JP2003161491A - 蓄電式空気調和装置 - Google Patents

蓄電式空気調和装置

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JP2003161491A
JP2003161491A JP2001354806A JP2001354806A JP2003161491A JP 2003161491 A JP2003161491 A JP 2003161491A JP 2001354806 A JP2001354806 A JP 2001354806A JP 2001354806 A JP2001354806 A JP 2001354806A JP 2003161491 A JP2003161491 A JP 2003161491A
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Japan
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power
storage system
electric
air conditioner
compressor
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Application number
JP2001354806A
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Inventor
Takashi Fukue
貴史 福榮
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄電デバイスを用いた空気調和装置におい
て、蓄電デバイスの出力特性、充放電寿命の劣化を抑制
しつつ、運転条件、空調条件によらず深夜余剰電力の有
効活用による年間電気代削減の充分な経済効果を得る。 【解決手段】 負荷条件、運転条件により蓄電システム
18および蓄電システム18を構成する蓄電ユニットの
接続を切替えることで安定駆動時だけでなく始動時や過
負荷時においても蓄電デバイスからの電力供給を可能に
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力需要の小なる
時期、すなわち深夜の電力を利用して蓄電する蓄電デバ
イスを備えた蓄電式空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の深夜余剰電力を蓄電利用す
る空気調和装置として、例えば、特開平11−7225
3号公報、特開2000−179911号公報、特開平
6−42801号公報などに記載されているものがあ
る。
【0003】すなわち、深夜時間帯の電力を充電器また
はコンバータを介して、電動圧縮機に必要な直流電圧に
変換した後、空気調和装置の運転に必要な電力量を蓄電
デバイスに充電する。蓄電デバイスによる空気調和装置
の運転時には、空調負荷が大きいときには商用電力の入
力を遮断して蓄電デバイスから電力供給を行う、すなわ
ちピークカット放電パターンに基づいて蓄電デバイスを
放電させる一方、空調負荷が小さいときには商用電源か
らの入力電力量を所定値以下に抑制して蓄電デバイスか
らと共に電力供給を行う、すなわちピークシフト放電パ
ターンに基づいて蓄電デバイスを放電させる構成、ある
いは始動時等の過負荷状態を避けて長時間安定した電力
補充を可能にするため、運転時間や電動圧縮機の駆動周
波数を検出し、負荷が安定したところで、蓄電デバイス
を電動圧縮機のインバータ部に切替え接続して、蓄電デ
バイスの放電容量がある一定レベルに達するまで運転を
継続できるようにし、その後は蓄電デバイスから商用電
源に切替え接続して再び運転する構成、あるいは冷凍サ
イクルないしは当該冷凍サイクルを構成する機器を利用
して蓄電デバイスを所定温度に制御する構成が開示され
ている。
【0004】このように、従来の空気調和装置では、深
夜電力の有効利用のためにこれを蓄電デバイスに充電
し、この蓄電電力を利用する際に、蓄電された電力を完
全消費するために空調負荷が大きいときに蓄電デバイス
からのみ電力供給を行い、また、空調負荷が小さいとき
には商用電源をアシストするような形で蓄電デバイスか
ら電力を供給している。
【0005】あるいは、蓄電デバイスの充放電寿命を延
ばすために、始動時や過負荷時を避けて安定運転時に電
力補完し、更に、深い放電を避けて長時間安定した電力
供給を行っている。また、放電終了後は商用電源に切替
えて運転の継続を維持しているまた、蓄電デバイスの性
能を十分に引出すため、冷凍サイクルないしは当該冷凍
サイクルを構成する機器を利用して蓄電デバイスを所定
温度に制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来の空気
調和装置の構成では、空調負荷の大きいときに蓄電デバ
イスのみにより電力供給を行うため蓄電デバイスの劣化
を促進させる。また、大きな空調負荷に耐え得るだけの
蓄電デバイスを用意すると蓄電システムが大型化してし
まう。
【0007】更に、始動時あるいは空調負荷が大きいと
きを避けて蓄電デバイスからの電力供給を行う場合に
は、蓄電された電力を完全消費出来ず、せっかく貯蔵し
たローコストな深夜電力を十分有効に活用できない。
【0008】また、蓄電システムの温度調節を冷凍サイ
クルないしは当該冷凍サイクルを構成する機器を利用し
て行うため、夜間の充電時、空気調和装置が駆動してい
ない場合には温度調節が出来なかった。
【0009】本発明は、このような空気調和装置におい
て、蓄電デバイスの劣化を促進させることなく、蓄電さ
れた深夜余剰電力の有効利用を促進させながら、昼間時
間帯の消費電力の削減による実質的な省エネルギー効果
とともに、ローコストな深夜電力による年間電気代削減
の経済効果を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄電式空気調和
装置は、電動の圧縮機に、室外熱交換器とキャピラリチ
ューブあるいは膨脹弁と室内熱交換器を配管接続して冷
凍サイクルを形成し、室外送風機と、室内送風機と、商
用電源を直流電源に変換するコンバータと、コンバータ
から出力される前記直流電源を交流電源に変換して前記
圧縮機に供給するインバータと、商用電源を直流電源に
変換して蓄電デバイスを充電する充電システムと、蓄電
デバイスあるいは蓄電デバイスを直並列接続した蓄電ユ
ニットと切替えスイッチにより構成され、電力需要が小
なる時期に前記充電システムにより電力が充電され、電
力需要が大なる時期に前記インバータに供給する商用電
源の代替電源あるいはアシスト電源として使用される蓄
電システムと、前記圧縮機と商用電源、前記蓄電システ
ムの接続を切替えるための切替え手段とを備えた蓄電式
空気調和装置において、空調負荷が小さいときに前記切
替え手段により蓄電システムあるいは蓄電システムと商
用電源を並列接続したものを圧縮機と並列接続して電力
供給をアシストし、空調負荷が大きいときに前記切替え
手段により蓄電システムと商用電源を直列接続したもの
を圧縮機に並列接続して電力供給することで圧縮機の最
大出力能力を大きくし、更に空調負荷によらず蓄電デバ
イスの蓄電電力量が前記圧縮機を駆動するのに最小限必
要な所定量を下回った場合に前記切替え手段により商用
電源と蓄電システムを直列接続したものを蓄電デバイス
の寿命特性が許容する放電深度に到達するまで圧縮機に
接続し、その後、商用電源のみを圧縮機に接続する接続
パターンを構成することを特徴とするものである。
【0011】請求項2に係る発明の蓄電式空気調和装置
は、請求項1に係る発明の蓄電式空気調和装置におい
て、予想運転時間、室内外温度、設定温度の情報を用い
て、運転開始から室内温度が設定温度に達するまでの空
調負荷が大きいとき、設定温度に達した以降の空調負荷
が小さいときそれぞれの必要電力量を推測し、空調負荷
が小さいときに必要と推測される電力量が前記蓄電シス
テムに貯蔵された電力量より大きい場合、運転開始から
室内温度が設定温度に達するまでの空調負荷が大きい期
間は前記蓄電システムからの電力供給は行わず、室内温
度が設定温度に達し空調負荷が小さくなってから前記蓄
電システムからの電力供給を行い、空調負荷が小さいと
きに必要と推測される電力量が前記蓄電システムに貯蔵
された電力量より小さい場合、その差分の電力を用いて
運転開始から室内温度が設定温度に達するまでの空調負
荷が大きい期間の電力供給を行うよう構成している。
【0012】また請求項3に係る発明の蓄電式空気調和
装置は、請求項1に係る発明の蓄電式空気調和装置にお
いて、蓄電システムとして、空調負荷が大きい場合、蓄
電デバイスあるいは複数の蓄電デバイスにより構成され
る蓄電ユニットの並列接続数を増やし、空調負荷が小さ
い場合、直列数を増やすべく、前記切替えスイッチを制
御するものを採用する。
【0013】また請求項4に係る発明の蓄電式空気調和
装置は、請求項1に係る発明の蓄電式空気調和装置にお
いて、蓄電システムとして、冷凍サイクル内の接続配
管、室外送風機および充電コンバータの付近に配置さ
れ、圧縮機を駆動している場合は一定時間毎に前記配管
内の冷媒を循環させることで、駆動していない場合は室
外送風機からの送風および充電コンバータより発生する
熱により温度管理を可能にすることで、温度による影響
を受けやすい蓄電システムを最適な環境温度で使用する
ものを採用する。
【0014】また請求項5に係る発明の蓄電式空気調和
装置は、請求項1に係る発明の蓄電式空気調和装置にお
いて、前記蓄電システムをセパレート型ルームエアコン
において屋外に設置される室外機内に配置し、更に前記
圧縮機と対角の位置に配置したものである。
【0015】
【作用】請求項1に係る発明の蓄電式空気調和装置によ
れば、深夜電力を貯蔵する蓄電デバイスを利用して昼間
時間帯の運転状況に適した電力補完を行うことができ
る。
【0016】また、上記蓄電システムを、電力補完のた
め一般家庭用の空調機器に適した小容量の蓄電デバイス
で構成することができ、装置のコストを低減でき、更に
各家庭における運転条件に合わせて、電動圧縮機と蓄電
システムの接続を切替えることにより夜間の余剰電力を
余すことなく有効利用しながら昼間時間帯の消費電力を
削減することができる。
【0017】この結果、空気調和装置の運転状況によら
ず蓄電デバイスの劣化を促進させることなくローコスト
な深夜余剰電力エネルギーの有効利用を図り、昼間時間
帯の消費電力削減による実質的な省エネルギー効果と共
に、年間電気代削減の経済効果を達成することができ
る。
【0018】また、請求項2に係る発明の蓄電式空気調
和装置によれば、昼間時間帯における電動圧縮機の運転
時間内に深夜に貯蔵した蓄電電力を余すことなく有効利
用できるようになるという作用を有する。
【0019】また請求項3に係る発明の蓄電式空気調和
装置によれば、蓄電デバイスに定格を超える電流あるい
は電圧が印加されることを防止し、また、蓄電システム
からの出力を昇降圧コンバータ等の余分な回路を介さず
に調整することができるという作用を有する。
【0020】また請求項4に係る発明の蓄電式空気調和
装置によれば、温度による影響を受けやすい蓄電システ
ムを最適な環境温度で使用することを可能にするという
作用を有する。
【0021】また請求項5に係る発明の蓄電式空気調和
装置によれば、室外機の重量バランスを整え、運搬時、
設置時における作業効率をよくするという作用を有す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の蓄電式空気調和装置の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0023】図8は空気調和装置の冷凍サイクル図であ
る。電動圧縮機86に対して、室外熱交換器85と、キ
ャピラリチューブあるいは膨脹弁83と、室内熱交換器
81とを配管接続して冷凍サイクルを形成し、室外熱交
換器85に対応させて室外送風機84を、室内熱交換器
81に対応させて室内送風機82をそれぞれ配置してい
る。
【0024】図1は本発明の蓄電式空気調和装置の全体
構成図である。交流電源11はコンバータ12により直
流電源に変換され、変換された直流電源は、蓄電システ
ムの接続を切替える切替えスイッチ13、14を経由し
てインバータ15に供給され、インバータ15の出力を
供給することにより電動圧縮機16を駆動する。
【0025】また深夜電力時間帯には交流電源11より
充電コンバータ17を経由して蓄電システム18を充電
するようにしている。充電コンバータ17は蓄電システ
ム18の出力端子電圧を監視しており、またタイマーに
より深夜電力時間帯であるかどうかの判定を行う機能を
有する。
【0026】ここで、電動圧縮機16に対する電力供給
元は、切替えスイッチ13、14により交流電源11の
み、蓄電システム18のみ、交流電源11と蓄電システ
ム18との並列接続、交流電源11と蓄電システム18
との直列接続の4つより選択される。
【0027】次に蓄電システム18の充電について図2
を用いて説明する。ステップ2−1において充電を開始
すると、ステップ2−2において深夜電力時間帯である
かどうかを判断する。深夜電力時間帯でない場合、ステ
ップ2−9に移行して充電のための処理を終了する。深
夜電力時間帯である場合、ステップ2−3に移行して空
調機のON/OFFを判断する。空調機がONしている
場合、ステップ2−4に移行して切替えスイッチ13、
14により蓄電システム18の接続を切替え、交流電源
11のみにより電動圧縮機16を駆動し、充電コンバー
タ17を介して蓄電システム18を充電できるようにす
る。ステップ2−5では蓄電システム18内の蓄電ユニ
ットを充電電圧に適した直並列接続に切替える。蓄電ユ
ニットの直並列接続については図4を用いて説明する。
図4では簡単のため3段シフト型について記載している
が、特に3段にこだわらず一般的には多段シフト型とし
て考えることができる。図4(a)のように切替スイッ
チ41〜45と蓄電ユニット46〜49を接続すること
により図4(b)〜(d)のように3種類の構成を作り
出すことができる。よってステップ2−5で蓄電デバイ
スの耐電圧、耐電流を考慮した直並列接続を行い、ステ
ップ2−6にて蓄電システム18への充電を開始する。
次にステップ2−7において充電完了を確認し、未完了
であればステップ2−3に戻りそれまでのステップを繰
り返す。充電が完了した場合、ステップ2−8に移行し
て充電を完了し、ステップ2−9にて充電のための処理
を終了する。
【0028】次に蓄電システム18の放電について図3
を用いて説明する。ステップ3−1において放電を開始
すると、ステップ3−2において空調機のON/OFF
の判断を行う。OFFの場合、ステップ3−2を繰り返
す。ONの場合、ステップ3−3に移行し、蓄電システ
ム18に放電可能な電力量が蓄電されているかどうかを
判断する。放電するための電力が蓄電されていない場
合、ステップ3−13に移行し、交流電源11により電
動圧縮機16を駆動するように蓄電システム18を切替
え、ステップ3−14に移行して放電のための処理を終
了する。放電可能な場合、ステップ3−4に移行し、駆
動に必要な電力量を推測するのに必要な各データ(運転
時間、室内外温度、設定温度)を読み込み、ステップ3
−5において運転に必要な電力量の推定算出を行う。た
だし上記必要電力量としては、始動時、過負荷時など設
定温度に到達するまでに必要電力量と設定温度付近での
安定時に必要な電力量とをそれぞれ推定算出している。
そしてステップ3−6において上記推定算出した安定時
の必要電力量と蓄電システム18に蓄電された電力量の
大小関係を判断する。蓄電量が推定算出電力量を上回っ
た場合、蓄電電力を有効に利用するために始動時や過負
荷時においても蓄電システム18から電力を供給する。
始動時や過負荷時の電動圧縮機の最大出力能力を向上さ
せるため、この期間に放電可能な最大出力運転時間tm
をステップ3−15において推定算出し、ステップ3−
16において蓄電デバイスの耐電流およびインバータ1
5の耐電圧を考慮して蓄電システム18内の蓄電ユニッ
トの直並列接続を切替える。つまり並列接続数を増やす
ことにより電流容量を増加させ、また交流電源11(正
確には、コンバータ12)と蓄電システム18とを直列
接続して得られる出力電圧がインバータ15の耐電圧を
越えないようにする。更にステップ3−17において電
動圧縮機16から最大出力を得るために交流電源11
(正確には、コンバータ12)と蓄電システム18が直
列接続されるように切替えスイッチ13、14を制御
し、交流電源11(正確には、コンバータ12)と蓄電
システム18とを直列接続して得た出力をインバータ1
5を介して電動圧縮機16に供給し、最大出力を得る。
次にステップ3−18において最大出力運転時間tmが
経過したかどうかを判断し、経過していなければステッ
プ3−18に戻り最大出力運転を継続する。最大出力運
転時間tmが経過していればステップ3−7に移行す
る。ステップ3−6において蓄電電力量が推定必要電力
量を下回った場合もステップ3−7に移行する。ステッ
プ3−7では安定時に蓄電システム18により電力供給
できるように、主に電動圧縮機16を駆動するのに必要
な電圧の確保に考慮しながら蓄電システム18内の蓄電
ユニットの直並列接続を切替える。更にステップ3−8
に移行し、切替えスイッチ13、14を制御して、蓄電
システム18を電動圧縮機16に並列接続し、あるいは
交流電源11(正確には、コンバータ12)と蓄電シス
テム18との並列接続を電動圧縮機16に並列接続する
ように接続状態を切替える。次にステップ3−9に移行
し残存する蓄電電力が電動圧縮機16を駆動するのに最
小限必要な電力に達しているかどうかの判断を行う。蓄
電システム18に安定運転時における電動圧縮機16を
駆動させるのに十分な電力が残っている場合はステップ
3−8に戻り蓄電システム18からの放電を継続する。
電動圧縮機16を駆動させるのに十分な電力が蓄電シス
テム18に残っていない場合、ステップ3−10に移行
する。ステップ3−10では蓄電デバイスの耐電流およ
びインバータ15の耐電圧を考慮して蓄電システム18
内の蓄電ユニットの直並列接続を切替える。つまり並列
接続数を増やすことにより電流容量を増加させ、また交
流電源11(正確には、コンバータ12)と蓄電システ
ム18とを直列接続して得られる出力電圧がインバータ
15の耐電圧を越えないようにする。更にステップ3−
11において十分な蓄電電力のない蓄電システム18を
用いて電動圧縮機16を駆動させるために交流電源11
(正確には、コンバータ12)と蓄電システム18が直
列接続されるように切替えスイッチ13、14を制御
し、交流電源11(正確には、コンバータ12)と蓄電
システム18とを直列接続して得た出力をインバータ1
5を介して電動圧縮機16に供給する。次にステップ3
−12に移行し放電完了(蓄電デバイスの寿命特性が許
容する放電深度に到達)の判断を行う。放電未完了の場
合ステップ3−11に戻り、交流電源11(正確には、
コンバータ12)と蓄電システム18とを直列接続した
放電処理を継続する。放電を完了した場合、ステップ3
−13において切替えスイッチ13、14を制御し、交
流電源11により電動圧縮機16を駆動するように蓄電
システム18を切替え、ステップ3−14に移行して放
電のための処理を終了する。
【0029】ここで、蓄電電力の有効利用について図5
を用いて説明する。(a)は時間と入力電力との関係、
(b)は時間と電動圧縮機の駆動周波数との関係、
(c)は室内温度と設定温度の差と時間との関係をグラ
フにしたものである。図3のステップ3−5にて推定算
出する必要電力量は、図5の立上がりからt2までの始
動時あるいは過負荷時とt2以降の安定した駆動領域と
において算出したものである。空調機を運転する時間が
短い場合、t2以降の安定領域のみ蓄電システム18の
蓄電電力を用いていたのでは蓄電電力を使い切れずに余
らしてしまうことがある。それではせっかくローコスト
な深夜余剰電力を蓄電しても有効に活用できず年間電気
代削減に与える経済効果が減少する。そこで必要電力を
推定した結果、安定時の駆動にのみ電力補充していたの
では蓄電電力が余ってしまうような場合には、始動時、
過負荷時などにおいても蓄電システム18による電力補
完を行い蓄電電力の有効利用を行う。このように始動
時、過負荷時において蓄電システム18により電力サポ
ートすることは電動圧縮機16の最大駆動周波数をfm
2からfm1にすることになり、最大出力をWm2から
Wm1へ引き上げ、結果として、図5(c)に示すよう
に設定温度に到達する時間をt2からt1と短くするこ
とが可能になる。
【0030】また、このように蓄電電力の完全消費を行
うために、広い範囲における空調負荷に対応して蓄電シ
ステム18からの電力供給を行う場合、図4に示すよう
に目的に応じて蓄電デバイスあるいは蓄電ユニットの直
並列接続を切替えることで、蓄電デバイスの充放電寿命
を劣化させることなく、蓄電システム18を広い負荷範
囲に対応させることができる。
【0031】更に、蓄電デバイス63への充放電を行っ
ている間、絶えず出力性能、寿命に大きく関わる蓄電シ
ステム18の温度管理を可能にするために、図6中
(a),(b)に示すように蓄電デバイス63付近に冷
凍サイクル配管64、充電コンバータ17、室外送風機
84を配置する。空気調和装置における電動圧縮機16
が駆動しているときは空気調和装置の運転に影響を与え
ないように、一定時間毎に弁61、62により必要最小
限の冷媒を循環させ蓄電デバイス63の温度を調整す
る。また、電動圧縮機16が停止しているとき、すなわ
ち深夜における充電時は、充電コンバータ17より発す
る熱と室外送風機84からの送風により蓄電デバイス6
3の温度調節を行う。これにより、雰囲気温度により大
きく変動する蓄電デバイス63の性能を十分引き出して
出力特性、寿命特性の改善を図ることができる。
【0032】また、図7に蓄電システム18の配置箇所
を示す。空気調和装置の駆動を補完するために室外機7
1に内蔵される蓄電システム18は電動圧縮機16と同
等またはそれ以上の重量になると予想される。そこで室
外機71の重量バランスを考慮して電動圧縮機16の対
角に位置するよう蓄電システム18を配置することによ
り、設置時などの運搬を容易にすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0034】ローコストな深夜余剰電力を貯蔵する蓄電
デバイスを有する蓄電式空気調和装置において電動圧縮
機と商用電源と蓄電システムとの接続切替え、蓄電シス
テム内においてシステムを構成する蓄電デバイスあるい
は蓄電ユニットの接続切替えを行うことで運転条件、負
荷条件によらず、しかも蓄電デバイスに充放電寿命の劣
化などの影響を与えることなく蓄電された電力を有効に
利用することができ年間電気代削減の経済効果を得るこ
とができる。
【0035】また、蓄電デバイスの温度調整により蓄電
デバイスの出力低下、寿命劣化を抑制し、更に、蓄電シ
ステムを室外機内に配置し、室外機の中で最も重量のあ
る電動圧縮機との対角の位置に配置することで、室外機
の重量バランスを均衡に保つことができ、設置時におけ
る運搬を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蓄電式空気調和装置の全体構成図で
ある。
【図2】 蓄電システムの充電動作を説明する基本フロ
ーチャートである。
【図3】 蓄電システムの放電動作を説明する基本フロ
ーチャートである。
【図4】 (a)〜(d)は、蓄電デバイスの直並列接
続を説明する図である。
【図5】 (a)〜(c)は、それぞれ、空気調和装置
駆動時における電力、周波数、温度の変化を示す図であ
る。
【図6】 (a)〜(b)は、蓄電デバイスの温度管理
のための構成を示す図である。
【図7】 (a)〜(c)は、蓄電システムの設置箇所
を示す図である。
【図8】 空気調和装置の冷凍サイクル図である。
【符号の説明】
11 交流電源 12 コンバータ 13,14,41,42,43,44,45 切替えス
イッチ 15 インバータ 16 電動圧縮機 17 充電コンバータ 18 蓄電システム 46,47,48,49,63 蓄電デバイス、蓄電ユ
ニット 64 冷凍サイクル配管 71 室外機 81 室内熱交換器 82 室内送風機 83 膨脹弁 84 室外送風機 85 室外熱交換器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動の圧縮機(16)に、室外熱交換器
    (85)とキャピラリチューブあるいは膨脹弁(83)
    と室内熱交換器(81)とを配管接続して冷凍サイクル
    を形成し、室外送風機(84)と、室内送風機(82)
    と、商用電源(11)を直流電源に変換するコンバータ
    (12)と、コンバータ(12)から出力される前記直
    流電源を交流電源に変換し前記圧縮機(16)に供給す
    るインバータ(15)と、商用電源(11)を直流電源
    に変換し蓄電デバイスを充電する充電システム(17)
    と、蓄電デバイスあるいは蓄電デバイスを直並列接続し
    た蓄電ユニット(46),(47),(48),(49)
    と切替えスイッチ(41),(42),(43),(4
    4),(45)とにより構成され、電力需要が小なる時
    期に前記充電システム(17)により電力が充電され、
    電力需要が大なる時期に前記インバータ(15)に供給
    する商用電源の代替電源あるいはアシスト電源として使
    用される蓄電システム(18)と、前記圧縮機(16)
    と商用電源(11)、前記蓄電システム(18)の接続
    を切替えるための切替え手段と(13),(14)を備
    えた蓄電式空気調和装置において、 空調負荷が小さいときに前記切替え手段(13),(1
    4)により蓄電システム(18)あるいは蓄電システム
    (18)と商用電源(11)を並列接続したものを圧縮
    機(16)と並列接続して電力供給をアシストし、空調
    負荷が大きいときに前記切替え手段(13),(14)
    により蓄電システム(18)と商用電源(11)を直列
    接続したものを圧縮機(16)と並列接続して電力供給
    することで圧縮機(16)の最大出力能力を大きくし、
    更に空調負荷によらず蓄電デバイスの蓄電電力量が前記
    圧縮機(16)を駆動するのに最小限必要な所定量を下
    回った場合に前記切替え手段(13),(14)により
    商用電源(11)と蓄電システム(18)を直列接続し
    たものを蓄電デバイスの寿命特性が許容する放電深度に
    到達するまで圧縮機(16)に接続し、その後、商用電
    源(11)のみを圧縮機(16)に接続する接続パター
    ンを構成することを特徴とする蓄電式空気調和装置。
  2. 【請求項2】 予想運転時間、室内外温度、設定温度の
    情報を用いて、前記空調負荷が大きいとき、及び空調負
    荷が小さいときそれぞれの必要電力量を推測し、空調負
    荷が小さいときに必要と推測される電力量が前記蓄電シ
    ステム(18)に貯蔵された電力量より大きい場合、空
    調負荷が大きい期間は前記蓄電システム(18)からの
    電力供給は行わず、空調負荷が小さくなってから前記蓄
    電システム(18)からの電力供給を行い、更に前記空
    調負荷が小さいときに必要と推測される電力量が前記蓄
    電システム(18)に貯蔵された電力量より小さい場
    合、その差分の電力を用いて空調負荷が大きい期間の電
    力供給を行うよう構成されている請求項1記載の蓄電式
    空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記蓄電システム(18)は、空調負荷
    が大きい場合、蓄電デバイスあるいは複数の蓄電デバイ
    スにより構成される蓄電ユニット(46),(47),
    (48),(49)の並列接続数を増やし、空調負荷が
    小さい場合、直列数を増やすべく、前記切替えスイッチ
    (41),(42),(43),(44),(45)を制御
    するものである請求項1記載の蓄電式空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記蓄電システム(18)は、冷凍サイ
    クル内の接続配管(64)、室外送風機(84)および
    充電コンバータ(17)の付近に配置し、圧縮機(1
    6)を駆動している場合は一定時間毎に前記接続配管
    (64)内の冷媒を循環させ、駆動していない場合は室
    外送風機(84)からの送風および充電コンバータ(1
    7)より発生する熱により蓄電デバイス(63)の温度
    管理を可能にしたものである請求項1記載の蓄電式空気
    調和装置。
  5. 【請求項5】前記蓄電システム(18)は、セパレート
    型ルームエアコンにおいて屋外に設置される室外機(7
    1)内に配置され、更に前記圧縮機(16)と対角の位
    置に配置されたものである請求項1記載の蓄電式空気調
    和装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008131830A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Nissan Motor Co Ltd 車両の電力供給装置
GB2460548A (en) * 2008-06-06 2009-12-09 Alistair Allan Macfarlane Storage heater comprising an electrical capacitor
JPWO2016139795A1 (ja) * 2015-03-05 2017-10-05 三菱電機株式会社 空気調和装置

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