第1のダイオード42と、第2分岐点64と負極端子61との間に設けた第2のダイオード32と、を備える構成とするので、リアクトル接続スイッチ31、41の制御により、リアクトル51にエネルギを貯めながら負荷側と電力供給装置との間の電位差を徐々に平滑化することができる。
(2)スイッチ21〜26には、個々のバッテリモジュール11〜13の電圧程度しか印加されないため、バッテリモジュール11〜13の電圧程度の耐圧しか要求されない。これに対してダイオード32、42には最大3V1の電圧が印加されるため、スイッチ21〜26よりも高耐圧が要求される。そこで、ダイオード32、42の耐圧をスイッチ21〜26よりも高耐圧とする。耐圧性を高めるとコストが上昇するが、一般的にダイオードはスイッチよりも低価格であるため、システム全体としてのコスト上昇を抑制することができる。
(3)バッテリモジュール11〜13の接続状態を切替る場合は、出力電圧が段階的に変化するように切替るので、リアクトル接続スイッチ31、41に印加される電圧を低減することができる。これによりリアクトル接続スイッチ31、41として低耐圧仕様のものを用いることができるので、コスト上昇を抑制しながらインバータ印加電圧を可変にすることができる。
(4)スイッチング動作を行うのは、昇圧の場合はリアクトル接続スイッチ41、降圧の場合はリアクトル接続スイッチ31であり、またリアクトル接続スイッチ31、41を遮断状態とすることでバッテリモジュール11〜13側及びコンデンサ71側からの電力の流入を阻止できるので、スイッチ21〜26のスイッチング速度は比較的遅くてもよい。そこで、リアクトル接続スイッチ31、41の周波数特性がスイッチ21〜26の周波数特性より高い構成とする。これにより、すべてのドライブ回路の周波数を上げる必要がなくなるので、低コスト化を図ることができる。
(5)負荷側への印加電圧を上昇させる際には、リアクトル接続スイッチ41により電流を遮断した後に、スイッチ21〜26を制御することでバッテリモジュール11〜13の接続状態を変更し、その後にリアクトル接続スイッチ41をスイッチング制御するので、昇圧DCDC構成を不要としながらも、印加電圧を上昇させることが可能である。
(6)負荷側への印加電圧を下降させる際には、リアクトル接続スイッチ31により電流を遮断した後に、スイッチ21〜26を制御することでバッテリモジュール11〜13の接続状態を変更し、その後にリアクトル接続スイッチ31をスイッチング制御するので、降圧DCDC状態を実現することができ、回生中であってもバッテリモジュール11〜13の直列数削減動作が可能である。
(7)バッテリモジュール11〜13から選択した少なくとも一のバッテリモジュールの充放電を停止する電気回路を構成することができるので、バッテリモジュール11〜13を個別に充電することが可能である。
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
本発明は、ハイブリッド車両や電気自動車等のように、駆動力源として電動機を備える電力供給装置に適用可能である。
本実施形態の電力供給装置を用いたシステム構成を表す図である。 電力供給装置の回路構成を表す図である。 電力供給装置の接続状態の例を示す図である(その1)。 電力供給装置の接続状態の例を示す図である(その2)。 電力供給装置の力行時の電力フローを表す図である(その1)。 電力供給装置の力行時の電力フローを表す図である(その2)。 昇圧時のスイッチング及び出力電圧変化を表す図である。 電力供給装置の回生時の電力フローを表す図である(その1)。 電力供給装置の回生時の電力フローを表す図である(その2)。
符号の説明
10 モータジェネレータ(MG)
11、12、13 バッテリモジュール
20 インバータ
21〜26 スイッチ
30 遮断機
31 第2リアクトル接続スイッチ
32 ダイオード
41 第1リアクトル接続スイッチ
42 ダイオード
51 リアクトル
71 コンデンサ
100 電力供給装置

Claims (6)

  1. 複数のバッテリモジュールと、
    複数のスイッチで構成され前記複数のバッテリモジュールを直列、並列、直並列のいずれの接続状態にも切替ることが可能な直並列切替えユニットと、
    負荷側の最高電圧端子と接続する正極端子と、
    前記正極端子と前記直並列切替えユニットとの間に配置するリアクトルと、
    前記正極端子と前記リアクトルとの接続を断接する第1リアクトル接続変更スイッチと、
    前記リアクトルと前記負荷側の最高電圧端子との接続を断接する第2リアクトル接続変更スイッチと、
    負荷側の最低電圧端子と接続する負極端子と、
    前記第1リアクトル接続変更スイッチと前記リアクトルとの間に設けた第1分岐点と、
    前記第2リアクトル接続変更スイッチと前記リアクトルとの間に設けた第2分岐点と、
    前記第1分岐点と前記負極端子との間に設けた第1のダイオードと、
    前記第2分岐点と前記負極端子との間に設けた第2のダイオードと、
    を備え
    前記バッテリモジュールの接続状態を切替える場合は出力電圧が段階的に変化するよう切替え、前記第1リアクトル接続変更スイッチ及び前記第2リアクトル接続変更スイッチの耐圧性は、前記複数のバッテリモジュールをすべて直列接続したときの電圧よりも低いことを特徴とする車両の電力供給装置。
  2. 前記第1のダイオード及び第2のダイオードは前記直並列切替えユニットを構成するスイッチよりも耐圧性が高いことを特徴とする請求項1に記載の車両の電力供給装置。
  3. 前記直並列切替えユニットを構成するスイッチ及び前記第1、第2リアクトル接続変更スイッチは半導体スイッチであって、
    前記第1、第2リアクトル接続変更スイッチは前記直並列切替えユニットを構成するスイッチよりもスイッチング周波数が高いことを特徴とする請求項1または2に記載の車両の電力供給装置
  4. 負荷側への印加電圧を上昇させる際には、前記第1リアクトル接続変更スイッチにより電流を遮断した後に、前記直並列接続変更ユニットを制御することで前記バッテリモジュールの接続状態を変更し、前記接続状態を変更した後に前記第1リアクトル接続変更スイッチをスイッチング制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の車両の電力供給装置
  5. 負荷側への印加電圧を下降させる際には、前記第2リアクトル接続変更スイッチにより電流を遮断した後に、前記直並列接続変更ユニットを制御することで前記バッテリモジュールの接続状態を変更し、前記接続状態を変更した後に前記第2リアクトル接続変更スイッチをスイッチング制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の車両の電力供給装置
  6. 前記直並列切替えユニットは、前記複数のバッテリモジュールから選択した少なくとも一のバッテリモジュールの充放電を停止する電気回路を構成しうることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の車両の電力供給装置
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